JP4068359B2 - フィルムオープナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、シート状に折り畳まれた状態で供給されるシュリンクラベルやストレッチラベル等の筒状のフィルムを、瓶、ボトル等の被装着体に装着するために開口させるフィルムオープナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、瓶やボトル等の胴部外周面にストレッチラベルやシュリンクラベル等の筒状フィルムを装着するフィルム装着装置には、通常、シート状に折り畳まれた長尺帯状の筒状フィルムを切断することによって形成された所定長の筒状フィルム(ラベル)が順次供給されるようになっているので、こういったフィルム装着装置には、シート状に折り畳まれた状態で供給される所定長の筒状フィルムを開口するためのフィルムオープナーが設けられている。
【0003】
このようなフィルムオープナーとしては、例えば、図9及び図10に示すようなものがある。このフィルムオープナー70は、同図に示すように、開閉可能な一対の揺動アーム71、71と、この揺動アーム71、71を開閉させる開閉駆動手段75とを備えており、揺動アーム71、71は、それぞれの先端側に、シート状に折り畳まれた状態で供給されるフィルムLを把持する把持部72、72が設けられている。
【0004】
前記把持部72、72は、図示しない吸引手段に接続される共通吸引路が形成された基部73、73と、所定長に切断されたフィルムLの両端部付近を把持することができるように、基部73、73の上下にそれぞれ連設された上下一対の把持アーム74、74とを備えており、把持アーム74、74は、その把持面に形成された吸引孔74a、74aが、個別吸引路を介して、基部73、73の共通吸引路に連通されている。
【0005】
従って、シート状に折り畳まれた状態で供給されるフィルムLを、図10(a)に示すように、揺動アーム71、71の把持部72、72が把持することによって受け取った後、吸引手段を作動させることによってフィルムLの両面を把持アーム74、74に吸引保持した状態で、その揺動アーム71、71を開くことによってフィルムLの両面を相互に離間させると、同図(b)に示すように、フィルムLが筒状に開口するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したようなフィルムオープナー70では、筒状のフィルムを確実に開口させるために、供給されるフィルムLの両端部付近を把持するように、把持アーム74、74の間隔が予め設定されているので、長さの異なるフィルムをボトル等に装着しようとすると、揺動アーム71、71の先端部に設けられている把持部72、72を、変更しようとするフィルムLの長さにあわせて、把持アーム74、74の間隔が設定された異なる把持部に交換しなければならず、装置の段取り替えが繁雑になるという問題がある。
【0007】
特に、多数の装着ヘッドを備えたロータリ型のフィルム装着装置では、各装着ヘッド毎に、上述したようなフィルムオープナーが搭載されることになるので、全ての装着ヘッドのフィルムオープナーに対して把持部の交換を行わなければならず、段取り替えにかなりの時間と労力を要することになる。
【0008】
そこで、この発明の課題は、開口しようとするフィルムを、長さの異なるフィルムに変更する場合であっても、容易に段取り替えを行うことができるフィルムオープナーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、シート状に折り畳まれた筒状のフィルムを吸引把持した後、前記フィルムの把持を解除して相互に離間することによって前記フィルムを開口させる一対の揺動アームを備えたフィルムオープナーにおいて、前記揺動アームが、吸引手段に接続される共通吸引路が形成された基部と、長さの異なる複数種類の前記フィルムの両端部を把持することができるように、前記基部に連設された3本以上の把持アームとを有する把持部を備え、それぞれの前記把持アームは、長さの異なる複数種類の前記フィルムの両端部を吸引保持することができるように、フィルム把持面に形成された吸引孔と、その吸引孔を前記共通吸引路に連通させる個別吸引路とを有しており、開口しようとする前記フィルムの長さに応じて、最上位の前記把持アームの前記個別吸引路を除いて、その他の前記個別吸引路を閉鎖する閉鎖手段を備え、前記閉鎖手段は、前記基部に形成された前記共通吸引路に回転可能に挿入される、前記共通吸引路に開放された内部吸引路を有するインナーパイプを有しており、前記インナーパイプの周面には、周方向の異なる位置に、最上位の前記把持アームの前記個別吸引路を除く、それぞれの前記把持アームの前記個別吸引路に連通させる連通孔が1個づつ形成されていることを特徴とするフィルムオープナーを提供するものである。
【0010】
以上のように、このフィルムオープナーは、揺動アームが、吸引手段に接続される共通吸引路が形成された基部と、長さの異なる複数種類の前記フィルムの両端部を把持することができるように、前記基部に連設された3本以上の把持アームとを有する把持部を備え、それぞれの前記把持アームは、長さの異なる複数種類の前記フィルムの両端部を吸引保持することができるように、フィルム把持面に形成された吸引孔と、その吸引孔を前記共通吸引路に連通させる個別吸引路とを有しており、開口しようとする前記フィルムの長さに応じて、最上位の前記把持アームの前記個別吸引路を除いて、その他の前記個別吸引路を閉鎖する閉鎖手段を備えているので、開口しようとするフィルムを、長さの異なるフィルムに変更する場合は、インナーパイプを適宜回転させることによって、最上位の把持アーム及び開口しようとするフィルムの長さに応じた最適の把持アーム、即ち、フィルムの下端部付近を把持する把持アームだけを簡単に吸引可能な状態にすることができる
【0011】
従って、開口しようとするフィルムを、長さの異なるフィルムに変更する場合は、従来のフィルムオープナーのように、揺動アーム全体または揺動アームの一部(把持部)を交換するといった面倒な作業を行う必要がなく、インナーパイプを回転させるだけでよいので、段取り替えを短時間で簡単に行うことができる。
【0012】
特に、このフィルムオープナーでは、開口しようとするフィルムの両端部を把持する2本の把持アームにだけ、フィルムを吸引させるようになっているので、フィルムを把持しない把持アームが吸引を行った場合に発生する吸引力の低下に伴うフィルムの開口不良を確実に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、PETボトル(以下、ボトルという。)Bにポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等からなる熱収縮性フィルムによって形成された筒状のシュリンクラベル(以下、ラベルという。)Lを装着するためのラベル装着システム1を示しており、このラベル装着システム1は、ベルトコンベア7、スターホイール2a、スクリューコンベア2b及びスターホイール2cからなるボトル供給装置2と、基材繰出部3aによって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基材Mを順次切断しながらラベルLを形成し、そのラベルLを第1のラベル受渡位置αに順次供給するラベル供給装置3と、このラベル供給装置3によって第1のラベル受渡位置αに供給されたラベルLを受け取って第2のラベル受渡位置βに搬送するラベル受渡装置4と、ボトル供給位置γにおいて前記ボトル供給装置2から供給されたボトルBを受け取り、ボトル送出位置δまで搬送すると共に、前記ラベル受渡装置4によって搬送されてきたラベルLを第2のラベル受渡位置βにおいて受け取り、ボトルBをボトル供給位置γからボトル送出位置δまで搬送する間に、ラベルLをボトルBに装着するロータリ型のラベル装着装置5と、このラベル装着装置5によってラベルLが装着されたボトルBを搬出する、スターホイール6a、スクリューコンベア6b及びベルトコンベア7からなるボトル搬送装置6とから構成されている。
【0017】
なお、前記ラベル形成基材Mは、ボトルBに装着する筒状のラベルLが連続的に繋がったものであり、前記基材繰出部3aにおいてはシート状に折り畳んだ状態でドラムに巻回されている。また、基材繰出部3aから繰り出されたシート状のラベル形成基材Mは、ボトルBにラベルLを装着する際に再び筒状に開きやすくするために、その供給途中において折り返すことで折り畳み位置を変化させるようにしている(図1参照)。
【0018】
前記ラベル受渡装置4は、図1〜図3に示すように、第1のラベル受渡位置αと第2のラベル受渡位置βとを通るように一定の回転速度で回転する複数本のテイクアップ部材10を備えており、シート状に折り畳まれた状態で第1のラベル受渡位置αに供給されるラベルLを、テイクアップ部材10が受け取って、フィルム装着装置5に送出するようになっている。
【0019】
前記テイクアップ部材10は、図6(a)、(b)に示すように、上下方向に延びる基部11と、長さの異なる複数種類のラベルLを支持することができるように、基部11に並列的に連設された上下6本の支持アーム12とを備えており、基部11は、その上端側のラベル支持面に形成された2個の吸引孔11aと、この吸引孔11aに連通する吸引路11bとを有していると共に、上から2番目の支持アーム12は、そのラベル支持面に形成された吸引孔12aと、この吸引孔12aを、基部11に形成された吸引路11bに連通させる吸引路12bとを有している。なお、最上位の支持アーム12は、他の支持アーム12に比べて幅狭に形成されており、この幅狭の支持アーム12によって、ラベルLの上端縁が支持されるようになっている。
【0020】
以上のように構成されたラベル受渡装置4では、一定の回転速度で回転しているテイクアップ部材10が、ラベル受渡位置αに供給されたラベルLを引っかけるようにして、ラベルLを受け取ることになるが、テイクアップ部材10がラベルLを受け取った状態では、図3に示すように、最上位の支持アーム12にラベルLの上端縁が位置するように、複数本の支持アーム12によってラベルLの片面が全体的に支持されており、少なくとも、ラベルLの上端部付近がテイクアップ部材10のラベル支持面に吸引保持されている。
【0021】
以上のように、このラベル受渡装置4では、テイクアップ部材10が、長さの異なる複数種類のラベルLを支持することができるように、上下方向に並列的に配設された複数の支持アーム12を備えており、しかも、テイクアップ部材10におけるラベル支持面の上端側にラベルLの片面を吸引保持するようになっているので、ラベルLの長さが所定範囲内であれば、ラベルLの上端側をテイクアップ部材10のラベル支持面における上端側に吸引保持した状態で、ラベルLの全体を複数の支持アーム12によって確実に支持することができる。
【0022】
従って、ボトルBに装着しようとするラベルLを、長さの異なるラベルLに変更する場合、テイクアップ部材10を交換しなくても、変更後のラベルLの受け渡しや搬送を確実に行うことができるので、ラベル受渡装置4の段取り替えを短時間で簡単に行うことができる。
【0023】
前記ラベル装着装置5は、図1及び図2に示すように、回転軸(図示せず)から放射状に張り出した複数の支持アーム21、22、23を介して、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のラベル装着ヘッド20を備えており、各ラベル装着ヘッド20によって、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた筒状のラベルLがボトルBの外径より大きく拡開され、この拡開されたラベルLが、ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBがボトル送出位置δまで搬送される途中で、ボトルBの胴部に装着されるようになっている。
【0024】
前記ラベル装着ヘッド20は、ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBをボトル保持台31に載置した状態に保持するボトル保持手段30と、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれたラベルLを、筒状に開口するラベルオープナー40と、このラベルオープナー40によって開口された筒状のラベルLを、ボトルBの外径より大きく拡開するラベル拡開手段50と、このラベル拡開手段50によって拡開されたラベルLをボトル保持台31に載置されたボトルBに嵌挿するラベル嵌挿手段60とから構成されており、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれた状態のラベルLがラベルオープナー40によって筒状に開口された後、ラベル拡開手段50によってさらに拡開され、ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBがボトル保持台31に保持された状態でボトル送出位置δまで搬送される途中で、ボトルBの外径より大きく拡開されたラベルLが、ラベル嵌挿手段60によって、ボトルBの胴部に嵌挿されるようになっている。
【0025】
前記ラベルオープナー40は、図2ないし図4に示すように、先端に把持部42、42が取り付けられた開閉可能な一対の揺動アーム41、41と、把持面に形成された吸引口から吸引することで、シート状に折り畳まれた状態のラベルLの両面をそれぞれ把持部42、42に吸引保持させる図示しない吸引手段と、揺動アーム41、41を開閉させる開閉駆動手段43とから構成されており、ラベル受渡装置4のテイクアップ部材10に片面が吸引保持された状態で搬送されてきたシート状に折り畳まれたラベルLを、第2のラベル受渡位置βにおいて、揺動アーム41、41の把持部42、42が把持することによって受け取った後、吸引手段が作動することでラベルLの両面を把持部42、42にそれぞれ吸引保持した状態で、その揺動アーム41、41を開いてラベルLの両面を相互に離間させることにより、ラベルLを筒状に開口するようになっている。
【0026】
前記把持部42は、図5(a)、(b)に示すように、揺動アーム41に接続するための接続部421aを有している基部421と、長さの異なる複数種類のラベルLの両端部付近を把持することができるように、基部421に並列的に連設された上下5本の把持アーム422とを備えており、基部421には、その上部側に形成された接続口421cを介して吸引手段に接続される、下端側が開放された共通吸引路421bが形成されていると共に、各把持アーム422は、そのラベル把持面に形成された吸引孔422aと、この吸引孔422aを、基部421に形成された共通吸引路421bに連通させる個別吸引路422bとを有している。なお、最上位の把持アーム422は、他の把持アーム422に比べて幅広に形成されており、上下に2個の吸引孔422aと2本の個別吸引路422bとを有している。
【0027】
前記基部421に形成された共通吸引路421bには、その開放された下端側から、共通吸引路421bより一回り大きい操作摘み424を下端部に有するインナーパイプ423が定位置回転可能に挿入されており、この操作摘み424の外周面に形成された周溝424aに、基部421に固定された断面L字状の抜止プレート425が嵌合することによって、共通吸引路421bからのインナーパイプ423の脱落が阻止されるようになっている。
【0028】
前記インナーパイプ423は、同図に示すように、上端側が開放された内部吸引路423aを有しており、その周面には、周方向の異なる位置に、最上位の把持アーム422を除く、それぞれの把持アーム422の個別吸引路422bを、内部吸引路423aにそれぞれ連通させる連通孔423bが1個づつ形成されている。従って、インナーパイプ423を回転させることによって、最上位の把持アーム422を除く、いずれか一の把持アーム422の個別吸引路422bと基部421の共通吸引路421bとが、インナーパイプ423の内部吸引路423aを介して連通するようになっている。
【0029】
前記インナーパイプ423は、その上端が、吸引手段に対する接続口421cと上から2番目の把持アーム422との間に位置する長さを有しており、最上位の把持アーム422に形成された2本の個別吸引路422b、422bは、常時、共通吸引路421bに連通した状態になっている。従って、インナーパイプ423を適宜回転させることによって、最上位の把持アーム422と他のいずれか一の把持アーム422だけを吸引可能な状態にすることができる。
【0030】
また、インナーパイプ423における操作摘み424の外周面には、インナーパイプ423に形成されたそれぞれの連通孔423bが、把持アーム422の個別吸引路422bと一致したときに、基部421に固定された弾性を有する位置決めプレート426が嵌合する4本の縦溝424bが形成されており、インナーパイプ423に形成された連通孔423bと把持アーム422に形成された個別吸引路422bとの位置合わせを容易に行うことができるようになっている。
【0031】
前記開閉駆動手段43は、図2ないし図4に示すように、揺動アーム41、41を常時閉方向に付勢するコイルバネ431と、揺動アーム41、41を開閉させるカム機構432、434とを備えている。
【0032】
前記カム機構432は、揺動アーム41の後端側にそれぞれ取り付けられた一対のカムフォロア432aと、この一対のカムフォロア432aにそれぞれ当接するカム面を有するカム板432bとから構成されており、このカム板432bは、支持アーム22に取り付けられたベース部分40aにスライド自在に支持された駆動杆433に連結されている。
【0033】
前記カム機構434は、駆動杆433の後端部に取り付けられたカムフォロア434aと、このカムフォロア434aが嵌り込むカム溝を有する環状のカム板434bとから構成されており、図4(a)、(b)に示すように、このカム機構434によって、駆動杆433を介してカム板432bを一対のカムフォロア432a間で進退させることによって、揺動アーム41、41を開閉させるようになっている。
【0034】
前記ラベル拡開手段50は、図2に示すように、支持アーム23に昇降可能に支持された円筒状の支持部材51と、この支持部材51の下端部に取り付けられたラベル拡開機構部52と、支持部材51を昇降させるためのカム機構53とから構成されており、支持部材51が降下することにより、ラベルオープナー40によって開口されたラベルLにラベル拡開機構部52が挿入されるようになっている。
【0035】
前記ラベル拡開機構部52は、支持部材51の下端部に固定された基台部52aと、この基台部52aに、先端側(下端側)が開閉するように、基端部(上端部)が支持された4本の開閉杆52bと、この開閉杆52bの先端側を閉方向に付勢する図示しないばねと、このばねによって閉方向に付勢された開閉杆52bを開閉させる図示しないカム機構とから構成されており、ラベルオープナー40によって開口されたラベルLに、閉じた状態の開閉杆52bが挿入された後、開閉杆52bが開くことによって、ラベルLが拡開されるようになっている。
【0036】
支持部材51を昇降させるカム機構53は、図2に示すように、ラベル装着ヘッド20の上部を取り囲む円筒体54に形成されたカム溝54aと、このカム溝54aに嵌り込む、支持部材51の上端部に支持されたローラ55とから構成されており、ラベル装着ヘッド20が回転軸を中心に回転することによって、ローラ55がカム溝54aに沿って昇降しながら移動し、これに伴って、ローラ55が支持されている支持部材51が昇降するようになっている。
【0037】
前記ラベル嵌挿手段60は、支持アーム23に昇降可能に支持された支持棒61と、この支持棒61の下端部に取り付けられたラベル押込板62と、支持棒61を昇降させるためのカム機構63とから構成されており、ラベル押込板62には、4本の開閉杆52b全体を挿通するための図示しない穴が形成されている。
【0038】
前記カム機構63は、ラベル装着ヘッド20を取り囲む前記円筒体54に形成された第2のカム溝54bと、このカム溝54bに嵌り込む、支持棒61の中間部に支持されたローラ64とから構成されており、ラベル装着ヘッド20が回転軸を中心に回転することによって、ローラ64が第2のカム溝54bに沿って昇降しながら移動し、これに伴って、ローラ64が支持されている支持棒61が昇降するようになっている。
【0039】
従って、ラベル拡開手段50の開閉杆52bによってラベルLが拡開された後、ラベル押込板62が開閉杆52bに沿って降下すると、ラベル押込板62によってラベルLが下方側に押し下げられ、その直下に位置しているボトルBの胴部にラベルLが嵌挿される。
【0040】
なお、ローラ55及びローラ64は、図2に示すように、取付部材56及び取付部材65を介して、支持部材51及び支持棒61にそれぞれ支持されているが、取付部材56は支持棒61に、取付部材65は支持部材51にそれぞれ摺動自在に支持されており、長尺の支持部材51及び支持棒61が相互に支持し合うことにより双方の支持安定性を高めている。
【0041】
以上のように、このラベル装着システム1では、ラベル装着装置5のラベル装着ヘッド20に設けられたラベルオープナー40が、長さの異なる複数種類のラベルLの両端部を把持することができるように、共通吸引路421bを有する基部421に、吸引孔422a及び個別吸引路422bを有する複数の把持アーム422が並列的に連設された把持部42を有する一対の揺動アーム41、41を備えており、しかも、把持部42の基部421には、その共通吸引路421bに、回転操作によって、最上位の把持アーム422を除く、いずれか一の把持アーム422の個別吸引路422bと基部421の共通吸引路421bとを選択的に連通させるインナーパイプ423が定位置回転可能に挿入されているので、このインナーパイプ423を適宜回転させることによって、最上位の把持アーム422及び開口しようとするラベルLの長さに応じた最適の把持アーム422、即ち、ラベルLの下端部付近を把持する把持アーム422だけを簡単に吸引可能な状態にすることができる。
【0042】
従って、開口しようとするラベルLを、長さの異なるラベルLに変更する場合は、従来のラベル装着システムに採用されているラベルオープナーのように、揺動アーム41、41自体や把持部42、42を交換する必要がなく、インナーパイプ423を回転させるだけでよいので、ラベル装着装置5の段取り替えを短時間で簡単に行うことができる。
【0043】
また、このラベルオープナー40では、上述したように、開口しようとするラベルLの両端部を把持する2本の把持アーム422にだけ、ラベルLを吸引させるようになっているので、ラベルLを把持しない把持アーム422が吸引を行った場合に発生する吸引力の低下に伴うラベルLの開口不良を確実に防止することができる。
【0044】
なお、上述した実施形態では、ラベルオープナー40における把持部42を構成している基部421に形成された共通吸引路421bに、周面に連通孔423bが形成されたインナーパイプ423を挿入し、このインナーパイプ423を、ラベルLの長さに応じて適宜回転させることによって、上から2番目以降の把持アーム422の吸引状態を切り替えるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7(a)、(b)に示すように、基部421に形成された共通吸引路421bに、棒状の閉鎖部材427を上下方向にスライド可能に挿入し、開口しようとするラベルLの長さに応じて、共通吸引路421bに対する閉鎖部材427の挿入量を変化させることによって、ラベルLを把持しない把持アーム422の個別吸引路422bを閉鎖することも可能であり、この場合、同図に示すように、閉鎖部材427の適正挿入量に応じて、閉鎖部材427の所定位置に複数の周溝427aを形成し、これらの周溝427aに嵌合して閉鎖部材427を位置決めする位置決め機構427bを基部421に設けておくと、閉鎖部材427の操作性が向上する。また、こういった閉鎖部材427を採用すると、ラベルLを把持する全ての把持アーム422がラベルLを吸引することになるが、閉鎖部材427の構造が単純化され、ラベルオープナーを低コストで製造することができるという利点がある。
【0045】
また、図8(a)、(b)に示すように、各把持アーム422に、それぞれの個別吸引路422bを個別に閉鎖する閉鎖部材428aを備えた閉鎖機構428を設け、この閉鎖機構428によって、開口しようとするラベルLの長さに応じて、吸引の不要な把持アーム422の個別吸引路422bを適宜閉鎖するようにしてもよい。
【0046】
また、上述した実施形態では、長さの異なる複数種類のラベルLに対応することができるように、ラベル装着装置5におけるラベルオープナー40の把持部42に、3本以上の把持アーム422を並列的に配設する構成を採用しているが、例えば、把持アーム422の本数を2本に限定し、いずれか一方または双方を、基部421に対して上下方向にスライドさせることによって、2本の把持アーム422の間隔を、ラベルLの長さに応じて、適宜変更するようにしてもよい。
【0047】
また、上述した実施形態では、揺動アーム41が、吸引孔422a及び個別吸引路422bを有する複数の把持アーム422が並列的に連設された把持部42を備えているが、これに限定されるものではなく、テイクアップ部材の形状によっては、最長のラベルLを把持することができる長さを有するプレート状の把持部材を基部に連設し、このプレート状の把持部材におけるラベル把持面に複数の吸引孔を形成すると共に、各吸引孔を共通吸引路に連通する複数の個別吸引路を形成することも可能である。
【0048】
また、この実施形態では、PETボトルBにシュリンクラベルLを装着するラベル装着装置に使用されているラベルオープナー40について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明のフィルムオープナーは、瓶、缶等の種々の容器や筒状体にストレッチラベルやシュリンクラベル等のシート状に折り畳まれた筒状のフィルムを装着する種々のフィルム装着装置に適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるフィルムオープナーの一実施形態であるラベルオープナーが使用されているラベル装着システムを示す概略平面図である。
【図2】同上のラベル装着システムにおけるラベル受渡装置及びラベル装着装置(ラベル装着ヘッド)を示す概略図である。
【図3】同上のラベルオープナーを示す側面図である。
【図4】(a)は同上のラベルオープナーによってラベルを把持した状態を示す平面図、(b)は同上のラベルオープナーによってラベルを開口した状態を示す平面図である。
【図5】(a)は同上のラベルオープナーにおける把持部を示す平面図、(b)は同上の把持部を示す側面図である。
【図6】(a)は同上のラベル受渡装置におけるテイクアップ部材を示す平面図、(b)は同上のテイクアップ部材を示す側面図である。
【図7】(a)は他の実施形態であるラベルオープナーの把持部を示す平面図、(b)は同上の把持部を示す側面図である。
【図8】(a)は他の実施形態であるラベルオープナーの把持部を示す平面図、(b)は同上の把持部を示す側面図である。
【図9】従来のラベルオープナーを示す概略側面図である。
【図10】(a)は同上のラベルオープナーによってラベルを把持した状態を示す平面図、(b)は同上のラベルオープナーによってラベルを開口した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ラベル装着システム
5 ラベル装着装置
20 ラベル装着ヘッド
30 ボトル保持手段
40 ラベルオープナー(フィルムオープナー)
41 揺動アーム
42 把持部
421 基部
421b 共通吸引路
422 把持アーム
422a 吸引孔
422b 個別吸引路
423 インナーパイプ(閉鎖手段)
423a 内部吸引路
423b 連通孔
427 閉鎖部材(閉鎖手段)
428 閉鎖機構(閉鎖手段)
428a 閉鎖部材
43 開閉駆動手段
50 ラベル拡開手段
60 ラベル嵌挿手段
α 第1のラベル受渡位置
β 第2のラベル受渡位置
B PETボトル
L シュリンクラベル

Claims (1)

  1. シート状に折り畳まれた筒状のフィルムを吸引把持した後、前記フィルムの把持を解除して相互に離間することによって前記フィルムを開口させる一対の揺動アームを備えたフィルムオープナーにおいて、
    前記揺動アームは、吸引手段に接続される共通吸引路が形成された基部と、長さの異なる複数種類の前記フィルムの両端部を把持することができるように、前記基部に連設された3本以上の把持アームとを有する把持部を備え、
    それぞれの前記把持アームは、長さの異なる複数種類の前記フィルムの両端部を吸引保持することができるように、フィルム把持面に形成された吸引孔と、その吸引孔を前記共通吸引路に連通させる個別吸引路とを有しており、
    開口しようとする前記フィルムの長さに応じて、最上位の前記把持アームの前記個別吸引路を除いて、その他の前記個別吸引路を閉鎖する閉鎖手段を備え、
    前記閉鎖手段は、前記基部に形成された前記共通吸引路に回転可能に挿入される、前記共通吸引路に開放された内部吸引路を有するインナーパイプを有しており、
    前記インナーパイプの周面には、周方向の異なる位置に、最上位の前記把持アームの前記個別吸引路を除く、それぞれの前記把持アームの前記個別吸引路に連通させる連通孔が1個づつ形成されていることを特徴とするフィルムオープナー。
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