JPWO2011010633A1 - 樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂 - Google Patents

樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011010633A1
JPWO2011010633A1 JP2011523654A JP2011523654A JPWO2011010633A1 JP WO2011010633 A1 JPWO2011010633 A1 JP WO2011010633A1 JP 2011523654 A JP2011523654 A JP 2011523654A JP 2011523654 A JP2011523654 A JP 2011523654A JP WO2011010633 A1 JPWO2011010633 A1 JP WO2011010633A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylate
component
precursor composition
meth
hydrogen atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011523654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5696663B2 (ja
Inventor
宮川 晶子
晶子 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2011523654A priority Critical patent/JP5696663B2/ja
Publication of JPWO2011010633A1 publication Critical patent/JPWO2011010633A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5696663B2 publication Critical patent/JP5696663B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
    • C08F220/22Esters containing halogen
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

本発明は、フッ素原子を含有する2官能の(メタ)アクリレート、フルオレン構造を有する2官能の(メタ)アクリレート、及び光重合開始剤を含有する樹脂前駆体組成物であって、その保存中に析出物が発生することを抑制した樹脂前駆体組成物及びその樹脂に係るものである。本発明の樹脂前駆体組成物は、2官能含フッ素(メタ)アクリレート(A成分)と、フルオレン構造を有する(メタ)アクリレート(B成分)と、光重合開始剤(C成分)とを含む樹脂前駆体組成物であって、前記B成分は、フルオレン構造を有する2官能(メタ)アクリレート(b−1)、及びフルオレン構造を有する1官能(メタ)アクリレート(b−2)を、(b−1):(b−2)=90:10〜70:30(モル比)の割合で含有する。

Description

本発明は、樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂に関する。より詳しくは、密着複層型回折光学素子用等の光硬化型(メタ)アクリル樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂に関する。
光学材料からなる2つの光学部材が密着し、その界面が回折格子を構成している密着複層型回折光学素子は、使用波長の広帯域化が可能であり、さらに格子と格子との位置合わせが容易であるという長所を備えている。
この密着複層型回折光学素子では、たとえば特許文献1に記載されているように、回折光学面を挟む2つの光学部材のうち、一方の部材の光学特性は相対的に高屈折率低分散であり、他方の部材の光学特性は相対的に低屈折率高分散であることが必要である。
このような低屈折率高分散の光学材料として、近年では軽量性および量産性に優れた低屈折率高分散樹脂の研究開発が進められている。該樹脂として紫外線硬化樹脂が注目されており、例えば、分子中にフッ素原子を有する2官能のアクリレート及び/又はメタアクリレート(以下、単に(メタ)アクリレートと呼ぶ)と、フルオレン構造を有する2官能の(メタ)アクリレートとを用いることで、均質な低屈折率高分散の樹脂からなる光学部材を形成できることが、特許文献2に開示されている。
特開平9−127322号公報 国際公開第2006/068137号パンフレット
しかしながら、フッ素原子を含有する2官能の(メタ)アクリレート、フルオレン構造を有する2官能の(メタ)アクリレート、及び光重合開始剤を含有する従来の樹脂前駆体組成物は、保存中に析出物が発生することがある。析出物を含む樹脂前駆体組成物は、使用する前に加熱によってその析出物を再溶解することが必要であるため、光学材料等の製造時のコストを増加させる。また、その加熱によって、樹脂前駆体組成物中の成分が劣化する恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フッ素原子を含有する2官能の(メタ)アクリレート、フルオレン構造を有する2官能の(メタ)アクリレート、及び光重合開始剤を含有する樹脂前駆体組成物であって、その保存中に析出物が発生することを抑制した樹脂前駆体組成物及びその樹脂を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明は下記の構成をとる。
(1)2官能含フッ素アクリレート及び/又は2官能含フッ素メタクリレート(A成分);フルオレン構造を有するアクリレート及び/又はフルオレン構造を有するメタクリレート(B成分);及び光重合開始剤(C成分);を含み、前記B成分は、フルオレン構造を有する2官能アクリレート及び/又はフルオレン構造を有する2官能メタクリレート(b−1)、並びにフルオレン構造を有する1官能アクリレート及び/又はフルオレン構造を有する1官能メタクリレート(b−2)を、(b−1):(b−2)=90:10〜70:30(モル比)の割合で含有する樹脂前駆体組成物。
(2)前記(1)において、前記A成分が、下記一般式(a−1)で表される化合物である樹脂前駆体組成物:
Figure 2011010633
[式中、R21及びR22は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、xは1〜2の整数であり、Yは炭素数2〜12のパーフルオロアルキル基または、−(CF−O−CF−であり、前記zは1〜4の整数である]。
(3)前記(1)又は(2)において、前記(b−1)が下記一般式(b−1−1)で表される化合物及び/又は下記一般式(b−1−2)で表される化合物である、樹脂前駆体組成物:
Figure 2011010633
[式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であり、R、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n1及びn2は、ぞれぞれ独立に0〜3の整数である]
Figure 2011010633
[式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R13、R14、R15、及びR16は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n3及びn4は、ぞれぞれ独立に1〜3の整数である]。
(4)前記(1)乃至(3)のうちいずれか一つにおいて、前記(b−2)が下記一般式(b−2−1)で表される化合物である樹脂前駆体組成物。
Figure 2011010633
[式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基であり、R17、R18、R19、及びR20は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n5及びn6は、ぞれぞれ独立に0〜10の整数である]。
(5)前記(1)乃至(4)のいずれか一つにおいて密着複層型回折光学素子用樹脂前駆体組成物である樹脂前駆体組成物。
(6)前記(1)乃至(5)のうちいずれか一つに記載の樹脂前駆体組成物を光硬化させて得られる光硬化型樹脂。
(7)屈折率nが1.54以下であり、平均分散(n−n)が0.0145以上である、前記(6)に記載の樹脂。
(8)2官能含フッ素アクリレート及び/又は2官能含フッ素メタクリレート(A成分);
フルオレン構造を有するアクリレート及び/又はフルオレン構造を有するメタクリレート(B成分);及び
光重合開始剤(C成分)
を含み、
前記B成分は2官能のフルオレン構造を有するアクリレートと1官能のフルオレン構造を有するアクリレートとからなる、
樹脂前駆体組成物。
本発明の樹脂前駆体組成物によれば、その保存中に析出物が発生することを抑制できるので、当該組成物を使用する前に析出物を除くための作業が不要となる。また、本発明の光硬化型樹脂によれば、均質な低屈折率高分散の樹脂層を形成することができる。
本発明の樹脂前駆体組成物は、2官能含フッ素アクリレート及び/又は2官能含フッ素メタクリレート(本願では、以下において「2官能含フッ素(メタ)アクリレート(A成分)」と記載することもある)と、フルオレン構造を有するアクリレート及び/又はフルオレン構造を有するメタクリレート(本願では、以下において「フルオレン構造を有する(メタ)アクリレート」と記載することもある)(B成分)と、光重合開始剤(C成分)とを含む。
前記樹脂前駆体組成物に光を照射すると、前記C成分の作用によって前記A成分及び前記B成分が重合した樹脂が得られる。
本発明の樹脂前駆体組成物において、前記A成分の含有量を多くすれば当該樹脂の屈折率は低くなるが、分散が小さくなる。また前記B成分の含有量を多くすれば当該樹脂の分散は大きくなるが、屈折率が高くなる。
そこで、本発明の樹脂前駆体組成物から得られる樹脂を密着複層型回折光学素子に用いるのに適した低屈折率高分散の光学特性を得るため、前記樹脂前駆体組成物中の前記A成分の含有量は10質量%以上80質量%以下であることが好ましく、前記樹脂前駆体組成物中の前記B成分の含有量は10質量%以上80質量%以下であることが好ましい。また、前記樹脂前駆体組成物中の前記C成分の含有量は0.1質量%以上5質量%以下であることが好ましい。
以下、本発明の樹脂前駆体組成物における前記A成分、B成分、及びC成分について詳細に説明する。
<A成分>
本発明の樹脂前駆体組成物において、A成分は、1種又は2種以上の、2官能含フッ素(メタ)アクリレートである。その2官能含フッ素(メタ)アクリレートとしては、A成分及びB成分と共重合して(メタ)アクリル樹脂となるものであれば特に制限されないが、例えば下記一般式(a−1)で表される化合物は、低屈折率高分散の光学特性の当該樹脂を得るうえで好適である。
Figure 2011010633
[式中、R21及びR22は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、xは1〜2の整数であり、Yは炭素数2〜12のパーフルオロアルキル基又は、−(CF−O−CF−であり、前記zは1〜4の整数である]。
前記一般式(a−1)中、R21及びR22は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。
前記一般式(a−1)中、xは1〜2の整数であり、当該樹脂の光学特性が優れることから、1が好ましい。前記一般式(a−1)中の複数のxは、同じであっても異なっていてもよい。
前記一般式(a−1)中、Yは炭素数2〜12のパーフルオロアルキル基または、−(CF−O−CF−であり、炭素数2〜12のパーフルオロアルキル基が好ましい。
前記Yが炭素数2〜12のパーフルオロアルキル基である場合、その炭素数としては、当該樹脂の光学特性が優れることから、2〜8が好ましく、2〜6がより好ましく、3〜5が最も好ましい。
前記Yが−(CF−O−CF−である場合、zは1〜4の整数である。
前記zは、入手が容易である点及び相溶性に優れる点から、1〜3が好ましく、1又は2がより好ましく、1が最も好ましい。
前記2官能含フッ素(メタ)アクリレートの具体例としては、1,4−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3−テトラフルオロブタン、1,6−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4−テトラフルオロヘキサン、1,6−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4−テトラフルオロヘキサン、1,6−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロヘキサン、1,8−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−3,3,4,4,5,5,6,6−オクタフルオロオクタン、1,8−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロオクタン、1,9−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−テトラデカフルオロノナン、1,10−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン、1,12−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−イコサフルオロドデカン等を挙げられる。
さらに、エチレンオキシド変性フッ素化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性フッ素化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート等も、2官能含フッ素(メタ)アクリレートとして用いることができる。
本発明の樹脂前駆体組成物におけるA成分としては、1種の2官能含フッ素(メタ)アクリレートからなるものであってもよく、2種以上の2官能含フッ素(メタ)アクリレートからなるものであってもよい。
本発明の樹脂前駆体組成物から得られる樹脂を密着複層型回折光学素子に用いるのに適した低屈折率高分散の光学特性を得るため、前記樹脂前駆体組成物中の前記A成分の含有量は10質量%以上80質量%以下であることが好ましく、20質量%以上70質量%以下であることがより好ましく、30質量%以上60質量%以下であることが最も好ましい。
<B成分>
本発明の樹脂前駆体組成物において、B成分は、1種又は2種以上の、フルオレン構造を有する(メタ)アクリレートであり、且つ前記B成分は、フルオレン構造を有する2官能(メタ)アクリレート(b−1)、及びフルオレン構造を有する1官能(メタ)アクリレート(b−2)を、(b−1):(b−2)=90:10〜70:30(モル比)の割合{すなわち、(b−1)の(b−2)に対するモル比が2.33以上9.00以下の割合}で含有することを特徴とする。なお、前記範囲は、(b−1):(b−2)=90:10(モル比)の場合、及び(b−1):(b−2)=70:30(モル比)の場合をそれぞれ含む。
前記B成分、即ちフルオレン構造を有する2官能(メタ)アクリレートが(b−1)及び(b−2)を含有することによって、本発明の樹脂前駆体組成物の保存中に、析出物が発生することを抑えることができる。前記モル比の割合で混合させることが好ましい。
一方、特許文献2に開示された従来の樹脂前駆体組成物のように、B成分が(b−1)から成り、(b−2)をほとんど含まない{不純物として含まれていたとしても、B成分における(b−2)の含有量はモル比で5%以下}場合、保存期間中にその樹脂前駆体組成物中に析出物が発生してしまうことが多々ある。該析出物が発生した樹脂前駆体組成物を加熱することによって、該析出物を再溶解することができることから、該析出物は前記A成分及び前記B成分が重合したものではないと考えられる。また、その形体が微結晶様であることから、比較的溶解度の低いフルオレン環骨格を有するB成分が析出したものであると推測される。そこで、本発明者が鋭意研究したところ、(b−1)に(b−2)を前記モル比で混合させたものを前記B成分とすることによって、当該樹脂前駆体組成物の保存中に析出物が発生することを抑えうることを見出した。そのメカニズムは、本願出願時においては定かではないが、仮説として、該析出物は(b−1)の微結晶であって、(b−2)を添加したことにより、その結晶化が阻害されて析出が起こらなくなったことが考えられる。
本発明の優れた点は、このように析出物の発生を抑制しうると共に、当該樹脂前駆体組成物から得られる樹脂が、従来と同等に低屈折率高分散という優れた光学特性をもつことである。
前記(b−1)と(b−2)との含有比(モル比)の範囲としては、88:12〜70:30がより好ましく、80:20〜70:30が更により好ましく、80:20〜75:25が最も好ましい。なお、各範囲の末端の場合も当該範囲に含む。
上記範囲の下限値以上であると、樹脂前駆体組成物における各成分の相溶性が良好であり、当該樹脂前駆体組成物を調製した際に白濁することを防ぐことができる。また、上記範囲の上限値以下であると、当該樹脂前駆体組成物の保存中に析出物が発生することを防ぐことができるという本発明の効果がより十分に得られる。 前記(b−1)としては、例えば下記一般式(b−1−1)で表される化合物又は下記一般式(b−1−2)で表される化合物が、低屈折率高分散の光学特性の当該樹脂を得るうえで好適である。
Figure 2011010633
[式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であり、R、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n1及びn2は、ぞれぞれ独立に0〜3の整数である]。
Figure 2011010633
[式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R13、R14、R15、及びR16は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n3及びn4は、ぞれぞれ独立に1〜3の整数である]。
前記一般式(b−1−1)中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。
前記一般式(b−1−1)中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であり、入手が容易であることから、水素原子であることが好ましい。
前記一般式(b−1−1)中、R、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基である。
前記炭素数1〜6のアルキル基としては、直鎖状、分岐鎖状、又は環状アルキル基のいずれであってもよく、入手が容易であることから、直鎖状又は分岐鎖状であることが好ましい。
前記直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキシル基等が挙げられ、入手が容易であることから、メチル基又はエチル基が好ましい。
前記環状アルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、入手が容易であることから、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基が好ましい。
前記「水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基」は、フェニル基の水素原子の一部又は全部が、フッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されたものである。その炭素数1〜6のアルキル基としては、入手が容易であることから、メチル基又はエチル基が好ましい。
前記一般式(b−1−1)中、n1及びn2は、ぞれぞれ独立に0〜3の整数である。当該樹脂の硬度及び透明度が高く、その光学特性が優れることから、n1及びn2は、それぞれ独立に、0〜2が好ましく、0又は1がより好ましく、1が最も好ましい。
前記一般式(b−1−2)中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。
前記一般式(b−1−2)中、R13、R14、R15、及びR16は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基である。
これらの基の説明は、前記一般式(b−1−1)中のR、R10、R11、及びR12の説明と同様である。
前記一般式(b−1−2)中、n3及びn4は、ぞれぞれ独立に1〜3の整数である。当該樹脂の硬度及び透明度が高く、その光学特性が優れることから、n3及びn4は、それぞれ独立に、1又は2が好ましく、1が最も好ましい。
本発明の樹脂前駆体組成物におけるB成分に含まれる(b−1)として特に好適なものは、下記化学式(b−1−01)〜(b−1−05)及び下記化学式(b−1−06)〜(b−1−10)で表される化合物である。なお、下記化学式(b−1−06)〜(b−1−10)で表される化合物において、前記R13及びR14に対応するフェニル基はそれぞれ独立に、オルト位の水素原子を置換していてもよく、メタ位の水素原子を置換していてもよい。
Figure 2011010633
Figure 2011010633
Figure 2011010633
Figure 2011010633
前記(b−2)としては、例えば下記一般式(b−2−1)で表される化合物が、低屈折率高分散の光学特性の当該樹脂を得るうえで好適である。
Figure 2011010633
[式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基であり、R17、R18、R19、及びR20は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n5及びn6は、ぞれぞれ独立に0〜10の整数である]。
前記一般式(b−2−1)中、Rは、水素原子又はメチル基である。
前記一般式(b−2−1)中、Rは水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基であり、入手が容易であることから、水素原子であることが好ましい。
前記炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキシル基等が挙げられ、入手が容易であることから、メチル基又はエチル基が好ましい。
前記一般式(b−2−1)中、R17、R18、R19、及びR20は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基である。
前記炭素数1〜6のアルキル基としては、直鎖状、分岐鎖状、又は環状アルキル基のいずれであってもよく、入手が容易であることから、直鎖状又は分岐鎖状であることが好ましい。
前記直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキシル基等が挙げられ、入手が容易であることから、メチル基又はエチル基が好ましい。
前記環状アルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、入手が容易であることから、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基が好ましい。
前記「水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基」は、フェニル基の水素原子の一部又は全部が、フッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されたものである。その炭素数1〜6のアルキル基としては、入手が容易であることから、メチル基又はエチル基が好ましい。
前記一般式(b−2−1)中、n5及びn6は、ぞれぞれ独立に0〜10の整数である。当該樹脂の硬度及び透明度が高く、その光学特性が優れることから、n5及びn6は、ぞれぞれ独立に、0〜6が好ましく、0〜3がより好ましく、1又は2が最も好ましい。
本発明の樹脂前駆体組成物におけるB成分に含まれる(b−2)として特に好適なものは、下記化学式(b−2−01)〜(b−2−05)及び下記化学式(b−2−06)〜(b−2−10)で表される化合物である。なお、下記化学式(b−2−06)〜(b−2−10)で表される化合物において、前記R17及びR18に対応するフェニル基はそれぞれ独立に、オルト位の水素原子を置換していてもよく、メタ位の水素原子を置換していてもよい。
Figure 2011010633
Figure 2011010633
Figure 2011010633
Figure 2011010633
前記一般式(b−1−1)で表される化合物、前記一般式(b−1−2)で表される化合物、及び前記一般式(b−2−1)で表される化合物は、市販品を用いてもよいし、公知の方法で合成してもよい。
その合成方法としては、例えばフルオレン骨格を有する9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン又はその誘導体と(メタ)アクリル酸とを、ヒドロキノン等の重合禁止剤の存在下で、メタンスルホン酸等の酸触媒によってエステル化反応させることによって行う方法が挙げられる。
この方法によると、反応終了後の反応液中には、(b−1)及び(b−2)が主に含まれる。その(b−1)と(b−2)との含有割合は、反応時間を適宜調整することによって調整することができ、例えば(b−1):(b−2)=90:10〜70:30(モル比)とすることも可能である。この場合、1回の合成反応によって(b−1)及び(b−2)を得ることができるので、本発明の樹脂前駆体組成物のB成分を得る方法として好適である。すなわち、その反応液中に残った未反応化合物や酸触媒等を精製によって除くことで、(b−1):(b−2)=90:10〜70:30(モル比)となった反応液を、本発明の樹脂前駆体組成物のB成分の溶液として得ることができる。
その合成反応液中の(b−1)と(b−2)とのモル比は、UV検出器を備えたカラムクロマトグラフィ等によって調べることができる。
なお、前述の合成反応において、充分長い反応時間で合成反応を行った場合には、通常、(b−2)の含有量は5%以下になる。
本発明の樹脂前駆体組成物のB成分を調製する場合、予め精製された(b−1)と(b−2)とを前記割合で混合して調製してもよいし、前述のように、(b−1)及び(b−2)を同じ反応液中において前記割合で含有するように合成し、その反応液を利用して調製してもよい。
本発明の樹脂前駆体組成物のB成分において、(b−1)は、1種のフルオレン構造を有する2官能(メタ)アクリレートからなるものであってもよく、2種以上のフルオレン構造を有する2官能(メタ)アクリレートからなるものであってもよい。
また、本発明の樹脂前駆体組成物のB成分において、(b−2)は、1種のフルオレン構造を有する1官能(メタ)アクリレートからなるものであってもよく、2種以上のフルオレン構造を有する1官能(メタ)アクリレートからなるものであってもよい。
本発明の樹脂前駆体組成物から得られる樹脂を密着複層型回折光学素子に用いるのに適した低屈折率高分散の光学特性を得るため、前記樹脂前駆体組成物中の前記B成分の含有量は10質量%以上80質量%以下であることが好ましく、20質量%以上70質量%以下であることがより好ましく、30質量%以上60質量%以下であることが最も好ましい。
また、前記B成分中の(b−1)及び(b−2)の含有量は、80質量%以上100質量%以下が好ましく、90質量%以上100質量%以下がより好ましく、100質量%であってもよい。これらの範囲であると、当該樹脂前駆体組成物の保存中に析出物が発生することを充分に抑制することができる。
<C成分>
本発明の樹脂前駆体組成物におけるC成分は、光重合開始剤である。
該光重合開始剤としては、光照射によって前記A成分およびB成分の重合を開始することができるものであれば特に制限されず、樹脂の光硬化に使用される公知のものを使用することができる。
前記光照射に用いられる光としては、使用する光重合開始剤に応じて適宜選択することができ、通常、可視光、紫外線、電子線などが用いられる。
本発明の樹脂前駆体組成物において、C成分の含有量としては、使用するC成分の種類や照射する光の種類にもよるが、通常0.1〜5.0質量%の範囲で行うことができる。
具体的なC成分としては、例えばアセトフェノン系の光重合開始剤が反応性に優れるので好ましく、なかでもα位にヒドロキシル基を有するアルキルフェニルケトン類が当該樹脂の黄変を抑制できるので好ましく、特に1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(イルガキュア184)が、当該樹脂の黄変を抑制できるのでより好ましい。
<D成分>
本発明の樹脂前駆体組成物には、前記A〜C成分に加えて、その他の成分(D成分)を含有していてもよい。D成分を含有することで、当該樹脂の硬度及び透明度、並びに光学特性を所望の程度に調節することが可能である。
本発明の樹脂前駆体組成物において、D成分の含有量としては、0〜40質量%が好ましく、0質量%であってもよい。
D成分は、前記A成分及びB成分と共重合するものであってもよく、共重合しないものであってもよいが、当該樹脂の光学特性が優れることから、共重合するものであることが好ましい。
具体的なD成分としては、例えば、1官能(メタ)アクリレート、2官能(メタ)アクリレート、3官能(メタ)アクリレート、4官能(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記1官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、パラクミルフェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルカルビトール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、アクリロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記2官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−エチル,2−ブチループロパンジオール(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオール(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド・プロピレンオキシド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ブチルエチルプロパンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記3官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、エピクロルヒドリン変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記4官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらのD成分のなかでも、1官能(メタ)アクリレートである、フェノキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、又は2官能(メタ)アクリレートである、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートが、相溶性や当該樹脂の光学特性が優れることから好ましい。
本発明の樹脂前駆体組成物は、前記A成分、B成分、及びC成分を含有し、B成分における(b−1)と(b−2)とのモル比が(b−1):(b−2)=90:10〜70:30(モル比)の割合であることを特徴とし、その保存中に析出物の発生が抑えられるという顕著な効果を奏することは前述のとおりである。
本発明の樹脂前駆体組成物に光を照射して光硬化させることによって得られる光硬化型樹脂は、A成分およびB成分がランダムに共重合した(メタ)アクリル樹脂であると考えられる。
例えば、本発明の樹脂前駆体組成物の好適なものとして、A成分が前記一般式(a−1)で表される化合物であり、B成分が下記化学式(b−1−1)で表される化合物、及び下記化学式(b−2−1)で表される化合物である樹脂前駆体組成物が挙げられるが、その樹脂前駆体組成物を光照射によって光硬化させて得られる光硬化型樹脂は、それらの化合物のランダム共重合である。そのランダム共重合体の構成単位(A−1−1)、構成単位(B−1−1)、及び構成単位(B−2−1)は、それぞれ下記一般式(A−1−1)、下記一般式(B−1−1)、及び下記一般式(B−2−1)で表される。
Figure 2011010633
[式中、R21及びR22は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、xは1〜2の整数であり、Yは炭素数2〜12のパーフルオロアルキル基又は、−(CF−O−CF−であり、前記zは1〜4の整数である]。
Figure 2011010633
[式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であり、R、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n1及びn2は、ぞれぞれ独立に0〜3の整数である]。
Figure 2011010633
[式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基であり、R17、R18、R19、及びR20は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n5及びn6は、ぞれぞれ独立に0〜10の整数である]。
前記一般式(A−1−1)中のR21、R22、x、Y、及びzの説明は、前記一般式(a−1)中のR21、R22、x、Y、及びzの説明と同様である。
前記一般式(B−1−1)中のR、R、R、R、R、R10、R11、R12、n1、及びn2の説明は、前記一般式(b−1−1)中のR、R、R、R、R、R10、R11、R12、n1、及びn2の説明と同様である。
前記一般式(B−2−1)中のR、R、R13、R14、R15、R16、n3、及びn4の説明は、前記一般式(b−2−1)中のR、R、R13、R14、R15、R16、n3、及びn4の説明と同様である。
本発明の樹脂前駆体組成物に光を照射して光硬化させることによって得られる光硬化型樹脂は、低屈折率高分散という光学特性を有しうる。
例えば、前記樹脂前駆体組成物中のA成分の含有量を10質量%以上80質量%以下とし、前記樹脂前駆体組成物中のB成分の含有量を10質量%以上80質量%以下とすることによって、光硬化後の樹脂の屈折率nが1.54以下であり、該樹脂の平均分散(n−n)が0.0145以上とすることが可能である。
このような低屈折率高分散の光学特性を有する樹脂は、光学素子用の樹脂として好適であり、特に密着複層型回折光学素子用樹脂として好適である。ところで、密着複層型回折光学素子は、高屈折率低分散という光学特性を有する高屈折率低分散樹脂と、低屈折率高分散という光学特性を有する低屈折率高分散樹脂を密着させて積層した光学素子である。なお、高屈折率低分散樹脂と低屈折率高分散樹脂との界面は、レリーフパターンが形成されている。レリーフパターンは、ブレーズ形状であっても、矩形形状であってもよく。複数のブレーズ形状や複数の矩形形状がその界面に形成されている。そして、高屈折率低分散樹脂の界面の形状は、低屈折率高分散樹脂の界面の形状の反転形状を有している。なお、ブレーズパターンの格子高さは、使用波長域内のある波長において、高屈折率低分散樹脂の屈折率と低屈折率高分散樹脂の屈折率の差の値(以下、屈折率差とする)と、使用波長域内のある波長との比に応じて、決められた高さを設定する。好ましくは、屈折率差とブレーズパターンの格子高さの積が使用波長域内のある波長の整数倍となると、所定の回折次数の回折効率が高くなる。このような高屈折率低分散樹脂と低屈折率高分散樹脂との界面のレリーフパターンによる生ずる光線の位相差は、波長が変わっても大きく変化しない。したがって、本発明の樹脂前駆体組成物は、密着複層型回折光学素子用樹脂前駆体組成物として好適である。
前記密着複層型回折光学素子用樹脂前駆体組成物に光を照射して光硬化させることによって得られる密着複層型回折光学素子用樹脂は、密着複層型回折光学素子の材料として好適である。以下に、その密着複層型回折光学素子の光学特性を説明する。
密着複層型回折光学素子では、回折光学面を挟む光学部材の光学特性が、相対的に高屈折率低分散と低屈折率高分散であることが求められる。ここで高屈折率低分散の光学材料としては、低融点ガラスを用いることが多い。この場合、ガラスモールド法でガラスに回折面を形成し、その上に本発明の光硬化型樹脂を積層することで、密着複層型回折光学素子を作製することができる。このような用途に用いられる低融点ガラスの一つとして、K−PSK60(株式会社住田光学ガラス社製)がある。
波長λでm次回折効率が100%になるように最適化した格子高dは、高屈折率低分散と低屈折率高分散の材料のλにおける屈折率をそれぞれn1(λ0)、n2(λ0)とすれば、{n1(λ0)−n2(λ0)}×d=m×d、という式で表される。すなわち、格子高dは、高屈折率低分散の材料と低屈折率高分散の材料との屈折率差に反比例する。
また、m次の回折効率ηは、a={(n−1)d−(n−1)d}/λとすると、η={sin(a−m)π/(a−m)π}、という式で表される。
一般に、回折光学素子は、画角依存性を小さくするためには格子高が低いことが望ましく、フレアを小さくするためには使用波長領域に渡って回折効率が高いことが望ましい。そこで、K−PSK60と本発明の光硬化型樹脂(例えば、n=1.54、n−n=1.5502−1.5357=0.0145)とを組合わせてみると、格子高が11.55μmと低く、また回折効率はF線(波長486.13nm)で95%、d線(波長587.56nm)で100%、C線(波長656.27nm)で98%と、可視光領域に渡り回折効率が95%以上という優れた回折効率をもつ密着複層型回折光学素子が実現できることがわかる。
したがって、本発明の樹脂前駆体組成物を密着複層型回折光学素子用樹脂前駆体組成物として用いる場合は、光硬化後の屈折率nが1.54以下であり、該樹脂の平均分散(n−n)が0.0145以上であることが好ましい。このとき、密着複層型回折光学素子における、もう一方の光学部材は、屈折率nが1.55以上であり、該樹脂の平均分散(n−n)が0.013以下であることが好ましい。
このような光学特性を有する密着複層型回折光学素子の具体的な製造方法は公知であり、例えば特許文献2の段落[0055]〜[0057]の製造方法が開示されている。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
[実施例1〜12、比較例1〜6]
表1に示す各成分を混合、溶解して樹脂前駆体組成物を調製した。そのB成分における(b−1)の(b−2)に対するのモル比も表1に示す。
Figure 2011010633
表1中、[ ]内の数値は配合量(質量部)を示す。また、表1中の記号はそれぞれ以下のものを示す。
(A)−1:2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロヘキサン−1,6−ジアクリレート
(B)−1:前記化学式(b−1−02)で表される化合物、及び前記化学式(b−2−02)で表される化合物を、95:5(モル比)で含有する混合物
(B)−2:前記化学式(b−1−02)で表される化合物、及び前記化学式(b−2−02)で表される化合物を、90:10(モル比)で含有する混合物
(B)−3:前記化学式(b−1−02)で表される化合物、及び前記化学式(b−2−02)で表される化合物を、88:12(モル比)で含有する混合物
(B)−4:前記化学式(b−1−02)で表される化合物、及び前記化学式(b−2−02)で表される化合物を、79:21(モル比)で含有する混合物
(B)−5:前記化学式(b−1−02)で表される化合物、及び前記化学式(b−2−02)で表される化合物を、76:24(モル比)で含有する混合物
(B)−6:前記化学式(b−1−02)で表される化合物、及び前記化学式(b−2−02)で表される化合物を、55:45(モル比)で含有する混合物
(C)−1:イルガキュア184(チバスペシャルティーケミカルズ社製)
(D)−1:フェノキシエチレングリコールアクリレート
(D)−2:メトキシポリプロピレングリコールアクリレート
なお、前記(B)−1〜(B)−6の記号で表されるB成分は、9,9−ビス(4−エトキシフェニル)フルオレンとアクリル酸とを、ヒドロキノンの存在下で、メタンスルホン酸の酸触媒によってエステル化する合成方法によって得た。その際、反応時間を適宜調整することによって、(b−1)と(b−2)との含有比を所望のモル比とした。そのモル比は、UV検出器付のカラムクロマトグラフィによって反応液を分析して確認した。反応液から(b−1)及び(b−2)以外の成分を除いて得られたB成分を上記樹脂前駆体組成物の調製に用いた。
得られた各樹脂前駆体組成物をそれぞれ4本の遮光ガラスビンに分注して、室温にて保存し、析出物の発生の有無を調べた。その結果を表2に示す。
Figure 2011010633
表2中、「×」は析出が発生したことを示し、「△」は極微量の析出が発生したことを示し、「○」は析出が無いことを示す。また( )内の数値は、析出又は極微量の析出が発生した遮光ガラスビンの本数を示す。なお、比較例2,4,6では、樹脂前駆体組成物の調製直後に白濁してしまい、析出物の有無を評価することができなかった。
また、調製した各樹脂前駆体組成物のうち、白濁した比較例2,4,6を除いた、実施例1〜12及び比較例1,3,5の樹脂前駆体組成物に、8000mJ/cmの紫外線(波長:365nm)を照射し光硬化して得られた光硬化型樹脂を得た。得られた各光硬化型樹脂の屈折率(22.5℃)を測定したところ、いずれの光硬化型樹脂においても、その屈折率nが1.528であり、その平均分散(n−n)が0.0150であった。
以上の結果から、本発明に係る実施例1〜12の樹脂前駆体組成物は、3週間の保存期間後にも析出物が発生せず、実施例2,3,4,6,7,8,10,11,12の樹脂前駆体組成物は、5週間の保存期間後にも析出物が発生せず、実施例3,4,7,8,11,12の樹脂前駆体組成物は、半年の保存期間後にも析出物が発生しないことが確認できた。一方、比較例1,3,5の樹脂前駆体組成物は、いずれも例外なく3週間の保存期間後には析出物が発生していた。
また、本発明に係る実施例1〜12の樹脂前駆体組成物に紫外線を照射し光硬化させて得られた光硬化型樹脂は、いずれも低屈折率高分散の優れた光学特性を有し、密着複層型回折光学素子を構成する樹脂として適していることが確認できた。

Claims (8)

  1. 2官能含フッ素アクリレート及び/又は2官能含フッ素メタクリレート(A成分);
    フルオレン構造を有するアクリレート及び/又はフルオレン構造を有するメタクリレート(B成分);及び
    光重合開始剤(C成分);
    を含み、
    前記B成分は、
    フルオレン構造を有する2官能アクリレート及び/又はフルオレン構造を有する2官能メタクリレート(b−1)、並びに
    フルオレン構造を有する1官能アクリレート及び/又はフルオレン構造を有する1官能メタクリレート(b−2)を、
    (b−1):(b−2)=90:10〜70:30(モル比)の割合で含有するものである、樹脂前駆体組成物。
  2. 前記A成分が、下記一般式(a−1)で表される化合物である請求項1に記載の樹脂前駆体組成物:
    Figure 2011010633
    [式中、R21及びR22は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、xは1〜2の整数であり、Yは炭素数2〜12のパーフルオロアルキル基又は、−(CF−O−CF−であり、前記zは1〜4の整数である]。
  3. 前記(b−1)が下記一般式(b−1−1)で表される化合物及び/又は下記一般式(b−1−2)で表される化合物である、請求項1又は2に記載の樹脂前駆体組成物:
    Figure 2011010633
    [式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、メチル基、又はエチル基であり、R、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n1及びn2は、ぞれぞれ独立に0〜3の整数である];
    Figure 2011010633
    [式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、R13、R14、R15、及びR16は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n3及びn4は、ぞれぞれ独立に1〜3の整数である]。
  4. 前記(b−2)が下記一般式(b−2−1)で表される化合物である、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の樹脂前駆体組成物:
    Figure 2011010633
    [式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基であり、R17、R18、R19、及びR20は、それぞれ独立に水素原子、フッ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は水素原子がフッ素原子若しくは炭素数1〜6のアルキル基によって置換されていても良いフェニル基であり、n5及びn6は、ぞれぞれ独立に0〜10の整数である]。
  5. 密着複層型回折光学素子用樹脂前駆体組成物であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の樹脂前駆体組成物。
  6. 請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の樹脂前駆体組成物を光硬化させて得られる光硬化型樹脂。
  7. 屈折率nが1.54以下であり、平均分散(n−n)が0.0145以上である、請求項6に記載の樹脂。
  8. 2官能含フッ素アクリレート及び/又は2官能含フッ素メタクリレート(A成分);
    フルオレン構造を有するアクリレート及び/又はフルオレン構造を有するメタクリレート(B成分);及び
    光重合開始剤(C成分)
    を含み、
    前記B成分は2官能のフルオレン構造を有するアクリレートと1官能のフルオレン構造を有するアクリレートとからなる、
    樹脂前駆体組成物。
JP2011523654A 2009-07-22 2010-07-20 樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂 Active JP5696663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011523654A JP5696663B2 (ja) 2009-07-22 2010-07-20 樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009171444 2009-07-22
JP2009171444 2009-07-22
PCT/JP2010/062167 WO2011010633A1 (ja) 2009-07-22 2010-07-20 樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂
JP2011523654A JP5696663B2 (ja) 2009-07-22 2010-07-20 樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011010633A1 true JPWO2011010633A1 (ja) 2012-12-27
JP5696663B2 JP5696663B2 (ja) 2015-04-08

Family

ID=43499105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011523654A Active JP5696663B2 (ja) 2009-07-22 2010-07-20 樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8835524B2 (ja)
JP (1) JP5696663B2 (ja)
CN (1) CN102498138B (ja)
WO (1) WO2011010633A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014168107A1 (ja) * 2013-04-10 2017-02-16 大阪ガスケミカル株式会社 波長分散調整剤、樹脂組成物及び樹脂の波長分散調整方法
JP6470620B2 (ja) * 2014-04-01 2019-02-13 大阪ガスケミカル株式会社 フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート化合物及びその製造方法
TWI513685B (zh) * 2014-04-28 2015-12-21 Daxin Materials Corp 具有羥基的芴系化合物、感光性組成物及透明膜
EP3572396A4 (en) * 2017-01-17 2020-11-18 Nikon Corporation (METH) ACRYLATE COMPOUND, ADDITIVE FOR OPTICAL RESIN, OPTICAL ELEMENT AND OPTICAL DEVICE
TW202311302A (zh) * 2021-05-06 2023-03-16 南韓商東進世美肯股份有限公司 光固化性組合物、所述之固化物以及包含所述固化物的顯示裝置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3618464B2 (ja) 1995-08-29 2005-02-09 オリンパス株式会社 回折光学素子、およびそれを用いる光学装置
US6157488A (en) 1995-08-29 2000-12-05 Olympus Optical Company Ltd. Diffractive optical element
JP4750473B2 (ja) * 2004-06-10 2011-08-17 日本合成化学工業株式会社 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを用いたコーティング剤
WO2006068137A1 (ja) 2004-12-20 2006-06-29 Nikon Corporation 密着複層型回折光学素子、それに用いられる光学材料、樹脂前駆体及び樹脂前駆体組成物
JP2007047588A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Nikon Corp 紫外線硬化型樹脂を含む光学素子の製造方法。
JP4952906B2 (ja) * 2006-11-15 2012-06-13 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 封止樹脂組成物及び発光素子
JP5264134B2 (ja) * 2007-09-27 2013-08-14 大阪瓦斯株式会社 単官能性フルオレン骨格含有(メタ)アクリレートおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8835524B2 (en) 2014-09-16
WO2011010633A1 (ja) 2011-01-27
JP5696663B2 (ja) 2015-04-08
US20120309863A1 (en) 2012-12-06
CN102498138A (zh) 2012-06-13
CN102498138B (zh) 2015-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4760714B2 (ja) 密着複層型回折光学素子、それに用いられる光学材料、樹脂前駆体及び樹脂前駆体組成物
JP5696663B2 (ja) 樹脂前駆体組成物、及びそれを光硬化させた樹脂
CN112740084B (zh) 偏光膜及其制造方法
JP7044104B2 (ja) 硬化型組成物
CN112789527B (zh) 偏光膜及其制造方法
TW201229118A (en) Photocurable resin composition, method of fabricating optical film using the same, and optical film including the same
JP2010168452A (ja) ポリエン/ポリチオール系感光性樹脂組成物
WO2013146346A1 (ja) 半硬化物、硬化物およびそれらの製造方法、光学部品、硬化樹脂組成物
TW201131296A (en) Photosensitive resin composition, photosensitive resin varnish, photosensitive resin film, and photosensitive resin hardenable compositon
JP5556766B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型光学材料用組成物
JP6819034B2 (ja) 光学フィルム用硬化性組成物及び光学フィルム
JP2014052424A (ja) 感光性樹脂組成物
JP6007136B2 (ja) 硬化性組成物およびその硬化物
WO2016031249A1 (ja) 光学材料用樹脂前駆体組成物、この組成物から得られる光学要素およびこの光学要素を用いて構成される回折光学素子
WO2020162615A1 (ja) 光硬化性シリコーン樹脂組成物及びそれを硬化させたシリコーン樹脂成形体、並びに当該成形体の製造方法
JP2022024597A (ja) 硬化型組成物
JP2022500547A (ja) コーティング及び高い屈折率を有し、高い熱たわみ温度を有する材料のための低い粘度を有する架橋性組成物
JP6799633B2 (ja) (メタ)アクリル系組成物、それを含む塗料および硬化体
JP6609895B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2016044285A (ja) 光学材料用樹脂前駆体組成物、この組成物から得られる光学要素およびこの光学要素を用いて構成される回折光学素子
JP2005290199A (ja) 光硬化性樹脂組成物及びその重合体
JP6106001B2 (ja) 硬化型被覆材組成物、ハードコート用樹脂組成物及び樹脂成形物
WO2021187381A1 (ja) 硬化型組成物
KR20220090432A (ko) 광 경화성 실리콘 수지 조성물 및 그것을 경화시킨 실리콘 수지 성형체, 그리고 당해 성형체의 제조 방법
JPWO2019124190A1 (ja) (メタ)アクリル系組成物の製造方法、(メタ)アクリル系組成物を含む塗料および硬化体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5696663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250