JPWO2011086769A1 - パネル床構造及び建築構造物 - Google Patents
パネル床構造及び建築構造物 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2011086769A1 JPWO2011086769A1 JP2011505306A JP2011505306A JPWO2011086769A1 JP WO2011086769 A1 JPWO2011086769 A1 JP WO2011086769A1 JP 2011505306 A JP2011505306 A JP 2011505306A JP 2011505306 A JP2011505306 A JP 2011505306A JP WO2011086769 A1 JPWO2011086769 A1 JP WO2011086769A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration system
- surface material
- floor structure
- width direction
- length direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04F—FINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
- E04F15/00—Flooring
- E04F15/02—Flooring or floor layers composed of a number of similar elements
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B5/00—Floors; Floor construction with regard to insulation; Connections specially adapted therefor
- E04B5/02—Load-carrying floor structures formed substantially of prefabricated units
- E04B5/10—Load-carrying floor structures formed substantially of prefabricated units with metal beams or girders, e.g. with steel lattice girders
Abstract
Description
本願は、2010年01月14日に、日本に出願された特願2010−005543号、及び2010年05月20日に、日本に出願された特願2010−116764号に基づき優先権を主張し、それらの内容をここに援用する。
しかしならが、振れ止め材やダンパを備えた構成では、コストがかかり、配置も考慮しなくてはならないので、煩雑になる。さらには、振れ止め材やダンパを備えた分、全体の質量も重くなってしまう。
(A)前記上面材、前記下面材及び前記芯材により構成された全体振動系の1次固有振動数が15Hz以上45Hz以下である。
(B)前記上面材、前記下面材、あるいは、前記芯材それぞれの部分振動系の1次固有振動数が707Hz以上20000Hz以下である。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面の断面積(mm2)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面の断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
Sx : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面の断面積(mm2)
Sy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面の断面積(mm2)
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記横架材の長さ方向に直交する断面の断面積(mm2)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向の前記横架材の配置間隔(mm)
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
Sx : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面の断面積(mm2)
Sy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面の断面積(mm2)
ただし、
E4 : 前記上面材または前記下面材のヤング係数(N/mm2)
t4 : 前記上面材または前記下面材の厚み(mm)
ρ4 : 前記上面材または前記下面材の密度(kg/m3)
ν4 : 前記上面材または前記下面材のポワソン比
a4 : 前記上面材または前記下面材の前記長さ方向の長さ(mm)
b4 : 前記芯材間の配置間隔(mm)
ただし、
E4 : 前記上面材または前記下面材のヤング係数(N/mm2)
t4 : 前記上面材または前記下面材の厚み(mm)
ρ4 : 前記上面材または前記下面材の密度(kg/m3)
ν4 : 前記上面材または前記下面材のポワソン比
a4 : 前記上面材または前記下面材の前記長さ方向の長さ(mm)
b4 : 前記芯材間の配置間隔(mm)
ただし、
E5 : 前記芯材のヤング係数(N/mm2)
t5 : 前記芯材の板厚方向の厚み(mm)
ρ5 : 前記芯材の密度(kg/m3)
ν5 : 前記芯材のポワソン比
a5 : 前記芯材の前記長さ方向の長さ(mm)
b5 : 前記所定間隔(mm)
ただし、
E5 : 前記芯材のヤング係数(N/mm2)
t5 : 前記芯材の板厚方向の厚み(mm)
ρ5 : 前記芯材の密度(kg/m3)
ν5 : 前記芯材のポワソン比
a5 : 前記芯材の前記長さ方向の長さ(mm)
b5 : 前記所定間隔(mm)
EIf≧0.65×EIall ・・・(21)
Mw≧0.40×Mall ・・・(22)
Mw≧EIw/(k×l4)(k=719) ・・・(23)
ただし、
Mw :前記芯材の質量(kg/m2)
EIf :前記上面材及び前記下面材の曲げ剛性(N・m2)
EIw :前記芯材の曲げ剛性(N・m2)
Mall :前記上面材、前記下面材及び前記芯材の合計質量(kg/m2)
EIall :前記上面材、前記下面材及び前記芯材の曲げ剛性(N・m2)
l :前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(m)
(A)前記上面材、前記下面材及び前記芯材により構成された全体振動系の1次固有振動数が15Hz以上45Hz以下である。
なお、ここでいう全体振動系の1次固有振動数とは、各振動系の寸法、物性値、断面特性値等から表される上述した数式に基づいて決定される。
本パネル床構造では、重量を過度に増大させずに、遮音性を向上させることができるので、軽量で、遮音性に優れたパネル床構造を提供することができる。このように、パネル床構造を軽量にできる分、柱、梁、杭、基礎といった構造部材の数量を削減することができる。これにより、建築物全体の軽量化とコスト削減を図ることができ、合理的かつ経済的な構造設計をすることが可能となる。また、パネル床構造を薄くすることにより、建築物高さを低減でき、内装材、外装材の使用量の削減を図ることが可能となる。
また、図3Bは、本実施形態のパネル床構造1を例えば、5階建ての鉄骨造事務所ビルに適用した場合の斜視図である。この鉄骨造の各階の床には、本発実施形態のパネル床構造1が用いられている。
(A)上面材11、下面材13及び芯材15により構成された全体振動系21の1次固有振動数が15Hz以上45Hz以下である。
(B)上面材11、下面材13、あるいは、芯材15それぞれの部分振動系22の1次固有振動数が707Hz以上20000Hz以下である。
そこで、本実施形態では、図4Bの矢印Q1に示すように、全体振動系の固有振動数が重量床衝撃音の評価範囲外となり、かつ、矢印Q2に示すように、部分振動系の固有振動数が重量床衝撃音の評価範囲外となるように、上記各部材の寸法を調整した。
また、パネル構造体10は、上面材11と下面材13と芯材15とを備えている。
また、1次固有振動数を45Hz以下若しくは707Hz以上とした理由は、以下の二点にある。第1に、45Hzを超えて707Hz未満の振動数の範囲が重量床衝撃音の評価範囲であり、この範囲内の振動数であると人間にとって不快なものとして知覚される不快振動が発生するので、これを避けるためである。第2に、707Hz以上の範囲の振動数については、カーペット等の仕上げ材を設置することによって比較的容易に性能を改善できるためである。
固定支持は、図8Bに示すように、芯材15と上面材11との接触部17に複数の固定金具84を備え、芯材15と下面材13との接触部17に複数の固定金具85を備えている。すなわち、一つの芯材15が上面材11や下面材13に対して一箇所につき二つ以上の固定金具84,85で接続されている。固定支持の場合、その接続部17において上面材11、下面材13、芯材15の回転が拘束される。
E1 : パネル構造体(全体振動系)10のヤング係数(N/mm2)
I1 : 横架材71の延長方向に平行な鉛直断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : パネル構造体(全体振動系)10の密度(kg/m3)
S1 : 横架材71の延長方向に平行な鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 幅方向、あるいは、長さ方向における横架材71の配置間隔(mm)
本実施形態では、l1は、図1Bに示すように、長さ方向に配置された横架材71の配置間隔である。
E1 : パネル構造体(全体振動系)10のヤング係数(N/mm2)
I1 : パネル構造体(全体振動系)10の長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ν1 : パネル構造体(全体振動系)10のポワソン比
ρ1 : パネル構造体(全体振動系)10の密度(kg/m3)
S1 : 横架材71の延長方向に平行な鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 幅方向における前記横架材の配置間隔(mm)
E1 : パネル構造体(全体振動系)10のヤング係数(N/mm2)
I1 : パネル構造体(全体振動系)10の幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : パネル構造体(全体振動系)10の密度(kg/m3)
S1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面の断面積(mm2)
l1 : 幅方向、あるいは、長さ方向における横架材71の配置間隔(mm)
l1 : 長さ方向における横架材71の配置間隔(mm)
l2 : 幅方向における横架材71の配置間隔(mm)
ρ1 : パネル構造体(全体振動系)10の密度(kg/m3)
ν1 : パネル構造体(全体振動系)10のポワソン比
E1 : パネル構造体(全体振動系)10のヤング係数(N/mm2)
Ix : パネル構造体(全体振動系)10の幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : パネル構造体(全体振動系)10の長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Sx : パネル構造体(全体振動系)10の幅方向に直交する断面の断面積(mm2)
Sy : パネル構造体(全体振動系)10の長さ方向に直交する断面の断面積(mm2)
E4 : 上面材11または下面材13のヤング係数(N/mm2)
t4 : 上面材11または下面材13の厚み(mm)
ρ4 : 上面材11または下面材13の密度(kg/m3)
ν4 : 上面材11または下面材13のポワソン比
a4 : 上面材11または下面材13の長さ方向の長さ(mm)
b4 : 上面材11または下面材13の接続部17間の間隔(芯材15の配置間隔)(mm)
E5 : 芯材15のヤング係数(N/mm2)
t5 : 芯材15の板厚方向の厚み(mm)
ρ5 : 芯材15の密度(kg/m3)
ν5 : 芯材15のポワソン比
a5 : 芯材15の長さ方向の長さ(mm)
b5 : 芯材15の接続部17間の長さ(上面材11と下面材13との間隔:所定間隔)(mm)
また、上述した他部材とは、上面材11の場合、芯材15、隣接するパネル構造体10の上面材11、または横架材71であり、下面材13の場合、芯材15、隣接するパネル構造体10の下面材13、または横架材71であり、芯材15の場合、上面材11、下面材13、芯材15、または横架材71である。
すなわち、数式(6)に基づいて決定される全体振動系21の1次固有振動数f3を15Hz以上45Hz以下の範囲内とするためには、例えば、パネル構造体10の断面形状はそのままにしたうえで、そのパネル構造体10の横架材71の配置間隔(支持部27間の長さ)l1を増減させるように寸法調整する。例えば、数式(6)に基づき決定される1次固有振動数f3が15Hz未満の場合、その支持部27間の長さl1を短くする。1次固有振動数f3が45Hz超える場合、その支持部27間の長さl1を長くすればよい。この場合、第1部分振動系23及び第2部分振動系25の1次固有振動数f9、f11にほとんど影響を及ぼすことなく全体振動系21の1次固有振動数のみを増減させることができるという利点を有する。
数式(17)に基づいて決定される第1部分振動系23の1次固有振動数f9を707Hz以上とするためには、例えば、パネル構造体10の幅方向Xの長さはそのままとしたうえで、芯材15の数を増やして上面材11や下面材13の接続部17間の長さb4を減少させる。この場合、全体振動系21、第2部分振動系25の1次固有振動数f3、f11ほとんど影響を及ぼすことなく第1部分振動系23の1次固有振動数f9のみを増大させることができるという利点を有する。
数式(19)に基づいて決定される第2部分振動系25の1次固有振動数f11を707Hz以上とするためには、例えば、芯材15の板厚方向の厚みt5を増大させたり、芯材15の接続部17間の長さb5を減少させる。
また、本実施形態の建築構造物である前記住宅は、上記パネル床構造を備えるので、優れた遮音性を発揮することができる。
具体的には、この折板で形成された芯材15は、幅方向Xに略水平に設けられた上フランジ43と下フランジ45とが、幅方向Xに対して傾斜して設けられたウェブ41を介して幅方向Xに交互に形成されて波形をなして構成されている。上面材11に対しては、折板で形成された芯材15の上端側に位置する上フランジ43が当接され、下面材13に対しては、折板で形成された芯材15の下端側に位置する下フランジ45が当接され、これらはねじ、リベット等の固定金具84、85、又は溶接等によって固定されて接続されている。これにより、折板からなる芯材15は、上面材11及び下面材13の間を幅方向Xの複数の中空空間19に仕切ることになる。
上フランジ43、下フランジ45とウェブ41とのなす角度αは、45度〜80度であることが好ましい。
全体振動系21は、図11Aに示すような、上面材11、下面材13及び芯材15が一体となって振動し、パネル床構造1全体から構成される薄板状構造である。第1部分振動系23は、図11Bに示すような、パネル床構造1の一部である上面材11、下面材13のそれぞれによって構成され、上面材11及び下面材13と芯材15との接続部17においてその両端を支持された薄板状構造である。第2部分振動系25は、図11Cに示すような、芯材15のウェブ41によって構成され、接続部17においてその両端を支持された薄板状構造である。
また、上面材11及び下面材13は、鋼製の板材から構成されるとしたが、これに限らない。
また、表1−1、表1−2及び表2−1、表2−2の1次固有振動数の数値の下線は、本実施形態の範囲外を示す。
図16A及び図16Bに示すパネル床構造100は、所定間隔をおいて配置された鋼製の上面材111及び下面材113と、上面材111と下面材113との間に配置された鋼製の芯材115とを備えている。この芯材115は、その上下端が上面材111及び下面材113に接続されることによって、幅方向Xに上面材111及び下面材113の間を仕切り、複数の中空空間119に分けている。
比較例としてのパネル床構造100の寸法は、パネル床構造100全体の厚みを175mm、互いに隣り合う芯材115間の間隔を300mmとした。また、本発明例としてのパネル床構造1の寸法は、パネル構造体10の厚みT1を60mm、長さ方向Yの支持部27間の長さを3,000mmとし、互いに隣り合う芯材15のウェブ41の幅方向Xについての間隔を120mmとし、ウェブ41の幅方向Xへの傾斜角度αを54°とした。また、パネル構造体10は長さ方向の両端のみを横架材71によって支持された2辺支持の条件下で試験を行なった。
さらに、図15に示される結果より、比較例において63Hzの周波数帯域で見られる実測値としての全体振動系の1次固有振動数は、本実施形態の適用によって矢印P1に示す方向に移り、比較例において125Hzの周波数帯域や250Hzの周波数帯域で見られる実測値としての部分振動系の1次固有振動数は、本実施形態の適用によって矢印P2及びP3に示す方向に移り、その結果、重量床衝撃音の周波数帯域での音圧レベルが低減していることが確認された。すなわち、重量床衝撃音の評価範囲(45Hzを超え、707未満の範囲)に音圧レベルのピークが発生していないため、遮音性に優れたパネル床構造であることが分かる。
ここでは、図17に示す第6実施形態のパネル床構造70を例に挙げて説明したが、後述する第5、第7、第8実施形態のパネル床構造60、80、90のいずれの場合においても、同様である。
また、1次固有振動数f20は下記の数式(42)を満たす。
また、遮音等級Lhの計算値は下記の数式(43)に基づき求められる。
ここで、遮音等級Lhの計算値を求めるにあたっては、表6、表7−1、7−2の総ての例で、床構造の有効放射面積、空気の固有音響抵抗、床構造の音響放射係数、下室空間の吸音力、騒音計の動特性補正値、衝撃力実効値が同じであり、数式(43)の定数Aが147.1である条件とした。また、遮音等級Lhの実測値は、JISA1418−2に準拠して行なった重量床衝撃音試験により求めた。
EIf≧0.65×EIall ・・・(21)
Mw≧0.40×Mall ・・・(22)
Mw≧EIw/(k×l4) ・・・(23)
0.90×EIall≧EIf≧0.65×EIall ・・・(21−1)
0.90×Mall≧Mw≧0.40×Mall ・・・(22−1)
EIall≦(90/π)2×l×Mall ・・・(51)
1.86×EIw≦EIf ・・・(52)
Mf≦1.5×Mw ・・・(53)
EIw+EIf≦(90/π)2×l4×(Mw+Mf) ・・・(54)
2.86×EIw≦(90/π)2×l4×(2.5×Mw) ・・・(55)
Mw≧EIw/(k×l4)(k=719) ・・・(56)
Mw×EIf+Mw×EIw≧0.40×Mall ・・・(61)
図19Aは、第5実施形態のパネル床構造60の構成を示す斜視図であり、図19Bは、その正面断面図である。
床下構造7は、この他に、図6Aに示すように、一方向に間隔を空けて略平行に配置された複数の横架材71と、それらの複数の横架材71と交差するように一方向と直交する方向に間隔を空けて配置される複数の横架材71とによってグリッド状に組んで構成される場合がある。すなわち、4辺支持構造である。パネル床構造60は、各横架材71に対して、例えば、ビス、ボルト等の固定金具81によって固定されて用いられるが、その横架材71に対する固定手段は公知のものであれば特に限定するものではない。
芯材15が、上面材11と平面で接触する上フランジ43(上平面部)と、下面材13と平面で接触する下フランジ(下平面部)45と、上面材11及び下面材13に対して傾斜したウェブ(傾斜部)41とを有している。さらに、上フランジ43と、ウェブ41と、下フランジ45とがこの順に連続して形成されている。
具体的には、この折板で形成されたからなる芯材15は、幅方向Xに略水平に設けられた上フランジ43と下フランジ45とが、幅方向Xに対して傾斜して設けられたウェブ41を介して幅方向Xに交互に形成されて波形をなして構成されている。上面材11に対しては、折板からなるで形成された芯材15の上端側に位置する上フランジ43が当接され、下面材13に対しては、折板で形成されたからなる芯材15の下端側に位置する下フランジ45が当接され、これらはねじ、リベット等の固定金具814、85、又は溶接等によって固定されて接続されている。これにより、折板からなる芯材15は、上面材11及び下面材13の間を幅方向の複数の中空空間19に仕切ることになる。
さらに、第6実施形態に係るパネル床構造70も、上述した所定式に基づいて決定されるこれら各振動系の1次固有振動数が上述のような所定の範囲となるように各振動系の寸法が調整されている。
また、芯材15は、このように折板から構成されていてもよいし、波板から構成されていてもよい。さらに、上フランジ43、下フランジ45とウェブ41とのなす角度αは、45度〜80度であることが好ましい。
また、第7実施形態に係るパネル床構造80も、上述した所定式に基づいて決定されるこれら各振動系の1次固有振動数が上述のような所定の範囲となるように各振動系の寸法が調整されている。
両者を比較すると、発明例としてのNo.8の方が比較例としてのNo.1のものより高い遮音性を有することが確認できる。表7−1、表7−2を参照すると、発明例としてのNo.8の全体の質量Mallが102(kg/m2)であり、比較例としてのNo.1の全体の質量Mallが92(kg/m2)であり、同程度である。しかしながら、発明例としてのNo.8が、数式(21)〜(23)の総てを満足しているのに対し、比較例としてのNo.1は、数式(21)しか満足しておらず、さらには、全体振動系の1次固有振動数は45Hzを超している。これにより、計算値としての本発明例のパネル床構造の遮音等級Lhが、比較例のパネル床構造の遮音等級Lhは比較例に比べて高いが、実測値においては発明例の方が比較例に比べて低くなる。したがって、数式(21)〜(23)の総てを満足し、全体振動系の1次固有振動数が15H以上45Hz以下となるように、各部材の寸法を調整することにより、軽量化を図りつつ遮音性に優れたパネル床構造を提供することが可能となる。
7 床下構造
10 パネル構造体
11 上面材
13 下面材
15 芯材
16 端板
17 接続部
19 中空空間
21 全体振動系
23 第1部分振動系
25 第2部分振動系
27 支持部
31 ウェブ
33 上フランジ
35 下フランジ
41 ウェブ
43 上フランジ
45 下フランジ
51 ウェブ
53 上フランジ
55 下フランジ
61 吸音材
71 横架材
81 固定金具
(A)前記上面材、前記下面材及び前記芯材により構成された全体振動系の1次固有振動数が15Hz以上45Hz以下である。
Claims (19)
- 互いに所定間隔をあけて略平行に配置された上面材及び下面材と、
これら上面材及び下面材間を連結して空間を形成する少なくとも一対の鋼製の芯材と、を備えたパネル床構造であって、
前記上面材及び前記下面材の長さ寸法、幅寸法、板厚、前記所定間隔、前記芯材の長さ寸法、板厚、さらには前記各芯材間の配置間隔、のうちの少なくとも一つが下記(A)及び下記(B)を満たすように調整されていることを特徴とするパネル床構造。
(A)前記上面材、前記下面材及び前記芯材により構成された全体振動系の1次固有振動数が15Hz以上45Hz以下である。
(B)前記上面材、前記下面材、あるいは、前記芯材それぞれの部分振動系の1次固有振動数が707Hz以上20000Hz以下である。 - 前記全体振動系が下記数式(1)を満たす等方性を有し;
前記全体振動系の、幅方向、あるいは、この幅方向に直交する長さ方向に間隔をあけて前記下面材の2つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記下面材と前記横架材とを固定する固定部材とをさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f1が、下記数式(2)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm) - 前記全体振動系が下記数式(3)を満たす等方性を有し;
前記全体振動系の前記幅方向及び前記長さ方向に間隔をあけて前記下面材の4つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記下面材と前記横架材とを固定する固定部材とをさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f2が、下記数式(4)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記横架材の長さ方向に直交する断面の断面積(mm2)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm) - 前記全体振動系が下記数式(5)を満たす異方性を有し;
前記全体振動系の前記長さ方向に間隔をあけて前記下面材の2つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記下面材と前記横架材とを固定する固定部材とをさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f3が、下記数式(6)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm) - 前記全体振動系が下記数式(7)を満たす異方性を有し;
前記全体振動系の前記幅方向及び前記長さ方向に間隔をあけて前記下面材の4つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記下面材と前記横架材とを固定する固定部材とをさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f4が、下記数式(8)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
Sx : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面の断面積(mm2)
Sy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面の断面積(mm2) - 前記全体振動系が下記数式(9)を満たす等方性を有し;
前記全体振動系の、幅方向、あるいは、この幅方向に直交する長さ方向に間隔をあけて前記下面材の2つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記上面材及び前記下面材のうち少なくとも前記下面材を前記横架材に固定する固定部材とをさらに備え;
前記下面材のみが前記横架材に固定される場合、前記上面材と他部材とを固定する他の固定部材をさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f5が、下記数式(10)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記横架材の延長方向に平行な鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm) - 前記全体振動系が下記数式(11)を満たす等方性を有し;
前記全体振動系の前記幅方向及び前記長さ方向に間隔をあけて前記下面材の4つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記上面材及び前記下面材のうち少なくとも前記下面材を前記横架材に固定する固定部材とをさらに備え;
前記下面材のみが前記横架材に固定される場合、前記上面材と他部材とを固定する他の固定部材をさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f6が、下記数式(12)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記横架材の長さ方向に直交する断面の断面積(mm2)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm) - 前記全体振動系が下記数式(13)を満たす異方性を有し;
前記全体振動系の、幅方向、あるいは、この幅方向に直交する長さ方向に間隔をあけて前記下面材の2つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記上面材及び前記下面材のうち少なくとも前記下面材を前記横架材に固定する固定部材とをさらに備え;
前記下面材のみが前記横架材に固定される場合、前記上面材と他部材とを固定する他の固定部材をさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f7が、下記数式(14)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
I1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
S1 : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する鉛直断面の断面積(mm2)
l1 : 前記幅方向、あるいは、前記長さ方向の前記横架材の配置間隔(mm) - 前記全体振動系が下記数式(15)を満たす異方性を有し;
前記全体振動系の前記幅方向及び前記長さ方向に間隔をあけて前記下面材の4つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記上面材及び前記下面材のうち少なくとも前記下面材を前記横架材に固定する固定部材とをさらに備え;
前記下面材のみが前記横架材に固定される場合、前記上面材と他部材とを固定する他の固定部材をさらに備え;
前記全体振動系の1次固有振動数f8が、下記数式(16)を満たす;
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
ただし、
Ex : 前記全体振動系の前記幅方向のヤング係数
Ey : 前記全体振動系の前記長さ方向のヤング係数
Ix : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
Iy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面における断面2次モーメント(mm4)
l1 : 前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(mm)
l2 : 前記幅方向における前記横架材の配置間隔(mm)
ρ1 : 前記全体振動系の密度(kg/m3)
ν1 : 前記全体振動系のポワソン比
E1 : 前記全体振動系のヤング係数(N/mm2)
Sx : 前記全体振動系の前記幅方向に直交する断面の断面積(mm2)
Sy : 前記全体振動系の前記長さ方向に直交する断面の断面積(mm2) - 前記芯材と前記上面材との接触部に、前記上面材及び前記芯材を固定する第1芯材固定部材と、
前記芯材と前記下面材との接触部に、前記下面材及び前記芯材を固定する第2芯材固定部材と、
をさらに備え;
前記上面材及び前記下面材の1次固有振動数f9が下記数式(17)を満たす;
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のパネル床構造。
ただし、
E4 : 前記上面材または前記下面材のヤング係数(N/mm2)
t4 : 前記上面材または前記下面材の厚み(mm)
ρ4 : 前記上面材または前記下面材の密度(kg/m3)
ν4 : 前記上面材または前記下面材のポワソン比
a4 : 前記上面材または前記下面材の前記長さ方向の長さ(mm)
b4 : 前記芯材間の配置間隔(mm) - 前記芯材と前記上面材との接触部に、前記上面材及び前記芯材を固定する複数の固定部材と、
前記芯材と前記下面材との接触部に、前記下面材及び前記芯材を固定する複数の固定部材と、
をさらに備え;
前記上面材及び前記下面材の1次固有振動数f10が下記数式(18)を満たす;
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のパネル床構造。
ただし、
E4 : 前記上面材または前記下面材のヤング係数(N/mm2)
t4 : 前記上面材または前記下面材の厚み(mm)
ρ4 : 前記上面材または前記下面材の密度(kg/m3)
ν4 : 前記上面材または前記下面材のポワソン比
a4 : 前記上面材または前記下面材の前記長さ方向の長さ(mm)
b4 : 前記芯材間の配置間隔(mm) - 前記全体振動系の、幅方向、あるいは、この幅方向に直交する長さ方向に間隔をあけて前記下面材の2つの端辺に沿って延在して配置され、前記下面材を支持する横架材と、前記下面材と前記横架材とを固定する固定部材とを備え;
下記数式(21)から(23)を満たすことを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
EIf≧0.65×EIall ・・・(21)
Mw≧0.40×Mall ・・・(22)
Mw≧EIw/(k×l4)(k=719) ・・・(23)
ただし、
Mw :前記芯材の質量(kg/m2)
EIf :前記上面材及び前記下面材の曲げ剛性(N・m2)
EIw :前記芯材の曲げ剛性(N・m2)
Mall :前記上面材、前記下面材及び前記芯材の合計質量(kg/m2)
EIall :前記上面材、前記下面材及び前記芯材の曲げ剛性(N・m2)
l :前記幅方向、あるいは、前記長さ方向における前記横架材の配置間隔(m) - 前記芯材が、前記上面材と平面で接触する上平面部と、前記下面材と平面で接触する下平面部と、前記上面材及び前記下面材に対して傾斜した傾斜部とを有し、
前記上平面部と、前記傾斜部と、前記下平面部とがこの順に連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。 - 前記空間内に、吸音材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル床構造。
- 互いに所定間隔をおいて略平行に配置された上面材及び下面材と、
これら上面材及び下面材間を連結して空間を形成する少なくとも一対の鋼製の芯材と、を備えたパネル床構造であって、
前記空間内に、充填された吸音材を備え;
前記上面材及び前記下面材の長さ寸法、幅寸法、板厚、前記所定間隔、前記芯材の長さ寸法、板厚、さらには前記各芯材間の配置間隔、のうちの少なくとも一つが下記(A)を満たすように調整されていることを特徴とするパネル床構造。
(A)前記上面材、前記下面材及び前記芯材により構成された全体振動系の1次固有振動数が15Hz以上45Hz以下である。 - ウェブと、このウェブの一端に設けられ前記幅方向に延びる上フランジと、前記ウェブの他端に設けられ前記上フランジと逆方向に延びる下フランジとを有し、前記長さ方向に延在するパネル構成部材を複数備え;
前記複数のパネル構成部材は、前記上フランジ及び前記下フランジそれぞれが同一平面を形成するように前記幅方向に隣接して配列され;
隣接して配列された前記複数の上フランジが、前記上面材を形成し;
隣接して配列された前記複数の下フランジが、前記下面材を形成し;
前記ウェブが前記芯材である;
ことを特徴とする請求項1または請求項17に記載のパネル床構造。 - 請求項1または請求項17に記載のパネル床構造を備えることを特徴とする建築構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011505306A JP4880087B2 (ja) | 2010-01-14 | 2010-11-22 | パネル床構造及び建築構造物 |
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010005543 | 2010-01-14 | ||
JP2010005543 | 2010-01-14 | ||
JP2010116764 | 2010-05-20 | ||
JP2010116764 | 2010-05-20 | ||
JP2011505306A JP4880087B2 (ja) | 2010-01-14 | 2010-11-22 | パネル床構造及び建築構造物 |
PCT/JP2010/070805 WO2011086769A1 (ja) | 2010-01-14 | 2010-11-22 | パネル床構造及び建築構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4880087B2 JP4880087B2 (ja) | 2012-02-22 |
JPWO2011086769A1 true JPWO2011086769A1 (ja) | 2013-05-16 |
Family
ID=44304061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011505306A Active JP4880087B2 (ja) | 2010-01-14 | 2010-11-22 | パネル床構造及び建築構造物 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4880087B2 (ja) |
CN (1) | CN102713101B (ja) |
MY (1) | MY156805A (ja) |
TW (1) | TWI470140B (ja) |
WO (1) | WO2011086769A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI477676B (zh) * | 2011-12-02 | 2015-03-21 | Harvest Engineering Consultants Inc | Method of Anti - collapse Box for Drilling of Wall Pile and Its Anti - collapse |
JP6092573B2 (ja) * | 2012-10-30 | 2017-03-08 | 株式会社ノザワ | 遮音床パネルの製造方法 |
CN106869385A (zh) * | 2017-03-03 | 2017-06-20 | 山东大学 | 全装配式钢‑预制混凝土楼板组合梁 |
JP6993222B2 (ja) * | 2017-12-27 | 2022-01-13 | 大和ハウス工業株式会社 | 低層建物の固有振動数推定方法 |
JP7114310B2 (ja) * | 2018-04-16 | 2022-08-08 | 株式会社デンソーテン | タッチパネル装置および操作パネルの固定方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5286473A (en) * | 1976-01-11 | 1977-07-18 | Yamamoto Kyoshi | Process for making hollow plates |
JPH0330937A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-08 | Showa Aircraft Ind Co Ltd | サンドイッチパネル |
JP3900610B2 (ja) * | 1997-08-29 | 2007-04-04 | Jfeスチール株式会社 | 建材用軽量形鋼、その製造方法及びこれを用いたスチールハウスの床構造 |
JP2000282583A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 床構造 |
JP3505527B2 (ja) * | 2001-11-21 | 2004-03-08 | 住友金属建材株式会社 | 建築用パネル |
JP4405416B2 (ja) * | 2005-03-23 | 2010-01-27 | 株式会社竹中工務店 | 既存床スラブの重量床衝撃音の低減方法 |
JP5098052B2 (ja) * | 2006-04-11 | 2012-12-12 | 新日鐵住金株式会社 | 壁パネル |
JP2008255609A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corp | 床パネル構造 |
-
2010
- 2010-11-22 MY MYPI2012700386A patent/MY156805A/en unknown
- 2010-11-22 CN CN201080061285.XA patent/CN102713101B/zh active Active
- 2010-11-22 JP JP2011505306A patent/JP4880087B2/ja active Active
- 2010-11-22 WO PCT/JP2010/070805 patent/WO2011086769A1/ja active Application Filing
- 2010-11-25 TW TW99140783A patent/TWI470140B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102713101A (zh) | 2012-10-03 |
JP4880087B2 (ja) | 2012-02-22 |
MY156805A (en) | 2016-03-31 |
TW201135021A (en) | 2011-10-16 |
WO2011086769A1 (ja) | 2011-07-21 |
CN102713101B (zh) | 2014-10-15 |
TWI470140B (zh) | 2015-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4880087B2 (ja) | パネル床構造及び建築構造物 | |
JP2021507145A (ja) | 高層建築物用動的振動減衰システム | |
JP6381759B2 (ja) | 吸音構造 | |
JP4231471B2 (ja) | 天井構造 | |
JP7456753B2 (ja) | 吸音器、吸音器の調整方法、天井構造、及び建物 | |
JP2021095759A (ja) | 音低減構造及び音低減方法 | |
JP6547519B2 (ja) | 木鋼合成床構造 | |
JP5383598B2 (ja) | 建物 | |
JP4145281B2 (ja) | 床−天井構造 | |
JP3908553B2 (ja) | 高剛性パネル | |
JP2024029435A (ja) | 木造遮音床 | |
JP2008255609A (ja) | 床パネル構造 | |
WO2007020841A1 (ja) | 床‐天井構造 | |
JP2020176493A (ja) | 床構造 | |
JP5026870B2 (ja) | 耐震性を有する遮音壁構造 | |
JP2006125195A (ja) | 床構造 | |
JP6029722B1 (ja) | 天井床部材、及び天井床部材を備える建築物 | |
JP2011137288A (ja) | 建物 | |
JP2018109306A (ja) | 二重床構造 | |
JP6329002B2 (ja) | 床構造 | |
JP2021075902A (ja) | 床構造 | |
JP4723435B2 (ja) | 床‐天井構造 | |
JP2005307437A (ja) | 建築遮音構造体 | |
JP2023085930A (ja) | 天井と間仕切壁の納まり構造 | |
JP4560733B2 (ja) | 木質系住宅の床構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111108 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111130 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4880087 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |