JPWO2010090283A1 - 真空装置 - Google Patents
真空装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2010090283A1 JPWO2010090283A1 JP2010549520A JP2010549520A JPWO2010090283A1 JP WO2010090283 A1 JPWO2010090283 A1 JP WO2010090283A1 JP 2010549520 A JP2010549520 A JP 2010549520A JP 2010549520 A JP2010549520 A JP 2010549520A JP WO2010090283 A1 JPWO2010090283 A1 JP WO2010090283A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- vacuum
- unit
- carry
- vacuum processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims description 8
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 29
- 230000008569 process Effects 0.000 description 22
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 12
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 12
- 238000011068 loading method Methods 0.000 description 10
- 239000010408 film Substances 0.000 description 8
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 8
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 7
- 238000011900 installation process Methods 0.000 description 6
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 5
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000005268 plasma chemical vapour deposition Methods 0.000 description 4
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 4
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 4
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000007723 transport mechanism Effects 0.000 description 3
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 2
- -1 for example Substances 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000012495 reaction gas Substances 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- BLRPTPMANUNPDV-UHFFFAOYSA-N Silane Chemical compound [SiH4] BLRPTPMANUNPDV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000005229 chemical vapour deposition Methods 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000001020 plasma etching Methods 0.000 description 1
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910000077 silane Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 1
- 238000009489 vacuum treatment Methods 0.000 description 1
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/56—Apparatus specially adapted for continuous coating; Arrangements for maintaining the vacuum, e.g. vacuum locks
- C23C14/564—Means for minimising impurities in the coating chamber such as dust, moisture, residual gases
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
真空容器(20)は、開口部を有する。扉(22)は、開口部を塞ぐためのものである。第1レール(31)は、平面視において開口部と間隔を空けて第1方向に延在している。また第1レール(31)は、扉(22)を第1方向に沿って移動可能に支持している。また第1レール(31)は、平面視において第1方向と交差する第2方向に開口部と対向する部分を有する。また第1レールは、第2方向に沿って移動可能な第1可動部(31M)を有する。
Description
本発明は、真空装置に関し、特に、真空容器を有する真空装置に関するものである。
ロードロック室などを備えた真空装置は、基板などの被処理物を出し入れするための開口部を有する真空容器と、この開口部を塞ぐための扉とを有する。扉は開閉動作を行なえるように設けられている。
特開平9−199293号公報(特許文献1)によれば、扉と本体(真空容器)とは、蝶番により接続されている。
また特開平10−303277号公報(特許文献2)によれば、扉開閉機構は上下駆動機構を有する。
上記特開平9−199293号公報の技術によれば、扉が重力によって蝶番を支点として傾いてしまうことがある。また上記特開平10−303277号公報の技術によれば、扉を重力に逆らって動かす際に大きな力が必要になる。これらの問題は、扉の重量が大きくなった場合に、より顕著となってくる。
それゆえ本発明の一の目的は、扉を安定的に支持することができる真空装置を提供することである。また本発明の他の目的は、扉の開閉動作を小さな力で行なうことができる真空装置を提供することである。
本発明の真空装置は、真空容器と、扉と、第1レールとを有する。真空容器は、開口部を有する。扉は、開口部を塞ぐためのものである。第1レールは、平面視において開口部と間隔を空けて第1方向に延在している。また第1レールは、扉を第1方向に沿って移動可能に支持している。また第1レールは、平面視において第1方向と交差する第2方向に開口部と対向する部分を有する。また第1レールは、第2方向に沿って移動可能な第1可動部を有する。
本発明の真空装置によれば、扉がレールによって支持されるので、扉を安定的に支持することができる。
上記の真空装置において好ましくは、第1および第2方向の各々は重力方向と交差している。
これにより、扉を移動させるのに必要な力を小さくすることができる。
上記の真空装置において好ましくは、真空装置は、第1可動部を移動させるための第1駆動部をさらに有する。
上記の真空装置において好ましくは、真空装置は、第1可動部を移動させるための第1駆動部をさらに有する。
これにより、扉が第1可動部に支持された状態で第1駆動部が駆動されることで、扉を第2方向に移動させて開口部にあてがうことができる。
上記の真空装置において好ましくは、真空装置は、扉を第1方向に沿って移動させるための第2駆動部をさらに有する。
これにより、第1方向に沿って扉を開口部に近づけたり遠ざけたりすることができる。
上記の真空装置において好ましくは、第2駆動部は、扉の第1方向における位置を規定し、かつ扉の第2方向における位置を自由にするように、扉に取り付けられている。
上記の真空装置において好ましくは、第2駆動部は、扉の第1方向における位置を規定し、かつ扉の第2方向における位置を自由にするように、扉に取り付けられている。
これにより、第2方向に沿った扉の動作が第2駆動部によって妨げられないようにすることができる。
上記の真空装置において好ましくは、第1レールは、第2方向における寸法が上方ほど小さくなるようなテーパー部を有する。また扉は、第2方向においてテーパー部を挟み込む部分を有する。
これにより扉の第2方向における位置が安定化される。
上記の真空装置において好ましくは、真空装置は第2レールをさらに有する。第2レールは、平面視において開口部と間隔を空けて第1方向に延在している。また第2レールは、平面視において第2方向に開口部と対向する部分を有する。また第2レールは、扉を第1方向に沿って導いている。また第2レールは、第2方向に沿って移動可能な第2可動部を有する。
上記の真空装置において好ましくは、真空装置は第2レールをさらに有する。第2レールは、平面視において開口部と間隔を空けて第1方向に延在している。また第2レールは、平面視において第2方向に開口部と対向する部分を有する。また第2レールは、扉を第1方向に沿って導いている。また第2レールは、第2方向に沿って移動可能な第2可動部を有する。
これにより扉の移動が第1レールだけでなく第2レールによっても規制されるので、扉が第1レール周りに傾くことを防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、扉を安定的に支持することができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。なお各図における矢印x、yおよびzは、z方向を重力方向と反対方向とする3次元直交座標系xyzを示す。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、本実施の形態の真空装置は、真空容器20と、扉22と、支持レール31(第1レール)とを有する。
図1および図2を参照して、本実施の形態の真空装置は、真空容器20と、扉22と、支持レール31(第1レール)とを有する。
真空容器20は、zx面と平行な開口部21を有する。真空容器20は、たとえば、内部に複数の段部(複数の領域)を有し、各段部に基板が収められるロードロック室である。この基板は、たとえば薄膜太陽電池やディスプレイ装置の製造に用いられるガラス基板である。このようなガラス基板は、通常、半導体装置用のシリコン基板に比してサイズが大きい。また量産工程においては多数の基板が同時に真空容器20に収められる必要がある場合がある。このため開口部21のサイズが大きくなり、その結果、扉22はサイズおよび重量が大きくなる。
扉22は、開口部21を塞ぐためのものである。また扉22は扉22の下側に、y方向に沿った軸に取り付けられた複数の車輪41を有する。好ましくは、複数の車輪41、41はx方向において扉22の重心を挟む位置に設けられている。
支持レール31は、平面視(xy面に平行な視野)において開口部21とy方向に間隔を空けてx方向(第1方向)に延在している。また支持レール31は、扉22をx方向に沿って移動可能に支持している。また支持レール31は、平面視においてx方向と交差するy方向(第2方向)に開口部21と対向する部分を有する。
また支持レール31は、支持レール固定部31Fと、支持レール可動部31Mとを有する。支持レール固定部31Fは、真空装置が設置される床面に対して固定されている。支持レール可動部31Mは、矢印C2(図2)に示すように、y方向に沿って移動可能に構成されている。また支持レール31は、y方向における寸法Wが上方ほど小さくなるようなテーパー部Tを有する。このテーパー部Tは、y方向において扉22の車輪41によって挟み込まれている。
次に扉22を閉じる方法について説明する。
図1を参照して、まず矢印C1に示すように、扉22がx方向に沿って移動される。これにより、扉22が開口部21とy方向に対向する位置へ移動され、かつ車輪41が支持レール可動部31Mに載せられる。
図1を参照して、まず矢印C1に示すように、扉22がx方向に沿って移動される。これにより、扉22が開口部21とy方向に対向する位置へ移動され、かつ車輪41が支持レール可動部31Mに載せられる。
図2を参照して、矢印C2に示すように、扉22および支持レール可動部31Mが開口部21に向かってy方向に沿って移動される。これにより、扉22が開口部21を塞ぐ。この移動は、扉22および支持レール可動部31Mの少なくともいずれかに対して矢印C2方向に力を加えることにより行なわれる。
なお扉22を開ける方法は、上記と逆の手順により行なうことができる。
次に比較例について説明する。
次に比較例について説明する。
図3を参照して、比較例の真空装置は、扉22の図中の右側部に設けられた蝶番941によって開閉自在に支持されている。すなわち扉22の図中の左側部は蝶番941に支持されていない。よって、破線矢印Rで示すように、扉22が傾きやすい。
扉22が傾いた状態で真空容器20の排気が開始されると、真空容器20と扉22との間のリークによって、真空容器20が十分に減圧されないことがある。また扉22の傾き
がボルト止めなどの方法によって矯正される場合、工数が増加してしまう。
がボルト止めなどの方法によって矯正される場合、工数が増加してしまう。
本実施の形態によれば、扉22が支持レール31によって支持されているので、扉22を安定的に支持することができる。よって扉22の傾きの発生を抑制することができる。
また扉22は、重力方向(z方向)ではなく、重力方向と交差するxおよびy方向に移動される。よって扉22の移動に必要な力を小さくすることができる。
また扉22の車輪41は、y方向においてテーパー部Tを挟み込んでいる。これにより扉22のy方向における位置が安定化される。よって、より確実に開口部21を塞ぐことができる。
(実施の形態2)
図4〜図10を参照して、本実施の形態の真空装置は、実施の形態1の構成に加えて、支持レール駆動部30(第1駆動部)と、扉駆動部51(第2駆動部)と、ローラー42と、ガイドレール32(第2レール)と、ガイドレール駆動部52と、Oリング61とを有する。
図4〜図10を参照して、本実施の形態の真空装置は、実施の形態1の構成に加えて、支持レール駆動部30(第1駆動部)と、扉駆動部51(第2駆動部)と、ローラー42と、ガイドレール32(第2レール)と、ガイドレール駆動部52と、Oリング61とを有する。
支持レール駆動部30は、本体部30Aと、本体部30Aによって伸縮されるロッド30Bとを有する。本体部30Aは床面FLに対して固定されている。またロッド30Bはy方向に延在し、かつその先端が支持レール可動部31Mに連結されている。この構成により、支持レール駆動部30は、支持レール可動部31Mをy方向に沿って移動させることができる。
扉駆動部51は、変位部51Aと、軌道部51Bと、狭持部51Cと、突出部51Dとを有する。突出部51Dは、扉22に固定されており、扉22からy方向に沿って突出している。軌道部51Bは、床面FLに対する相対的位置が固定されるように設けられており、かつx方向に沿って延びている。変位部51Aは、軌道部51Bに沿って駆動されるように構成されている。狭持部51Cの一方端は、変位部51Aに連結されている。また狭持部51Cの他方端は、突出部51Dをx方向において狭持している。すなわち扉駆動部51は、扉22のx方向における位置を規定し、かつ扉22のy方向における位置を自由にするように、扉22に取り付けられている。この構成により、扉駆動部51は、扉22をx方向に沿って移動させることができ、かつ扉22のy方向の変位を妨げない。
ローラー42は、z方向に沿った軸を有し、扉22の上側に取り付けられている。
ガイドレール32は、適当な固定用部材を用いることによって床面FLに対して固定されており、平面視においてy方向に開口部21と対向する部分を有する。またガイドレール32は、平面視において開口部21と間隔を空けてx方向に延在している。またガイドレール32は、扉22に取り付けられたローラー42を、x方向に沿って導くように構成されている。
ガイドレール32は、適当な固定用部材を用いることによって床面FLに対して固定されており、平面視においてy方向に開口部21と対向する部分を有する。またガイドレール32は、平面視において開口部21と間隔を空けてx方向に延在している。またガイドレール32は、扉22に取り付けられたローラー42を、x方向に沿って導くように構成されている。
またガイドレール32は、ガイドレール固定部32Fと、ガイドレール可動部32M(第2可動部)とを有する。ガイドレール可動部32Mはy方向に沿って移動可能に構成されている。
ガイドレール駆動部52は、本体部52Aと、本体部52Aによって伸縮されるロッド52Bとを有する。本体部52Aは床面FLに対して固定されている。またロッド52Bはy方向に伸び、かつ先端がガイドレール可動部32Mに連結されている。この構成により、ガイドレール駆動部52は、ガイドレール可動部32Mをy方向に沿って移動させることができる。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、扉22を支持している状態のレール可動部31Mを支持レール駆動部30によって移動することで、扉22をy方向に移動させることができる。これにより扉22を開口部21にあてがうことができる。
また、扉22を支持している状態のレール可動部31Mを支持レール駆動部30によって移動することで、扉22をy方向に移動させることができる。これにより扉22を開口部21にあてがうことができる。
また扉駆動部51によって、x方向に沿って扉22を開口部21に近づけたり遠ざけたりすることができる。これにより開口部21に平行な視野(図4)において、扉22を全開にすることができる。
また扉駆動部51は、扉22のy方向における位置を自由にするように、扉22に取り付けられている。これにより、y方向に沿った扉22の動作が扉駆動部51によって妨げられないようにすることができる。
また扉22の移動がガイドレール32によっても規制されるので、扉22が支持レール31周りに傾くことを防止することができる。
なお上記各実施の形態において、床面FLに対して固定されている部材は、必ずしも床面FLに直接連結されている必要はなく、床面FLとの相対位置が変化しないように固定されていればよい。より具体的には床面FLに対して固定されている部材は、たとえば固定用のフレームを介して床面FLに固定されていてもよい。
(実施の形態3)
図11および図12を参照して、真空処理装置1A(真空装置)は、真空処理が行われる真空処理室101と、ロードロック室として用いられる予備真空室102(真空容器)と、両者を互いに接続しているゲートバルブ103とを有する。真空処理室101には真空処理室101内を排気するための排気装置113aが接続されている。また予備真空室102には予備真空室102内を排気するための排気装置113bが接続されている。排気装置113a,113bは、たとえば真空ポンプである。
図11および図12を参照して、真空処理装置1A(真空装置)は、真空処理が行われる真空処理室101と、ロードロック室として用いられる予備真空室102(真空容器)と、両者を互いに接続しているゲートバルブ103とを有する。真空処理室101には真空処理室101内を排気するための排気装置113aが接続されている。また予備真空室102には予備真空室102内を排気するための排気装置113bが接続されている。排気装置113a,113bは、たとえば真空ポンプである。
真空処理室101内には、各々が平行平板型の電極構造を有する複数の電極対が設けられている。各電極対はカソード電極105およびアノード電極106を有する。この複数の電極対のそれぞれが、被処理物107を処理するための真空処理部104a〜104e(総称して104ともいう)を構成している。カソード電極105には交流電力を供給するための電源(図示せず)が接続されている。アノード電極106は接地されている。被処理物107はアノード電極106と平行になるように設置される。真空処理部104のアノード電極106側に、被処理物107を加熱するための真空処理側加熱装置110が設置されている。真空処理側加熱装置110は、たとえば、抵抗体の発熱を利用したヒータ、またはランプヒータである。なお真空処理側加熱装置110は必ずしもアノード電極106と一体である必要はなく、アノード電極106と分離して設けられていてもよい。
また、真空処理室101には、プラズマ処理などの真空処理に使用するガスを導入するガス導入部112aが設けられている。排気装置113aおよび真空処理室101の間には、ガス導入部112aから導入されたガスの真空処理室101内における圧力を一定に保つための圧力調整バルブ118が設けられている。
本実施の形態においては、カソード電極105とアノード電極106との間に発生するプラズマによって被処理物107がプラズマ処理(真空処理)される。より具体的には真空処理としてプラズマCVD(Chemical vapor deposition)による成膜処理が行われる。
予備真空室102内には、被処理物107を予備過熱するためのヒータ(搬入側加熱装置)111a〜111e(総称して111ともいう)をそれぞれが含む搬入部108a〜108e(総称して108ともいう)が設けられている。搬入部108は、真空処理室101において真空処理されることになる被処理物107が配置されるためのものである。また予備真空室102内には、真空処理室101で真空処理された後の被処理物107を収容するための搬出部119a〜119e(総称して119ともいう)が設けられている。搬入部108a〜108eのそれぞれと搬出部119a〜119eとは、被処理物107の搬送方向yと垂直な方向x(図11における縦方向であって、配列方向ともいう。)に所定距離117だけ離れて配置されており、また配列方向xに所定距離117だけ同時に移動可能に構成されている。
搬入部108および搬出部119のそれぞれは、搬入部移動装置150aおよび搬出部移動装置150b(図12)によって独立にx方向へ移動できる構成を有してもよい。あるいは搬入部108および搬出部119は互いに一体となってx方向へ移動できる構成を有してもよい。真空処理装置1A自体の装置構成を簡略化するためには、搬入部移動装置150aおよび搬出部移動装置150bが連動することによって搬入部108および搬出部119が一体となって移動することができるような構成が好ましい。このために、搬入部108および搬出部119を一体に支持するフレームと、このフレームをx方向に摺動(スライド)させるためのレールとが設けられてもよい。
なお本実施の形態においては搬入部108および搬出部119の移動方向はx方向であるが、この移動方向はx方向に限定されるものではなく、後述する真空処理部104の搬送装置202Aとの間で被処理物107を受け渡しし易い位置まで搬入部108および搬出部119が移動できるようにするための方向であればよい。具体的には、x方向およびz方向の少なくともいずれかの成分を含む方向に搬入部108および搬出部119が並べられ(配列され)ることで、搬入部108および搬出部119を、並べられた(配列された)方向へと移動できる構成が設けられればよい。
また本実施の形態においては搬入部108a〜108e、搬出部119a〜119e、および真空処理部104a〜104eの各組の配列方向が図11に示すようにx方向であるが、この配列方向は、たとえばz方向であってもよい。
予備真空室102には、予備真空室102内を大気開放する際に徐々にリーク用ガスを導入するためのガス導入部112bが設けられている。予備真空室102の外壁には、外部との間で被処理物107を出し入れするために、zx面と平行な開口部と、この開口部を開閉するための扉22と、扉22を支持するための支持レール31とを有する。扉22および支持レール31の構成は実施の形態1とほぼ同様である。
本実施の形態においては、扉22は、搬入部108および搬出部119を移動することなく作業者などがそれらに収容されている被処理物107の出し入れができるような位置および大きさを有する。具体的には、扉22のz方向の長さは被処理物のz方向の長さよりも大きくされている。また扉22のx方向の長さは、搬入部108および搬出部119を含む領域のx方向の長さよりも大きくされている。これにより作業者などが搬入部108および搬出部の全てにアクセスし得る程度に開口部の大きさを大きくすることができるので、搬入部108へ被処理物107を載置した後に、搬入部108と搬出部119とを移動させることなく、搬出部119から被処理物107を取出すことができる。
上記の諸要件を満たすために、扉22は、ある程度以上に大きなものとなる。またこのように大きな扉に対して、大気圧に耐えるだけの強度を付与するために、扉22の厚さをある程度大きくする必要があり、また扉22の材料として大きな強度を有する材料を選択する必要がある。扉22の大きさは、たとえば1000×1000mmよりも大きい。また扉22の厚さは、たとえば20mmを超える。また扉22の材料としては、たとえば、アルミニウム合金または鋼を用いることができ、鋼としては、たとえばステンレス鋼を用いることができる。このような扉22の重量は、たとえば50kg以上となり、場合によっては100kg以上となり、さらには200kg以上となり得る。
なお扉22の大きさが大きい場合、支持レール31の長さも長くなる。支持レール31の長さは、たとえば1000mm以上である。支持レール31の材料としては、たとえば、アルミニウム合金、銅合金、または鋼を用いることができ、鋼としては、たとえば、ステンレス鋼を用いることができる。
真空処理室101および予備真空室102の間に設けられたゲートバルブ103は開閉可能であり、ゲートバルブ103を開けることによって、真空処理室101内部と予備真空室102内部とを連通することができる。これにより真空状態を維持したままで真空処理室101と予備真空室102との間で被処理物107を搬送することができる。
真空処理室101および予備真空室102には搬送機構が設けられている。搬送機構は、搬入部108から真空処理部104への被処理物107の搬送と、真空処理部104から搬出部119への被処理物107の搬送とができればよく、真空処理室101または予備真空室102のいずれかまたは両方に設けられていればよい。
本実施の形態においては、搬入部108および搬出部119をそれらの相対方向(配列方向x)に移動可能とし、真空処理部104および搬入部108が、また真空処理部104および搬出部119が、被処理物107の搬送方向yに沿って直線的に並び得るように構成されている。つまり前述したように真空処理装置1Aは、搬入部108および搬出部119のための移動手段を装備しており、搬送機構によって被処理物107を直線的に搬送できるように構成されている。
さらに図12〜図14を参照して、真空処理装置1A(図11)の搬送機構は、搬入部108に設けられた搬入側搬送装置202Bと、搬出部119に設けられた搬出側搬送装置202Cと、真空処理部104に設けられた真空処理側搬送装置202Aとを有する。搬送装置202A、202B、および202Cの各々は、被処理物107を移動させ、また保持する機能を持ち、ほぼ同様の構成となっているため、以下では真空処理側搬送装置202Aについて説明する。
図13および図14に示すように、被処理物107は、水平方向に回動軸を有する駆動ローラー202c上に載置されている。被処理物107は、従動ローラー202aおよび従動ローラー202bにより側方から支持されている。駆動ローラー202cは、モータなどによって回動されるものであって、被処理物107を直線的に搬送方向yへと移動させるものである。
この構成により本実施の形態の真空処理装置1Aは、真空処理が施される前の被処理物107を真空処理部104に搬送して被処理面107aに真空処理を施すことができ、また真空処理が施された後の被処理物107を搬出部119に搬送することができる。詳しくは、搬入部108の搬送装置202Bと真空処理部104の搬送装置202Aとが、真空処理される前の被処理物107を搬入部108から真空処理部104へと搬入し、真空処理部104の搬送装置202Aと搬出部119の搬送装置202Cとが、真空処理された後の被処理物107を真空処理部104から搬出部119へと搬出する。被処理物107を搬送方向yに沿って直線的に移動させる場合、このように従動ローラー202a、202bやガイドやレールや溝などを利用することができる。つまり被処理物107にモータなどにより推進力を与えるような簡易な構成の搬送系を採用することができる。
本実施の形態においては被処理物107は被処理面107aがyz面に平行となるように設置されるが、前述したように、被処理物107はどのような角度で保持されてもよい。
次に真空処理装置1Aを用いた真空処理方法について、以下に説明する。なお真空処理装置1Aに含まれる各装置には、ケーブルやインタフェースを介して制御装置100(図12)が接続されており、以下の工程は主に制御装置100による操作によって行われるものである。具体的には制御装置100には、真空処理装置1Aを制御するためのプログラムが記憶されているメモリー98と、当該プログラムを読み込んで真空処理装置1Aを制御するCPU99とが内蔵されている。本実施の形態においては、真空処理装置1Aによって行われる真空処理は、制御装置100上で実行されるソフトウェアによって制御される。
<被処理物設置工程> まず制御装置100は、ガス導入部112bを開放することで予備真空室102内に窒素ガスを導入する。予備真空室102内が大気圧になると、扉22が開放されることで予備真空室102内部が大気開放される。この状態において、真空処理される前の被処理物107が搬入部108に配置される。次に扉22が密閉される。
<加熱工程> 次に排気装置113bによって予備真空室102内が排気される。またヒータ111の電源がオンされることで被処理物107が加熱される。
<被処理物搬入工程> 被処理物107の温度が所定の温度になり、かつ予備真空室102内の真空度が所定の真空度に達した後、ゲートバルブ103が開放される。そして搬送機構によって予備真空室102内の搬入部108から真空処理室101内の真空処理部104へと真空処理前の被処理物107が搬入される。被処理物107が真空処理部104へ搬入された後、ヒータ111の電源がオフになり、ゲートバルブ103が遮断される。ここで、被処理物107を搬送するための所定位置(搬入部108と真空処理部104とが一直線上に並ぶ位置)まで搬入部108が移動されるタイミングについては、ゲートバルブ103が開放される前であっても後であっても開放中であってもよいものとする。
<真空処理工程> 制御装置100は、真空処理部104に搬入された被処理物107に対して、プラズマCVD法により成膜を行う。真空処理室101内の真空処理側加熱装置110は、真空処理装置1Aの稼動中は常に電源が入れられており、被処理物107の温度を、たとえば170℃に保持するように、制御装置100によってその出力が制御されている。
具体的には、ゲートバルブ103が遮断されると、水素ガスおよびシランガスからなる反応ガスがガス導入部112aから真空処理室101内に導入される。圧力調整バルブ118によって真空処理室101内の圧力が所定の圧力に調整される。次に、カソード電極105に高周波電力(たとえば13.56MHzの周波数)が給電されると、カソード電極105とアノード電極106との間にプラズマが発生する。このプラズマにより反応ガスが分解されて、被処理物107上にシリコン膜が成膜される。所望の膜厚のシリコン膜が成膜された後、制御装置100はカソード電極105への給電を停止する。制御装置100は、反応ガスの導入を止めて、真空処理室101内を真空排気する。
<被処理物設置工程> 一方、真空処理室101で成膜が行われている期間、予備真空室102においては、制御装置100は、搬出部119の温度が所定の温度に下がった後に、ガス導入部112bから予備真空室102内に窒素ガスを導入する。予備真空室102内が大気圧になった後に、扉22が開放されて予備真空室102内が大気開放される。新たな真空処理前の被処理物107が搬入部108に配置されると、扉22が密閉される。
ここで、被処理物設置工程と加熱工程と搬入部・搬出部移動工程とは(これらの工程をまとめて設置工程とする)、真空処理工程の実施中に並行して実施される。
<加熱工程> 次に制御装置100は、排気装置113bを稼動することによって予備真空室102内の真空排気を開始する。そして制御装置100は、ヒータ111の電源をオンすることによって、真空処理される前の被処理物107を加熱する。
<搬入部・搬出部移動工程> 次に、先の工程で真空処理された被処理物107を、真空処理部104から搬出部119に搬送方向yに沿って直線的に搬出できるように、搬入部108および搬出部119がx方向に所定距離117だけ移動する。つまり制御装置100により、真空処理部104および搬出部119が搬送方向yの軸線上に並べられる。ただし本工程は、被処理物設置工程の後に実施されればよく、ヒータ111による被処理物107の加熱中に実施されてもよい。
<被処理物搬出工程> 予備真空室102内の真空処理前の被処理物107の温度が所定の温度になり、かつ予備真空室102内の真空度が所定の真空度に達し、かつ真空処理室101内の真空処理工程が終了し、かつ真空処理室101内の圧力が所望の圧力となった後に、ゲートバルブ103が開放される。次に、真空処理された後の被処理物107を、真空処理部104から搬出部119へと、搬送装置202Cおよび搬送装置202Bが直線的に搬出する(図15)。
<搬入部・搬出部移動工程> 次に搬送装置202Bが搬入部108に収容されている真空処理前の被処理物107を真空処理部104まで直線的に移動できるように、つまり、搬入部108と真空処理部104とが軸線上に並ぶように、制御装置100は搬入部移動装置150aと搬出部移動装置150bとを作動させて搬入部108および搬出部119を方向x0(図15)に沿って所定距離117だけ移動させる。
<被処理物搬入工程> 次に真空処理側搬送装置202Aと搬入側搬送装置202Bとが、真空処理される前の被処理物107を搬入部108から真空処理部104へ直線的に搬入する(図16)。真空処理前の被処理物107が真空処理部104に搬入された後、ゲートバルブ103が密閉され、ヒータ111の電源がオフされる。
<真空処理工程> 前述したように、真空処理部104に搬入された真空処理前の被処理物107にプラズマCVD法によってシリコン膜が成膜される。本真空処理工程は前述した真空処理工程と同一の処理が行われるものである。本工程を実施している間に、以下の被処理物取出工程、搬入部・搬出部移動工程、被処理物設置工程、加熱工程、および搬入部・搬出部移動工程が並行して実施される。
<被処理物取出工程> 既に予備真空室102に搬出されている処理された被処理物107の温度が所定の温度に下がった後、ガス導入部112bから予備真空室102内に窒素ガスが導入される。予備真空室102内の圧力が大気圧とほぼ同一になると、扉22が開放されることで予備真空室102が大気開放される。そして、処理された被処理物107が搬出部119から取出される(図17)。
<被処理物設置工程> そして真空処理される前の新たな被処理物107が搬入部108に配置される(図18)。次に扉22が密閉される。
<加熱工程> 次に制御装置100は、予備真空室102内の真空排気を開始する。制御装置100は、ヒータ111の電源をオンすることで、真空処理される前の被処理物107を搬入部108において加熱する。
<搬入部・搬出部移動工程> 次に、処理された被処理物107を真空処理部104から搬出部119に直線的に搬出できるように、搬入部移動装置aおよび搬出部移動装置150bが作動して搬入部108と搬出部119とが方向x1(図18)に沿って移動する。すなわち制御装置100は、真空処理部104および搬出部119を搬送方向yの軸線上に並ぶように配置させる(図11)。
以降、制御装置100は、上記の被処理物搬出工程から搬入部・搬出部移動工程を繰り返し行う。このような一連の工程を実施することにより、被処理物107の入れ替えを効率的に行うことができ、また、真空処理工程実施中に、既に真空処理された被処理物107の冷却、および真空処理されることになる被処理物107の加熱を行うことができるので、真空処理装置1Aのタクトタイム(1つの被処理物107に必要な作業時間)を短縮することができる。
また本実施の形態によれば、扉22のx方向の長さは、図11に示すように、搬入部108および搬出部119を含む領域のx方向の長さよりも大きくされている。これにより、作業者などが搬入部108および搬出部の全てにアクセスし得る程度に開口部の大きさを大きくすることができるので、搬入部108a〜108eおよび搬出部119a〜119eを移動することなく、予備真空室102の外部から搬入部108a〜108eへ被処理物107を配置することが可能であり、かつ搬出部119a〜119eに保持されたそれぞれの被処理物107を予備真空室102外部へと取出すことが可能である。
上記のように扉22が、x方向において搬入部108および搬出部119を含む領域よりも長い場合、扉22の大きさが大きくなるので、その重量も大きくなる。本実施の形態においては、このように重量の大きい扉22が、実施の形態1と同様に、支持レール31によって安定的に支持される。ただし扉22と、それを支持するための機構とは、実施の形態1の構成によるものに限定されるものではなく、たとえば実施の形態2の構成によるものであってもよい。
なお本実施の形態においては搬入部108および搬出部119の各々が設けられるが、より長いタクトタイムが許容される場合、搬入部108および搬出部119の各々を兼ねた部分が設けられてもよい。またヒータ111a〜111eは設けられなくてもよい。また搬送機構が設けられる位置は真空装置の内部でなくてもよい。また本実施の形態においては真空処理としてプラズマCVDによる成膜処理が行われるが、真空処理はこれに限定されるものではなく、たとえば、スパッタ法や蒸着法などによる成膜処理、またはプラズマエッチング処理であってもよい。
(実施の形態4)
主に図19を参照して、本実施の形態の真空装置1Bは、複数の真空処理室101(マルチチャンバー)と、搬送室103Cと、予備真空室102と、扉22と、支持レール31とを有する。実施の形態3においては1つの真空処理室101が設けられるが、本実施の形態では複数の真空処理室101が設けられる。搬送室103Cは、複数の真空処理室101の各々と予備真空室102との間で被処理物107を搬送することができるように構成されている。たとえば、この搬送室103Cの構成は、予備真空室102と、特定の真空処理室101との間で被処理物107を搬送するために、被処理物107を回転させる機構を含む。なお本実施の形態においては、搬送室107が設けられることから、搬入部移動装置150aおよび搬出部移動装置150bはなくてもよい。
主に図19を参照して、本実施の形態の真空装置1Bは、複数の真空処理室101(マルチチャンバー)と、搬送室103Cと、予備真空室102と、扉22と、支持レール31とを有する。実施の形態3においては1つの真空処理室101が設けられるが、本実施の形態では複数の真空処理室101が設けられる。搬送室103Cは、複数の真空処理室101の各々と予備真空室102との間で被処理物107を搬送することができるように構成されている。たとえば、この搬送室103Cの構成は、予備真空室102と、特定の真空処理室101との間で被処理物107を搬送するために、被処理物107を回転させる機構を含む。なお本実施の形態においては、搬送室107が設けられることから、搬入部移動装置150aおよび搬出部移動装置150bはなくてもよい。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態3の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、真空容器を有する真空装置に特に有利に適用することができる。
1A 真空処理装置(真空装置)、20 真空容器、21 開口部、22 扉、30 支持レール駆動部、30A 本体部、30B ロッド、31 支持レール、31F 支持レール固定部、31M 支持レール可動部、32 ガイドレール、32F ガイドレール固定部、32M ガイドレール可動部、41 車輪、42 ローラー、51 扉駆動部、51A 変位部、51B 軌道部、51C 狭持部、51D 突出部、52 ガイドレール駆動部、52A 本体部、52B ロッド、61 Oリング、101 真空処理室、102 予備真空室(真空容器)、103 ゲートバルブ、103C 搬送室、104,104a〜104e 真空処理部、107 被処理物、107a 被処理面、108,108a〜108e 搬入部、111,111a〜111e ヒータ、119,119a〜119e 搬出部、FL 床面、T テーパー部。
Claims (9)
- 開口部を有する真空容器(20)と、
前記開口部を塞ぐための扉(22)と、
平面視において前記開口部と間隔を空けて第1方向(X)に延在し、かつ前記扉を前記第1方向に沿って移動可能に支持し、かつ平面視において前記第1方向と交差する第2方向(Y)に前記開口部と対向する部分を有する第1レール(31)とを備え、
前記第1レールは、前記第2方向に沿って移動可能な第1可動部(31M)を有する、真空装置。 - 前記第1および第2方向の各々は重力方向(Z)と交差している、請求の範囲第1項に記載の真空装置。
- 前記第1可動部を移動させるための第1駆動部(30)をさらに備えた、請求の範囲第1項または第2項に記載の真空装置。
- 前記扉を前記第1方向に沿って移動させるための第2駆動部(51)をさらに備えた、請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の真空装置。
- 前記第2駆動部は、前記扉の前記第1方向における位置を規定し、かつ前記扉の前記第2方向における位置を自由にするように、前記扉に取り付けられている、請求の範囲第4項に記載の真空装置。
- 前記第1レールは、前記第2方向における寸法が上方ほど小さくなるようなテーパー部(T)を有し、
前記扉は、前記第2方向において前記テーパー部を挟み込む部分(41)を有する、請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の真空装置。 - 平面視において前記開口部と間隔を空けて前記第1方向に延在し、かつ平面視において前記第2方向に前記開口部と対向する部分を有し、かつ前記扉を前記第1方向に沿って導く第2レール(32)をさらに備え、
前記第2レールは、前記第2方向に沿って移動可能な第2可動部(32M)を有する、請求の範囲第1項〜第6項のいずれかに記載の真空装置。 - 前記真空装置は複数の被処理物を一括して扱うためのものであり、
前記真空容器は、前記複数の被処理物のそれぞれを配置するための複数の領域を有する、請求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記載の真空装置。 - 前記複数の領域は一の方向に沿って一の長さに渡って配列されており、
前記扉は前記一の方向において前記一の長さよりも大きい長さを有する、請求の範囲第8項に記載の真空装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009026418 | 2009-02-06 | ||
JP2009026418 | 2009-02-06 | ||
PCT/JP2010/051703 WO2010090283A1 (ja) | 2009-02-06 | 2010-02-05 | 真空装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2010090283A1 true JPWO2010090283A1 (ja) | 2012-08-09 |
Family
ID=42542174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010549520A Withdrawn JPWO2010090283A1 (ja) | 2009-02-06 | 2010-02-05 | 真空装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20110283623A1 (ja) |
EP (1) | EP2395265A1 (ja) |
JP (1) | JPWO2010090283A1 (ja) |
WO (1) | WO2010090283A1 (ja) |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2157678A (en) * | 1938-04-11 | 1939-05-09 | Richard H Schielke | Refrigerator door |
JPH05208896A (ja) * | 1992-01-30 | 1993-08-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 箱型真空容器 |
JPH05229642A (ja) * | 1992-02-14 | 1993-09-07 | Murata Mach Ltd | トラバース装置 |
JPH0692430A (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-05 | Daifuku Co Ltd | 自走台車使用の搬送設備 |
JPH09199293A (ja) | 1996-01-18 | 1997-07-31 | Nikon Corp | 高周波を用いる処理装置および密封容器 |
JPH10303277A (ja) | 1997-04-28 | 1998-11-13 | Toshiba Corp | 扉開閉装置 |
US6017105A (en) * | 1998-11-03 | 2000-01-25 | Steris Corporation | Horizontal sliding door guidance method |
JP4288817B2 (ja) * | 2000-02-02 | 2009-07-01 | 株式会社島津製作所 | 加圧装置および液晶注入装置 |
US6799394B2 (en) * | 2002-01-18 | 2004-10-05 | Shen Tsung-Lin | Apparatus for sealing a vacuum chamber |
JP3794964B2 (ja) * | 2002-02-06 | 2006-07-12 | 三菱重工業株式会社 | クラスタ型真空処理装置 |
US7357427B2 (en) * | 2004-06-25 | 2008-04-15 | Kelsan Technologies Corp. | Method and apparatus for applying liquid compositions in rail systems |
US7871232B2 (en) * | 2005-05-12 | 2011-01-18 | Lutz David W | Line feed system with indexing cart |
-
2010
- 2010-02-05 JP JP2010549520A patent/JPWO2010090283A1/ja not_active Withdrawn
- 2010-02-05 WO PCT/JP2010/051703 patent/WO2010090283A1/ja active Application Filing
- 2010-02-05 US US13/147,466 patent/US20110283623A1/en not_active Abandoned
- 2010-02-05 EP EP10738614A patent/EP2395265A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20110283623A1 (en) | 2011-11-24 |
WO2010090283A1 (ja) | 2010-08-12 |
EP2395265A1 (en) | 2011-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4860167B2 (ja) | ロードロック装置,処理システム及び処理方法 | |
JP4406666B2 (ja) | 真空処理装置および真空処理工場 | |
TW200931577A (en) | Vacuum treatment system, and method for carrying substrate | |
JP2012004536A (ja) | 基板処理装置及び基板処理方法 | |
JP2010526446A5 (ja) | ||
JP4280785B2 (ja) | 真空処理装置および真空処理方法 | |
CN111334763B (zh) | 成膜装置 | |
JP2008251991A (ja) | ロードロック装置および昇圧方法 | |
US20120155994A1 (en) | Vacuum processing device and vacuum processing factory | |
JP2009164426A (ja) | プラズマcvd装置 | |
KR101898340B1 (ko) | 로드록 장치에 있어서의 기판 냉각 방법, 기판 반송 방법, 및 로드록 장치 | |
JP4885023B2 (ja) | ロードロック装置および基板の処理システム | |
WO2010090283A1 (ja) | 真空装置 | |
KR20150085112A (ko) | 성막 장치 | |
KR101688842B1 (ko) | 기판 처리 장치 | |
JP2010135505A (ja) | 真空装置 | |
CN111668143A (zh) | 基板收容装置 | |
JP2010194544A (ja) | 複数テーブル方式シーム溶接装置及びシーム溶接方法。 | |
JP6906559B2 (ja) | 基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム | |
JP2006108348A (ja) | 基板処理装置 | |
JP2011222656A (ja) | 基板処理装置 | |
JP2009224799A (ja) | 基板処理装置およびそれを用いた基板処理方法 | |
JP2019039058A (ja) | 加熱装置、加熱方法および基板処理装置 | |
JP2013201288A (ja) | 基板処理装置、基板処理方法および半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20121116 |