JP3324887B2 - 油圧シール装置 - Google Patents

油圧シール装置

Info

Publication number
JP3324887B2
JP3324887B2 JP27345094A JP27345094A JP3324887B2 JP 3324887 B2 JP3324887 B2 JP 3324887B2 JP 27345094 A JP27345094 A JP 27345094A JP 27345094 A JP27345094 A JP 27345094A JP 3324887 B2 JP3324887 B2 JP 3324887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
seal
seal ring
oil groove
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27345094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08135797A (ja
Inventor
公伸 寺尾
真弓 高田
頼範 熊谷
貴通 嶋田
登志夫 岡
純也 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Riken Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Riken Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Riken Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP27345094A priority Critical patent/JP3324887B2/ja
Priority to US08/542,006 priority patent/US5660398A/en
Publication of JPH08135797A publication Critical patent/JPH08135797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3324887B2 publication Critical patent/JP3324887B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/067Split packings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3268Mounting of sealing rings
    • F16J15/3272Mounting of sealing rings the rings having a break or opening, e.g. to enable mounting on a shaft otherwise than from a shaft end
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
    • F16J9/12Details
    • F16J9/14Joint-closures

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸部材の外周に形成し
た環状のシールリング溝に装着したシールリングを、前
記軸部材の外周に相対回転自在に嵌合するハウジングの
シール内周面と前記シールリング溝の一方のシール側面
とに圧接させるようにした油圧シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる油圧シール装置は、例えば特開平
4−262171号公報に開示されているように既に知
られている。
【0003】ところで、前記軸部材が摩耗し易いアルミ
合金製である場合、シールリングに当接するシールリン
グ溝のシール側面が早期に摩耗してしまう問題があり、
この摩耗は作動油中に鉄粉等の硬質の異物が含まれる場
合に特に著しいものとなる。そこで、シールリングの合
口から少量の油をリークさせて前記異物をリーク油と共
に洗い流すようにすれば、異物がシールリングとシール
リング溝のシール側面との間に挟まり難くなるため、前
記摩耗を効果的に回避することができる。
【0004】また、シールリングの合口の形状を軸方向
及び半径方向に重ね部を有する所謂トリプルステッチと
したものが、実開平4−41153号公報により公知で
ある。このシールリングは合口が常にロックしているた
め、ストレートな形状の合口を有するシールリングに比
べてシール性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−262171号公報に記載されたシールリング
の合口形状では、温度変化に伴うシールリングの熱膨張
で合口の流路断面積が大きく変化してしまい、その結果
として一定量の油を安定してリークさせることが難しい
問題がある。また、実開平4−41153号公報に記載
された合口形状を持つシールリングを射出成形しようと
すると、その合口から円周方向に突出する腕部が型開き
時に固定金型側に張り付いて引っ張られることにより変
形してしまう問題ある。そして、前記腕部が変形したシ
ールリングをシールリング溝に装着して使用すると、油
のリーク量が不安定になったり、腕部とシールリング溝
間に異物が噛み込んだりして異常摩耗を起こす可能性が
ある。
【0006】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、温度変化に関わらずシールリングの合口から常に
一定量の油を安定してリークさせて異物による摩耗を防
止するとともに、シールリングを射出成形する際に合口
の腕部が変形しないようにして異物による摩耗を防止
し、以てシール装置のシール性及び耐久性を向上させる
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、軸部材の外周に凹設
した環状のシールリング溝に装着されるシールリング
が、半径方向内側を向くリング内周面と、半径方向外側
を向くリング外周面と、軸方向両側を向く一対のリング
側面と、円周方向の1か所に形成された合口とを備えて
なり、リング外周面が軸部材の外周に相対回転自在に嵌
合するハウジングのシール内周面に圧接されるととも
に、一方のリング側面が他方のリング側面に作用する油
圧でシールリング溝のシール側面に圧接される油圧シー
ル装置において、前記合口はリング外周面側において両
リング側面を相互に連通させるクランク状油溝を形成し
ており、このクランク状油溝は軸方向に延びて両リング
側面にそれぞれ開放する一対の第1油溝及び第2油溝
と、円周方向に延びて第1油溝及び第2油溝を相互に接
続する第3油溝とから構成され、前記合口を挟んで対向
するシールリングの両端部は、そのリング内周面側にお
いて軸方向及び半径方向に延びて互いに対向する壁面間
に、温度変化に伴う該シールリングの熱膨張を許容する
僅かな円周方向隙間が形成され、該円周方向隙間は、前
記第1油溝及び第2油溝の各円周方向幅よりも小さい
とを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記リング外周面に連なる閉塞壁に
よって、ハウジングのシール内周面に臨む前記第3油溝
の開口部を閉塞したことを特徴とする。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記シールリング溝のシール側面に
圧接される一方のリング側面を、半径方向中央部を高く
した凸曲面に形成したことを特徴とする。
【0010】また請求項4に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記軸部材がアルミ合金製であるこ
とを特徴とする。
【0011】また請求項5に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記シールリングが合成樹脂製であ
ることを特徴とする。
【0012】また請求項6に記載された発明は、請求項
5の構成に加えて、一方のリング側面と、リング外周面
と、リング外周面及びリング内周面の中間に延びる壁面
と、前記一方のリング側面に開放する前記第1油溝を構
成する壁面と、前記第3油路を構成する壁面とによって
シールリングの一方の端面から円周方向に突出する腕部
が形成されており、軸方向に開閉してシールリングを射
出成形する金型の可動金型側に前記腕部を対応させたこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、温度変化でシールリ
ングが熱膨張したときに、合口に形成されたクランク状
油溝のうち軸方向に延びる第1,第2油溝の、比較的大
きい円周方向幅はシールリングの熱膨張に応じて増減
し,また円周方向に延びる第3油溝の流路断面積は殆ど
変化しないため、クランク状油溝を介してシールリング
の他方のリング側面から一方のリング側面へ一定量の油
を安定してリークさせ、これにより油に含まれる異物に
よるシールリング溝のシール側面の摩耗を回避すること
ができる。またクランク状油溝がシールリングのリング
外周面側に形成されているため、前記シール側面に臨む
クランク状油溝の開口面積を極力減少させて摩耗を更に
効果的に回避することができる。
【0014】請求項2の構成によれば、シールリングの
一方のリング側面に油圧が作用するとき、リング外周面
に連なる閉塞壁が前記油圧に抵抗してクランク状油溝の
第3油溝の流路断面積が減少するのを防止する。
【0015】請求項3の構成によれば、リング側面を半
径方向中央部を高くした凸曲面に形成したことにより、
そのリング側面をシールリング溝のシール側面に安定し
て接触させるとができる。
【0016】請求項4の構成によれば、摩耗し易いアル
ミ合金製の軸部材に形成されたシールリング溝のシール
側面の摩耗が効果的に回避される。
【0017】請求項5の構成によれば、合成樹脂製のシ
ールリングの撓み変形により、そのリング外周面及び一
方のリング側面をハウジングのシール内周面及びシール
リング溝のシール側面に密着させることができる。
【0018】請求項6の構成によれば、シールリングの
一方の端面から円周方向に突出する腕部がシールリング
を射出成形する金型の可動金型側に対応するので、型開
き時に腕部が固定金型側に引っ張られて変形することが
ない。
【0019】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0020】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は本発明の油圧シール装置を備えた油圧機器
の縦断面図、図2は図1の2部拡大図、図3は図2の3
図の更なる拡大図(図4の3−3線断面図)、図4は図
3の4−4線矢視図、図5はシールリングの合口の斜視
図(自由状態)、図6はシールリングの合口の斜視図
(装着状態)、図7は軸部材及びハウジング相互の傾き
状態でのシール作用説明図である。
【0021】先ず図1及び図2において、固定のケーシ
ング1の内壁に軸部材2が一体に突設され、その外周に
ハウジング3が回転自在に嵌合され、ケーシング1及び
ハウジング3間にスラストベアリング9が介装される。
【0022】軸部材2には油路4が設けられており、そ
の上流側は、オイルポンプ等の油圧源に制御弁(いずれ
も図示せず)を介して接続され、その下流側は軸部材2
外周の環状溝5を介してハウジング3の油路6に連通す
る。この油路6はハウジング3に設けられる油圧クラッ
チ等の油圧アクチュエータ7の油圧室8に連なる。した
がって、油路4に油圧源の油圧を供給すれば、その油圧
は環状溝5及び油路6を経て油圧室8に伝達し、油圧ア
クチュエータ7を作動させることができる。
【0023】軸部材2及びハウジング3の対向周面間に
は、両者の相対回転を許容する微小間隙が設けられてお
り、前記油圧が環状溝5からその微小間隙を通して外部
に漏洩するのを極力防ぐため、次のような油圧シール装
置10が設けられる。
【0024】即ち、軸部材2の外周には、前記環状溝5
を挟んで並ぶ一対のシールリング溝11,11が形成さ
れ、これらにシールリング12,12が装着される。各
シールリング12は一つの合口13を有し、それを開い
てシールリング溝11への装着が行われる。
【0025】以上において、軸部材2はアルミ合金製、
ハウジング3は鋼板製である。またシールリング12は
所定の弾性を付与した合成樹脂製で、例えばPES(ポ
リエーテルサルフォン)、PPS(ポリフェニレンサル
ファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケト
ン)、PI(ポリイミド)、PAS(ポリアリルサルホ
ン)等が適当であって、特に硬度HRM80〜120、引
張り強度700〜1800kgf/cm2 、連続耐熱温度1
80℃以上のものが用いられる。
【0026】図3に示すように、各シールリング溝11
の軸方向両側面11a,11bは平坦面に形成される。
これら側面11a,11bのうち、環状溝5に対して外
側に位置するもの11aをシールリング溝11のシール
側面と呼び、反対側の11bを非シール側面と呼ぶ。
【0027】一方、合成樹脂製のシールリング12は、
その半径方向内側及び半径方向外側に位置するリング内
周面12i及びリング外周面12oが互いに同心の円筒
面に形成され、また軸方向両側に位置する一対のリング
側面が半径方向中央部を高くした凸曲面にクラウニング
され、これによってシールリング12の横断面形状は樽
形をなしている。上記凸曲面の曲率半径Rは3〜130
mm、望ましくは略11mmに設定される。
【0028】また、シールリング12のリング内周面1
2i、リング外周面12oと両リング側面12a,12
bとがそれぞれ交わる角部12d〜12gには丸味が付
される。
【0029】また、シールリング12は、その自由状態
では外径がハウジング3の内径よりも僅かに大きい寸法
に形成され、シールリング溝11への装着時、シールリ
ング12のリング外周面12oがハウジング3のシール
内周面3aに略密着するようになっている。
【0030】次に、図2〜図6に基づいてシールリング
12に形成された合口13の形状を詳説する。
【0031】前記合口13を挟んで対向するシールリン
グ12の両端部は、そのリング外周面12o側に臨むよ
うにクランク状油溝15が形成される。シールリング1
2の一方の端部は第1壁面131 、第2壁面132 、第
3壁面133 、第4壁面134 及び5壁面135 を備
えるとともに、他方の端部は第6壁面136 、第7壁面
137 、第8壁面138 、第9壁面139 及び第10壁
面1310を備える。
【0032】軸方向及び円周方向に沿って延びる第4壁
面134 と第9壁面139 とは相互に密着し、温度変化
に伴うシールリング12の熱膨張によって円周方向に相
対的に摺動する。このとき、温度変化に伴うシールリン
グ12の熱膨張を許容すべく、軸方向及び半径方向に延
びて互いに対向する第5壁面135 と第10壁面13 10
間には僅かな円周方向隙間が形成される。
【0033】第1壁面131 、第2壁面132 及び第3
壁面133 はクランク状に形成されており、同じくクラ
ンク状に形成された第6壁面136 、第7壁面137
び第8壁面138 と協働してクランク状油溝15を構成
する。クランク状油溝15は軸方向に延びて両リング側
面12a,12bにそれぞれ開口する一対の第1油溝1
1 及び第2油溝152 と、円周方向に延びて前記第1
油溝151 及び第2油溝152 に連なる第3油溝153
とから構成される。
【0034】図4から明らかなように、第1壁面131
及び第6壁面136 間に挟まれた第2油溝152 と、第
3壁面133 及び第8壁面138 間に挟まれた第1油溝
15 1 とは、比較的に大きい円周方向幅W1 (約1mm
を備えており、この円周方向幅W1 は温度変化に伴うシ
ールリング12の熱膨張に応じて増減する。
【0035】一方、第2壁面132 及び第7壁面137
間に挟まれた第3油溝153 は比較的に小さい軸方向幅
2 (約0.03mm〜0.6mm)備えている。即ち、一
方のリング側面12aと第7壁面137 間の距離をL1
とし、他方のリング側面12bと第2壁面132 間の距
離をL2 とし、両リング側面12a,12b間の距離
(シールリング12の軸方向幅)をL3 とすると、L3
−L1 −L2 =W2 の関係がある。第3油溝153 の軸
方向幅W2 は、シールリング12の温度変化に関わらず
一定に保持される。
【0036】また、図3から明らかなように、リング内
周面12iと第4壁面134 との距離をL4 とし、リン
グ外周面12oと第9壁面139 との距離をL5 とする
と、L5 はL4 よりも僅かに大きく設定するのが望まし
い。即ち、クランク状油溝15の深さL5 は、リング内
周面12iとリング外周面12o間の距離(シールリン
グ12の半径方向幅)の半分よりも僅かに大きくなって
いる。
【0037】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0038】図1において、ハウジング3が軸部材2に
対して回転すると、オイルポンプから供給される油の油
圧と遠心力により発生した油圧とが各シールリング溝1
1に伝達して各シールリング12のリング内周面12i
及び他方のリング側面12bに作用するため、シールリ
ング12は、そのリング外周面12oをハウジング3の
シール内周面3aに、またその一方のリング側面12a
をシールリング溝11のシール側面11aに圧接させて
シール効果が発揮される。このような状態で、各シール
リング12のリング外周面12oとハウジング3のシー
ル内周面3aとの間に生じる摩擦トルクは、該シールリ
ング12のリング側面12a及びシールリング溝11の
シール側面11a間に生じる摩擦トルクよりも大である
ため、シールリング12はハウジング3に連れ回りして
リング側面12a及びシール側面11aに相対回転摺動
が起こる。
【0039】このとき、図3に示すように、平坦面のシ
ール側面11aと凸曲面のリング側面12aとの圧接部
の半径方向内側には三角状の間隙14ができており、こ
の間隙14に進入した油は、それ自身の圧力、シールリ
ング12から受ける回転力及び遠心力により間隙14内
を半径線からシールリング12の回転方向へ或る角度傾
いた方向へ進行しようとし、即ち恰も三角状間隙14の
頂角よりも鋭い角度の楔がシール側面11a及びリング
側面12a間に進入するように油が進もうとし、このよ
うな油の楔効果によりシール側面11a及びリング側面
12aの接触部での油膜形成が促進される。
【0040】また、合成樹脂製のシールリング12は所
定の弾性を有するので、他方のリング側面12bに受け
る油圧により凸曲面の一方のリング側面12aが平坦面
のシール側面11aへ押圧されると、凸曲面のリング側
面12aの一部が圧縮変形してシール側面11aと面接
触することになる。したがって接触面積の増加により接
触圧力が低下し、シール側面11a及びリング側面12
a間での油膜形成及び保持を一層良好に行うことができ
る。
【0041】次に図7に示すように、軸部材2及びハウ
ジング3が何等かの理由で互いに傾いた場合には、シー
ルリング12は、そのリング内周面12iに受ける油圧
により上記傾きに追従するように捩れ変形を生じ、シー
ルリング12のリング外周面12oのハウジング3のシ
ール内周面3aとの隙間のない面接触状態が維持され、
外周シール機能を正常に発揮し続けることができる。そ
して、上記捩り変形に従い、凸曲面状のリング側面12
aは、平坦面のシール側面11aに対し転がるように接
触部を変えるだけで、その面接触状態は変わらず、側面
シール機能をも正常に発揮し続けることができる。
【0042】さらに軸部材2及びハウジング3相互の傾
きが過度になると、シールリング12の前記捩り変形の
進行により、そのリング側面12aとリング内周面12
i及びリング外周面12oとが交わる角部12d,12
eがシールリング溝11のシール側面11aに接触する
ようになるが、それら角部12a,12eは丸味を帯び
ているから、エッジコンタクト状態にはならず、それら
角部12d,12eは油膜を切ることはなく平坦なシー
ル側面11a上をスムーズに回転摺動することができ
る。
【0043】さて、シールリング12をシールリング溝
11に装着した状態において、シールリング溝11内の
油の一部がシールリング12に形成されたクランク状油
溝15を通って、軸部材2の外周面とハウジング3のシ
ール内周面3aとの間に形成されたリーク油路16(図
3参照)にリークするようになっており、このリーク油
によってアルミ合金製の軸部材1に形成したシールリン
グ溝11のシール側面11aが摩耗するのを防止するこ
とができる。
【0044】即ち、油中には鉄粉等の硬質の異物が混入
しているが、この異物を含む油がシールリング12のリ
ング側面12a及びシールリング溝11のシール側面1
1a間からリークすると、前記硬質の異物がシールリン
グ12のリング側面12aに突き刺さってアルミ合金製
のシール側面11aを摩耗させることになる。しかしな
がら、前記クランク状油溝15を介して異物を含む油を
リークさせれば、その油がリング側面12a及びシール
側面11a間を通過しなくなり、その結果としてアルミ
合金製のシール側面11aの摩耗が防止される。
【0045】このとき、温度変化によってシールリング
12が円周方向に熱膨張又は熱収縮すると、クランク状
油溝15の第1油溝151 及び第2油溝152 の円周方
向幅W1 は変化するが、第3油溝153 の軸方向幅W2
は温度変化によらずに一定に保たれるため、この第3油
溝193 からの油のリーク量を一定に保持することがで
きる。また、クランク状油溝15がハウジング3のシー
ル内周面3aに摺接するシールリング12のリング外周
面12o側だけに形成されているので、シールリング溝
11の面接触部(図3参照)に臨むクランク状油溝15
の第1油溝15 1 の開口部を小さくし、そこを通過する
油に含まれる異物による前記シール側面11aの摩耗を
極力回避することができる。
【0046】図8〜図11は本発明の第2実施例を示す
もので、図8は前記図3に対応する断面図(図9の8−
8線断面図)、図9は図8の9−9線矢視図、図10は
シールリングの合口の斜視図(自由状態)、図11はシ
ールリングの合口の斜視図(装着状態)である。
【0047】第2実施例のシールリング12は、クラン
ク状油溝15の第3油溝153 がリング外周面12o側
に開放しておらず、リング外周面12oから面一に延び
る閉塞壁1311によってトンネル状に閉塞されている。
その他の構造は第1実施例と同一である。尚、閉塞壁1
11を実施例の如く第2壁面132 側に設ける代わり
に、第7壁面137 側に設けても良い。
【0048】この第2実施例によれば、図9に矢印aで
示すようにシールリング12の他方のリング側面12b
に油圧が加わったとき、その荷重を前記閉塞壁1311
よって支持することにより、クランク状油溝15の第3
油溝153 の幅が狭まることが防止されるる。従って、
特に高圧下での使用に有効である。
【0049】次に、図12〜図15に基づいてシールリ
ング12を射出成形する金型の好適な型割りについて説
明する。
【0050】図14は前述した第1実施例のシールリン
グ12の合口13を示すもので、その第5壁面135
び第10壁面1310の位置を円周方向にずらしたものが
図12(A)に示される。両図を比較すると明らかなよ
うに、図14に示す本実施例のものは合口13を挟むシ
ールリング12の一方の端部に剛性の低い腕部17が形
成されているのに対し、図12(A)に示す従来のもの
は合口13を挟むシールリング12の両方の端部に剛性
の低い腕部17a,17bが形成される。
【0051】図14に示す本実施例のシールリング12
を射出成形する際に、図15に示すような金型の型割り
を採用することにより、腕部17を可動金型側に位置さ
せる。これにより、型開きに際してシールリング12を
可動金型と共に固定金型から分離するときにシールリン
グ12が固定金型に張り付いても、腕部17に荷重を加
えることなく固定金型からシールリング12を分離する
ことができる。
【0052】ところが、図12(A)のものにおいて、
腕部17aが固定金型側に位置するように金型の型割り
を設定すると、型開きの際にシールリング12を可動金
型と共に固定金型から分離するとき、腕部17aが固定
金型に張り付いて鎖線位置に撓み、変形を起こす問題が
ある。これを防止するために、図12(B)に示すよう
に腕部17bが固定金型側に位置するように金型の型割
りを設定しても、型開きの際に腕部17bが固定金型に
張り付いて鎖線位置に撓んで変形してしまう問題があ
る。
【0053】図13は、本実施例のシールリング12と
同一形状の合口13を備えたシールリング12を射出成
形する際に、その腕部17が固定金型側に位置するよう
に金型の型割りを設定したものである。この場合にも、
型開きの際に固定金型に張り付いた腕部17が鎖線位置
に撓んで変形してしまう問題がある。
【0054】以上のことから明らかなように、図14に
示す本実施例のシールリング12の如く、合口13を挟
むシールリング12の両端部のうち、その一方の端部に
のみ腕部17を形成し、かつ前記腕部17を金型の可動
金型側に対応させれば良いことになる。
【0055】次に、図16及び図17のグラフを参照し
ながら、本実施例のシールリング12による効果を説明
する。
【0056】図16のグラフは、ADC−12材よりな
るアルミ合金の軸部材2に形成したシールリング溝11
に、図12(A)に示した従来のシールリング12(腕
部17aの変形量0.1mm)と、図14に示した本実施
例のシールリング12とを装着し、油圧12kg/cm2
油温120℃の条件でハウジング3を6500rpmで
50時間回転させた場合の摩耗量を示すものである。こ
のグラフから明らかなように、従来のシールリング12
は、変形した腕部17aをシールリング溝11のシール
側面11aに対向させると(17a+11a)、シール
側面11aの摩耗量は約225μmに達するが、変形し
ていない腕部17bをシール側面11aに対向させると
(17b+11a)、摩耗量は約12μmとなる。一
方、本実施例のシールリング12を用いた場合には、シ
ールリング12のリング側面12a,12bの何れをシ
ールリング溝11のシール側面11aに対向させても
(12a+11a,12b+11a)、シール側面11
aの摩耗量は約10μm以下に抑えられる。
【0057】図12に示す従来のシールリング12を用
いた場合に発生する摩耗量の増加は、変形した腕部17
aがシールリング溝11のシール側面11aに対して突
起として作用し、腕部17aとシール側面11a間の油
膜を切るためである。
【0058】図17のグラフは、前述と同じ条件で油に
鉄粉を含ませて摩耗量を測定したものである。ここで使
用した油は、5リットル中に粒径100μm以下の鉄粉
を1.5g、粒径101〜150μmの鉄粉を0.03
g、粒径151〜250μmの鉄粉を0.01g、粒径
251μm以上の鉄粉を0.01g混入したものであ
る。
【0059】このグラフから明らかなように、従来のシ
ールリング12は、変形した腕部17aをシールリング
溝11のシール側面11aに対向させると(17a+1
1a)、シール側面11aの摩耗量は約320μmに増
加し、変形していない腕部17bをシールリング溝11
のシール側面11aに対向させると(17b+11
a)、シール側面11aの摩耗量は430μmと更に大
きく増加する。これは、従来のシールリング12がクラ
ンク状油溝15に隙間を持たないため、油中の鉄粉がリ
ング側面12a,12bとシール側面11aとの摺動面
を通過し、その際に前記鉄粉がリング側面12a,12
bに突き刺さってシール側面11aを摩耗させるためで
ある。
【0060】一方、本実施例のシールリング12を用い
た場合には、シールリング12のリング側面12a,1
2bの何れをシールリング溝11のシール側面11aに
対向させても(12a+11a,12b+11a)、シ
ール側面11aの摩耗量は約10μm以下に抑えられ
る。これは、クランク状油溝15を介して鉄粉が排出さ
れるためである。
【0061】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0062】例えば、シールリング12の他方のリング
側面12bはシール作用に寄与しないので、クラウニン
グが施されない平坦面とすることができる。また、軸部
材2を固定してハウジング3を回転させる代わりに、ハ
ウジング3を固定して軸部材2を回転させても良い。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、シールリングの合口がリング外周面側に開口
して両リング側面を相互に連通させるクランク状油溝を
形成しており、このクランク状油溝が軸方向に延びて両
リング側面にそれぞれ開放する第1油溝及び第2油溝
と、円周方向に延びて第1油溝及び第2油溝を相互に接
続する第3油溝とから構成され、前記合口を挟んで対向
するシールリングの両端部は、そのリング内周面側にお
いて軸方向及び半径方向に延びて互いに対向する壁面間
に、温度変化に伴う該シールリングの熱膨張を許容する
僅かな円周方向隙間が形成され、該円周方向隙間は、前
記第1油溝及び第2油溝の各円周方向幅よりも小さい
で、シールリングが主として円周方向に熱膨張したとき
、合口に形成されたクランク状油溝のうち軸方向に延
びる第1,第2油溝の、比較的大きい円周方向幅はシー
ルリングの熱膨張に応じて増減し,また同クランク状油
溝の円周方向に延びる第3油溝の流路断面積は殆ど変化
しない。これにより、クランク状油溝を介してシールリ
ングの他方のリング側面から一方のリング側面にリーク
する油の量を安定させ、油に含まれる異物によるシール
リング溝のシール側面の摩耗を回避することができる。
またクランク状油溝がシールリングのリング外周面側に
開口しているので、シールリング溝のシール側面に臨む
クランク状油溝の開口面積が減少し、これによりシール
側面の摩耗を更に効果的に回避することができる。
【0064】また請求項2に記載された発明によれば、
リング外周面に連なる閉塞壁によって、ハウジングのシ
ール内周面に臨む前記第3油溝の開口部を閉塞したの
で、シールリングの他方のリング側面に作用する油圧に
対して前記閉塞壁が抵抗し、油圧によりクランク状油溝
の第3油溝の流路断面積が減少するのを防止することが
できる。
【0065】また請求項3に記載された発明によれば、
シールリング溝のシール側面に圧接される一方のリング
側面を、半径方向中央部を高くした凸曲面に形成したの
で、そのリング側面をシール側面に常に接触させてシー
ル効果を向上させることができる。
【0066】また請求項4に記載された発明によれば、
軸部材が摩耗し易いアルミ合金製であるので、クランク
状油溝による摩耗防止機能を有効に生かすことができ
る。
【0067】また請求項5に記載された発明によれば、
シールリングが合成樹脂製であるので、リング外周面及
び一方のリング側面をハウジングのシール内周面及びシ
ールリング溝のシール側面に密着させてシール効果を向
上させることができる。
【0068】また請求項6に記載された発明によれば、
一方のリング側面と、リング外周面と、リング外周面及
びリング内周面の中間に延びる壁面と、前記一方のリン
グ側面に開放する前記第1油溝を構成する壁面と、前記
第3油路を構成する壁面とによってシールリングの一方
の端面から円周方向に突出する腕部が形成されており、
軸方向に開閉してシールリングを射出成形する金型の可
動金型側に前記腕部を対応させたので、金型の型開き時
に腕部が固定金型側に張り付いて変形することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧シール装置を備えた油圧機器の縦
断面図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】図2の3図の更なる拡大図(図4の3−3線断
面図)
【図4】図3の4−4線矢視図
【図5】シールリングの合口の斜視図(自由状態)
【図6】シールリングの合口の斜視図(装着状態)
【図7】軸部材及びハウジング相互の傾き状態でのシー
ル作用説明図
【図8】第2実施例に係る、前記図3に対応する断面図
(図9の8−8線断面図)
【図9】図8の9−9線矢視図
【図10】シールリングの合口の斜視図(自由状態)
【図11】シールリングの合口の斜視図(装着状態)
【図12】従来のシールリングを射出成形する金型の型
割りを説明する図
【図13】従来のシールリングを射出成形する金型の型
割りを説明する図
【図14】シールリングを射出成形する金型の好適な型
割りを説明する図
【図15】シールリングを射出成形する金型の断面図
【図16】シールリング溝の摩耗量を示すグラフ
【図17】シールリング溝の摩耗量を示すグラフ
【符号の説明】
2 軸部材 3 ハウジング 3a シール内周面 11 シールリング溝 11a シール側面 12 シールリング 12a 一方のリング側面 12b 他方のリング側面 12i リング内周面 12o リング外周面 13 合口 137 第7壁面(壁面) 138 第8壁面(壁面) 139 第9壁面(壁面) 1311 閉塞壁 15 クランク状油溝 151 第1油溝 152 第2油溝 153 第3油溝 17 腕部
フロントページの続き (72)発明者 熊谷 頼範 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 嶋田 貴通 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 岡 登志夫 新潟県柏崎市北斗町1番37号 株式会社 リケン 柏崎事業所内 (72)発明者 永井 純也 新潟県柏崎市北斗町1番37号 株式会社 リケン 柏崎事業所内 (56)参考文献 特開 平6−281007(JP,A) 特開 平4−262171(JP,A) 特開 平5−262976(JP,A) 実開 昭63−175350(JP,U) 実開 平4−41153(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/28 F16J 9/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材(2)の外周に凹設した環状のシ
    ールリング溝(11)に装着されるシールリング(1
    2)が、半径方向内側を向くリング内周面(12i)
    と、半径方向外側を向くリング外周面(12o)と、軸
    方向両側を向く一対のリング側面(12a,12b)
    と、円周方向の1か所に形成された合口(13)とを備
    えてなり、リング外周面(12o)が軸部材(2)の外
    周に相対回転自在に嵌合するハウジング(3)のシール
    内周面(3a)に圧接されるとともに、一方のリング側
    面(12a)が他方のリング側面(12b)に作用する
    油圧でシールリング溝(11)のシール側面(11a)
    に圧接される油圧シール装置において、 前記合口(13)はリング外周面(12o)側において
    両リング側面(12a,12b)を相互に連通させるク
    ランク状油溝(15)を形成しており、このクランク状
    油溝(15)は軸方向に延びて両リング側面(12a,
    12b)にそれぞれ開放する一対の第1油溝(151
    及び第2油溝(152 )と、円周方向に延びて第1油溝
    (151 )及び第2油溝(152 )を相互に接続する第
    3油溝(153 )とから構成され 前記合口(13)を挟んで対向するシールリング(1
    2)の両端部は、そのリング内周面(12i)側におい
    て軸方向及び半径方向に延びて互いに対向する壁面(1
    5 ,13 10 )間に、温度変化に伴う該シールリング
    (12)の熱膨張を許容する僅かな円周方向隙間が形成
    され、該円周方向隙間は、前記第1油溝(15 1 )及び
    第2油溝(15 2 )の各円周方向幅(W 1 )よりも小さ
    ことを特徴とする油圧シール装置。
  2. 【請求項2】 前記リング外周面(12o)に連なる閉
    塞壁(1311)によって、ハウジング(3)のシール内
    周面(3a)に臨む前記第3油溝(153 )の開口部を
    閉塞したことを特徴とする、請求項1記載の油圧シール
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シールリング溝(11)のシール側
    面(11a)に圧接される一方のリング側面(12a)
    を、半径方向中央部を高くした凸曲面に形成したことを
    特徴とする、請求項1記載の油圧シール装置。
  4. 【請求項4】 前記軸部材(2)がアルミ合金製である
    ことを特徴とする、請求項1記載の油圧シール装置。
  5. 【請求項5】 前記シールリング(12)が合成樹脂製
    であることを特徴とする、請求項1記載の油圧シール装
    置。
  6. 【請求項6】 一方のリング側面(12a)と、リング
    外周面(12o)と、リング外周面(12o)及びリン
    グ内周面(12i)の中間に延びる壁面(139 )と、
    前記一方のリング側面(12a)に開放する前記第1油
    溝(151 )を構成する壁面(138 )と、前記第3油
    路(153 )を構成する壁面(137)とによってシー
    ルリング(12)の一方の端面から円周方向に突出する
    腕部(17)が形成されており、軸方向に開閉してシー
    ルリング(12)を射出成形する金型の可動金型側に前
    記腕部(17)を対応させたことを特徴とする、請求項
    5記載の油圧シール装置。
JP27345094A 1994-11-08 1994-11-08 油圧シール装置 Expired - Fee Related JP3324887B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27345094A JP3324887B2 (ja) 1994-11-08 1994-11-08 油圧シール装置
US08/542,006 US5660398A (en) 1994-11-08 1995-10-12 Hydraulic sealing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27345094A JP3324887B2 (ja) 1994-11-08 1994-11-08 油圧シール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08135797A JPH08135797A (ja) 1996-05-31
JP3324887B2 true JP3324887B2 (ja) 2002-09-17

Family

ID=17528089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27345094A Expired - Fee Related JP3324887B2 (ja) 1994-11-08 1994-11-08 油圧シール装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5660398A (ja)
JP (1) JP3324887B2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE510108C2 (sv) * 1997-12-09 1999-04-19 Daros Holding Ab Anordning vid kolvringar
JP4660871B2 (ja) * 1999-12-10 2011-03-30 Nok株式会社 シールリング
EP1277995B1 (en) 2000-04-28 2005-09-07 NOK Corporation Seal ring
DE10109407A1 (de) 2001-02-28 2002-09-05 Bosch Gmbh Robert Brennstoffeinspritzventil
JP2002372154A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Nok Corp シールリング
DE60306501T2 (de) * 2002-03-15 2007-06-28 Nok Corp. Dichtungsring
JP4676333B2 (ja) * 2003-04-02 2011-04-27 株式会社リケン シールリング
JP5101827B2 (ja) 2006-03-10 2012-12-19 Ntn株式会社 シールリング
JP5292902B2 (ja) * 2008-04-15 2013-09-18 Nok株式会社 シールリングの装着方法
EP2381144A1 (en) * 2009-01-20 2011-10-26 NOK Corporation Seal ring
WO2010116932A1 (ja) * 2009-04-07 2010-10-14 Nok株式会社 密封装置
US20120112415A1 (en) * 2010-11-10 2012-05-10 United Technologies Corporation Rotating seal ring with targeted split surface orientation
DE112011100047B8 (de) 2011-04-20 2014-05-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dichtstruktur
CN103782053B (zh) * 2011-08-30 2017-08-15 丰田自动车株式会社 液压回路的密封装置
US20150115542A1 (en) * 2013-10-30 2015-04-30 Deere & Company Ring seal with a double step sealing joint
JP6192524B2 (ja) * 2013-12-12 2017-09-06 株式会社リケン ピストンリング
JP6256438B2 (ja) * 2015-09-15 2018-01-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US9995397B2 (en) 2016-07-12 2018-06-12 United Technologies Corporation Coated seal housing
JP2018028332A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 株式会社リケン ピストンリング
JP6404976B2 (ja) * 2017-03-23 2018-10-17 株式会社リケン ピストンリング
AT520231B1 (de) * 2017-07-21 2019-07-15 Avl List Gmbh Dichtringanordnung für ein Getriebe
US11054036B2 (en) * 2018-09-27 2021-07-06 Seal-Ryt Corp. Pillar lantern ring for a shaft sealing system
US11542819B2 (en) * 2021-02-17 2023-01-03 Pratt & Whitney Canada Corp. Split ring seal for gas turbine engine rotor

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3186723A (en) * 1961-04-05 1965-06-01 Perfect Circle Corp Wear resistant sealing ring
US3259392A (en) * 1965-03-22 1966-07-05 Federal Mogul Corp Seal between two relatively rotating parts for sealing fluid under pressure
US3364675A (en) * 1966-08-25 1968-01-23 Gen Motors Corp Method and means for relating pressures in buffer and working spaces of a hot gas engine
US3544118A (en) * 1968-10-01 1970-12-01 Koppers Co Inc Pressure balanced shaft seal
US3655208A (en) * 1970-04-13 1972-04-11 Mc Donnell Douglas Corp Split piston ring and method of manufacture
US4053163A (en) * 1974-12-26 1977-10-11 George Vegella Seal construction
US4098515A (en) * 1976-11-05 1978-07-04 Riken Piston Ring Kogyo Kabushiki Kaisha Abrasion resisting material and use of the same
JPS59126158U (ja) * 1983-02-12 1984-08-24 株式会社リケン 往復動内燃機関用ピストン
US4498681A (en) * 1984-05-16 1985-02-12 Larry Heinz Universal seal cage lantern ring with channels and fluid slots
US4741509A (en) * 1987-02-19 1988-05-03 Cameron Iron Works, Inc. Gate valve with improved secondary body to bushing seals
US5178400A (en) * 1991-01-14 1993-01-12 General Electric Company Squeeze film damper seal
US5312116A (en) * 1991-06-21 1994-05-17 Lawrence D. Quaglia Self-adjusting O-ring seal product to retain internal bearing lubricants and pneumatic pressures

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08135797A (ja) 1996-05-31
US5660398A (en) 1997-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3324887B2 (ja) 油圧シール装置
US6382634B1 (en) Hydrodynamic seal with improved extrusion abrasion and twist resistance
JPH08338538A (ja) 油圧シール装置
US7377518B2 (en) Mechanical seal ring assembly with hydrodynamic pumping mechanism
US4659092A (en) Mechanical seals
US4943069A (en) Shaft seal disposed about a rotatable shaft
JP2001012610A (ja) 面シール構造
US6273428B1 (en) Annular seal assembly, in particular for the drive shaft of a vehicle
WO2019155945A1 (ja) シールリング
JPS6022227B2 (ja) 熱の冷却を行うメカニカルシール
JP7127560B2 (ja) バタフライバルブ
US4306706A (en) Cryogenic valve seal
JP3800355B2 (ja) シール装置
JP3166062B2 (ja) リップ型シール
EP3835631B1 (en) Seal ring
US5941534A (en) Hydraulic seal system
JPH04185976A (ja) 軸封装置
JP2003014139A (ja) バタフライ弁
JPS62266276A (ja) ボ−ル弁
JPH041314Y2 (ja)
CN211259635U (zh) 密封装置
JP4114856B2 (ja) フローティングシール
JPH051559A (ja) ターボチヤージヤ用オイルシールの構造
JP4253063B2 (ja) 円筒面シール補助機構
JPH0564569U (ja) 偏摩耗を防止した回転軸シールリング

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees