JPWO2011007562A1 - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

制御部6は、所定のH期間が経過する毎に、垂直走査回路3に画素列21〜23の中から任意の1行の一次元画素列を循環的に選択させ、選択された画素列により露光された被写体の画素信号を読み出すように読出回路5及び水平走査回路4を制御する。また、制御部6は、画素列21〜23の垂直方向の配列ピッチをP、H期間をHとすると、スキャン速度Sが、S=P/4Hを満たすように垂直移動部8を制御する。

Description

本発明は、複数の一次元画素列を備える画像読取装置に関するものである。
近年、水平方向に複数の画素が配列された一次元画素列を垂直方向に複数行で配列し、これら複数の一次元画素列を原稿に対して垂直方向に相対的に移動させて、カラー画像を取得する画像読取装置が知られている。
例えば、特許文献1には、青、緑、赤のフィルタを有する第1〜第3の画素列で発生した画素信号をCCDシフトレジスタで転送し、カラー画像のみでなく、白黒画像も高感度、高速で取り出すことのできるCCD方式の固体撮像装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1の固体撮像装置は、CCD方式であるため、各一次元画素列間には必ず転送ゲートとCCDシフトレジスタとを設ける必要があり、各一次元画素列の垂直方向の配列ピッチを小さくするにも一定の限界がある。
したがって、特許文献1の固体撮像装置を、上記の画像読取装置に適用すると、各一次元画素列の垂直方向の配列ピッチが大きいため、一次元画素列を原稿に対して垂直方向に相対的に所定のスキャン速度で移動させる移動機構の動作誤差(例えばスキャン速度の速度ムラ)により、各行の一次元画素列に原稿の同一ラインを露光させることが困難となる。これにより、色ずれが発生してしまう。よって、各一次元画素列の垂直方向の配列ピッチは小さい方が好ましい。
そこで、特許文献2には、赤と青の画素が交互に配列されたR/Bセンサアレイ12−2と、緑の画素が配列されたGセンサアレイ12−1とが垂直方向に隙間無く配置されたリニアセンサが開示されている。
これを実現するために、特許文献2では、リードアウトゲート部13−1,13−2がGセンサアレイ12−1,12−2を挟むように配置され、CCDアナログシフトレジスタ14−1,14−2がリードアウトゲート部13−1,13−2を挟むように配置されている。
しかしながら、特許文献2は、センサアレイが2つの場合のみが開示され、センサアレイが3つ以上の場合についての開示がないため、3つ以上のセンサアレイを垂直方向に隙間無く配置させた場合に、リードアウトゲート部や、CCDアナログシフトレジスタをどのように配置させればよいかが不明である。
また、非特許文献1には、Rセンサアレイ、Gセンサアレイ、及びBセンサアレイをこの順で垂直方向に隙間無く配置したCCDリニアセンサが開示されている。
そして、これを実現するために非特許文献1では、Rの読み出しゲートがRセンサアレイの上側に配置され、G及びBの読み出しゲートがBセンサアレイの下側に配置されている。
しかしながら、非特許文献1では、Gラインセンサの画素信号をG及びBの読み出しゲートに転送するための垂直転送ゲートがBセンサアレイを構成する各B画素の間に配置されている。そのため、各B画素の受光エリアが小さくなり、B画素の感度が低下するという問題がある。
また、特許文献3には、原稿に対して垂直方向に相対移動されるR,G,Bの3行の一次元画素列と、各一次元画素列から画素信号を読み出す各列共通の読出回路とを備えるCMOS方式の固体撮像装置が開示されている。
しかしながら、特許文献3では、画素信号の読出期間を一定時間以上確保するために、各一次元画素列の垂直方向の配列ピッチPが、各画素の受光エリアの垂直方向の幅をWとすると、P≧(4/3)・Wを満たすように設定されている。よって、特許文献3では、配列ピッチを小さくするにも一定の限界があるため、上述したように、スキャン速度の速度ムラによる色ずれが発生するという問題がある。
特開2002−142078号公報 特開平10−51602号公報 特開2007−336519号公報
SONY CX−PAL(VOL.65)p.12−13
本発明の目的は、各画素の感度を低下させることなく色ずれを防止することができる画像読取装置を提供することである。
本発明の一局面の画像読取装置は、水平方向に複数の画素が配列された一次元画素列が、前記水平方向に直交する垂直方向にn(nは2以上の整数)行で配列された画素部と、露光対象となる被写体に対して、前記画素部を前記垂直方向に所定のスキャン速度で相対的に移動させる垂直移動部と、前記画素部の各列に対応して設けられ、各画素から画素信号を読み出す各列共通の読出回路と、前記画素部を前記垂直方向に走査する垂直走査回路と、所定の水平読出期間が経過する毎に、前記垂直走査回路に前記n行の一次元画素列の中から任意の1行の一次元画素列を循環的に選択させ、選択された一次元画素列により露光された被写体の画素信号を読み出すように前記読出回路を制御すると共に、前記一次元画素列の前記垂直方向の配列ピッチをP、前記水平読出期間をHとすると、前記スキャン速度Sが、S=P/(H(n+1))となるように前記垂直移動部を制御する制御部とを備える。
本発明の実施の形態1による画像読取装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態1による画素部の外観構成を模式的に示した図である。 各画素を構成する画素回路の回路図を示している。 (A)は、原稿に対して画素部を垂直方向の下側から上側に向けて移動させたときの各画素列の位置と原稿との関係を示した模式図である。(B)は、図4(A)に示すように各画素列が移動したときの、各画素列の露光期間と読出期間とを示したタイミングチャートである。 (A)は図4(B)と同一の図であり、(B)は画像読取装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2における画素部の外観構成を模式的に示した図である。 本発明の実施の形態2の画像読取装置において、原稿に対して画素部を垂直方向の下側から上側に向けて移動させたときの各画素列の位置と原稿との関係を示した模式図である。 本発明の実施の形態4における画素部の外観構成を示した模式図である。 本発明の実施の形態5による画像読取装置の画素部及び読出回路の模式図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態1による画像読取装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1による画像読取装置1の全体構成図である。図1に示すように画像読取装置1は、画素部2、垂直走査回路3、水平走査回路4、読出回路5、制御部6、差動アンプ7、及び垂直移動部8を備えている。
そして、画像読取装置1は、例えば静止している画素部2に対して垂直方向に移動する被写体をスキャンする又は画素部2が静止している被写体に対して垂直方向に移動することで被写体をスキャンする。本実施の形態では、被写体として例えば原稿を採用する。
なお、図1において制御部6を省いたもの、すなわち、画素部2、垂直走査回路3、水平走査回路4、読出回路5、及び差動アンプ7が固体撮像素子となる。
画素部2は、水平方向に直交する垂直方向に3行で配列された画素列21〜23(一次元画素列)を備えている。画素列21〜23は、それぞれ、水平方向に複数個の画素GPが一次元で配列されたラインセンサである。
また、画素列21〜23は、それぞれ、各画素GPの開口部にB(青),G(緑),R(赤)のカラーフィルタが取り付けられ、被写体を露光することでB,G,Rの画素信号を読み取る。
垂直走査回路3は、画素列21〜23のそれぞれと行選択信号線L1を介して接続され、制御部6から出力されるクロック信号CLKに従って、画素部2の各行を選択するための行選択信号を垂直方向の上側から下側に向けて、又は下側から上側に向けて画素列21〜23に循環的に出力し、画素部2を垂直方向に走査する。
本実施の形態では、垂直走査回路3は、シフトレジスタにより構成されているが、これに限定されず、ランダムアクセス回路により構成してもよい。垂直走査回路3をシフトレジスタにより構成した場合は、簡易な構成でありながら、画素列21〜23を配列順序にしたがって循環的に選択することができる。
また、垂直走査回路3としてランダムアクセス回路を採用した場合は、画素列21〜23の配列順序によらず、任意の順序で画素列21〜23を循環的に選択することができる。
水平走査回路4は、例えばシフトレジスタから構成され、制御部6から出力されるクロック信号CLKに従って、画素部2の各列を選択するための列選択信号を各列の読出回路5に循環的に出力し、各読出回路5を例えば、左側から右側に向けて、又は右側から左側に向けて水平方向に走査する。
垂直信号線L2は、画素部2の各列に対応して複数本存在する。また、各垂直信号線L2は、対応する列の3つの画素GPのそれぞれと接続されている。
読出回路5は、画素部2の各列に対応して設けられ、各画素GPから画素信号を読み出す。つまり、読出回路5は、対応する列の3つの画素GPに対して共通に設けられ、これら3つの画素GPから垂直信号線L2を介して画素信号を読み出す。
ここで、読出回路5は、負荷トランジスタQa、シグナルサンプルホールドスイッチS1、ノイズサンプルホールドスイッチS2、シグナルサンプルホールドコンデンサC1、ノイズサンプルホールドコンデンサC2、及びアンプA1,A2を備えている。
負荷トランジスタQaは、例えば電界効果型トランジスタから構成され、制御部6の制御の下、ゲートに負荷電圧信号VDが印加され、負荷として機能する。
ノイズサンプルホールドスイッチS2は、制御部6の制御の下、オン・オフし、オンしたときに垂直走査回路3により選択された画素列から画素信号のノイズ成分を読み出し、ノイズサンプルホールドコンデンサC2にサンプルホールドさせる。
アンプA2は、水平走査回路4から出力される列選択信号に従って、ノイズサンプルホールドコンデンサC2にサンプルホールドされたノイズ成分を差動アンプ7に出力する。
シグナルサンプルホールドスイッチS1は、制御部6の制御の下、オン・オフし、オンしたときに垂直走査回路3により選択された画素列から画素信号のノイズ成分+シグナル成分を読み出し、シグナルサンプルホールドコンデンサC1にサンプルホールドさせる。
アンプA1は、水平走査回路4から出力される列選択信号に従って、シグナルサンプルホールドコンデンサC1にサンプルホールドされたノイズ成分+シグナル成分を差動アンプ7に出力する。
制御部6は、例えば専用のハードウエア回路、又はCPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、及びRAM(ランダムアクセスメモリ)等かなるマイコンから構成され、画像読取装置1の全体制御を司る。
また、制御部6は、所定の水平読出期間(以下、「H期間」と記述する)が経過する毎に、垂直走査回路3に画素列21〜23の中から任意の1行の画素列を循環的に選択させ、選択された画素列により露光された被写体の画素信号を読み出すように読出回路5及び水平走査回路4を制御する。
また、制御部6は、画素列21〜23の垂直方向の配列ピッチをP、H期間をHとすると、画素部2と原稿との垂直方向にスキャン速度Sが、式(1)を満たすように垂直移動部8を制御する。
S=P/4H ・・・(1)
ここで、制御部6は、画素列21〜23をこの順番で循環的に垂直走査回路3に選択させるものとするが、任意の順番で循環的に垂直走査回路3に選択させるようにしてもよい。
なお、H期間は可変としてもよい。この場合、例えば、ユーザからの操作指示を受け付ける操作部を更に設け、制御部6は、操作部により受け付けられた操作指示にしたがって、H期間を設定すればよい。この場合、制御部6は、例えば、クロック信号CLKの周波数を変更する、或いは1H期間において読み出し対象となる画素数を増減させる等して、H期間を変更すればよい。
差動アンプ7は、アンプA2から出力されたノイズ成分とアンプA1から出力されたノイズ成分+シグナル成分との差分をとり、画素信号からノイズ成分を除去し、例えば後段に設けられた図略のA/D変換部に出力する。
垂直移動部8は、露光対象となる原稿に対して、画素部2を垂直方向に式(1)に示すスキャン速度Sで相対的に移動させる。本実施の形態では、垂直移動部8は、静止した原稿に対して画素部2を垂直方向に移動させるものとするが、これに限定されず、静止した原稿に対して画素部2を垂直方向に移動させるようにしてもよい。
静止した原稿に対して画素部2を垂直方向に移動させる場合は、画素部2を垂直方向に所定の移動範囲で移動させるための移動機構と、移動機構を駆動させて画素部2を移動させるためのモータ等を用いて垂直移動部8を構成すればよい。
また、静止した画素部2に対して原稿を垂直方向に移動させる場合は、原稿を垂直方向に移動させる搬送ローラと搬送ローラを駆動するモータ等を用いて垂直移動部8を構成すればよい。
図2は、画素部2の外観構成を模式的に示した図である。図2に示すように画素列21〜23は、それぞれ水平方向を長手方向とする短冊状の遮光層CVを備えている。
図2の例では、画素列21〜23は、垂直方向に隙間無く配置されている。したがって、画素列21〜23の配列ピッチPは、各画素列の遮光層CVの垂直方向の上端から下端までの長さとなる。
また、遮光層CVの主面には、被写体からの光を各画素GPの光電変換素子へと導くための矩形状の受光領域D1が形成されている。そして、受光領域D1の垂直方向の上端から下端までの幅をWとすると、配列ピッチPは式(2)の条件を満たす。
W≦P≦W・(4/3)・・・(2)
W=Pの場合は、画素GPに対して受光領域D1の占める割合が最大になっている。また、P=W・(4/3)の場合は、画素GPに対して受光領域D1の占める割合が最小となっている。よって、配列ピッチPが増大するにつれて、画素GPに対して受光領域D1の占める割合が小さくなり、配列ピッチPが減少するにつれて、画素GPに対して受光領域D1の占める割合が大きくなる。
受光領域D1の面積が大きいほど、光電変換素子はより多くの光子を受光することができるため、感度が増す。また、配列ピッチPが増大すると、スキャン速度Sの速度ムラの影響により、色ずれの発生する可能性が高くなる。よって、式(2)では、配列ピッチPの上限値をP=(4/3)・Wに設定している。
つまり、配列ピッチの上限値を(4/3)・Wに設定することで、受光領域D1の面積を増大させて感度を増大させると同時に、スキャン速度Sの速度ムラの影響が緩和され、色ずれの発生を抑制することができる。
また、配列ピッチPをW未満にすると、各画素列が重なってしまう。よって、式(2)では、配列ピッチPの下限値をWに設定している。
図3は、各画素GPを構成する画素回路の回路図を示している。図3に示すように画素回路は、光電変換素子PD、転送トランジスタTQ、リセットトランジスタRQ、増幅トランジスタGQ、及び行選択トランジスタSQを備える、CMOSの画素回路により構成されている。
光電変換素子PDは被写体からの光を受光し、受光した光量に応じた信号電荷を蓄積する。ここで、光電変換素子PDはアノードが接地され、カソードが転送トランジスタTQのソースに接続されている。
転送トランジスタTQは、光電変換素子PDにより蓄積された信号電荷をフローティングディフュージョン(以下、「FD」と記述する)に転送する。転送トランジスタTQのゲートは、転送信号φTXが入力され、転送信号φTXによってオン・オフされる。転送トランジスタTQのドレインは、FDに接続されている。ここで、転送信号φTXは例えば制御部6から出力される。
FDは、光電変換素子PDから転送された信号電荷を蓄積し、蓄積した信号電荷の大きさに応じたレベルを有する電圧信号を画素信号として出力する。
リセットトランジスタRQは、ゲートにリセットトランジスタRQをオン・オフするための信号であるφRSTが入力され、ソースに駆動電圧であるVRSBが入力され、ドレインがFDを介して増幅トランジスタGQのゲートに接続されている。
そして、リセットトランジスタRQは、制御部6の制御の下、オン・オフし、FDをリセットする。なお、VRSBは図略の電圧源から出力され、φRSTは、例えば制御部6から出力される。
増幅トランジスタGQは、ゲートがFDを介して転送トランジスタTQ及びリセットトランジスタRQに接続され、ソースに駆動電圧であるVDDが入力され、ドレインが行選択トランジスタSQに接続されている。そして、増幅トランジスタGQは、FDから出力される画素信号を増幅して行選択トランジスタSQに出力する。なお、VDDは、例えば図略の電圧源から出力される。
行選択トランジスタSQは、ゲートに行選択信号φVが入力され、ソースが増幅トランジスタGQに接続され、ドレインが垂直信号線L2を介して読出回路5に接続されている。そして、行選択トランジスタSQは、増幅トランジスタGQにより増幅された画素信号を垂直信号線L2を介して読出回路5に出力する。ここで、φVは例えば行選択信号線L1を介して垂直走査回路3から出力される。
図4(A)は、原稿に対して画素部2を垂直方向の下側から上側に向けて移動させたときの画素列21〜23の位置と原稿との関係を示した模式図である。図4(A)において縦軸は画素列21〜23の垂直方向における位置を示し、横軸は時間を示している。また、図4(A)において、1升の正方形は1つの画素列を示している。また、1升の正方形内において白色以外の領域が図2に示す受光領域D1を示している。
図4(B)は、図4(A)に示すように画素列21〜23が移動したときの、各画素列の露光期間と読出期間とを示したタイミングチャートである。また、図4(A)、(B)において点線で示す時間軸の一区切りはH期間を示している。また、図4(A)において点線で示す縦軸の一区切りは1H期間における画素列21〜23の移動距離を示している。また、3H期間で1つのフレーム期間となる。また、1つのフレーム期間で1つの画素列により露光される原稿の領域をフレームと呼ぶ。
まず、Rの画素列21に注目する。期間T(−2)において、画素列21の先端f1がラインθ13の後端から先端へと移動し、画素列21は、ラインθ9の一部〜ラインθ13を露光する。
ここで、期間T(−2)の開始時刻において、画素列21の受光領域D1の後端b1はラインθ9の後端の少し上に位置している。そのため、期間T(−2)において、画素列21は、ラインθ9の全領域を露光することができない。したがって、ラインθ9の一部とは、期間T(−2)の開始時刻における画素列21の受光領域D1の後端b1の位置からラインθ9の先端までの領域を指す。以下、ラインθi(iはラインを指定するためのインデックス)の一部とは、上記のラインθ9の一部に準じている。
期間T(−1)において、画素列21の先端f1がラインθ14の後端から先端へと移動し、画素列21はラインθ10の一部〜ラインθ14を露光する。
期間T(0)において、画素列21の先端f1がラインθ15の後端から先端へと移動し、画素列21はラインθ11の一部〜ラインθ15を露光する。
期間T(1)において、読出回路5は、期間T(−2)から期間T(0)までの3H期間で画素列21により露光されたラインθ9の一部〜ラインθ15の領域からなるフレームFL1のRの画素信号を画素列21から読み出す。
なお、期間T(1)において、読出回路5が画素列21から画素信号を読み出しているが、それと同時に、画素列21は、ラインθ12の一部〜ラインθ16を露光している。
期間T(2)〜期間T(3)において、画素列21は、ラインθ13の一部〜ラインθ18を露光する。
期間T(4)において、読出回路5は、期間T(1)から期間T(3)までの3H期間で画素列21により露光されたラインθ12の一部〜ラインθ18の画素信号を読み出す。また、期間T(4)において、画素列21は、ラインθ15の一部〜ラインθ19を露光する。
以後、画素列21及び読出回路5は、上述の動作を繰り返す。つまり、読出回路5は、3H期間が経過する毎に、この3H期間で画素列21により露光されたラインの画素信号を読み出す。
次に、Gの画素列22に注目する。期間T(−1)から期間T(1)の3H期間において、画素列22は、ラインθ6の一部〜ラインθ12を露光する。
期間T(2)において、読出回路5は、期間T(−1)から期間T(1)の3H期間で画素列22により露光されたラインθ6の一部〜ラインθ12の画素信号を読み出す。また、期間T(2)において、画素列22は、ラインθ9〜ラインθ13を露光する。
以後、読出回路5は、3H期間が経過する毎に、この3H期間で画素列22により露光されたラインの画素信号を読み出す。
ここで、Gの読出期間はRの読出期間の次のH期間に設定されている。よって、期間T(5)が次のGの読出期間となる。そして、期間T(5)において、読出回路5は、期間T(2)〜期間T(4)の3H期間で画素列22により露光されたフレームFL1を読み出している。
上述したように、読出回路5は、期間T(1)において、フレームFL1のRの画素信号を読み出している。したがって、読出回路5が読み出すGの画素信号は、Rの画素信号と同一領域の画素信号となる。
なお、R,G,Bの読出期間を各H期間に個別に割り当てているのは、読出回路5は、R,G,Bの画素GPで共用されているため、異なる色の画素信号を同時に読み出すことができないからである。
次に、Bの画素列23について注目する。Bの読出期間はGの読出期間の次のH期間に設定されている。また、読出回路5は、3H期間が経過する毎に、この3H期間で画素列23により露光されたラインの画素信号を読み出している。
したがって、Bの読出期間は、期間T(3)、期間T(6)、期間T(9)となる。但し、期間T(9)は図示を省略している。
そして、期間T(9)において、読出回路5は、期間T(6)〜期間T(8)の3H期間で画素列23により露光されたフレームFL1を読み出している。
上述したように、読出回路5は、期間T(1)において、フレームFL1のRの画素信号を読み出している。また、上述したように、読出回路5は、期間T(5)において、フレームFL1のGの画素信号を読み出している。
したがって、読出回路5が読み出すBの画素信号は、Gの画素信号及びBの画素信号と同一領域の画素信号となる。
このように、スキャン速度Sを上述の式(1)に示すように設定し、各H期間は、R,G,Bの画素信号の読出期間として循環的に割り当てられ、かつ、3H期間が経過する毎にこの3H期間で露光された領域のR,G,Bの画素信号が読出回路5により読み出されている。そのため、読出回路5により読み出されるR,G,Bの画素信号は、同一領域の画素信号となり、色ずれが防止される。
なお、図4(A)、(B)に示すようにR,G,Bの読出期間が設定されているため、フレームFL1以外の他のフレームについても、読出回路5は、フレームFL1と同様、同一フレームのR,G,Bの画素信号を読み出すことが可能となることは容易に推測される。
図5(A)は図4(B)と同一の図であり、図5(B)は画像読取装置1の動作を示すタイミングチャートである。以下、図5を用いて画像読取装置1の動作について説明する。なお、図5(B)のφTX1はRの画素回路の転送トランジスタTQに入力される転送信号φTXを示し、φTX2はGの画素回路の転送トランジスタTQに入力される転送信号φTXを示し、φTX3はBの画素回路の転送トランジスタTQに入力される転送信号φTXを示している。また、図5(B)の画素信号は垂直信号線L2を流れる画素信号の電圧レベルを示している。
期間T(1)の開始時刻よりも少し前の時刻t1において、φRSTが所定時間、ハイレベル(以下、「Hi」と記述する)になり、リセットトランジスタRQがオン・オフし、FDがリセットされ、垂直信号線L2からリセットレベル(以下、「RSTレベル」と記述する)の画素信号が出力される。読出回路5は、この画素信号をノイズ成分として読み出し、ノイズサンプルホールドコンデンサC2でサンプルホールドする。
期間T(1)の開始時刻である時刻t2において、φTX1が所定時間、Hiとなり、転送トランジスタTQがオンされ、光電変換素子PDにより蓄積されたRの信号電荷がFDに転送される。
これにより、RSTレベルからR露光期間で露光された信号電荷に応じたレベル分低下した画素信号が垂直信号線L2から出力される。そして、読出回路5は、この画素信号をノイズ成分+シグナル成分として読み出し、シグナルサンプルホールドコンデンサC1でサンプルホールドする。以上により、期間T(−2)〜期間T(0)のR露光期間で露光されたRの画素信号が期間T(1)において読み出される。
Gの画素信号もRの画素信号と同様にして、時刻t3でφRSTが所定時間、HiとなってFDがリセットされ、ノイズ成分が読み出される。また、時刻t4でφTX2が所定時間、Hiとなり期間T(−1)〜期間T(1)のGの露光期間で露光されたGの画素信号のノイズ成分+シグナル成分が期間T(2)において読み出される。
Bの画素信号もRの画素信号と同様にして、時刻t5でφRSTが所定時間、HiとなってFDがリセットされ、ノイズ成分が読み出される。また、時刻t6でφTX3が所定時間、Hiとなり期間T(0)〜期間T(2)のBの露光期間で露光されたBの画素信号のノイズ成分+シグナル成分が期間T(3)において読み出される。
図5(B)を見れば分かる通り、φTX1がHiになってからφTX2がHiになるまでの期間がRの読出期間となり、φTX2がHiになってからφTX3がHiになるまでの期間がGの読出期間となり、φTX3がHiになってからφTX1がHiになるまでの期間がBの読出期間となる。したがって、φTX1〜φTX3の周期は、それぞれ3H期間となっている。
このように、本実施の形態による画像読取装置1によれば、3行の画素列21〜23のうち任意の1行の画素列が、H期間が経過する毎に循環的に選択され、選択された1行の画素列により露光された被写体の画素信号が、画素部2の各列に対応して設けられた各列共通の読出回路5により読み出される。
そして、被写体に対する画素部2の相対的なスキャン速度Sが、上記の式(1)により設定されている。これにより、画素列21〜23はそれぞれ被写体の同一ラインを露光することになり、色ずれを防止することができる。
また、スキャン速度Sが式(1)を満たしている以上、画素列の垂直方向の配列ピッチPに関わらず、画素列21〜23のそれぞれに被写体の同一ラインを露光させることが可能となる。その結果、配列ピッチPを小さくして、スキャン速度Sの速度ムラの影響による色ずれの発生を抑制することができる。
また、配列ピッチPを小さくした分、各画素GPの受光領域D1を増大させることが可能となり、各画素GPの感度を増大させるができる。また、各画素GPの受光領域D1を増大させることが可能となるため、スキャン速度Sを増大させても一定以上の感度を保つことができる。また、配列ピッチPを小さくして、装置の小型化を図ることができる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2の画像読取装置1について説明する。実施の形態2の画像読取装置1は、画素列を垂直方向に4行で配列したことを特徴とする。図6は、本発明の実施の形態2における画素部2の外観構成を模式的に示した図である。
図6に示すように、本実施の形態では、画素部2は垂直方向の上側から順に画素列21〜画素列24の4つの画素列を備えている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同一のものは説明を省略する。
本実施の形態において、図1に示す制御部6は、1H期間が経過する毎に、垂直走査回路3に画素列21〜24の中から任意の1行の画素列を循環的に選択させ、選択された画素列により露光された被写体の画素信号を読み出すように読出回路5及び水平走査回路4を制御する。
また、制御部6は、スキャン速度Sが、式(3)を満たすように垂直移動部8を制御する。
S=P/5H ・・・(3)
また、配列ピッチPは式(4)の条件を満たす。
W≦P≦W・(5/4)・・・(4)
ここで、制御部6は、画素列21〜24をこの順番で循環的に垂直走査回路3に選択させるものとするが、任意の順番で循環的に垂直走査回路3に選択させるようにしてもよい。
図7は、本発明の実施の形態2の画像読取装置1において、原稿に対して画素部2を垂直方向の下側から上側に向けて移動させたときの画素列21〜24の位置と原稿との関係を示した模式図である。
画素列21は、赤外光(IR)を露光する画素GPにより構成されている。画素列22〜24は、それぞれ、R,G,Bの光を露光する画素GPにより構成されている。
本実施の形態では、各H期間は、IR、R,G,Bの画素信号の読出期間として循環的に割り当てられ、かつ、4H期間が経過する毎にこの4H期間で露光された領域のIR,R,G,Bの画素信号が読出回路5により読み出されている。
図7の例では、期間T(1)において、読出回路5は、期間T(−3)〜T(0)の4H期間で画素列21により露光されたフレームFL1の画素信号を読み出している。
また、期間T(6)において、読出回路5は、期間T(2)〜T(5)の4H期間で画素列22により露光されたフレームFL1の画素信号を読み出している。
また、期間T(11)において、読出回路5は、期間T(7)〜T(10)の4H期間で画素列23により露光されたフレームFL1の画素信号を読み出している。
また、期間T(16)において(図略)、読出回路5は、期間T(12)〜T(15)の4H期間で画素列24により露光されたフレームFL1の画素信号を読み出している。
つまり、フレームFL1のIR、R,G,Bの画素信号は、それぞれ、期間T(1)、期間T(6)、期間T(11)、期間T(16)で読み出されている。
そのため、読出回路5により読み出されるIR,R,G,Bの画素信号は、同一領域の画素信号となり、色ずれが防止される。
なお、図7に示すようにIR,R,G,Bの読出期間が設定されているため、フレームFL1以外の他のフレームについても、読出回路5は、フレームFL1と同様、同一フレームのIR,R,G,Bの画素信号を読み出すことが可能となることは容易に推測される。
このように、本実施の形態による画像読取装置1によれば、画素列を垂直方向に4行で配列しても、読出回路5が読み出すIR,R,G,Bの画素信号は同一フレームとなり、色ずれを防止することができる。
(実施の形態3)
次に実施の形態3の画像読取装置1について説明する。実施の形態3の画像読取装置1は、画素列を垂直方向にn(nは2以上の整数)行で配列し、実施の形態1及び2の内容を一般化したものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1、2と同一のものは説明を省略する。また、本実施の形態において、n行の画素列を垂直方向の上側から順番に、画素列21〜2nとして表す。
本実施の形態において、図1に示す制御部6は、H期間が経過する毎に、垂直走査回路3に画素列21〜2nの中から任意の1行の画素列を循環的に選択させ、選択された画素列により露光された被写体の画素信号を読み出すように読出回路5及び水平走査回路4を制御する。
ここで、制御部6は、画素列21〜2nをこの順番で循環的に垂直走査回路3に選択させてもよいし、任意の順番で循環的に垂直走査回路3に選択させてもよい。
そして、制御部6は、スキャン速度Sが、式(5)を満たすように垂直移動部8を制御する。
S=P/(H・(n+1)) ・・・(5)
また、配列ピッチPは式(6)の条件を満たす。
W≦P≦W・((n+1)/n)・・・(6)
ここで、式(5)について捕捉する。1H期間で画素列が移動する距離dはd=S・Hである。また、3H期間である1フレーム期間で画素列が移動する距離FはF=n・S・Hである。よって、画素列21〜2nに同一ラインを露光させるためには、配列ピッチPをP=d+Fに設定すればよい。これにより、P=S・H(n+1)が得られ、式(5)が得られる。
このように、本実施の形態の画像読取装置1によれば、画素列を垂直方向にn行で配列しても、画素列21〜2nは同一フレームを露光することができ、色ずれを防止することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4による画像読取装置1について説明する。実施の形態4の画像読取装置1は、実施の形態2の画像読取装置1において、画素列21〜24を水平方向にずらし、各画素GPを千鳥状に配列したことを特徴とする。なお、本実施の形態において、実施の形態1〜3と同一のものは説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態4における画素部2の外観構成を示した模式図である。図8に示すように、画素列22は、各画素GPが、画素列21の各画素GPに対して、水平方向に幅w1だけずらして配置されている。
また、画素列23は、各画素GPが、画素列22の各画素GPに対して、水平方向に幅w2だけずらして配置されている。
また、画素列24は、各画素GPが、画素列23の各画素GPに対して、水平方向に幅w3だけずらして配置されている。
ここで、幅w1〜w3としては例えば、画素GPの水平方向の配列ピッチの1/2のサイズを採用してもよいし、1/2以外のサイズを採用してもよい。また、w1〜w3を異なるサイズにしてもよいし、同じサイズにしてもよい。
図8に示すように画素列21〜24を水平方向にずらして配置しても、実施の形態2と同様に、スキャン速度Sを設定し、1H期間毎に画素列21〜24の画素信号の読出期間を循環的に割り当てることで、画素列21〜24に同一フレームを露光させることができる。
このように、本実施の形態の画像読取装置1によれば、画素列21〜24が水平方向にずらして配列されているため、画素部2を疑似ハニカム構造により構成することができ、実施の形態1〜3の効果に加えて、水平解像度を増大させることができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5による画像読取装置1について説明する。図9は、実施の形態5による画像読取装置1の画素部2及び読出回路5の模式図である。
実施の形態5の画像読取装置1は、実施の形態1による画像読取装置1において、読出回路5を2つのブロック51,52に分け、ブロック51を画素列21の垂直方向の上側に配置し、ブロック52を画素列23の垂直方向の下側に配置したことを特徴とする。
ブロック51は、画素部2の奇数列に対応する読出回路5を備えている。また、ブロック52は、画素部2の偶数列に対応する読出回路5を備えている。
ブロック51において、水平方向の左から奇数番目の読出回路5は、アンプ72に接続され、偶数番目の読出回路5はアンプ71に接続されている。
ブロック52において、水平方向の左から奇数番目の読出回路5は、アンプ73に接続され、偶数番目の読出回路5はアンプ74に接続されている。
このように構成された画像読取装置1は、次のように動作する。まず、垂直走査回路3により画素列が選択されると、ブロック51の各読出回路5は、対応する奇数列の画素GPにより露光された画素信号を読み出す。
同時に、ブロック52の各読出回路5は、対応する偶数列の画素GPにより露光された画素信号を読み出す。
次に、ブロック51、52は、読み出した画素信号をアンプ71〜74に出力する。この場合、ブロック51は、1列目の画素GPの画素信号をアンプ71に出力するのと同時に、3列目の画素信号をアンプ72に出力する。
また、ブロック52は、2列目の画素GPの画素信号をアンプ73に出力するのと同時に、4列目の画素信号をアンプ74に出力する。
更に、ブロック51が1列目の画素GPと3列目の画素GPとの画素信号をアンプ71、72に出力するのと同時に、ブロック52は、2列目の画素GPと4列目の画素GPとの画素信号をアンプ73、74に出力する。
これにより、各読出回路5が1行分の画素信号を出力する時間が、従来の1/4の時間となり、画素信号の高速読み出しが可能となる。
なお、本発明による画像読取装置1は、下記の態様を採用してもよい。
上記実施の形態では、画素回路として図3に示すように、転送トランジスタTQを備える4T型の画素回路を採用したが、これに限定されず、転送トランジスタTQを備えない3T型の画素回路を採用してもよい。
また、上記実施の形態において、受光領域D1の垂直方向の上端から下端までの幅であるWのサイズを光電変換素子PDのサイズと同じサイズにしてもよい。
また、実施の形態1では、画素列21〜23のそれぞれをR,G,Bの画素列としたが、これに限定されない。例えば、画素列21〜23を同色であるが、異なる波長領域に感度を有する画素からなる画素列で構成してもよい。また、実施の形態2でも、画素列21〜24をIR,R,G,Bとは異なる画素列で構成してもよい。この場合も、3列の場合と同様、画素列21〜24を同色であるが異なる波長領域に感度を有する画素列で構成してもよい。
上記の画像読取装置の技術的特徴は下記のように纏めることができる。
(1)上記画像読取装置は、水平方向に複数の画素が配列された一次元画素列が、前記水平方向に直交する垂直方向にn(nは2以上の整数)行で配列された画素部と、露光対象となる被写体に対して、前記画素部を前記垂直方向に所定のスキャン速度で相対的に移動させる垂直移動部と、前記画素部の各列に対応して設けられ、各画素から画素信号を読み出す各列共通の読出回路と、前記画素部を前記垂直方向に走査する垂直走査回路と、所定の水平読出期間が経過する毎に、前記垂直走査回路に前記n行の一次元画素列の中から任意の1行の一次元画素列を循環的に選択させ、選択された一次元画素列により露光された被写体の画素信号を読み出すように前記読出回路を制御すると共に、前記一次元画素列の前記垂直方向の配列ピッチをP、前記水平読出期間をHとすると、前記スキャン速度Sが、S=P/(H(n+1))となるように前記垂直移動部を制御する制御部とを備える。
この構成によれば、n行の一次元画素列のうち任意の1行の一次元画素列が、水平読出期間が経過する毎に循環的に選択され、選択された1行の一次元画素列により露光された被写体の画素信号が、画素部の各列に対応して設けられた各列共通の読出回路により読み出される。
そして、被写体に対する画素部の相対的なスキャン速度Sが、一次元画素列の垂直方向の配列ピッチをP、水平読出期間をHとすると、S=P/(H(n+1))に設定されている。これにより、各一次元画素列は被写体の同一ラインを露光することになり、色ずれを防止することができる。
また、スキャン速度Sが上式を満たしている以上、一次元画素列の垂直方向の配列ピッチに関わらず、各一次元画素列に被写体の同一ラインを露光させることが可能となる。その結果、一次元画素列の配列ピッチを小さくして、スキャン速度の速度ムラの影響による色ずれの発生を抑制することができる。
更に、水平読出期間を短縮すれば、スキャン速度を高速化させることができる。水平読出期間の短縮方法としては、電気的な駆動周波数の向上や、読み取り画素数の削減等で対応可能である。
また、一次元画素列の垂直方向の配列ピッチを小さくした分、各画素の受光領域を増大させることが可能となり、各画素の感度を増大させるができる。また、各画素の受光領域を増大させることが可能となるため、スキャン速度を増大させても一定以上の感度を保つことができる。また、一次元画素列の垂直方向の配列ピッチを小さくして、装置の小型化を図ることができる。
(2)前記配列ピッチPは、各画素の受光領域の前記垂直方向の幅をWとすると、W≦P≦W・(n+1)/nの条件を満たすことが好ましい。
この構成によれば、配列ピッチPがP≦W・(n+1)/nの条件を満たすため、各一次元画素列の垂直方向の配列ピッチを小さくすることができる。そして、この配列ピッチを小さくした分、各画素に対する受光領域の占める割合を拡大でき、各画素の感度を向上させることができる。
(3)前記水平読出期間は、可変であることが好ましい。
この構成によれば、例えば、解像度や原稿サイズ等に応じてスキャン速度を所望の値に設定することができる。
(4)前記垂直走査回路は、シフトレジスタにより構成されていることが好ましい。
この構成によれば、垂直走査回路がシフトレジスタにより構成されているため、一次元画素列を垂直方向の配列順序にしたがって選択することができる。
(5)前記垂直走査回路は、ランダムアクセス回路により構成されていることが好ましい。
この構成によれば、垂直走査回路がランダムアクセス回路により構成されているため、一次元画素列を配列順序によらず、任意の順序で選択することができる。
(6)前記画素はCMOS固体撮像素子における画素回路により構成されていることが好ましい。
この構成によれば、各画素がCMOS固体撮像素子における画素回路により構成されているため、画素信号が増幅されて出力され、信号伝達経路におけるノイズの影響を受けにくくすることができる。

Claims (6)

  1. 水平方向に複数の画素が配列された一次元画素列が、前記水平方向に直交する垂直方向にn(nは2以上の整数)行で配列された画素部と、
    露光対象となる被写体に対して、前記画素部を前記垂直方向に所定のスキャン速度で相対的に移動させる垂直移動部と、
    前記画素部の各列に対応して設けられ、各画素から画素信号を読み出す各列共通の読出回路と、
    前記画素部を前記垂直方向に走査する垂直走査回路と、
    所定の水平読出期間が経過する毎に、前記垂直走査回路に前記n行の一次元画素列の中から任意の1行の一次元画素列を循環的に選択させ、選択された一次元画素列により露光された被写体の画素信号を読み出すように前記読出回路を制御すると共に、前記一次元画素列の前記垂直方向の配列ピッチをP、前記水平読出期間をHとすると、前記スキャン速度Sが、
    S=P/(H(n+1))
    となるように前記垂直移動部を制御する制御部とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記配列ピッチPは、各画素の受光領域の前記垂直方向の幅をWとすると、
    W≦P≦W・(n+1)/n
    の条件を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記水平読出期間は、可変であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記垂直走査回路は、シフトレジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記垂直走査回路は、ランダムアクセス回路により構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記画素はCMOS固体撮像素子における画素回路により構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取装置。
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