JP2016141194A - 油圧回路構造及び作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉塞回路内の油圧の上昇を抑制した油圧回路構造を提供する。
【解決手段】油圧回路構造は、給排油路61〜64に対する作動油の流出入を許容する第1状態、及び給排油路63、64に対する作動油の流出入を規制する第2状態に状態変化が可能なステアモードバルブ47と、ステアモードバルブ47が第2状態のときに給排油路63、64からの作動油の流出を阻止するダブルパイロットチェックバルブ73と、給排油路64内の油圧の上昇によって作動油を蓄圧し、給排油路64内の油圧の低下によって作動油を排出するアキュームレータ51と、給排油路64側の油圧がアキュームレータ51の油圧より所定圧以上高いときに、給排油路64側からアキュームレータ51側へ作動油を流通させるリリーフバルブ52と、アキュームレータ51側から給排油路64側への作動油の流通を許容し且つ逆流を阻止するチェックバルブ53とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、油圧式ステアリング装置における油圧回路構造に関する。
従来より、クレーン車等の自走可能な作業車両には、油圧式のステアリング装置を有するものがある。例えば特許文献1には、前輪側シリンダ及び後輪側シリンダへの油圧の給排を切替弁によって制御することで、操向状態を切り替え可能なステアリング装置が開示されている。
特許文献1に記載のステアリング装置は、作動油を供給するポンプと前輪側シリンダ及び後輪側シリンダとの間に配置した切替弁によって、ポンプから前輪側シリンダ及び後輪側シリンダの両方に作動油を供給することによって四輪操向或いはクラブ操向を実現し、ポンプから前輪側シリンダ及び後輪側シリンダの一方にのみ作動油を供給することによって前輪操向或いは後輪操向を実現する。
特許第5284046号公報
上記構成のステアリング装置を備えた作業車両を前輪操向させる場合、当該作業車両の直進性を確保するために、後輪側シリンダと切替弁との間に介装されたチェック弁によって、当該油圧回路を閉塞(以下、このような油圧回路を「閉塞回路」と表記することがある。)する。このため、油温の上昇等による作動油の膨張によって閉塞回路内の油圧が過度に上昇すると、当該閉塞回路を構成する機器が損傷する可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、四輪操向及び前輪操向を切り替え可能なステアリング装置に採用される油圧回路において、チェック弁で閉塞された閉塞回路内の油圧の過度の上昇を抑制した油圧回路構造を提供することにある。
(1) 本発明に係る油圧回路構造は、左右の前輪を操向させる前輪側シリンダ部と、左右の後輪を操向させる後輪側シリンダ部と、上記前輪側シリンダ部に対して給排される作動油が流通する第1給排油路と、上記後輪側シリンダ部に対して給排される作動油が流通する第2給排油路と、上記第1給排油路及び上記第2給排油路に対する作動油の流出入を許容する第1状態、及び上記第1給排油路に対する作動油の流出入を許容し且つ上記第2給排油路に対する作動油の流出入を規制する第2状態に状態変化が可能な切替弁と、上記後輪側シリンダ及び上記切替弁の間において上記第2給排油路に接続されており、上記切替弁が上記第2状態のときに上記第2給排油路から上記切替弁への作動油の流出を阻止するチェック弁と、上記第2給排油路から分岐した分岐油路と、上記分岐油路に接続されており、上記第2給排油路内の油圧の上昇によって流入した作動油を蓄圧し、上記第2給排油路内の油圧の低下によって蓄圧した作動油を上記第2給排油路へ排出するアキュームレータと、上記分岐油路に接続されており、上記第2給排油路側の油圧が上記アキュームレータの油圧より所定圧以上高いときに、上記第2給排油路側から上記アキュームレータ側へ作動油を流通させる過圧防止弁と、上記過圧防止弁と並列に上記分岐油路に接続されており、上記アキュームレータ側から上記第2給排油路側への作動油の流通を許容し且つ逆流を阻止する逆止弁とを備える。
上記構成によれば、前輪操向時にチェック弁で閉塞された後輪側シリンダ部及び第2給排油路を含む閉塞回路において、油温の上昇による油圧上昇に伴って第2給排油路内の作動油がアキュームレータに蓄圧され、油温の低下による油圧低下に伴ってアキュームレータに蓄圧された作動油が第2給排油路に戻されて、第2給排油路の作動油不足が補填される。その結果、閉塞回路内の油圧が過度に上昇することを抑制できる。
(2) 本発明に係る作業車両は、左右の前輪と、左右の後輪と、上記記載の油圧回路構造とを備える。
上記構成の油圧回路構造を採用した作業車両によれば、温度変化の激しい環境で使用されたとしても、チェック弁で閉塞された閉塞回路を構成する機器の損傷を抑制することができる。なお、前輪及び後輪それぞれは、一軸に限定されず、多軸であってもよい。
本発明によれば、油温の上昇による閉塞回路内の油圧上昇に伴って第2給排油路内の作動油がアキュームレータに蓄圧され、油温の低下による閉塞回路内の油圧低下に伴ってアキュームレータに蓄圧された作動油が第2給排油路に戻されて第2給排油路の作動油不足を補填できるので、閉塞回路内の油圧が過度に上昇することを抑制できる。
図1は、本実施形態に係るラフテレーンクレーン10の概略図である。 図2は、本実施形態に係るステアリング装置40の油圧系統図である。 図3は、ステアモードバルブ47の油圧系統図であって、(A)は第1状態を、(B)は第2状態を示す。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[ラフテレーンクレーン10]
本実施形態に係るラフテレーンクレーン10は、図1に示されるように、下部走行体20と、上部作業体30とを主に備える。ラフテレーンクレーン10は、下部走行体20によって目的地まで走行し、当該目的地で上部作業体30に所定の動作をさせるものである。ラフテレーンクレーン10は、作業車両の一例である。但し、作業車両の具体例はラフテレーンクレーン10に限定されず、例えばオールテレーンクレーン等のホイール式クレーンであればよい。
[下部走行体20]
下部走行体20は、左右一対の前輪21と、左右一対の後輪22とを有する(図1では、右側のみを図示)。前輪21及び後輪22は、トランスミッション(図示省略)を介して伝達されるエンジン(図示省略)の駆動力によって回転される。また、前輪21及び後輪22は、後述するステアリング装置40によって操向される。
また、下部走行体20は、アウトリガ23、24を有する。アウトリガ23、24は、下部走行体20から左右方向に張り出した位置において地面に接地する張出状態と、地面から離間した状態で下部走行体20に格納される格納状態とに状態変化が可能である。上部作業体30の動作時にアウトリガ23、24を張出状態とすることにより、ラフテレーンクレーン10の姿勢が安定する。一方、アウトリガ23、24は、下部走行体20の走行時に格納状態とされる。
[上部作業体30]
上部作業体30は、旋回ベアリング31を介して下部走行体20に旋回可能に支持されている。上部作業体30は、伸縮ブーム32と、フック33と、キャビン34とを主に備える。伸縮ブーム32は、起伏シリンダ35によって起伏され、伸縮シリンダ(図示省略)によって伸縮される。フック33は、伸縮ブーム32の先端に吊り下げられており、ウインチ(図示省略)によって昇降される。キャビン34は、下部走行体20及び上部作業体30を操作するための操作部(図示省略)を有する。
[ステアリング装置40]
ステアリング装置40は、図2に示されるように、シリンダ41、42、43、44と、油圧ポンプ45と、ステアリングユニット46と、ステアモードバルブ47と、油圧調整回路50とを主に備える。ステアリング装置40は、キャビン34に設置されたステアリングホイール(図示省略)を通じてユーザから受け付けたステアリング操作に基づいて、前輪21、及び/又は、後輪22を操向させるための装置である。ステアリング装置40の油圧回路は、油圧回路構造の一例である。
シリンダ41は、左の前輪21を操向させる。シリンダ42は、右の前輪21を操向させる。シリンダ41、42は、給排油路61、62を介して接続されたステアモードバルブ47によって、連動して伸縮される。給排油路61は、シリンダ41の縮小油室と、シリンダ42の伸長油室とに並列に接続されている。また、給排油路62は、シリンダ41の伸長油室と、シリンダ42の縮小油室とに並列に接続されている。シリンダ41、42は、前輪側シリンダ部の一例である。給排油路61、62は、シリンダ41、42に対して給排される作動油が流通する第1給排油路の一例である。
シリンダ43は、左の後輪22を操向させる。シリンダ44は、右の後輪22を操向させる。シリンダ43、44は、給排油路63、64を介して接続されたステアモードバルブ47によって、連動して伸縮される。給排油路63は、シリンダ43の縮小油室と、シリンダ44の伸長油室とに並列に接続されている。また、給排油路64は、シリンダ43の伸長油室と、シリンダ44の縮小油室とに並列に接続されている。シリンダ43、44は、後輪側シリンダ部の一例である。給排油路63、64は、シリンダ43、44に対して給排される作動油が流通する第2給排油路の一例である。
さらに、給排油路63、64には、ダブルパイロットチェックバルブ73が介装されている。ダブルパイロットチェックバルブ73は、ステアモードバルブ47が第1状態のときに、給排油路63、64の一方を通じてバルブ49から供給された作動油をシリンダ43、44側に流通させ、給排油路63、64の他方を通じてシリンダ43、44から排出された作動油をバルブ49側に流通させる。一方、ダブルパイロットチェックバルブ73は、ステアモードバルブ47が第2状態のとき、換言すれば、バルブ49を中立位置(後述する位置c)のときに、シリンダ43、44側からバルブ49側への作動油の流出を阻止する。これにより、ステアモードバルブ47が第2状態のときに、シリンダ43、44からの作動油の流出がブロックされる。ダブルパイロットチェックバルブ73は、後輪側シリンダ部及び第2給排油路を含む油圧回路を閉塞する前述のチェック弁に相当する。
油圧ポンプ45は、タンク(図示省略)に貯留された作動油をステアモードバルブ47を通じてシリンダ41〜44に供給する。油圧ポンプ45は、エンジンEの駆動力が伝達されることによって駆動される。油圧ポンプ45は、ステアリングユニット46及び油路65、70を介してステアモードバルブ47と接続されている。ステアリングユニット46は、ユーザによって操作されたステアリングホイールの操作方向及び操作量に基づいて、油圧ポンプ46から供給される作動油の供給方向及び流量を制御する。
ステアモードバルブ47は、バルブ48、49を備える。ステアモードバルブ47は、シリンダ41〜44とポンプ45との接続状態を切り替えることによって、前輪21及び後輪22を逆向きに操向させる四輪操向と、前輪21及び後輪22を同じ向きに操向させるクラブ操向と、前輪21のみを操向させる前輪操向と、後輪22のみを操向させる後輪操向とを切り替える。ステアモードバルブ47は、切替弁の一例である。
バルブ48は、図3に示されるように、4ポート(j、k、m、n)2位置(位置a、位置b)の切換式の電磁弁である。ポートjには油路69が接続され、ポートkには油路66が接続され、ポートmには油路70が接続され、ポートnには油路71が接続されている。また、図2に示されるように、油路69は外部接続用のポートB1を介して給排油路62に接続され、油路71はポートA1を介して給排油路61に接続されている。
バルブ49は、図3に示されるように、4ポート(d、e、f、g)3位置(位置a、位置b、位置c)の切換式の電磁弁である。ポートdには油路65が接続され、ポートeには油路66が接続され、ポートfには油路67が接続され、ポートgには油路68が接続されている。また、図2に示されるように、油路67は外部接続用のポートA2を介して給排油路64に接続され、油路68はポートB2を介して給排油路63に接続されている。
[油圧調整回路50]
油圧調整回路50は、図2に示されるように、アキュームレータ51と、リリーフバルブ52と、チェックバルブ53とを主に備える。油圧調整回路50は、ダブルパイロットチェックバルブ73で閉塞された給排油路64内の油圧の過度の上昇を抑制するための油圧回路である。油圧調整回路50は、給排油路64から分岐された分岐油路72に接続されている。但し、分岐油路72は、給排油路63から分岐されていてもよいし、給排油路63、64の両方から分岐されていてもよい。
アキュームレータ51は、分岐油路72に接続されている。アキュームレータ51は、窒素ガス等の気体が封入された第1室51Aと、分岐油路72に連通された第2室51Bと、第1室51A及び第2室51Bを隔てる弾性膜51Cとを有する周知の構成を採用できる。アキュームレータ51は、分岐油路72内の油圧が上昇したことに応じて、窒素ガスを圧縮して第2室51Bに流入した作動油を蓄圧する。また、アキュームレータ51は、分岐油路72内の油圧が低下したことに応じて、窒素ガスの膨張によって第2室51Bから押し出された作動油を分岐油路72へ戻す。
リリーフバルブ52は、給排油路64とアキュームレータ51との間において、分岐油路72に接続されている。リリーフバルブ52は、給排油路64側の油圧がアキュームレータ51の油圧より所定圧以上高くなったことに応じて、給排油路64側からアキュームレータ51側へ作動油を流通させる。リリーフバルブ52は、過圧防止弁の一例である。
チェックバルブ53は、給排油路64とアキュームレータ51との間において、リリーフバルブ52と並列に分岐油路72に接続されている。チェックバルブ53は、アキュームレータ51側から給排油路64側への作動油の流通を許容し且つ逆流を阻止する。チェックバルブ53は、逆止弁の一例である。
[ステアリング装置40の動作]
次に、ステアリング装置40の動作を説明する。ステアリング装置40は、ステアモードバルブ47が図3(A)に示される状態のときに四輪操向を実現し、ステアモードバルブ47が図3(B)に示される状態のときに前輪操向を実現する。ステアリング装置40の状態は、例えば、キャビン34に設置された切替スイッチ等を通じてユーザによって切り替えられる。また、図示は省略するが、バルブ48を位置aとし、バルブ49を位置cとすることによって、クラブ操向が実現される。また、バルブ48を位置bとし、バルブ49を位置a又は位置bとすることによって、後輪操向が実現される。
まず、図3(A)に示されるステアモードバルブ47において、バルブ48は位置aであり、バルブ49は位置aである。このステアモードバルブ47は、全ての給排油路61〜64(すなわち、全てのシリンダ41〜44)に対する作動油の流出入を許容する。図3(A)に示されるステアモードバルブ47の状態は、四輪操向を実現する第1状態の一例である。
図3(A)に示されるステアモードバルブ47は、ポンプ45からステアリングユニット46で供給方向及び流量が制御されて油路65に供給された作動油を、バルブ49、油路68、給排油路63を通じて、シリンダ43の縮小油室及びシリンダ44の伸長油室に供給する。また、これに伴ってシリンダ43の伸長油室及びシリンダ44の縮小油室から排出された作動油は、給排油路64、油路67、バルブ49、油路66、バルブ48、油路71、及び給排油路61を通じて、シリンダ41の縮小油室及びシリンダ42の伸長油室に供給される。さらに、これに伴ってシリンダ41の伸長油室及びシリンダ42の縮小油室から排出された作動油は、給排油路62、油路69、バルブ48、油路70、及びステアリングユニット46を通じて、タンクに排出される。その結果、前輪21が右操向され、後輪22が左操向される。
また、図3(A)に示されるステアモードバルブ47は、ポンプ45からステアリングユニット46で供給方向及び流量が制御されて油路70に供給された作動油を、バルブ48、油路69、及び給排油路62を通じて、シリンダ41の伸長油室及びシリンダ42の縮小油室に供給する。これに伴ってシリンダ41の縮小油室及びシリンダ42の伸長油室から排出された作動油は、給排油路61、油路71、バルブ48、油路66、バルブ49、油路67、及び給排油路64を通じて、シリンダ43の伸長油室及びシリンダ44の縮小油室に供給される。さらに、これに伴ってシリンダ43の縮小油室及びシリンダ44の伸長油室から排出された作動油は、給排油路63、油路68、バルブ49、油路65、及びステアリングユニット46を通じて、タンクに排出される。その結果、前輪21が左操向され、後輪22が右操向される。
次に、図3(B)に示されるステアモードバルブ47において、バルブ48は位置aであり、バルブ49は位置cである。このステアモードバルブ47は、給排油路61、62(すなわち、シリンダ41、42)に対する作動油の流出入を許容し、給排油路63、64(すなわち、シリンダ43、44)に対する作動油の流出入を規制する。図3(B)に示されるステアモードバルブ47の状態は、前輪操向を実現する第2状態の一例である。
図3(B)に示されるステアモードバルブ47は、ポンプ45からステアリングユニット46で供給方向及び流量が制御されて油路65に供給された作動油を、バルブ49、油路66、バルブ48、油路71、及び給排油路61を通じて、シリンダ41の縮小油室及びシリンダ42の伸長油室に供給する。また、これに伴ってシリンダ41の伸長油室及びシリンダ42の縮小油室から排出された作動油は、給排油路62、油路69、バルブ48、油路70、及びステアリングユニット46を通じて、タンクに排出される。その結果、前輪21が右操向される。
また、図3(B)に示されるステアモードバルブ47は、ステアリングユニット46で供給方向及び流量が制御されて油路70に供給された作動油を、バルブ48、油路69、及び給排油路62を通じて、シリンダ41の伸長油室及びシリンダ42の縮小油室に供給する。また、これに伴ってシリンダ41の縮小油室及びシリンダ42の伸長油室から排出された作動油は、給排油路61、油路71、バルブ48、油路66、バルブ49、油路65、及びステアリングユニット46を通じて、タンクに排出される。その結果、前輪21が左操向される。
一方、ステアモードバルブ47を図3(B)に示される第2状態にすると、ダブルパイロットチェックバルブ73が閉弁して、シリンダ43、44、給排油路63、64、及び油圧調整回路50で構成される油圧回路を閉塞する。その結果、当該閉塞回路からの作動油の流出が阻止されるので、後輪22は操向されない。また、油圧調整回路50は、油温の上昇等による当該閉塞回路内の油圧の過度な上昇を抑制するために、以下のように動作する。
まず、油温の上昇による閉塞回路内の油圧上昇に伴って、リリーフバルブ52の両端で給排油路64側の油圧がアキュームレータ51の油圧より所定圧以上高くなると、給排油路64側の作動油がリリーフバルブ52を通過してアキュームレータ51に蓄圧される。すなわち、シリンダ43の伸長油室、シリンダ44の縮小油室、及び給排油路64内の作動油の一部は、分岐油路72及びリリーフバルブ52を通じてアキュームレータ51に蓄圧される。その結果、シリンダ43の伸長油室、シリンダ44の縮小油室、及び給排油路64内の油圧が低下する。
また、シリンダ43の伸長油室から作動油が排出されたことに応じて、シリンダ43のピストンが伸長油室側に移動する。同様に、シリンダ44の縮小油室から作動油が排出されたことに応じて、シリンダ44のピストンが縮小油室側に移動する。その結果、シリンダ43の縮小油室、シリンダ44の伸長油室、及び給排油路63内の油圧も低下する。すなわち、アキュームレータ51に蓄圧された作動油の分だけ、ダブルパイロットチェックバルブ73で閉塞された閉塞回路全体の油圧が低下する。
一方、油温の低下による閉塞回路内の油圧低下に伴って、チェックバルブ53の両端でアキュームレータ51の油圧が給排油路64側の油圧より高くなったことに応じて、アキュームレータ51に蓄圧された作動油は、分岐油路72及びチェックバルブ53を通じて、給排油路64、シリンダ43の伸長油室、及びシリンダ44の縮小油室に戻される。すなわち、ダブルパイロットチェックバルブ73で閉塞された閉塞回路に作動油が補填される。
また、シリンダ43の伸長油室に作動油が戻されたことに応じて、シリンダ43のピストンが縮小油室側に移動する。同様に、シリンダ44の縮小油室に作動油が戻されたことに応じて、シリンダ44のピストンが伸長油室側に移動する。その結果、一対の後輪22の操向状態が元に戻る。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態に係るステアリング装置40によれば、前輪操向時にダブルパイロットチェックバルブ73で閉塞されるシリンダ43、44及び給排油路64を含む閉塞回路において、油温の上昇による油圧上昇に伴って当該閉塞回路内の作動油がアキュームレータ51に蓄圧され、油温の低下による油圧低下に伴ってアキュームレータ51に蓄圧された作動油が当該閉塞回路に戻されて、閉塞回路内の作動油不足が補填される。その結果、閉塞回路内の油圧が過度に上昇することを抑制できる。
なお、このような油圧の調整は、リリーフバルブ52の開弁圧(所謂、クラッキング圧)を適切に設定しておくことによって、自動的に行われる。すなわち、センサの検出結果に基づいてモータを駆動させる等の積極的な制御を必要としない。また、油圧調整回路50による油圧の調整によって、後輪22が操向される。しかしながら、後輪22の操向量は僅かであるので、下部走行体20の走行時に油圧調整回路50が働いたとしても、直進性に大きな影響を及ぼさない。
さらに、上記構成のステアリング装置40をラフテレーンクレーン10に適用することによって、当該ラフテレーンクレーン10が温度変化の激しい環境で使用されたとしても、油圧回路を構成する機器の損傷を抑制することができる。
10・・・ラフテレーンクレーン
21・・・前輪
22・・・後輪
40・・・ステアリング装置
41,42,43,44 シリンダ
47・・・ステアモードバルブ
51・・・アキュームレータ
52・・・リリーフバルブ
53・・・チェックバルブ
61,62,63,64・・・給排油路

Claims (2)

  1. 左右の前輪を操向させる前輪側シリンダ部と、
    左右の後輪を操向させる後輪側シリンダ部と、
    上記前輪側シリンダ部に対して給排される作動油が流通する第1給排油路と、
    上記後輪側シリンダ部に対して給排される作動油が流通する第2給排油路と、
    上記第1給排油路及び上記第2給排油路に対する作動油の流出入を許容する第1状態、及び上記第1給排油路に対する作動油の流出入を許容し且つ上記第2給排油路に対する作動油の流出入を規制する第2状態に状態変化が可能な切替弁と、
    上記後輪側シリンダ及び上記切替弁の間において上記第2給排油路に接続されており、上記切替弁が上記第2状態のときに上記第2給排油路から上記切替弁への作動油の流出を阻止するチェック弁と、
    上記第2給排油路から分岐した分岐油路と、
    上記分岐油路に接続されており、上記第2給排油路内の油圧の上昇によって流入した作動油を蓄圧し、上記第2給排油路内の油圧の低下によって蓄圧した作動油を上記第2給排油路へ排出するアキュームレータと、
    上記分岐油路に接続されており、上記第2給排油路側の油圧が上記アキュームレータの油圧より所定圧以上高いときに、上記第2給排油路側から上記アキュームレータ側へ作動油を流通させる過圧防止弁と、
    上記過圧防止弁と並列に上記分岐油路に接続されており、上記アキュームレータ側から上記第2給排油路側への作動油の流通を許容し且つ逆流を阻止する逆止弁と、を備える油圧回路構造。
  2. 左右の前輪と、
    左右の後輪と、
    請求項1に記載の油圧回路構造と、を備える作業車両。
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