JPWO2010100941A1 - 高強度かつ高弾性率の炭素繊維を得るための前駆体繊維の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)両性分子の水溶液を調製する工程;
(2)この両性分子の水溶液にカーボンナノチューブを添加し、カーボンナノチューブを分散させ、カーボンナノチューブ分散液を調製する工程;
(3)このカーボンナノチューブ分散液とポリアクリロニトリル系ポリマーとロダン塩又は塩化亜鉛とを混合し、紡糸原液を調製する工程;
(4)この紡糸原液から、湿式又は乾湿式紡糸法によって凝固糸を得る工程;そして
(5)この凝固糸を延伸して炭素繊維の前駆体繊維を得る工程。
紡糸原液の調製:水1000mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに二層カーボンナノチューブ(Unidym社製XOグレード)5gを添加した後、オートクレーブ(Hirayama製、HICLAVE HG−50)を用い、130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミル(Dyno−mill,スイス製、ジルコニウムビーズ、直径0.65mm)を用い、40Hzで撹拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート3gを加えて、約5分間緩やかに撹拌することにより安定化処理を行い、カーボンナノチューブ分散液を得た。ログボーン翼を用いた500mlセパラブルフラスコに上記カーボンナノチューブ分散液30.7gと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20g、および水17.7mlを測り取り、撹拌してスラリー状にした。撹拌しながらチオシアン酸ナトリウム44.2gを2時間かけて添加した。室温で1時間撹拌した後、減圧下で浴温を最大90℃まで昇温しながら水12.2gを留去し、紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。
予備炭素化処理:上記耐炎化処理糸を窒素気流中で一定長にて、700℃で2分間加熱して予備炭素化処理糸を得た。
炭素化処理:上記予備炭素化処理糸を窒素気流中で一定長にて、1300℃で2分間加熱して炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。
二層カーボンナノチューブの代わりに単層カーボンナノチューブ(CNI社製Hipco)を使用して実施例1Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。これをさらに自転公転型ミキサーで3時間撹拌して最終の紡糸原液とした。実施例1Aと同様にして紡糸、予備炭素化処理、および炭素化処理をして、炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例1Aにおいて二層カーボンナノチューブの代わりに多層カーボンナノチューブ(Bayer社製Baytubes)を使用した以外は、実施例1Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例1AにおいてAN94−MAA6共重合体の代わりにAN95−MA5共重合体を使用した以外は、実施例1Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例3AにおいてAN94−MAA6共重合体の代わりにAN95−MAA4−IA1共重合体を使用した以外は、実施例3Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例3Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例1AにおいてAN94−MAA6共重合体の代わりにPANを使用した以外は、実施例1Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例6Aにおいて二層カーボンナノチューブの代わりに単層カーボンナノチューブを使用し、実施例2Aと同様に自転公転型ミキサーで3時間撹拌して紡糸ドープを製造した以外は、実施例6Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例6Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例4Aにおいて二層カーボンナノチューブの代わりに多層カーボンナノチューブを使用した以外は、実施例4Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例4Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例1Aにおいて二層カーボンナノチューブ1.0gを使用した以外は、実施例1Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例3Aにおいて両性分子として3−(N,N−ジメチルステアリルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを使用した以外は、実施例3Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例3Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
実施例1Aにおいて両性分子として3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート5gを使用した以外は、実施例1Aと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
水45.5mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート3gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに多層カーボンナノチューブ(Bayer社性Baytubes)3gを添加した後、オートクレーブ中で130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミルを用い、40Hzで攪拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート1gを加えて、約5分間、緩やかに撹拌して安定化処理した。これにチオシアン酸ナトリウム45.5g加えて撹拌し溶解させることにより、カーボンナノチューブ分散液を得た。500mlナスフラスコに上記カーボンナノチューブ分散液5.05gと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20g、および水45.6ml、チオシアン酸ナトリウム41.8gを測り取り、撹拌してスラリー状にした。室温で2時間撹拌した後、エバポレータで水12.2gを留去し、紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
500mlナスフラスコにAN94−MAA6共重合体15g、水50.6ml、およびチオシアン酸ナトリウム41.8gを測りとり、60〜80℃で10分間撹拌した後、徐々に室温まで冷却して高分子溶液を得た。これに実施例12Aで調製したカーボンナノチューブ分散液5.05gを加えて室温で2時間撹拌した後、エバポレータで水12.2gを留去して紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
水93mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート3gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに多層カーボンナノチューブ(Bayer社性Baytubes)3gを添加した後、オートクレーブ中で130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミルを用い、40Hzで攪拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート1gを加えて、約5分間、緩やかに撹拌して安定化処理して多層カーボンナノチューブ分散液を得た。一方、500mlナスフラスコにAN94−MAA6共重合体15g、水36.15ml、およびチオシアン酸ナトリウム44.2gを測りとり、撹拌して懸濁液とした。この懸濁液に上記カーボンナノチューブ分散液5gを加えて80℃で10分間撹拌した後、徐々に室温まで冷却して紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
水1000mlに両性分子3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート5gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに単層カーボンナノチューブ(CNI社製、Hipco)5gを添加した後、オートクレーブ中で130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミル(ジルコニウムビーズ、直径0.65mm)を用い、40Hzで撹拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、エチレングリコール1gを加えて、約5分間緩やかに撹拌することにより安定化処理を行い、カーボンナノチューブ分散液を得た。500mlナスフラスコに上記カーボンナノチューブ分散液30.7gと水17.7mlを測り取り、撹拌しながらチオシアン酸カリウム44.2gを1時間かけて添加した。室温で撹拌しながら水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20gを加えた後、室温で1時間撹拌した。その後、エバポレータで水12.2gを留去し、紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表1に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
500mlナスフラスコに水39.2mlと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20gを測り取り、撹拌してスラリー状にした。撹拌しながらチオシアン酸ナトリウム44.2gを2時間かけて添加した。室温で1時間撹拌した後、60℃まで加熱して均一な紡糸原液を得た。この紡糸原液を用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。
紡糸原液の調製:ジメチルホルムアミド600mlに二層カーボンナノチューブ(Unidym社製XOグレード)0.025gを添加し、超音波装置(BRANSON 3510R MT)で42kHz,100Wの超音波を36時間照射した。この分散液を合計6本調製した。500ml三口フラスコ中でジメチルホルムアミド100mlを撹拌しながら乾燥したAN94−MAA6共重合体15gを30分間かけて添加した。70℃で15分間加熱して均一な溶液にした。室温まで放冷後、上記のカーボンナノチューブ分散液を150mlずつ添加してジメチルホルムアミド3600mlを留去して紡糸原液とした。
水1000mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに二層カーボンナノチューブ(Unidym社製XOグレード)5gを添加した後、ビーズミル(Dyno−mill,スイス製、ジルコニウムビーズ、直径0.65mm)を用い、40Hzで撹拌しながら約270分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート3gを加えて、約5分間緩やかに撹拌することにより安定化処理を行い、カーボンナノチューブ分散液を得た。ログボーン翼を用いた500mlセパラブルフラスコに上記カーボンナノチューブ分散液30.7gと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20g、および水17.7mlを測り取り、撹拌してスラリー状にした。撹拌しながらチオシアン酸ナトリウム44.2gを2時間かけて添加した。室温で1時間撹拌した後、減圧下で浴温を最大90℃まで昇温しながら水12.2gを留去し、紡糸原液を得た。これを用いて実施例1Aと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表2に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を確認したところ、実施例1Aと同様に略円形断面であった。参考例1Aでは、実施例1A〜15Aと比較してカーボンナノチューブの分散に約3倍の時間を要した。
水1000mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに二層カーボンナノチューブ(Unidym社製XOグレード)5gを添加した後、オートクレーブ(Hirayama製、HICLAVE HG−50)を使い、130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミル(Dyno−mill,スイス製、ジルコニウムビーズ、直径0.65mm)を用い、40Hzで撹拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散し、カーボンナノチューブ分散液を得た。安定化処理は行わなかった。この分散液を2週間静置しておいたところ、カーボンナノチューブ同士の凝集が起こり、容器の底に黒色固体が出現した。なお、実施例1A〜15Aのように安定化処理を行って調製したカーボンナノチューブ分散液は、2週間静置しておいてもカーボンナノチューブの凝集は認められなかった。
紡糸原液の調製:水1000mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに二層カーボンナノチューブ(Unidym社製XOグレード)5gを添加した後、オートクレーブ(Hirayama製、HICLAVE HG−50)を用い、130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミル(Dyno−mill,スイス製、ジルコニウムビーズ、直径0.65mm)を用い、40Hzで撹拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート3gを加えて、約5分間緩やかに撹拌することにより安定化処理を行い、カーボンナノチューブ分散液を得た。上記カーボンナノチューブ分散液30gと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20g、および水19.6mlを測り取り、撹拌してスラリー状にした。撹拌しながら塩化亜鉛51gを2時間かけて添加した。室温で1時間撹拌した後、減圧下で浴温を最大90℃まで昇温しながら水20.4gを留去し、紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。
予備炭素化処理:上記耐炎化処理糸を窒素気流中で一定長にて、700℃で2分間加熱して予備炭素化処理糸を得た。
炭素化処理:上記予備炭素化処理糸を窒素気流中で一定長にて、1300℃で2分間加熱して炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。
二層カーボンナノチューブの代わりに単層カーボンナノチューブ(CNI社製Hipco)を使用して実施例1Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。これをさらに自転公転型ミキサーで3時間撹拌して最終の紡糸原液とした。実施例1Bと同様にして紡糸、予備炭素化処理、および炭素化処理をして、炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例1Bにおいて二層カーボンナノチューブの代わりに多層カーボンナノチューブ(Bayer社製Baytubes)を使用した以外は、実施例1Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例1BにおいてAN94−MAA6共重合体の代わりにAN95−MA5共重合体を使用した以外は、実施例1Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例3BにおいてAN94−MAA6共重合体の代わりにAN95−MAA4−IA1共重合体を使用した以外は、実施例3Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例3Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例1BにおいてAN94−MAA6共重合体の代わりにPANを使用した以外は、実施例1Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例6Bにおいて二層カーボンナノチューブの代わりに単層カーボンナノチューブを使用し、実施例2Bと同様に自転公転型ミキサーで3時間撹拌して紡糸ドープを製造した以外は、実施例6Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例6Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例4Bにおいて二層カーボンナノチューブの代わりに多層カーボンナノチューブを使用した以外は、実施例4Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例4Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例1Bにおいて二層カーボンナノチューブ1.0gを使用した以外は、実施例1Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例3Bにおいて両性分子として3−(N,N−ジメチルステアリルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを使用した以外は、実施例3Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例3Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
実施例1Bにおいて両性分子として3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート5gを使用した以外は、実施例1Bと同様にして紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
水37.2mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート3gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに多層カーボンナノチューブ(Bayer社性Baytubes)3gを添加した後、オートクレーブ中で130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミルを用い、40Hzで攪拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート1gを加えて、約5分間、緩やかに撹拌して安定化処理した。これに塩化亜鉛55.8g加えて撹拌し溶解させることにより、カーボンナノチューブ分散液を得た。500mlナスフラスコに上記カーボンナノチューブ分散液5gと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20g、および水44.6gを測り取り、撹拌してスラリー状にした。室温で2時間撹拌した後、エバポレータで水20.4gを留去し、紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
500mlナスフラスコにAN94−MAA6共重合体15g、水49.55ml、および塩化亜鉛51gを測りとり、60〜80℃で10分間撹拌した後、徐々に室温まで冷却して高分子溶液を得た。これに実施例12Bで調製したカーボンナノチューブ分散液5gを加えて室温で2時間撹拌した後、エバポレータで水20.4gを留去して紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
水93mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート3gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに多層カーボンナノチューブ(Bayer社性Baytubes)3gを添加した後、オートクレーブ中で130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミルを用い、40Hzで攪拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート1gを加えて、約5分間、緩やかに撹拌して安定化処理して多層カーボンナノチューブ分散液を得た。一方、500mlナスフラスコにAN94−MAA6共重合体15g、水29.15ml、および塩化亜鉛51gを測りとり、撹拌して懸濁液とした。この懸濁液に上記カーボンナノチューブ分散液5gを加えて80℃で10分間撹拌した後、徐々に室温まで冷却して紡糸原液を得た。得られた紡糸原液の組成を表3に示す。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
500mlナスフラスコに水39.2mlと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20gを測り取り、撹拌してスラリー状にした。撹拌しながら塩化亜鉛44.2gを2時間かけて添加した。室温で1時間撹拌した後、60℃まで加熱して均一な紡糸原液を得た。この紡糸原液を用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。
水1000mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに二層カーボンナノチューブ(Unidym社製XOグレード)5gを添加した後、ビーズミル(Dyno−mill,スイス製、ジルコニウムビーズ、直径0.65mm)を用い、40Hzで撹拌しながら約270分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散した。さらに、ポリオキシエチレンアルキルラウリルエーテルスルホネート3gを加えて、約5分間緩やかに撹拌することにより安定化処理を行い、カーボンナノチューブ分散液を得た。上記カーボンナノチューブ分散液30.7gと水分含有率25%のAN94−MAA6共重合体20g、および水19.55mlを測り取り、撹拌してスラリー状にした。撹拌しながら塩化亜鉛51gを2時間かけて添加した。室温で1時間撹拌した後、減圧下で浴温を最大90℃まで昇温しながら水20.4gを留去し、紡糸原液を得た。これを用いて実施例1Bと同様にして炭素繊維を得た。得られた炭素繊維の引張強度及び引張り弾性率を表4に示す。なお、前駆体繊維の断面形状を電子顕微鏡で確認したところ、実施例1Bと同様に略円形断面であった。参考例1Bでは、実施例1B〜14Bと比較してカーボンナノチューブの分散に約3倍の時間を要した。
水1000mlに両性分子3−(N,N−ジメチルミリスチルアンモニオ)プロパンスルホネート5gを添加し、室温で5分間撹拌した。これに二層カーボンナノチューブ(Unidym社製XOグレード)5gを添加した後、オートクレーブ(Hirayama製、HICLAVE HG−50)を使い、130℃、1.5気圧で約2時間濡れ処理をした。室温まで冷却した後、ビーズミル(Dyno−mill,スイス製、ジルコニウムビーズ、直径0.65mm)を用い、40Hzで撹拌しながら約90分間、カーボンナノチューブを両性分子の水溶液に分散し、カーボンナノチューブ分散液を得た。安定化処理は行わなかった。この分散液を2週間静置しておいたところ、カーボンナノチューブ同士の凝集が起こり、容器の底に黒色固体が出現した。なお、実施例1B〜14Bのように安定化処理を行って調製したカーボンナノチューブ分散液は、2週間静置しておいてもカーボンナノチューブの凝集は認められなかった。
Claims (9)
- 以下の(1)〜(5)の工程を含むことを特徴とする、炭素繊維の前駆体繊維の製造方法:
(1)両性分子の水溶液を調製する工程;
(2)この両性分子の水溶液にカーボンナノチューブを添加し、カーボンナノチューブを分散させ、カーボンナノチューブ分散液を調製する工程;
(3)このカーボンナノチューブ分散液とポリアクリロニトリル系ポリマーとロダン塩又は塩化亜鉛とを混合し、紡糸原液を調製する工程;
(4)この紡糸原液から、湿式又は乾湿式紡糸法によって凝固糸を得る工程;そして
(5)この凝固糸を延伸して炭素繊維の前駆体繊維を得る工程。 - 工程(3)で調製される紡糸原液が、30〜60重量%のロダン塩、5〜30重量%のポリアクリロニトリル系ポリマー、ポリアクリロニトリル系ポリマーに対して0.01〜5重量%のカーボンナノチューブ、及び0.01〜5.0重量%の両性分子を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 工程(3)で調製される紡糸原液が、30〜70重量%の塩化亜鉛、5〜30重量%のポリアクリロニトリル系ポリマー、ポリアクリロニトリル系ポリマーに対して0.01〜5重量%のカーボンナノチューブ、及び0.01〜5.0重量%の両性分子を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 工程(2)においてカーボンナノチューブを分散させる前に濡れ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 工程(2)においてカーボンナノチューブ分散液に安定化処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の方法によって製造される、炭素繊維の前駆体繊維であって、略円形断面を有しかつカーボンナノチューブを含むことを特徴とする炭素繊維の前駆体繊維。
- 略円形断面を有しかつカーボンナノチューブと両性分子とを含むことを特徴とする炭素繊維の前駆体繊維。
- 請求項6又は7に記載の炭素繊維の前駆体繊維を耐炎化、予備炭素化、及び炭素化することによって製造されることを特徴とする炭素繊維。
- ロダン塩又は塩化亜鉛、ポリアクリロニトリル系ポリマー、カーボンナノチューブ、及び両性分子を含む水溶液からなることを特徴とする紡糸原液。
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