JPWO2010125836A1 - 光照射装置の光照射方法及び光照射装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、従来の光照射装置では、複数の紫外線発光ダイオードが一方向に予め定めた間隔をおいて配置されている。従って、複数の紫外線発光ダイオードを用いて形成された直線状ビーム光は、ライン方向に照度のピークとボトムが交互に発生し、ライン方向の全ての位置において一様でなかった。
図1において、紫外線照射装置1は、2種類の基板W1,W2の間に液晶を封入してアクティブマトリクス型の液晶ディスプレイパネルPを製造する図示しない製造ラインに備えられている。紫外線照射装置1は、液晶ディスプレイパネルPの製造工程のうち、液晶ディスプレイパネルPの下基板W1と上基板W2との間に介在された紫外線硬化樹脂よりなるシール材Sを硬化させる工程に用いられる。紫外線照射装置1は、シール材Sに照射する紫外線を直線状ビーム光LBの形で生成する紫外線照射ユニット3を備えている。この紫外線照射ユニット3はガントリ2に設けられている。なお、紫外線硬化樹脂は光硬化性樹脂の一例であり、紫外線照射ユニット3は本発明の光照射ユニットの一例である。
図6及び図7に示すように、紫外線照射ユニット3は連結板31を有し、この連結板31は、取り付け部材23の筺体30の下面にX方向に沿って固定されている。連結板31の下面には、複数個(本実施形態では40個)の照射モジュール32が、X方向に沿って一列に配列固定されている。各照射モジュール32は、複数個(本実施形態では8個)の紫外線発光ダイオードLEDを有している。紫外線発光ダイオードLEDは、光学素子の一例である。
回路基板33に一直線上に実装された各紫外線発光ダイオードLEDの下側には、半球レンズ35がそれぞれ配置されている。各半球レンズ35はそれぞれ対応する紫外線発光ダイオードLEDから出射された紫外線を入射する。そして、各半球レンズ35は、その入射した紫外線の拡散を抑制して下方にそれぞれ出射する。
また、収容溝41の内底面において、各半球レンズ35とそれぞれ対応する位置には、貫通穴42が等間隔に形成されている。この貫通穴42の直径は、半球レンズ35の直径より若干小さくなっていて、紫外線発光ダイオードLEDの下面に配置された各半球レンズ35の一部が貫通穴42に嵌入されるようになっている。そして、保持部材40が回路基板33に固着されると、半球レンズ35が、保持部材40と、回路基板33に実装された紫外線発光ダイオードLEDとの間で挟持固定されるようになっている。
図11において、紫外線照射装置1は、制御装置50を備えている。制御装置50は、例えばマイクロコンピュータよりなり、中央処理装置(CPU)50a、直線状ビーム光LBをシール材Sに照射させるための処理動作等、CPU50aに各種の処理動作を実行させるための制御プログラムを記憶するROM50b、CPU50aの演算結果等を一時記憶するRAM50c、および入出力回路50dを備えている。
(初期設定)
直線状のシール材3に直線状ビーム光LBを照射する際、直線状のシール材3の幅方向の中心線に対して、直線状ビーム光の幅方向の中心線Lox(照度の幅方向におけるピーク位置)を合わせる必要がある。これによって、エネルギー効率の良い紫外線照射が行え、消費電力の低減、照射時間の短縮が図ることができる。
以下、紫外線照射ユニット3から出射される直線状ビーム光LBの中心線Loxの位置を検出する処理動作を、図12に示す、制御装置50の処理動作を示すフローチャートに従って説明する。
以後、同様な動作が、ガントリ本体2aを後側方向に規定回数だけ微動させるまで行われる。そして、後側方向における複数の偏倚位置でキャリッジ14の往復動作が交互に行われる間、直線状ビーム光LBの照度がX方向に沿って検出される。後側方向への微動が規定回数だけ行われると(ステップS1−16でYES)、制御装置50は、所定の幅をもった直線状ビーム光LB(光照射面SF)の照度の検出を終了し、ガントリ本体2aをホームポジションに移動させる(ステップS1−17)。
次に、紫外線照射ユニット3から出射するX方向に伸びる直線状ビーム光LBを、直線状のシール材Sに照射し、シール材Sを紫外線硬化させて、液晶ディスプレイパネルPの下基板W1と上基板W2を貼り合わせる処理動作を、図13に示す制御装置50の処理動作を示すフローチャートに従って説明する。
紫外線照射ユニット3は、長時間使用することによって、各紫外線発光ダイオードLEDの特性(発光能力)が変化する場合があり、それによって照度が低下する紫外線発光ダイオードLEDも出現し、一様な直線状ビーム光LBを得ることができなくなる虞がある。そこで、定期的に各紫外線発光ダイオードLEDの照度検査を行っている。
まず、制御装置50は、紫外線照射ユニット3の中心位置Puoが検出窓11の中心位置Pwoと一致するまで、ガントリ本体2aを移動させる。
また、検査結果で、交換が必要な紫外線発光ダイオードLEDがあったときには、制御装置は、交換の必要性を、交換する紫外線発光ダイオードLEDとその紫外線発光ダイオードLEDが設けられている照射モジュール32(回路基板33)を指定して報知する。制御装置50は、本発明の発光能力判定装置の一例である。
(1)紫外線照射装置1は、直線状ビーム光LBをX方向にのびる直線状のシール材Sに対峙させた状態で、紫外線照射ユニット3をガントリ本体2a(および液晶ディスプレイパネルP)に対して、所定距離でX方向に沿って往復移動させる。その結果、従来技術に比べ、X方向に沿った直線状ビーム光LBの照度ムラを少なくして、シール材Sに照射される積算照度の一様性を向上することができる。
その結果、シール材Sの各位置を均一に硬化できるとともに、シール材Sの各位置に規定積算照度を与えるために、照射時間を、最小の照度が照射される位置を基準にすることがなくなり、直線状ビーム光LBの照射時間を短くでき、生産効率の向上を図ることができる。
・上記実施形態では、紫外線照射ユニット3を、各紫外線発光ダイオードLEDの配置間隔Pdの2分の1の距離でX方向に沿って往復移動させたが、この移動距離は配置間隔Pdの2分の1に限定されない。本発明の「直線状ビーム光の光照射面か基板を一方向に沿って相対移動させる」という特徴は、従来技術にはない特徴である。例えば、移動距離が配置間隔Pdの3分の1でも、直線状ビーム光LBの照度ムラが従来技術に比べて低減される。好ましくは、移動距離は、配置間隔Pdの2分の1である。あるいは、移動距離は、配置間隔Pdの2分の1を超える距離でもよい。この場合、配置間隔Pdの2分の1の距離の整数(2以上の整数)倍で紫外線照射ユニット3を往復移動させると、シール材SのX方向における積算照度の一様性を、より向上させることができる。
・上記実施形態では、各紫外線照射ユニット3に12個の照射モジュール32を配置したが、その数を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、光照射装置として紫外線照射装置に具体化したが、紫外線を照射する紫外線発光ダイオードLEDに替えて、可視光を出射する発光ダイオードを用いた光照射装置に応用してもよい。
Claims (12)
- 一方向に沿って配列された複数の光学素子を含む光照射装置から直線状ビーム光を照射する方法であって、
前記複数の光学素子の各々から長楕円形状の照射領域を有する光を照射してその各照射領域を重ねることにより、前記一方向に沿って延びる光照射面を有する前記直線状ビーム光を生成すること、
基板に形成された直線状の光硬化性樹脂に対して、前記直線状ビーム光の前記光照射面を前記一方向に沿って対峙させること、
前記直線状ビーム光を前記直線状の光硬化性樹脂に照射すること、
前記直線状ビーム光を前記直線状の光硬化性樹脂に照射する間、前記直線状ビーム光の前記光照射面と前記基板とのうちの一方を前記一方向に沿って相対移動させること、
を備える方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記相対移動させることは、前記複数の光学素子の配置間隔の2分の1以上の距離で、前記直線状ビーム光の前記光照射面と前記基板とのうちの一方を前記一方向に沿って相対移動させることを含む、方法。 - 光照射装置であって、
直線状の光硬化性樹脂が形成された基板を載置するステージと、
一方向に沿って配列された複数の光学素子を含み、該複数の光学素子の各々から長楕円形状の照射領域を有する光を照射してその各照射領域を重ねることにより、前記一方向に沿って延びる光照射面を有する直線状ビーム光を生成する光照射ユニットと、
前記光照射ユニットの各光学素子を駆動する光学素子駆動装置と、
前記光照射ユニットを前記一方向と直交する方向に沿って移動させる第1移動装置と、
前記光照射ユニットまたは前記ステージ上の前記基板を前記一方向に沿って移動させる第2移動装置と、
前記第1移動装置を制御して、前記直線状の光硬化性樹脂に対して前記直線状ビーム光の前記光照射面を前記一方向に沿って対峙させるとともに、前記光学素子駆動装置および前記第2移動装置を制御して、前記直線状ビーム光の前記光照射面と前記基板とのうちの一方を前記一方向に沿って相対移動させながら前記直線状ビーム光を前記直線状の光硬化性樹脂に照射させる制御装置と、
を備える光照射装置。 - 請求項3に記載の光照射装置において、
前記第2移動装置は、前記ステージ上に載置された前記基板に対して、前記光照射ユニットを前記一方向に沿って相対移動させる、光照射装置。 - 請求項3に記載の光照射装置において、
前記第2移動装置は、前記複数の光学素子の配置間隔の2分の1以上の距離で、前記光照射ユニットと前記ステージ上の前記基板とのうちの一方を前記一方向に沿って相対移動させる、光照射装置。 - 請求項3に記載の光照射装置は更に、
前記直線状ビーム光の照度を検出する照度センサと、
前記照度センサを前記一方向に沿って移動させる第3移動装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1移動装置を制御して、前記光照射ユニットを前記照度センサの直上位置に配置するとともに、前記光学素子駆動装置、前記照度センサ、および前記第3移動装置を制御して、前記照度センサを移動させながら前記直線状ビーム光の前記光照射面における照度を検出する、光照射装置。 - 請求項6に記載の光照射装置は更に、
前記直線状ビーム光を透過させるように前記一方向に沿って前記ステージ内に形成された検出窓と、
前記ステージの下側に前記検出窓に対向するように配置され、前記検出窓に沿って前記照度センサの移動を案内する案内部材と、を備え、
前記照度センサは、前記案内部材に沿って移動する間に、前記検出窓を介して入射する前記直線状ビーム光の前記光照射面における照度を検出する、光照射装置。 - 請求項6に記載の光照射装置は更に、
前記照度センサにより検出された前記直線状ビーム光の光照射面の照度に基づいて前記直線状ビーム光の線幅方向における中心位置を判定し、該直線状ビーム光の中心位置を前記一方向と直交する方向における前記光照射ユニットの中心位置として設定する中心位置設定装置を備える、光照射装置。 - 請求項8に記載の光照射装置は更に、
前記直線状ビーム光の前記中心位置を通過するライン上で前記照度センサを前記一方向に沿って移動させて、前記直線状ビーム光の前記中心位置の照度を判定し、該判定された照度に基づいて、前記複数の光学素子の発光能力を判定する発光能力判定装置を備える、光照射装置。 - 請求項3に記載の光照射装置において、
前記光照射ユニットは、前記一方向に列設された複数の回路基板を含み、前記複数の光学素子は、前記複数の回路基板に前記一方向に沿って直線状に実装されている、光照射装置。 - 請求項3に記載の光照射装置において、
前記光照射ユニットは、
前記複数の光学素子の一つから出射された光を各々受け取る複数の半球レンズと、
前記複数の半球レンズから出射された光を受け取るシリンドリカルレンズと、
を含む、光照射装置。 - 請求項3〜11に記載の光照射装置において、
前記複数の光学素子は、紫外線発光ダイオードであり、前記光硬化性樹脂は、紫外線硬化性樹脂である、光照射装置。
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