JP2006187144A - 電動回転機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータコイルにインシュレータが被着された電動回転機において、軸電流による電食の発生を抑制し得る構成を提供する。
【解決手段】転がり軸受け(7a・7b)を介して支持されたマグネット(ロータ5)と、ケーシング(8)に固定された空芯コイル(2)及びコア(3)とを有し、コイルの内周面と外周面との少なくともいずれか一方に円筒状をなす放熱体(インシュレータ9a・9b)を被着してなる回転機(発電機1)において、絶縁被覆された導電線を所定のパターンで巻回して形成した筒状の電食抑制体(10)をコイルと放熱体との間に配置し、且つ少なくともその一端を接地するものとした。
【選択図】図1
【解決手段】転がり軸受け(7a・7b)を介して支持されたマグネット(ロータ5)と、ケーシング(8)に固定された空芯コイル(2)及びコア(3)とを有し、コイルの内周面と外周面との少なくともいずれか一方に円筒状をなす放熱体(インシュレータ9a・9b)を被着してなる回転機(発電機1)において、絶縁被覆された導電線を所定のパターンで巻回して形成した筒状の電食抑制体(10)をコイルと放熱体との間に配置し、且つ少なくともその一端を接地するものとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、電動回転機に関し、特に軸受けに電食が発生しないように改良された電動回転機に関するものである。
例えば、PWMインバータによって駆動される電動機は、巻線の中性点電位が零とならず、ある電圧(コモンモード電圧)が発生する。このコモンモード電圧によって軸受けに電流が流れ、軸受けに電食が発生して軸受けのボール転動面が損傷することが知られている。
このような軸受けの耐久性を低下させる電食の発生を防止するための技術として、電動機のアウタケースと導電体からなるロータとを空隙を空けて対向させ、その空隙の静電容量で分圧回路を形成させて電食の発生を抑制するようにした技術が公知である(特許文献1を参照されたい)。
特開2003−32944号
しかるに、このような所定の静電容量を持つ部分を設けることが困難な場合もあり得る。例えば、冷却媒体の流通路を画成するためのインシュレータをステータコイルに被着する構造を採る場合、インシュレータのもつ容量成分によってコモンモード電圧による軸電流がむしろ流れ易くなってしまうことがある。
本発明は、このような不都合を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、ステータコイルにインシュレータが被着された電動回転機において、軸電流による電食の発生を抑制し得る構成を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明の請求項1は、転がり軸受け(7a・7b)を介して支持されたマグネット(ロータ5)と、ケーシング(8)に固定された空芯コイル(2)及びコア(3)とを有し、前記コイルの内周面と外周面との少なくともいずれか一方に円筒状をなす放熱体(インシュレータ9a・9b)を被着してなる電動回転機(発電機1)において、絶縁被覆された導電線を所定のパターンで巻回して形成した筒状の電食抑制体(10)を前記コイルと前記放熱体との間に配置し、且つ少なくともその一端を接地したことを特徴とするものとした。
特に、前記放熱体を、チョーク特性を備えた磁性材料(フェライトなど)で形成するもの(請求項2)としたり、ケーシングとコアとの間に誘電体層(11)を配置するもの(請求項3)としたりすると良い。
このような本発明の請求項1によれば、軸とコイルとの間に生ずる電位差を低減でき、軸電流を低減し得る。また、請求項2によれば、高周波電流による磁界変動に対してフィルタ効果を持つので、軸電流の高調波を遮断し、これによって電流経路に存在する容量成分のインピーダンスが大きくなり、軸電流そのものを小さくすることができる。さらに請求項3によれば、コイルとケーシング間のキャパシタンスを低下させ、軸とコイルとの間の電位差をより一層低減することができる。このようにして、本発明によれば、簡単な構成で転がり軸受けの電食を防止して軸受けの耐久性を高める上に多大な効果を奏することができる。
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。図1は、本発明に基づき構成された発電機の軸線に沿う縦断面図である。この発電機1は、コイル2及び積層コア3からなる空芯のステータ4と、ステータ4の空芯内にステータ4と同軸的に設けられた永久磁石からなるロータ5と、ロータ5の軸6の両端を回転自在に支持する球軸受け7a・7bと、球軸受け7a・7bを支持すると共にステータ4及びロータ5を受容するケーシング8とを備えている。
コイル2におけるロータ5の外周面とコア2の内周面との対向面間には、放熱体としての円筒状をなすインシュレータ9a・9bが装着されている。
両インシュレータ9a・9bとコイル2との間には、導線で形成された電食抑制体10が装着されている。この電食抑制体10は、例えば1本の連続した絶縁被覆銅線を筒状体の周囲に巻いて成型されており、コイル型(図2)、櫛型(図3)、メッシュ型(図4)などの形状をとることができる。そしてこの導線の一端は、ケーシング8を介して接地されている。
この電食抑制体10により、コイル2とロータ5との間の容量成分が接地され、この部分の電位が大地レベルとなるので、電食の因になる軸電流の発生が抑制される。
なお、この電食抑制体10は、単なる導線であると、ロータ5の回転磁界変動によって渦電流損が発生するので、絶縁被覆を施して互いに隣り合う導線同士を絶縁して渦電流が流れることを防止している。
電食抑制体10を形成する被覆銅線の線径は、インシュレータ9a・9bにロータ5が及ぼす磁界変化がインシュレータ9a・9bから観測される周波数によって決定する。この周波数磁界がもたらす表皮効果の浸透深さをδとした場合、線径はδ/2以下とすると良い。
他方、インシュレータ9a・9bの材質としては、例えばフェライトなどのチョークコア素材を用い、高周波電流による磁界変動に対してフィルタ効果を持つものを使用すると良い。
誘電率の低い材料で形成された誘電体層11を、コア3とケーシング8との間に配置すると、キャパシタンスがより一層低下し、電食抑制に寄与し得る。
1 発電機
2 コイル
3 コア
5 ロータ
7a・7b 軸受け
8 ケーシング
9a・9b インシュレータ
10 電食抑制体
11 誘電体層
2 コイル
3 コア
5 ロータ
7a・7b 軸受け
8 ケーシング
9a・9b インシュレータ
10 電食抑制体
11 誘電体層
Claims (3)
- 転がり軸受けを介して支持されたマグネットと、ケーシングに固定された空芯コイル及びコアとを有し、前記コイルの内周面と外周面との少なくともいずれか一方に円筒状をなす放熱体を被着してなる電動回転機であって、
絶縁被覆された導線を所定のパターンで巻回して形成した筒状の電食抑制体を前記コイルと前記放熱体との間に配置し且つ少なくともその一端を接地したことを特徴とする電動回転機。 - 前記放熱体は、チョーク特性を備えた磁性材料で形成されることを特徴とする請求項1に記載の電動回転機。
- 前記ケーシングと前記コアとの間に誘電体層を配置したことを特徴とする請求項1に記載の電動回転機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004379311A JP2006187144A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 電動回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004379311A JP2006187144A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 電動回転機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006187144A true JP2006187144A (ja) | 2006-07-13 |
Family
ID=36739819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004379311A Withdrawn JP2006187144A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 電動回転機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006187144A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011030536A1 (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-17 | パナソニック株式会社 | 電動機およびそれを備えた電気機器 |
JP2012005307A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 回転電機 |
JP4853572B2 (ja) * | 2007-06-25 | 2012-01-11 | パナソニック株式会社 | 電動機およびそれを備えた電気機器 |
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2004
- 2004-12-28 JP JP2004379311A patent/JP2006187144A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4853572B2 (ja) * | 2007-06-25 | 2012-01-11 | パナソニック株式会社 | 電動機およびそれを備えた電気機器 |
US8525374B2 (en) | 2007-06-25 | 2013-09-03 | Panasonic Corporation | Electric motor, and electric device having the motor |
JP5254310B2 (ja) * | 2008-03-13 | 2013-08-07 | パナソニック株式会社 | 電動機およびそれを備えた電気機器 |
US8552601B2 (en) | 2008-03-13 | 2013-10-08 | Panasonic Corporation | Electric motor and electrical machinery equipped therewith |
WO2011030536A1 (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-17 | パナソニック株式会社 | 電動機およびそれを備えた電気機器 |
CN102577040A (zh) * | 2009-09-10 | 2012-07-11 | 松下电器产业株式会社 | 电动机和具备它的电气设备 |
US8901788B2 (en) | 2009-09-10 | 2014-12-02 | Panasonic Corporation | Electric motor with rotating body and electric device provided therewith |
JP2012005307A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 回転電機 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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