JPWO2010116932A1 - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

回転用途において相手部材の構造等にかかわらず組合せシールの構成部材同士の摺動を抑制できる密封装置を提供する。軸の外周面に設けられた環状溝に装着され、軸孔の内周面に密着するとともに環状溝の側壁面に摺動自在に接触する樹脂製の第1リング部材10と、該第1リング部材と環状溝の溝底との間に装着され、第1リング部材10を軸孔内周面に向かって押し付けるゴム状弾性体製の第2リング部材20と、を備える密封装置1において、第1リング部材10は、円周上の少なくとも一箇所でカットされたような形状を有することによって形成される端部14、15の間に隙間を有し、第2リング部材20は、第1リング部材10と第2リング部材20との間の回転を抑制すべく、第1リング部材10の隙間に嵌ることが可能な凸部21、22を有する。

Description

本発明は、ハウジングの軸孔と該軸孔に挿入される回転軸との間の環状隙間を密封する密封装置に関するものである。
油圧機器に用いられる密封装置は、用途に応じて種々の形態のものが使い分けられる。図6〜図8を参照して、従来技術に係る密封装置について説明する。図6〜図8は、それぞれ従来技術に係る密封装置の模式的半断面図である。
例えば、油圧保持を目的とする場合には、図6に示すようなシールリング101が用いられる。シールリング101は、ハウジング200の軸孔201に挿入される軸300の外周面に設けられた環状溝301に装着され、軸孔201の内周面および環状溝301の側壁面にそれぞれ密着することにより、軸孔201と軸300のとの間の環状隙間400を密封する。
また、油の密封性が求められる場合には、シールリップを備えたリップパッキンや、図7に示すようなPTFEリング102と弾性リング103とを組み合わせた組合せシール(SPシール)が用いられる。耐摩耗性に優れるPTFEリング102が軸孔201の内周面および環状溝301の側壁面に対して摺動自在に接触するとともに、ゴムリング103がPTFEリング102の各シール面に対する密着性を高めるように構成されている。
さらに、回転や揺動の動きがある部位に組合せシールが用いられる場合には、図8に示すように、PTFEリング102の回転を抑制する回り止め104を設けて、PTFEリング102との摺動によるゴムリング103の摩耗を防止する構成が知られている。
しかし、上述のような回り止め104を設けるためには、相手部材であるハウジング200や軸300に特別な設計が必要となり、適用可能な相手部材の構造等が限定されてしまう。したがって、相手部材の構造上の都合によって回り止め104を設けることができない場合には、PTFEリング102と弾性リング103とを接着等させることによって対処する場合がある。しかし、ハウジング200と軸300との間の回転数が高い場合には、接着箇所にはがれが生じてしまい、PTFEリング102と弾性リング103との摺動を十分に防止できない場合がある。
なお、関連する技術としては特許文献1〜4に記載されたものがある。
実開昭62−068074号公報 実開平06−012872号公報 特開平09−133216号公報 特開2003−014133号公報
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、回転用途において相手部材の構造等にかかわらず組合せシールの構成部材同士の摺動を抑制することができる密封装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明における密封装置は、
ハウジングに設けられた軸孔と、該軸孔に挿入され該軸孔に対して回転する軸と、の間の環状隙間を密封する密封装置であって、
前記軸孔と前記軸のうちの一方の周面に設けられた環状溝に装着され、他方の周面に密着するとともに前記環状溝の側壁面に摺動自在に接触する樹脂製の第1リング部材と、
該第1リング部材と前記環状溝の溝底との間に装着され、前記第1リング部材を前記他方の周面に向かって押し付けるゴム状弾性体製の第2リング部材と、
を備える密封装置において、
前記第1リング部材は、円周上の少なくとも一箇所でカットされたような形状を有することによって形成される端部の間に隙間を有し、
前記第2リング部材は、前記第1リング部材と前記第2リング部材との間の回転を抑制すべく、前記第1リング部材の前記隙間に嵌ることが可能な凸部を有することを特徴とする。
ここで、回転には、一方向のみの回転運動だけでなく、両方向の回転運動、特定の範囲内において両方向に交互に回転する回転運動(揺動)等が含まれる。
本発明によれば、第2リング部材の凸部と第1リング部材の端部間の隙間とが嵌り合うことにより、第1リング部材と第2リング部材との間の回転が抑制される。したがって、互いに密着する第1リング部材と第2リング部材との間の摺動が抑制され、ゴム状弾性体からなる第2リング部材の摩耗が抑制される。
また、本発明によれば、第1リング部材と第2リング部材との間の摺動を抑制するために、密封装置の装着相手である軸やハウジングに特別な構造等が不要となる。したがって、適用可能な相手部材の構造等の制約が解消され、回転用途における組合せシールの適用範囲の拡大を図ることができる。
以上説明したように、本発明により、回転用途において相手部材の構造等にかかわらず組合せシールの構成部材同士の摺動を抑制できる。
実施例に係る密封装置を軸方向から見た模式図である。 図1AのC矢視図である。 図1AのBB断面図である。 図1AのAA断面図である。 実施例に係る密封装置の使用状態を説明する模式的半断面図である。 樹脂リングのカット部周辺における実施例に係る密封装置の模式的斜視図である。 変形例1の構成を説明する模式的斜視図(樹脂リングのカット部周辺を分解した状態)である。 変形例1の構成を説明する模式的斜視図(樹脂リングのカット部周辺を組み付けた状態)である。 変形例2の構成を説明する模式的斜視図(樹脂リングのカット部周辺を分解した状態)である。 変形例2の構成を説明する模式的斜視図(樹脂リングのカット部周辺を組み付けた状態)である。 従来技術に係る密封装置の模式的半断面図である。 従来技術に係る密封装置の模式的半断面図である。 従来技術に係る密封装置の模式的半断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1A〜図5Bを参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。図1A〜図1Dは、本発明の実施例に係る密封装置の構成を説明する模式図であり、図1Aは軸方向から見た図、図1Bは図1AのC矢視図、図1Cは図1AのBB断面図、図1Dは図1AのAA断面図をそれぞれ示す。図2は、本発明の実施例に係る密封装置の使用状態を説明する模式的半断面図である。図3は、樹脂リングのカット部周辺における本発明の実施例に係る密封装置の模式的斜視図である。図4A及び図4Bは、変形例1の構成を説明する模式的斜視図であり、図4Aは樹脂リングのカット部周辺を分解した状態、図4Bは樹脂リングのカット部周辺を組み付けた状態をそれぞれ示す。図5A及び図5Bは、変形例2の構成を説明する模式的斜視図であり、図5Aは樹脂リングのカット部周辺を分解した状態、図5Bは樹脂リングのカット部周辺を組み付けた状態をそれぞれ示す。
本実施例に係る密封装置1は、第1リング部材としての樹脂リング10と、第2リング部材としての弾性リング20と、から構成される、いわゆる組合せシールである。
密封装置1は、ハウジング200に設けられた軸孔201に挿入される軸300の外周面に設けられた環状溝301に装着され、軸孔201の内周面と軸300の外周面との間の環状隙間400を密封する。軸300は軸孔201に対して回転可能に設けられている。軸300の回転運動には、軸孔201に対する一方向のみの回転運動だけでなく、両方向の回転運動、特定の範囲内において両方向に交互に回転する回転運動(揺動)等が含まれる。
樹脂リング10は、環状溝301の開口部側に配置され、弾性リング20は、樹脂リング10と環状溝301の溝底との間に配置される。
樹脂リング10は、PTFE等の樹脂材料からなる断面略矩形の環状部材である。環状溝301に装着された樹脂リング10は、軸方向一方側の領域から作用する圧力Pによって軸方向他方側の領域に押し込められるとともに、弾性リング20によって外径方向に付勢される。これにより、樹脂リング10の側面11が環状溝301の側壁面に密着するとともに外周面12が軸孔201の内周面に密着し、環状隙間400が密封される。
なお、軸300が軸孔201に対して回転した場合には、樹脂リング10の側面11と環状溝301の側壁面とが互いに摺動しながら接触することになる。
樹脂リング10は、円周上の一箇所でカットされたような形状を有しており、このカット部13を開くように変形させることで環状溝301に装着可能に構成されている。
このようなカット部13を備えた樹脂リング10は、略C字状の予めカット部が形成された状態の成形品を作成し、カット部13が閉じるように後から癖付けすることで製作してもよい。あるいは、初めにリング状の成形品を作成し、後からその円周上の一箇所を専用の治具等を用いて実際に切断することで製作してもよい。
また、カット部13は一箇所だけでなく、複数箇所に設けてもよい。複数箇所にカット部13を設けることで樹脂リング10を複数の部材に分割可能に構成し、組み付け性の向上を図ってもよい。
本実施例に係る樹脂リング10のカット部13は、いわゆるステップカットと呼ばれる形状で構成されている。
すなわち、カット部13が設けられることによって形成される樹脂リング10の両端部のうち一方の端部14には、軸方向一方側から周方向に突出する凸部14aが設けられている。これにより、一方の端部14は、凸部14aの先端面14bと、凸部14aの軸方向他方側に設けられた端面14cと、これら周方向の位置が異なる2つの端面14b、14cをつなぐ軸に垂直な段差面14dと、を備える、周方向に段差のある端部形状に構成されている。一方、樹脂リング10の他方の端部15は、一方の端部14と対称的な形状であり、軸方向の他方側から周方向に突出する凸部15aが設けられ、2つの端面15b、15cとそれらをつなぐ軸に垂直な段差面15dと、を備える段差形状に構成されている。
以上のように構成された樹脂リング10は、凸部14aと凸部15aとが軸方向に隣接するように一方の端部14と他方の端部15とが組み合わさることで、カット部13が閉じた状態となる。このとき、一方の端部14の段差面14dと他方の端部15の段差面15dは部分的に接触した状態となる。また、一方の端部14の端面14bと他方の端部15の端面15c、一方の端部14の端面14cと他方の端部15の端面15bが、それぞれ隙間を空けて対向した状態となる。
樹脂リング10の外周面12は、カット部13が閉じた状態、すなわち、段差面14dと段差面15dとが接触状態となることで、略環状に連続するシール面を形成する。
弾性リング20は、合成ゴム等の弾性体からなる断面略矩形の環状部材であり、樹脂リング10と略同じ高さ(軸方向の幅)を有している。
樹脂リング10と環状溝301の溝底との間に装着された弾性リング20は、樹脂リング10を軸孔201の内周面に押し付けて、樹脂リング10の外周面12と軸孔201の内周面との間の密着性を高める。
樹脂リング10の内周面に密着する弾性リング20の外周面には、外径方向に突出する2つの凸部21、22が設けられている。2つの凸部21、22はそれぞれ、弾性リング20の外周面が樹脂リング10の内周面に密着したときに、樹脂リング10のカット部13の隙間に嵌ることが可能に構成されている。
凸部21は、弾性リング20の外周面の軸方向一方側の領域に設けられており、樹脂リング10の一方の端部14の凸部14aの先端面14bと、他方の端部15の端面15cとの間の隙間に嵌り込む。また、凸部22は、弾性リング20の外周面の軸方向他方側の領域に設けられており、樹脂リング10の他方の端部15の凸部15aの先端面15bと、一方の端部14の端面14cとの間の隙間に嵌り込む。
樹脂リング10のカット部13に形成される隙間は、本来、樹脂リング10の寸法誤差や周長変化を吸収する目的で設けられるものである。すなわち、寸法誤差が大きい場合や温度変化等によって樹脂リング10の周長が変化した場合には、樹脂リング10の両端部14、15が、段差面14d、15dの接触状態を維持したまま端面14b、14c、15b、15c間の隙間を狭める又は拡げるように、周方向に互いに接近又は離間することで、軸孔201の内周面および環状溝301の側壁面に対する樹脂リング10の適正なシール状態が維持されるように構成されている。
本実施例ではカット部13の隙間が弾性リング20の凸部21、22によってある程度埋められることになるが、凸部21、22とカット部13の端面との間に予め隙間を設けておくことによって、あるいは、凸部21、22の弾性変形を生じることによって、カット部13の隙間の変化を許容することが可能である。
また、本実施例では、凸部21、22の側面とカット部13の段差面14d、15dと間に隙間が設けられている。この隙間は、カット部13を閉じるとき等において凸部21、22が凸部14a、15aの接触面の間に噛み込まれるのを抑制するとともに、カット部13の隙間が狭くなったときに、圧縮された凸部21、22の一部が逃げることができるようにするためのスペースとなっている。
本実施例によれば、樹脂リング10の端部14、15間に設けられた隙間と、弾性リング20に設けられた凸部21、22と、が嵌り合うことにより、樹脂リング10と弾性リング20との間で回転を生じるのが抑制される。したがって、互いに密着する樹脂リング10と弾性リング20との摺動が抑制され、ゴム製の弾性リング20が樹脂製の樹脂リング10との摺動によって摩耗するのが抑制される。
また、樹脂リング10のカット部13に形成される隙間は、カット部13における漏れ流路を形成するが、本実施例によれば、弾性リング20の凸部21、22が樹脂リング10のカット部13の隙間を完全に、あるいは、ある程度埋めることにより、カット部13における漏れ量の低減を図ることができる。
また、本実施例によれば、樹脂リング10と弾性リング20との間の摺動を抑制するために、密封装置1の装着相手であるハウジング200の軸孔201や軸300を特別な構造等に変更する必要がない。したがって、適用可能な相手部材の構造等の制約が解消され、回転用途における組合せシールの適用範囲の拡大を図ることができる。
また、本実施例によれば、カット部13の隙間に嵌った凸部21、22が環状隙間400に露出する構成となっているので、凸部21、22とカット部13の隙間との嵌合状態を外部から確認することが可能となる。したがって、装着不良の発見が容易となり、装着状態が正しくないまま使用されることを防止することができる。
(変形例)
図4A〜図5Bを参照して、本発明の実施例に係る密封装置の変形例について説明する。なお、ここでは、実施例とは異なる事項についてのみ説明し、共通する部材や構成については実施例と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
樹脂リング10のカット部13の構成としては、上述のステップカット形状だけでなく、他にも従来から種々の構成が知られている。本発明は、そのような種々の構成に対しても適用することができる。
例えば、図4A及び図4Bに示すカット部13aは、一方の端部14の凸部14aよりも内周側に第2の凸部14eが設けられている。第2の凸部14eは、他方の端部15の凸部15aの内周面に接触する外周面14fを備えている。他方の端部15も同様に、凸部15よりも内周側に第2の凸部15eが設けられている。第2の凸部15eは、一方の端部14の凸部14aの内周面と接触する外周面15fを備えている。また、これら第2の凸部14f、15fの先端面14g、15g間には周長変化等を吸収するための隙間が形成される。
このカット部13aは、上記実施例のステップカット形状よりも凸部14a、15aの接触面が増えることにより、カット部の隙間からの漏れを効果的に抑制できる構成となっている。
一方、弾性リング20には、上記実施例とは異なり、一つの凸部23が外周面に設けられている。この凸部23は、樹脂リング10のカット部13aにおける第2の凸部14e、15eの先端面14g、15g間の隙間に嵌ることが可能に構成されている。
また、図5A及び図5Bに示すカット部13bは、一方の端部14に、凸部14aよりもさらに周方向に突出する第2の凸部14hが、凸部14aよりも内周側に凸部14aと一体的に設けられている。第2の凸部14hは、他方の端部15の凸部15aの内周面に接触する外周面14iを備えている。一方、他方の端部15には、凸部15aの内周側において端面15cよりも周方向に凹む凹部15hが設けられている。凹部15hは、凸部15aの内周面と連続的な内周面15iを備えている。この内周面15iは、カット部13bが閉じた状態において、凸部15aの内周面とともに一方の端部14の第2の凸部14hの外周面14iと接触する。また、第2の凸部14hの先端面14jと凹部15hの端面15jとの間には周長変化等を吸収するための隙間が形成される。
このカット部13bも、図4A及び図4Bに示すカット部13aと同様、上記実施例のステップカット形状よりも凸部14a、15aの接触面が増えることにより、カット部の隙間からの漏れを効果的に抑制できる構成となっている。
一方、弾性リング20には、図4A及び図4Bに示す変形例と同様、一つの凸部23が外周面に設けられている。この凸部23は、樹脂リング10のカット部13bにおける第2の凸部14hの先端面14jと凹部15hの端面15jとの間の隙間に嵌ることが可能に構成されている。
図4A〜図5Bに示す変形例においても、上記実施例と同様、樹脂リング10の端部14、15間に設けられた隙間と、弾性リング20に設けられた凸部23とが嵌り合うことにより、樹脂リング10と弾性リング20との間で回転を生じるのが抑制され、樹脂リング10と弾性リング20との摺動による弾性リング20の摩耗が抑制される。
また、樹脂リング10のカット部13a、13bに形成される隙間は、例えば、軸300の偏心等によって環状隙間400の大きさが部分的に拡がったときには、カット部13における漏れ流路を形成する場合があるが、弾性リング20の凸部23が樹脂リング10のカット部13a、13bの隙間を完全に、あるいは、ある程度埋めることにより、カット部13a、13bにおける漏れ量の低減を図ることができる。
また、樹脂リング10と弾性リング20との間の摺動を抑制するために、ハウジング200の軸孔201や軸300に特別な構造等が不要となり、適用可能な相手部材の構造等の制約が解消され、回転用途における組合せシールの適用範囲の拡大を図ることができる。
なお、上記実施例および変形例では、密封装置1が軸300外周面に形成された環状溝301に装着される構成について説明したが、密封装置1がハウジング200の軸孔201内周面に設けられた環状溝に装着される構成であっても、本発明を適用することが可能である。
1 密封装置
10 樹脂リング
11 側面
12 外周面
13 カット部
14 一方の端部
14a 凸部
14b 端面
14c 端面
14d 段差面
15 他方の端部
15a 凸部
15b 端面
15c 端面
15d 段差面
20 弾性リング
21、22 凸部
200 ハウジング
201 軸孔
300 軸
301 環状溝
400 環状隙間

Claims (1)

  1. ハウジングに設けられた軸孔と、該軸孔に挿入され該軸孔に対して回転する軸と、の間の環状隙間を密封する密封装置であって、
    前記軸孔と前記軸のうちの一方の周面に設けられた環状溝に装着され、他方の周面に密着するとともに前記環状溝の側壁面に摺動自在に接触する樹脂製の第1リング部材と、
    該第1リング部材と前記環状溝の溝底との間に装着され、前記第1リング部材を前記他方の周面に向かって押し付けるゴム状弾性体製の第2リング部材と、
    を備える密封装置において、
    前記第1リング部材は、円周上の少なくとも一箇所でカットされたような形状を有することによって形成される端部の間に隙間を有し、
    前記第2リング部材は、前記第1リング部材と前記第2リング部材との間の回転を抑制すべく、前記第1リング部材の前記隙間に嵌ることが可能な凸部を有することを特徴とする密封装置。
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