JPWO2011002053A1 - 運搬車両 - Google Patents

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Abstract

アキュムレータ(11)からの圧油をステアリングバルブ(14)のハウジング(15)内に循環させるための循環路(39)を備えている。この循環路(39)の途中にはオリフィス継手(41)を設ける。このオリフィス継手(41)は、ステアリングバルブ(14)のハウジング(15)に外側から着脱可能に取付ける構成とする。オリフィス継手(41)のオリフィス部(42)は、循環する油液に絞り作用を与え、これによる摩擦熱が発生する。加温状態にある油液は、連絡通路(21)、スプール弁(16)内の通路および低圧側油路(18B)に流通し、ステアリングバルブ(14)を常に暖めた状態に保つことができる。

Description

本発明は、例えば露天の採掘場、石切り場、鉱山等で採掘した砕石物または土砂を運搬するのに好適に用いられる運搬車両に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる大型の運搬車両は、車体のフレーム上に起伏可能となったベッセル(荷台)を備えている。この大型運搬車両は、ベッセルに砕石物または土砂からなる運搬対象物を多量に積載した状態で、この運搬対象物を運搬するものである(例えば、特開2006−264423号公報参照)。
この種の従来技術による運搬車両は、自走可能な車体と、該車体の後側を支点として該車体上に傾転(起伏)可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台の前側に位置して前記車体に設けられた運転室等を備えている。運搬車両の運転室内には、運転者が把持して車両の進行方向を舵取り操作するための操舵ハンドルが設けられている。
従来技術の運搬車両には、運転者のハンドル操作を軽くできるようにするため、油圧力を利用して車両の舵取りを行う構成とした動力舵取り装置(パワーステアリング)が装備されている。このような動力舵取り装置は、操舵ハンドルにより操作され中立位置から切換位置に切換えられたときにステアリングシリンダに供給する圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、該ステアリングバルブが中立位置にあるときに該ステアリングバルブ内に油液を循環させる循環路等とを含んで構成されている。
この場合、前記ステアリングバルブ内には、前記循環路の途中に位置して固定オリフィスが設けられている。この固定オリフィスは、ステアリングバルブが中立位置にあるときに内部を循環する油液に絞り作用を与えて摩擦熱を発生させ、ステアリングバルブを常に暖めた状態に保つことにより、所謂ヒートショックからステアリングバルブを守る構成としている。
ところで、上述した従来技術による運搬車両では、ステアリングバルブのハウジング内に固定オリフィスを設ける構成である。このため、油液中に含まれた異物により固定オリフィスが塞がれると、油液の循環ができなくなり、これを解消するためにはハウジングの奥深くまで洗浄作業を行う必要が生じ、煩雑な作業が要求される。
そこで、従来技術では、このような手間のかかる洗浄作業を省略するため、固定オリフィスのオリフィス径をある程度大きくしておき、固定オリフィスに異物詰り等が発生しないようにしている。しかし、固定オリフィスの径を大きくすると、循環路を流れる油液の流量を増やさない限りは、ステアリングバルブを常に暖めた状態に保つことが難しくなる。
アキュムレータを油圧源とするステアリング系の油圧回路では、循環路を流れる油液の流量を増やすために、アキュムレータの容量を大きくしなければならない。このように大容量のアキュムレータを用いて油量の増大分を賄うようにすると、省エネルギ化を図る上で大きな障害になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ステアリングバルブを中立時に通過する油量を必要最小限に抑えて、アキュムレータの容量を小さくすることができ、ステアリングバルブを常に暖めた状態に保つことができると共に、メンテナンス時の作業性を向上することができるようにした運搬車両を提供することにある。
(1).上述した課題を解決するため本発明は、自走可能な車体と、該車体の後側を支点として該車体上に傾転可能に設けられ運搬対象物が積載される荷台と、該荷台の前側に位置して前記車体に設けられた運転室と、該運転室内に設けられ運転者が舵取り操作する操舵ハンドルと、該操舵ハンドルにより操作され中立位置から切換えられたときにステアリングシリンダに供給する圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、該ステアリングバルブが中立位置にあるときに該ステアリングバルブ内に油液を循環させる循環路とを備えてなる運搬車両に適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記循環路の途中には、前記ステアリングバルブの外側面に着脱可能に取付けられ流通する油液に絞り作用を与えるオリフィス部材を設ける構成としたことにある。
このような構成を採用しているので、前記循環路を流通する油液中に含まれた異物によって、オリフィス部材を通過する油液の流れが少しでも悪くなると、オリフィス部材をステアリングバルブの外側面から簡単に取外して対処することができ、前記異物によりオリフィス部材の通路が塞がれるのを防ぐことができる。
このため、ステアリングバルブの中立時に通過する油液の流量を必要最小限に抑えるようにオリフィス径を小さく設定することができ、ステアリングバルブを常に暖めた状態に保つことができる。しかも、アキュムレータの容量を従来技術のように大きくする必要がなくなり、必要最小限の容量を有したアキュムレータを用いることができ、省エネルギ化を図ることができる。
(2).本発明によると、前記オリフィス部材は、前記ステアリングバルブのハウジングに外側から螺合して取付ける構成としている。
上記の構成により、オリフィス部材をステアリングバルブのハウジングに外側から螺合して取付けることができ、オリフィス部材の取付け、取外し作業を容易に行うことができる。このため、オリフィス部材の通路が異物で塞がれるのを防ぐためのメンテナンス作業を、ハウジングの外側から簡単に行うことができ、短時間で効率的なメンテナンスを実現することができる。
(3).本発明によると、前記オリフィス部材は、流通する油液に絞り作用を与えるオリフィス部と、該オリフィス部よりも上流側に位置し前記油液を清浄化するフィルタとを有したオリフィス継手により構成している。
上記の構成によれば、オリフィス部よりも上流側に配置したフィルタにより、油液中に含まれた異物を除去することができ、オリフィス部内に異物が入り込むのを防ぐことができる。そして、メンテナンス時には、ステアリングバルブからオリフィス継手を取外した状態でフィルタの洗浄作業等を行えばよく、異物による目詰りを簡単に防止でき、その作業性を向上することができる。
(4).本発明によると、前記ステアリングバルブは、圧油を蓄圧するアキュムレータに供給配管を介して接続される高圧側油路と、タンクに排出配管を介して接続される低圧側油路とを有し、前記循環路は、前記アキュムレータからの圧油を前記ステアリングバルブ内に循環させるため、前記供給配管から分岐し先端側が前記オリフィス部材に接続される分岐管路と、前記オリフィス部材と、前記ステアリングバルブ内に設けられ前記オリフィス部材内を前記低圧側油路に連通させる連絡通路と、前記低圧側油路に接続された前記排出配管とにより構成している。
これにより、循環路は、ステアリングバルブが中立位置にあるときにアキュムレータからの圧油による油液を、前記供給配管から分岐した分岐管路を介して前記オリフィス部材内へと流通させた後に、前記ステアリングバルブ内に設けられた連絡通路を通じて前記低圧側油路から排出配管に流通させることができる。これによって、前記ステアリングバルブが中立位置にある間は、前記アキュムレータから供給される油液を前記ステアリングバルブ内に循環させ、このステアリングバルブを常に暖めた状態に保つことができる。
(5).本発明によると、圧油を蓄圧するアキュムレータと前記ステアリングシリンダとの間には、前記操舵ハンドルの操作により前記ステアリングバルブが中立位置から切換位置に切換えられるときに、該ステアリングバルブの出力側油路から供給される圧油をパイロット圧として中立位置から切換位置に切換えられる流量増幅弁を設け、この流量増幅弁は、前記中立位置から切換位置に切換えられたときに前記ステアリングバルブの出力側油路から供給される圧油と前記アキュムレータから供給される圧油とを合流させ、流量が増大した圧油を主管路を介して前記ステアリングシリンダに向けて供給する構成としている。
これにより、操舵ハンドルの操作によりステアリングバルブが中立位置から切換位置に切換えられたときに、流量増幅弁を中立位置から切換位置に切換えることができ、この流量増幅弁により流量が増大した圧油を主管路を介してステアリングシリンダに向けて供給できる。このため、ステアリングシリンダの伸縮速度を速くすることができ、操舵ハンドルを操作したときのステアリングシリンダの応答性を高めることができる。
本発明の実施の形態によるダンプトラックを示す正面図である。 ダンプトラックに適用されたステアリング用の油圧回路図である。 図2中のステアリングバルブ等を拡大して示す油圧回路図である。 ステアリングバルブのハウジングに螺合して設けたオリフィス継手を示す要部断面図である。 図4中のオリフィス継手を単体で示す断面図である。 オリフィス継手を図5中の右側からみた右側面図である。
以下、本発明の実施の形態による運搬車両を、鉱山等で採掘した砕石物を運搬するダンプトラックを例に挙げ、添付図面の図1ないし図6に従って詳細に説明する。
図中、1は大型の運搬車両であるダンプトラックである。このダンプトラック1は、図1に示すように頑丈なフレーム構造をなす車体2と、該車体2の後側を支点として該車体2上に傾転(起伏)可能に搭載された荷台として用いられるベッセル3とにより大略構成されている。
そして、ベッセル3は、砕石物からなる重い運搬対象物(以下、砕石4という)を多量に積載するため全長が10〜13mにも及ぶ大型の容器として形成され、その後側底部が、車体2の後端側に連結ピン5等を介して傾転可能に連結されている。ベッセル3の前側上部には、後述のキャブ6を上側から覆う庇部3Aが一体に設けられている。
即ち、ベッセル3の底部側は、車体2の後部側に連結ピン5を用いて回動可能に支持されている。後述のホイストシリンダ9を伸長または縮小させることにより、ベッセル3の前部側(庇部3A側)は、連結ピン5を支点として上,下方向に回動(昇降)される。
6はベッセル3の前側に位置して車体2の前部に設けられたキャブで、該キャブ6は、ダンプトラック1の運転者が乗降する運転室を形成している。キャブ6内には、運転席、起動スイッチ、アクセルペダル、ブレーキペダル(いずれも図示せず)、後述の操舵ハンドル12(図2、図3参照)等が設けられている。ベッセル3の庇部3Aは、キャブ6を上側からほぼ完全に覆うことにより、岩石等の飛び石からキャブ6を保護すると共に、ダンプトラック1の転倒時等にもキャブ6内の運転者を保護する機能を有している。
7は車体2の前部側に回転可能に設けられた左,右の前輪(一方のみ図示)を示し、該前輪7は、後述の後輪8と同様に、例えば2〜4mに及ぶタイヤ径(外径寸法)をもって形成されている。前記左,右の前輪7は、ダンプトラック1の運転者が後述の操舵ハンドル12を操作したときに、ステアリングシリンダ22A,22B(図2参照)の伸縮動作に伴って舵取り操作されるものである。
8は車体2の後部側に回転可能に設けられた左,右の後輪(一方のみ図示)を示し、該後輪8は、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、走行駆動装置(図示せず)により回転駆動される。そして、後輪8の回転駆動により、ダンプトラック1は路上走行を行うものである。
9は車体2とベッセル3との間に伸縮可能に設けられた左,右一対のホイストシリンダ(図1中に1個のみ図示)で、該ホイストシリンダ9は、多段式(例えば、3段式)の油圧シリンダにより構成されている。そして、ホイストシリンダ9は上,下方向に伸長することにより、連結ピン5を支点としてベッセル3を斜め後方へと上向きに傾斜させる。一方、ホイストシリンダ9の縮小時には、ベッセル3が連結ピン5を支点として下向きに倒伏し、図1に示す運搬位置へと回動されるものである。
10はベッセル3の下方に位置して車体2の側面に取付けられた作動油タンク(以下、タンク10という)で、該作動油タンク10は、内部に作動油を収容している。そして、エンジンで油圧ポンプ(いずれも図示せず)を駆動することにより、作動油タンク10内の油液は高圧の圧油となって吐出され、ホイストシリンダ9等に供給される。また、前記油圧ポンプからの圧油は、後述のアキュムレータ11にも供給されるものである。
次に、図2、図3を用いて本実施の形態に用いるステアリング用油圧回路について説明する。
即ち、11はステアリング用油圧回路の油圧源を作動油タンク10と共に構成するアキュムレータである。このアキュムレータ11は、前記油圧ポンプから吐出される圧油を蓄圧し、後述のステアリングバルブ14、ステアリングシリンダ22A,22Bに向けて蓄圧した圧油を供給する。アキュムレータ11内の圧油の圧力は、圧力設定器(図示せず)等を用いて予め決められた圧力範囲内に保持される。
ここで、アキュムレータ11内の圧力が前記圧力設定器による下限の圧力まで低下したときには、前記油圧ポンプからの圧油がアキュムレータ11内に補給される。一方、アキュムレータ11内の圧力が前記圧力設定器による上限の圧力まで上昇したときには、アキュムレータ11への圧油の補給が停止される。これにより、アキュムレータ11内の圧力は、予め決められた圧力範囲内に保持されるものである。
12は図1に示すキャブ6内に設けられ、運転者が舵取り操作する操舵ハンドル(以下、ハンドル12という)である。このハンドル12は、運転者が把持してハンドル軸12Aを左,右に回動することにより、車両のステアリング操作を行うものである。ハンドル12のハンドル軸12Aには、図2、図3に示すように油圧ポンプモータ13が連結されている。この結果、ハンドル12は、該油圧ポンプモータ13の回転によりハンドル操作時の反力が軽減されると共に、操作感を軽くすることができるものである。
14は本実施の形態で採用したステアリングバルブで、該ステアリングバルブ14は、図2、図3に示すようにバルブハウジング15(以下、ハウジング15という)と、該ハウジング15内に設けられた方向制御弁からなるスプール弁16とを含んで構成されている。この場合のスプール弁16は、ハンドル軸12Aに連結され、ハンドル12の回動操作に応じて切換操作される。
即ち、ステアリングバルブ14のスプール弁16は、ハンドル12の回動操作に応じて図3に示す中立位置(N)から左,右の切換位置(L),(R)に切換えられる。ハンドル12の回動操作を停止すると、スプール弁16は板ばね17によって中立位置(N)に復帰するものである。
ここで、ステアリングバルブ14のハウジング15内には、アキュムレータ11からの圧油が後述の供給配管37等を介して供給される高圧側油路18Aと、タンク10に後述の排出配管38等を介して接続される低圧側油路18Bと、スプール弁16を介して高圧側油路18Aと低圧側油路18Bのいずれかに選択的に接続される一対の出力側油路19A,19Bとが設けられている。
また、油圧ポンプモータ13とスプール弁16との間には、一対のメイン油路20A,20Bが設けられている。このメイン油路20A,20Bのいずれか一方は、スプール弁16が中立位置(N)から切換位置(L),(R)に切換えられたときに高圧側油路18Aに接続され、該高圧側油路18Aからの圧油がメイン油路20A,20B内を流通する。
このとき、油圧ポンプモータ13は、高圧側油路18Aからの圧油がメイン油路20A,20Bを介して供給されることにより、ハンドル12の操作をアシストする方向に回転される。即ち、油圧ポンプモータ13は、メイン油路20A,20B内を流れる圧油により回転駆動され、ハンドル12に対して操作方向と同じ方向の補助動力を与えるものである。
21はステアリングバルブ14のハウジング15内に設けられた連絡通路で、この連絡通路21は、後述のオリフィス継手41とスプール弁16との間に形成され、後述する循環路39の一部を構成するものである。この連絡通路21は、後述のオリフィス継手41側から図3中の矢示A方向に循環してくる油液をスプール弁16内に流通させ、この油液によりスプール弁16を常に暖めた状態に保つ機能を有するものである。
この場合、連絡通路21は、図4に例示するようにステアリングバルブ14のハウジング15に穿設された通路穴からなり、その端部はハウジング15の外側面に開口している。そして、連絡通路21の開口端側には、後述するオリフィス継手41の雄ねじ部41Bが螺合して接続され、連絡通路21の開口端とオリフィス継手41との間は、後述のOリング44によりシールされるものである。
22A,22Bは本実施の形態で採用した左,右のステアリングシリンダである。この各ステアリングシリンダ22A,22Bは、図1中に示す前輪7側に設けられ、左,右の前輪7に対して油圧力による操舵力を付加する。即ち、左,右のステアリングシリンダ22A,22Bは、図2に示すように、アキュムレータ11からの圧油がステアリングバルブ14、後述の流量増幅器23を介して供給されることにより伸縮動作する。そして、左,右の前輪7は、ステアリングシリンダ22A,22Bの伸縮により舵取り方向に動かされるものである。
23はステアリングバルブ14とステアリングシリンダ22A,22Bとの間に設けられた流量増幅器ある。この流量増幅器23は、ステアリングバルブ14の出力側油路19A,19Bから供給される圧油の流量を増大させ、ステアリングシリンダ22A,22Bの伸縮速度を速くする。即ち、流量増幅器23は、ハンドル12を操作したときに、ステアリングシリンダ22A,22Bの応答性を高めるために用いるものである。
ここで、流量増幅器23は、図2に示すように油圧パイロット式の3位置の方向制御弁24と、該方向制御弁24に連動して切換わる開閉弁25と、該開閉弁25に連動して切換わる他の開閉弁26とを含んで構成されている。方向制御弁24とステアリングシリンダ22A,22Bとの間には一対の主管路27A、27Bが設けられ、ステアリングシリンダ22A,22Bは、主管路27A、27Bを介して供給,排出される圧油により伸縮するものである。
また、流量増幅器23には、図2に示すようにアキュムレータ11に第1の供給配管28を介して接続される高圧側油路29と、タンク10に排出配管30等を介して接続される低圧側油路31と、ステアリングバルブ14の出力側油路19A,19Bから導かれる圧油を方向制御弁24に供給する一対の流入側油路32A,32Bとが設けられている。ここで、方向制御弁24は、流入側油路32A,32Bから供給される圧油をパイロット圧として中立位置(N′)と左,右の切換位置(L′),(R′)との間で切換制御される。
この場合、流入側油路32Aは、図2に示す如くステアリングバルブ14の出力側油路19Aに配管33を介して接続され、流入側油路32Bは、ステアリングバルブ14の出力側油路19Bに配管34を介して接続されている。この流入側油路32A,32Bから供給されるパイロット圧により方向制御弁24が中立位置(N′)から左,右の切換位置(L′),(R′)のいずれかに切換わると、これに伴って開閉弁25が図2に示す遮断位置から連通位置に切換わり、開閉弁26も遮断位置から連通位置に切換わる。このときに、流入側油路32A,32Bのいずれか一方が高圧側油路29に合流して接続され、この合流した圧油が方向制御弁24、主管路27A、27Bを介してステアリングシリンダ22A,22Bに向けて供給されるものである。
35は流量増幅器23の低圧側油路31に設けられたチェック弁で、該チェック弁35は、通常時は閉弁し、低圧側油路31の油液がタンク10に向けて排出されるのを阻止する。しかし、チェック弁35は、例えば低圧側油路31内が負圧に近付いたときに開弁し、タンク10内の油液が低圧側油路31内に向けて補給されるのを許すものである。
36はチェック弁35とは並列に低圧側油路31の途中に設けられたばね付きチェック弁を示している。ここで、ばね付きチェック弁36は、例えば後述の排出配管38からタンク10に向けて排出される油液の圧力がばね36Aの設定圧(例えば、0.5〜1.1MPa)を越えたときに開弁し、このときの油液がタンク10に向けて排出されるのを許す。そして、これ以外のときには、ばね付きチェック弁36が閉弁し、油液の流通を阻止するものである。
37はステアリングバルブ14に圧油を供給するための第2の供給配管で、該第2の供給配管37は、図2に示すように流量増幅器23の高圧側油路29に接続されている。アキュムレータ11からの圧油は、第1の供給配管28、高圧側油路29等を介して第2の供給配管37に供給される。従って、第2の供給配管37は、アキュムレータ11からの圧油をステアリングバルブ14の高圧側油路18Aに供給するものである。
38はステアリングバルブ14の低圧側油路18Bに接続される排出配管を示し、該排出配管38の先端側は、流量増幅器23の低圧側油路31に接続されている。そして、ばね付きチェック弁36が開弁したときに、ステアリングバルブ14の低圧側油路18Bから排出配管38内に導かれた油液は、低圧側油路31、排出配管30を介してタンク10に排出される。
39はアキュムレータ11からの油液をステアリングバルブ14に循環させる循環路である。この循環路39は、図2に示すように供給配管37の途中から分岐した分岐管路40と、後述するオリフィス継手41内の通路と、ステアリングバルブ14内の連絡通路21と、スプール弁16内の通路および低圧側油路18Bと、排出配管38とにより構成されている。
そして、ステアリングバルブ14のスプール弁16が中立位置(N)にあるときには、図2に示すアキュムレータ11からの圧油が第1の供給配管28、高圧側油路29、第2の供給配管37を介してステアリングバルブ14に供給される。このステアリングバルブ14に供給される圧油は、循環路39の分岐管路40、オリフィス継手41内の通路と、ステアリングバルブ14内の連絡通路21と、スプール弁16内の通路および低圧側油路18Bとに向けて循環する。さらに、低圧側油路18B内の油液は、排出配管38から流量増幅器23の低圧側油路31、他の排出配管30を介してタンク10へと還流するように排出される。
次に、本実施の形態の要部であるオリフィス継手41、オリフィス部42およびフィルタ43について説明する。
即ち、41は循環路39の途中に設けられたオリフィス部材としてのオリフィス継手である。このオリフィス継手41は、図4〜図6に示すように外形が六角形状をなし一側が開口した筒形部41Aと、該筒形部41Aの他側に一体形成された小径の雄ねじ部41Bとを有している。筒形部41Aの内周側には、例えば分岐管路40の先端側を螺合して接続するために雌ねじ41Cが形成されている。
オリフィス継手41の筒形部41A内には、後述のオリフィス部42に連通する通路穴41Dと、該通路穴41Dよりも大径に形成され後述のフィルタ43が雌ねじ41C側から着脱可能に取付けられるフィルタ取付穴41Eとが形成されている。オリフィス継手41は、図4に示すようにステアリングバルブ14のハウジング15に外側から着脱可能に取付けられ、このときに、オリフィス継手41の雄ねじ部41Bが連絡通路21の開口端側に螺合して接続されるものである。
42はオリフィス継手41の雄ねじ部41B内に形成されたオリフィス部で、該オリフィス部42は、設計上で必要最小限とされる孔径と長さをもったオリフィス孔により構成され、その孔径は、例えば0.5〜0.6mm程度となっている。オリフィス部42は、内部を流通する油液に絞り作用を与え、この油液を摩擦により発熱させる。これにより、ステアリングバルブ14のハウジング15内には、連絡通路21等を通じて加温された油液が循環される。
43はオリフィス部42よりも上流側に位置してオリフィス継手41内に設けられたフィルタで、該フィルタ43は、オリフィス継手41のフィルタ取付穴41E内に雌ねじ41C側から着脱可能に取付けられている。このフィルタ43は、オリフィス継手41内を流れる油液を清浄化し、油液中に含まれる異物をオリフィス部42の上流側で除去する。これにより、フィルタ43は、オリフィス継手41のオリフィス部42側で異物詰り等が発生するのを防止するものである。
44はシール部材としてのOリングで、該Oリング44は、図4に示すようにステアリングバルブ14のハウジング15とオリフィス継手41との間に設けられ、両者の間をシールする。即ち、Oリング44は、オリフィス継手41の雄ねじ部41Bの外周側に予め装着され、オリフィス継手41の雄ねじ部41Bを連絡通路21の開口端側に螺着するときに、連絡通路21の開口端とオリフィス継手41との間をシールするものである。
本実施の形態によるダンプトラック1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
鉱山等の砕石場では、大型の油圧ショベル(図示せず)を用いて運搬対象の砕石4をベッセル3上に積載する。このとき、ベッセル3は図1に示す運搬位置に配置される。そして、ダンプトラック1は、ベッセル3上に砕石4を多量に積載した状態で、この砕石4を所定の荷降ろし場に向けて運搬する。
前記荷降ろし場においては、キャブ6内の運転者が、操作レバー(図示せず)を手動操作することにより、ホイストシリンダ9を伸長させてベッセル3を斜め後方へと持上げる。これにより、ベッセル3内の砕石4は、下方へと滑り落ちるようにベッセル3から排出される。
砕石4の排出が終了すると、運転者が前記操作レバーを手動で操作することにより、ホイストシリンダ9を縮小させる。これによりベッセル3は、図1に示す運搬位置へと回動され、車体2上に着座する。そして、この状態でダンプトラック1は、次なる運搬作業に備えるものである。
ここで、ダンプトラック1の油圧源を構成する油圧ポンプがエンジンで駆動されることにより、アキュムレータ11には、この油圧ポンプから吐出される圧油の一部が蓄圧されている。ステアリングバルブ14のハウジング15内には、アキュムレータ11内に蓄圧した圧油が第1の供給管路28、高圧側油路29、第2の供給配管37および高圧側油路18Aを介して供給される。また、アキュムレータ11内に蓄圧した圧油は、流量増幅器23、主管路27A,27Bを介してステアリングシリンダ22A,22Bにも供給される。
さて、ダンプトラック1が作業現場等で路上走行するときには、キャブ6内の運転者がハンドル12を左方向または右方向に回動操作し、ダンプトラック1を左旋回または右旋回させる。
初めに、ダンプトラック1が路上走行している状態で、キャブ6内の運転者が左旋回するようにハンドル12を操作した場合について述べる。この場合、運転者がハンドル12を左方向に回動操作すると、ステアリングバルブ14のスプール弁16が、図2に示す中立位置(N)から左側の切換位置(L)に切換えられる。
これにより、ハンドル軸12Aに連結された油圧ポンプモータ13には、アキュムレータ11による圧油がステアリングバルブ14の高圧側油路18Aから切換位置(L)にあるスプール弁16を介して、メイン油路20B側に向け供給される。このため、油圧ポンプモータ13は、メイン油路20B側からメイン油路20A側に向けて流れる圧油により左方向に回転駆動され、ハンドル12に対して操作方向と同じ方向の補助動力を与える。
次に、キャブ6内の運転者がハンドル12を右方向に回動操作した場合について述べる。この場合には、ステアリングバルブ14のスプール弁16が、図3に示す中立位置(N)から右側の切換位置(R)に切換えられる。これにより、ハンドル軸12Aに連結された油圧ポンプモータ13には、ステアリングバルブ14の高圧側油路18Aから切換位置(R)のスプール弁16を介して、メイン油路20A側に向け圧油が供給される。このため、油圧ポンプモータ13は、メイン油路20Aからメイン油路20Bに流れる圧油により右方向に回転駆動され、ハンドル12に対して操作方向と同じ方向の補助動力を与える。
このように、車両のステアリング操作時には、運転者がハンドル12を左方向または右方向に回動操作すると、油圧ポンプモータ13によりハンドル12の操作方向と同じ方向の補助動力が与えられるため、ハンドル12の操作感を軽くすることができる。
一方、ステアリングバルブ14のスプール弁16が中立位置(N)から切換位置(L)に切換えられた状態では、ステアリングバルブ14の出力側油路19Aから流量増幅器23の流入側油路32Aに配管33を介して圧油が導かれる。これにより、流量増幅器23の方向制御弁24が図2に示す中立位置(N′)から切換位置(L′)に切換わると共に、開閉弁25も図2に示す遮断位置から連通位置に切換わる。また、他の開閉弁26についても、左,右のパイロット圧に従って図2に示す遮断位置から連通位置に切換わる。
このため、流量増幅器23は、流入側油路32Aが高圧側油路29に合流して接続される。この合流した圧油は、切換位置(L′)にある方向制御弁24、主管路27Aを介して左,右のステアリングシリンダ22A,22Bに向けて供給される。この結果、左側のステアリングシリンダ22Aは、主管路27Aからの圧油によって伸長方向に駆動され、右側のステアリングシリンダ22Bは縮小方向に駆動される。
また、ステアリングバルブ14のスプール弁16が中立位置(N)から切換位置(R)に切換えられたときには、ステアリングバルブ14の出力側油路19Bから流量増幅器23の流入側油路32Bに配管34を介して圧油が導かれる。これにより、流量増幅器23の方向制御弁24が図2に示す中立位置(N′)から切換位置(R′)に切換わると共に、開閉弁25も遮断位置から連通位置に切換わる。また、他の開閉弁26についても、左,右のパイロット圧に従って図2に示す遮断位置から連通位置に切換わる。
このため、流量増幅器23は、流入側油路32Bが高圧側油路29に合流して接続される。この合流した圧油は、切換位置(R′)にある方向制御弁24、主管路27Bを介して左,右のステアリングシリンダ22A,22Bに向けて供給される。この結果、左側のステアリングシリンダ22Aは、主管路27Bからの圧油によって縮小方向に駆動され、右側のステアリングシリンダ22Bは伸長方向に駆動される。
このように、アキュムレータ11内に蓄圧された圧油は、第1の供給管路28、高圧側油路29、第2の供給配管37および高圧側油路18Aを介してステアリングバルブ14に供給されると共に、ステアリングバルブ14および流量増幅器23を介して左,右のステアリングシリンダ22A,22Bに供給される。これにより、ステアリングシリンダ22A,22Bは伸縮動作し、左,右の前輪7を舵取り方向に動かすことができる。
一方、運転者がハンドル12の回動操作を停止すると、スプール弁16が中立位置(N)に復帰し、これに伴って流量増幅器23の方向制御弁24が中立位置(N′)に戻り、開閉弁25,26も図2に示す遮断位置に戻る。これにより、ステアリングシリンダ22A,22Bに対する圧油の供給が停止されるので、ステアリングシリンダ22A,22Bによる前輪7の舵取り操作も停止される。
ところで、ダンプトラック1は、鉱山等のように朝,晩で1日の温度差が激しい場所で運搬作業を行うことが多い。このため、周囲温度の変化による所謂ヒートショックからステアリングバルブ14を保護することが必要となる。しかも、大型の車両からなるダンプトラック1は、図1に示すようにタンク10が車体2の側面に設けられ、ステアリングバルブ14は、キャブ6の下面側に設置されている。これにより、ステアリングバルブ14はタンク10から大きく離間した位置に配置され、タンク10側とステアリングバルブ14側とには大きな温度差が生じ易い構造である。
そこで、本実施の形態にあっては、車両のステアリング操作が行われずに、ステアリングバルブ14のスプール弁16が中立位置(N)にあるときにも、アキュムレータ11からの圧油(作動油)をステアリングバルブ14のハウジング15内に循環させるための循環路39を設けている。この循環路39は、第2の供給配管37の分岐管路40と、オリフィス継手41内の通路と、ステアリングバルブ14内の連絡通路21と、スプール弁16内の通路および低圧側油路18Bと、排出配管38とにより構成されている。循環路39の途中には、オリフィス継手41のオリフィス部42を設ける構成としている。
前述のオリフィス継手41のオリフィス部42は、ステアリングバルブ14のスプール弁16が中立位置(N)にあるときにも、循環する油液に絞り作用を与えて摩擦熱を発生させる。この結果、加温状態にある油液は、図3中の矢示A方向に沿って連絡通路21、スプール弁16内の通路および低圧側油路18Bへと流通し、ステアリングバルブ14を常に暖めた状態に保つことができる。
しかも、本実施の形態では、循環路39を流通する油液に絞り作用を与えるオリフィス継手41を、ステアリングバルブ14のハウジング15に外側から着脱可能に取付ける構成としている。このため、循環路39を流通する油液中に含まれた異物によりオリフィス継手41を通過する油液の流れが少しでも悪くなったときには、オリフィス継手41をハウジング15の外側面から簡単に取外して対処することができ、前記異物によりオリフィス継手41の通路が塞がれるのを防ぐことができる。
また、オリフィス継手41には、オリフィス部42とフィルタ43とを設けているので、オリフィス部42よりも上流側に配置したフィルタ43により、油液中に含まれた異物を除去することができ、オリフィス部42内に異物が入り込むのを防ぐことができる。オリフィス継手41のメンテナンス時には、ステアリングバルブ14のハウジング15からオリフィス継手41を取外した状態でフィルタ43の洗浄作業等を行えばよく、異物による目詰りを簡単に防止できると共に、メンテナンス時の作業性を向上することができる。
従って、本実施の形態によれば、ステアリングバルブ14のスプール弁16が中立位置(N)にあるときにも、ステアリングバルブ14のハウジング15内に循環路39を介して油液を循環させることができる。この場合、オリフィス部42のオリフィス径を、例えば0.5〜0.6mm程度まで小さくすることができ、油液の流量を必要最小限に抑えることができると共に、ステアリングバルブ14のハウジング15内を常に暖めた状態に保つことができる。
しかも、オリフィス継手41内を通過する油液の流量を必要最小限に抑えることができるため、アキュムレータ11の容量を従来技術のように大きくする必要がなくなる。この結果、必要最小限の容量を有したアキュムレータ11を用いることができ、省エネルギ化を図ることができる。
また、オリフィス継手41は、筒形部41Aと小径の雄ねじ部41Bとを有し、雄ねじ部41Bをステアリングバルブ14のハウジング15(連絡通路21の開口端側)に外側から螺合して取付けることができる。このため、ステアリングバルブ14に対するオリフィス継手41の取付け、取外し作業を短時間で容易に行うことができる。これにより、オリフィス継手41の通路が異物で塞がれるのを防ぐためのメンテナンス作業を、ハウジング15の外側から簡単に、かつ効率的に行うことができる。
なお、前述した実施の形態では、ステアリングバルブ14のハウジング15内に7ポート3位置のスプール弁16を設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、このスプール弁16以外の形式のスプール弁を用いてもよく、また、方向制御弁を複数組合せて用いてもよい。即ち、本発明で採用したステアリングバルブは、操舵ハンドルにより操作され、中立位置から切換えられたときにステアリングシリンダに供給する圧油の方向と流量を制御する構成であればよいものである。
また、前記実施の形態では、運搬車両として後輪駆動式のダンプトラック1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば前輪駆動式または前,後輪を共に駆動する4輪駆動式のダンプトラックに適用してもよく、走行用の車輪を備えたダンプトラック以外の運搬車両に適用してもよいものである。
1 ダンプトラック(運搬車両)
2 車体
3 ベッセル(荷台)
4 砕石(運搬対象物)
5 連結ピン
6 キャブ(運転室)
7 前輪
8 後輪
9 ホイストシリンダ
10 作動油タンク(油圧源)
11 アキュムレータ(油圧源)
12 操舵ハンドル
14 ステアリングバルブ
15 ハウジング
16 スプール弁
17 板ばね
18A 高圧側油路
18B,31 低圧側油路(循環路)
19A,19B 出力側油路
20A,20B メイン油路
21 連絡通路(循環路)
22A,22B ステアリングシリンダ
23 流量増幅器
27A,27B 主管路
28,37 供給配管
38 排出配管
39 循環路
40 分岐管路(循環路)
41 オリフィス継手(オリフィス部材)
42 オリフィス部
43 フィルタ

Claims (5)

  1. 自走可能な車体(2)と、該車体(2)の後側を支点として該車体(2)上に傾転可能に設けられ運搬対象物(4)が積載される荷台(3)と、該荷台(3)の前側に位置して前記車体(2)に設けられた運転室(6)と、該運転室(6)内に設けられ運転者が舵取り操作する操舵ハンドル(12)と、該操舵ハンドル(12)により操作され中立位置から切換えられたときにステアリングシリンダ(22A),(22B)に供給する圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブ(14)と、該ステアリングバルブ(14)が中立位置にあるときに該ステアリングバルブ(14)内に油液を循環させる循環路(39)とを備えてなる運搬車両において、
    前記循環路(39)の途中には、前記ステアリングバルブ(14)の外側面に着脱可能に取付けられ流通する油液に絞り作用を与えるオリフィス部材(41)を設ける構成としたことを特徴とする運搬車両。
  2. 前記オリフィス部材(41)は、前記ステアリングバルブ(14)のハウジング(15)に外側から螺合して取付ける構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
  3. 前記オリフィス部材は、流通する油液に絞り作用を与えるオリフィス部(42)と、該オリフィス部(42)よりも上流側に位置し前記油液を清浄化するフィルタ(43)とを有したオリフィス継手(41)により構成してなる請求項1に記載の運搬車両。
  4. 前記ステアリングバルブ(14)は、圧油を蓄圧するアキュムレータ(11)に供給配管(37)を介して接続される高圧側油路(18A)と、タンク(10)に排出配管(38)を介して接続される低圧側油路(18B)とを有し、
    前記循環路(39)は、前記アキュムレータ(11)からの圧油を前記ステアリングバルブ(14)内に循環させるため、前記供給配管(37)から分岐し先端側が前記オリフィス部材(41)に接続される分岐管路(40)と、前記オリフィス部材(41)と、前記ステアリングバルブ(14)内に設けられ前記オリフィス部材(41)内を前記低圧側油路(18B)に連通させる連絡通路(21)と、前記低圧側油路(18B)に接続された前記排出配管(38)とにより構成してなる請求項1に記載の運搬車両。
  5. 圧油を蓄圧するアキュムレータ(11)と前記ステアリングシリンダ(22A),(22B)との間には、前記操舵ハンドル(12)の操作により前記ステアリングバルブ(14)が中立位置から切換位置に切換えられるときに、該ステアリングバルブ(14)の出力側油路(19A),(19B)から供給される圧油をパイロット圧として中立位置から切換位置に切換えられる流量増幅弁(23)を設け、
    この流量増幅弁(23)は、前記中立位置から切換位置に切換えられたときに前記ステアリングバルブ(14)の出力側油路(19A),(19B)から供給される圧油と前記アキュムレータ(11)から供給される圧油とを合流させ、流量が増大した圧油を主管路(27A),(27B)を介して前記ステアリングシリンダ(22A),(22B)に向けて供給する構成としてなる請求項1に記載の運搬車両。
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