JP2005020797A - Dcモータ - Google Patents

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Shinji Ooka
信治 大岡
Naoharu Morita
尚治 森田
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Abstract

【課題】コストアップを抑制でき、且つ車両への搭載性が低下することなく、電磁ノイズの発生を低減できるDCモータを提供すること。
【解決手段】電機子コア12のスロット12a内で電機子導体13を保護する絶縁材16は、電機子導体13と電機子コア12との間のインピーダンスを大きくするために、従来品より厚さを大きくしている(粉体塗装の膜厚を0.1mm →1mm )。これにより、電機子導体13は、電機子コア12の径方向の断面においてスロット12a内の中央部に集中して装着されている。このため、電機子導体13と電機子コア12との距離を従来より大きく確保することができるので、電機子導体13と電機子コア12との間のインピーダンスが増大するため、電機子導体13から電機子コア12に流れるノイズ電流(コモンモード電流)が低減して、電磁ノイズの発生が抑制される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機子型のDCモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、多くのモータが使用されている。この中で最も一般的に使用されるDCモータにおいては、図7に示す様に、ヨークを形成する鉄製のハウジング100 と、このハウジング100 の内周面に固定される界磁磁石110 、整流子120 を有する電機子130 、及び整流子120 上に配置されるブラシ140 等によって構成され、このブラシ140 を介して整流子120 から電機子導体150 に電流が流れることで電機子130 が回転する。なお、電機子導体150 は、図8に示す様に、電機子コア160 のスロット170 内に挿入されて電機子コア160 に巻き付けられ、スロット170 内で絶縁材180 に保護されている。
【0003】
この時、電機子導体150 を流れる電流の交流成分が、図7に矢印で示す様に、電機子導体150 と電機子コア160 との間の容量成分(浮遊容量)を通じて電機子コア160 に流れ、更にベアリング190 やシャフト200 につながるギヤ(図示せず)へ、及び電機子コア160 とハウジング100 との間の容量成分を通じてシャーシ210 へ流れる電流回路が形成されると、バッテリ220 とブラシ140 とを接続する+側と−側の給電線230 を同一方向に高周波電流(コモンモード電流)となって流れる。この高周波電流は、電磁ノイズを発生する原因となり、その電磁ノイズが大きい場合には、ラジオ等の雑音になる。
【0004】
また、近年、車両電源電圧の42V化が提案されているが、モータを42V化した場合、ブラシ140 と整流子120 との間に生じるアークエネルギーが大きくなることにより、モータから発生する電磁ノイズが大きくなることが想定される。
更に、従来はリアガラスや車室外に設置されていたラジオアンテナを車室内、特に前席側に設ける場合があり、ノイズ源となるDCモータとラジオアンテナとの距離がより近くなると、電磁ノイズが大きくなる。
【0005】
そこで、従来では、モータから発生する電磁ノイズを低減するために、モータの給電線230 に電磁気シールドを付加、あるいはチョークコイルやバイパスコンデンサ等の電磁ノイズ吸収素子を付加する等の対策が行われている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−122858 号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の電磁ノイズ対策では、電磁気シールドや電磁ノイズ吸収素子等を付加するためにコストアップすると共に、電磁気シールドや電磁ノイズ吸収素子等を設置するためのスペースが必要となるため、車両への搭載性が低下するという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、コストアップを抑制でき、且つ車両への搭載性が低下することなく、電磁ノイズの発生を低減できるDCモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明は、回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、電機子導体が、電機子コアの径方向の断面においてスロット内の中央部に集中して装着されていることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、電機子導体をスロットの内周面から離すことができるので、電機子導体と電機子コアとの距離を従来より大きく確保することができる。その結果、電機子導体と電機子コアとの間の容量値が小さくなる、つまりインピーダンスが増大するため、電機子導体から電機子コアに流れるコモンモード電流が減少して、電磁ノイズの発生が抑制される。
【0010】
(請求項2の発明)
請求項1に記載したDCモータにおいて、
絶縁材の厚さを大きくする、または絶縁材を複数枚重ねて使用することにより、電機子導体をスロット内の中央部に集中させることを特徴とする。
この構成によれば、電機子導体を保護する絶縁材の厚さ、または枚数を変更するだけで、容易に電機子導体をスロット内の中央部に集中させることができる。
【0011】
(請求項3の発明)
本発明は、回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、絶縁材は、内部に気泡を含む気泡性材料により形成されていることを特徴とする。
【0012】
例えばコンデンサの容量値は、2枚の電極間に介在する誘電体の誘電率に比例するため、その誘電率を小さくすることで、容量値を小さくすることができる。そこで、比誘電率が最も小さい空気(気泡)を内部に含む気泡性材料によって絶縁材を形成することにより、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0013】
(請求項4の発明)
本発明は、回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、絶縁材は、少なくとも電機子導体の周囲を囲む保護膜部を有し、この保護膜部とスロットの内周面との間に空気層が形成されていることを特徴とする。
この構成では、保護膜部とスロットの内周面との間に比誘電率が最も小さい空気層が形成されるので、請求項3の発明と同様、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0014】
(請求項5の発明)
本発明は、回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、絶縁材は、スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で電機子導体を保持していることを特徴とする。
この構成によれば、スロット内で絶縁材に保持されている電機子導体の両端部以外では、スロットの内周面と電機子導体との間に空気層が介在するだけであり、絶縁材が配置されていないので、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0015】
(請求項6の発明)
請求項1または2に記載したDCモータにおいて、
絶縁材は、内部に気泡を含む気泡性材料により形成されていることを特徴とする。
この構成では、電機子導体と電機子コアとの距離を従来より大きく確保することができ、且つ比誘電率が最も小さい空気(気泡)を内部に含む気泡性材料によって絶縁材を形成することで、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を更に小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0016】
(請求項7の発明)
請求項1または2に記載したDCモータにおいて、
絶縁材は、少なくとも電機子導体の周囲を囲む保護膜部を有し、この保護膜部とスロットの内周面との間に空気層が形成されていることを特徴とする。
この構成では、電機子導体と電機子コアとの距離を従来より大きく確保することができ、且つ絶縁材の保護膜部とスロットの内周面との間に比誘電率が最も小さい空気層が形成されるので、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を更に小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0017】
(請求項8の発明)
請求項1または2に記載したDCモータにおいて、
絶縁材は、スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で電機子導体を保持していることを特徴とする。
この構成では、電機子導体と電機子コアとの距離を従来より大きく確保することができ、且つスロット内で絶縁材に保持されている電機子導体の両端部以外では、スロットの内周面と電機子導体との間に空気層が介在するだけであり、絶縁材が配置されていないので、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を更に小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0018】
(請求項9の発明)
請求項3に記載したDCモータにおいて、
絶縁材は、少なくとも電機子導体の周囲を囲む保護膜部を有し、この保護膜部とスロットの内周面との間に空気層が形成されていることを特徴とする。
この構成では、比誘電率が最も小さい空気(気泡)を内部に含む気泡性材料によって絶縁材が形成され、且つ絶縁材の保護膜部とスロットの内周面との間に空気層が形成されるので、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を更に小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0019】
(請求項10の発明)
請求項3に記載したDCモータにおいて、
絶縁材は、スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で電機子導体を保持していることを特徴とする。
この構成では、比誘電率が最も小さい空気(気泡)を内部に含む気泡性材料によって絶縁材が形成され、且つスロット内で絶縁材に保持されている電機子導体の両端部以外では、スロットの内周面と電機子導体との間に空気層が介在するだけであり、絶縁材が配置されていないので、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を更に小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0020】
(請求項11の発明)
請求項4に記載したDCモータにおいて、
絶縁材は、スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で電機子導体を保持していることを特徴とする。
この構成では、保護膜部とスロットの内周面との間に比誘電率が最も小さい空気層が形成され、且つスロット内で絶縁材に保持されている電機子導体の両端部以外では、スロットの内周面と電機子導体との間に空気層が介在するだけであり、絶縁材が配置されていないので、電機子導体と電機子コアとの間の容量値を更に小さくすることができ、その結果、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は電機子コアのスロット内部の断面図であり、図2はDCモータの断面図である。
図2に示すDCモータ1は、自動車用途の中で一般的に使用されるモータであり、ヨークを形成する鉄製のハウジング2と、このハウジング2の内周面に固定される界磁磁石3、整流子4を有する電機子5(下述する)、及び整流子4の外周上に配置されるブラシ6等によって構成され、図3に示すモータ駆動回路7を介してPWM制御で駆動される。
【0022】
ハウジング2は、車両のシャーシ8(図3参照)にネジ止めされ、バッテリ9のシャーシグランドに導通している。なお、バッテリ9とブラシ6とを接続する給電線10(M1側及びM2側)とハウジング2とは、モータ1の内部で直流的に導通していない。
電機子5は、シャフト11と、このシャフト11に圧入嵌合して固定される電機子コア12と、この電機子コア12に巻線される電機子導体13(図1参照)とを有し、この電機子導体13が整流子4を形成するセグメントと電気的且つ機械的に結合されている。
【0023】
シャフト11は、両端部が軸受14、15を介して回転自在に支持され、その軸受14、15あるいはシャフト11に繋がるギヤ(図示せず)を通じて交流的あるいは直流的にハウジング2と導通している。
【0024】
電機子コア12は、軸方向に沿って延びる所定数のスロット12a(図1参照)を有し、このスロット12aが電機子コア12の周方向に等ピッチに設けられている。
電機子導体13は、電機子コア12のスロット12a内を通って電機子コア12に巻き付けられている。但し、スロット12aの内部では、図1に示す様に、絶縁材16によって電機子導体13が保護され、その絶縁材16を介して電機子コア12の径方向の断面においてスロット12a内の中央部に集中して装着されている。
【0025】
絶縁材16は、例えば粉体塗装、絶縁紙、樹脂材料等が使用される。この絶縁材16は、電機子導体13と電機子コア12との間のインピーダンスを大きくするために、従来品より絶縁材16の厚さを大きくしている(例えば、粉体塗装の膜厚を0.1mm →1mm )。なお、小型のDCモータ1は、電機子導体13の線積率が比較的小さいので、図8に示す従来品と比較しても、線積率を変化させることなく、絶縁材16の厚さを大きくすることが可能であり、モータ1の効率に影響を生じることはない。
【0026】
(本実施形態の作用及び効果)
上記のDCモータ1は、モータ駆動回路7を構成する各スイッチング素子7a(図3参照)によってPWM制御される。この時、スイッチング素子7aで発生する急激な電圧変動やブラシ6による整流によってノイズが発生し、従来の技術で説明した電流回路と同じルートを通ってコモンモード電流(以下ノイズ電流と呼ぶ)が流れる(ノイズ電流の流れを図3に矢印で示す)。このノイズ電流は、電機子導体13と電機子コア12との間の容量成分(浮遊容量)を通じて電機子コア12に流れるので、両者間のインピーダンスを大きくすることで、ノイズ電流を減らすことが可能である。
【0027】
そこで、本実施形態では、電機子導体13を保護する絶縁材16の厚さを従来品より大きくして、電機子導体13をスロット12a内の中央部に集中して装着している。これにより、電機子導体13をスロット12aの内周面から離すことができるので、電機子導体13と電機子コア12との距離を従来より大きく確保することができ、その分、電機子導体13と電機子コア12との間のインピーダンスが増大する。なお、電機子導体13の銅線を被覆するエナメル層13a(図1参照)は、絶縁材16に比べて薄いため、エナメル層13aによるインピーダンスの寄与は小さい。
【0028】
上記の結果、電機子導体13と電機子コア12との間の容量成分の容量値が小さくなるため、電機子導体13から電機子コア12に流れるノイズ電流(コモンモード電流)が低減して、電磁ノイズの発生が抑制される。実際に電磁ノイズを測定した結果によれば、絶縁材16の厚さを従来の10倍(粉体塗装の膜厚を0.1mm →1mm )にすることで、電機子導体13と電機子コア12との間の容量成分が1600pF→700pF(7dB)に減少し、電磁ノイズが7dB 低減することが確認できた。
【0029】
また、上記の構成では、絶縁材16の厚さを大きくすることでモータ内部を流れるノイズ電流を低減しているので、従来の様に、モータ1の給電線10に電磁気シールドや電磁ノイズ吸収素子等を付加する必要がない。その結果、低コストにて電磁ノイズの発生を抑制でき、且つ電磁気シールドや電磁ノイズ吸収素子等を設置するためのスペースも不要となるため、車両へのモータ1の搭載性が低下することもない。
なお、第1実施形態では、絶縁材16の厚さを大きくすることで、電機子導体13をスロット12a内の中央部に集中させているが、例えば絶縁紙や樹脂材を複数枚重ね合わせることにより、全体の厚さを大きくしても良い。
【0030】
(第2実施形態)
本実施形態は、図4に示す様に、絶縁材16を気泡性材料によって形成した場合の一例である。この気泡性材料は、内部に多数の気泡17を含んでいるので、第1実施形態に示した絶縁材16(気泡17を含んでいない)と比較すると、比誘電率が小さくなる。その結果、電機子導体13と電機子コア12との間のインピーダンスが大きく(容量成分の容量値が小さく)なるため、ノイズ電流が流れにくくなって、電磁ノイズの発生を抑制できる。
また、本実施形態の絶縁材16は、第1実施形態の場合と同様に、その厚さを大きくして、電機子導体13をスロット12a内の中央部に集中して装着することにより、電磁ノイズの発生を抑制できる効果が大きくなる。
【0031】
(第3実施形態)
本実施形態は、スロット12aの内周面と絶縁材16との間に空間18(空気層)を形成した場合の一例である。この絶縁材16は、図5に示す様に、電機子導体13の周囲を囲む保護膜部16aと、スロット12aの内周面に対し保護膜部16aを支持する複数本の支持部16bとで構成され、スロット12aの内周面と保護膜部16aとの間に、支持部16bによって区画された複数の空間18が形成されている。
【0032】
この構成によれば、スロット12aの内周面と保護膜部16aとの間に比誘電率が最も小さい空気(空間18)が介在するので、請求項2の発明と同様に、電機子導体13と電機子コア12との間のインピーダンスが大きく(容量成分の容量値が小さく)なって、ノイズ電流が流れにくくなるため、電磁ノイズの発生を抑制できる。
また、本実施形態の絶縁体16は、第2実施形態の場合と同様に、内部に多数の気泡を含む気泡性材料によって形成することも可能である。
【0033】
(第4実施形態)
本実施形態は、図6に示す様に、スロット12aの軸方向両端部のみに絶縁材16が配置され、その両端部で電機子導体13を保持する一例である。
この構成によれば、スロット12a内で絶縁材16に保持されている電機子導体13の両端部以外では、スロット12aの内周面と電機子導体13との間に空気層(空間)が介在するだけであり、絶縁材16が配置されていないので、スロット12a内に挿入される電機子導体13の全体が絶縁材16で保護される場合と比較すると、電機子導体13と電機子コア12との間のインピーダンスが大きくなるため、電磁ノイズの発生を抑制できる。
【0034】
また、本実施形態の絶縁体16は、第2実施形態の場合と同様に、内部に多数の気泡を含む気泡性材料によって形成することも可能であり、更には、第3実施形態の場合と同様に、スロット12aの内周面と絶縁材16との間に空間(空気層)を形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロット内部の断面図である(第1実施形態)。
【図2】DCモータの断面図である。
【図3】DCモータの制御回路図である。
【図4】スロット内部の断面図である(第2実施形態)。
【図5】スロット内部の断面図である(第3実施形態)。
【図6】軸方向に沿ったスロット内部の断面図である(第4実施形態)。
【図7】DCモータの断面図である(従来技術の説明)。
【図8】スロット内部の断面図である(従来技術の説明)。
【符号の説明】
1 DCモータ
4 整流子
5 電機子
6 ブラシ
12 電機子コア
12a スロット
13 電機子導体
16 絶縁材
16a 保護膜部
17 気泡
18 空間(空気層)

Claims (11)

  1. 回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、
    前記スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、
    この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、
    この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、
    前記電機子導体が、前記電機子コアの径方向の断面において前記スロット内の中央部に集中して装着されていることを特徴とするDCモータ。
  2. 請求項1に記載したDCモータにおいて、
    前記絶縁材の厚さを大きくする、または前記絶縁材を複数枚重ねて使用することにより、前記電機子導体を前記スロット内の中央部に集中させることを特徴とするDCモータ。
  3. 回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、
    前記スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、
    この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、
    この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、内部に気泡を含む気泡性材料により形成されていることを特徴とするDCモータ。
  4. 回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、
    前記スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、
    この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、
    この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、少なくとも前記電機子導体の周囲を囲む保護膜部を有し、この保護膜部と前記スロットの内周面との間に空気層が形成されていることを特徴とするDCモータ。
  5. 回転子内に軸方向にスロットを有する電機子コアと、
    前記スロット内に絶縁材を介して挿入される電機子導体と、
    この電機子導体に接続されたセグメントを周方向等間隔に配置して構成される整流子と、
    この整流子の外周上に配置されるブラシとを備えるDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、前記スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で前記電機子導体を保持していることを特徴とするDCモータ。
  6. 請求項1または2に記載したDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、内部に気泡を含む気泡性材料により形成されていることを特徴とするDCモータ。
  7. 請求項1または2に記載したDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、少なくとも前記電機子導体の周囲を囲む保護膜部を有し、この保護膜部と前記スロットの内周面との間に空気層が形成されていることを特徴とするDCモータ。
  8. 請求項1または2に記載したDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、前記スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で前記電機子導体を保持していることを特徴とするDCモータ。
  9. 請求項3に記載したDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、少なくとも前記電機子導体の周囲を囲む保護膜部を有し、この保護膜部と前記スロットの内周面との間に空気層が形成されていることを特徴とするDCモータ。
  10. 請求項3に記載したDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、前記スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で前記電機子導体を保持していることを特徴とするDCモータ。
  11. 請求項4に記載したDCモータにおいて、
    前記絶縁材は、前記スロットの軸方向両端部のみに配置され、その両端部で前記電機子導体を保持していることを特徴とするDCモータ。
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