JP5229029B2 - 瘻孔用カテーテル - Google Patents

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本発明は、瘻孔用カテーテルに関するものである。
経口的に栄養を摂取できない患者に対する栄養の投与方法として、経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下、「PEG」と略す)による経腸栄養管理が頻繁に行われている。このPEGによる栄養投与を実施する為に瘻孔用カテーテルが使用される。
瘻孔用カテーテルはその留置手技、患者の容態、使用期間、処置者の操作性などから様々な種類が存在するが、一般的に、栄養又は薬液を体外から胃内へ導入するルーメンを内部に有する管状部材と、この管状部材の先端部に付設され、長軸方向に無荷重の場合は管状部材の径方向外側に拡径した形状の体内留置部から構成されている。
上記瘻孔用カテーテルは、通常、留置による劣化や汚れの為、一定期間留置後、新しいカテーテルに交換されるが、瘻孔造設後の初期留置を含め、瘻孔を介して瘻孔用カテーテルの挿入、抜去が繰り返し実施される。
特に非バルーン型のカテーテルでは、伸展具等を用いて、拡径した状態の体内留置部に外力を加え直線的に伸展縮径した状態にし、挿入抵抗及び抜去抵抗を低減させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、非バルーン型のカテーテルで、管状部材と体内留置部の接合部から体内留置部先端に向かって、体内留置部の肉厚を徐々に増すことで、管状部材と体内留置部の接合部側をより伸ばし、挿入抵抗を低減させる技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、体内留置部を帯状部と切欠きの付設された膜状部とで形成し、この切欠きを基点に折り畳み、挿入抵抗、抜去抵抗を低減させる技術も開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、チューブの潰れ(キンク)防止として、コイルスプリングを管状部材に埋め込んだ瘻孔用カテーテルの技術も開示されている(例えば、特許文献4参照)。
米国特許4863438号明細書 米国特許5336203号明細書 特開2006−296794号公報 特許第3675650号明細書
上記のような従来の瘻孔用カテーテルは、伸展具を用いて、拡径した状態の体内留置部に外力を加え直線的に伸展縮径した状態にするものの、同時に、体内留置部にある伸展させる必要のない部分、さらには管状部材も伸ばしてしまい、体内留置部の最も嵩張る部分に外力を効果的に伝えることができず、その部分を十分に伸展縮径できないという問題点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、体外から経皮的に瘻孔用カテーテルを体内臓器に挿入及び抜去する際の抵抗を軽減できることで、患者に対しては低侵襲であり、且つ処置者にとっては安全・容易に挿入及び抜去することができる瘻孔用カテーテルを提供することにある。
このような目的は、下記(1)から(11)に記載の本発明により達成される。
(1)栄養剤または薬液等の液状物質を体外から体内臓器内へ経皮的に補給する栄養通路を有する管状部材と、前記管状部材の先端側に形成され臓器内にて留置固定を可能とする体内留置部と、を有する瘻孔用カテーテルであって、
前記体内留置部は、体内臓器と接触する臓器接触部と、前記臓器接触部の先端側に形成された留置先端部と、から構成されるとともに、
前記臓器接触部の硬度(B)と、前記留置先端部の硬度(A)との関係が、(A)>(B)であることを特徴とする瘻孔用カテーテル。
(2)前記留置先端部は、無荷重の場合は前記管状部材の先端部側から基端部側に向かって凸形状となり、前記管状部材の先端部方向に荷重がかかる場合は凹形状となる凹凸変異部を有する(1)に記載の瘻孔用カテーテル。
(3)前記臓器接触部の硬度(B)と、前記管状部材の硬度(C)との関係が、(C)>(B)である(1)又は(2)に記載の瘻孔用カテーテル。
(4)前記臓器接触部のジュロメーター硬度は、Aスケールで30以上、60以下である(1)から(3)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
(5)前記臓器接触部は750%以上の切断時伸びを示す樹脂で形成されている(1)、(3)又は(4)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
(6)前記管状部材と前記臓器接触部が一体的に成形されている(1)から(5)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
(7)前記臓器接触部と前記留置先端部が一体的に成形されている(1)から(6)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
(8)前記留置先端部に体外と体内臓器間にガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤ挿通孔が付設されている(1)から(7)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
(9)前記留置先端部の先端部内側略中心には、当接部が付設されると共に、前記当接部の直下には補強部材が付設されている(1)から(8)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
(10)前記管状部材の基端部に、患者の体表部に接触する体外固定部を有する(1)から(9)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
(11)
前記管状部材の栄養通路に、前記液状物質が体内臓器から前記管状部材の内腔を経て体外へ逆流することを防ぐ一方弁が付設されている(1)から(10)のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
本発明によれば、体外から経皮的に瘻孔用カテーテルを体内臓器に挿入及び抜去する際の抵抗を軽減できることで、患者に対しては低侵襲であり、且つ処置者にとっては安全・容易に挿入及び抜去することができる瘻孔用カテーテルを提供することができる。
本発明による瘻孔用カテーテルの第一の実施形態を示す斜視図である。 本発明による瘻孔用カテーテル及び従来品の伸展性を示す概略図である。 本発明による第一の実施形態の瘻孔用カテーテルに伸展具をセットする前後の状態を示す断面図である。 本発明による瘻孔用カテーテルの第二の実施形態を示す斜視図である。 本発明による第二の実施形態の瘻孔用カテーテルに伸展具をセットする前後の状態を示す断面図である。
以下、各構成要件について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明による瘻孔用カテーテルの第一の実施形態を示す斜視図である。瘻孔用カテーテル1は、栄養剤又は薬剤等の液状物質を体外から体内臓器へ経皮的に補給する栄養通路21を有する管状部材2と、管状部材2の先端部に位置し、体内臓器内にて瘻孔用カテーテル1を留置固定する体内留置部3とが一体的に成形、若しくは取付けられている。さらに、体内留置部3は、体内臓器と接触する臓器接触部32、その先端側の留置先端部31とから構成されていると共に、上記留置先端部31の硬度(A)が上記臓器接触部32の硬度(B)よりも高い硬度で構成されている。
一般的な瘻孔用カテーテルの体内留置部のうち体内臓器と接触する部分は、患者の臓器内にて瘻孔用カテーテルの抜去抵抗を大きくして確実に留置固定するため、肉厚が大きくなるように構成されているが、この瘻孔用カテーテルを交換する際は、瘻孔に極力外力を与えないように、伸展具によって直線化し、可能な限り嵩張りを小さくしたい部分でもある。
図2に示すように、従来の瘻孔用カテーテルは体内留置部3が同一硬度で構成されているため、伸展具10を用いて拡径した状態の体内留置部3を伸展具10によってした時に、体内留置部3の伸展させたい臓器接触部32の長さL2のみを伸展するのではなく、さほど伸展させる必要の無い留置先端部31の長さL3を大きく伸展させてしまう。また、伸展させるための荷重も当然大きくなってしまう。
これに対し、本発明の瘻孔用カテーテル1は、体内留置部3のうち体内臓器と接触する臓器接触部32に比べ、その先端側の留置先端部31を硬く伸展しにくい樹脂で構成することで、高い硬度の留置先端部31よりも、低い硬度の臓器接触部32を管状部材2の軸方向に十分に伸展させることができるため、臓器接触部32に、伸展具10による外力をより効果的に伝えることが可能となる。
すなわち、伸展具10の移動距離が同じ設定の場合、従来の瘻孔用カテーテルに比較し、本発明の瘻孔用カテーテルの構成では、図2に示すとおり、留置先端部31の管状部材2の軸方向への伸びを抑え(L3’’<L3’)、臓器接触部32を管状部材2の軸方向により長く伸ばす(L2’’>L2’)ことができ、体内留置部3の直径をより縮径する(R’’<R’)ことが可能となる。これにより、瘻孔用のカテーテルの理想型と考えられるR’’/R1=1(伸展時)に近づくことが可能となり、患者の瘻孔を介した瘻孔用カテーテル1の挿入及び抜去抵抗が著しく軽減でき、患者に対しては低侵襲であり、且つ処置者にとってはスムーズに交換操作を実施でき、安全・容易な手技を実現できる。
さらに、体内留置部3全体を押し伸ばすのではなく、伸展させたい部分である臓器接触部32に、必要な外力を最小限で伝えることができる為、処置者の操作性も向上できる。
さらに、上記管状部材2の硬度(C)も上記臓器接触部32の硬度(B)よりも高い硬度で構成することが好ましい。硬度が低く伸びやすい部分である臓器接触部32を、硬度の高い管状部材2と上記留置先端部31で挟むことで、臓器接触部32に、伸展具10による外力をより効果的に伝えることが可能となる。
これにより、図2に示すように、伸展具10を用いて、拡径した状態の体内留置部3に外力を加え直線的に縮径状態とした時に、管状部材2もその軸方向に大幅に伸びてしまう(L’>>L)という、各部材が同一硬度で形成された従来の瘻孔用カテーテルで見られる現象も解決できる。
すなわち、伸展具10の移動距離が同じ設定の場合、従来の瘻孔用カテーテルに比較し、本発明の瘻孔用カテーテルの構成では、図2に示すとおり、管状部材2の長軸方向への伸び(L1’’<L1’)や、留置先端部31の管状部材2の長軸方向への伸び(L3’’<L3’) を抑え、臓器接触部32を管状部材2の長軸方向により大きく伸ばす(L2’’>L2’)ことができ、上記体内留置部3の直径をより縮径する(R’’<R’)ことが可能となる。これにより、瘻孔用のカテーテルの理想型と考えられるR’’/R1=1(伸展時)に近づくことが可能となり、患者の瘻孔を介した瘻孔用カテーテル1の挿入・抜去抵抗が著しく軽減でき、患者に対しては低侵襲であり、且つ処置者もスムーズに交換操作を実施でき、安全・容易な手技を実現できる。
さらに、瘻孔用カテーテル1全体を押し伸ばすのではなく、伸展させたい部分である臓器接触部32に、必要な外力を最小限で伝えることができる為、処置者の操作性も向上できる。
また、上述したが、瘻孔用カテーテルが患者の瘻孔に留置されている状態では、体内留置部3は患者の臓器内にて瘻孔用カテーテルを留置固定するために十分な嵩張りを持ち、瘻孔用カテーテルを交換する際は、体内留置部3は直線化して挿入及び抜去抵抗が小さくなることが好ましい。すなわち、伸展具10による外力を管状部材の基端部側から先端方向にかけた場合にのみ、体内留置部3が変形、直線化されることが好ましい。
具体的には、図3に示すように、無荷重の場合は上記管状部材2の先端部側から基端部側に向かって凸形状となり、管状部材2の先端方向に荷重がかかる場合は凹形状となる凹凸変異部311が、上記留置先端部31に付設されることが好ましい。
無荷重の場合は、凹凸変異部311が凸形状に形成されているが、瘻孔用カテーテル1の管状部材2を持って、患者の瘻孔から引き抜かれる方向に力が加えられた場合(一般的に事故抜去と呼ばれる)、上記体内留置部3の内側の空洞部314内で、留置先端部31の内側側面部312と凸形状の凹凸変異部311とが縮径方向に反発し合うことで、留置先端部31が縮径されるのを防止することができる。
一方、伸展具10により、体内留置部3の先端部方向に外力をかけた場合、凹凸変異部311が凹形状となり、留置先端部31の内側側面部312と凹形状の凹凸変異部311とが縮径方向に反発し合うことがなくなり、この凹形状となった凹凸変異部311の根元(周囲)を基点とし、体内留置部3の内側の空洞部314を利用して、留置先端部31が傘のように折り畳まれ、縮径される。
上記留置先端部31と上記管状部材2は、上記臓器接触部32の硬度よりも高い樹脂で構成されれば特に限定しない。この構成であれば、臓器接触部32に伸展具10による外力を集中させることができる。
例として、各部材をシリコーンゴムで構成した場合の硬度の関係を記載する。臓器接触部32のジュロメーター硬度は、Aスケールで30以上、60以下であることが好ましい。管状部材2のジュロメーター硬度は、Aスケールで50以上、75以下であることが好ましい。特に好ましくは、上記範囲内で管状部材2と臓器接触部32の硬度差をより大きくとることである。
臓器接触部32が上記範囲の上限値を超える硬度であると、伸展具10の操作、すなわち臓器接触部32を伸展する為に必要な力が大きくなり、処置者が片手で操作することが困難となる場合がある。上記範囲の下限値未満であると、体内臓器内に瘻孔用カテーテル1を留置固定する能力(アンカー力)が低くなり、留置中の瘻孔からの不意な抜去(事故抜去)が発生するリスクが高くなる。
管状部材2が上記範囲の上限値を超える硬度であると、患者の体表に出てくる部分が硬く、生活に支障をきたし、患者に不快感を与えてしまう。上記範囲の下限値未満であると、管状部材2の潰れ(キンク)のリスクが上がり、栄養剤等の通過に影響を与える可能性が高くなる。
臓器接触部32の切断時伸びは、瘻孔用カテーテル1を一定の留置期間終了後、患者から抜去する為に伸展、縮径した時に臓器接触部32が破断しなければ特に限定しないが、750%以上の切断時伸びを示す樹脂で形成されていることが好ましい。臓器接触部32の断面積により前後するが、R’’/R1=1により近づけるには、図2におけるL2’’はL2の約2倍以上は伸展すべきである(L2’’>2×L2)。さらに、一般的に瘻孔用カテーテルは長期間、患者の臓器内に留置固定されるため、体液等との接触、患者の体動による繰り返しの負荷により、強度低下のリスクも伴う。上記切断時伸びのような十分な強度を持つ樹脂を用いることで、破断のリスクを下げ、安全性の高い瘻孔用カテーテルとすることができる。
上記管状部材2は、栄養剤又は薬剤等の液状物質を体外から体内臓器へ経皮的に補給する栄養通路21を有していれば、その内外径の寸法は特に限定しない。患者の一般的な瘻孔のサイズに合わせて、5〜10mmの外径であることが好ましい。
上記留置先端部31と上記臓器接触部32とで構成される体内留置部3の形状は、非バルーン型で、伸展具10で伸展され使用される瘻孔用カテーテルに一般的に用いられる形状であれば特に限定しない。マレコット型、ピラミッド型、ドーム型などのどの形状であっても、形状が同じもので比較すれば、従来の同一硬度の構成と本発明の構成ではその効果は十分確認できる。
上記凹凸変異部311の形状は、無荷重の場合は上記管状部材2の基端部側に凸形状となり、上記留置先端部31の内側側面部312と凸形状の凹凸変異部311とが縮径方向に反発し合うことで、留置先端部31が縮径されるのを防止する機能と、体内留置部3の先端部方向に荷重をかけた場合は凹形状となり、留置先端部31の内側側面部312と凹形状の凹凸変異部311とが縮径方向に反発し合うことがなく、この凹形状となった凹凸変異部311の根元(周囲)を基点とし、体内留置部3の内側の空洞部314を利用して、留置先端部31が傘のように折り畳まれ、縮径されるという2つの機能を示すことができれば、特に限定しない。円形、小判状、多角形、円錐形状など、どのような形状でも良い。
好ましくは、凹凸変異部311の根元(周囲)が薄肉部313で形成されることが良い。こうすることで、留置先端部31が傘のように折り畳まれて縮径される際の基点としての効果を高めることができると共に、伸展具10による凹凸変異部311の凸形状から凹形状への変異に必要な外力も小さくてすみ、スムーズに変異させることができる。
上記管状部材2と上記臓器接触部32の取り付け方法は、伸展具10による外力で破断することがなければ、一体成形、インサート成形、接着などであっても良く、特に限定しない。好ましくは、一体的に成形されることが良く、一般的に行われている接着などによる接合よりも強度を高く確保でき、長期的な使用に優れる。また段差を無くすことができる為、留置中の患者の不快感も低減できる。
一体成形の方法も特に限定しないが、二色成形などが実用的であり、接着などで形成されるものに比較し安価に製造することが可能となる。
上記臓器接触部32と上記留置先端部31の取り付け方法は、伸展具10による外力で破断することがなければ、一体成形、インサート成形、接着などであっても良く、特に限定しない。好ましくは、一体的に成形されることが良く、一般的に行われている接着などによる接合よりも強度を高く確保でき、長期的な使用に優れる。また段差を無くすことができる為、留置中の患者の不快感も低減できる。
一体成形の方法も特に限定しないが、二色成形などが実用的であり、接着などで形成されるものに比較し安価に製造することが可能となる。
本発明の瘻孔用カテーテル1を構成する材料としては、例えば、ポリウレタン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられる。臓器接触部32は、弾性、伸展性がある材料であれば特に限定されないが、体内において組織反応性の少ないシリコーンゴムが好ましい。
また、留置先端部31は、臓器接触部32よりも硬度が高く、折り畳まれる機構を持てば、硬質の樹脂や金属であっても良く特に限定しない。
図3は、瘻孔用カテーテル1に伸展具10をセットする前後の状態を示す断面図である。
凹凸変異部311は、体外と体内臓器間を結ぶガイドワイヤを挿通する為のガイドワイヤ挿通孔4が付設されている。これにより、留置されていた瘻孔用カテーテル1に伸展具10をセットし、伸展具10のガイドワイヤ通路11からガイドワイヤ(不図示)を挿入し、瘻孔用カテーテル1のガイドワイヤ挿通孔4を通すことで、ガイドワイヤによる体外と体内臓器間の連結が達成される。
こうすることで瘻孔用カテーテル1の交換操作において、伸展具10で伸展させた瘻孔用カテーテル1をガイドワイヤに沿って抜去し、次にガイドワイヤに沿って新しい瘻孔用カテーテル1を挿入するという一連の操作が可能となり、腹腔内への逸脱を防止し、確実に臓器内へ瘻孔用カテーテル1を挿入することができる。
ガイドワイヤ挿通孔4の直径は、使用するガイドワイヤの直径に合わせたものであれば特に限定しない。0.9〜1.5mmであることが好ましく、特に0.9〜1.2mmが好ましい。上記寸法範囲内であれば、特に0.035‘inch(インチ)のガイドワイヤの挿入性に優れる。
凹凸変異部311には、伸展具10による外力が作用する当接部5が付設されても良い。凹凸変異部311と当接部5とが付設された留置先端部31は、臓器接触部32よりも硬い硬度で構成されれば、軟質の樹脂であってもよい。
凹凸変異部311の当接部5の直下には、補強部材51を付設することが好ましい。上記補強部材51が付設されることで、上記体内留置部3に伸展具10で外力を加えた時に、留置先端部31の破損を防止でき、体内留置部3を縮径状態で患者の瘻孔から挿入及び抜去する操作を安全且つ確実に実施できることとなる。
補強部材51は、ガイドワイヤ挿通孔4によるガイドワイヤ(不図示)の体外と臓器内の連絡に支障を与えなければ、その形状や材質等は特に限定されない。例えば金属又は熱硬化性樹脂等の材質で形成することができる。特に金属製のメッシュであることが好ましく、成形時にメッシュの格子内に樹脂が回りこむことで、金属製のメッシュと上記留置先端部31を構成する樹脂の接触面積を大幅に増すことができ、強度を向上させることができる。
また、留置先端部31に付設されるガイドワイヤ挿通孔4、当接部5、補強部材51も、一体的に成形されることが好ましい。
次に、本発明による第二の実施の形態における瘻孔用カテーテルを、図4を用いて説明する。
第二の実施の形態における瘻孔用カテーテル6において、図1と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、第二の実施の形態における瘻孔用カテーテル6において、第一の実施の形態における瘻孔用カテーテル1と異なる点は、管状部材2の患者の体表部に位置する部分に体外固定部7を設けた点と、管状部材2の先端部に一方弁8を付設した点にある。
体外固定部7は、瘻孔用カテーテル6の埋設状態において、患者の体表に位置する部分に設けられ、瘻孔用カテーテル6が患者の体内(臓器内)へ埋没しないようにするものである。上記体外固定部7は上記管状部材2の基端部に付設され、管状部材2の径方向外側に張り出した状態のものであればその形状は特に限定しない。例えば栄養通路21の基端部の開口周りに付設される扁平状物とすることができる。上記体外固定部7は、瘻孔用カテーテル6のうち、留置中に唯一患者に見える部分であるため、扁平状物であれば、嵩張りが少なく、患者の生活に支障をきたさない点で好ましい。
また、本例の体外固定部7には栄養通路21の基端部の開口に嵌合する栓71が、連結部材72を介して取付けられている。栓71は瘻孔用カテーテル6の埋設状態において、栄養又は薬液を体外から胃内へ経皮的に補給しない時、栓71を栄養通路21の基端部の開口に嵌合させることで、胃内の気密を保つことができる。
また、本例の瘻孔用カテーテル6は、第一の実施形態の瘻孔用カテーテル1に比較し、管状部材2が患者の瘻孔の長さにフィットするように設計されている。つまり本例の瘻孔用カテーテル6の管状部材2は短いため、液状物質が体内臓器から前記管状部材の内腔を経て体外へ逆流することを防ぐ一方弁8が付設されることが好ましい。こうすることで、患者に対し栄養又は薬液を体外から体内へ経皮的に補給することができると共に、体内から液物が体外へ逆流することがない。
図5は、本例の瘻孔用カテーテル6に伸展具10をセットする前後の状態を示す断面図である。
一方弁8は、公知の弁が使用でき、その形状は特に限定しない。例として、ダックビル弁を示す。また、本例では一方弁8の付設位置が上記管状部材2の先端部である構成を図示しているが、瘻孔用カテーテル6の栄養通路21内であれば、どの位置でも上記液物の逆流を防止することができ、付設位置についても特に限定しない。
瘻孔用カテーテル6も瘻孔用カテーテル1と同様に、体外固定部7を含み、一体的に成形されることが好ましい。
以上、本発明の瘻孔用カテーテルを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、管状部材と、臓器接触部と、留置先端部と、留置先端部に付設される凹凸変異部、薄肉部、ガイドワイヤ挿通孔、当接部、また、体外固定部と、一方弁については同様の機能を有し得る任意の構成のものと置換することができる。
1 瘻孔用カテーテル
2 管状部材
21 栄養通路
3 体内留置部
31 留置先端部
311 凹凸変異部
312 内側側面部
313 薄肉部
314 空洞部
32 臓器接触部
4 ガイドワイヤ挿通孔
5 当接部
51 補強部材
6 瘻孔用カテーテル
7 体外固定部
71 栓
72 連結部材
8 一方弁
10 伸展具
11 ガイドワイヤ通路

Claims (11)

  1. 栄養剤または薬液等の液状物質を体外から体内臓器内へ経皮的に補給する栄養通路を有する管状部材と、前記管状部材の先端側に形成され臓器内にて留置固定を可能とする体内留置部と、を有する瘻孔用カテーテルであって、
    前記体内留置部は、体内臓器と接触する臓器接触部と、前記臓器接触部の先端側に形成された留置先端部と、から構成されるとともに、
    前記臓器接触部の硬度(B)と、前記留置先端部の硬度(A)との関係が、(A)>(B)であることを特徴とする瘻孔用カテーテル。
  2. 前記留置先端部は、無荷重の場合は前記管状部材の先端部側から基端部側に向かって凸形状となり、前記管状部材の先端部方向に荷重がかかる場合は凹形状となる凹凸変異部を有する請求項1に記載の瘻孔用カテーテル。
  3. 前記臓器接触部の硬度(B)と、前記管状部材の硬度(C)との関係が、(C)>(B)である請求項1又は2に記載の瘻孔用カテーテル。
  4. 前記臓器接触部のジュロメーター硬度は、Aスケールで30以上、60以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
  5. 前記臓器接触部は750%以上の切断時伸びを示す樹脂で形成されている請求項1、3又は4のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
  6. 前記管状部材と前記臓器接触部が一体的に成形されている請求項1から5のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
  7. 前記臓器接触部と前記留置先端部が一体的に成形されている請求項1から6のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
  8. 前記留置先端部に体外と体内臓器間にガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤ挿通孔が付設されている請求項1から7のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
  9. 前記留置先端部の先端部内側略中心には、当接部が付設されると共に、前記当接部の直下には補強部材が付設されている請求項1から8のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
  10. 前記管状部材の基端部に、患者の体表部に接触する体外固定部を有する請求項1から9のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
  11. 前記管状部材の栄養通路に、前記液状物質が体内臓器から前記管状部材の栄養通路を経て体外へ逆流することを防ぐ一方弁が付設されている請求項1から10のいずれかに記載の瘻孔用カテーテル。
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