JPH0794250B2 - スリーブ状シート体の装着装置 - Google Patents

スリーブ状シート体の装着装置

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JPH0794250B2
JPH0794250B2 JP28809391A JP28809391A JPH0794250B2 JP H0794250 B2 JPH0794250 B2 JP H0794250B2 JP 28809391 A JP28809391 A JP 28809391A JP 28809391 A JP28809391 A JP 28809391A JP H0794250 B2 JPH0794250 B2 JP H0794250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、熱収縮性のス
リーブ状シート体を多角形の容器に外嵌装着するスリー
ブ状シート体の装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、食品を収容する四角形の
容器の側周面には、図9(イ)に示すように絵柄等が印
刷されたり、開封用のミシン目51が施こされた熱収縮性
を有するスリーブ状シート体50が外嵌装着され、該シー
ト体50により美観とバージン効果を備えるようにしてい
る。
【0003】該シート体50を容器に装着するには、図9
(ロ)に示すシート体50を成形型等でシート体50を予め
容器の側周面の形状より大きめに熱収縮により形成し
(図9(ハ)参照)、この形成されたシート体50を作業
者が容器に外嵌し、その後に、容器に外嵌されたシート
体50を加熱収縮しているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
ート体50の容器への外嵌作業は、人為的に行っているこ
とから、作業能率が悪く生産コストが高くなるという欠
点があった。
【0005】また、従来スリーブ状シートの装着装置と
して、実開昭60−177001号公報及び特開平1-139321号公
報に記載のものがある。これらは、円筒状の容器への装
着は容易であるが、多角形の容器へ使用する場合には、
必要以上に厚いシート体50を使用したり、シート体50の
径を容器の側周面の形状に比し、大きくしておく必要が
あった。このため、シート体50のコストが高くなると共
に、該シート体50を加熱収縮する際には、収縮代が大き
いため、皺やデザインの歪みが発生し易く外嵌体裁が低
下する欠点があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、シート体の径を可及的に小さくして材料コ
ストの低減を図り、且つ、シート体の容器への外嵌作業
を自動的に行うようにして、その作業能率の向上と生産
コストの低減を図ることができ、しかも、シート体が外
嵌装着された容器の外観体裁を向上することが可能なス
リーブ状シート体の装着装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が、上記課題を解
決するために講じた技術的手段は、多角形の容器16の側
周面にスリーブ状シート体6を外嵌装着するためのスリ
ーブ状シート体の装着装置であって、前記スリーブ状シ
ート体6を両側から吸着保持可能な一対の吸着体25,25
a が、供給されるシート体6を挟持する挟持位置Aと、
シート体6を吸着して容器16の略被外嵌部の側周面形状
に形成させる外嵌位置Bとに移動可能なように拡縮自在
に設けられ、該吸着体25,25a を拡縮するための拡縮手
段37と、吸着体25,25a の外嵌位置Bにおいて吸着体2
5,25aと容器16とを互いに接近又は離間させる移動装置
17とが設けられ、シート体6が容器16に外嵌されたとき
に、吸着体25,25a への吸着を解除するように構成され
てなることにある。
【0008】また、前記シート体6が熱収縮性を具備す
る点にある。
【0009】
【作用】本発明のスリーブ状シート体の装着装置におい
て、拡縮手段37の作動により、吸着体25,25a が閉じら
れ、挟持位置Aにおいてシート体6を両側から挟持し、
さらに、該シート体6を吸着体25,25aが吸着する。次
に、吸着体25,25a はシート体6を吸着した状態で拡開
し、シート体6を容器16の被外嵌部の形状と略同形状に
開口させる。
【0010】一方、移動装置17により該吸着体25,25a
と共にシート体6が容器16に接近され、シート体6が容
器16の被外嵌部に外嵌された後に、吸着体25,25a の吸
着が解除され、シート体6が容器16に外嵌された状態で
吸着体25,25a のみが容器16が離間する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。図4において、1はシート体装着装置を示
し、支柱3と該支柱3に支持された装置本体5を備え、
該装置本体5の前面側には、熱収縮性を有する長尺状の
シート体6がロール状に巻回された状態で支持軸7を介
して繰り出し自在に支持されている。
【0012】8はシート体6の折り癖をなくしてその開
口を容易にするために、シート体6の折り目と直交する
位置に新たに折り目を付けるための折り返し装置であ
る。9はシート体6の所定位置に開封用のミシン目を設
けるためのミシン目形成装置で、10はローラ機構11によ
り繰り出されたシート体6を所定の長さに切断するため
のカッター装置である。
【0013】15は前記カッター装置10により所定長さに
切断されたシート体6を平面視正方形の容器16の被装着
部に外嵌可能なように、その側周面の形状に沿ってシー
ト体6を開口させるための外嵌装置で、前記カッター装
置10の下方に位置し、且つ、図外のシリンダー等により
上下方向に移動する移動装置17を介して昇降自在に設け
られている。
【0014】該外嵌装置15は、図1及び図2に示すよう
に、移動装置17の被取付け部17a に蟻嵌合される長方形
状の取付フレーム19を有し、該取付フレーム19は取付け
ボルト20を介して移動装置17の被取付け部17a に着脱自
在に取付けられている。
【0015】22は移動フレームで、前記取付フレーム19
内に位置し且つ取付フレーム19から内方に突設された複
数のガイド軸23が摺動自在に挿通され、該移動フレーム
22は取付フレーム19の長手方向に移動自在である。
【0016】25,25a は前記シート体6を両側から挟持
且つ吸着するための吸着体で、一対の吸着体25,25a が
互いに対向するように配置されている。各吸着体25,25
a は、略L字状に形成され、その内面の吸着面25bに開
口する吸着凹部26と該吸着凹部26に連通する吸引路27と
が形成されている。
【0017】これら各吸着体25,25a の吸着面25bの長
さは、容器16の一辺の長さに略等しい長さに設定されて
おり、各吸着体25,25a の突出部24は、互いの吸着体2
5,25a が拡縮可能なように、前記移動フレーム22に固
定されたブラケット30に支持された枢支軸31を中心にし
て揺動自在に設けられている。なお、28は図外の吸引装
置に連結される連結部28で、各吸着体25の外側に取付け
られている。従って、一対の両吸着体25,25a は、供給
されるシート体6を挟持する挟持位置Aと、シート体6
を吸着して容器16の略側周面形状に形成させる外嵌位置
Bとに移動可能なように拡縮自在に設けられている。
【0018】33は前記一方の吸着体25を揺動させるため
のリンク機構で、一端が一方の両吸着体25の突出部24基
部に連結された一対のリンク34と、該リンク34の他端が
連結された連結杆35とからなり、該連結杆35は移動フレ
ーム22に固定された拡縮手段としてのシリンダー37のロ
ッド37aに連結されている。39は揺動杆で、その中央部
は取付フレーム19に固定されたブラケット40に枢支軸39
a を介して揺動自在に軸支され、両端には係合切欠41a
,41b がそれぞれ形成されている。
【0019】そして、一方係合切欠41a は前記リンク機
構33の連結杆35に設けられた掛止ピン42に係合され、他
方の係合切欠41b は移動フレーム22に設けられた掛止ピ
ン43に係合されている。45は前記他方の両吸着体25a の
突出部24基部と移動フレーム22とを連結する一対のリン
クである。
【0020】47は図4に示すように、複数の容器16を順
次間隔を有して移送するコンベア装置で、該コンベア装
置47には、各容器16を吸着体25,25a の下方の所定位置
で位置決めするためのストッパー48が、出退自在に設け
られている。そして、該ストッパー48の突出時には、容
器16が位置決めされると共に、前記コンベア装置47が停
止するようになっている。
【0021】本発明の実施例は上記の構成からなり、次
にその使用例について説明する。先ず、ロール状のシー
ト体6がローラ機構11により繰り出されると、折り返し
装置8によりシート体6の予め形成されていた折り目と
直行する位置に、新たに折り目が形成される。さらに、
シート体6は繰り出され、ミシン目形成装置9により所
定位置にミシン目の形成されたシート体6は、カッター
装置10により所定長さに切断される。
【0022】一方、移動装置17により取付フレーム19と
共に吸着体25,25a は上昇されており、吸着体25,25a
は外嵌位置Bにある。そして、シート体6の切断時に
は、シリンダー37が作動しそのロッドが後退すると、該
シリンダー37に対してリンク機構33が接近し、一方の両
吸着体25は枢支軸31を中心にして閉じる方向に揺動す
る。
【0023】また、該リンク機構33の移動に伴って揺動
杆39が図1に示す矢印a方向に回転し、移動フレーム22
を矢印b方向に移動させるので、他方の両吸着体25a も
閉じる方向に揺動する。このため、これら吸着体25,25
a は挟持位置Aにおいてシート体6を挟持する(図1参
照)。
【0024】さらに、シート体6を挟持した吸着体25,
25a は真空引きされ、各吸着体25,25a の各吸着面25b
にシート体6が吸着される。その後に、シリンダー37を
そのロッド37が伸長するように作動させると、リンク機
構33が押し出される。このとき、一方の両吸着体25は前
記と反対方向に枢支軸31を中心にして揺動するため、そ
れぞれの先端側は拡開する。また、リンク機構33の移動
に伴って揺動杆39の揺動を介して移動フレーム22は矢印
c方向に移動するため、他方の両吸着体25a は枢支軸31
を中心にして、それぞれの先端側が拡開し、これら吸着
体25,25a は外嵌位置Bに移動する(図2参照)。
【0025】これら吸着体25,25a の外嵌位置Bにおい
て、シート体6は容器16の被外嵌部の外周形状より多少
大きめ形状に開口される。シート体6が開口された状態
で、移動装置17により取付フレーム19と共に吸着体25,
25a が下降され、シート体6が容器16の被嵌合部に位置
する高さで停止される(図3イ参照)。
【0026】吸着体25,25a は停止されると共に真空引
きが解除され、シート体6を吸着体25,25a から離脱可
能となり、再び吸着体25,25a は移動装置17を介して上
昇する。容器16にシート体6が外嵌されると、ストッパ
48が後退することにより解除され、該容器16は再びコン
ベア装置47により移送され、図外の加熱装置によりシー
ト体6が加熱されて収縮し、容器16に装着される(図3
ロ参照)。なお、図3(ロ)において14は前記ミシン目
形成装置9により形成されたミシン目を示す。
【0027】さらに、次に移送されてくる容器16におい
ても上記と同様にシート体6が装着されることとなる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば、容器16の形状は正方形以外に長方形であっ
ても良く、この場合には、図5に示すように、容器16の
長辺及び短辺に応じ、吸着面25b の長い吸着体25,25a
と吸着面25b の短い吸着体25,25a とを一対に組み合わ
せることにより、容器16の被外嵌部の側周面に沿ってシ
ート体6を開口させることができる。
【0028】また、図6及び図8(イ)は、容器16の側
周面の形状が正三角形の場合を示し、一方の一対の吸着
体25の吸着面25b を長く設けると共に、他方の一対の吸
着体25a の吸着面25b を短く設けている。
【0029】さらに、図7及び図8(ロ)は、容器16の
側周面の形状が正六角形の場合を示し、吸着面25b の長
い一対の吸着体25,25a の突出部24が湾曲状に形成さ
れ、両突出部24の内側に吸着面25b の短い吸着体25d,
25eがそれぞれ枢支軸31a を中心にして揺動自在に設け
られている。さらに、これら吸着体25d,25eはリンク
34a ,45a を介してリンク機構33と移動フレーム22とに
それぞれ連結されている。
【0030】このように吸着体の形状の異なる外嵌装置
を複数準備しておけば、各容器16の形状に応じてその形
状に対応する吸着体25,25a を有する取付フレーム19
を、取付ボルト20を操作して移動装置17の被取付け部17
a に容易に着脱することができ、非常に便利である。
【0031】その他、容器16の形状は上記の例示のもの
に限定されるものではなく、その他の多角形の容器16に
採用できることは無論である。また、シート体6は必ず
しも熱収縮性を有するものに限定されず、例えば、伸縮
性を有する弾性体からなるものであっても良い。さら
に、上記実施例では、容器16に対してシート体6を移動
させる構成を例示したが、これとは反対に、シート体6
側を固定して容器16側を移動させるようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明は、前記スリーブ状
シート体を両側から吸着保持可能な一対の吸着体が、供
給されるシート体を挟持する挟持位置と、シート体を吸
着して容器の略側周面形状に形成させる外嵌位置とに移
動可能なように拡縮自在に設けられ、該吸着体を拡縮す
るための拡縮手段と、吸着体の外嵌位置において吸着体
と容器とを互いに接近又は離間させる移動装置とが設け
られ、シート体が容器の所定位置に外嵌されたときに、
吸着体への吸着を解除するように構成されているので、
従来と異なりシート体の容器への外嵌作業を自動的に行
え、その作業能率の向上と生産コストの低減を図ること
のできる。
【0033】また、シート体の外嵌作業を人為的に行な
っていた従来に比し、径の可及的小さなシート体を採用
でき、材料コストの面においても低減を図ることが可能
となる。しかも、特に、シート体が熱収縮性を有し、容
器に外嵌されたシート体を加熱収縮した場合、前記のよ
うにシート体の径を容器の被外嵌部の形状に比し、可及
的小さくできることから、その収縮代を小さくでき、シ
ート体の装着された容器の外観体裁を向上することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、吸着体がシート体を
挟持した状態を示す一部断面を含む平面図。
【図2】同吸着体がシート体を吸着した状態を示す一部
断面を含む平面図。
【図3】本発明の一実施例を示し、(イ)は要部断面
図、(ロ)はシート体の装着された容器の斜視図。
【図4】全体正面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す一部断面を含む平面
図。
【図6】本発明の他の実施例の要部を示す平面図。
【図7】本発明の他の実施例を示す一部断面を含む平面
図。
【図8】各形状の異なる容器にシート体を外嵌させた実
施例を示し、(イ)は正三角形の容器の斜視図、(ロ)
は正六角形の容器の斜視図。
【図9】従来例を示し、(イ)は容器にシート体を外嵌
させた状態の斜視図、(ロ)は成形前のシート体の斜視
図、(ハ)は成形後のシート体の斜視図。
【符号の説明】
6…シート体、16…容器、17…移動装置、25,25a…吸着
体、37…シリンダー(拡縮手段)、A…挟持位置、B…
外嵌位置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形の容器16の側周面にスリーブ状シ
    ート体6を外嵌装着するためのスリーブ状シート体の装
    着装置であって、前記スリーブ状シート体6を両側から
    吸着保持可能な一対の吸着体25,25a が、供給されるシ
    ート体6を挟持する挟持位置Aと、シート体6を吸着し
    て容器16の略被外嵌部の側周面形状に形成させる外嵌位
    置Bとに移動可能なように拡縮自在に設けられ、該吸着
    体25,25a を拡縮するための拡縮手段37と、吸着体25,
    25a の外嵌位置Bにおいて吸着体25,25a と容器16とを
    互いに接近又は離間させる移動装置17とが設けられ、シ
    ート体6が容器16に外嵌されたときに、吸着体25,25a
    への吸着を解除するように構成されてなることを特徴と
    するスリーブ状シート体の装着装置。
  2. 【請求項2】 前記シート体6が熱収縮性を有してなる
    請求項1に記載のスリーブ状シート体の装着装置。
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