JPWO2010134273A1 - 高周波処置具 - Google Patents

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Abstract

高周波処置具(10)は、体腔内に挿入される可撓管(50)と、可撓管(50)に進退自在に挿通された導電性の操作ワイヤと、操作ワイヤの先端部に配置され高周波電流の印加により患部を処置する処置部(60)と、可撓管(50)の基端部に付設され操作ワイヤを進退操作して処置部(60)を操作し操作ワイヤをトルク回転させて処置部(60)を回転させる操作部(20)と、を有する。操作部(20)は、処置部(60)に高周波電流を供給する高周波電流コード(70)が装着される本体部(22)と、本体部(22)の先端側に軸回転自在に設けられて操作ワイヤをトルク回転させる回転操作部(24)と、本体部(22)の基端側に軸方向に進退自在に設けられて操作ワイヤを進退させる進退操作部(26)と、を備える。

Description

本発明は高周波処置具に関する。
医療用の高周波処置具は、高周波電流の印加により体内の病変部位を処置する器具であり、一般に内視鏡とともに用いられる。高周波処置具は、先端に処置部が設けられた長尺の操作ワイヤと、操作ワイヤを手元側で牽引およびトルク回転する操作部とを備えている。かかる高周波処置具は、高周波電源装置に接続された高周波電流コードを操作部の高周波端子に接続し、操作ワイヤを介して処置部に高周波電流を印加して、患部の切離等の処置を行う。
この種の器具に関しては、たとえば特許文献1、2に記載の発明が知られている。
特許文献1に記載の係蹄器具においては、操作部(ハンドルアセンブリ)に対して軸方向に進退する進退操作部(スプール部材)に高周波電流の印加プラグが設けられている。この係蹄器具では、互いに同軸に設けられたノブと本体とでハンドルアセンブリが構成されており、ノブを本体に対して軸回転させることで操作ワイヤ(シャフト)や処置部(係蹄ループ)が回転操作される(特許文献1の図11を参照)。
特許文献2に記載の高周波処置具は、高周波電流の印加プラグが本体部(基台)に設けられ、その基端側に、処置部を回転および進退操作する操作部が取り付けられている。操作部は、基台に対して進退方向に固定された環状の操作部本体と、操作部本体に対して軸方向に進退するスライダとで構成されている。そして、スライダと操作部本体を基台に対して軸回転させることで、操作ワイヤや処置部が回転操作される。
特表2003−506135号公報 特開2007−325721号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の高周波処置具は、操作ワイヤを進退または回転させる操作性の観点で改良の余地があった。
特許文献1の係蹄器具の場合、高周波電源コードが進退操作部に接続されているため、操作ワイヤの進退操作時に高周波電流コードの自重が進退操作部に負荷される。このため、進退操作部の操作が重くなる、すなわち、進退操作に多くの軸力を要することとなり、処置部の繊細な進退操作が困難となる。
特許文献2の高周波処置具の場合、高周波電流の印加プラグが本体部(基台)に設けられているため、進退操作部の操作時に高周波電流コードの自重が負荷されることがなく、操作ワイヤの進退操作性は良好である。しかし、操作ワイヤをトルク回転させる回転操作部が、進退操作部(スライダ)と共用されて本体部(基台)の基端側に設けられているため、操作ワイヤの繊細な回転操作が困難であるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、操作ワイヤの繊細な進退および回転操作が可能な高周波処置具を提供するものである。
本発明の高周波処置具は、体腔内に挿入される可撓管と、
前記可撓管に進退自在に挿通された導電性の操作ワイヤと、
前記操作ワイヤの先端部に配置され高周波電流の印加により患部を処置する処置部と、
前記可撓管の基端部に付設され、前記操作ワイヤを進退操作して前記処置部を操作し、前記操作ワイヤをトルク回転させて前記処置部を回転させる操作部と、
を有するとともに、
前記操作部が、前記処置部に前記高周波電流を供給する高周波電流コードが装着される本体部と、前記本体部の先端側に軸回転自在に設けられて前記操作ワイヤをトルク回転させる回転操作部と、前記本体部の基端側に軸方向に進退自在に設けられて前記操作ワイヤを進退させる進退操作部と、を備えることを特徴とする。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記本体部に、前記高周波電流コードと電気的に接続され、前記操作ワイヤが挿通された金属製の導電パイプが埋設されているとともに、前記操作ワイヤに、前記導電パイプに対して電気的に接続された状態で摺動する筒状の集電部が形成されていてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記操作ワイヤの基端部の外周に金属製のリードパイプが設けられ、前記集電部が前記リードパイプの外表面に形成されていてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、軸方向に進退移動した前記操作ワイヤに対して前記軸方向の逆向きに付勢力を与える弛緩部材をさらに備えてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記処置部は、前記進退操作部によって前記操作ワイヤを進退させることで互いに開閉する複数のハサミ片を有し、前記操作ワイヤが軸方向に前進方向または後退方向に移動して前記ハサミ片が開いた状態で、前記弛緩部材が前記操作ワイヤに対して後退方向または前進方向に前記付勢力を与えることとしてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記操作ワイヤを進退させて前記ハサミ片の開き量が最大となった最大開き状態から、前記弛緩部材の前記付勢力により前記操作ワイヤが後退方向または前進方向に移動して、前記ハサミ片は、前記開き量が前記最大開き状態よりも低減した中間開き状態となってもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記弛緩部材が、前記本体部と前記進退操作部とに弾発的に挟持されていてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記弛緩部材が、前記操作ワイヤに対して所定の掛合力で掛合して前記進退操作部の進退移動を規制するホルダと、前記ホルダと前記進退操作部とに弾発的に挟持された付勢部材と、を含み、前記進退操作部に対して前記軸方向に前記所定の掛合力よりも大きな荷重が付与された場合に、前記ホルダと前記操作ワイヤとの掛合が解除されて前記進退操作部が進退移動することとしてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記回転操作部の基端部に、多段の段差面が形成され、
前記本体部の先端部に、前記回転操作部を装着する多段の装着部が形成されているとともに、
前記装着部に対して複数の前記段差面が面接触していてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記回転操作部の基端部に形成された突設部が前記装着部に挿通されているとともに、挿通された前記突設部が前記装着部から脱離することを防止する抜け防止部が前記突設部の周囲に装着されていてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記抜け防止部が、前記回転操作部を前記本体部に対して基端側に付勢していてもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記進退操作部が軸対称形状であってもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記本体部に対して軸回転可能に設けられた、前記軸方向に対して交差する方向に開口した環状の補助リングをさらに備え、
前記進退操作部が、前記本体部に対して軸回転が固定されて前記軸方向に進退してもよい。
また本発明の高周波処置具においては、より具体的な実施の態様として、前記回転操作部が、前記本体部の外周に周回状に露出して設けられていてもよい。
なお、上記発明において、操作部や高周波印加部に代表される各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
本発明の高周波処置具によれば、高周波電流コードが本体部に装着され、操作ワイヤをトルク回転させる回転操作部と、操作ワイヤを進退させる進退操作部とが本体部とは個別に設けられている。このため、操作ワイヤの進退操作および回転操作時に高周波電流コードの自重の影響を受けることがなく、特許文献1の係蹄器具に比べて操作ワイヤの繊細な進退操作が可能である。
また、本体部の基端側で操作ワイヤに回転トルクを付与する特許文献2の高周波処置具と比較して、本体部の先端側で操作ワイヤに回転トルクを付与する本発明の場合、操作ワイヤの先端に設けられた処置部から回転トルクの付与位置までの長さが短縮されることとなる。このため、操作ワイヤの回転操作時に処置部の応答速度が短くなる。これにより、本発明によれば、操作ワイヤの繊細な回転操作が可能である。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本発明の第一実施形態に係る高周波処置具の斜視図である。 第一実施形態に係る高周波処置具の正面図である。 (a)は処置部の開放状態を示す正面図であり、(b)は処置部の閉止状態を示す正面図である。 (a)は操作部の正面断面図であり、(b)は平面断面図である。 図4(a)の部分拡大図である。 本体部に設けられた装着部を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る高周波処置具における操作部の部分断面図であり、(a)はスライダの後退状態、(b)はスライダの最大前進状態、(c)は操作ワイヤの弛緩状態を示す図である。 弛緩部材を構成するホルダの二面図であり、(a)は先端側の側面図、(b)は正面図である。 (a)は弛緩部材を装着する状態を示す正面断面図であり、(b)は弛緩部材の装着後の状態を示す正面断面図である。 第二実施形態の変形例に係る高周波処置具における操作部の部分断面図であり、(a)はスライダの前進規制状態、(b)はスライダの前進状態、(c)は操作ワイヤの弛緩状態を示す図である。
以下、本発明の高周波処置具の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、共通する構成要素には同一符号を付し、以下の説明において詳細な説明を適宜省略する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る高周波処置具10の斜視図である。長尺の可撓管50は図示を一部省略している。
図2は、本実施形態の高周波処置具10の正面図である。なお、以下の説明において、高周波処置具10の長手方向に正対する側方を正面方向とする。
はじめに、本実施形態の高周波処置具10の概要について説明する。
本実施形態の高周波処置具10は、体腔内に挿入される可撓管50と、可撓管50に進退自在に挿通された導電性の操作ワイヤ30と、操作ワイヤ30の先端部に配置され高周波電流の印加により患部を処置する処置部60と、可撓管50の基端部に付設された操作部20とを有している。
操作部20は、操作ワイヤ30を進退操作して処置部60を操作し、また操作ワイヤ30をトルク回転させて処置部60を回転させる機構であり、本体部22と回転操作部24と進退操作部26とを備えている。
本体部22は、処置部60に高周波電流を供給する高周波電流コード70が装着される部分である。回転操作部24は、本体部22の先端側に軸回転自在に設けられて操作ワイヤ30をトルク回転させる部分である。そして、進退操作部26は、本体部22の基端側に軸方向に進退自在に設けられて操作ワイヤ30を進退させる部分である。
つぎに、本実施形態の高周波処置具10について詳細に説明する。
高周波処置具10に用いられる処置部60は、操作ワイヤ30の進退により駆動され、操作ワイヤ30のトルク回転によって軸回転する。処置部60は、高周波電流の印加により患部を処置するデバイスである。
処置部60の具体的な構成は特に限定されないが、本実施形態ではリンク機構を利用して患部を切開するハサミ型の処置部60を例示している。このほか、処置部60としては、先端部が屈曲したナイフ型や、リング状のワイヤを備えるスネア等、従来利用されてきたものを用いることができる。ハサミ型の処置部60は、後述のように、操作ワイヤ30の進退によってリンク機構が駆動されて、患部に高周波を印加しつつこれを切開する。ナイフ型の処置部60は、屈曲した先端部を患部に引っ掛けた状態で、患部に高周波を印加しつつ処置部60を基端側に牽引して、当該患部を切開する。スネア型の処置部60は、操作ワイヤ30の進退によりスネア径が拡大または縮小し、患部に高周波を印加しつつこれを緊縛する。
本実施形態の操作ワイヤ30は金属製のワイヤ線である。操作ワイヤ30は、可撓性の材料からなる可撓管50に挿通されている。
可撓管50の材料は特に限定されず、導電性または非導電性の材料を用いることができる。導電性の材料を用いる場合、可撓管50の導電性の内表面には絶縁性材料を薄膜コーティングするとよい。
また、可撓管50に用いる非導電性の材料としては、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂材料を例示することができる。この中でも、可撓管50が挿通される内視鏡の鉗子孔との摺動性に優れるフッ素樹脂が好ましい。
処置部60は、可撓管50の先端開口より突出して配置されている。処置部60、操作ワイヤ30および可撓管50は、内視鏡(図示せず)のルーメン(内腔)に挿通して用いられる。
操作部20は、操作ワイヤ30を牽引もしくは押込、またはトルク回転させる機構である。本実施形態の操作部20は、大別して、本体部22、回転操作部24および進退操作部26より構成されている。
本体部22は、中空の筒状をなし、内部に操作ワイヤ30の基端部が挿通されている。本体部22の軸線方向と操作ワイヤ30の延在方向は一致している。したがって、本実施形態において、ことわりなく「軸」と表現した場合は、操作ワイヤ30の延在方向を意味する。
本体部22の先端側には回転操作部24が設けられている。回転操作部24は操作ワイヤ30と係合しており、図1および2に曲線矢印で示すように、回転操作部24を軸まわりに回転させることで処置部60が軸回転する。
なお、回転操作部24は操作部20の先端部、具体的には本体部22の先端側に設けられている。本実施形態にいう操作部20の「先端部」とは、所定の広がりをもつ長さ領域を意味する。
本実施形態の高周波処置具10では、回転操作部24は操作部20のもっとも先端に設けられている。
回転操作部24は、本体部22の先端側にキャップ状に冠着されている。また、回転操作部24は、本体部22の外周に周回状に露出して設けられている。
回転操作部24の周囲には、操作部20の軸まわりに周回状に、波形のローレット加工が施されている。
本実施形態の高周波処置具10は、回転操作部24に対して操作者が軸まわりのいずれの方向からもアクセスすることができる。また、回転操作部24が本体部22の外周に周回状に露出していることにより、回転操作部24の回転ストロークが無制限である。一方、上記特許文献1の係蹄器具におけるハンドルアセンブリのようにノブの外周の一部のみが露出している場合には、所定の回転角度(たとえば180度)を超えて処置部60を連続的に回転操作することが困難である。すなわち、特許文献1の係蹄器具の場合、操作者が180度を超える回転角度で処置部を回転操作する際には、回転ストロークの終端に達した操作者の指をひとたびノブから離し、改めて回転ストロークの始端に指を移動させて回転操作を再開する必要がある。このため、ノブを連続的に操作することができず、処置部の繊細な回転操作が困難となる。
これに対し、本実施形態の高周波処置具10の場合、回転操作部24の回転ストロークが無制限であるため、処置部60の回転角度によらず、処置部60を連続的に回転操作することができる。
また、図1および2に直線矢印で示すように、進退操作部26を本体部22の軸本体228に対して軸方向にスライドさせることで、処置部60は開閉操作される。
図3は、図2に破線で示した領域IIIの拡大図である。同図(a)は処置部60の開放状態を示す正面図であり、同図(b)は処置部60の閉止状態を示す正面図である。
図3(a)、(b)に示すように、本実施形態の処置部60は、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62とが第一ピン65を軸として互いに開閉する。
可撓管50に摺動自在に収容された操作ワイヤ30は、処置部60の基端部66に接続されている。操作ワイヤ30を先端側(図3各図における左方)に押し込むと、第二ピン64が第一ピン65に向かって付勢され、リンク機構63は処置部60を開放させる。
リンク機構63は、第一ハサミ片61の基端部に形成された第一リンク板611と、第二ハサミ片62の基端部に形成された第二リンク板621とを含む四節リンク機構である。
そして、操作ワイヤ30を先端側に押し込むことで、同図(a)に示すように、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62は回動して先端が開放される。
図3(a)は第一ハサミ片61と第二ハサミ片62との最大開き状態を示している。操作ワイヤ30を前進させていった場合、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62とは最大開き状態にて開き角度の上限が規制される。
一方、操作ワイヤ30を基端側(図3各図における右方)に牽引すると、同図(b)に示すように、リンク機構63の動作によって第一ハサミ片61と第二ハサミ片62の先端は閉止される。
図1、2に示すように、本体部22は、高周波電流コード70と電気的に接続される高周波印加部226を備えている。高周波印加部226には、高周波電流コード70が装着される電源端子227が、高周波処置具10の軸直交方向に突出して設けられている。
このため、高周波電流コード70は、本体部22に対し、軸線に対して交差する方向(軸交差方向)に接続される。
本実施形態の高周波処置具10では、高周波印加部226は本体部22に固定されている。高周波印加部226に高周波電流コード70(図2を参照)を接続すると、高周波電流コード70はその重みにより高周波印加部226から垂れ下がった状態に維持される。よって、回転操作部24を操作して処置部60を回転させるにあたっては、高周波電流コード70が回転操作部24や操作者の手に巻きつくことがない。
本実施形態の進退操作部26は、軸対称形状をなしている。本実施形態の進退操作部26は、軸線を回転中心とする回転対称形をなし、より具体的には、操作者の手の中指と人差指とで挟持することができるよう、軸線まわりに周回状の凹部を有する筒型形状をなしている。そして、進退操作部26は、軸方向の先端側と基端側に、それぞれ径方向の外側に突出する一対の鍔部261を有している。
また、本実施形態の高周波処置具10は、本体部22に対して軸回転可能に設けられた、軸交差方向に開口した環状の補助リング262をさらに備えている。そして、進退操作部26は、本体部22に対して軸回転が固定されて軸方向に進退する。
補助リング262は、進退操作部26の動作を補助する補助部であり、進退操作部26をスライド駆動するための支点となる部分である。
補助リング262は、回動部264を介して軸本体228に軸回転自在に接続されている。そして、本実施形態の補助リング262に操作者の親指を挿入し、進退操作部26をたとえば人差指と中指で挟持して軸方向の前後にスライドさせることで、操作ワイヤ30の進退操作が行われる。
本実施形態の高周波処置具10は、補助リング262が本体部22に対して軸回転自在であって、かつ進退操作部26が軸対称形状をしている。このため、操作者は、高周波処置具10を任意の方向から把持することができる。
一方、上記特許文献2の高周波処置具の場合、操作部の把持方向が特定されているため、操作者の姿勢によっては回転および進退操作が困難な場合がある。また、特許文献2の高周波処置具は、操作部を軸回転させた場合に処置部が回転するため、操作部のハンドリング時に処置部に不測の回転が生じる虞がある。
これに対し、本実施形態の高周波処置具10の場合、回転操作部24を回転操作しない限り、操作部20のハンドリング時に処置部60が回転することがない。また、進退操作部26が任意の方向から把持可能であるため、操作者の姿勢によらず、処置部60を回転および進退操作することができる。
図4(a)は、本実施形態の操作部20の正面断面図であり、同図(b)は操作部20の平面断面図である。図4(a)、(b)は、操作部20の縦断面図である。ここで、操作部20の縦断面とは、操作部20を軸方向に切った断面をいう。なお、図4(b)は、図2のIV-IV断面図である。
図5は、高周波印加部226の近傍に関する図4(a)の拡大図である。
図6は、本体部22に設けられた装着部222を示す図である。
操作部20は、少なくとも先端側が軸心方向に中空に形成されており、操作ワイヤ30の基端部が中空の軸心に挿通されている。
操作部20の内部においては、操作ワイヤ30の基端部の外周には金属製のリードパイプ34が設けられている。操作ワイヤ30とリードパイプ34とは電気的に、かつ機械的に接合されている。すなわち、操作ワイヤ30とリードパイプ34とは一体となって軸回転する。
リードパイプ34は、金属製で導電性を有している。リードパイプ34の肉厚および外径は特に限定されない。操作ワイヤ30の外周にリードパイプ34を設けることにより、操作ワイヤ30の捩り剛性を高めている。
本実施形態の回転操作部24は、ともに絶縁性材料からなるキャップ部247、係合部248および基端嵌合部249を組み合わせてなる。
キャップ部247は、本体部22の先端に装着され、操作者が軸回転操作をする部品である。
キャップ部247は略半球状をなし、軸心に通孔が設けられて操作ワイヤ30、リードパイプ34および可撓管50が挿入されている。可撓管50の基端は、キャップ部247に対して固定される。
基端嵌合部249は、基端が本体部22に装着され、先端にキャップ部247が装着される筒状の部材である。言い換えると、回転操作部24を本体部22に固定する固定部として機能する。
基端嵌合部249は先端側が大径に開口し、基端側には小径に突出した階段円筒状の突設部244が形成されている。
キャップ部247は、外周上の異なる複数箇所に爪部246を有している。爪部246は、基端嵌合部249に対して掛合する。これにより、キャップ部247と基端嵌合部249とは、軸回転方向および進退方向の相対移動がともに規制される。
係合部248は、基端嵌合部249の先端側の開口内部に収容されて、キャップ部247および基端嵌合部249とともに軸回転する部品である。
基端嵌合部249の開口内部に収容された係合部248は、基端嵌合部249に対する軸回転が規制されている。
係合部248は、軸方向に延在するスリット2481を有しており、断面コ字状(U字状)の柱状をなしている。係合部248は、リードパイプ34に対して径方向より装着される。
スリット2481は、図4(a)の上方から係合部248の軸心まで形成されている。すなわち、コ字状(U字状)の係合部248の開口方向は同図の上方である。
係合部248は、リードパイプ34と係合してこれに回転トルクを与えるとともに、リードパイプ34を軸方向に摺動させる。
本実施形態のリードパイプ34の外周には、係合部248の内部位置において、矩形柱状の操作ワイヤ係合部37が膨出して形成されている。
係合部248のスリット2481のスリット幅は、操作ワイヤ係合部37の矩形断面における対向面間距離(操作ワイヤ係合部37の幅)よりも大きく、操作ワイヤ係合部37の矩形断面における対角距離よりも小さい。
このため、スリット2481に操作ワイヤ係合部37を収容した状態で係合部248を軸回転させると、リードパイプ34がトルク回転する。
本体部22の先端には、先端側に向かって開口した筒状の接続キャップ230が設けられている。接続キャップ230の基端部には、内向きフランジ231が形成されている。
内向きフランジ231の中心の開口232(図6を参照)には、基端嵌合部249の突設部244が挿通される。
本体部22には、径方向に高周波印加部226および電源端子227が設けられている。本体部22の内部には、電源端子227と電気的に接続された給電端子229が収容されている。給電端子229と電源端子227とは金属ビス(図示せず)によって電気的および機械的に接合されている。
本体部22には、金属製の導電パイプ221が埋設されている。導電パイプ221は、高周波電流コード70(図2を参照)と電気的に接続され、操作ワイヤ30が挿通されている。
操作ワイヤ30には、導電パイプ221に対して電気的に接続された状態で摺動する筒状の集電部32が形成されている。
集電部32はリードパイプ34の外表面に形成されており、導電パイプ221の内面と摺接する。
高周波電流コード70より電源端子227に供給された高周波電流は、導電パイプ221、集電部32、リードパイプ34、そして操作ワイヤ30を介して処置部60に印加される(図2を参照)。
本実施形態の高周波処置具10においては、ともに導電性の金属材料からなる集電部32と導電パイプ221とが摺動可能かつ電気的に導通している。すなわち、本実施形態の高周波処置具10では、実質的に摩擦接合を生じることなく電源端子227と操作ワイヤ30とを電気的に接続している。このため、進退操作部26によって操作ワイヤ30を牽引または押込操作する際に要する軸力を過大とすることなく、電源端子227と操作ワイヤ30との間に良好な導電性を得ることができる。
図4に示すように、リードパイプ34の基端には、操作ワイヤ固定部36が膨出して形成されている。操作ワイヤ固定部36は、進退操作部26に対してトルク回転可能に掛合している。進退操作部26を軸本体228に対してスライドさせることで、リードパイプ34および操作ワイヤ30は進退操作される。
軸本体228には、軸方向に延在するスリット部225が形成されている。
本実施形態の進退操作部26は、スリット部225に収容されて軸本体228に対して軸方向に摺動するスライダ固定266と、スライダ固定266の外部に装着されるスライダ265とを組み合わせてなる。操作ワイヤ固定部36はスライダ固定266に埋設されている。
図5に示すように、回転操作部24の基端部(基端嵌合部249)には、多段の段差面241、242が形成されている。
一方、図6に太線で示すように、本体部22の先端部には、接続キャップ230の内向きフランジ231、抜け防止部224および給電端子229によって、回転操作部24を装着する多段の装着部222が形成されている。
そして、本体部22に対して基端嵌合部249の突設部244を装着した状態で、装着部222に対して、複数の段差面241、242は面接触している。
回転操作部24の基端部(基端嵌合部249)に形成された突設部244は、装着部222に挿通されている。一方、突設部244の周囲には、抜け防止部224が装着されている。抜け防止部224は、装着部222に挿通された突設部244が装着部222から脱離することを防止するための部材である。
本実施形態の抜け防止部224は、断面コ字状(U字状)をなし、突設部244の周囲に形成された凹部243と嵌合するキー部材である。
すなわち、図5に示すように、回転操作部24の突設部244を本体部22の開口232(図6を参照)に先端側から挿入した状態で、突設部244の凹部243に対して抜け防止部224が径方向から装着されている。抜け防止部224は開口232より大径であり、突設部244の進退方向の移動を閂のごとく抑制する。これにより、本体部22に装着された基端嵌合部249が先端側に脱離することがない。
抜け防止部224は、回転操作部24(基端嵌合部249)を本体部22に対して基端側に付勢している。すなわち、抜け防止部224を基端嵌合部249の凹部243に装着することにより、基端嵌合部249の段差面241、242は階段状の装着部222に対して所定の軸力(垂直抗力)で当接している。これにより、基端嵌合部249と本体部22とは所定の静止摩擦力をもって、互いに軸回転可能に接続されている。
かかる構成により、本実施形態の高周波処置具10では、進退操作部26による操作ワイヤ30の進退操作時や、操作部20のハンドリング時に、処置部60の向きが不測に変化することがない。
回転操作部24を回転操作して操作ワイヤ30をトルク回転させた場合、可撓管50と操作ワイヤ30との間の摩擦損失によって、回転操作部24で操作ワイヤ30に付与した回転角の一部のみが処置部60に与えられる。言い換えると、回転操作部24を回転操作して処置部60を所望の方向に指向させたとき、可撓管50の内部で静止している操作ワイヤ30には、所定のトルクが印加された状態にある。
ここで、進退操作部26を高周波処置具10の基端側にスライドさせて操作ワイヤ30を牽引した場合、操作ワイヤ30に負荷されるテンションに応じて操作ワイヤ30の回転剛性が向上する。このため、操作ワイヤ30を牽引すると、可撓管50の内部で操作ワイヤ30に回転角の戻りが生じ、処置部60が所望の向きからずれる虞がある。
これに対し、本実施形態の高周波処置具10では、回転操作部24と本体部22とが複数の段差面241、242で当接し、所定の摩擦力によって互いに係合している。このため、進退操作部26をスライドさせて操作ワイヤ30を牽引しても、回転操作部24と本体部22とが静止摩擦力によって相対回転しないため、操作ワイヤ30に回転角の戻りが生じない。このため、本実施形態の高周波処置具10によれば、進退操作部26を操作して患部の切離等の処置を行う瞬間に処置部60が所望の向きからずれてしまうことがない。
<第二実施形態>
図7は、第二実施形態に係る高周波処置具10における操作部20の部分断面図である。同図(a)はスライダ265の後退状態、同図(b)はスライダ265の最大前進状態、同図(c)は操作ワイヤ30の弛緩状態を示す図である。
図8は、弛緩部材80を構成するホルダ82の二面図である。同図(a)は先端側の側面図であり、同図(b)は正面図である。
本実施形態の高周波処置具10は、軸方向に進退移動した操作ワイヤ30に対して軸方向の逆向きに付勢力を与える弛緩部材80をさらに備えている。
本実施形態において、弛緩部材80が操作ワイヤ30に対して付勢力を与えるとは、弛緩部材80と操作ワイヤ30とが直接に接触して付勢力が伝達される場合に限られない。すなわち、本実施形態のようにスライダ固定266等の他の部材を介在して弛緩部材80から操作ワイヤ30に間接的に付勢力が伝達される場合を含む。
本実施形態の高周波処置具10は、進退操作部26の操作によって操作ワイヤ30に与えられた張力を弛緩部材80によって軽減することを特徴とする。これにより、操作ワイヤ30を前後方向に進退させた状態での回転操作部24の操作性が向上する。すなわち、スライダ265を進退させて操作ワイヤ30を軸方向に引張または圧縮した場合、操作ワイヤ30が受ける張力が大きいほど、その捩り剛性が増大する。したがって、進退操作部26が進退した方向と逆向きに操作ワイヤ30を付勢することで、張力が緩和されて操作ワイヤ30の捩り剛性は自然状態に回復する。これにより、回転操作時に回転操作部24に与えるべきトルクが過大となることがない。
なお、本実施形態において操作ワイヤ30の張力とは、操作ワイヤ30の圧縮力と引張力の両方を意味する。
高周波処置具10は、第一実施形態を用いて上述したように、進退操作部26と回転操作部24を本体部22と個別に設けたことにより、高周波電流コード70の自重の影響を受けることなく処置部60が操作できるものである(図1を参照)。ここでさらに、本実施形態のように進退操作後の操作ワイヤ30の張力を弛緩部材80で緩和することで、処置部60を回転操作する際に必要な回転トルクが低減され、回転操作部24の操作性がさらに良好となる。
上記のメリットは、ハサミ型やスネア型に例示されるような、処置部60を開き状態にして患部と角度あわせをする場合に特に顕著となる。本実施形態では、処置部60としてハサミ型(図3を参照)を例示する。
すなわち、本実施形態の処置部60は、進退操作部26によって操作ワイヤ30を進退させることで互いに開閉する複数のハサミ片(第一ハサミ片61および第二ハサミ片62)を有している。
そして、操作ワイヤ30が軸方向に前進方向または後退方向に移動して第一ハサミ片61および第二ハサミ片62が開いた状態で、弛緩部材80は、操作ワイヤ30に対して後退方向または前進方向に付勢力を与える。
より具体的には、図7(a)に示すスライダ265の後退状態において、操作ワイヤ30は基端側に牽引されているため、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62とは互いに閉止した閉じ状態にある(図3(b)を参照)。
そして、スライダ265が前進すると、操作ワイヤ30は先端側に押し込まれる。これにより、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62とは第一ピン65を中心に互いに軸回転し、先端が開いた開き状態となる(図3(a)を参照)。
なお、ハサミ型の処置部60としては、図3各図に示したピン回転式の態様に限らず、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62とが互いに平行を保ったまま可撓管50の径方向に接離する平行スライド式の態様でもよい。
図3(a)および図7(b)は、操作ワイヤ30を進退させて第一ハサミ片61および第二ハサミ片62の開き量が最大となった最大開き状態を示している。
そして、図7(c)に示すように、処置部60の最大開き状態から、弛緩部材80の付勢力により操作ワイヤ30が後退方向または前進方向(本実施形態の場合、後退方向)に移動して、第一ハサミ片61および第二ハサミ片62は、開き量(開き幅)が最大開き状態よりも減少した中間開き状態(図示せず)となる。なお、処置部60の中間開き状態とは、最大開き状態と、完全な閉止状態とを除く他の状態をいう。
図7および図8を用いて、本実施形態の高周波処置具10をさらに詳細に説明する。
弛緩部材80は、より具体的には、縦断面が横倒しの角形U字状(コ字状)をなすホルダ82と、付勢バネ84とを組み合わせてなる。すなわち弛緩部材80は、本実施形態のように複数個の部材で構成してもよく、または単一部材で構成してもよい。
付勢バネ84は螺旋バネである。付勢バネ84の巻径(外径)は、本体部22のスリット部225の開口幅よりも小さい。付勢バネ84はリードパイプ34の周囲に装着されて、リードパイプ34の延在方向、すなわち操作部20の軸方向(図7各図の左右方向)に向かって弾性的に伸縮する。
付勢バネ84の基端841は、リードパイプ34またはスライダ固定266に対して固定されていてもよく、または互いに非固定としてもよい。
ホルダ82は、進退操作部26と本体部22とが軸方向に所定以上に近接した場合に付勢バネ84を軸方向に圧縮させて、進退操作部26を本体部22から離間する方向に付勢する部材である。
ホルダ82は、操作部20の先端側に向けて装着される前方側(図8(b)の左側)に平坦な押圧面821を備え、後方側(同、右側)に開口部822を有している。開口部822を上下に挟む一対の略平行な弾性片823には、上下方向の外側に向かってラッチ爪824が突出して形成されている。ラッチ爪824の開口側(後方側)の傾斜角度は、奥行側(前方側)の傾斜角度よりも緩やかである。
弾性片823の開口側の内側端部には傾斜部826が形成されており、後方側に向かって開口部822の開口幅が拡大している。
ホルダ82は、下方に開口した溝部825を有している。溝部825の溝幅は、リードパイプ34の外径よりも大きく、付勢バネ84の巻径(外径)よりも小さい。
図9(a)は弛緩部材80(ホルダ82および付勢バネ84)を装着する状態を示す正面断面図であり、同図(b)は弛緩部材80の装着後の状態を示す正面断面図である。同図(a)で、自然状態のホルダ82を二点鎖線で図示し、ラッチ爪824が没入した状態のホルダ82を実線で図示している。
図9各図には、スライダ固定266と、スライダ固定266に埋設された操作ワイヤ固定部36と、操作ワイヤ固定部36を基端として先端側に延在するリードパイプ34、およびリードパイプ34に挿通された操作ワイヤ30とを図示している。スライダ265および本体部22は図示を省略している。
まず、リードパイプ34の先端側(図9の左方)より付勢バネ84を装着する。付勢バネ84はリードパイプ34に対して摺動可能に装着される。
つぎに、ホルダ82の押圧面821を先端側に向けた状態で、溝部825にリードパイプ34を挿入する。これにより、図9(a)に示すようにホルダ82がリードパイプ34に跨って装着される。
つづけて、ホルダ82の弾性片823を上下方向に押圧してラッチ爪824を押圧面821よりも没入させた状態で、ホルダ82をスライダ固定266の一対の腕部267の間に挿入する。このとき、ラッチ爪824の開口側(後方側)は緩やかに傾斜しているため、ホルダ82を後方に押し込むだけで、ラッチ爪824はスライダ固定266の先端部268に付勢されて没入し、弾性片823は内側に撓む。これにより、ラッチ爪824は、一対の先端部268の間を通過可能となる。
ここで、弾性片823の開口側の内側端部に傾斜部826が形成されていることにより、図9(a)に示すように、弾性片823を撓ませた状態で傾斜部826はリードパイプ34と平行になる。このとき、傾斜部826同士の間の開口幅は付勢バネ84の巻径(外径)よりも大きく、ホルダ82は付勢バネ84の外周に沿って腕部267の間に進入する。
図9各図に示すように、スライダ固定266の先端部268と腕部267との間には段部269が形成されている。そして、同図(b)に示すように、ラッチ爪824が段部269を通過すると、弾性片823の弾性復元力によってラッチ爪824は再び押圧面821よりも突出する。これにより、ラッチ爪824と段部269との係合によって、ホルダ82がスライダ固定266から脱離することが規制される。
以上により、ホルダ82および付勢バネ84はスライダ固定266の内部に装着される。
図7に戻り、本実施形態の高周波処置具10における弛緩部材80の動作を詳細に説明する。
ホルダ82および付勢バネ84は、操作部20のスリット部225に収容された状態で、スライダ固定266の内部に装着されている。
一方、本体部22には、進退操作部26の先端側からスリット部225の内部に向かって、後方突起223が軸方向に突出して形成されている。後方突起223は基端側にかけて縮幅するテーパー形状をなしている。後方突起223の基端側の端面は平坦であり、ホルダ82の押圧面821と平行である。
図7(a)に示すように、ホルダ82および付勢バネ84は、本体部22と進退操作部26との間に装着されている。言い換えると、弛緩部材80(ホルダ82および付勢バネ84)は、本体部22と進退操作部26とに弾発的に挟持されている。
図7(a)に示すスライダ265の後退状態では、付勢バネ84は自然長であって、本体部22および進退操作部26に付勢力は与えられない。
このとき、上述のように処置部60の第一ハサミ片61と第二ハサミ片62とは閉止している(図3(b)を参照)。この状態で、処置部60および可撓管50を、内視鏡の鉗子孔に挿通させる(図示せず)。
ここで、一般に内視鏡は複数の鉗子孔を備えている。各鉗子孔には、本実施形態の高周波処置具10に加えて、ファイバースコープやCCD(Charge Coupled Device)カメラなどの光学系が挿通される。また、内視鏡の先端には、円筒状のフードが装着される場合がある。内視鏡の先端にフードを突出させて装着することで、患部と光学系との距離を一定に保った状態で両者の相対位置を固定することができる。
処置部60が内視鏡の鉗子孔の先端から突出すると、フードの内部における処置部60の位置および回転角度が光学系で観察可能となる。そして、光学系で処置部60を観察しながら、回転操作部24をトルク回転させて処置部60の回転角度を患部に適合させる。具体的には以下のように処置部60の回転操作を行う。
まず、操作者は一の指(親指)を補助リング262(図1を参照)に挿通し、他の指でスライダ265を挟持して、図7(b)に示すように進退操作部26を可動範囲の最前方まで前進させる。この状態を、進退操作部26の最前進状態という。
進退操作部26の最前進状態では、進退操作部26とともに操作ワイヤ30が前進し、第一ハサミ片61および第二ハサミ片62は最大開き状態となる(図3(a)を参照)。そして、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62の為すV字形状が光学系で観察される。
なお、ハサミ型の処置部60の場合、その閉止状態では幅方向(図3(b)の上下方向)と厚み方向(同図の紙面前後方向)の寸法が互いに近接しているため、光学系による目視観察では処置部60の回転角度を判断することが一般に困難である。したがって、本実施形態のように処置部60を開いた状態でその回転角度を光学系で観察するとよい。
このとき、ホルダ82は後方突起223によって基端側(図7(b)の右方)に押圧され、弾性片823はスライダ固定266に突き当たる。ここで、付勢バネ84の自然長は弾性片823よりも長いため、ホルダ82がスライダ固定266に押し込まれることによって付勢バネ84は弾性的に圧縮される。これにより、付勢バネ84は、スライダ固定266およびリードパイプ34を介して、操作ワイヤ30に対して軸方向の後方に付勢力を与える。ただし、操作者の指が進退操作部26を把持している間は、進退操作部26は最前進状態で静止し、付勢バネ84は圧縮状態を保っている。
つぎに、操作者は進退操作部26から指を外す。これにより、付勢バネ84は弾性復元力によって、ホルダ82とスライダ固定266とを互いに離間させる方向にスライドさせる。すなわち、図7(c)に示すように、スライダ固定266を後退させる。
ここで、進退操作部26の最前進状態において付勢バネ84が得る弾性復元力は、操作ワイヤ30、リードパイプ34およびスライダ固定266と、可撓管50および本体部22との最大静止摩擦力の合計よりも大きい。したがって、操作者が進退操作部26から指を離すだけで進退操作部26は僅かに後退する。
すると、最前進状態まで押し込まれていた操作ワイヤ30の張力(圧縮力)の少なくとも一部が解消されて、操作ワイヤ30は実質的に弛緩した状態となる。
なお、本実施形態では、進退操作部26が可動範囲の最前方および最後方を除く中間位置にある状態を、操作ワイヤ30の弛緩状態という。
図7(c)に示す操作ワイヤ30の弛緩状態では、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62(図3(a)を参照)とは互いに開いた状態であるため、処置部60の向きを光学系で観察することが可能である。一方、操作ワイヤ30の弛緩状態における第一ハサミ片61と第二ハサミ片62との開き幅は、最大開き状態における最大開き幅よりも小さい。このため、第一ハサミ片61および第二ハサミ片62の先端がフードの内壁面と干渉することが防止される。
以上より、本実施形態の高周波処置具10によれば、操作者が進退操作部26を最前進状態まで前進させたとしても、その指を進退操作部26から離すことで処置部60の開き幅が自動的に減少して操作ワイヤ30が弛緩状態となる。このため、つづけて操作者が回転操作部24を操作するときに操作ワイヤ30の張力が解消されているため、過大な回転トルクを要することなく回転操作部24を良好に回転操作することができる。さらに、回転操作部24の回転操作時に処置部60が中間開き状態になっていることで、光学系による視認性を損なうことなく、フードと処置部60との物理的な干渉を避けることができる。
特に、進退操作部26の可動範囲が大きく、処置部60が最大開き状態になってなお進退操作部26が前進可能である場合には、進退操作部26の前進操作時に操作ワイヤ30に大きな圧縮力が付与される場合がある。かかる場合、本実施形態のように弛緩部材80によって操作ワイヤ30の圧縮力を軽減または解消することにより、回転操作部24に必要な回転トルクを極めて軽減することができる。
図10は、第二実施形態の高周波処置具10の変形例を表す部分断面図である。本変形例の高周波処置具10は、弛緩部材80が、操作ワイヤ30に対して所定の掛合力で掛合して進退操作部26の進退移動を規制するホルダ82と、ホルダ82と進退操作部26とに弾発的に挟持された付勢部材(付勢バネ84)と、を含む。そして、本変形例の高周波処置具10は、進退操作部26に対して軸方向に所定の掛合力よりも大きな荷重が付与された場合に、ホルダ82と操作ワイヤ30との掛合が解除されて進退操作部26が進退移動する。
ホルダ82は、操作ワイヤ30に対して直接的にまたは間接的に掛合している。本変形例の場合、高周波処置具10は、操作ワイヤ30が挿通されたリードパイプ34に対してホルダ82が嵌合装着されている。そして、ホルダ82はリードパイプ34に対して摩擦的に摺動する。同図(a)は、ホルダ82とリードパイプ34(操作ワイヤ30)とが掛合した、進退操作部26の前進規制状態を示している。同図に示すように、進退操作部26が後退位置から先端側(同図の左方)に移動を開始した状態で、ホルダ82はリードパイプ34に対して静止摩擦力によって掛止されており、付勢バネ84が圧縮されていく。
ホルダ82と操作ワイヤ30との掛合は、上記のように摩擦的でもよく、または軸方向への所定の外力によって脱離可能な凹凸嵌合でもよい。
進退操作部26がさらに先端側に移動すると、付勢バネ84の圧縮量が増大していく。そして、付勢バネ84の弾性復元力が、ホルダ82とリードパイプ34との最大静止摩擦力と釣り合うと、同図(b)に示すように、ホルダ82はリードパイプ34に対して摩擦的に摺動して先端側に移動する。同図は、進退操作部26の前進状態を示している。
本変形例のホルダ82は、スライダ固定266の腕部267のもっとも後方に押し込まれた状態で、押圧面821がスライダ固定266の先端部268よりも先端側に突出している(図9を参照)。
図10(b)の状態からさらに進退操作部26が先端側に移動し、ホルダ82の押圧面821が本体部22に当接すると、付勢バネ84はスライダ固定266に対して基端側への弾性力を付勢する(図10(c)を参照)。
これにより、進退操作部26は、最前進状態から僅かに基端側に戻され、操作ワイヤ30の押し込み力の一部が解消されて、操作ワイヤ30は弛緩した状態となる。すなわち、図10(c)は、操作ワイヤ30の弛緩状態を示している。このとき、第一ハサミ片61と第二ハサミ片62(図3(a)を参照)は、最大開き状態から僅かに閉じた状態となる。よって、回転操作部24の回転トルクが軽減されるとともに、処置部60(図1を参照)とフードとの光学的または物理的な干渉を避けることができる。
本変形例の高周波処置具10は、湾曲または屈曲(以下、両者を区別せず、湾曲という)した体腔にこれを挿通する際に特有の効果を発揮する。
ここで、体腔(またはこれに予め挿通されたカテーテルのルーメン)が湾曲している場合、高周波処置具10の可撓管50と操作ワイヤ30(以下、図1を参照)をこれに挿入していくと、操作ワイヤ30は可撓管50に対して相対的に前進していく。可撓管50における湾曲の内側よりも、可撓管50に挿通された操作ワイヤ30の方が、経路長が長いためである。これにより、可撓管50と操作ワイヤ30が湾曲するにしたがって、可撓管50の先端の処置部60が閉止状態のままで、操作ワイヤ30は可撓管50に対して前進し、進退操作部26は先端側に引き出されていく。
一方、本変形例の高周波処置具10は、図10(a)に示したように、進退操作部26が先端側に僅かに引き出されて付勢バネ84が圧縮されたとしても、リードパイプ34に摩擦的に係止されたホルダ82がストッパーとなって進退操作部26の前進を規制する。このため、本変形例の高周波処置具10は、湾曲した体腔やルーメンに可撓管50および操作ワイヤ30を挿入しても、進退操作部26がスリット部225の最先端位置まで移動してしまうことがない。すなわち、ホルダ82とリードパイプ34との掛合力にあたる最大静止摩擦力は、可撓管50および操作ワイヤ30が湾曲した場合の進退操作部26の前進位置における付勢バネ84の弾性復元力よりも大きい。
これにより、湾曲した体腔やルーメンに高周波処置具10を挿入した場合にも、処置部60が患部の近傍に至った時点で、進退操作部26には、これをさらに前進操作して処置部60を開放操作するためのストロークが残されている。
これに対し、ユーザが進退操作部26を前進させる外力は、ホルダ82とリードパイプ34との掛合力よりも十分に大きい。このため、図10(b)に示すように、進退操作部26を前進操作した場合には、ホルダ82はスライダ固定266とともにリードパイプ34に対して前進する。これにより、本体部22に固定された可撓管50に対して操作ワイヤ30が相対的に前進し、処置部60は開き状態となる。
そして、進退操作部26が最前進状態に至った場合には、図10(c)に示すように、付勢バネ84の反力により、進退操作部26が僅かに基端側に戻され、上述のように操作ワイヤ30は弛緩状態となる。
以上のように、本変形例の高周波処置具10によれば、湾曲した体腔やルーメンに可撓管50を挿入した場合にも、進退操作部26の前進を弛緩部材80が好適に規制するため、進退操作部26および弛緩部材80の機能が発揮される。
この出願は、2009年5月21日に出願された日本出願特願2009−123077を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。

Claims (14)

  1. 体腔内に挿入される可撓管と、
    前記可撓管に進退自在に挿通された導電性の操作ワイヤと、
    前記操作ワイヤの先端部に配置され高周波電流の印加により患部を処置する処置部と、
    前記可撓管の基端部に付設され、前記操作ワイヤを進退操作して前記処置部を操作し、前記操作ワイヤをトルク回転させて前記処置部を回転させる操作部と、
    を有するとともに、
    前記操作部が、前記処置部に前記高周波電流を供給する高周波電流コードが装着される本体部と、前記本体部の先端側に軸回転自在に設けられて前記操作ワイヤをトルク回転させる回転操作部と、前記本体部の基端側に軸方向に進退自在に設けられて前記操作ワイヤを進退させる進退操作部と、を備えることを特徴とする高周波処置具。
  2. 前記本体部に、前記高周波電流コードと電気的に接続され、前記操作ワイヤが挿通された金属製の導電パイプが埋設されているとともに、
    前記操作ワイヤに、前記導電パイプに対して電気的に接続された状態で摺動する筒状の集電部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波処置具。
  3. 前記操作ワイヤの基端部の外周に金属製のリードパイプが設けられ、前記集電部が前記リードパイプの外表面に形成されている請求項2に記載の高周波処置具。
  4. 軸方向に進退移動した前記操作ワイヤに対して前記軸方向の逆向きに付勢力を与える弛緩部材をさらに備える請求項1から3のいずれかに記載の高周波処置具。
  5. 前記処置部は、前記進退操作部によって前記操作ワイヤを進退させることで互いに開閉する複数のハサミ片を有し、
    前記操作ワイヤが軸方向に前進方向または後退方向に移動して前記ハサミ片が開いた状態で、前記弛緩部材が前記操作ワイヤに対して後退方向または前進方向に前記付勢力を与えることを特徴とする請求項4に記載の高周波処置具。
  6. 前記操作ワイヤを進退させて前記ハサミ片の開き量が最大となった最大開き状態から、前記弛緩部材の前記付勢力により前記操作ワイヤが後退方向または前進方向に移動して、前記ハサミ片は、前記開き量が前記最大開き状態よりも低減した中間開き状態となる請求項5に記載の高周波処置具。
  7. 前記弛緩部材が、前記本体部と前記進退操作部とに弾発的に挟持されている請求項4から6のいずれかに記載の高周波処置具。
  8. 前記弛緩部材が、前記操作ワイヤに対して所定の掛合力で掛合して前記進退操作部の進退移動を規制するホルダと、前記ホルダと前記進退操作部とに弾発的に挟持された付勢部材と、を含み、
    前記進退操作部に対して前記軸方向に前記所定の掛合力よりも大きな荷重が付与された場合に、前記ホルダと前記操作ワイヤとの掛合が解除されて前記進退操作部が進退移動することを特徴とする請求項7に記載の高周波処置具。
  9. 前記回転操作部の基端部に、多段の段差面が形成され、
    前記本体部の先端部に、前記回転操作部を装着する多段の装着部が形成されているとともに、
    前記装着部に対して複数の前記段差面が面接触している請求項1から8のいずれかに記載の高周波処置具。
  10. 前記回転操作部の基端部に形成された突設部が前記装着部に挿通されているとともに、挿通された前記突設部が前記装着部から脱離することを防止する抜け防止部が前記突設部の周囲に装着されている請求項9に記載の高周波処置具。
  11. 前記抜け防止部が、前記回転操作部を前記本体部に対して基端側に付勢している請求項10に記載の高周波処置具。
  12. 前記進退操作部が軸対称形状である請求項1から11のいずれかに記載の高周波処置具。
  13. 前記本体部に対して軸回転可能に設けられた、前記軸方向に対して交差する方向に開口した環状の補助リングをさらに備え、
    前記進退操作部が、前記本体部に対して軸回転が固定されて前記軸方向に進退する請求項12に記載の高周波処置具。
  14. 前記回転操作部が、前記本体部の外周に周回状に露出して設けられている請求項1から13のいずれかに記載の高周波処置具。
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