JPH11141687A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JPH11141687A
JPH11141687A JP9302036A JP30203697A JPH11141687A JP H11141687 A JPH11141687 A JP H11141687A JP 9302036 A JP9302036 A JP 9302036A JP 30203697 A JP30203697 A JP 30203697A JP H11141687 A JPH11141687 A JP H11141687A
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JP
Japan
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lubricant
shaft
ring
housing
containing polymer
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JP9302036A
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Inventor
Masayuki Hosoya
眞幸 細谷
Kazuaki Konishi
和昭 小西
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に回転軸をシールすることが可能な軸封
装置を提供すること。 【解決手段】 軸8を囲むハウジング7と、該ハウジン
グ7に形成された前記軸8に対向する環状溝7aに弾性
的に嵌合し、前記軸8に対向する環状凹部4を有する、
弾性材料からなるハウジングリング3と、該ハウジング
リング3の前記環状凹部4に嵌合し、前記軸8との摺動
面を有する潤滑剤含有ポリマリング5とからなり、前記
環状凹部4は内周面に突起3aを有し、前記ポリマリン
グ5は前記突起3aと嵌合する凹部を5a有する軸封装
置1を提供することによって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼設備等に用い
られる粉塵や水の飛沫に対する軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼設備に用いられる軸封装置、例えば
オイルシール等は、その摺動部(リップ部)に潤滑剤を
塗布する必要がある。そのため生産現場では、該リップ
部への潤滑剤の定期的な補充作業を行うため、コストが
かかるという問題がある。更に、該リップ部から漏れ出
た余剰な潤滑剤が、軸の回転に伴って飛散し、周辺環境
や製品である圧延板等を汚染するという問題も発生して
いる。
【0003】斯かる問題点を解決するため、例えば実開
平6−32837号公報に軸封装置が開示されている。
図12に該軸封装置60の断面図を示す。図12に示す
ように、該軸封装置60は、芯金62,63の本体部分
67,68の内周縁にオイルシール64,65を装着
し、該本体部分67,68の対向間隙に、いわゆる潤滑
剤含有ポリマ66を充填した構成である。すなわちオイ
ルシール64,65内に潤滑剤含有ポリマ66を内蔵
し、そこから継続的に滲み出る潤滑剤をリップ部に導い
て潤滑に用いようというものである。それにより、定期
的な潤滑剤の補給作業を省略できるのみならず、滲み出
す潤滑剤の量がわずかであるため、前述のような装置周
辺の汚染の問題を解決することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開平6−32837号公報記載の軸封装置は、潤滑剤含
有ポリマからの潤滑剤の滲み出し量が微量であるため、
容易にリップ部に潤滑剤が到達しないという問題があっ
た。また、潤滑剤含有ポリマの組成を滲み出し量が充分
となるようにしても、潤滑剤が潤滑剤含有ポリマの内周
部を伝わって流れて、内周部の最下部に留まるだけで、
リップ部には到達しにくいという問題があった。そこ
で、本発明は、潤滑剤の定期的な補給を必要とせず、か
つ、余剰な潤滑剤の漏れ出し後の飛散により、周辺環境
や製品である圧延板等を汚染するということのない確実
に回転軸をシールすることが可能な軸封装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、軸
を囲むハウジングと、該ハウジングに形成された前記軸
に対向する環状溝に弾性的に嵌合し、前記軸に対向する
環状凹部を有する、弾性材料からなるハウジングリング
と、該ハウジングリングの前記環状凹部に嵌合し、前記
軸との摺動面を有する潤滑剤含有ポリマリングとからな
り、前記環状凹部は内周面に突起を有し、前記ポリマリ
ングは前記突起と嵌合する凹部を有することを特徴とす
る軸封装置によって解決される。
【0006】本発明によれば、前記ハウジングリング
は、前記ハウジングに弾性的に嵌合するため、容易に脱
落することがなく、さらに回転軸回りの回転力を受けて
も、容易に回転することはない。また、前記潤滑剤含有
ポリマリングはその内周をシール面として回転軸と密着
して摺動しており、粉塵や水の飛沫の侵入を防いでい
る。そして、前記潤滑剤含有ポリマリングの摺動面から
は潤滑剤が継続的に滲み出て、軸との摺動面を良好に潤
滑するため、軸との摩擦によっても潤滑剤含有ポリマリ
ングが摩耗せず内周部の直径が大きくならない。したが
って、回転軸と潤滑剤含有ポリマリングの内周部との間
から粉塵や水の飛沫が侵入することはない。
【0007】また、潤滑剤は前記潤滑剤含有ポリマリン
グから長期にわたって継続的に滲み出るため、定期的に
潤滑剤を補給する必要はない。加えて、その滲み出し量
はわずかであり、潤滑に対して必要最小限であるため、
軸の回転にともなって飛散せず、周辺環境や製品である
圧延板等を汚染するということはない。さらに、前記潤
滑剤含有ポリマリングは回転軸より回転力を受けるもの
の、前記ハウジングリングの突起と前記ポリマリングの
凹部が嵌合しているため、前記回転軸と共に回転するこ
とはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11に基づいて本
発明の一実施形態を詳細に説明する。先ず、図1及び図
2に基づいて本発明の第一実施形態に係る軸封装置1を
説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る軸封装
置1の断面図であり、図2は図1のA−A線に沿った簡
略断面図である。図1及び図2に示すように、軸封装置
1は、軸8を囲むハウジング7と、該ハウジング7に形
成された前記軸8に対向する環状溝7aに弾性的に嵌合
し、前記軸8に対向する環状凹部4を有する、弾性材料
からなるハウジングリング3と、該ハウジングリング3
の前記環状凹部4に嵌合し、前記軸8との摺動面を有す
る潤滑剤含有ポリマリング5とからなる。
【0009】そして、該ハウジングリング3の内周部に
は、断面逆U字型の突起部3aが半径方向内方に向かっ
て3箇所設けられている。前記潤滑剤含有ポリマリング
5の外周には、前記突起部3aに対応する位置に、該突
起部3aと同サイズのU字型の凹部5aが設けられてお
り、互いに嵌合している。
【0010】前記潤滑剤含有ポリマリング5の内周は、
回転軸8と摺動する。そして、前記潤滑剤含有ポリマリ
ング5の摺動面は、シール面として機能し、外部からの
粉塵や水の飛沫が機械内部へ進入するのを防いでいる。
該摺動面からは潤滑剤が継続的に滲み出て、回転軸8と
の摺動面を良好に潤滑するため、回転軸8と摺動面との
間に隙間ができず、回転軸8と摺動面との間から粉塵や
水の飛沫等が進入するということはない。
【0011】また、前記ハウジングリング3は前記ハウ
ジング7に弾性的に嵌合しているため、容易に脱落した
り、回転したりしない。そのため、潤滑剤含有ポリマリ
ング5は回転軸8との摺動で軸8と共に回転しようとす
る力を受けるが、ハウジングリング3の突起部3aがキ
ーとして働くので、ハウジングリング3と潤滑剤含有ポ
リマリング5は回転軸8に対して一体となり、回転軸8
の回転に伴って潤滑剤含有ポリマリング5が回転するこ
とはない。なお、キーとして機能する突起部3aは、3
箇所である必要はなく、1箇所以上あればよい。
【0012】前記ハウジングリング3の材料には、ニト
リルゴムが用いられる他、アクリルゴム、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、4フッ素化エチレン樹脂、ウレタンフ
ォーム等を使用することができる。一方、潤滑剤含有ポ
リマリング5は、ポリオレフィン系樹脂にパラフィン系
鉱油等の潤滑剤が含有されたもので、樹脂に潤滑剤を混
ぜて調整した原料を、樹脂の融点以上に加熱して可塑化
し、その後冷却することで固形状にしたものである。そ
の組成比は、全重量に対してポリオレフィン系樹脂10
〜50重量%、潤滑剤90〜50重量%が好ましい。こ
こで、樹脂の組成比が少なくなるほど構造部品としての
強度が低下するため、本発明にあるような回り止めのU
字型の凹部等の強度を考慮すると、組成比としてはポリ
オレフィン系樹脂25〜50重量%、潤滑剤75〜50
重量%程度が特に望ましい。潤滑剤としては、他にパラ
フィン系炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、エ
ーテル油、エステル油等が用いられる。
【0013】以上のように、本第一実施形態では、潤滑
剤含有ポリマリング5は回転軸8と共に回転することが
なく、その摺動面で粉塵や水の飛沫等のシールが可能
で、また、長期にわたって潤滑剤が滲み出るために、定
期的な潤滑剤の補給を必要とせず、加えて、滲み出る潤
滑剤の量はわずかで、潤滑に必要な最小限の量であるた
め、それが軸の回転にともなって飛散せず、周辺環境や
製品である圧延板等を汚染することはない。
【0014】次に、図3及び図4に基づいて本発明の第
二実施形態に係る軸封装置10を説明する。図3は、本
発明の第二施形態に係る軸封装置10の断面図であり、
図4は図3のB−B線に沿った簡略断面図である。な
お、第二実施形態は、第一実施形態の改良であるので、
主に第一実施形態との相違点について説明する。
【0015】図3及び図4に示すように、軸封装置10
は、軸18を囲むハウジング16と、該ハウジング16
に形成された前記軸18に対向する環状溝16bに弾性
的に嵌合し、前記軸18に対向する環状凹部13を有す
る、弾性材料からなるハウジングリング12と、該ハウ
ジングリング12の前記環状凹部13に嵌合し、前記軸
18との摺動面を有する潤滑剤含有ポリマリング14と
からなる。該ハウジングリング12には、突起部12c
が設けられており、該突起部12cは、潤滑剤含有ポリ
マリング14に設けられた凹部14aと嵌合する。
【0016】また、該ハウジングリング12の外周全周
には外周溝12aが設けられている。該外周溝12aに
は、軸回転方向の位相90°以内に、少なくとも1個以
上の、前記ハウジングリング12の外周から内周に貫通
する潤滑剤補給用孔12bが設けられている。さらに、
前記ハウジング16の、ハウジングリング12の外周溝
12aに対応する位置に外部と貫通する潤滑剤補給口1
6aが設けられている。
【0017】次に本第二実施形態の作動形態について説
明する。前記ハウジング16の潤滑剤補給口16aか
ら、潤滑剤を補給すると、補給された潤滑剤は、前記ハ
ウジングリング12の外周溝12aに到達する。する
と、潤滑剤は外周溝12aに沿って下方に流れ、やがて
位相で90°以内にある潤滑剤補給用孔12bに到達す
る。潤滑剤補給用孔12bは潤滑剤補給口16aから位
相90°以内にあるので潤滑剤補給口16aが真上にあ
るとき潤滑剤補給孔12bが下降傾斜状態にあり、潤滑
油が容易に流れ込むようになる。そして、潤滑剤は潤滑
剤補給孔12bからハウジングリング12内に入り、潤
滑剤含有ポリマリング14の外周に到達し、潤滑剤含有
ポリマリング14に潤滑剤が補給される。以上のように
本第二実施形態によれば、前述した第一実施形態の効果
に加えて、さらに潤滑剤含有ポリマリングの寿命延長効
果があり、更に長寿命化したシールを提供することがで
きる。
【0018】次に、図5,図6及び図7に基づいて本発
明の第三実施形態に係る軸封装置20を説明する。図5
は、本発明の第三施形態に係る軸封装置20の断面図で
あり、図6は図1のC−C線に沿った簡略断面図であ
る。なお、第三実施形態は、第一実施形態の改良である
ので、主に第一実施形態との相違点について説明する。
【0019】図5及び図6に示すように、軸封装置20
は、軸28を囲むハウジング27と、該ハウジング27
に形成された前記軸28に対向する環状溝27aに弾性
的に嵌合し、前記軸28に対向する環状凹部23を有す
る、弾性材料からなるハウジングリング22と、該ハウ
ジングリング22の前記環状凹部23に嵌合し、前記軸
28との摺動面を有する潤滑剤含有ポリマリング24と
からなる。該ハウジングリング22には、突起部22a
が設けられており、該突起部22aは、潤滑剤含有ポリ
マリング24に設けられた凹部24bと嵌合する。
【0020】また、該潤滑油含有ポリマリング24の外
周全周には外周溝24aが形成されている。そして、該
外周溝24aには、ガータースプリング26が装着され
ている。該周溝24aは、回り止め用の凹部24bより
さらに深く掘り込まれている。したがって、前記ガータ
ースプリング26を装着しても、前記ガータースプリン
グ26が、前記ハウジング22の回り止め用突起22a
に干渉することはない。
【0021】また、前記潤滑剤含有ポリマリング24
は、一箇所24cが軸方向に平行にカットされている。
図7(a)にカット部分24cの斜視図を示す。カット
部分24cの幅は、0〜1mm程度である。図7(b)
に示すように、カット面は全面が軸方向に平行な面24
dである場合だけでなく、その一部に円周方向に平行な
面24eを含み、軸方向Xから見て、カット部分24c
の隙間がないという場合でもよい。また、カットする箇
所は、円周上2箇所以上であっても良い。
【0022】本第三実施形態における軸封装置20は、
ガータースプリング26の緊迫力と円周上のカット部分
24cとの働きにより、潤滑剤含有ポリマリング24
が、回転軸28を締め上げるような形になり、該潤滑剤
含有ポリマリング24の内周面が該回転軸28と十分に
密着する。そのため、潤滑剤含有ポリマリング24の内
周全周に渡って良好なシール性能を発揮することができ
る。また、図7(b)に示す場合は、シール性能が更に
向上する。以上のように、本三実施形態によれば、前述
した第一実施形態の効果に加えて、前記潤滑剤含有ポリ
マリング24の内周面と回転軸28とが十分密着するの
でシール性能が高くなるという効果を奏することができ
る。
【0023】次に、図8及び図9に基づいて本発明の第
四実施形態に係る軸封装置30を説明する。図8は、本
発明の第四実施形態に係る軸封装置30の断面図であ
り、図9は図8のD−D線に沿った簡略断面図である。
なお、第四実施形態は、第一実施形態の改良であるの
で、主に第一実施形態との相違点について説明する。
【0024】図8及び図9に示すように、軸封装置30
は、軸39を囲むハウジング36と、該ハウジング36
に形成された前記軸39に対向する環状溝36bに弾性
的に嵌合し、前記軸39に対向する環状凹部33を有す
る、弾性材料からなるハウジングリング32と、該ハウ
ジングリング32の前記環状凹部33に嵌合し、前記軸
39との摺動面を有する潤滑剤含有ポリマリング34と
からなる。該ハウジングリング32には、突起部32c
が設けられており、該突起部32cは、潤滑剤含有ポリ
マリング34に設けられた凹部34cと嵌合する。
【0025】前記ハウジングリング32の外周全周には
外周溝32aが設けられている。該周溝32aには、軸
回転方向の位相90°以内に、潤滑剤補給用孔32bが
設けられている。そして、前記ハウジング36には潤滑
剤補給口36aが設けられている。更に、前記潤滑油含
有ポリマリング34の外周全周には外周溝34bが形成
されており、外周溝34bには、ガータースプリング3
8が装着されている。
【0026】また、第三実施形態と同様に、潤滑剤含有
ポリマリング34は、一箇所34dが軸方向に平行にカ
ットされている。カット面は全周が軸方向に平行な面で
あるだけでなく、その一部に円周方向に平行な面を含
み、軸方向から見て、カット部分の隙間がないという場
合でもよい。また、カットする箇所は、円周上の2箇所
以上であってもよい。
【0027】本第四実施形態も第二実施形態と同様に、
前記ハウジング36の潤滑剤補給口36aから、潤滑剤
を補給すると、潤滑剤含有ポリマリング34に潤滑剤が
補給される。したがって、長寿命化したシールを実現す
ることがてきる。
【0028】加えて、前記ガータースプリング38と前
記カット部分34dとの働きにより、潤滑剤含有ポリマ
リング34の内周面は、回転軸39と十分密着する。そ
のため、良好なシール性能を発揮することができる。前
述のように、カット面の一部に円周方向と平行な面が含
まれて、軸方向から見てカット部分34dの隙間がない
構成の場合は、シール性能が更に向上する。
【0029】すなわち、本四実施施形態によれば、第一
実施形態の効果に加えて、潤滑剤含有ポリマリングの寿
命延長効果があり、更に長寿命化したシールを実現する
ことが可能で、かつ、潤滑剤含有ポリマリングリングの
内周面と回転軸とが十分に密着するのでシール性能が高
くなるという効果を奏することができる。
【0030】次に、図10及び図11に基づいて本発明
の第五実施形態に係る軸封装置40を説明する。図10
は、本発明の第五施形態に係る軸封装置40の断面図で
あり、図11は図10のE−E線に沿った簡略断面図で
ある。なお、第五実施形態は、第一実施形態の改良であ
るので、主に第一実施形態との相違点について説明す
る。
【0031】図10及び図11に示すように、軸封装置
40は、軸46を囲むハウジング47と、該ハウジング
47に形成された前記軸46に対向する環状溝47aに
弾性的に嵌合し、前記軸46に対向する環状凹部43を
有する、弾性材料からなるハウジングリング42と、該
ハウジングリング42の前記環状凹部43に嵌合し、前
記軸46との摺動面を有する潤滑剤含有ポリマリング4
4とからなる。該ハウジングリング42には、突起部4
2aが設けられており、該突起部42aは、潤滑剤含有
ポリマリング44に設けられた凹部44aと嵌合する。
また該潤滑油含有ポリマリング44の内周全周には内周
溝44bが設けられており、摺動する回転軸46ととも
にラビリンス部を形成している。該内周溝44bは、一
本以上設けられていれば良い。
【0032】本第五実施形態によれば、潤滑剤含有ポリ
マリング44の内周に設けたラビリンスの働きにより、
粉塵や水の飛沫に対して、シール性能が更に向上する。
すなわち、本第五実施形態によれば、前述した第一実施
形態の効果に加えて、潤滑剤含有ポリマリング44の内
周面と回転軸46とで形成するラビリンスにより、シー
ル性能が高くなるという効果を奏することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、潤滑剤含
有ポリマリングは、その内周をシール面として回転軸と
密着して摺動しており、その摺動面からは潤滑剤が継続
的に滲み出て、軸との摺動面を良好に潤滑するため、軸
との摩擦で潤滑剤含有ポリマリングリングが摩耗せず良
好なシール性能の効果がある。また、潤滑剤は潤滑剤含
有ポリマリングから長期にわたって継続的に滲み出るた
め、定期的に潤滑剤を補給する必要はないという効果が
ある。加えて、その滲み出し量はわずかであり、潤滑に
対して必要最小限であるため、軸の回転にともなって飛
散せず、周辺環境や製品である圧延板等を汚染しないと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る軸封装置の断面図
である
【図2】図1のA−A線に沿った簡略断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態に係る軸封装置の断面図
である
【図4】図3のB−B線に沿った簡略断面図である。
【図5】本発明の第三実施形態に係る軸封装置の断面図
である
【図6】図5のC−C線に沿った簡略断面図である。
【図7】潤滑剤含有ポリマリングのカット部分の斜視図
を示す。
【図8】本発明の第四実施形態に係る軸封装置の断面図
である
【図9】図8のD−D線に沿った簡略断面図である。
【図10】本発明の第五実施形態に係る軸封装置の断面
図である
【図11】図10のE−E線に沿った簡略断面図であ
る。
【図12】従来の軸封装置の断面図である。
【符号の説明】
1 軸封装置 3 ハウジングリング 3a 突起部 4 環状凹部 5 潤滑油含有ポリマリング 5a 凹部 7 ハウジング 7a 環状溝 8 回転軸 10 軸封装置 12 ハウジングリング 12a 外周溝 12b 潤滑剤補給用孔 12c 突起部 13 環状凹部 14 潤滑剤含有ポリマリング 14a 凹部 16 ハウジング 16a 潤滑剤補給口 16b 環状溝 18 回転軸 20 軸封装置 22 ハウジングリング 22a 突起部 23 環状凹部 24 潤滑剤含有ポリマリング 24b 凹部 24c カット部分 26 ガータースプリング 27 ハウジング 27a 環状溝 28 回転軸 30 軸封装置 32 ハウジングリング 33 環状凹部 32a 外周溝 32c 突起部 34 潤滑剤含有ポリマリング 34c 凹部 34d カット部分 36 ハウジング 36a 潤滑剤補給口 36b 環状溝 38 ガータースプリング 39 回転軸 40 軸封装置 42 ハウジングリング 42a 突起部 43 環状凹部 44 潤滑剤含有ポリマリング 44a 凹部 44b 内周溝 46 回転軸 47 ハウジング 47a 環状溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を囲むハウジングと、 該ハウジングに形成された前記軸に対向する環状溝に弾
    性的に嵌合し、前記軸に対向する環状凹部を有する、弾
    性材料からなるハウジングリングと、 該ハウジングリングの前記環状凹部に嵌合し、前記軸と
    の摺動面を有する潤滑剤含有ポリマリングとからなり、 前記環状凹部は内周面に突起を有し、 前記ポリマリングは前記突起と嵌合する凹部を有するこ
    とを特徴とする軸封装置。
JP9302036A 1997-11-04 1997-11-04 軸封装置 Pending JPH11141687A (ja)

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