JP2008149089A - 鼻腔拡張用カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】
鼻腔の硬口蓋及び/又は軟口蓋近傍に配置される拡張部を注入媒体により拡張させることにより十分な鼻腔拡張力を確保するようにし、また、使用後の回収時にはイントロデューサやシースを用いることなく簡便に抜き取り可能とし、イビキや無呼吸現象の防止に有用な鼻呼吸の改善効果および使用上の簡易性に優れた鼻腔拡張用カテーテルを提供すること。
【解決手段】 鼻孔に挿入可能な注入チューブ2の所定部位に、通気空間を保有し、かつ折畳み収縮自在な拡張子7,9で構成される拡張部3,4を形成するとともに前記チューブの基端部に弁部材5を設けたカテーテルであり、この弁部材5を通してチューブ2内に気体または液体の媒体を注入することにより、前記拡張子7,9を膨張させて通気空間が確保された状態で拡張部3,4を拡径させ、前記チューブ2から媒体を抜き出すことにより拡張子7,7が収縮するようにしたこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、鼻からの呼吸をスムーズにするために経鼻的に鼻腔を拡張させて、鼻詰まりや、それにより引き起こすイビキの発生、さらには睡眠無呼吸症候群を防止する鼻腔拡張用カテーテルに関する。
従来、花粉症などの鼻詰まりやイビキ、無呼吸現象は、集中力や判断力が低下するだけでなく血中酸素濃度の低下によって心臓に負担がかかるなどの弊害があることから経口的または経鼻的な改善手法や呼吸補助具が数多く提案されている。その中でも、比較的簡易に取り扱うことが可能な経鼻的な呼吸補助具として特開2003−265621号公報(特許文献1)が知られている。
この特許文献1には、一般に、人体の体腔内の気道その他の閉塞を防止するためステントと称する体腔拡張用具が知られているが、そのステントを使用した睡眠無呼吸症候群疾患用の留置回収型補助具が開示されている。詳しくは、上記補助具は、咽喉舌根部の所定位置で自律的に拡張留置され、収容圧によって所定口径に狭窄される拡張部と該拡張部終端に延設されるワイヤ部とを備えたステントと、前記拡張部が狭窄状態で収容される所定口径のイントロデューサと、前記ワイヤ部を貫通させる貫通孔を有し、その先端が前記終端を押圧するプッシャーとからなるものである。
特開2003−265621号公報
しかしながら、特許文献1に記載のステントは、1本のステンレススチールワイヤをスパイラル状に巻き込み、各スパイラルの間を所定の間隔に維持する網目状糸からなり、X,Yの2次元方向に自立的に拡張する構造であるが、使用後の回収時にも、イントロデューサ(シース)にステントを再収容することが必要である。そのため、ステントを構成するスチールワイヤの直径が大きい場合にはイントロデューサへの再収容が困難になるので、ステントのワイヤ径が制限される。換言すれば、自立的に拡張する拡張部の半径方向への十分な拡張力(鼻腔拡張力)が望めず、ステントのワイヤ径を大きくすれば回収時の操作が困難になるなど、所期の鼻呼吸の改善効果や簡易性を達成し得ない不具合がみられる。
また、特許文献1においては、ステントを鼻腔内でイントロデューサへ再収容する際には、ステントを手前に引きながらイントロデューサを鼻腔内へ押し出す必要があり、その操作が不慣れであると鼻腔内を傷つけるおそれがあり、その操作に熟練を要するなど、ステントの回収時におけるイントロデューサの使用に伴う不具合がみられた。
本発明は、上記従来不具合を解消すべく、鼻腔の硬口蓋および/または軟口蓋近傍に配置される拡張部を注入媒体により拡張させることにより十分な鼻腔拡張力を確保するようにし、また、使用後の回収時にはイントロデューサやシースを用いることなく簡便に抜き取り可能とし、イビキや無呼吸現象の防止に有用な鼻呼吸の改善効果および使用上の簡易性に優れた鼻腔拡張用カテーテルを提供することを目的とする。
斯る本発明の鼻腔拡張用カテーテルは、鼻孔に挿入可能な注入チューブの所定部位に、通気空間を保有し、かつ折畳み収縮自在な拡張子で構成される拡張部を形成するとともに前記チューブの基端部に弁部材を設け、この弁部材を通してチューブ内に気体または液体の媒体を注入することにより、前記拡張子を膨張させて通気空間が確保された状態で拡張部を拡径させ、前記チューブから媒体を抜き出すことにより拡張子が収縮するようにしたものである(請求項1)。
本発明のカテーテルによれば、拡張子を折畳んだ状態の注入チューブを鼻孔に差し込んで拡張部を所定の位置に配置させ、その後にチューブ内に空気などの気体または生理食塩水などの液体を注入し拡張子を加圧することにより拡張部を拡径させて鼻腔や鼻道の所定部位に押し当てる。それにより、拡張部が所定部位を押圧しながらも、拡張子が保有する通気空間によって通気路(気道)を確保した状態で当該部位に留置される。そして、前記チューブから液体等の媒体を抜き出せば、拡張子が減圧されることにより収縮して拡張部が縮径するのでチューブを鼻孔から抜き取ることができる。
上記本発明において、拡張子の膨張とは、拡張子がその材質の伸びを利用して膨出することではなく、主として、媒体の注入により加圧されて自立的原形に保持されることをいい、収縮とは、媒体を抜き出すことにより減圧されて前記自立的原形が崩れ折畳み可能な状態になることをいう。
この注入チューブおよび拡張子の材料は、カテーテル一般に使用されている生体的に適合する材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリフルオロエチレン、ポリエステル、ポリアミド、シリコンゴムなど樹脂材料である。また、拡張子は、注入チューブと同一材料または違えた材料とする何れであってもよい。
上記カテーテルは、拡張子を折畳んだ状態のままのチューブを鼻孔に差し込むこともよいが、好ましくは、上記注入チューブを鼻孔に挿入する際に柔軟性を有するシースが使用され、該シースには前記注入チューブが拡張子を折畳んだ状態で収容され、そのシースを鼻孔内の所定位置まで差し込んだ後にシースのみを抜き取ることにより注入チューブを鼻孔内に留置させ、チューブ内に媒体を注入して拡張部を拡径させるようにする(請求項2)。それによれば、チューブの差し込み操作をスムーズに行なうことができる。
なお、上記シースは特許文献1に記載のイントロデューサと同様の機能を有するが、チューブの差し込み時にのみ使用される点で相違する。すなわち、カテーテルを使用後に回収する際は、チューブ内の媒体を抜き取ることにより拡張部が縮径するので、シースを用いることなくチューブを引き抜くことが可能である。
上記拡張子は、前記のとおり、折畳み可能であって媒体が注入されることにより膨張し、媒体が抜き出されることにより収縮するものであれば構造的に限定されないが、例えば、複数の小径な分岐チューブで形成されている構造(請求項3)、あるいは分岐路を網目状とした板形または筒形の網目体の構造(請求項4)とする。
上記拡張部の配置部位は鼻腔の硬口蓋近傍とし(請求項5)、特に、内面が粘膜で覆われ微細血管が密集して、寒気などにより鼻道が閉塞されやすい鼻腔の鼻甲介部に配置すると、鼻詰まりによる花粉症や軽度のイビキの対応に有効である。好ましくは、より重症なイビキや無呼吸症候群にも対応するためには、鼻腔の硬口蓋近傍に加えて軟口蓋近傍の二箇所に配置するとよい(請求項6)。
そして、上記カテーテルは、その一個を鼻詰まりし易い片側の鼻孔だけに装着することも任意であるが、通常は、上記のカテーテル二個を対とし、その各注入チューブを左右の鼻孔にそれぞれ差し込み装着するようにすることが多い。その場合において、上記注入チューブが弁部材を共通にする二又構造の左右一対からなる構造が好ましい(請求項7)。
本発明によれば、チューブに注入する液体等の媒体により拡張子を膨張させて拡張部を拡径させるので、拡張子が保有する通気空間によって鼻孔内の気道を確保しながら拡張部の半径方向への鼻腔拡張力が注入媒体により補強される。したがって、鼻呼吸の改善効果、すなわち、呼吸時の吸気量を増大させて血中酸素濃度(SpO)の低下を防止するとともに、鼻腔の硬口蓋近傍を拡張させた場合における花粉症などの鼻詰まりや軽度のイビキの防止、さらには軟口蓋近傍を拡張させた場合における重度なイビキや睡眠時無呼吸現象を防止することに有効な鼻腔拡張用カテーテルを提供することができる。
そして、注入チューブを鼻孔に挿入する際にはシースを使用するようにすれば、チューブの差し込み操作をスムーズに行なうことができる。しかし、カテーテルを使用後に回収する際は、シースを用いることなくチューブを引き抜くことができる。したがって、カテーテルの脱着操作に熟練を必要とせずに使用上の簡易性を高めるとともに脱着時に鼻腔内を傷つけるおそれもなく安全性も確保することができる。
また、カテーテルの具体的形態として、弁部材を共通にした二又構造の左右一対からなるチューブ構造とすれば、構造が簡単であるばかりでなく注入媒体の注入操作、抜き取り操作を一度で行うことができ操作性をより高めることができる。
本発明の実施の形態を図面により説明すると、図1および図2は注入チューブの二箇所に拡張部を設けたカテーテル(第1および第2実施例)、図3〜図5は注入チューブの一箇所にのみ拡張部を設けたカテーテル(第3〜第5実施例)を例示するものである。
図1は第1実施例のカテーテル1を示し、カテーテル1は、注入チューブ2の略中間に拡張部3を、先端に拡張部4をそれぞれ形成するとともに基端部に弁部材5を設けたものである。
拡張部3は、注入チューブ2の途中に該チューブより大径な分配管6を介在させ、その分配管6の両端に注入チューブ2より小径な複数の分岐チューブ7,7…の両端をそれぞれ挿着一体に連結するとともに分配管6内には仕切壁6aを形成したものである(図1(b)参照)。すなわち、注入チューブ2から分岐した複数の分岐チューブ7,7…を、分配管6の外周に周方向間隔をおき夫々リング状に配して拡張部4構成している。それにより、分岐チューブ7の周辺には通気流れを許容する通気空間が形成されている。この拡張部3は、カテーテル1つまり注入チューブ2を鼻孔に挿入したときに鼻腔の硬口蓋近傍に留置される配置とする。
拡張部4もまた、注入チューブ2から分岐した複数の分岐チューブ9,9…を分配管8の外周に配設した構造であって、分岐チューブ9の周辺に通気空間を保有する。この拡張部4は、カテーテル1を鼻孔に挿入したときに鼻腔の軟口蓋近傍に留置される配置とし、前記拡張部3と対比して分配管8が短いが拡張した状態の拡大径が大きくなるようにする。また、拡張部4は、分配管8の下流端に注入チューブが延設していない点で前記拡張部3と相違している。
上記分岐チューブ7,9には、使用時における鼻腔内面との密着性をよくするために、好ましくは、外周面に滑り止め加工Nsを施しておき(図1(c)参照)、あるいは滑り止め材Ns’を貼付しておくとよい(図1(d)参照)。
弁部材5は逆止弁を内蔵した封止口管であり、一般に知られているシリンジおよび差し針(図示せず)を使用し、その差し針を弁部材5に差し込んでシリンジから空気または生理食塩水などの注入媒体を前記注入チューブ2へ注入し、あるいは注入チューブ2からシリンジへ注入媒体を抜き出すようにする。
上記カテーテル1は、注入チューブ2、分配管6,8、分岐チューブ7,9を生体的に適合するPETなどの樹脂材料により成型され、その注入チューブ2は適度な柔軟性を有して折り曲げ自在であり、注入媒体を入れない状態では分岐チューブ7,9が注入チューブおよび分配管6,8の外周に沿う形状に折畳み収縮可能である。そして、弁部材5を通して媒体を注入チューブ2に注入し、分岐チューブ7,9に媒体が充填されると、分岐チューブ7,9が媒体の加圧により図1(a)のように膨張して拡張部3,4が拡径する。
また、カテーテル1は、注入チューブ2に媒体を注入した状態において、その基端部が図1(a)に示すように略U字形に保形されるようにし、それによりカテーテル装着時のフック2aを形成する。
図2は、上記拡張部の構造を違えた第2実施例のカテーテル11を示すものである。
カテーテル11の拡張部13は、注入チューブ2から二つに分岐した小径な分岐チューブ17,17を対向する螺旋状に形成した構造であり、先端の拡張部14もまた、注入チューブ2から二つに分岐した小径な分岐チューブ19,19を螺旋状に形成した同様の構造である。それら拡張部13,14が形成される配置部位は前記第1実施例の場合と同様であり、分岐チューブ17,19の周辺に通気空間が保有されること、基端部に弁部材5を有していること、および媒体を注入したときにフック2aが形成されることも同様である。
上記第1実施例のカテーテル1を用いた場合を例にカテーテルの使用法を説明するが、先ず、その際に使用するシース100について図6により説明する。
シース100は、前述した特許文献1のイントロデューサに相当するが、柔軟性を有する樹脂材料、例えば、ポリアミド樹脂やシリコン樹脂などで注入チューブ2より若干径の大きなチューブとし、好ましくは、鼻孔に挿入しやすいように潤滑性コーティングを施したものとする。このシース100には、図示のように分岐チューブ7,9を折畳んだ状態のカテーテル1を収容するが、カテーテル1を収容しやすく、また抜き取りやすくするために全長にわたって割り溝102を設けておくようにする。上記カテーテル1は、それを折畳み状態で割り溝102を通しシース100に収容されて保管しておかれる。
而して、図8および図9により使用法を説明すると、使用者がカテーテル1を収容したシース100を鼻孔に差し込み、その先端を鼻道NP内の軟口蓋SPの後端位置まで挿入して停止させる(図8参照)。次いで、シース100だけをゆっくり鼻孔より引き出してカテーテル1を露出させた状態で、注入チューブ2に図示省略のシリンジを用いて生理食塩水を注入することにより、分岐チューブ7,7…、および分岐チューブ9,9…が膨張して拡張部3および4を拡径させる(図9参照)。それにより、拡張部3は鼻腔NCの硬口蓋HP上の周辺を押し広げた状態で留置され、拡張部4は軟口蓋SPの上面を押圧し、かつ鼻道NPを拡張した状態で留置され、一方、各拡張部には分岐チューブ7,9が保有する通気空間によって気道が確保されているので呼吸の妨げとなるおそれはない。
したがって、上記拡張部3により鼻詰まりを生じやすい鼻甲介部Cなど鼻腔NC内の気道が確保されるので、花粉症疾患の鼻詰まりや初期のイビキ症状を防止することができ、拡張部4により、軟口蓋SPの振動発生が効率よく抑制されるので重度のイビキ症状を防止することができるとともに、鼻道NPの狭窄が抑制されるので睡眠時の無呼吸現象を解消することも可能である。また、図9に示すように、注入チューブ2の基端部に形成されるフック2aを鼻孔端外縁に係止させることができるので、カテーテル1を安全に保持することができる。
そして、起床後に上記カテーテル1を取り外す場合には、前記シリンジを用い、または弁部材5を開放して分岐チューブ7,9から生理食塩水を抜き取り、それにより分岐チューブ7,9が減圧されて収縮するので、注入チューブ2の基端部を持ってゆっくり鼻孔から引き始めることによりカテーテル1を容易に引き出すことができる。
なお、上記説明はカテーテル1を用いた場合であるが、第2実施例のカテーテル11を使用する場合も同様であることはもちろんである。
また、上記説明は左右片方の鼻孔だけに使用する場合を説明したが、左右両方に使用する場合には、同じカテーテル二個を用いて前述と同様の装脱着操作をするものである。その場合には、図7に例示するように、弁部材105を介して二個の注入チューブ2,2を二又状に連結したカーテルを使用することもできる。それによれば、生理食塩水の注入操作や抜き取り操作が容易になるとともに、弁部材105を使用者の鼻中隔に当てて係止させ保持用フックとしても機能させることができる。
次に、注入チューブの一箇所にのみ拡張部を設けた第3〜第5実施例について説明すると、図3は第3実施例のカテーテル21を示し、カテーテル21は、第1実施例で説明したカテーテル1の拡張部4側の後半部分を省略したものである。すなわちカテーテル21は、前記注入チューブ2の略半分程度の長さからなる注入チューブ22の先端部に拡張部23だけを形成したものであり、その拡張部23は第1実施例と同様な分配管26と分岐チューブ27,27…により構成される。また、注入チューブ22の基端部には弁部材25が設けられ、生理食塩水などの媒体を注入したときにフック22aが形成されるが、該フック22aは鼻孔内入口に収まる程度の丸形になるようにする。
このカテーテル21の使用法は、前述したカテーテル1の使用法(図8および図9)と基本的には同じであるが、図10および図11に示すとおり、使用者がカテーテル21を収容した短めのシース100’を鼻孔に差し込み、その先端を鼻腔NCの硬口蓋HP上、すなわち軟口蓋SPの手前辺りで停止させる(図10参照)。次いで、シース100’だけをゆっくり鼻孔より引き出した後に生理食塩水を注入することにより、分岐チューブ27,27…が膨張して拡張部23を拡径させ、拡張部23は硬口蓋HP上の周辺、特に鼻詰まりを生じやすい鼻甲介部Cを押し広げた状態で留置される(図11参照)。すなわち、このカテーテル21は、花粉症疾患の鼻詰まりやイビキの軽い初期症状を防止する上で有用である。
図4は第4実施例のカテーテル31を示し、カテーテル31は、拡張部33を構成する拡張子として網目体37を形成したものである。網目体37は、注入チューブ22に連接した板状または筒状からなる網目部分であって、規則的または不規則に空所37aを有するが内部に前記注入チューブ22へ通じる分岐路37bを形成している。また、注入チューブ22の基端部に弁部材25が設けられ、媒体の注入によりフック22aが形成されることは第3実施例と同様である。
なお、上記網目体37には、使用時における鼻腔内面との密着性をよくするため、第1実施例で説明したように(図1(c)(d)参照)、外周面に滑り止め加工や滑り止め材を貼付しておくことが好ましい。また、網目体37には、前記空所37aあるいは筒状とした場合はその筒状内に通気空間が形成されるので通気流れに支障を生じない。
このカテーテル31も、弁部材25を通して媒体を注入チューブ22に注入すれば、網目体37内に注入媒体が充填されて網目体37が膨張するので拡張部33が拡径し、前記注入媒体を抜き出すことにより網目体37は収縮して折畳むことが可能である。
このカテーテル31の使用法は、上記第3実施例のカテーテル21と同様であり(図10および図11参照)、拡張部33が硬口蓋HP周辺の鼻甲介部Cを押圧した状態で留置されるので、花粉症疾患の鼻詰まりやイビキの軽い初期症状を防止する上で有用である。
図5は第5実施例のカテーテル41を示し、カテーテル41は、第1実施例のカテーテル1と略同程度の長さを有する注入チューブ2’の先端に、網目体37’により構成される拡張部33’を形成したものである。網目体37’は、長さや拡張径を若干違えているが前記第4実施例の網目体37と略同一の構造および機能を有するものである。すなわちカテーテル41は、使用者の軟口蓋SP近傍に留置される拡張部33’だけを形成し、硬口蓋HP近傍に留置される拡張部を省略したものである。また、注入チューブ2’の基端部に弁部材5が設けられ、媒体の注入により略U字形のフック2aが形成されることは第1実施例と同様である。
このカテーテル41の使用法は、硬口蓋HP近傍に留置される拡張部がないだけで実質的には第1実施例のカテーテル1と同様であり(図8および図9参照)、拡張部33’が軟口蓋SPの上面を押圧し、かつ鼻道NPを拡張した状態で留置されるので、重度のイビキ症状を防止するともに睡眠時の無呼吸現象を解消上で有用である。
なお、上述した実施例においては、拡張部とくに拡張子について各種の構造を例示したが、それら各種形状の組み合わせとすることも任意であり、しかも、注入チューブから分岐されて注入媒体が充填されたときに膨張し、その媒体を抜き出すことにより収縮して折畳み可能であるかぎり実施例構造に限定されるものではない。
本発明第1実施例のカテーテルを示し、(a)は使用状態の側面図、(b)は拡張部の部分拡大図、(c)は(a)におけるA部拡大断面図、(d)は同部の他例を説明する拡大断面図である。 第2実施例のカテーテルを示す使用状態の側面図である。 第3実施例のカテーテルを示す使用状態の側面図である。 第4実施例のカテーテルを示す使用状態の側面図である。 第5実施例のカテーテルを示す使用状態の側面図である。 本発明のカテーテルを使用する際に使用するシースおよびそれに収容される折畳み状態のカテーテルを示す斜視図である。 本発明カテーテルの二又構造を例示する基端部の斜視図である。 第1実施例のカテーテルを用いた使用法の説明図で、カテーテルを鼻孔に挿入する状態の説明図である。 同カテーテルを拡張させた使用状態の説明図である。 第3実施例のカテーテルを用いた使用法の説明図で、カテーテルを鼻孔に挿入する状態の説明図である。 同カテーテルを拡張させた使用状態の説明図である。
符号の説明
1:カテーテル 2:注入チューブ 3:拡張部
4:拡張部 5:弁部材 7:分岐チューブ(拡張子)
9:分岐チューブ(拡張子)
11:カテーテル 13:拡張部 14:拡張部
17:分岐チューブ(拡張子) 19:分岐チューブ(拡張子)
21:カテーテル 22:注入チューブ 23:拡張部
25:弁部材 27:分岐チューブ(拡張子)
31:カテーテル 33:拡張部 37:網目体(拡張子)
41:カテーテル 2’:注入チューブ 33’:拡張部
37’:網目体(拡張子)
100,100’:シース
105:弁部材

Claims (7)

  1. 鼻孔に挿入可能な注入チューブの所定部位に、通気空間を保有して拡張し、かつ折畳み収縮自在な拡張子で構成される拡張部を形成するとともに前記チューブの基端部に弁部材を設け、この弁部材を通してチューブ内に気体または液体の媒体を注入することにより、前記拡張子を膨張させて通気空間が確保された状態で拡張部を拡径させ、前記チューブから媒体を抜き出すことにより拡張子が収縮する鼻腔拡張用カテーテル。
  2. 上記注入チューブを鼻孔に挿入する際に柔軟性を有するシースが使用され、該シースには前記注入チューブが拡張子を折畳んだ状態で収容され、そのシースを鼻孔内の所定位置まで差し込んだ後にシースのみを抜き取ることにより注入チューブを鼻孔内に留置させ、チューブ内に媒体を注入して拡張部を拡径させるようにした請求項1項記載の鼻腔拡張用カテーテル。
  3. 上記拡張子が複数の小径な分岐チューブで形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の鼻腔拡張用カテーテル。
  4. 上記拡張子が分岐路を網目状とした網目体で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の鼻腔拡張用カテーテル。
  5. 上記拡張部が鼻腔の硬口蓋近傍に配置される部位に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鼻腔拡張用カテーテル。
  6. 上記拡張部が鼻腔の硬口蓋近傍および軟口蓋近傍の二箇所に配置される部位に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鼻腔拡張用カテーテル。
  7. 上記注入チューブが弁部材を共通にする二又構造の左右一対からなり、その各チューブを左右の各鼻孔に差し込み装着することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鼻腔拡張用カテーテル。
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