JPWO2010109535A1 - フィルムオープナー及びフィルム被嵌システム - Google Patents

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Abstract

薄肉の筒状フィルムであっても円滑かつ確実に被被嵌体に被嵌することができるフィルムオープナー及びフィルム被嵌システムを提供する。シート状に折り畳まれた状態で供給される筒状のフィルムを開口してボトル(B)に被嵌するフィルム被嵌装置に搭載されるフィルムオープナーであって、シート状に折り畳まれた状態のラベル(L)を吸引把持する第1及び第2の吸引杆(60A、60B)及び第3及び第4の吸引杆(60C、60D)を備え、第1及び第2の吸引杆(60A、60B)及び第3及び第4の吸引杆(60C、60D)が相互に離反することによって、ラベル(L)が開口されるようになっており、ラベル(L)を開口した状態では、第1の吸引杆(60A)の吸引孔(64B)と第4の吸引杆(60D)の吸引孔(64B)とが対向すると共に、第2の吸引杆60(B)の吸引孔(64B)と第3の吸引杆(60C)の吸引孔(64B)とが対向するようになっている。

Description

この発明は、例えば、シート状に折り畳まれた状態で供給されるシュリンクラベルやストレッチラベル等の筒状のフィルムを、瓶、ボトル等の被被嵌体に被嵌するために開口させるフィルムオープナー及びそういったフィルムオープナーが搭載されたフィルム被嵌システムに関する。
例えば、瓶やボトル等の胴部外周面にシュリンクラベル等の筒状フィルムを被嵌するフィルム被嵌装置には、通常、シート状に折り畳まれた長尺帯状の筒状フィルムを切断することによって形成された所定長の筒状フィルム(ラベル)が順次供給されるようになっているので、こういったフィルム被嵌装置には、シート状に折り畳まれた状態で供給される所定長の筒状フィルムを開口するためのフィルムオープナーが搭載されている。
このようなフィルムオープナーとしては、例えば、図21及び図22に示すようなものがある。このフィルムオープナー90は、同図に示すように、開閉可能な一対の揺動アーム91、91と、この揺動アーム91、91を開閉させる開閉駆動手段95とを備えており、揺動アーム91、91は、それぞれの先端側に、シート状に折り畳まれた状態で供給されるフィルムFを把持する把持部92、92が設けられている。
前記把持部92、92は、図示しない吸引手段に接続される共通吸引路が形成された基部93、93と、長さの異なる複数種類のフィルムFの両端部付近を把持することができるように、基部93、93の上下にそれぞれ連設された複数の把持アーム94、94とを備えており、把持アーム94、94は、その把持面に形成された吸引孔94a、94aが、個別吸引路を介して、基部93、93の共通吸引路に連通されている。
従って、シート状に折り畳まれた状態で供給されるフィルムFを、図22(a)に示すように、揺動アーム91、91の把持部92、92が把持することによって受け取った後、吸引手段を作動させることによってフィルムFの両面を把持アーム94、94に吸引保持した状態で、その揺動アーム91、91を開くことによってフィルムFの両面を相互に離間させると、同図(b)に示すように、フィルムFが筒状に開口するようになっている。
特開昭60−220733号公報 特開2003−237750号公報
ところで、こういったフィルムオープナーによって開口されたフィルムFを、ボトル容器等の胴部に被嵌する方式としては、フィルムオープナーによってフィルムを開口した状態で、その下方側からボトル容器等を上昇させることによって、ボトル容器等をフィルムに直接挿入する直接方式と、図23(a)〜(c)に示すように、フィルムオープナー90によって開口したフィルムFにパラソル状の4本の開閉杆101を有するマンドレル100等の整形部材を挿入することで、こういった整形部材によってフィルムFの開口形状を一旦ボトル容器BC等の胴部形状に近い状態に整形した後、このように整形されたフィルムFをキャリアプレート110等によってマンドレル100から押し下げることで、マンドレル100の下方側に位置しているボトル容器BC等に被嵌する間接方式とがある。
フィルムオープナーによって開口したフィルムを直接ボトル容器等に被嵌する直接方式では、フィルムオープナーで開口した後、ボトル容器等にフィルムを被嵌するまでの間、フィルムの受け渡しが行われないので、フィルムが位置ずれしにくいといった利点はあるが、上述したように、先端の把持部92、92でフィルムFを吸引把持した後、開閉可能な一対の揺動アーム91、91を開くだけでは、図22(b)に示すように、フィルムFを被被嵌体の胴部形状に近い状態に開口することができず、開口したフィルムFにボトル容器BC等を挿入する際、ボトル容器等の肩部が、フィルムの下端に当接するので、円滑かつ確実にボトル容器BC等に被嵌することができないといった問題がある。特に、薄肉のフィルムFは腰がないので、ボトル容器BC等に少しでも接触するとへたれてしまい、こういった問題が顕著に現れることになる。
一方、上述した間接方式では、フィルムオープナー90によって開口されたフィルムFが、マンドレル100によってボトル容器BC等の胴部形状に近い形状に整形された状態で、ボトル容器BC等に被嵌されるので、フィルムFの下端がボトル容器BC等に接触しにくいが、マンドレル100等の整形機構が必要になるので、フィルム被嵌装置が大型化すると共に、部品点数が多くなるといった問題がある。また、厚みが20μm〜40μm(特に、20μm〜30μm)の薄肉のフィルムFは腰がないので、整形されたフィルムFをキャリアプレート110等によってマンドレル100から押し下げる際に、フィルムFがへたれてしまい、円滑かつ確実にボトル容器BC等に被嵌することができないといった問題もある。具体的には、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)では40μm程度、ポリスチレン延伸フィルム(OPSフィルム)では50μm程度のものしか対応することができなかった。
そこで、この発明の課題は、薄肉の筒状フィルムであっても円滑かつ確実に被被嵌体に被嵌することができるフィルムオープナー及びフィルム被嵌システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、シート状に折り畳まれた状態で供給される筒状のフィルムを開口して被被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置に搭載されるフィルムオープナーであって、シート状に折り畳まれた状態の前記フィルムの一面側を、その幅方向に所定間隔を開けて吸引する、それぞれが前記フィルムの長さ方向に延びる第1吸引杆及び第2吸引杆と、前記フィルムの他面側における前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆にそれぞれ対応する位置を吸引する、それぞれが前記フィルムの長さ方向に延びる第3吸引杆及び第4吸引杆とを備え、前記フィルムの一面側を吸引している前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆と、前記フィルムの他面側を吸引している前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆とが相互に離反することによって、シート状に折り畳まれた状態の前記フィルムが開口されるようになっており、前記フィルムを開口した状態では、前記第1吸引杆の吸引孔と前記第4吸引杆の吸引孔とが対向すると共に、前記第2吸引杆の吸引孔と前記第3吸引杆の吸引孔とが対向するようになっていることを特徴とするフィルムオープナーを提供するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のフィルムオープナーにおいて、前記第1吸引杆による吸引位置と前記第2吸引杆による吸引位置との間隔及び前記第3吸引杆による吸引位置と前記第4吸引杆による吸引位置との間隔を変更可能に構成されていることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明のフィルムオープナーにおいて、前記第1吸引杆、前記第2吸引杆、前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆は、前記フィルムの把持面となる複数の側面を有する角柱状で、その軸芯を中心に回転させることで、前記フィルムの把持面を変更可能に構成されており、前記フィルムの把持面となる複数の前記側面には、各側面毎に、その幅方向の異なる位置に前記吸引孔が形成されており、前記フィルムの把持面を変更することで、前記フィルムに対する前記吸引孔の位置を変更することができるようになっていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、被被嵌体をフィルム被嵌位置に供給する被被嵌体供給装置と、シート状に折り畳まれた状態の筒状のフィルムをフィルム供給位置に供給するフィルム供給装置と、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取って、前記被被嵌体供給装置によって前記フィルム被嵌位置に供給された被被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置とを備え、前記フィルム被嵌装置には、請求項1、2または3に記載のフィルムオープナーが搭載されていることを特徴とするフィルム被嵌システムを提供するものである。
請求項5に係る発明は、被被嵌体を被被嵌体供給位置に供給する被被嵌体供給装置と、シート状に折り畳まれた状態の筒状のフィルムをフィルム供給位置に供給するフィルム供給装置と、前記被被嵌体供給装置によって供給される前記被被嵌体を被被嵌体供給位置において受け取り、被被嵌体送出位置まで搬送すると共に、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取り、前記被被嵌体を被被嵌体供給位置から被被嵌体送出位置まで搬送する間に、前記フィルムを前記被被嵌体に被嵌するロータリ型のフィルム被嵌装置と、前記フィルム被嵌装置によって前記フィルムが被嵌された前記被被嵌体を搬出する被被嵌体搬出装置とを備え、前記フィルム被嵌装置は、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のフィルム被嵌ヘッドを備えており、それぞれの前記フィルム被嵌ヘッドには、請求項1、2または3に記載のフィルムオープナーが搭載されていることを特徴とするフィルム被嵌システムを提供するものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明のフィルム被嵌システムにおいて、それぞれの前記フィルム被嵌ヘッドには、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取って、前記フィルムオープナーに引き渡すフィルム受渡ユニットが搭載されていることを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明のフィルムオープナーは、シート状に折り畳まれた状態のフィルムの一面側を、その幅方向に所定間隔を開けて吸引する、それぞれがフィルムの長さ方向に延びる第1吸引杆及び第2吸引杆と、フィルムの他面側における第1吸引杆及び第2吸引杆にそれぞれ対応する位置を吸引する、それぞれがフィルムの長さ方向に延びる第3吸引杆及び第4吸引杆とを設け、フィルムの一面側を吸引している第1吸引杆及び第2吸引杆と、フィルムの他面側を吸引している第3吸引杆及び前記第4吸引杆とが相互に離反することによって、シート状に折り畳まれた状態のフィルムを開口した状態では、第1吸引杆の吸引孔と第4吸引杆の吸引孔とが対向すると共に、第2吸引杆の吸引孔と第3吸引杆の吸引孔とが対向するようになっているので、円筒状や角筒状の被被嵌体の胴部形状に近い状態にフィルムを綺麗に開口することができる。従って、フィルムオープナーによって開口したフィルムを直接ボトル容器等の被被嵌体に被嵌する直接方式を採用した場合であっても、開口したフィルムに被被嵌体を挿入する際または開口したフィルムを被被嵌体に被嵌する際、被被嵌体がフィルムにほとんど接触することがなく、タイトで薄肉のフィルムであっても、円滑かつ確実に被被嵌体に被嵌することができる。
請求項2に係る発明のフィルムオープナーは、第1吸引杆による吸引位置と第2吸引杆による吸引位置との間隔及び第3吸引杆による吸引位置と第4吸引杆による吸引位置との間隔を変更可能に構成されているので、フィルムの幅がある程度の範囲内で変更された場合であっても、フィルムオープナー自体を交換する必要はなく、型替えを容易に行うことができる。
特に、請求項3に係る発明のフィルムオープナーは、第1吸引杆、第2吸引杆、第3吸引杆及び第4吸引杆は、フィルムの把持面となる複数の側面を有する角柱状で、その軸芯を中心に回転させることで、フィルムの把持面を変更可能に構成されており、フィルムの把持面となる複数の側面には、各側面毎に、その幅方向の異なる位置に吸引孔が形成されているので、第1吸引杆、第2吸引杆、第3吸引杆及び第4吸引杆を回転させるだけで、第1吸引杆による吸引位置と第2吸引杆による吸引位置との間隔及び第3吸引杆による吸引位置と第4吸引杆による吸引位置との間隔を変更することができ、型替えの作業性がよい。
請求項4に係る発明のフィルム被嵌システムや請求項5に係る発明のフィルム被嵌システムでは、フィルムを開口して被被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置やロータリ型のフィルム被嵌装置の各フィルム被嵌ヘッドに、請求項1、2または3に記載のフィルムオープナーが搭載されているので、薄肉のフィルムを取り扱う場合であっても、それぞれのフィルム被嵌装置が、フィルムオープナーによって開口したフィルムを直接被被嵌体に被嵌する直接方式を採用することが可能となり、タイトで薄肉のフィルムを、円滑かつ確実に被被嵌体に被嵌することができると共に、フィルム被嵌装置全体をコンパクトにすることができる。
特に、請求項6に係る発明のフィルム被嵌システムでは、フィルム供給装置によって供給されるフィルムをフィルム供給位置において受け取って、フィルムオープナーに引き渡すフィルム受渡ユニットが、各フィルム被嵌ヘッドに搭載されているので、フィルム受渡ユニットからフィルムオープナーへのフィルムの受け渡しを安定した状態で行うことができ、フィルム受渡ユニットからフィルムオープナーにフィルムを受け渡す際にフィルムの位置ずれが発生しにくい。
この発明に係るフィルム被嵌システムの一実施形態であるラベル被嵌システムを示す概略斜視図である。 同上のラベル被嵌システムを示す平面図である。 同上のラベル被嵌システムを示す正面図である。 同上のラベル被嵌システムを構成しているラベル供給装置を示す正面図である。 同上のラベル供給装置を示す側面図である。 同上のラベル被嵌システムを構成しているラベル被嵌装置に搭載されたラベル被嵌ヘッドを示す側面図である 同上のラベル被嵌ヘッドを示す正面図である。 図6のX−X線に沿った断面図である。 図6のY−Y線に沿った断面図である。 (a)は同上のラベル被嵌ヘッドに搭載されたラベル受渡ユニットを示す正面図、(b)は同上のラベル受渡ユニットを示す側面図である。 (a)は同上のラベル被嵌ヘッドに搭載されたラベルオープナーを示す正面図、(b)は同上のラベルオープナーを示す側面図である。 (a)、(b)は同上のラベルオープナーを構成している吸引杆を示す側面図である。 (a)は図12(a)のV−V線に沿った断面図、(b)は図12(a)のW−W線に沿った断面図、(c)は同上の吸引杆を構成しているベースパイプを示す側面図、(d)、(e)は同上の吸引杆を構成しているアウターパイプを示す側面図である。 (a)は同上のラベルオープナーでシート状に折り畳まれたラベルを把持した状態を示す平面図、(b)は同上のラベルオープナーでシート状に折り畳まれたラベルを開口した状態を示す平面図である。 (a)は同上のラベルオープナーの異なる吸引保持面でシート状に折り畳まれたラベルを把持した状態を示す平面図、(b)は同上のラベルオープナーでシート状に折り畳まれたラベルを開口した状態を示す平面図である。 (a)〜(h)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す斜視図である。 (a)、(c)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す正面図、(b)、(d)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す平面図である。 (a)、(c)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す正面図、(b)、(d)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す平面図である。 (a)、(c)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す正面図、(b)、(d)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す平面図である。 (a)、(c)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す正面図、(b)、(d)は同上のラベル被嵌ヘッドによるラベルの被嵌動作を示す平面図である。 従来のフィルムオープナーを示す側面図である。 (a)は同上のフィルムオープナーによってフィルムを把持した状態を示す平面図、(b)は同上のフィルムオープナーによってフィルムを開口した状態を示す平面図である。 (a)〜(c)は同上のフィルムオープナーによって開口したフィルムをボトル容器等に直接挿入する直接方式を示す概略図である。
符号の説明
1 ラベル被嵌システム(フィルム被嵌システム)
2 ボトル供給装置(被被嵌体供給装置)
3 ラベル供給装置(フィルム供給装置)
4 ラベル被嵌装置(フィルム被嵌装置)
4a 支持円盤
4b 円筒体
5 ボトル搬出装置(被被嵌体搬出装置)
6 ベルトコンベア
11 ラベル基材送出ユニット
12 ラベル基材切断ユニット
13 上流側ベルト搬送ユニット
16 下流側ベルト搬送ユニット
18 ラベル検出センサ
20 ラベル被嵌ヘッド(フィルム被嵌ヘッド)
21 支持フレーム
22 スライドレール
30 ボトル保持ユニット
31 ボトル載置台
40 ラベル受渡ユニット(フィルム受渡ユニット)
41 ベースプレート
42、47 支持部材
43 テイクアップ部材
44 吸引杆
44a 吸引孔
45 スライドガイド
46 カム機構
48 吸引パイプ
50 ラベルオープナー(フィルムオープナー)
51 ベース部材
52 本体ユニット
53 上側ベース
54 下側ベース
55 連結板
56 連結ロッド
57 吸引ブロック
58、59 開閉アーム
60A 第1の吸引杆
60B 第2の吸引杆
60C 第3の吸引杆
60D 第4の吸引杆
61 ベースパイプ
61a 吸引路
62 小径部分
62a スリット
62b 凸部
63 大径部分
64 アウターパイプ
64a 嵌合孔の大径部
64b 吸引孔
64c 凹部
65 ワッシャ
66 コイルばね
67 開閉機構
68 スライドガイド
69 スライドレール
70 ラック
71 セクタ歯車
72 回転軸
73、74 平歯車
75 進退駆動機構
76 カムフォロア
77 カム部材
78 ベース部材
79 スライドガイド
80 コイルばね
81 カム機構
81a カムフォロア
81b カム溝
82 スライドガイド
83 カム機構
83a ムフォロア
83b カム溝
84 吸引パイプ
B PETボトル(被被嵌体)
L シュリンクラベル(フィルム)
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図3は、PETボトル(以下、ボトルという。)Bにポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等からなる、厚さ20μm〜60μmの熱収縮性フィルムによって形成された筒状のシュリンクラベル(以下、ラベルという。)Lを被嵌するためのラベル被嵌システム1を示している。このラベル被嵌システム1は、ベルトコンベア6、スクリュー2a、2b及びスターホイール2cからなるボトル供給装置2と、基材繰出部(図示せず)によって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基材Mを順次切断しながらラベルLを形成し、そのラベルLをラベル供給位置αに順次供給するラベル供給装置3と、ボトル供給位置βにおいて前記ボトル供給ユニット2から供給されたボトルBを受け取ってボトル送出位置γまで搬送すると共に、ラベル供給位置αにおいてラベル供給装置3からラベルLを受け取り、ボトルBをボトル供給位置βからボトル送出位置γまで搬送する間に、ラベルLをボトルBに被嵌するロータリ型のラベル被嵌装置4と、このラベル被嵌装置4によってラベルLが被嵌されたボトルBを搬出するボトル搬出装置5とから構成されており、ボトル搬出装置5は、ベルトコンベア6からなるボトル送出ユニットと、ラベルLが嵌挿されたボトルBをラベル被嵌装置4とボトル送出ユニットとの間で受け渡すボトル受渡ユニット5aとから構成されている。
前記ラベル供給装置3は、図4及び図5に示すように、基材繰出部(図示せず)によって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基材Mを連続的に送り出す、独立したサーボモータによって駆動される駆動ローラ11a及びこの駆動ローラ11aとの間にシート状に折り畳まれたラベル形成基材Mを挟み込む従動ローラ11bとからなるラベル基材送出ユニット11と、このラベル基材送出ユニット11によって送出されるラベル形成基材Mを所定のカットピッチで順次切断する、基材切断位置に固定設置された固定刃12a及び独立したサーボモータによって回転駆動される回転刃12bとからなるラベル基材切断ユニット12と、このラベル基材切断ユニット12によって切断されることにより形成されたラベルLをラベル供給位置αに順次搬送する上流側ベルト搬送ユニット13及び下流側ベルト搬送ユニット16とを備えている。
前記上流側ベルト搬送ユニット13は、図4及び図5に示すように、基材切断位置近傍とラベル供給位置αの近傍位置とに配設されたガイドローラ13a及び駆動プーリ13bに掛け渡され、基材切断位置近傍とラベル供給位置αの近傍位置との間を、ラベル形成基材Mの供給速度より速い速度で循環移動する2本のフィードベルト13c、13cと、この2本のフィードベルト13c、13cにラベルLを吸引保持させる吸引機構14と、ラベルLをその下端から上端にわたってフィードベルト13c、13cに順次密着させることで吸引機構14によるフィードベルト13c、13cへのラベルLの吸引保持動作を補助する吸引補助手段15とから構成されており、駆動プーリ13bは、独立したサーボモータによって回転駆動されるようになっている。
前記フィードベルト13c、13cは、図5に示すように、搬送しようとするラベルLの幅よりも狭い間隔で平行に配置されており、各フィードベルト13c、13cにはその幅方向の中央部に長手方向に沿って多数の吸引孔13chが一定間隔で形成されている。
前記吸引機構14は、図4に示すように、ガイドローラ13a間に各フィードベルト13c、13cに沿ってそれそれ配置された吸引チャンバ14a、14aと、この吸引チャンバ14a、14aに図示しないチューブ等を介して接続される真空ポンプ等の図示しない吸引装置とから構成されており、吸引チャンバ14a、14aのフィードベルト13cとの接触面には吸引口が開放されている。
前記吸引補助手段15は、図4に示すように、ラベルLの搬送ラインを挟んで、各フィードベルト13c、13cに対向するように設けられており、3個のガイドローラ15a及び駆動プーリ15bと、これらに掛け渡されるベルト15cとから構成されている。駆動プーリ15bは、上述した各フィードベルト13cを循環移動させているサーボモータによって駆動されるようになっており、ベルト15cがフィードベルト13cの移動速度と同一速度で循環移動するように、駆動プーリ15bの回転速度が設定されている。
前記下流側ベルト搬送ユニット16は、ラベル供給位置αを挟んで上下に配設された2個のガイドローラ16a及び駆動プーリ16bに掛け渡され、ラベル供給位置αの上下間を循環移動する、1本のフィードベルト16cと、このフィードベルト16cにラベルLを吸引保持させる吸引機構17とから構成されており、駆動プーリ16bは、独立したサーボモータによって回転駆動されるようになっている。
前記フィードベルト16cは、搬送しようとするラベルLよりも幅狭で、その幅方向の中央部に長手方向に沿って多数の吸引孔16chが一定間隔で形成されており、ラベルLの幅方向の中央部を吸引保持するようになっている。
前記吸引機構17は、図4に示すように、ガイドローラ16a間にフィードベルト16cに沿ってそれぞれ配置された吸引チャンバ17aと、この吸引チャンバ17aに図示しないチューブ等を介して接続される真空ポンプ等の図示しない吸引装置とから構成されており、吸引チャンバ17aのフィードベルト16cとの接触面には吸引口が開放されている。
このラベル供給装置3は、下流側ベルト搬送ユニット16の上部位置において、上流側ベルト搬送ユニット13から引き渡されたラベルLの上端を検出するラベル検出センサ18から出力されるラベル検出信号と、ロータリ型のラベル被嵌装置4の回転主軸に取り付けられたエンコーダから出力されるパルス信号とに基づいて、ラベル被嵌装置4の動作と同期を取るように、ラベル基材送出ユニット11、ラベル切断ユニット12、上流側ベルト搬送ユニット13及び下流側ベルト搬送ユニット16の動作を制御する図示しない制御ユニットが搭載されており、この制御ユニットは、ラベル検出センサ18によるラベルLの検出タイミングにずれが発生している場合は、そのずれ量に基づいて、下流側ベルト搬送ユニット16のフィードベルト16cの移動速度を調整することで、ラベルLのずれに伴うラベルLの供給タイミングのずれを修正しながらラベルLを搬送し、最終的にラベルLを常に適正な供給タイミングでラベル供給位置αに停止させるようになっている。
前記ラベル被嵌装置4は、図1、図2、図6及び図7に示すように、回転軸(図示せず)に取り付けられた支持円盤4a上に、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で立設された多数のラベル被嵌ヘッド20を備えており、各ラベル被嵌ヘッド20によって、ラベル供給位置αにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた筒状のラベルLが開口され、この開口されたラベルLが、ボトル供給位置βにおいて受け取ったボトルBがボトル送出位置γまで搬送される途中で、ボトルBの胴部に被嵌されるようになっている。
前記ラベル被嵌ヘッド20は、支持円盤4a上に固定された、ボトル供給位置βにおいて受け取ったボトルBを載置するボトル載置台31及びこのボトル載置台31に載置したボトルBの底部を吸引することで、ボトルBをボトル載置台31上に保持する図示しない吸引手段を有するボトル保持ユニット30と、ラベル供給位置αに供給されるラベルを、ラベル受渡ユニット40を介して受け取って、筒状に開口した後、この開口したラベルLをボトルBの胴部に被嵌するラベルオープナー50とを備えており、ラベル受渡ユニット40及びラベルオープナー50は、支持円盤4a上に立設された板状の支持フレーム21に固定されたスライドレール22に沿って昇降するようになっている。
前記ラベル受渡ユニット40は、図6、図7、図8及び図10に示すように、ベースプレート41に支持部材42を介して固定された略Y字形状のテイクアップ部材43と、ベースプレート41に取り付けられた、支持フレーム21に固定されたスライドレール22に沿って昇降するスライドガイド45と、テイクアップ部材43を昇降させるカム機構46とを備えている。
前記テイクアップ部材43は、図10(a)に示すように、ラベルLの片面を吸引保持する一対の吸引杆44、44を備えており、この吸引杆44、44の間隔は、図5に示すように、ラベル供給位置αにおいて、ラベル供給装置3の下流側ベルト搬送ユニット16のフィードベルト16cの外側を通過することができるように設定されている。
前記吸引杆44のラベル保持面には、その幅方向の中央部に上下に複数の吸引孔44aが形成されており、支持円盤4aから立ち上がる伸縮可能な吸引パイプ48を介して接続される真空ポンプ等の図示しない吸引装置によって吸引されるようになっている。
前記カム機構46は、ベースプレート41に支持部材47を介して取り付けられたカムフォロア46aと、このカムフォロア46aが嵌り込む、ラベル被嵌ヘッド20の内側に固定設置された円筒体4bに形成されたカム溝46bとから構成されており、カムフォロア46aがカム溝46bに沿って昇降することで、ベースプレート41に取り付けられているスライドガイド45がスライドレール22に沿って昇降し、これに伴って、ベースプレート41に取り付けられているテイクアップ部材43が昇降するようになっている。
従って、図3〜図5に示すように、ラベル被嵌ヘッド20と共に回転しているテイクアップ部材43の吸引杆44、44が、ラベル供給位置αを通過する際、ラベル供給装置3のフィードベルト16cに吸引保持された状態で供給されたラベルLを引っかけるようにして受け取って、吸引杆44、44のラベル保持面にラベルLを吸引保持することになる。
前記ラベルオープナー50は、図6〜図9及び図11〜図15に示すように、ベース部材51に固定された本体ユニット52と、ベース部材51に取り付けられた、支持フレーム21に固定されたスライドレール22に沿って昇降するスライドガイド82と、本体ユニット52を昇降させるカム機構83とを備えている。
前記本体ユニット52は、中央部が開口された環状の上側ベース53及び下側ベース54と、この上側ベース53及び下側ベース54を上下方向に所定間隔を開けて連結する連結板55及び連結ロッド56と、開口を取り囲むように下側ベース54の上に配設され、支持円盤4aから立ち上がる伸縮可能な吸引パイプ84、84に接続される、内部に吸引路が形成された吸引ブロック57、57と、互いに向き合うように、上側ベース53及び吸引ブロック57、57に開閉可能に支持された、内部に吸引路が形成され、先端が内側に屈曲した鉤形の2組の開閉アーム58、58及び開閉アーム59、59と、各開閉アーム58、58、59、59の先端部の下面にそれぞれ取り付けられた、下方側に延びる第1〜第4の吸引杆60(60A、60B、60C、60D)と、2組の開閉アーム58、58及び開閉アーム59、59を同時に開閉させる開閉機構67とを備えており、図14(a)に示すように、一方の開閉アーム58、58に取り付けた第1の吸引杆60Aと第3の吸引杆60Cとでシート状に折り畳まれたラベルLの幅方向の一端側(ラベルLの一方の側縁からラベルLの全幅の略1/4だけ内側の位置)を把持すると共に、他方の開閉アーム59、59に取り付けた第2の吸引杆60Bと第4の吸引杆60Dとでシート状に折り畳まれたラベルLの幅方向の他端側(ラベルLの他方の側縁からラベルLの全幅の略1/4だけ内側の位置)を把持するようになっている。なお、上述したラベル受渡ユニット40は、このラベルオープナー50の下方側に配置されているが、テイクアップ部材43が上昇したときは、図6及び図7に示すように、本体ユニット52の上側ベース53及び下側ベース54の開口部を下方側から貫通して立ち上がるようになっている。
前記吸引杆60(60A、60B、60C、60D)は、図12(a)、(b)及び図13(a)〜(e)に示すように、各開閉アーム58、58、59、59の先端部の下面に接続される、中心に吸引路61aが形成されたベースパイプ61と、このベースパイプ61の小径部分62に回転可能に外嵌めされる、円形の嵌合孔を有する断面正方形状のアウターパイプ64と、ベースパイプ61の下端部にボルト止めされるベースパイプ61の下端部より大径のワッシャ65と、ベースパイプ61の下端部に嵌挿され、下端がワッシャ65に当接することで、ある程度の圧縮状態でアウターパイプ64の下端部に形成された嵌合孔の大径部64aに収容されるコイルばね66とを備えており、このコイルばね66の付勢力によって、アウターパイプ64が上方側に付勢され、アウターパイプ64の上端部がベースパイプ61における小径部分62と大径部分63との間に形成される段部に当接するようになっている。なお、各開閉アーム58、58、59、59に吸引杆60(60A、60B、60C、60D)が接続された状態では、各ベースパイプ61の吸引路61a、各開閉アーム58、58、59、59の吸引路及び吸引ブロック57、57の吸引路が相互に接続された状態となっている。
前記アウターパイプ64は、隣接する二つの側面をラベルLの吸引保持面として選択的に使用することができるように、隣接する二つの側面にそれぞれ吸引孔64bが形成されており、一方の側面には、その幅方向の中央部に複数の吸引孔64bが形成されていると共に、他方の側面には、その幅方向の端部側に吸引孔64bが形成されている。
前記ベースパイプ61における小径部分62には、周方向の一部を長手方向に切除することによってスリット62aが形成されており、アウターパイプ64のいずれか一方の側面に形成された吸引孔64bだけを吸引路61aに連通させることができるようになっている。
第1の吸引杆60A及び第4の吸引杆60Dのアウターパイプ64は、図14に示すように、幅方向の中央部に吸引孔64bが形成された側面に向かって、その左側に隣接する側面における幅方向の右側端部に吸引孔64bが形成されており、第2の吸引杆60B及び第3の吸引杆60Cのアウターパイプ64は、幅方向の中央部に吸引孔64bが形成された側面に向かって、その右側に隣接する側面における幅方向の左側端部に吸引孔64bが形成されている。
従って、図14(a)、(b)に示すように、幅方向の中央部に吸引孔64bが形成された側面をラベルLの吸引保持面として使用する場合と、図15(a)、(b)に示すように、幅方向の端部に吸引孔64bが形成された側面をラベルLの吸引保持面として使用する場合とを比較すると、第1の吸引杆60Aの吸引孔64bと第2の吸引杆60Bの吸引孔64bとの間隔及び第3の吸引杆60Cの吸引孔64bと第4の吸引杆60Dの吸引孔64bとの間隔が変化することになり、図14(a)、(b)及び図15(a)、(b)に示すように、折径の異なる複数種類のラベルLに対応することができる。
また、ベースパイプ61の小径部分62における上端部には、スリット62aに対応する位置に、径方向外側に張り出す凸部62bが形成されており、この凸部62bがアウターパイプ64の各側面における上端部に形成された凹部64cに係合することで、ベースパイプ61の周方向に対するアウターパイプ64の位置決めが行われるようになっている。
従って、ラベルLの吸引保持面を変える場合は、コイルばね66の付勢力に抗してベースパイプ61に対してアウターパイプ64を押し下げることで、ベースパイプ61の凸部62bとアウターパイプ64の凹部64cとの係合を解除した後、アウターパイプ64を90度回転させて、ベースパイプ61の凸部62bを、アウターパイプ64における他の吸引保持面に形成された凹部64cに係合させればよい。
前記開閉機構67は、図8、図9及び図11に示すように、上側ベース53の上面に取り付けられた左右二組のスライドガイド68、68及びスライドガイド68、68と、左右それぞれのスライドガイド68、68及びスライドガイド68、68に係合して進退するスライドレール69、69と、各スライドレール69、69にそれぞれ取り付けられたラック70、70と、それぞれのラック70、70に歯合する、一方の開閉アーム58、58の回転軸にそれぞれ取り付けられたセクタ歯車71、71及び他方の開閉アーム59、59側において上側ベース53及び下側ベース54に回転可能に支持された回転軸72、72に取り付けられたセクタ歯車71、71と、上側ベース53の下側において回転軸72、72に取り付けられた平歯車73、73と、この平歯車73、73に歯合する他方の開閉アーム59、59の回転軸に取り付けられた平歯車74、74と、ラック70、70を進退させる進退駆動機構75とから構成されており、ラック70、70が進退すると、図14(a)、(b)及び図15(a)、(b)に示すように、開閉アーム58、58の回転軸と開閉アーム59、59の回転軸とがそれぞれ逆方向に回転し、互いに向き合っている開閉アーム58、58及び開閉アーム59、59が同じように開閉するようになっている。
また、開閉アーム58、58及び開閉アーム59、59が開いた状態では、図14(b)及び図15(b)に示すように、第1の吸引杆60Aの吸引孔64bと第4の吸引杆60Dの吸引孔64bとが対向すると共に、第2の吸引杆60Bの吸引孔64bと第3の吸引杆60Cの吸引孔64bとが対向するようになっており、ラベルLを円筒状のボトルBの胴部形状に近い状態に綺麗に開口することができる。
前記進退駆動機構75は、ラック70、70の一端側に取り付けられたカムフォロア76、76と、このカムフォロア76、76にラック70の他端側からそれぞれ当接するカム面を有するカム部材77と、このカム部材77がベース部材78を介して取り付けられる、支持フレーム21に固定されたスライドレール22に沿って昇降するスライドガイド79と、一端がラック70、70の一端側に連結されると共に他端が上側ベース53に連結された、ラック70、70をその他端側に付勢するコイルばね80、80と、ベース部材78を介してスライドガイド79に取り付けられたカム部材77を昇降させるカム機構81とから構成されており、カム機構81は、ベース部材78に取り付けられたカムフォロア81aと、このカムフォロア81aが嵌り込む、ラベル被嵌ヘッド20の内側に固定設置された円筒体4bに形成されたカム溝81bとから構成されている。
従って、カムフォロア81aがカム溝81bに沿って昇降することで、ベース部材78に取り付けられているスライドガイド79がスライドレール22に沿って昇降し、これに伴って、ベース部材78に取り付けられているカム部材77が昇降することになり、カム部材77の昇降動作と、コイルばね80、80の付勢力とによって、ラック70、70が所定のタイミングで進退することになる。
前記本体ユニット52を昇降させるカム機構83は、図9に示すように、ベース部材51に取り付けられたカムフォロア83aと、このカムフォロア83aが嵌り込む、ラベル被嵌ヘッド20の内側に固定設置された円筒体4bに形成されたカム溝83bとから構成されており、カムフォロア83aがカム溝83bに沿って昇降することで、ベース部材51に取り付けられているスライドガイド82がスライドレール22に沿って昇降し、これに伴って、ベース部材51に取り付けられている本体ユニット52が昇降するようになっている。
以下、ラベル被嵌装置4のラベル被嵌ヘッド20がラベルLを受け取ってボトルBに被嵌するまでの動作について、図16〜図20を参照しながら説明する。図16(a)及び図17(a)、(b)に示すように、ラベル受渡ユニット40のテイクアップ部材43が、ラベル供給位置αを通過する際、ラベル供給装置3の上流側ベルト搬送ユニット13から引き渡され、下流側ベルト搬送ユニット16のフィードベルト16cに吸引保持された状態でラベル供給位置αに供給されたラベルLを引っかけるようにして受け取って、ラベル保持面にラベルLを吸引保持する。このとき、ボトル保持ユニット30のボトル載置台31には、ラベルLが被嵌されたボトルBが載置されており、降下したラベルオープナー50の第1〜第4の吸引杆60A、60B、60C、60Dが、ラベルLの吸引を解除してラベルLから離反した状態となっている。
続いて、図16(b)及び図17(c)、(d)に示すように、ラベルオープナー50の第1〜第4の吸引杆60A、60B、60C、60Dが、テイクアップ部材43に吸引保持されているラベルLの高さ位置まで上昇した後、図16(c)及び図18(a)、(b)に示すように、ラベルLに対してテイクアップ部材43の反対側の開閉アーム58、59だけが閉じて、第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60Dがテイクアップ部材43との間にラベルLを挟み込んでラベルLを吸引保持した後、テイクアップ部材43によるラベルLの吸引保持が解除されることで、ラベルLがテイクアップ部材43から第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60Dに引き渡される。
その後、図16(d)及び図18(c)、(d)に示すように、ラベルLを吸引保持している第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60Dが取り付けられている開閉アーム58、59が開くことで、ラベルLがテイクアップ部材43から離反した状態となる。このとき、ラベル被嵌ヘッド20がボトル搬出位置γに移動しており、ボトル保持ユニット30のボトル載置台31に載置されている、ラベルLが被嵌されたボトルBが、ボトル搬出装置5のボトル受渡ユニット5aによって、ベルトコンベア6からなるボトル送出ユニットに引き渡される。
続いて、ラベル被嵌ヘッド20がボトル供給位置βに移動し、図16(e)及び図19(a)、(b)に示すように、ボトル保持ユニット30のボトル載置台31に新たなボトルBが供給されると共に、ラベル受渡ユニット40が上昇することで、テイクアップ部材43が第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60DによるラベルLの吸引保持位置から退避した後、図16(f)及び図19(c)、(d)に示すように、2組の開閉アーム58、58及び開閉アーム59、59が相互に閉じることで、第1の吸引杆60A及び第2の吸引杆60Bと第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60DとによってラベルLを吸引把持する。
その後、図16(g)及び図20(a)、(b)に示すように、2組の開閉アーム58、58及び開閉アーム59、59が相互に開くことによって、第1の吸引杆60A及び第2の吸引杆60Bと第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60DとがラベルLを開口した後、図16(h)及び図20(c)、(d)に示すように、ラベル受渡ユニット40及びラベルオープナー50が降下することで、第1の吸引杆60A及び第2の吸引杆60Bと第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60Dとによって開口されているラベルLが、ボトル載置台31上に吸引保持されているボトルBの胴部に被嵌される。
このようにして、ボトルBにラベルLが被嵌されると、その後は、上述した図16(a)〜(d)に示す工程を実行することで、ラベルLが被嵌されたボトルBがボトル搬出装置5に引き渡される。
以上のように、このラベル被嵌システム1のラベル被嵌ヘッド20に搭載されているラベルオープナー50は、2組の開閉アーム58、58及び開閉アーム59、59が相互に開くことによって、第1の吸引杆60A及び第2の吸引杆60Bと第3の吸引杆60C及び第4の吸引杆60DとがラベルLを開口した状態では、図14(b)に示すように、第1の吸引杆60Aの吸引孔64bと第4の吸引杆60Dの吸引孔64bとが対向すると共に、第2の吸引杆60Bの吸引孔64bと第3の吸引杆60Cの吸引孔64bとが対向するようになっているので、円筒状のボトルBの胴部形状に近い状態にラベルLを綺麗に開口することができる。
従って、ラベルオープナー50によって開口したラベルLをボトルBに被嵌する際、ボトルBがラベルLにほとんど接触することがなく、厚みが20μm〜40μmのタイトで薄肉のラベルLであっても、円滑かつ確実にボトルBに被嵌することができる。特に、厚みが20μm〜30μmの超薄肉のラベルを被嵌する場合に有効である。
また、このラベルオープナー50は、第1〜第4の吸引杆60A、60B、60C、60Dを構成しているアウターパイプ64の隣接する2つの側面をラベルLの吸引保持面として使用することができるように、二つの側面にそれぞれ吸引孔64bが形成されており、しかも、各側面毎に吸引孔64bが側面の幅方向の異なる位置に吸引孔64bが形成されているので、第1〜第4の吸引杆60A、60B、60C、60Dのアウターパイプ64を回転させるだけで、第1の吸引杆60Aによる吸引位置と第2の吸引杆60Bによる吸引位置との間隔及び第3の吸引杆60Cによる吸引位置と第4の吸引杆60Dによる吸引位置との間隔を変更することができ、ラベルLの幅がある程度の範囲内で変更された場合であっても、ラベルオープナー50自体を交換する必要はなく、型替えを容易に行うことができる。
また、このラベル被嵌システム1では、ラベル被嵌ヘッド20にラベル受渡ユニット40が搭載されているので、ラベル受渡ユニット40からラベルオープナー50へのラベルLの受け渡しを安定した状態で行うことができ、ラベル受渡ユニット40からラベルオープナー50にラベルLを受け渡す際にラベルLの位置ずれが発生しにくいという効果がある。
なお、上述した実施形態では、各吸引杆60A、60B、60C、60Dを構成しているアウターパイプ64の隣接する2つの側面に吸引孔64bが形成されているが、これに限定されるものではなく、3つまたは全ての側面に吸引孔を形成することも可能であり、これによって、ラベル幅の適用範囲が広がるという効果がある。
また、上述した実施形態では、アウターパイプ64の複数の側面に吸引孔64bを形成しているが、これに限定されるものではなく、吸引杆に一つの幅広の吸引保持面を形成すると共に、この幅広の吸引保持面における幅方向の異なる位置に複数組の吸引孔を形成しておき、適当な吸引路切換手段を設けることによって、いずれか一組の吸引孔にだけ吸引路を連通させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、筒状のラベルLをボトルBの胴部に被嵌するためのラベル被嵌システム1について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、筒状のフィルムを種々の被被嵌体に被嵌する場合に適用することができることはいうまでもない。
筒状のフィルムを円形または略四角形状に綺麗に開口することができ、開口したフィルムを丸ボトルや角ボトル等の胴部に被嵌する際、フィルムの下端縁が丸ボトルや角ボトル等の肩部に接触し難くなるので、腰のない薄肉のフィルムをボトル容器等に被嵌する場合に適用することができる。
この発明は、例えば、シート状に折り畳まれた状態で供給されるシュリンクラベルやストレッチラベル等の筒状のフィルムを、瓶、ボトル等の被嵌体に被嵌するために開口させるフィルムオープナー及びそういったフィルムオープナーが搭載されたフィルム被嵌システムに関する。
フィルムオープナーによって開口したフィルムを直接ボトル容器等に被嵌する直接方式では、フィルムオープナーで開口した後、ボトル容器等にフィルムを被嵌するまでの間、フィルムの受け渡しが行われないので、フィルムが位置ずれしにくいといった利点はあるが、上述したように、先端の把持部92、92でフィルムFを吸引把持した後、開閉可能な一対の揺動アーム91、91を開くだけでは、図22(b)に示すように、フィルムFを被嵌体の胴部形状に近い状態に開口することができず、開口したフィルムFにボトル容器BC等を挿入する際、ボトル容器等の肩部が、フィルムの下端に当接するので、円滑かつ確実にボトル容器BC等に被嵌することができないといった問題がある。特に、薄肉のフィルムFは腰がないので、ボトル容器BC等に少しでも接触するとへたれてしまい、こういった問題が顕著に現れることになる。
そこで、この発明の課題は、薄肉の筒状フィルムであっても円滑かつ確実に被嵌体に被嵌することができるフィルムオープナー及びフィルム被嵌システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、シート状に折り畳まれた状態で供給される筒状のフィルムを開口して被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置に搭載されるフィルムオープナーであって、シート状に折り畳まれた状態の前記フィルムの一面側を、その幅方向に所定間隔を開けて吸引する、それぞれが前記フィルムの長さ方向に延びる第1吸引杆及び第2吸引杆と、前記フィルムの他面側における前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆にそれぞれ対応する位置を吸引する、それぞれが前記フィルムの長さ方向に延びる第3吸引杆及び第4吸引杆とを備え、前記フィルムの一面側を吸引している前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆と、前記フィルムの他面側を吸引している前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆とが相互に離反することによって、シート状に折り畳まれた状態の前記フィルムが開口されるように構成されており、前記フィルムを開口した状態では、前記第1吸引杆の吸引孔と前記第4吸引杆の吸引孔とが対向すると共に、前記第2吸引杆の吸引孔と前記第3吸引杆の吸引孔とが対向するように構成されていることを特徴とするフィルムオープナーを提供するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のフィルムオープナーにおいて、前記第1吸引杆の吸引孔、前記第2吸引杆の吸引孔、前記第3吸引杆の吸引孔及び前記第4吸引杆の吸引孔は、各吸引杆の長さ方向に列をなしていることを特徴としている。また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明のフィルムオープナーにおいて、前記第1吸引杆による吸引位置と前記第2吸引杆による吸引位置との間隔及び前記第3吸引杆による吸引位置と前記第4吸引杆による吸引位置との間隔を変更可能に構成されていることを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明のフィルムオープナーにおいて、前記第1吸引杆、前記第2吸引杆、前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆は、前記フィルムの把持面となる複数の側面を有する角柱状で、その軸芯を中心に回転させることで、前記フィルムの把持面を変更可能に構成されており、前記フィルムの把持面となる複数の前記側面には、各側面毎に、その幅方向の異なる位置に前記吸引孔が形成されており、前記フィルムの把持面を変更することで、前記フィルムに対する前記吸引孔の位置を変更することができるように構成されていることを特徴としている。
請求項に係る発明は、被嵌体をフィルム被嵌位置に供給する被嵌体供給装置と、シート状に折り畳まれた状態の筒状のフィルムをフィルム供給位置に供給するフィルム供給装置と、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取って、前記被嵌体供給装置によって前記フィルム被嵌位置に供給された被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置とを備え、前記フィルム被嵌装置には、請求項1、2、3またはに記載のフィルムオープナーが搭載されていることを特徴とするフィルム被嵌システムを提供するものである。
請求項に係る発明は、被嵌体を被嵌体供給位置に供給する被嵌体供給装置と、シート状に折り畳まれた状態の筒状のフィルムをフィルム供給位置に供給するフィルム供給装置と、前記被嵌体供給装置によって供給される前記被嵌体を被嵌体供給位置において受け取り、被嵌体送出位置まで搬送する一方、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取り、前記被嵌体を被嵌体供給位置から被嵌体送出位置まで搬送する間に、前記フィルムを前記被嵌体に被嵌するロータリ型のフィルム被嵌装置と、前記フィルム被嵌装置によって前記フィルムが被嵌された前記被嵌体を搬出する被嵌体搬出装置とを備え、前記フィルム被嵌装置は、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のフィルム被嵌ヘッドを備えており、それぞれの前記フィルム被嵌ヘッドには、請求項1、2、3またはに記載のフィルムオープナーが搭載されていることを特徴とするフィルム被嵌システムを提供するものである。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に係る発明のフィルム被嵌システムにおいて、前記フィルムオープナーが前記フィルムを開口した状態で降下することにより、前記フィルムを前記被嵌体に被嵌するように構成されていることを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明のフィルム被嵌システムにおいて、それぞれの前記フィルム被嵌ヘッドには、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取って、前記フィルムオープナーに引き渡すフィルム受渡ユニットが搭載されていることを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明のフィルム被嵌システムにおいて、前記フィルム受渡ユニット及び前記フィルムオープナーは、それぞれ独立して昇降するように構成されていることを特徴としている。
請求項10に係る発明は、請求項8または9に係る発明のフィルム被嵌システムにおいて、前記フィルム受渡ユニットは、フィルム供給位置に供給される前記フィルムの片面を吸引保持するテイクアップ部材を備えていることを特徴としている。
請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明のフィルム被嵌システムにおいて、前記フィルムオープナーは、前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆または前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆が前記テイクアップ部材との間に前記フィルムを挟み込んで吸引保持し、前記テイクアップ部材が前記フィルムの吸引を解除することにより、前記テイクアップ部材から前記フィルムを受け取るように構成されていることを特徴としている。
請求項12に係る発明は、請求項10または11に係る発明のフィルム被嵌システムにおいて、前記テイクアップ部材は、前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆と、前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆とが離反した状態で、前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆と、前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆との間に侵入または通過するように構成されていることを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明のフィルムオープナーは、シート状に折り畳まれた状態のフィルムの一面側を、その幅方向に所定間隔を開けて吸引する、それぞれがフィルムの長さ方向に延びる第1吸引杆及び第2吸引杆と、フィルムの他面側における第1吸引杆及び第2吸引杆にそれぞれ対応する位置を吸引する、それぞれがフィルムの長さ方向に延びる第3吸引杆及び第4吸引杆とを設け、フィルムの一面側を吸引している第1吸引杆及び第2吸引杆と、フィルムの他面側を吸引している第3吸引杆及び前記第4吸引杆とが相互に離反することによって、シート状に折り畳まれた状態のフィルムを開口した状態では、第1吸引杆の吸引孔と第4吸引杆の吸引孔とが対向すると共に、第2吸引杆の吸引孔と第3吸引杆の吸引孔とが対向するように構成されているので、円筒状や角筒状の被嵌体の胴部形状に近い状態にフィルムを綺麗に開口することができる。従って、フィルムオープナーによって開口したフィルムを直接ボトル容器等の被嵌体に被嵌する直接方式を採用した場合であっても、開口したフィルムに被嵌体を挿入する際または開口したフィルムを被嵌体に被嵌する際、被嵌体がフィルムにほとんど接触することがなく、タイトで薄肉のフィルムであっても、円滑かつ確実に被嵌体に被嵌することができる。
請求項に係る発明のフィルムオープナーは、第1吸引杆による吸引位置と第2吸引杆による吸引位置との間隔及び第3吸引杆による吸引位置と第4吸引杆による吸引位置との間隔を変更可能に構成されているので、フィルムの幅がある程度の範囲内で変更された場合であっても、フィルムオープナー自体を交換する必要はなく、型替えを容易に行うことができる。
特に、請求項に係る発明のフィルムオープナーは、第1吸引杆、第2吸引杆、第3吸引杆及び第4吸引杆は、フィルムの把持面となる複数の側面を有する角柱状で、その軸芯を中心に回転させることで、フィルムの把持面を変更可能に構成されており、フィルムの把持面となる複数の側面には、各側面毎に、その幅方向の異なる位置に吸引孔が形成されているので、第1吸引杆、第2吸引杆、第3吸引杆及び第4吸引杆を回転させるだけで、第1吸引杆による吸引位置と第2吸引杆による吸引位置との間隔及び第3吸引杆による吸引位置と第4吸引杆による吸引位置との間隔を変更することができ、型替えの作業性がよい。
請求項に係る発明のフィルム被嵌システムや請求項に係る発明のフィルム被嵌システムでは、フィルムを開口して被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置やロータリ型のフィルム被嵌装置の各フィルム被嵌ヘッドに、請求項1、2、3またはに記載のフィルムオープナーが搭載されているので、薄肉のフィルムを取り扱う場合であっても、それぞれのフィルム被嵌装置が、フィルムオープナーによって開口したフィルムを直接被嵌体に被嵌する直接方式を採用することが可能となり、タイトで薄肉のフィルムを、円滑かつ確実に被嵌体に被嵌することができると共に、フィルム被嵌装置全体をコンパクトにすることができる。
特に、請求項に係る発明のフィルム被嵌システムでは、フィルム供給装置によって供給されるフィルムをフィルム供給位置において受け取って、フィルムオープナーに引き渡すフィルム受渡ユニットが、各フィルム被嵌ヘッドに搭載されているので、フィルム受渡ユニットからフィルムオープナーへのフィルムの受け渡しを安定した状態で行うことができ、フィルム受渡ユニットからフィルムオープナーにフィルムを受け渡す際にフィルムの位置ずれが発生しにくい。
1 ラベル被嵌システム(フィルム被嵌システム)
2 ボトル供給装置(被嵌体供給装置)
3 ラベル供給装置(フィルム供給装置)
4 ラベル被嵌装置(フィルム被嵌装置)
4a 支持円盤
4b 円筒体
5 ボトル搬出装置被嵌体搬出装置)
6 ベルトコンベア
11 ラベル基材送出ユニット
12 ラベル基材切断ユニット
13 上流側ベルト搬送ユニット
16 下流側ベルト搬送ユニット
18 ラベル検出センサ
20 ラベル被嵌ヘッド(フィルム被嵌ヘッド)
21 支持フレーム
22 スライドレール
30 ボトル保持ユニット
31 ボトル載置台
40 ラベル受渡ユニット(フィルム受渡ユニット)
41 ベースプレート
42、47 支持部材
43 テイクアップ部材
44 吸引杆
44a 吸引孔
45 スライドガイド
46 カム機構
48 吸引パイプ
50 ラベルオープナー(フィルムオープナー)
51 ベース部材
52 本体ユニット
53 上側ベース
54 下側ベース
55 連結板
56 連結ロッド
57 吸引ブロック
58、59 開閉アーム
60A 第1の吸引杆
60B 第2の吸引杆
60C 第3の吸引杆
60D 第4の吸引杆
61 ベースパイプ
61a 吸引路
62 小径部分
62a スリット
62b 凸部
63 大径部分
64 アウターパイプ
64a 嵌合孔の大径部
64b 吸引孔
64c 凹部
65 ワッシャ
66 コイルばね
67 開閉機構
68 スライドガイド
69 スライドレール
70 ラック
71 セクタ歯車
72 回転軸
73、74 平歯車
75 進退駆動機構
76 カムフォロア
77 カム部材
78 ベース部材
79 スライドガイド
80 コイルばね
81 カム機構
81a カムフォロア
81b カム溝
82 スライドガイド
83 カム機構
83a ムフォロア
83b カム溝
84 吸引パイプ
B PETボトル(被嵌体)
L シュリンクラベル(フィルム)
また、上述した実施形態では、筒状のラベルLをボトルBの胴部に被嵌するためのラベル被嵌システム1について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、筒状のフィルムを種々の被嵌体に被嵌する場合に適用することができることはいうまでもない。

Claims (6)

  1. シート状に折り畳まれた状態で供給される筒状のフィルムを開口して被被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置に搭載されるフィルムオープナーであって、
    シート状に折り畳まれた状態の前記フィルムの一面側を、その幅方向に所定間隔を開けて吸引する、それぞれが前記フィルムの長さ方向に延びる第1吸引杆及び第2吸引杆と、前記フィルムの他面側における前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆にそれぞれ対応する位置を吸引する、それぞれが前記フィルムの長さ方向に延びる第3吸引杆及び第4吸引杆とを備え、
    前記フィルムの一面側を吸引している前記第1吸引杆及び前記第2吸引杆と、前記フィルムの他面側を吸引している前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆とが相互に離反することによって、シート状に折り畳まれた状態の前記フィルムが開口されるようになっており、
    前記フィルムを開口した状態では、前記第1吸引杆の吸引孔と前記第4吸引杆の吸引孔とが対向すると共に、前記第2吸引杆の吸引孔と前記第3吸引杆の吸引孔とが対向するようになっていることを特徴とするフィルムオープナー。
  2. 前記第1吸引杆による吸引位置と前記第2吸引杆による吸引位置との間隔及び前記第3吸引杆による吸引位置と前記第4吸引杆による吸引位置との間隔を変更可能に構成されている請求項1または2に記載のフィルムオープナー。
  3. 前記第1吸引杆、前記第2吸引杆、前記第3吸引杆及び前記第4吸引杆は、前記フィルムの把持面となる複数の側面を有する角柱状で、その軸芯を中心に回転させることで、前記フィルムの把持面を変更可能に構成されており、
    前記フィルムの把持面となる複数の前記側面には、各側面毎に、その幅方向の異なる位置に前記吸引孔が形成されており、
    前記フィルムの把持面を変更することで、前記フィルムに対する前記吸引孔の位置を変更することができるようになっている請求項2に記載のフィルムオープナー。
  4. 被被嵌体をフィルム被嵌位置に供給する被被嵌体供給装置と、
    シート状に折り畳まれた状態の筒状のフィルムをフィルム供給位置に供給するフィルム供給装置と、
    前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取って、前記被被嵌体供給装置によって前記フィルム被嵌位置に供給された被被嵌体に被嵌するフィルム被嵌装置とを備え、
    前記フィルム被嵌装置には、請求項1、2または3に記載のフィルムオープナーが搭載されていることを特徴とするフィルム被嵌システム。
  5. 被被嵌体を被被嵌体供給位置に供給する被被嵌体供給装置と、
    シート状に折り畳まれた状態の筒状のフィルムをフィルム供給位置に供給するフィルム供給装置と、
    前記被被嵌体供給装置によって供給される前記被被嵌体を被被嵌体供給位置において受け取り、被被嵌体送出位置まで搬送すると共に、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取り、前記被被嵌体を被被嵌体供給位置から被被嵌体送出位置まで搬送する間に、前記フィルムを前記被被嵌体に被嵌するロータリ型のフィルム被嵌装置と、
    前記フィルム被嵌装置によって前記フィルムが被嵌された前記被被嵌体を搬出する被被嵌体搬出装置とを備え、
    前記フィルム被嵌装置は、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のフィルム被嵌ヘッドを備えており、
    それぞれの前記フィルム被嵌ヘッドには、請求項1、2または3に記載のフィルムオープナーが搭載されていることを特徴とするフィルム被嵌システム。
  6. それぞれの前記フィルム被嵌ヘッドには、前記フィルム供給装置によって供給される前記フィルムをフィルム供給位置において受け取って、前記フィルムオープナーに引き渡すフィルム受渡ユニットが搭載されている請求項5に記載のフィルム被嵌システム。
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