JPWO2011021288A1 - エレベーターの制振装置 - Google Patents
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Abstract
エレベータの昇降体に発生した横振動を抑制するための制振装置において,アクチュエータの可動子側に設けられるコイル(15)をボビン(14)に対して強固に保持させて,コイル(15)に生じる微小すべりを防止できるように,可動子のボビン(14)のコイル(15)の巻線方向に溝(19)を形成し,この溝(19)に巻線(18)を巻き付けてコイル(15)を形成し,上記コイル(15)の全体を一体化させるとともに,コイル(15)の最内層を構成する各巻線(18)が隣接するもの同士で互いに接触し,且つ横断面において上記溝(19)の一部に対して接触させる。
Description
この発明は、エレベーターの昇降体に発生した横振動を抑制するための制振装置に関するものである。
エレベーターの昇降体、例えば、エレベーターの利用者が乗るかごは、昇降路内に立設されたガイドレールに沿って昇降路内を昇降する。即ち、エレベーターのかごには、ローラ等を備えたガイド装置が設置されており、このローラがガイドレールの案内面に沿って転動することにより、かごの水平方向の移動が所定の範囲内に拘束されている。
したがって、ガイドレール自体に僅かな曲がりが生じていたり、ガイドレールの繋ぎ目に局所的な微小曲がりが存在したりしていると、上記ローラがその部分を通過する際に、かごに横方向の振動が発生してしまう。このような現象は、エレベーターの昇降速度が速くなるほど顕著になり、特に高速エレベーターにおいては、かご内での快適性を阻害する大きな要因となっていた。
従来では、エレベーターシステムの最適設計やパッシブ制振により、かごに発生する横振動の低減を図っていた。
また、上記横振動を低減させるものとして、下記特許文献1に記載されたアクティブ制振の技術も考案されている。具体的に、特許文献1に記載の制振装置では、かごの振動状態をセンサによって検知することにより、その検知結果に応じてアクチュエータを動作させ、かごの振動を積極的に抑制するようにしている。
また、上記横振動を低減させるものとして、下記特許文献1に記載されたアクティブ制振の技術も考案されている。具体的に、特許文献1に記載の制振装置では、かごの振動状態をセンサによって検知することにより、その検知結果に応じてアクチュエータを動作させ、かごの振動を積極的に抑制するようにしている。
特許文献1に記載のものでは、制振装置のアクチュエータの可動子を上下動させることにより、ガイドレールに対するローラの押付力を調整し、かごの振動を抑制するように構成している。
図22は従来のエレベーターの制振装置の要部を示す断面図であり、上記制振装置に用いられているアクチュエータの詳細を示したものである。図22において、31はアクチュエータの可動子側に設けられたボビン、32はボビン31に巻き付けられたコイル、33はコイル32を構成する巻線である。コイル32の製造時、ボビン31の両側のフランジ34に巻線33を密着させて巻き続けることは困難であり、一般に、コイル32と一方のフランジ34(或いは、両方のフランジ34)との間には、僅かな間隙35が発生してしまう。
このため、可動子の移動によってコイル32に慣性力が作用すると、上記間隙35が形成されている方向に対し、コイル32に微小なすべりが発生する恐れがあった。そして、可動子の往復運動によってコイル32の微小移動が繰り返されてしまうと、巻線33に形成された絶縁層が摩耗する等の不具合が発生する可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベーターの昇降体に発生した横振動を抑制するための制振装置において、アクチュエータの可動子側に設けられたコイルをボビンに対して強固に保持させることができ、コイルに生じる微小すべりを確実に防止することができるエレベーターの制振装置を提供することである。
この発明に係るエレベーターの制振装置は、エレベーターの昇降体に発生した横振動を抑制するためのエレベーターの制振装置であって、昇降体に設けられた永久磁石を有する固定子と、ボビンに巻かれたコイルを有し、コイルの通電時に発生するローレンツ力によって所定の範囲を移動する可動子と、昇降体に発生した横振動に応じてコイルに電流を流し、昇降体に発生した横振動が低減するように可動子を動作させる制御装置と、を備え、ボビンは、コイルが巻かれた巻取面に、コイルの巻線方向に溝を有し、コイルは、全体が一体化されるとともに、最内層を構成する各巻線が、隣接するもの同士で互いに接触し、且つ横断面において溝の一部に対して接触するものである。
この発明によれば、エレベーターの昇降体に発生した横振動を抑制するための制振装置において、アクチュエータの可動子側に設けられたコイルをボビンに対して強固に保持させることができ、コイルに生じる微小すべりを確実に防止することができるようになる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における制振装置を備えたエレベーターのかごを示す正面図、図2は図1のA−A矢視を示す図、図3は図1のガイド装置の詳細を示す図、図4は図3のB−B矢視を示す図、図5は図3のC−C矢視を示す図である。
図1乃至図5において、1はエレベーターの昇降路、2は昇降路1内を昇降するエレベーターのかご、3は昇降路1内に立設された一対のガイドレールである。
図1はこの発明の実施の形態1における制振装置を備えたエレベーターのかごを示す正面図、図2は図1のA−A矢視を示す図、図3は図1のガイド装置の詳細を示す図、図4は図3のB−B矢視を示す図、図5は図3のC−C矢視を示す図である。
図1乃至図5において、1はエレベーターの昇降路、2は昇降路1内を昇降するエレベーターのかご、3は昇降路1内に立設された一対のガイドレールである。
上記かご2は、エレベーターの昇降体を構成し、例えば、かご室4、かご室4等を支持するかご枠5、かご枠5の上下両側に設けられたガイド装置6を備えている。ガイド装置6は、ガイドレール3に係合してかご2の昇降を案内するためのものである。このガイド装置6は、例えば、対向するガイドレール3に対して三方から接触するローラ7が設けられている。即ち、このローラ7がガイドレール3の案内面を転動することにより、かご2の水平方向の動きが所定の範囲に拘束され、且つ、鉛直方向の動きを円滑に案内する。
8はかご2に発生した横振動を抑制するための制振装置である。この制振装置8は、かご2に発生した横振動を検出し、その発生した横振動を抑制するように、上記ローラ7のガイドレール3に対する押付力を制御する。具体的に、制振装置8は、かご枠5に支持されており、アクチュエータ9、センサ10、制御装置11により、その要部が構成されている。
上記アクチュエータ9は、かご枠5に設けられた固定子と、ローラ7に連動するレバー12に設けられた可動子とから構成される。
アクチュエータ9の固定子は、永久磁石13を備えている。この永久磁石13は、所定の支持部材等を介してかご枠5に固定されている。
アクチュエータ9の固定子は、永久磁石13を備えている。この永久磁石13は、所定の支持部材等を介してかご枠5に固定されている。
また、アクチュエータ9の可動子は、上記レバー12に固定されたボビン14と、このボビン14に巻き付けられたコイル15とを有しており、コイル15が上記永久磁石13の磁場の影響を受けるように配置されている。即ち、コイル15が通電されると、電流の方向及び大きさに応じたローレンツ力がコイル15に発生する。そして、可動子は、この発生したローレンツ力によって上下に移動し、上記レバー12を揺動させる。なお、可動子が移動できる範囲は、予め所定の範囲に設定されている。
制御装置11は、かご2に発生した横振動に応じてコイル15に電流を流し、その横振動が低減するようにアクチュエータ9の可動子を動作させる機能を有している。なお、センサ10はかご2に発生した横振動を検出するためのものである。即ち、制御装置11は、センサ10の検出信号に基づいてコイル15に流す電流値を決定し、アクチュエータ9に対して動作指令を出力する。
上記構成を有する制振装置8では、制振制御を行う度(即ち、可動子が移動する度)に、コイル15に対して慣性力が作用する。このため、本実施の形態1におけるアクチュエータ9の可動子には、上記慣性力が作用した際にもコイル15に微小すべりを生じさせないための特有の機構が備えられている。
以下に、図6乃至図11も参照し、アクチュエータ9の可動子の構成について具体的に説明する。
以下に、図6乃至図11も参照し、アクチュエータ9の可動子の構成について具体的に説明する。
図6はこの発明の実施の形態1における制振装置の可動子を示す正面図、図7はこの発明の実施の形態1における制振装置の可動子を示す断面図、図8はボビンの全体構成を示す正面図、図9はボビンの他の全体構成を示す正面図、図10は図7のD部の詳細を示す図、図11はこの発明の実施の形態1におけるボビンの詳細を説明するための図である。なお、図11はコイル15を巻き付ける前の図7のD部に相当する。
図6乃至図11において、16はボビン14に形成された巻取面、17は巻取面16の両側(図7おいては上下)に配置されたボビン14のフランジ、18はコイル15を構成する巻線である。ボビン14の巻取面16には、巻線18を巻き付ける方向に、巻線18の線径に対応した溝19が等間隔に形成されている。
なお、上記溝19の形成箇所は、巻取面16のうち、巻線18が巻き付けられる部分の全域であっても良いし(図8参照)、角部(湾曲部)のみであっても良い(図9参照)。また、巻取面16に対する溝19の形成方法は特に制限されるものではない。例えば、ボビン14に対する機械加工によって溝19を形成しても良いし、本体部と溝部との一体成型によってボビン14を製造しても良い。
巻取面16に形成された上記溝19は、具体的に、横断面(溝19の長手方向と直交する方向の断面)において、円の一部を形成する湾曲状を呈している。また、この溝19は、巻線18の線径と同等の開口幅(図11に示すW1)を有しており、且つ、横断面において上記巻線18よりも大きな湾曲(小さな曲率)を有している。
溝19が上記形状を呈するため、溝19に巻き付けられた各巻線18、即ち、コイル15の最内層を構成する各巻線18aは、横断面(巻線18の長手方向と直行する方向の断面)において、溝19の全体に接触することはなく、溝19の最深部分にのみ接触する。また、各溝19の間隔が巻線18の線径に合わせて形成されているため、最内層を構成する各巻線18aは、隣接するもの同士が、その長手に渡って互いに接触する。
上述したように、コイル15とボビン14の一方のフランジ17(或いは、両方のフランジ17)との間には、僅かな間隙20が形成されている。このため、可動子の移動によってコイル15に慣性力が作用した際に、この慣性力が、コイル15に対する保持力よりも大きいと、コイル15に微小すべりが発生してしまう。
図22に示す従来の構成では、巻線33を巻取面に巻き付ける際の張力と巻線33及び巻取面間の摩擦係数とによって定まる摩擦力が、上記保持力に相当していた。
一方、本実施の形態における可動子では、巻線18aと巻取面16との摩擦力に加え、巻線18aが溝19の縁を乗り越える際の抵抗力も、上記保持力として利用することができる。また、巻線18aが溝19の縁を乗り越えるためには、巻線18aは、その長手を軸方向として回転しながら側方に移動しなければならない。上記コイル15では、各巻線18aが、隣接する巻線18aと互いに接触しているため、この巻線18a間の摩擦抵抗も上記保持力として利用することができる。
一方、本実施の形態における可動子では、巻線18aと巻取面16との摩擦力に加え、巻線18aが溝19の縁を乗り越える際の抵抗力も、上記保持力として利用することができる。また、巻線18aが溝19の縁を乗り越えるためには、巻線18aは、その長手を軸方向として回転しながら側方に移動しなければならない。上記コイル15では、各巻線18aが、隣接する巻線18aと互いに接触しているため、この巻線18a間の摩擦抵抗も上記保持力として利用することができる。
なお、上記可動子においては、巻線18を巻取面16に巻き付けた後、コイル15にワニスを含浸させたり、巻線18を自己融着線として熱硬化させたりすることにより、コイル15全体を一体化しておく。これにより、巻線18a間の接着力を上記保持力として利用することが可能となり、コイル15に発生する微小すべりを確実に防止することができるようになる。
この発明の実施の形態1によれば、エレベーターのかご2に発生した横振動を抑制するための制振装置8において、アクチュエータ9の可動子側に設けられたコイル15をボビン14に対して強固に保持させることができ、コイル15に生じる微小すべりを確実に防止することができるようになる。
なお、図7及び図10では、巻線18を完全な整列巻きによって巻取面16に巻き付けた場合を示しているが、コイル15の外層部の一部で乱れが生じていても、上記効果が期待できることは言うまでもない。
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2におけるD部詳細図、図13はこの発明の実施の形態2におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図12はこの発明の実施の形態2におけるD部詳細図、図13はこの発明の実施の形態2におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図12及び図13において、ボビン14の巻取面16には、巻線18を巻き付ける方向に、巻線18の線径に対応した溝21が等間隔に形成されている。この溝21は、上記溝19と同様に、横断面において、円の一部を形成する湾曲状を呈している。また、溝21は、巻線18の線径よりも狭い開口幅(図13に示すW2)を有しており、且つ、横断面において上記巻線18よりも大きな湾曲を有している。
実施の形態1においては、溝19の間隔が開口幅W1と同じであった。一方、本実施の形態においては、溝21の間隔が開口幅W2よりも大きくなるように設定されている。このため、隣接する溝21の間には、溝21の長手に沿って平坦部22が形成されている。
実施の形態1における溝19を機械加工によって巻取面16に形成した場合、各溝19の縁部(境界部分)には、切削抵抗によってバリが発生し易く、巻線18aに傷を付けてしまう恐れがある。一方、本実施の形態では、隣接する溝21間に平坦部22が形成されているため、機械加工によって溝21を形成する場合であっても、その縁部に発生するバリを大幅に低減させることができる。また、平坦部22が形成されているために、糸面取り等の仕上げ加工も容易になる。このため、巻線18aの損傷を大幅に低減させることが可能となる。
その他は、実施の形態1と同様の構成を有している。
実施の形態3.
図14はこの発明の実施の形態3におけるD部詳細図、図15はこの発明の実施の形態3におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図14はこの発明の実施の形態3におけるD部詳細図、図15はこの発明の実施の形態3におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図14及び図15において、ボビン14の巻取面16には、巻線18を巻き付ける方向に、巻線18の線径に対応した溝23が等間隔に形成されている。この溝23は、横断面において、巻線18の線径よりも狭い幅(図15に示すW3)を有する矩形を呈している。なお、溝23が矩形を呈するため、隣接する溝23の間には、溝23の長手に沿って必然的に平坦部24が形成される。
溝23が上記形状を呈するため、コイル15の最内層を構成する各巻線18aは、その長手に渡り、溝23の両縁部(溝23と平坦部24との境界部分)に接触した状態でボビン14に固定される。また、各溝23の間隔が巻線18の線径に合わせて形成されているため、最内層を構成する各巻線18aは、隣接するもの同士が、その長手に渡って互いに接触する。
実施の形態1及び2においては、最内層を構成する巻線18aが、対応の溝19及び21に対し、横断面において一箇所で接触していた。一方、本実施の形態では、巻線18aが、溝23に対し、横断面において上下に離れた二箇所で接触している。ボビン14(可動子)は、制振制御によって上下に往復移動するため、コイル15に対しては、図14において、上方向の慣性力と下方向の慣性力とが作用することになる。上記構成の溝23であれば、慣性力の作用する向きに合わせた巻線18aの支持、即ち、上下二箇所の支持が可能となり、コイル15をボビン14に対して更に強固に保持させることができる。
なお、溝23に巻き付けられた巻線18aの損傷を防止するため、溝23の両縁部には、面取りや糸面取り等の仕上げ処理を施しておくことが好ましい。
なお、溝23に巻き付けられた巻線18aの損傷を防止するため、溝23の両縁部には、面取りや糸面取り等の仕上げ処理を施しておくことが好ましい。
その他は、実施の形態1と同様の構成を有している。
実施の形態4.
図16はこの発明の実施の形態4におけるD部詳細図、図17はこの発明の実施の形態4におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図16はこの発明の実施の形態4におけるD部詳細図、図17はこの発明の実施の形態4におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図16及び図17において、ボビン14の巻取面16には、巻線18を巻き付ける方向に、巻線18の線径に対応した溝25が等間隔に形成されている。なお、溝25は、その深さを浅くした他は、上記溝23と同じ構成を有している。また、26は隣接する溝25の間に形成された平坦部である。
溝25が上記形状を呈するため、コイル15の最内層を構成する巻線18aは、その長手に渡り、溝25の両縁部と底面とに接触した状態でボビン14に固定される。また、各溝25の間隔が巻線18の線径に合わせて形成されているため、最内層を構成する巻線18aは、隣接するもの同士が、その長手に渡って互いに接触する。
実施の形態3では、最内層を構成する巻線18aが、対応の溝23に対し、横断面において上下二箇所で支持されていた。一方、本実施の形態においては、巻線18aが、溝25に対し、横断面において上下に離れた三箇所で接触している。このため、上記構成の溝25であれば、巻線18aに作用する荷重(例えば、巻付時の張力や上記慣性力)を分散させることが可能となり、巻線18aの局所に荷重が集中してしまうことを防止できる。
その他は、実施の形態3と同様の構成を有している。
実施の形態5.
図18はこの発明の実施の形態5におけるD部詳細図、図19はこの発明の実施の形態5におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図18はこの発明の実施の形態5におけるD部詳細図、図19はこの発明の実施の形態5におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図18及び図19において、ボビン14の巻取面16には、巻線18を巻き付ける方向に、巻線18の線径に対応した溝27が等間隔に形成されている。この溝27は、横断面において、巻線18の線径よりも狭い開口幅(図19に示すW4)を有する楔形(三角形状)を呈している。また、各溝27の間には、溝27の長手に沿って平坦部28が形成されている。
溝27が上記形状を呈するため、コイル15の最内層を構成する各巻線18aは、その長手に渡り、溝27を形成している2つの傾斜面の双方に接触した状態で固定される。また、各溝27の間隔が巻線18の線径に合わせて形成されているため、最内層を構成する各巻線18aは、隣接するもの同士が、その長手に渡って互いに接触する。
実施の形態3においては、最内層を構成する巻線18aが、溝23の両縁部によって支持されていたため、巻線18aに作用する荷重が、巻線18aの局所に集中していた。一方、本実施の形態では、巻線18aが、上記傾斜面、即ち平面によって支持されているため、巻線18aに作用する荷重を分散させることができる。また、上記構成の溝27であれば、楔効果によって巻線18aを強固に保持することも可能となる。
なお、各溝27の間の平坦部28は必要に応じて形成すれば良く、溝27が、実施の形態1における溝19のように、上下方向(幅方向)に連続して形成されていても構わない。
その他は、実施の形態3と同様の構成を有している。
その他は、実施の形態3と同様の構成を有している。
実施の形態6.
図20はこの発明の実施の形態6におけるD部詳細図、図21はこの発明の実施の形態6におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図20はこの発明の実施の形態6におけるD部詳細図、図21はこの発明の実施の形態6におけるボビンの詳細を説明するための図である。
図20及び図21において、ボビン14の巻取面16には、巻線18を巻き付ける方向に、巻線18の線径に対応した溝29が等間隔に形成されている。この溝29は、下溝29a及び上溝29bの上下二段構造を有している。具体的に、下溝29aは、横断面において矩形を呈しており、巻線18の線径よりも狭い幅(図21に示すW5)を有している。また、上溝29bは、下溝29aの両縁部から外側及び上方(巻取面16側)に広がる湾曲面からなり、下溝29aの幅よりも広く巻線18の線径よりも狭い開口幅(図21に示すW6(>W5))を有している。そして、上溝29bは、横断面において円の一部を形成し、且つ、上記巻線18よりも大きな湾曲を有するように構成されている。なお、30は隣接する溝29の間に形成された平坦部である。
即ち、上記溝29は、実施の形態2における溝21に対して、その最深部分に更に矩形の溝を追加したものに相当する。
即ち、上記溝29は、実施の形態2における溝21に対して、その最深部分に更に矩形の溝を追加したものに相当する。
溝29が上記形状を呈するため、コイル15の最内層を構成する各巻線18aは、その長手に渡り、下溝29aの両縁部(下溝29aと上溝29bの境界部分)に接触した状態でボビン14に固定される。また、各溝29の間隔が巻線18の線径に合わせて形成されているため、最内層を構成する巻線18aは、隣接するもの同士が、その長手に渡って互いに接触する。
実施の形態3(及び4)における溝23(及び25)では、その幅W3が巻線18の線径に対して狭くなり過ぎると、巻線18を巻取面16に巻き付ける際に、巻線18が溝23から外れ易くなり、巻線18を整然と配置することが困難となる。一方、本実施の形態では、溝29が上下二段の構成を有しており、巻線18aが下溝29aの両縁部に支持されるため、巻線18の巻付時に、上溝29bを巻線18の案内として機能させることができ、上記不具合を解消することができる。また、かかる構成であれば、巻線18aが上溝29bを乗り越える際の抵抗力も、コイル15に対する保持力として利用することができるようになる。
その他は、実施の形態3と同様の構成を有している。
なお、上記各実施の形態では、特許文献1に記載されているような、アクティブローラガイドに適用されるボイスコイル型のアクチュエータについて説明した。しかし、これは単に一例を示したものであり、上記機能を有する制振装置のアクチュエータの可動子側にコイルが設けられているものであれば、上記と同様の構成を有することによって同様の効果が得られることは言うまでもない。
この発明に係るエレベーターの制振装置は、エレベーターの昇降体に発生した横振動を抑制するための制振装置において、アクチュエータの可動子側にコイルを有するものに対して適用することができる。
1 昇降路
2 かご
3 ガイドレール
4 かご室
5 かご枠
6 ガイド装置
7 ローラ
8 制振装置
9 アクチュエータ
10 センサ
11 制御装置
12 レバー
13 永久磁石
14、31 ボビン
15、32 コイル
16 巻取面
17、34 フランジ
18、18a、33 巻線
19、21、23、25、27、29 溝
20、35 間隙
22、24、26、28、30 平坦部
29a 下溝
26b 上溝
2 かご
3 ガイドレール
4 かご室
5 かご枠
6 ガイド装置
7 ローラ
8 制振装置
9 アクチュエータ
10 センサ
11 制御装置
12 レバー
13 永久磁石
14、31 ボビン
15、32 コイル
16 巻取面
17、34 フランジ
18、18a、33 巻線
19、21、23、25、27、29 溝
20、35 間隙
22、24、26、28、30 平坦部
29a 下溝
26b 上溝
Claims (7)
- エレベーターの昇降体に発生した横振動を抑制するためのエレベーターの制振装置であって、
前記昇降体に設けられた永久磁石を有する固定子と、
ボビンに巻かれたコイルを有し、前記コイルの通電時に発生するローレンツ力によって所定の範囲を移動する可動子と、
前記昇降体に発生した横振動に応じて前記コイルに電流を流し、前記昇降体に発生した横振動が低減するように前記可動子を動作させる制御装置と、
を備え、
前記ボビンは、前記コイルが巻かれた巻取面に、前記コイルの巻線方向に溝を有し、
前記コイルは、全体が一体化されるとともに、最内層を構成する各巻線が、隣接するもの同士で互いに接触し、且つ横断面において前記溝の一部に対して接触する
ことを特徴とするエレベーターの制振装置。 - 前記コイルの最内層を構成する各巻線は、横断面において、離れた複数箇所で前記溝に接触することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの制振装置。
- 前記ボビンの巻取面に形成された前記各溝は、前記コイルの巻線の線径よりも狭い幅を有する矩形を呈し、
前記コイルの最内層を構成する各巻線は、前記溝の両縁部に接触する
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーターの制振装置。 - 前記コイルの最内層を構成する各巻線は、前記溝の両縁部と前記溝の底面とに接触することを特徴とする請求項3に記載のエレベーターの制振装置。
- 前記ボビンの巻取面に形成された前記各溝は、前記コイルの巻線の線径よりも狭い開口幅を有する楔形を呈し、
前記コイルの最内層を構成する各巻線は、前記溝を形成する傾斜面の双方に接触する
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーターの制振装置。 - 前記ボビンの巻取面に形成された前記各溝は、
前記コイルの巻線の線径よりも狭い幅を有する矩形状の下溝と、
前記下溝の両縁部から外側に広がる湾曲面からなり、前記コイルの巻線の線径よりも狭い開口幅を有する上溝と、
を有し、
前記コイルの最内層を構成する各巻線は、前記下溝の両縁部に接触する
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーターの制振装置。 - 前記ボビンの巻取面に形成された前記各溝は、前記コイルの巻線の線径よりも狭い開口幅を有し、且つ、横断面において前記コイルの巻線よりも小さな曲率を有する湾曲状を呈することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの制振装置。
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