JPWO2010126138A1 - 3環性ベンゾピラン化合物の新規な結晶形態及びその製造方法 - Google Patents

3環性ベンゾピラン化合物の新規な結晶形態及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】医薬品として優れた(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの結晶形態及びその製造方法を提供すること。【解決手段】(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールを酢酸エステル溶媒、脂肪族炭化水素溶媒、ニトリル溶媒、芳香族炭化水素溶媒、ケトン溶媒、エーテル溶媒より結晶化させる製造方法及びその結果得られる結晶形態。【選択図】図1

Description

本発明は(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの結晶形態及びその製造方法に関する。
式(1)
Figure 2010126138
で示される(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オール(以下、化合物(1)と呼ぶ)は抗不整脈作用を示し、医薬品としての使用の可能性が知られている。
医薬品は常に一定の作用、効果が期待できるような同一品質を有する化合物を提供することが望まれるが、そのために結晶化させることは一般的に行われることである。また、結晶化させることによってその化学的安定性が向上する利点がある(例えば非特許文献1を参照)。ところで、固体物質には、複数の異なる結晶構造をとりうる能力があることが知られている。そのような同一物質の複数の異なる結晶構造は、結晶多形と呼ばれる。また、化合物を有機溶媒中又は水中で結晶化させる際には、時々晶析に使用される溶媒や水が取り込まれて溶媒和結晶(溶媒和物)や水和結晶(水和物)になることも知られている。本明細書では、これらの結晶多形や溶媒和結晶、水和結晶を合わせて結晶形態と呼ぶ。これらの結晶形態同士では、通常、溶解度、溶解速度、安定性、吸湿性、融点、ハンドリング特性などが異なるため、ある化合物の結晶を医薬品として開発するには、これらの特徴を総合的に判断し開発に適した結晶形態を選択する必要がある。(例えば非特許文献2参照)
しかし、化合物(1)に関しては、これまでカラムクロマトグラフィーによる精製によって得られるとの記述があるのみで、その結晶形態については不明であった(例えば特許文献1を参照)。従って、この化合物が結晶化するか、また複数の結晶形態をもつ可能性があるのかを確認する必要がある。また、結晶形態が存在するのならば、化学的に安定な結晶形態を再現性良く製造できる方法及び新たな結晶形態を確認する必要がある。
国際公開2005/090357号パンフレット
丸善プラネット社 医薬品の結晶多形と晶析の科学 芦沢一英編著 392ページ ファルマシア、45巻、4号、327頁、2009年
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールを医薬品として開発するにあたり、この化合物の結晶化の可能性と結晶形態の存在の可能性を確認し、結晶形態が存在する時には、化学的に安定な結晶形態を再現性良く製造できる方法及び新たな結晶形態を確認する必要がある。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討を行ったところ、(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールは結晶化が可能であり、さらに少なくとも6種類の結晶形態が存在することを明らかにした。
すなわち、本発明は以下により構成される。
(I)
式(1)
Figure 2010126138
で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=5.6、8.2、12.0、14.7、16.6、16.9、17.9、18.4、22.5、24.5、27.6に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶。
(II)
式(1)で表される化合物をエステル溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
(III)
式(1)で表される化合物を脂肪族炭化水素溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
(IV)
式(1)で表される化合物をニトリル溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
(V)
式(1)で表される化合物を芳香族炭化水素溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
(VI)
式(1)で表される化合物をケトン溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
(VII)
式(1)
Figure 2010126138
で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.4、8.7、12.8、17.5、19.1、20.7、22.0、24.8、26.6に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのB形結晶。
(VIII)
式(1)
Figure 2010126138
で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=9.1、12.8、13.1、14.6、15.2、16.4、22.1、23.6、24.8に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのE形結晶。
(IX)
式(1)
Figure 2010126138
で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.8、11.7、13.7、16.8、18.0、19.3、20.4、20.8、24.6、25.6に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのF形結晶。
(X)
式(1)
Figure 2010126138
で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.7、11.6、11.9、13.6、16.6、17.7、18.6、19.1、19.8、20.1、20.8に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのG形結晶。
(XI)
式(1)
Figure 2010126138
で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.0、16.4、17.0、19.2、19.8、20.3、21.0、22.8に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのH形結晶。
(XII)
式(1)で表される化合物を含水有機溶媒より結晶化することを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのB形結晶の製造方法。
(XIII)
式(1)で表される化合物を酢酸エステル溶媒もしくはケトン溶媒に加熱溶解した後、30秒以内で脂肪族炭化水素溶媒を加えつつ急冷させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのE形結晶の製造方法。
(XIV)
式(1)で表される化合物をエタノールより結晶化することを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのF形結晶の製造方法。
(XV)
式(1)で表される化合物を2−プロパノールより結晶化することを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのG形結晶の製造方法。
(XVI)
式(1)で表される化合物をエーテル溶媒に加熱溶解した後、30秒以内でシクロヘキサンを加えつつ急冷させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのH形結晶の製造方法。
まず、A形結晶の製造方法について説明する。
使用するエステル溶媒はギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸n−プロピルなどのアルコキシ基の炭素数が1乃至3のギ酸エステル、または酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸t−ブチルなどのアルコキシ基の炭素数が1乃至4の酢酸エステルであり、好ましくは酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピルである。
使用する脂肪族炭化水素溶媒はペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、メチルシクロヘキサンなどの炭素数が5乃至7の脂肪族炭化水素であり、好ましくはn−ヘプタンである。
使用するニトリル溶媒はアセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリルなどの炭素数が2乃至4のニトリルであり、好ましくはアセトニトリルである。
使用する芳香族炭化水素溶媒はベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭素数6乃至8の芳香族炭化水素で、好ましくはトルエン、キシレンである。
使用するケトン溶媒はアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトンなどの炭素数が3乃至6のケトンで、好ましくはアセトン、メチルイソブチルケトンである。
加えて、これらの溶媒一つだけを使用できるし、これらの溶媒の混合物を使用できるし、それ以外の溶媒を添加することもできる。
使用する溶媒の量は化合物(1)1に対して、1から50重量倍であり、好ましくは2から20重量倍であり、更に好ましくは5から10重量倍である。
化合物(1)の溶液を冷却して結晶化させる場合、その温度は0℃から溶媒の還流温度までの一定温度で可能であるが、好ましくは0℃から5℃に冷却して結晶化させる。
化合物(1)の溶液を濃縮して結晶化させる場合、任意の量の溶媒を残して結晶化させることもできるし、完全に除去して結晶化させることもできる。
また、冷却、濃縮両方の操作を組み合わせて実施することができる。
結晶化に際しては、種晶を結晶化に使用することができる。種晶はフラスコの内側をこするなど、よく知られた方法で取得しておくことができる。
次に化合物(1)の水和物であるB形結晶の製造方法について説明する。
使用する有機溶媒は水と混和するものであれば制限は無く、例えばアルコール溶媒、ニトリル溶媒、エーテル溶媒、ケトン溶媒、アミド溶媒、スルホキシド溶媒を使用できる。好ましくは、アルコール溶媒はメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ニトリル溶媒はアセトニトリル、プロピオニトリル、エーテル溶媒はテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、ケトン溶媒はアセトン、メチルエチルケトン、アミド溶媒はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、スルホキシド溶媒はジメチルスルホキシドである。更に好ましくはメタノール、エタノール、2−プロパノール、アセトニトリル、アセトンである。
使用する含水有機溶媒の含水率は化合物(1)を一旦溶解することができる任意の含水率を選択することができる。晶析効率と精製効果のバランスを考えると、有機溶媒と水の混合比率は、好ましくは1:4乃至10:1、更に好ましくは1:2乃至3:1である。
含水有機溶媒を事前に調製し、これに化合物(1)を加熱溶解した後、冷却、結晶化させることもできるし、化合物(1)を有機溶媒に溶解した後、水を加え結晶化させることもできる。両者とも冷却しても濃縮しても、両方を組み合わせても結晶化することができる。
使用する有機溶媒の量は化合物(1)を溶解するに足る量を任意に設定できるが、好ましくは化合物(1)1に対し1から100重量倍であり、好ましくは2から50重量倍であり、更に好ましくは5から20重量倍である。
次いで、E形結晶の製造方法について説明する。
使用する酢酸エステル溶媒は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸t−ブチルなどのアルコキシ基の炭素数が1乃至4の酢酸エステルであり、好ましくは酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、特に好ましくは酢酸エチルである。
使用する酢酸エステル溶媒の量は、化合物(1)を溶解するに足る量であれば任意に使用できるが、好ましくは化合物(1)1に対して4から20容量倍、特に好ましくは5から10容量倍である。
使用するケトン溶媒はアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトンなど炭素数が3乃至6のケトンで、好ましくはアセトン、メチルイソブチルケトン、特に好ましくはメチルイソブチルケトンである。
使用するケトン溶媒の量は、化合物(1)を溶解するに足る量であれば任意に使用できるが、好ましくは化合物(1)1に対して、5から50容量倍、特に好ましくは10から30容量倍である。
使用する脂肪族炭化水素溶媒は、ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、メチルシクロヘキサンなどの炭素数が5乃至7の脂肪族炭化水素であり、好ましくはn−ヘキサン、n−ヘプタンであり、特に好ましくはn−ヘプタンである。
使用する脂肪族炭化水素溶媒の量は、好ましくは化合物(1)に対して1から100容量倍、より好ましくは5から50容量倍、特に好ましくは10から30容量倍である。
化合物(1)の結晶化は0℃から溶媒の還流温度までの一定温度にて実施可能であるが、化合物(1)を酢酸エステル溶媒またはケトン溶媒に60℃から70℃にて溶解した後、脂肪族炭化水素を速やかに加えると共に室温まで急冷して結晶を析出させる方法が好ましい。なお、速やかにとは30秒以内を意味する。
次いで、(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのエタノール和物であるF形結晶の製造方法について説明する。
使用する溶媒はエタノールである。
使用するエタノールの量は、化合物(1)1に対して1から50重量倍であり、好ましくは2から20重量倍であり、更に好ましくは3から10重量倍である。
化合物(1)の結晶化は0℃から溶媒の還流温度までの一定温度にて実施可能であるが、なるべく少量のエタノールに加熱溶解後、冷却する方法か、エタノールに溶解後濃縮する方法、もしくは両者を組み合わせた方法によって結晶化することが好ましい。
次いで、(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの2−プロパノール和物であるG形結晶の製造方法について説明する。
使用する溶媒は2−プロパノールである。
使用する2−プロパノールの量は、化合物(1)1に対して1から50重量倍であり、好ましくは2から20重量倍であり、更に好ましくは3から10重量倍である。
化合物(1)の結晶化は0℃から溶媒の還流温度までの一定温度にて実施可能であるが、なるべく少量の2−プロパノールに加熱溶解後、冷却する方法か、2−プロパノールに溶解後濃縮する方法、もしくは両者を組み合わせた方法、更には2−プロパノールに懸濁させるだけでもG型結晶を得ることができる。
次いで、(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのシクロヘキサン和物であるH形結晶の製造方法について説明する。
使用する溶媒はエーテル系溶媒であり、好ましくはジオキサンである。
使用するジオキサンの量は、化合物(1)1に対して1から50重量倍であり、好ましくは2から20重量倍であり、更に好ましくは3から10重量倍である。
使用する溶媒はシクロヘキサンである。
使用するシクロヘキサンの量は、化合物(1)1に対して1から50重量倍であり、好ましくは2から20重量倍である。
化合物(1)の結晶化は、なるべく少量のエーテル溶媒に60℃から70℃にて溶解した後、シクロヘキサンを速やかに加えると共に室温まで急冷して結晶を析出させる方法が好ましい。なお、速やかにとは30秒以内を意味する。
図1は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールA形結晶の粉末X線回折図を示す。 図2は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールB形結晶の粉末X線回折図を示す図である。 図3は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールE形結晶の粉末X線回折図を示す図である。 図4は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールF形結晶の粉末X線回折図を示す図である。 図5は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールG形結晶の粉末X線回折図を示す。 図6は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールH形結晶の粉末X線回折図を示す。 図7は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールA、B及びE形結晶の水分吸着等温線を示す図である。 図8は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールA形結晶の昇温X線回折の結果を示す図である。 図9は、本発明によって得られる(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールB形結晶の昇温X線回折の結果を示す図である。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。実施例における融点測定は、柴田科学器械工業製B−545を用いた毛細管法(昇温時間:毎分1℃)で行い、示差走査熱量測定(DSC)はリガク製DSC8230を使用し(昇温時間:毎分5℃)、粉末X線回折測定はマックサイエンス製MXLabo(線源:Cu・Kα,波長:1.54056(10-10m)を使用した。
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オール(化合物(1))の粗物は、国際公開2005/090357号パンフレット記載の方法で得ることができる(合成法A)。
また、化合物(1)は以下の方法によっても合成することができる(合成法B)。
参考合成例1
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの合成(合成法B)
(3R,4S)−(3,4−エポキシ−2,2,9−トリメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−7−イル)−メチルアセテート(国際公開2005/090357号パンフレット記載の方法に従い合成)10.05g(32.1mmol)をメタノール99.79gに溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液40mL(40mmol)を滴下し、室温で30分攪拌した。反応混合液にクロロホルム60.06g、H2O60.30gを加え、分液、更にクロロホルムで2回抽出し,溶媒留去して、淡褐色固体9.53gを得た。ここへトルエン49.85gを加え、60℃にて10分懸濁液を攪拌して、5℃以下まで冷却の後、結晶をろ過、トルエン10.0gでろ過ケーキを洗浄、50℃にて減圧乾燥して(3R,4S)−3,4−エポキシ−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールを白色固体として7.98g(収率91.7%)得た。
外観:白色固体
1H−NMR(CDCl3,TMS)
δppm:1.31(3H,s,Me),1.65(3H,s,Me),2.59(3H,s,Me),3.60(1H,d,J=4.3Hz,C3),4.15(1H,d,J=4.3Hz,C4),4.42(1H,t,J=4.0Hz,CH2),4.83(2H,d,J=4.0Hz,C 2 OH),7.07(1H,s,Ar),7.31(1H,s,Ar),8.08(1H,s,Ar).
融点:143−144℃

得られた(3R,4S)−3,4−エポキシ−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オール7.98g(29.4mmol)、1−PrOH16.07gの混合液にフェネチルアミン4.30g(35.5mmol,1.2当量)を加え、5時間加熱還流した。溶媒留去し、(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールを褐色油状物として14.52g得た。
実施例1
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールA形結晶の製造
参考合成例1で得られた(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの粗物14.52gに酢酸エチル12.02gを加え、50℃まで加熱させ溶液とした後、49乃至58℃でn−ヘプタン59.94gを滴下したところ結晶が析出した。続けて3℃まで冷却した後、析出した結晶をろ過し、ろ過ケーキを酢酸エチル1.5gとn−ヘプタン7.5gの混液、ついでn−ヘプタン8.0gで洗浄し、目的物を白色結晶として10.02g得た。得られた結晶のDSC分析の結果、130℃に吸熱ピークを認めた。得られた結晶の融点は124−125℃であり、粉末X線回折図の回折角2θ=5.6、8.2、12.0、14.7、16.6、16.9、17.9、18.4、22.5、24.5、27.6に特徴的なピークを認めた。結果を図1に示す。
実施例2
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールB形結晶の製造
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶62.23gをエタノール247.73gに62℃まで加熱して溶解させた。ここへ、水275.19gを温度55〜67℃で、20分かけて滴下し、3時間かけて5℃まで冷却し、同温にて30分攪拌して、析出した結晶をろ取した。50℃で恒量になるまで減圧乾燥し、白色固体を59.22g得た。得られた結晶のDSC分析の結果、91℃に吸熱ピークを認めた。また、粉末X線回折図の回折角2θは6.4、8.7、12.8、17.5、19.1、20.7、22.0、24.8、26.6に特徴的なピークを認めた。結果を図2に示す。また、カールフィッシャー水分計による水分測定(容量分析法)の結果、3.2質量%の水分を検出した。
実施例3
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールE形結晶の製造
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶14.99gを酢酸エチル75mlに63℃まで加熱して溶解させた。その後、加熱を停止し室温のn−ヘプタン300mlを一括で加えて26℃まで冷却させた。そのまま1時間攪拌し、析出した結晶をろ取し、40℃で減圧乾燥し、黄色顆粒状固体を12.67g得た。得られた結晶のDSC分析の結果、119℃に吸熱ピークを認めた。また、粉末X線回折図の回折角2θは9.1、12.8、13.1、14.6、15.2、16.4、22.1、23.6、24.8に特徴的なピークを認めた。結果を図3に示す。
実施例4
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールF形結晶の製造
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶10.01gをエタノール60.20gに76℃まで加熱して溶解させた。これを1時間45分かけて5℃まで冷却し、同温にて1時間攪拌し、析出した結晶をろ取し、50℃で恒温になるまで減圧乾燥し、白色固体を10.96g得た。得られた結晶のDSC分析の結果、99℃に吸熱ピークを認めた。また、粉末X線回折図の回折角2θは6.8、11.7、13.7、16.8、18.0、19.3、20.4、20.8、24.6、25.6に特徴的なピークを認めた。結果を図4に示す。
また、このものをCDCl3に溶解し、内部標準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を用いて、1H−NMRを測定した。δ3.7ppm付近に検出されるエタノールの2プロトンとδ3.8ppm付近に検出される(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの4位の1プロトンの積分値比は2.4対1であり、1.2エタノール和物であることが確認された。
実施例5
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールG形結晶の製造
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶1.00gを2−プロパノール5mlに懸濁させ、21℃で19.7時間攪拌した。結晶をろ過し、40℃で恒量になるまで6時間減圧乾燥して白色結晶を0.97g得た。得られた結晶のDSC分析の結果、75.9℃に吸熱ピークを認めた。
粉末X線回折図の回折角2θは6.7、11.6、11.9、13.6、16.6、17.7、18.6、19.1、19.8、20.1、20.8に特徴的なピークを認めた。結果を図5に示す。また、このものをCDCl3に溶解し、内部標準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を用いて、1H−NMRを測定した。δ4.0ppm付近に検出される2−プロパノールの1プロトンとδ3.6ppm付近に検出される(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの4位の1プロトンの積分値比は0.83対1であり、0.83 2−プロパノール和物であることが確認された。
実施例6
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールH形結晶の製造
(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶19.95gをジオキサン140mlに溶解した。不溶物をろ過で除き、ジオキサン60mlで洗いこみ、減圧下溶媒留去して残液50gとした。これを60℃に加熱した後、攪拌しながらシクロヘキサン600mlを一括で加え、そのまま急冷して60℃から28℃とした。そのまま25〜28℃で5.1時間攪拌し、析出した結晶をろ過し、50℃で恒量になるまで2時間減圧乾燥して白色結晶を21.96g得た。得られた結晶のDSC分析の結果、80.1、86.1℃に吸熱ピークを認めた。
粉末X線回折図の回折角2θは6.0、16.4、17.0、19.2、19.8、20.3、21.0、22.8に特徴的なピークを認めた。結果を図6に示す。また、このものをCDCl3に溶解し、内部標準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を用いて、1H−NMRを測定した。δ1.4ppm付近に検出されるシクロヘキサンの12プロトンとδ1.3ppm付近に検出される(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのメチル基の3プロトンの積分値比は2.69対1であり、0.67シクロヘキサン和物であることが確認された。
試験例
以下、上記の実施例1から4の方法で得られた結晶形態A、B、E、Fを用いた試験例を示す。
試験例1
化合物(1)のA、B、F形結晶の、熱、湿度、光に対する安定性を検討した。
各試験の条件は以下の通りでおこなった。
熱安定性試験: 60℃、湿度成り行き、2週間、気密
湿度安定性試験:25℃、90%RH、2週間、開放
光安定性試験: 200W/平方メートル・時、25℃、60%RH、57時間、開放
また、安定性の評価は、結晶中に含まれる不純物の総量をHPLC相対面積%の増加の大小で判断した。結果を表1に示す。
Figure 2010126138
各結晶形とも安定性試験の条件下で不純物の増加は1.5%以下であった。中でもA形結晶は、各安定性試験の条件下で不純物の増加がほとんど見られず、顕著な安定性を示した。
試験例2
化合物(1)のA、B、E形結晶の、加速試験を行った。試験の条件は以下の通りでおこなった。
加速試験: 40℃、75%RH、6箇月間、気密
[測定条件]
また、安定性の評価は、結晶中に含まれる不純物の総量をHPLC相対面積%の増加の大小で判断した。結果を表2に示す。
Figure 2010126138
各結晶形とも加速試験の条件下で不純物の増加は1.5%以下であった。中でもA形、E形結晶は、不純物の増加がほとんど見られず、顕著な安定性を示した。
試験例3
化合物(1)のA、B、E形結晶の水分吸着等温線を測定した。
[測定条件]サンプル量;0.2g、前処理;60℃、20時間、温度25℃、BERSORP18(日本ベル社製)使用、定容量法
B形結晶では水分の吸着が認められたが、吸着は可逆的であった。A形、E形結晶では水分の吸着が認められず、さらにA形はE形よりも水分の吸着が少ない傾向が見られた。
結果を図7に示す。
試験例4
化合物(1)のA形、B形、E形、F形結晶の溶解性及び比表面積を検討した。
溶解性
[測定条件]JP2、pH;6.8(リン酸二水素カリウム3.40g及び無水リン酸水素二ナトリウム3.55gを水に溶かし、1000mLとする。この1容量に水1容量を加えた。)、60分
第十五改正日本薬局方、溶出試験法に従った。即ち以下の方法で行った。
「パドル法を用い、以下の条件で行った。
サンプル量:10mg
試験液:JP2、pH6.8、500mL
サンプリング時間:5,15,30,60分
パドル回転速度:100ppm
バス温度:37℃」
比表面積
[測定条件]吸着温度77K、吸着平衡時間300秒
[測定値単位]平方メートル/グラム
窒素還流下で前処理後、液体窒素下で窒素吸着によるBET法により測定した。結果を表3に示す。
Figure 2010126138
(表3中の−は未測定を示す。)
何れの結晶形態も日局2液への溶解性を示した。特にA形結晶は優れた溶解性を示した。また、比表面積もA形結晶が高い値であった。
A形結晶が、優れた安定性を有しながら、同時に高い溶解性を示すことは驚くべきことであり、また医薬品として優れた性質を有すると言える。
試験例5
化合物(1)のA形、B形結晶の昇温粉末X線測定を行った。
図8、および図9に示されるとおり、A形結晶は100℃まで、B形結晶は60℃まで粉末X線スペクトルに変化が見られなかった。特にA形結晶は医薬品として十分な安定性を示すと考えられた。
本発明により、医薬品として有用な(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールの同一品質、同一結晶形を有する化学的に安定な化合物を製造できる方法及びその新規な結晶形態が提供できた。

Claims (16)

  1. 式(1)
    Figure 2010126138
    で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=5.6、8.2、12.0、14.7、16.6、16.9、17.9、18.4、22.5、24.5、27.6に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶。
  2. 式(1)で表される化合物をエステル溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
  3. 式(1)で表される化合物を脂肪族炭化水素溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
  4. 式(1)で表される化合物をニトリル溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
  5. 式(1)で表される化合物を芳香族炭化水素溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
  6. 式(1)で表される化合物をケトン溶媒中で結晶化させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのA形結晶の製造方法。
  7. 式(1)
    Figure 2010126138
    で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.4、8.7、12.8、17.5、19.1、20.7、22.0、24.8、26.6に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのB形結晶。
  8. 式(1)
    Figure 2010126138
    で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=9.1、12.8、13.1、14.6、15.2、16.4、22.1、23.6、24.8に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのE形結晶。
  9. 式(1)
    Figure 2010126138
    で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.8、11.7、13.7、16.8、18.0、19.3、20.4、20.8、24.6、25.6に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのF形結晶。
  10. 式(1)
    Figure 2010126138
    で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.7、11.6、11.9、13.6、16.6、17.7、18.6、19.1、19.8、20.1、20.8に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのG形結晶。
  11. 式(1)
    Figure 2010126138
    で表され、粉末X線回折図において回折角2θ=6.0、16.4、17.0、19.2、19.8、20.3、21.0、22.8に特徴的なピークを有する(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのH形結晶。
  12. 式(1)で表される化合物を含水有機溶媒より結晶化することを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのB形結晶の製造方法。
  13. 式(1)で表される化合物を酢酸エステル溶媒もしくはケトン溶媒に加熱溶解した後、30秒以内で脂肪族炭化水素溶媒を加えつつ急冷させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのE形結晶の製造方法。
  14. 式(1)で表される化合物をエタノールより結晶化することを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのF形結晶の製造方法。
  15. 式(1)で表される化合物を2−プロパノールより結晶化することを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのG形結晶の製造方法。
  16. 式(1)で表される化合物をエーテル溶媒に加熱溶解した後、30秒以内でシクロヘキサンを加えつつ急冷させることを特徴とする(3R,4S)−7−ヒドロキシメチル−2,2,9−トリメチル−4−(フェネチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラノ[2,3−g]キノリン−3−オールのH形結晶の製造方法。
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