JPWO2011086648A1 - 回転電機およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

極歯単位で円周方向に分割され電磁鋼板を積層した固定子ピースに、それぞれ電線を巻装して巻線を形成した複数の固定子分割体を、所定数環状に接合した固定子を有する回転電機において、電線は、第1の絶縁被覆を有し、上記複数の固定子分割体の内、互いに隣接する固定子分割体の巻線は、それぞれの最外層電線部にて対向し、上記それぞれの最外層電線部の少なくともいずれか一方を形成する上記電線の所定部位は、上記第1の絶縁被覆の上に設けられた第2の絶縁被覆にて被覆され、第2の絶縁被覆は、上記対向する側の面を覆うようにした。

Description

この発明は、固定子ピースに電線を巻装した固定子分割体を所定数環状に接合した固定子を有する回転電機およびその製造方法に関する。
従来の回転電機においては、積層電磁鋼板からなる固定子ピースに一体成形したインシュレータにて対地絶縁層を設け、この対地絶縁層上にエナメル被覆された電線を巻装して固定子分割体を作成し、これを所定数接合することで環状の固定子を構成している。(例えば、特許文献1参照)。また、隣接する固定子分割体の巻線は異なる相となるため、隣接する巻線の間に挿入された絶縁シート、および、この絶縁シートと巻線とインシュレータとに囲まれた間隙を充填する樹脂部にて、相間の絶縁層が構成されている。(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−333388号公報 特開2000−333399号公報
従来の回転電機の固定子では、隣接する異なる相の巻線間の絶縁を、絶縁シートと樹脂部にて確保しているため、絶縁シートと樹脂部との厚み分、巻線を配置できる空間が狭くなり、巻線の占積率が制限されるという問題があった。
また、巻線の占積率を高くするために、絶縁シートと樹脂部との厚さを薄くすると、樹脂部の絶縁上の弱点部、例えば、ボイドおよび剥離などの影響が顕著になり、サージなどの高電圧で絶縁破壊が発生する問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであって、絶縁の信頼性を維持したままで巻線の占積率を向上させた高効率の回転電機を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機は、極歯単位で円周方向に分割され電磁鋼板を積層した固定子ピースに、それぞれ電線を巻装して巻線を形成した複数の固定子分割体を、所定数環状に接合した固定子を有する回転電機であって、電線は、第1の絶縁被覆を有し、複数の固定子分割体の内、互いに隣接する固定子分割体の巻線は、それぞれの最外層電線部にて対向し、上記それぞれの最外層電線部の少なくともいずれか一方を形成する電線の所定部位は、第1の絶縁被覆の上に設けられた第2の絶縁被覆にて被覆され、第2の絶縁被覆は、上記対向する側の面を覆うようにしたものである。
また、回転電機の製造方法であって、第1の絶縁被覆を有する電線の所定部位に第2の絶縁被覆を粉体塗装または電着塗装にて形成処理する工程、形成処理された電線をインシュレータが被せられた固定子ピースの巻き溝に、所定部位が巻線の最外層を覆うように巻装して固定子分割体を作成する工程、固定子分割体を所定数環状に接合して固定子を形成する工程、および固定子に回転子を挿入組立てする工程を有するものである。
この発明は、絶縁の信頼性を維持したままで固定子の巻線の占積率を向上させた高効率の回転電機を得ることができる。
この発明の実施の形態1の回転電機の一部を分解した斜視図である。 この発明の実施の形態1の回転電機の固定子の一部を切り欠いた斜視図である。 この発明の実施の形態1の固定子分割体の構成を説明するための斜視図である。 図3(c)の断面Sを示す断面図である。 この発明の実施の形態1の電線に第2の絶縁被覆を設ける方法を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1の第2の絶縁被覆が設けられた電線を、巻き枠に巻いた正面図である。 この発明の実施の形態1の互いに隣接する固定子分割体の接合の状態を示す断面図である。 図7の断面A−Aを示す断面図である。 この発明の実施の形態2の互いに隣接する固定子分割体の接合の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態3の互いに隣接する固定子分割体の接合の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る第2の絶縁被覆のボイド率の影響を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態4の互いに隣接する固定子分割体の接合の状態を示す断面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1の回転電機1を示すものである。図1において、固定子2は回転子3を取り囲むように筐体4に保持されている。回転子2は回転軸5と一体に構成され、回転軸5は軸受6にて回動自在に保持されている。
図2は、極歯単位で円周方向に分割され電磁鋼板を積層した固定子ピース7に、それぞれ電線9を巻装して巻線10が形成された複数の固定子分割体11を、所定数環状に接合した固定子2を示す斜視図であり、固定子分割体11の内部構造が分かるように一部を切り欠いている。図3は、固定子分割体11の構成を説明するための斜視図である。固定子分割体11は、図3(a)に示すように、電磁鋼板を積層後に略T状に打ち抜いた固定子ピース7を、図3(b)に示すように、インシュレータ13にて覆って固定子ピース7と絶縁された巻き溝12を構成し、図3(c)に示すように、この巻き溝12に電線9を巻装して形成した巻線10を有するものである。インシュレータ13は、固定子ピース7と巻線10との絶縁を確保すると共に、張力をかけて巻装される電線9の破損防止の役割を担っている。また、一般に固定子ピース7は対地電位となるので、インシュレータ13は巻線10と対地の絶縁を担うことになる。
図4は、図3(c)の断面Sを図中の矢印の方向から見た断面図を示しており、電線9は、導線8aに第1の絶縁被覆8b、例えばエナメル被覆を施した被覆電線であり、固定子ピース7の中心軸側から順次巻装される。固定子分割体11の巻線10の最外層に位置する最外層電線部9aは、隣接する別の固定子分割体11の巻線10と対向する(図示せず)。この最外層電線部9aには、第1の絶縁被覆8bに加えて第2の絶縁被覆14が設けられている。
図5は、この発明の実施の形態1の電線に第2の絶縁被覆14を設ける方法を説明するための模式図である。図5(a)は同図(b)の断面B−Bを、図5(b)は同図(a)の断面A−Aを、それぞれ示している。
第2の絶縁被覆14は、図5に示すように、スプレー15などにより、樹脂を主成分とした絶縁材料、例えば、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、PPS(ポリフェニレンサルファイド)など、熱硬化性もしくは熱可塑性の樹脂を主剤とした絶縁膜を、巻装の前の最外層電線部9aである電線9の所定部位9aaの第1の絶縁被覆8bの上から塗布することで、容易に任意の厚さに可変させて形成できる。しかも、粉体塗装、電着塗装などを用いることで、射出成型や既に巻装された電線間隙への樹脂充填などに比べ、ボイドの殆ど無い良質な絶縁膜が得られる。また、この最外層電線部9aへの第2の絶縁被覆14の形成は、予め、巻装される電線9の所定部位9aaにおこなわれるので、最適な環境で塗布処理ができ、安定した膜質が得られる。
図11は、この発明の実施の形態1に係る第2の絶縁被覆14のボイド率の影響を説明するための説明図であり、ボイドがない場合の第2の絶縁被覆14の絶縁耐圧Vに対する、ボイド含有率αがそれぞれ1%、2%、3%、4%の場合の絶縁耐圧Vαの比を示している。同図から、ボイド含有率αが2%よりも大きくなると絶縁耐圧が急に低下することが分かる。つまり、ボイド含有率αを2%以下に抑制することにより、ボイドがない場合に相当する絶縁耐圧を得ることができる。
図6に示すように、第2の絶縁被覆14が形成された最外層電線部9aと、第1の絶縁被覆8bのみの未処理電線部9cとが連続してつながった電線9は、1つの巻枠16に巻いた状態で巻装の工程に供給され、インシュレータ13が被された固定子ピース7の巻き溝12に巻装されて固定子分割体11が作成される。
このようにして作成された固定子分割体11を、所定数環状に接合して固定子2を形成し、さらに固定子2に回転子3を挿入して筐体4に組み込むことで、絶縁の信頼性を維持したままで巻線の占積率を向上させた高効率の回転電機1が得られる。
図7は、互いに隣接する固定子分割体11a、11bの接合の状態を示す断面図である。図8は、図7の断面A−Aを示している。それぞれの巻線10a、10bの最外層に位置する最外層電線部9a、9bに、第1の絶縁被覆8bに加えて第2の絶縁被覆14が設けられている。互いに隣接する固定子分割体11a、11bのそれぞれの巻線10aと巻線10bとは異なる相となり、固定子分割体11a、11bの互いに対向する第2の絶縁被覆14によって相間の絶縁を確保している。具体的には、固定子分割体11a、11bのそれぞれの第2の絶縁被覆14は、それぞれ巻線10a、10bが対向する側(相間側)の面を覆うように構成されている。
このように絶縁層を配置することで、それぞれの固定子分割体11a、11bの最外層電線部9a、9bよりも巻き溝12a、12b側、つまり内側の未処理電線部9cが、異なる相の巻線10aまたは10bと直接対向することがなく、これら未処理電線部9cの被覆にピンホールなどの絶縁欠陥があったとしても、相間の耐電圧が低下することは無い。従って、絶縁の信頼性を維持するために、互いに隣接する固定子分割体11a、11bの巻線10a、10bの間の距離を広げる必要もなく、さらに未処理電線部9cの被覆を厚くする必要もなく、その分、巻線の占積率を向上させることができる。
また、第2の絶縁被覆14を外力で変形可能な素材で構成すれば、巻装時の張力、および固定子分割体11a、11bを接合するときの互いに隣接する固定子分割体11a、11bが相互に押し合う力により、第2の絶縁被覆14が変形するので、最外層電線部9a、9bを構成する電線相互間の接触面、最外層電線部9aとインシュレータ13との接触面、および最外層電線部9bとインシュレータ13との接触面を、十分に確保することができる。これにより、図8に示すように、第2の絶縁被覆14によって、それぞれ巻線10a、10bが対向する側の面をまったく隙間なく覆うように構成することが可能となり、一層の絶縁の信頼性の向上と巻線の占積率を向上が可能となる。
また、この実施の形態では、異なる相となる巻線10a、10bの間の絶縁のために絶縁紙を使用しないため、従来のような絶縁紙の挿入工程が必要無く、簡便に回転電機の固定子を組み立てることができる。
以上より、この実施の形態では、互いに隣接する固定子分割体11a、11bの巻線10a、10bをそれぞれの最外層電線部9a、9bにて対向させ、最外層電線部9a、9bをそれぞれ形成する電線9の所定部位9aaに、巻装の前に第1の絶縁被膜8bの上から第2の絶縁被覆14を形成し、第2の絶縁被覆14にて巻線10a、10bが互いに対向する側をそれぞれ覆うようにしたので、相間の絶縁の信頼性を維持したままで固定子の巻線の占積率を向上させることができ、高効率の回転電機1を実現できるという効果が得られる。
また、回転電機1を、第1の絶縁被覆8bを有する電線9の所定部位9aaに第2の絶縁被覆14を粉体塗装または電着塗装にて形成処理する工程、上記形成処理された上記電線9をインシュレータ13が被せられた固定子ピース7の巻き溝12に、所定部位9aaが巻線10の最外層を覆うように巻装して固定子分割体11を作成する工程、および固定子分割体11を所定数環状に接合して固定子2を形成する工程、および固定子2に回転子3を挿入組立てする工程を経て製造するので、相間の絶縁の信頼性を維持したままで固定子の巻線の占積率を向上させた高効率の回転電機1が得られる。
尚、この実施の形態では、第2の絶縁被覆14の形成方法として粉体塗装および電着塗装などを示したが、静電引力を用いたスプレー拭きつけ、および流動浸漬などでも良い。
また、この実施の形態における回転電機の製造方法では、第2の絶縁被覆14が形成された最外層電線部9aと、第1の絶縁被覆8bのみの未処理電線部9cとが連続してつながった電線9を、一旦、巻き枠16に巻き取ったが、第2の絶縁被覆14を電線9の所定部位9aaに形成処理する工程と、上記形成処理された電線9を巻き溝12に巻装する工程を連続的におこなうことで、上記形成処理された電線9を巻き枠16に巻き取る工程を省略できることは言うまでもない。
実施の形態2.
実施の形態1では、第2の絶縁被覆14によって、それぞれ対向する側の巻線10の面を覆うように、またはまったく間隙なく覆うように構成したが、図9に示すように、第2の絶縁被覆14として直鎖の長い分子構造をもつ低弾性エポキシや低弾性ポリイミド、低弾性ポリアミド、ポリエステル、もしくはシリコーンゴム、ウレタンなどの外力により大きく変形可能な絶縁材料を用いることで、隣接する最外層電線部9a、9bを相互に密接させると共に、未処理電線部9cの最外層となる電線9の凹凸表面を第2の絶縁被覆14にて密接させるように構成しても良い。このように、第2の絶縁被覆14をこれらと隣接する電線9の対向する凹凸表面と空隙無く密接するように構成することで、絶縁の弱点部となる電線9間の凹凸状の空隙をなくすことができ、絶縁信頼性を一層向上させることができる。
尚、この実施の形態では、第2の絶縁被覆14を外力により大きく変形可能な絶縁材料で形成する場合を示したが、半硬化状態の樹脂材料にて第2の絶縁被覆14を形成した電線9をインシュレータ13が被せられた固定子ピース7a、7bの巻き溝12a、12bにそれぞれ巻装し、互いに隣接する固定子分割体11a、11bを所定数環状に接合して固定子2を構成した後、上記の半硬化状態の樹脂材料を最終硬化させても良い。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、互いに隣接する固定子分割体11a、11bの最外層電線部9a、9bの両方に第2の絶縁被覆14を設けたが、図10に示すように、要求される相間の絶縁性能が確保できる場合は、一方の固定子分割体11aの最外層電線部9aのみに第2の絶縁被覆14を設けても良い。このように構成することで、一層の巻線の占積率の向上が可能となる。
尚、図10では、固定子分割体11aの最外層電線部9aのみに第2の絶縁被覆14を設ける例を示したが、反対に固定子分割体11bの最外層電線部9bのみに第2の絶縁被覆14を設けても同様であることは言うまでもない。
また、実施の形態1〜3では、最外層電線部9a、9bの両方またはいずれか一方の全周にわたって第2の絶縁被覆14を設けたが、第2の絶縁被覆14を、最外層電線部9a、9bの両方またはいずれか一方の、互いに隣接する固定子分割体11aまたは11bの側の面(相間の側の面)のみに設けるか、もしくは互いに隣接する固定子分割体11aまたは11b側の面をその反対側の面(未処理電線部9c側の面)より厚くしても良い。このように構成することで、より一層、巻線10a、10bの占積率が向上できる。
尚、上記のように電線の周方向で厚さの異なる第2の絶縁被覆14を形成するには、例えば、電線9の第1の絶縁被覆8bの表面には耐摩耗性を向上するために潤滑剤が塗られているので、この潤滑剤を片側のみ無くし、その部分にスプレー15などで絶縁層を塗布するようにすれば良い。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、極歯単位で円周方向に分割され電磁鋼板を積層した固定子ピース7をインシュレータ13にて覆って、固定子ピース7と絶縁された巻き溝12に第2の絶縁層14を被覆した電線9を巻装して固定子分割体11を形成したが、この実施の形態では、図12に示すように、隣り合う固定子ピース7の巻き溝12a、12bに、それぞれ、導線8aに第1の絶縁被覆8bを有する電線9を巻装した後、最外層電線部9a、9bに、粉体塗装、電着塗装またはスプレー15による塗布などで第2の絶縁被覆14を形成し、その後に隣り合う固定子分割体11aと11bを接合している。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
このように、電線9を巻装した後に、最外層電線部9a、9bの互いに対向する相間側のみに第2の絶縁被覆14を施すことで、巻線の占積率をさらに向上させることができる。
ところで、図12では、最外層電線部9a、9bの両方に第2の絶縁被覆14を形成する場合を示したが、相間の絶縁性能が確保できる場合は、どちらから一方でもよい。
尚、実施の形態1〜3では、インシュレータ13に巻き溝12があるものを使用しているが、巻き溝12が無い構造でも絶縁耐圧の観点からは、同様の効果が得られることは言うまでも無い。
1 回転電機、2 固定子、3 回転子、4 筐体、5 回転軸、6 軸受、7、7a、7b 固定子ピース、8a 導線、8b 第1の絶縁被覆、9 電線、9a、9b 最外層電線部、9aa 所定部位、9c 未処理電線部、10、10a、10b 巻線、11、11a、11b 固定子分割体、12、12a、12b 巻き溝、13 インシュレータ、14 第2の絶縁被覆、15 スプレー、16 巻枠。
この発明に係る回転電機は、極歯単位で円周方向に分割され電磁鋼板を積層した固定子ピースに、それぞれ電線を巻装して巻線を形成した複数の固定子分割体を、所定数環状に接合した固定子を有する回転電機であって、電線は、第1の絶縁被覆を有し、複数の固定子分割体の内、互いに隣接する固定子分割体の巻線は、それぞれの最外層電線部にて対向し、上記それぞれの最外層電線部の少なくともいずれか一方を形成する電線の所定部位は、第1の絶縁被覆の上に設けられた第2の絶縁被覆にて被覆され、第2の絶縁被覆は、上記対向する側の面を覆い、かつ隣接する電線の対向する凹凸表面と隙間無く密接するようにしたものである。
また、回転電機の製造方法であって、第1の絶縁被覆を有する電線を、インシュレータが被せられた固定子ピースの巻き溝に巻装する工程、第1の絶縁被覆を有する電線の最外層電線部に、第2の絶縁被覆を粉体塗装または電着塗装にて形成処理して固定子分割体を作成する工程、固定子分割体を所定数環状に接合して固定子を形成する工程、および固定子に回転子を挿入組立てする工程を有するものである。
また、第1の絶縁被覆を有する電線の所定部位に第2の絶縁被覆を粉体塗装または電着塗装にて形成処理する工程、形成処理された電線をインシュレータが被せられた固定子ピースの巻き溝に、所定部位が巻線の最外層を覆うように巻装して固定子分割体を作成する工程、固定子分割体を所定数環状に接合して固定子を形成する工程、および固定子に回転子を挿入組立てする工程を有するものである。

Claims (5)

  1. 極歯単位で円周方向に分割され電磁鋼板を積層した固定子ピースに、それぞれ電線を巻装して巻線を形成した複数の固定子分割体を、所定数環状に接合した固定子を有する回転電機において、
    上記電線は、第1の絶縁被覆を有し、
    上記複数の固定子分割体の内、互いに隣接する固定子分割体の巻線は、それぞれの最外層電線部にて対向し、
    上記それぞれの最外層電線部の少なくともいずれか一方を形成する上記電線の所定部位は、上記第1の絶縁被覆の上に設けられた第2の絶縁被覆にて被覆され、
    上記第2の絶縁被覆は、上記対向する側の面を覆うことを特徴とする回転電機。
  2. 第2の絶縁被覆のボイド含有率が2%以下であること特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 第2絶縁被覆は、隣接する電線の対向する凹凸表面と空隙なく密接すること特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 第2の絶縁被覆は、樹脂を主成分とした絶縁材料を電線の所定部位に被覆形成したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  5. 第1の絶縁被覆を有する電線の所定部位に第2の絶縁被覆を粉体塗装または電着塗装にて形成処理する工程、上記形成処理された上記電線をインシュレータが被せられた固定子ピースの巻き溝に、上記所定部位が巻線の最外層を覆うように巻装して固定子分割体を作成する工程、上記固定子分割体を所定数環状に接合して固定子を形成する工程、および上記固定子に回転子を挿入組立てする工程を有することを特徴とする回転電機の製造方法。
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