JP4253063B2 - 円筒面シール補助機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸の外周面と、その外周に配置されたシールリングの内周面との間にシール面が形成される円筒面シールにおいて、この円筒面シールによるシール機能を補助するためのシール補助機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒面シールには、図5に示すようなセグメントシール101や、図6に示すようなフローティングリングシール101’がある。いずれも、基本的には回転軸103の外周に配置されたハウジング111に円周方向連続して形成され内周及び軸方向一側が開放された円周凹部112に、環状の密封要素113が非回転状態に保持された構成を有するものであって、前記密封要素113の内周面と回転軸103の外周面との間に円筒面状の動的シール面SS1を形成すると共に、前記密封要素113の軸方向一端面とハウジング111の径方向面111aとの間に静止シール面SS2を形成することによって、相対的に高圧のエア雰囲気である空間SHと、例えばミスト雰囲気である相対的に低圧の空間SLとの間を軸周において遮蔽するものである。
【0003】
セグメントシール101は、密封要素113が、内周側の円周方向複数のシールリングセグメント113Aと、外周側の円周方向複数のカバーリングセグメント113B及び図示されていない複数のキー等からなる集合体であって、それらの外周に装着されたエキステンションスプリング114で環状に結束されたものであるため、この密封要素113は、各シールリングセグメント113Aの内周面が回転軸103の外周面との摺接によって摩耗されるのに追随して、縮径方向に変位される。これに対し、フローティングリングシール101’は、密封要素(フローティングリング)113が円周方向に連続しており、この密封要素113は、回転軸103の外周面との間の僅かな隙間に軸回転時に発生する動圧によって、回転軸103の外周面と非接触状態となるものである。
【0004】
上述したセグメントシール101やフローティングリングシール101’のような円筒面シールにおいては、そのシール機能を補助するために、シール本体の下流側(低圧空間SL側)にネジシール状のシール補助機構102が設けられることがある。従来のシール補助機構102は、ハウジング111に一体的に形成された筒状部115と、この筒状部115の内周面に形成された螺旋溝116とからなるもので、図5及び図6の例においては、セグメントシール101及びフローティングリングシール101’は、空間SHの高圧エアを相対的に低圧の空間SLに対してシールし、シール補助機構102は、前記空間SLからセグメントシール101あるいはフローティングリングシール101’へ侵入しようとするミスト混合気体を、回転軸103の回転による摩擦で、螺旋溝116に沿って周回させながら空間SLへ排出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術による円筒面シール補助機構においては、流体が螺旋溝116に沿って筒状部115の内周を何度も周回しながら排出されることになるので排出経路が長くなり、いったんセグメントシール101あるいはフローティングリングシール101’の近傍まで入り込んだ流体は容易に排出されにくい。また、螺旋溝116による流体排出作用は、回転軸103の回転方向に依存するものであるため、その回転方向に応じて、螺旋溝116の方向を選択する必要がある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その主な技術的課題は、円筒面シールに対するシール補助機能を向上させると共に、シール機能が軸回転方向に依存されない構造とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の問題は、本発明によって有効に解決することができる。
すなわち本発明に係る円筒面シール補助機構は、回転軸の外周に配置されたハウジングに円周方向連続して形成され内周及び軸方向一側が開放された円周凹部に、環状密封要素が非回転状態に保持され、この環状密封要素の内周面と回転軸の外周面との間に動的シール面が形成される円筒面シールにおいて、前記ハウジングにおける低圧空間側に筒状体が形成され、前記筒状体の内周面に、前記回転軸の外周面と近接対向するテーパ状開口面が形成され、このテーパ状開口面は、前記円周凹部と反対側へ向けて漸次大径となり、前記テーパ状開口面に、軸方向に延びる多数の溝が円周方向所定間隔で形成されているものである。
なお、ここでいう円筒面シールとは、先に説明したセグメントシールやフローティングリングシールを総称するものである。
【0008】
上記構成によると、ハウジングの筒状体の内周面に形成されたテーパ状開口面と回転軸の外周面との間に介在する流体は、回転する軸外周面との摩擦により周回され、その遠心力によって、前記テーパ状開口面に向けて飛散される。テーパ状開口面は円筒面シールと反対側へ向けて漸次大径に形成されているため、前記遠心力によって円筒面シールと反対側へ向けて排出力を生じる。
【0009】
また、本発明においては、テーパ状開口面に、軸方向に延びる多数の溝を円周方向所定間隔で形成する。すなわち、テーパ状開口面に形成した軸方向溝は、遠心力によりこのテーパ状開口面に達した流体を軸方向へ案内するものである。これによって流体の排出作用を向上させることができる。
また、本発明において一層好ましくは、テーパ状開口面と対向する回転軸の外周面に、軸方向に延びる多数の溝を円周方向所定間隔で形成する。すなわち、回転軸の外周面に形成した軸方向溝は、流体に対する摩擦による投げ出し作用を増大させて、一種のインペラー機能を与えるものである。これによって流体の排出作用を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るシール補助機構を円筒面シールであるセグメントシールに設けた第一の実施形態を示す半断面図である。この実施形態において、セグメントシール1は、先に従来技術において説明した図5に示すセグメントシール101と基本的にはほぼ同様の構成を有するものであって、すなわち、回転軸3の外周に配置され機体(図示省略)に取り付けられたハウジング11の内周部には、内周及び空間SH側が開放された円周凹部12が形成され、この円周凹部12内には、環状の密封要素13が非回転状態で収容されている。
【0011】
密封要素13は、ステップ状に形成された円周方向両端131,132同士を円周方向摺動自在に摺り合わされた状態で、かつ互いに円周方向隙間Gをもって環状に組み合わされた密封要素である円弧状の複数のシールリングセグメント13Aと、その外周に配置された円弧状の複数のカバーリングセグメント13Bとの集合体であり、カバーリングセグメント13Bの外周に装着されたエキステンションスプリング14で環状に結束されたものである。
【0012】
ハウジング11の円周凹部12における空間SH側の端部近傍の段差面には、環状の端盤15が止め輪15aによって固定されており、この端盤15と密封要素13との間には、各シールリングセグメント13Aに対応した複数のコンプレッションスプリング16が軸方向に適宜圧縮された状態で配置されている。
【0013】
円周方向に隣り合うカバーリングセグメント13Bの間にはキー(図示省略)が各シールリングセグメント13Aの外周面と係合した状態で介在されており、このキーが、ハウジング11の径方向面11aに打ち込まれたノックピン(図示省略)と遊嵌係合することによって、密封要素13が非回転状態に保持される。また、前記キーとノックピンが遊嵌係合していることによって、密封要素13は径方向へ変位することができる。
【0014】
各シールリングセグメント13Aの内周面には、高圧側の空間SHの圧力によって回転軸3に対するシールリングセグメント13Aの接触荷重が過大になるのを防止するために、高圧空間SH側に開放された圧力バランス溝133が形成されている。すなわち、この圧力バランス溝133にも高圧空間SHの圧力が導入されることによって、シールリングセグメント13Aを回転軸3の外周面に押し付けるように作用する圧力が相殺される。
【0015】
すなわち上記構成を備えるセグメントシール1は、エキステンションスプリング14の縮径方向の付勢力によって、非回転である密封要素13の各シールリングセグメント13Aの内周面が、回転軸3の外周面に密接されて動的シール面SS1を形成すると共に、軸方向一端面が、端盤15に支持された円周方向複数のコンプレッションスプリング16の軸方向付勢力によって、円周凹部12におけるハウジング11の径方向面11aに密接されて静止シール面SS2を形成し、空間SHの相対的に高圧の空気が、例えばミスト雰囲気である相対的に低圧の空間SLへ流入するのを防止するものである。シールリングセグメント13A及びカバーリングセグメント13B等からなる集合体である密封要素13は径方向へ変位することができるため、回転軸3がハウジング11に対して偏心するようなことがあっても前記密封要素13はこれに追随し、常にシールリングセグメント13Aの内周面と回転軸3の外周面との密接状態が維持される。
【0016】
また、各シールリングセグメント13Aの内周面は回転軸3の外周面との摺接によって長期間の使用のうちに徐々に摩耗されるが、シールリングセグメント13Aは、エキステンションスプリング14の縮径方向付勢力によって、円周方向両端131,132における隙間Gの縮小を伴いながら前記摩耗に追随して回転軸3側へ変位する。このため、前記両端131,132が円周方向に互いに衝合状態となって、隙間Gが消滅してしまうまで摩耗が進行しない限り、常にシールリングセグメント13Aの内周面は回転軸3の外周面に対する密接状態を維持し、所要の密封性能を発揮する。
【0017】
ハウジング11における低圧空間SL側(下流側)の端部内周には筒状体21が一体的に形成されており、この筒状体21の内周は、円周凹部12の内周から延びて前記回転軸3の外周面と近接対向するテーパ状開口面22となっている。このテーパ状開口面22は、前記円周凹部12と反対側へ向けて漸次大径になるように傾斜角θで形成され、これによってセグメントシール1の下流側におけるシール補助機構2が構成されている。
【0018】
上記シール補助機構2において、空間SL内のミスト混合気体の一部が筒状体21(テーパ状開口面22)と回転軸3の外周面との間の狭まり隙間23に侵入すると、このミスト混合気体は、回転軸3の外周面との摩擦により周回されるので、遠心力によってテーパ状開口面22へ向けて飛散され、このテーパ状開口面22に押し付けられることによって、前記狭まり隙間23をセグメントシール1と反対側へ流れ、空間SLへ排出される。そしてこの排出方向は、回転軸3の回転方向には依存されない。
【0019】
次に、図2は本発明に係る第二の実施形態を示すもので、(A)は軸心を通る平面で切断した半断面図、(B)は(A)のB−B’断面図である。この実施形態によるシール補助機構2において、上述した第一の実施形態と異なる点は、回転軸3の外周面に、筒状体21によるテーパ状開口面22の内周に位置して、軸方向に延びる多数の溝24を円周方向等間隔で形成したことにある。この溝24は、一端24aが筒状体21におけるハウジング11側の基部内周に達し、他端が前記筒状体21の端部21aよりも外側(空間SL側)に達している。なお、セグメントシール1は図1と同様である。
【0020】
上記構成のシール補助機構2によれば、回転軸3の外周面に形成した多数の軸方向溝24は、一種のインペラーのように機能し、すなわち軸回転時に筒状体21の内周の狭まり隙間23に介在するミスト混合気体に対する顕著な投げ出し作用を有する。したがって、テーパ状開口面22における流体排出力を増大させることができる。
【0021】
図3は、本発明に係る第三の実施形態を示すもので、(A)は軸心を通る平面で切断した半断面図、(B)は(A)のB−B’断面図である。この実施形態によるシール補助機構2において、上述した第一及び第二の実施形態と異なる点は、筒状体21の内周面すなわちテーパ状開口面22に、軸方向に延びる多数の溝25を円周方向等間隔で形成したことにある。この溝25は、一端25aが筒状体21におけるハウジング11側の基部に達し、他端が前記筒状体21の端部21aに達するものである。なお、セグメントシール1は図1と同様である。
【0022】
上記構成のシール補助機構2によれば、回転軸との接触によって狭まり隙間23内を周回しながら外周側へ投げ出されるミスト混合気体は、軸方向溝25によってテーパ状開口面22の内周を軸方向に案内されるので、周回が抑制されて最短の距離で空間SLへ排出される。
【0023】
本発明においては、図2に示す第二の実施形態の特徴と、図3に示す第三の実施形態の特徴とを併せ持った構成とすることも好ましい。すなわち、回転軸3の外周面に、筒状体21によるテーパ状開口面22の内周に位置して、軸方向に延びる多数の溝24を円周方向等間隔で形成すると共に、前記テーパ状開口面22にも、軸方向に延びる多数の溝25を円周方向等間隔で形成する。このように構成すれば、溝24によるインペラー作用及び溝25による案内作用の双方の作用によって優れた排出効果を奏することができる。
【0024】
また、上述した各実施形態は、いずれも、本発明に係るシール補助機構2をセグメントシール1において実施したものであるが、例えば図4に示す第四の実施形態のように、フローティングリングシール1’についても同様に実施することができる。この実施形態において、フローティングリングシール1’は先に説明した図6に示すフローティングリングシール101’と基本的には同様の構成を有するものである。
【0025】
すなわち、ハウジング11の円周凹部12内には、円周方向に連続し、あるいは円周方向複数箇所で接合されることにより環状をなす密封要素としてのフローティングリング17が収容されている。このフローティングリング17は、ハウジング11の径方向面11aに打ち込まれたノックピン(図示省略)と遊嵌係合することによって非回転状態に保持されると共に、径方向へのある程度の変位が許容されている。前記円周凹部12における空間SH側の端部近傍に止め輪15aによって固定された端盤15と、フローティングリング17との間には、板ばね18が適宜弾性変形を与えられた状態で配置されている。
【0026】
フローティングリング17の内周面と、その内周に挿通された回転軸3の外周面との間には僅かな隙間が存在しており、軸回転時にはこの隙間に介在する流体に発生する動圧によって、前記フローティングリング17の内周面と回転軸103の外周面との間に非接触の動的シール面SS1が形成される。また、フローティングリング17の軸方向一端面が、板ばね18の軸方向付勢力によってハウジング11の径方向面11aに密接され、静止シール面SS2が形成される。
【0027】
図4に示す第四の実施形態は、上述の構成を備えるフローティングリングシール1’の下流側に、先に説明した第一の実施形態と同様のテーパ状開口面22を有する筒状体21によるシール補助機構2を設けたものである。そしてこの実施形態においても、第二の実施形態又は(及び)第三の実施形態と同様、回転軸3の外周面に、前記筒状体21によるテーパ状開口面22の内周に位置して、軸方向に延びる多数の溝24を円周方向等間隔で形成したり、前記テーパ状開口面22に、軸方向に延びる多数の溝25を円周方向等間隔で形成した構成とすることが一層好ましい。
【0028】
なお、本発明は図示の実施形態によって限定されるものではない。例えば、筒状体21はハウジング11と別部材として製作して、このハウジング11に複数の螺子部材やガスケット等を介して取り付けるものであっても良い。また、溝24,25の大きさ、形状、本数等も任意である。
【0029】
【発明の効果】
本発明に係る円筒面シール補助機構によれば、回転軸の外周で流体に作用する遠心力を利用して、テーパ状開口面に沿って流体を円筒面シールと反対側へ排出するものであり、その排出作用は回転軸の回転方向に依存されないため、誤装着のおそれがない。また、前記テーパ状開口面に軸方向の溝を形成することによって、流体の排出が軸方向に案内されるので最短の経路で排出することができ、回転軸の外周面に軸方向の溝を設けることによって、排出力を一層向上させることができ、しかも従来のような螺旋溝を加工する場合に比較して製作が容易であるため、安価に提供することができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒面シール補助機構をセグメントシールについて実施した第一の実施形態を軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】本発明に係る円筒面シール補助機構をセグメントシールについて実施した第二の実施形態であり、(A)は軸心を通る平面で切断して示す半断面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。
【図3】本発明に係る円筒面シール補助機構をセグメントシールについて実施した第三の実施形態であり、(A)は軸心を通る平面で切断して示す半断面図、(B)は(A)におけるB−B’断面図である。
【図4】本発明に係る円筒面シール補助機構をフローティングリングシールについて実施した第四の実施形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図5】従来の円筒面シール補助機構を設けたセグメントシールを軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図6】従来の円筒面シール補助機構を設けたフローティングリングシールを軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【符号の説明】
1 セグメントシール(円筒面シール)
1’ フローティングリングシール(円筒面シール)
11 ハウジング
12 円周凹部
13 密封要素
13A シールリングセグメント
17 フローティングリング(密封要素)
3 回転軸
22 テーパ状開口面
24,25 溝
Claims (2)
- 回転軸(3)の外周に配置されたハウジング(11)に円周方向連続して形成され内周及び軸方向一側が開放された円周凹部(12)に、環状密封要素(13,17)が非回転状態に保持され、この環状密封要素(13,17)の内周面と回転軸(3)の外周面との間に動的シール面(SS1)が形成される円筒面シールにおいて、
前記ハウジング(11)における低圧空間(SL)側に筒状体(21)が形成され、前記筒状体(21)の内周面に、前記回転軸(3)の外周面と近接対向するテーパ状開口面(22)が形成され、
このテーパ状開口面(22)は、前記円周凹部(12)と反対側へ向けて漸次大径となり、
前記テーパ状開口面(22)に、軸方向に延びる多数の溝(25)が円周方向所定間隔で形成されていることを特徴とする円筒面シール補助機構。 - テーパ状開口面(22)と対向する回転軸(3)の外周面に、軸方向に延びる多数の溝(24)が円周方向所定間隔で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の円筒面シール補助機構。
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JP02456199A JP4253063B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 円筒面シール補助機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP02456199A JP4253063B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 円筒面シール補助機構 |
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JP2000220747A JP2000220747A (ja) | 2000-08-08 |
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ID=12141582
Family Applications (1)
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JP02456199A Expired - Lifetime JP4253063B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 円筒面シール補助機構 |
Country Status (1)
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1999
- 1999-02-02 JP JP02456199A patent/JP4253063B2/ja not_active Expired - Lifetime
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