JP4021421B2 - 身体アクセスポート - Google Patents

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Description

本発明は、身体アクセスポートに関し、特に、胃、食道、盲腸、又は膀胱等に直接アクセス可能な身体アクセスポート及び盲腸ポート専用の身体アクセスポートに関する。
従来の身体アクセスポートの代表的なものとして、栄養補給のために用いられる胃瘻カテーテル(PEGカテーテル)や食道瘻カテーテルがある。
これらの身体アクセスポートは、装着後、抜け落ちないようにするため体内側と体外側に固定する手段を有し、その体外側の固定手段の形態はチューブ型タイプとボタン型タイプの2種類のものが知られており、体内側の抜け防止手段としてはバルーンを具備しているタイプが一般的である。抜け防止手段としてのバルーンは、組み立て時にあらかじめ空気あるいは水などの流体を封入して形状を保持したものが用いられるか、又は身体アクセスポートのバルーン部分を身体の内部へ挿入後、空気あるいは水などの流体を外部に通じた通路から注入することにより膨張させ、その後通路がシールされることによりその形態が保持されるものが用いられていた(特許文献1乃至特許文献4参照)。
また、バルーンの形状について工夫し、スクロール形状にして折り畳めるようにしたバルーンカテーテルがある(特許文献5参照)。
一方、排便のコントロールができない脊椎損傷患者ための盲腸ポート手術が最近、注目されてきている。盲腸と体外とに瘻(通路)を形成し、その瘻に留置したカテーテル(盲腸ポート)から浣腸液を注入し、これにより結腸に貯留する便を排泄するというものである。これにより、結腸に便が再貯留するまでの24〜48時間は失禁が予防でき、オムツなしで外出が可能となり、患者の生活の質(QOL)を飛躍的に高めることができる。
特開平11−192310号公報 米国特許第5,125,897号明細書 特開2001−346887号公報 特表2002−542840号公報 特開2003−62080号公報
しかし、上記の特許文献1〜4に示されているような従来の身体アクセスポートの場合、抜け防止手段としてのバルーンに伸縮性に富む薄い材料を用いて膨張させるものであったため、挿入時の摩擦による破損や装着使用時にそのバルーン壁が破裂するなどの恐れがある。またエアー洩れ、液洩れ等によりバルーンが縮んでしまうことがあるため、身体アクセスポートが抜けてしまう心配とエアーや液体の補充などのメンテナンスの必要性がある。さらに、バルーンにエアー等を注入するための注入口や通路をカテーテルに沿って設ける必要があり、またバルーンの膨らみを保持するために通路のストッパー(ピンや逆止弁)が必要であるため、構造の複雑化が避けられない。
また、特許文献5に示されているようなバルーンカテーテルの場合、バルーンの形状がスクロール形状であるため成形に複雑な金型を要する上、体内への挿入時に折り畳んだとしてもスムーズに挿入できるとは言い難い。
一方、盲腸ポート手術においても身体アクセスポートは必須の用具であるが、現状において専用の身体アクセスポートは存在せず、代用品の使用が強いられていたため、かかる不便な状況を解決するための盲腸ポート専用の身体アクセスポートの出現が強く望まれていた。
従って、本発明の目的は、バルーンの破損の恐れが少なく、身体アクセスポートが抜ける心配もない、バルーンのメンテナンスが不要な身体アクセスポートを提供することにある。さらには、構造が簡略化され、身体への挿入がスムーズである身体アクセスポートを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、盲腸ポート手術に適した簡便に用いることができる盲腸ポート専用の身体アクセスポートを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、注入液の注入口を有し、体外部の固定手段となるカテーテル基と、前記注入液の通路及び前記注入液の流出口を有するカテーテルと、体内部の抜け防止手段と、注入液注入口を密封する栓からなる身体アクセスポートにおいて、前記抜け防止手段は、膨らんだ状態で成形され、体内挿入時に一時的にその外径を縮小できる経皮的に挿入可能なものであって、挿入後、体外と繋がるエアー通路を通してエアーが入り自動的に膨らんだ状態へ戻ることが可能な形状保持型バルーンであり、前記カテーテルは、先端部と基部の2部品からなり、前記先端部と前記基部のそれぞれが前記形状保持型バルーンと液密に連結されてなり、前記形状保持型バルーンは、前記先端部側が前記カテーテルに対し20度〜50度の角度で直線状に広がる形状を形成し、前記基部側が前記カテーテルに対して前記先端部側の角度よりも大きい角度で湾曲している曲面形状であることを特徴とする身体アクセスポートを提供する。
本発明によれば、前記形状保持型バルーンが、前記先端部側が前記カテーテルに対し20度〜50度の角度で直線状に広がる形状を形成し、前記基部側が前記カテーテルに対して前記先端部側の角度よりも大きい角度で湾曲している曲面形状であり、かつ、自然状態において膨らんだ状態の形状保持型バルーンを用いているため、挿入後、自然に元の状態へ戻るので、構造が簡略化でき、バルーンの破損や装着後抜ける心配がない。これにより、バルーンのメンテナンスが不要となり、製造コストの低廉化、使用性の向上が可能となる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記カテーテルは、盲腸アクセスポートとして適した所定の長さ及び直径であり、前記カテーテルの先端部と前記抜け防止手段は、経皮的に盲腸内に挿入されるために適した長さ及び直径となっていることを特徴とする。
この態様によれば、盲腸ポート手術に適した盲腸専用の身体アクセスポートの提供が可能となるため、用具調達の労力・費用軽減、手術する医師の労力軽減、患者のQOL向上が可能となる。
更に本発明の好ましい態様によれば、以下の特徴を有する。
(1)前記カテーテルは、前記先端部と前記基部の内腔にさらに中腔の中芯部を有していることを特徴とする。
(2)前記カテーテルは、その内腔が前記形状保持型バルーンへの前記エアー通路となっていることを特徴とする。
(3)前記カテーテルは、その先端に前記カテーテルよりも径の大きいスリット形成部を有していることを特徴とする。
(4)前記形状保持型バルーンは、前記形状保持型バルーンの壁部に体外部に通じる開口部がないことを特徴とする。
(5)前記形状保持型バルーンは、バルーンの最大外径部分において前記先端部側と前記基部側から構成される内角が75度〜110度であり、前記カテーテルとの連結部から最大外径部分までのバルーンの長さは先端部側の長さが基部側の長さよりも長いことを特徴とする。
(6)前記形状保持型バルーンは、体内への挿入時に前記カテーテルの長手方向に伸ばされることを特徴とする。
(7)前記形状保持型バルーンは、バルーンを伸ばしたときに最大外径部分の1箇所又は2箇所以上が長手方向に沿って内側に折れ込むように成形されていることを特徴とする。
(8)前記注入液流出口は、逆流防止機能を有するスリットであることを特徴とする。
(9)前記カテーテル又は前記スリット形成部は、その内腔が偏芯しており、前記スリットの形成部分の肉厚が薄くなっていることを特徴とする。
(10)前記カテーテル基は、体表面に接する側であって、前記カテーテルとの接続部分の周りに窪みを有していることを特徴とする。
(11)前記栓は、前記カテーテル基と一体となっていることを特徴とする。
(12)前記形状保持型バルーンは、前記カテーテルの前記先端部と前記基部のそれぞれに液密に連結する平行部分を有し、前記形状保持型バルーンの膨らみ部分の肉厚を前記平行部分の肉厚よりも1.1〜1.7倍に厚くしてなることを特徴とする。
本発明の身体アクセスポートによれば、形状保持型バルーンを用いているため、バルーンの破損の心配や、身体への挿入がスムーズでかつ装着後抜ける心配のない安全確実な装着が可能な身体アクセスポートを提供できる。また、バルーンの膨らみを保持するためのストッパーやバルーンにエアー等を注入するための注入口や通路を特別に設ける必要がないため、構造を簡略化でき、製造コストを抑えることのできる身体アクセスポートを提供できる。更に、挿着後にバルーン内にエアーや液体を補充する必要がなく、バルーンのメンテナンスを不要にすることができ、スリット弁を流出口とすることにより、単純な構造で浣腸液などの逆流を確実に止めることができる。
また、本発明の身体アクセスポートによれば、盲腸ポート手術に適した簡便に用いることができる盲腸ポート専用の身体アクセスポートを提供ができるため、患者のQOLを飛躍的に向上することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明に係る身体アクセスポートの第1の実施の形態を一部断面側面図として示している。また、図2は第1の実施の形態の側面図を、図3は斜視図を、図4は下面図を示している。
第1の実施の形態に係る身体アクセスポート1は、カテーテル2、形状保持型バルーン3、カテーテル基4、栓5、及びスリット6の構成からなる。
カテーテル2は、栄養液や浣腸液などの注入液の通路を内部に有しており、先端部2aと基部2bに分割され、その分割部分を覆うように形状保持型バルーン3が設けられ、先端部2aと基部2bはそれぞれ形状保持型バルーン3と液洩れがないよう液密に連結されている。
カテーテル2の先端部2aと基部2bは、図1に示されるように、通常状態(バルーン3が通常状態、すなわち膨張状態であるとき)においてバルーン3内でそれぞれの切断部8a及び8bが全面接触していることが好ましいが、離れていてもよい。また、先端部2aと基部2bは同じ太さであることが好ましいが、それぞれが異なる太さであって一方(例えば、細い基部2b)が他方(例えば、太い先端部2a)の中へ嵌りこんだ状態であってもよい。
カテーテル2の先端部2aは、先端が閉塞して半球形状となっており、その側面に注入液(栄養液、浣腸液等)の流出口となるスリット6が設けられている。流出口はスリット形状でなくてもよいが、逆流防止手段としても機能する点でスリット形状であることが好ましい。
スリット6は、単なる切込みであるが、注入時はポート内部の圧が高くなるためスリットから流出することができ、通常時は内外に圧の差が少ないため逆流せずに弁として働くことができる。スリット6は、カテーテル2と平行に長手方向に切れ目を設けることが機能や耐久性等の観点から好ましい。
図5は、カテーテル2の先端部2aのスリット6の部分の拡大図である。スリットの長さや位置は、図1や図5に示される長さや位置に限られず、適宜、短くしたり、より先端部に設けたりすること等ができる。スリットではなく、逆流防止手段として機能しない流出口を用いる場合には、先端部2a内等に逆流防止手段を別途設けることが好ましい。
形状保持型バルーン3は、身体アクセスポート1を体内へ挿入後、抜けるのを防止する手段であり、従来の肉厚0.5t前後のバルーンが通常時(自然状態)に萎んだ状態で、流体を入れて膨らませるものであるのに対し、本発明のバルーンは通常時(自然状態)が膨らんだ状態(永久バルーン)で、体内への挿入時のみ押し潰したり、スタイレットを利用したりして膨らみを無くし、又は少なくし、挿入後にエアーが入り元の形に戻るものである。従来のバルーンより壁を厚めにし、膨らんだ状態で成型されるが、スタイレット等を用いて変形させて挿入することができ、挿入後所定時間で元の形状へ戻り、容易に抜けない硬さがあるものであれば用いることができる。例えば、ゴム硬度(デュロメータ A)30で、肉厚1.0t前後としたバルーンを好適に用いることができるが、バルーンの大きさ、厚さや硬さは、身体アクセスポートの使用目的によってその大きさ等が変わるため、適宜調節される。上記の条件を満たす限りにおいて、形状記憶樹脂等を材料として使用してもよい。形状保持型バルーン3は、身体への挿入時にカテーテル2の長手方向に伸ばされるように構成されることが身体へスムーズに挿入できる点で好ましい。
バルーンの形状は、抜けることが防止できれば特に限定はされないが、図1で示されるようにカテーテルのシャフト軸方向の横断面がひし形のような形状で、カテーテル先端部2a側のバルーンが比較的ゆるい角度で、具体的には先端部2a側のバルーンがカテーテル先端部2aに対し20度〜50度、好ましくは25度〜45度、より好ましくは30〜40度の角度で直線状に広がる形状を形成し、カテーテル基部2b側のバルーンが先端部2a側のバルーンの角度よりも大きい角度で、具体的には基部2b側のバルーンがカテーテル基部2bに対し好ましくは40度〜80度、より好ましくは45〜80度、さらに好ましくは55〜80度の角度で湾曲している曲面形状であることが好ましい。
また、図6に示すように、バルーンの最大外径部分において前記先端部側のバルーン壁と前記基部側のバルーン壁から構成される内角が75度〜110度であることが好ましく、80度〜110度であることがより好ましく、85度〜105度であることがさらに好ましい。このとき、カテーテルとの連結部から最大外径部分までのバルーン壁の長さは先端部2a側の長さ(A)が基部2b側の長さ(B)よりも長くなることが好ましい。
形状保持型バルーン3をこのような形状にすると、先端部2a側の横断面の傾斜部が直線状となり、挿入の際、バルーンを萎めて伸ばしたときに直線状(平坦)になりやすく、バルーンの出っ張りがなく人体にスムーズに挿入できる効果があり、また、基部2b側を湾曲させることで、胃壁、盲腸壁等の体内部に装着し固定したとき、直線状に比べ抜けにくくなる。
挿入後の形状保持バルーン3は、密閉状態では元の形状に戻れないため、元の形状に戻れるように、カテーテルにエアー通路となる外部と連通可能な手段が必要であるが、本発明の実施の形態1においては、バルーン内側が先端部2aと基部2bの切断部8a、8bを通してカテーテル2の内腔と通じており、カテーテルの基部2bの注入液通路がその役目を果たしているため、別途設ける必要はない。
カテーテル基4は、カテーテル基部2bに取り付けられ、体内部の抜け防止手段である形状保持型バルーン3と共に人体の腹壁、臓器壁等を挟んで身体アクセスポート1を瘻孔に保持する体外部に位置される固定手段であり、栄養液等の注入口7を有する。カテーテル基4とカテーテル基部2bは、一体成型されていてもよい。カテーテル基4は、固定手段として機能すればどんな形状としてもよいが、特に、人体接触部は刺激の少ない柔軟で凹凸のないことが好ましいため、そのような形状、材料(シリコン樹脂が好ましい)で形成される。
注入液(栄養液、浣腸液等)が汎用の医療用シリンジやコネクタなどを使用して注入できるようにするために、図1で示されるように、注入口7はルアーテーパー形状となっていることが好ましい。また、カテーテル基4は、該注入口7を閉じるためのストッパーとなる栓5を有している。栓5はカテーテル基4と独立していてもよいが、紛失などの心配がない点で一体化している形状が好ましい。また、人体に長く装着されることを考慮して邪魔にならないように栓5を閉じたときにフラットになるような形状にすることが好ましい。
身体アクセスポート1の材料は、柔軟で生体適合性が高いものを用いることが好ましく、すべての構成部品をシリコン樹脂で形成することが望ましいが、これに限定されるものではない。
<第2の実施の形態>
図7は、本発明に係る身体アクセスポートの第2の実施の形態の一部断面とした側面図を示しており、図7aは通常時、図7bは手術の際の挿入時の形状を現している。
第2の実施の形態に係る身体アクセスポート11は、カテーテル12、形状保持型バルーン13、カテーテル基14、栓15、及びスリット16の構成からなる。基本的構成は、第1の実施の形態と同様であるが、以下の点で相違している。
すなわち、カテーテル12は、先端部12aと基部12b、さらに中芯部12cの3部分より構成され、先端部12aと基部12bは、その中間部に位置する形状保持型バルーン30とそれぞれ液洩れがないよう液密に連結されている。
中芯部12cは、先端部12a、基部12b、及び形状保持型バルーン13の内腔に位置し、中芯部12cの一端の外周が先端部12aの内周に接着されている。又は、先端部12aの内周に接着されずに、中芯部12cの他の一端の外周が基部12bの内周に接着されていてもよく、両端が接着されていてもよい。少なくとも一端が接着されていないことが、後述するエアー通路保持、構造簡略化の観点及び形状保持型バルーン13を長手方向に伸ばしやすい観点から好ましい。先端部12a側のみが接着されていることが、同観点より特に望ましい。中芯部12cは、カテーテル12(12a、12b)よりも一回り細いカテーテルを用い、形状保持型バルーン13を長手方向に伸ばす際に、カテーテル12(12a、12b)の内腔でなめらかにスライドするように構成されることが望ましい。また、図7bに示すように、身体へ挿入時に形状保持型バルーン13をスタイレット(図示せず)等により伸ばしきったときに、形状保持型バルーン13内に中芯部12cが落ち込まないように中芯部12cの長さは調節される必要がある。
中芯部12cは、内腔を有しており、注入液(栄養液、浣腸液等)の通路となっている。かかる中芯部12cがあることにより、曲がりにくくなるため、第1の実施の形態に係る身体アクセスポート1よりも身体アクセスポート11を体内へ挿入しやすくなる。
図8は、身体アクセスポート11のカテーテル12の一部分の断面図を示している。挿入後の形状保持型バルーン13は、密閉状態では元の形状に戻れないため、元の形状に戻れるように、エアー通路となる外部と連通可能な手段が必要である。本第2の実施の形態においては、中芯部12cに小穴を設けるか、あるいは図8で示すように、基部12b(又は先端部12a)と中芯部12cの間に外部に通じる隙間を設けることにより外部連通手段として通路18が確保される。通路18はエアー通路となることができる程度であれば、その形状、大きさ等は問わない。内径外径差に基づく隙間に限らず、中芯部12cの形状を楕円にしたり、小さな溝のようなものを設けたりしてもよい。これにより、バルーンを萎めること、及び元の形状に戻すことができる。なお、カテーテル内腔の抵抗が小さいためバルーンには液は流入しにくいと考えられるが、注入液を注入する際にバルーン内部に液が入り込むのを防止するために隙間を小さくしておくことが好ましい。
第2の実施の形態の身体アクセスポート11は、簡略された構成の第1の実施の形態に比べて、多少、構造が複雑となるが、従来品に比べれば、その構造は簡略されたものであり、製造容易、コスト低下、取扱い簡易化が図られる。
<第3の実施の形態>
図9は、本発明に係る身体アクセスポートの第3の実施の形態を一部断面側面図として示しており、図10は、第3の実施の形態の側面図を、図11は、斜視図を示している。
この第3の実施の形態に係る身体アクセスポート21は、図1に示す第1の実施の形態に係る身体アクセスポート1に比べ、主として形状保持型バルーン23およびカテーテル基24の形状において異なり、またスリット形成部29を設けている点で相違するほかは第1の実施の形態と同様に構成されている。
図12は、第3の実施の形態に係る身体アクセスポート21の形状保持型バルーン23の形状とスリットが形成されるスリット形成部29の形状を示したものであり、図13は、スリット形成部29の形状をより詳細に示したものである。
カテーテル22の肉厚、及びカテーテル22の分割部分を覆うように設けられている形状保持型バルーン23の肉厚や大きさによっては、形状保持型バルーン23の膨らむ圧力よりもスリット26から流出させる圧力の方が高くなってしまうことがあり、圧力をかけても形状保持型バルーン23が膨らむだけでスリット6からは注入液が出ない状態となる場合があり得る。薄肉円筒(半径r)に内圧pがかかっている場合、円筒の接線方向に働く引き裂き力Tは、T=r×pで求められ、同じpの圧力をかけた場合、rが大きくなる程Tは大きくなる。そこで、スリット26の部分の径をカテーテル22の径より大きくし、さらに逆流防止も十分に機能させる範囲でスリット26が形成される部分の肉厚を薄くすることでスリット26から流出させるための圧力を低く設定する。形状保持型バルーン23は抜け防止機能と挿入性を維持する範囲でなるべく小径、肉厚にして形状保持型バルーン23の膨らむ圧力をスリットから流出させる圧力より高く設定すると良い。これにより形状保持型バルーン23の膨らむ圧力より低い圧力でスリット26から注入液を流出させることが可能となる。以下に具体的に本実施の形態について説明する。
第3の実施の形態の形状保持型バルーン23は、第1の実施の形態の形状保持型バルーン3と比べ、バルーン壁の肉厚、バルーンの大きさ、形状において異なっており、バルーン壁の肉厚を少し厚くしている。具体的には、肉厚1.0t〜1.5tで、カテーテルの連結部から最大外径部にかけて肉厚としたバルーンを好適に用いることができ、バルーン壁の膨らみ部分の肉厚をカテーテルと平行部分の肉厚よりも1.1〜1.7倍とすることが望ましい。例えば、盲腸ポートとして使用する場合において、バルーンのカテーテルと平行部分の肉厚が1.0tのとき、バルーンの最大径付近の肉厚が1.3t〜1.7t、特に1.4t〜1.6tであることが好ましく、バルーンの最大径付近以外の膨らみ部分の肉厚が1.1t〜1.4t、特に1.2t〜1.3tであることが好ましい。また、バルーンの大きさを少し小径にしている。具体的には、例えば、盲腸ポートとして使用する場合において、バルーンの最大径の直径を8〜18mm、より好ましくは10〜16mm、さらに好ましくは12〜14mmとする。また、バルーン壁とカテーテル22の基部22bとの間の角度を大きくしていくことで、バルーンの最大径部分におけるバルーン壁で作られる角度が約75〜83度となるようにしている。より好ましくは、約77〜80度である。このとき、バルーン壁とカテーテル22の基部22bとの間の角度がおよそ65度〜85度であることが望ましい。これにより、抜け防止機能と挿入容易性を保持しつつ、スリット26から注入液を流出させる構成にできる。
また、第3の実施の形態のカテーテル先端部22aは、スリット26が設けられるスリット形成部29を有している。スリット形成部29は、別の部品として成形し、カテーテル先端部22aに接着により接続されているが、カテーテルと一体に成形しても構わない。
図13に示されるように、スリット形成部29のスリット形成部位は、カテーテル先端部22aの径よりも大きく設計されており、また、スリット形成部29はスリット26を設ける部分の肉厚が他の部分に比べて薄くなっている。すなわち、スリット中腔部26aが偏芯している。また、スリット形成部29の径は先端側へ行くほど段階的又は連続的に小さくなっている。これにより、体内への挿入がよりスムーズになる。
図14は、カテーテル基24の形状を示したものである。第1の実施の形態のカテーテル基4がほぼ円形であるのに対し、第4の実施の形態のカテーテル基24は、円形の左右に突出部を有するような形状である。または楕円形状であってもよい。これにより、体表面に当たる面積が確保され、また、手術時の操作性が向上する。
また、図14aに示すカテーテル基24は、第1の実施の形態と同様の円形ドーナツ状の窪み24aを備えているが、窪みの形状はこれに限らず、図14bに示されるような円形の左右に突出部を有するような形状(又は楕円形状)であってもよく、複数の円形からなる窪み形状等であってもよい。斯かる窪みの存在により、装着時、体表に接触した際に、完全に密着されず隙間が生じることで通気性が確保され、長時間の接触による体表のかぶれ等の皮膚トラブルを低減することができる。
<第4の実施の形態>
図15は、本発明に係る身体アクセスポートの第4の実施の形態の一部断面とした側面図を示しており、図15aは通常時、図15bは手術の際の挿入時の形状を現している。
第4の実施の形態に係る身体アクセスポートは、基本的構成は、第3の実施の形態と同様であるが、以下の点で相違している。
すなわち、カテーテル22は、第2の実施の形態と同様に、先端部22aと基部22b、さらに中芯部22cの3部分より構成され、先端部22aと基部22bは、その中間部に位置する形状保持型バルーン23とそれぞれ液洩れがないよう液密に連結されている。中芯部22cの説明は、第2の実施の形態の中芯部12cと同様である。図15bは、身体へ挿入時に形状保持型バルーン23をスタイレット(図示せず)等により伸ばした図であり、形状保持型バルーン23内に中芯部22cが落ち込まないように中芯部22cの長さは調節される。
挿入後の形状保持バルーン23が元の形状に戻れるように、エアー通路となる外部と連通可能な手段についても第2の実施の形態と同様である。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態として、カテーテルが分割されずに、1本のまま構成される場合も考えられ、本発明の範囲内である。この場合、さらに構造は簡単で製造容易となる。バルーン内部と外部とのエアー通路形成手段としては、注入液の通路を兼ねるカテーテルに小穴を設けるほか、バルーン内部への注入液流入の恐れを排除すべくカテーテルに沿って別に通路を設けてもよい。
本発明の身体アクセスポートは、胃、食道、盲腸、又は膀胱等に大きさ・形状等を調整して用いることができる。
<身体アクセスポートの使用方法>
次に、本発明の身体アクセスポートの使用方法について説明する。
図16は、本発明の身体アクセスポート31にスタイレット30を挿入し、バルーン33をカテーテル長手方向に伸ばした状態の断面図を示しており、図16aは第1の実施の形態、図16bは第3の実施の形態を現したものである。
スタイレット30は、身体アクセスポートの装着に用いられ、ステンレスや樹脂の棒に把持部を有した棒で、アクセスポート内部に挿入し、アクセスポートのカテーテル基部を手で保持して押し込み、バルーン部分を伸ばし、カテーテルを全体として真直ぐな状態にして人体に開けた瘻にスムーズに挿入することを可能にするものであれば形状等は問わない。カテーテルが分割されずに、1本のまま構成される場合(第5の実施の形態)には、スタイレット30を用いなくても挿入できるが、よりスムーズに挿入するためにスタイレット30を用いることが好ましい。第1又は第3の実施の形態においては、切断部分で挿入時に折れ曲がり真っ直ぐに挿入しにくいことから、スタイレット30を用いることが特に好ましい。一方、第2又は第4の実施の形態においては、3つの部分が重なり合って挿入の際に折れ曲がる心配はないが、バルーンを伸ばし、よりスムーズに挿入するためにスタイレット30を用いることが好ましい。
図17は、図16におけるバルーンを伸ばした状態のA−A断面図を示している。図17aはバルーンが折れ込みなく伸びた状態であり、一方、図17bにおいては、最大外径部分の1箇所が、図17cにおいては、最大外径部分の2箇所が、内側に折れ込んでいる。このようにバルーンを伸ばしたときに最大外径部分の1箇所又は2箇所以上が長手方向に沿って内側に折れ込むようにバルーンを成形することが、バルーンの径をより小さくできスムーズに挿入できる点で好ましく、折れ込みは1箇所又は2箇所であることが特に好ましい。
人体に装着後の使用態様は、例えば、第1の実施の形態における身体アクセスポートの場合、浣腸液等の注入液を注入時に、切断部8a,8bより注入液がバルーン内に入り込み、バルーン内のエアーが液と置き換わることが考えられるが、注入液を注入後、エアーをわずかに注入すると液がエアーで置き換わり、液が留置されたままの状態にならないようにすることもできる。
器具の人体からの取り外しに関して、交換などの必要が生じた場合は、例えば、盲腸に装着した身体アクセスポートを切断して体内部に残る本発明のバルーン部を盲腸内に落とし込み、その後、自然あるいは強制的に便とともに排出させることができる。スタイレット30を用いて、バルーンを伸ばし、引っ張り出すこともできる。
<盲腸アクセスポート>
次に、盲腸ポート専用の身体アクセスポート(以下、「盲腸アクセスポート」という)の実施の形態について説明する。
図18は、盲腸アクセスポートの側面図を示している。盲腸アクセスポートは、カテーテル先端部を盲腸内部に長期間留置し、内部(盲腸内)を抜け防止手段、及び外部(体表)を固定手段にて挟むように固定しておき、体外部の注入口より浣腸液を直接腸内に注入し、排便させるための器具である。盲腸アクセスポートの構成は、例えば、図18aに示すように、カテーテル42、バルーン43、カテーテル基44、栓45、及びスリット46の構成からなる。
カテーテル42は注入する浣腸液の通路を内部に有しており、上記の身体アクセスポートにおいて説明したように、先端部42aと基部42bに分割されていても、先端部42aと基部42bと中芯部42c(図示せず)の3部分より構成されていても、1本で構成されていてもよいが、盲腸アクセスポートとして適した長さに設計される。カテーテル42は、バルーン連結部も含めて全長60〜150mm程度が好ましい。先端部42a(ここでは、図18aにおいて長さ15mmとされている部分を指す)は、10〜20mm程度が好ましく、10〜15mm程度がより好ましい。先端部と腸管内壁との接触を避けるために出来る限り短めに設計されることが望ましい。基部42b(ここでは、図18aにおいて長さ44〜120mmとされている部分を指す)は、腹壁、筋層、及び盲腸壁の厚さの合計とほぼ等しくなるように設計されることが望ましく、35〜130mm程度が好ましく、44〜120mm程度がより好ましい。虫垂から挿着する場合は(図19b)、虫垂の長さも考慮して長めに設計される。カテーテル基部42bの長さに合わせて、虫垂の切断により虫垂の長さが調節され得る。カテーテル42の太さは、虫垂から挿入・装着する場合は(図19b)、虫垂のサイズから10〜12Fr.(約3.3〜4mm)程度であることが好ましく、盲腸への場合は(図19a)、10〜20Fr.(約3.3〜6mm)程度であることが好ましい。
バルーン43は、盲腸アクセスポート41を体内へ挿入後、抜けるのを防止する手段であり、バルーンのほか従来からある種々の固定手段を利用できる。例えば、体腔内部で広がって抜け防止ストッパーとなるものであればバルーン型の抜け防止手段以外であってもよく、マレコット型などの抜け防止手段を用いることもできる。マレコット型とは、縦方向にスリットを多数設けて、フラワー状に開閉するタイプのものであり、経皮的に挿入する際、直線的で挿入に邪魔な出っ張りが少なくできる点で優れている。本発明の形状保持型バルーンと同様に、自然状態(通常時)で開いた状態に形成し、挿入の際はスタイレットを押し込み伸ばして挿入して、挿入後に自動的に元の膨らんだ状態に戻るものを用いてもよいが、マレコット型の場合、一般的には開閉機構を設けることが必要となる。
バルーン43の最大外径部分の直径は10〜20mm程度が好ましく、12〜18mmが特に好ましい。長手方向の長さ(膨らんだ部分)は、7〜15mm程度が好ましく、10mm前後が特に好ましい。
盲腸アクセスポートの構造を簡略化し、アクセスポートの挿入がスムーズで抜ける心配もなく、メンテナンスが不要な点から、本発明の形状保持型バルーンを用いることが好ましい。従来のバルーンを用いる場合は、バルーンヘのエアー又は流体の注入口、注入通路、及びその密閉手段が必要である。
カテーテル42の先端部42aの側面には、浣腸液の流出口が設けられる。流出口としては、種々の形状が用いられ得るが、構造簡略化等の観点から本発明の逆流防止手段としても機能するスリット46を設けることが好ましい。スリットではなく、逆流防止手段として機能しない流出口を用いる場合には、当該流出口又は盲腸アクセスポート内に逆流防止手段を別途設けることが好ましい。
カテーテル基44は、カテーテルに取り付けられ、体内部の抜け防止手段と共に人体の腹壁、盲腸壁を挟んで盲腸アクセスポート41を瘻孔に保持する体外部に位置される固定手段であり、浣腸液の注入口47を有する。カテーテル基44は、固定手段として機能すればどんな形状としてもよいが、特に、人体接触部は刺激の少ない柔軟で凹凸のないことが好ましいため、そのような形状、材料(シリコン樹脂が好ましい)で形成される。円形とした場合の直径は15〜30mm程度が好ましく、20〜25mmが特に好ましい。
浣腸液が汎用の医療用シリンジやコネクタなどを使用して注入できるようにするために、図18aで示されるように、注入口47はルアーテーパー形状となっていることが好ましい。また、カテーテル基44は、該注入口47を閉じるためのストッパーとなる栓45を有している。栓45はカテーテル基44と独立していてもよいが、紛失などの心配がない点で一体化している形状が好ましい。また、人体に長く装着されることを考慮して邪魔にならないように栓45を閉じたときにフラットになるような形状にすることが好ましい。
盲腸アクセスポートの材料は、柔軟で生体適合性が高いものを用いることが好ましく、すべての構成部品をシリコン樹脂で形成することが望ましいが、これに限定されるものではない。
図18bは、盲腸アクセスポートの別の実施の形態を示している。図18aで示される盲腸アクセスポートとほぼ同様であるが、図18aの盲腸アクセスポートが前述の身体アクセスポートの第1の実施の形態に準じた形状であるのに対し、図18bの盲腸アクセスポートは第3の実施の形態に準じた形状である点で相違している。また、かかる形状の相違から、望ましい寸法(サイズ)が相違しており、バルーン53の最大外径部分の直径は8〜18mm程度が好ましく、10〜16mmが特に好ましい。バルーン53(膨らんだ部分、図18bにおいて長さ8mmとされている部分を指す)の長手方向の長さは、6〜13mm程度が好ましく、7〜10mm程度が好ましく、8mm前後が特に好ましい。バルーン53の平行部を含めたスリット形成部59(ここでは、図18bにおいて長さ20mmとされている部分を指す)の長さは、15〜25mm程度が好ましく、15〜20mm程度がより好ましい。また、カテーテル基54(ここでは、図18bにおいて長さ30mmとされている部分を指す)の長さ(長軸方向)は、22〜38mm程度が好ましく、27〜33mmが特に好ましい。カテーテル基54は楕円形状をしており、短軸方向の長さは13〜25mm程度が好ましく、15〜23mmが特に好ましい。
図18cは、図18bにおけるバルーン53の断面側面図を示している。バルーン53は、カテーテル53と平行部分の肉厚が1.0tであり、バルーンの最大径付近の肉厚が1.5t、バルーンの最大径付近以外の膨らみ部分の肉厚が1.2t前後である。また、バルーン53の最大径部分におけるバルーン壁で作られる角度が77度であり、バルーン壁とカテーテル52の基部52bとの間の角度が71度である。
図19a及び図19bは本発明にかかる盲腸アクセスポート41の装着図であり、その使用方法について具体的に説明すると、図19aに示すように、盲腸の太い部分に設けるのが一般的であるが、図19bに示すように虫垂から虫垂を反転させるように取り付けると漏れ防止と抜け防止にもなり好ましい。具体的には、開腹手術、内視鏡手術あるいは結腸内視鏡によるアクセスによって、反転した虫垂または内反した結腸に装着したのち、半永久的に浣腸液の注入口として使用する。
上述の本発明の実施の形態においては、体外部の固定手段であるカテーテル基の形状がボタン型タイプのものを記載したが、チューブ型タイプにも適用可能である。ただし、簡便性や引っ張り防止などの観点からボタン型タイプが好ましい。
本発明の第1の実施の形態に係る身体アクセスポートの一部断面側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る身体アクセスポートの側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る身体アクセスポートの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る身体アクセスポートの下面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る身体アクセスポートのスリット6が形成されたカテーテル先端部2aの拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係る身体アクセスポートの先端部2aと形状保持型バルーン3の一部断面側面図である。 (a)は本発明の第2の実施の形態に係る身体アクセスポートの一部断面側面図(通常時)であり、(b)は本発明の第2の実施の形態に係る身体アクセスポートの一部断面側面図(伸長時)である。 本発明の第2の実施の形態に係る身体アクセスポートのカテーテル12の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る身体アクセスポートの一部断面側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る身体アクセスポートの側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る身体アクセスポートの斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る身体アクセスポートの形状保持型バルーン23とスリット形成部29の一部断面側面図である。 (a)はスリット形成部29の側面図であり、(b)はスリット形成部29の縦断面図であり、(c)はスリット形成部29の横断面図である。 (a)はカテーテル基24の下面図であり、(b)は別の実施の形態に係るカテーテル基24の下面図である。 (a)は本発明の第4の実施の形態に係る身体アクセスポートの一部断面側面図(通常時)であり、(b)は本発明の第4の実施の形態に係る身体アクセスポートの一部断面側面図(伸長時)である。 (a)は本発明の第1の実施の形態に係る身体アクセスポートの挿入時(伸長時)の断面側面図であり、(b)は本発明の第3の実施の形態に係る身体アクセスポートの挿入時(伸長時)の断面側面図である。 (a)〜(c)は図16におけるA−A断面図である。 (a)は本発明に係る盲腸アクセスポートの側面図であり、(b)は本発明の別の実施の形態に係る盲腸アクセスポートの側面図であり、(c)はバルーンの断面側面図である。 (a)及び(b)は本発明に係る盲腸アクセスポートの装着図である。
符号の説明
1:身体アクセスポート 2:カテーテル 2a:先端部
2b:基部 3:形状保持型バルーン 4:カテーテル基
5:栓 6:スリット 7:注入口 8a,8b:切断部
11:身体アクセスポート 12:カテーテル 12a:先端部
12b:基部 12c:中芯部 13:形状保持型バルーン
14:カテーテル基 15:栓 16:スリット 18:通路
21:身体アクセスポート 22:カテーテル 22a:先端部
22b:基部 22c:中芯部 23:形状保持型バルーン
24:カテーテル基 24a,24b:くぼみ 25:栓
26:スリット 26a:スリット中腔部 27:注入口
28a,28b:切断部 29:スリット形成部
31:身体アクセスポート 32a:先端部 32b:基部
33:形状保持型バルーン 34:カテーテル基 35:栓
39:スリット形成部 30:スタイレット
41:盲腸アクセスポート 42:カテーテル 42a:先端部
42b:基部 43:バルーン 44:カテーテル基 44a:くぼみ
45:栓 46:スリット 47:注入口
51:盲腸アクセスポート 52:カテーテル 52a:先端部
52b:基部 53:バルーン 54:カテーテル基 54a:くぼみ
55:栓 56:スリット 57:注入口 59:スリット形成部

Claims (14)

  1. 注入液の注入口を有し、体外部の固定手段となるカテーテル基と、前記注入液の通路及び前記注入液の流出口を有するカテーテルと、体内部の抜け防止手段と、注入液注入口を密封する栓からなる身体アクセスポートにおいて、
    前記抜け防止手段は、膨らんだ状態で成形され、体内挿入時に一時的にその外径を縮小できる経皮的に挿入可能なものであって、挿入後、体外と繋がるエアー通路を通してエアーが入り自動的に膨らんだ状態へ戻ることが可能な形状保持型バルーンであり、
    前記カテーテルは、先端部と基部の2部品からなり、前記先端部と前記基部のそれぞれが前記形状保持型バルーンと液密に連結されてなり、
    前記形状保持型バルーンは、前記先端部側が前記カテーテルに対し20度〜50度の角度で直線状に広がる形状を形成し、前記基部側が前記カテーテルに対して前記先端部側の角度よりも大きい角度で湾曲している曲面形状であることを特徴とする身体アクセスポート。
  2. 前記カテーテルは、前記先端部と前記基部の内腔にさらに中腔の中芯部を有していることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  3. 前記カテーテルは、その内腔が前記形状保持型バルーンへの前記エアー通路となっていることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  4. 前記カテーテルは、その先端に前記カテーテルよりも径の大きいスリット形成部を有していることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  5. 前記形状保持型バルーンは、前記形状保持型バルーンの壁部に体外部に通じる開口部がないことを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  6. 前記形状保持型バルーンは、バルーンの最大外径部分において前記先端部側と前記基部側から構成される内角が75度〜110度であり、前記カテーテルとの連結部から最大外径部分までのバルーンの長さは先端部側の長さが基部側の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  7. 前記形状保持型バルーンは、体内への挿入時に前記カテーテルの長手方向に伸ばされることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  8. 前記形状保持型バルーンは、バルーンを伸ばしたときに最大外径部分の1箇所又は2箇所以上が長手方向に沿って内側に折れ込むように成形されていることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  9. 前記注入液流出口は、逆流防止機能を有するスリットであることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  10. 前記カテーテル又は前記スリット形成部は、その内腔が偏芯しており、前記スリットの形成部分の肉厚が薄くなっていることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の身体アクセスポート。
  11. 前記カテーテル基は、体表面に接する側であって、前記カテーテルとの接続部分の周りに窪みを有していることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  12. 前記栓は、前記カテーテル基と一体となっていることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  13. 前記形状保持型バルーンは、前記カテーテルの前記先端部と前記基部のそれぞれに液密に連結する平行部分を有し、前記形状保持型バルーンの膨らみ部分の肉厚を前記平行部分の肉厚よりも1.1〜1.7倍に厚くしてなることを特徴とする請求項1に記載の身体アクセスポート。
  14. 記カテーテルは、盲腸アクセスポートとして適した所定の長さ及び直径であり、前記カテーテルの先端部と前記抜け防止手段は、経皮的に盲腸内に挿入されるために適した長さ及び直径となっていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の身体アクセスポート。
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