JPWO2010010791A1 - 有機トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

有機半導体を用いる有機トランジスタにおいて、そのトランジスタ特性をより向上させた有機トランジスタ及びその製造方法を提供する。第一に、(a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)絶縁層、(d)該絶縁層に接する有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタであって、該有機半導体層にフッ素系化合物(界面活性剤)を含有することを特徴とする有機トランジスタを提供するものである。第二に、有機トランジスタの製造方法であって、絶縁層上に、フッ素系界面活性剤を含有する有機半導体溶液の印刷又は塗布により(d)有機半導体層を形成する工程、又は、(d)フッ素系界面活性剤を含有する有機半導体層上に、印刷又は塗布により絶縁層を形成する工程を有することを特徴とする有機トランジスタの製造方法を提供する。

Description

本発明は、液晶ディスプレイ、電子ペーパー、EL表示装置、RF−IDタグ等に用いられる、有機半導体を用いた有機トランジスタ及びその製造方法に関する。
トランジスタはテレビやコンピューター機器を構成する重要な電子素子(電子部品)として広く活用されており、現在、シリコン等の無機物を主材料にして製造されている。近年、こうしたトランジスタの部材に有機物を使った有機トランジスタが注目を集めている(非特許文献1参照)。有機トランジスタは、印刷法等のウェットプロセスで形成が可能なことから、従来のシリコンプロセスで必須であった、高価な真空装置が必要なく、設備投資も含めた生産コストの劇的な低減が可能であり、また、プロセスの低温化が可能であり、プラスチック基板上にも形成できることから、ユビキタス時代の必須アイテム、すなわち、フレキシブル&低コスト端末の実現には欠かせない構成要素と考えられている。
有機トランジスタは三つの電極、絶縁層及び半導体層を必須部材とする有機半導体素子である。素子を構成する電極層、絶縁層、半導体層の形成法には、印刷法等のウェットプロセスと真空蒸着やスパッタリング等のドライプロセスがあるが、低コスト化を考えるとウェットプロセスが好ましい(非特許文献2参照)。
更に、有機トランジスタの性能を向上させるための方法として、チャネル形成領域を構成する有機半導体層の結晶性向上を目的とし、ゲート絶縁層の表面をシランカップリング剤に代表される表面処理剤で処理し、その上に有機半導体材料を用いてチャネル形成領域を形成している例が紹介されている(非特許文献3参照、特許文献1参照)。しかしながら、基材表面をシランカップリングで隙間無く完全に覆う理想的な表面処理は必然的に絶縁膜表面の撥液性を高めてしまう。これにより、これまで、該処理表面に有機半導体溶液を均一に塗布し均一な有機半導体膜を形成することが困難であった。従来は、限定されたシランカップリング剤の適用や、処理条件を限定したり、さらに、限定された溶剤を使用することにより該表面処理を行っていた。従来の方法では、得られるトランジスタ特性の向上が制限されるばかりでなく、使用できる溶剤が限定されることから、必然的にウェットプロセスの方法が限定され、有機トランジスタの最大の特徴である、フレキシブルで大面積のトランジスタ素子を実用水準で実現することが困難であった。
有機半導体溶液に樹脂を添加する例として、P3HT(Poly(3−hexylthiophene))やPQT−12(poly[5,5‘−bis(3−dodecyl−2−thienyl)−2,2’−bithiophene)]とポリメチルメタクリレート樹脂をジクロロフェノールに溶解させたブレンド溶液を用いる例がある。シランカップリング剤で表面処理した酸化シリコン絶縁膜上に、前記ブレンド溶液をスピンコート製膜することにより、保護膜の作用を有するPMMAが、自発的に層分離し、酸化シリコン上に形成された有機半導体層をカバーする層分離構造を形成することが示されている(非特許文献4参照)。しかしながら、フッ素系界面活性剤の添加に関する記載は無く、またフッ素系界面活性剤の添加した有機半導体を用いることにより、トランジスタ素子の性能が向上できるとの知見も見当たらない。
特開2007−005698号公報
アドバンスドマテリアルズ(Advanced Materials) 2002年、第14号, P.99 ケミストリーオブマテリアルズ(Chemistry of Materials)2004年、第16号、P.4543 (IEEE エレクトロンデバイスレターズ,VOL.12,P.606(1997) (アドバンストマテリアルズ,VOL18,P.2900−2904(2006)
本発明の課題は、有機半導体を用いる有機トランジスタにおいて、そのトランジスタ特性をより向上させた有機トランジスタ及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、第一に、(a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)絶縁層、(d)該絶縁層に接する有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタであって、該有機半導体層にフッ素系化合物(界面活性剤)を含有することを特徴とする有機トランジスタを提供するものである。
第二に、(a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)絶縁層、(d)該絶縁層に接する有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタの製造方法であって、該絶縁層上に、フッ素系界面活性剤を含有する有機半導体溶液の印刷又は塗布により(d)有機半導体層を形成する工程、又は、(d)フッ素系界面活性剤を含有する有機半導体層上に、印刷又は塗布により絶縁層を形成する工程を有することを特徴とする有機トランジスタの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、有機トランジスタに、フッ素系化合物(界面活性剤)を含有する有機半導体層を形成することにより、トランジスタ特性(電界効果移動度、ON/OFF比)を向上できる。特に結晶性を有する有機半導体において特性向上効果が高い。これはフッ素系界面活性剤の添加により有機半導体分子の配列性および結晶性が高まりトランジスタの性能が向上しているものと推定されるが、むろんこれは本発明をなんら制限するものではない。
また、本発明によれば、フッ素系界面活性剤を含有する有機半導体を用いることにより、従来有機半導体膜の形成が困難であった、極めて撥液性の高い絶縁膜上にも有機半導体層を容易に形成できる。すなわち、各種シランカップリング剤で高度にSAM(自己組織膜)処理された極めて撥液性の高い絶縁膜上にも印刷法等のウェットプロセスで均一で優れたトランジスタ特性を発揮する高性能な有機半導体薄膜を容易に形成することができる。
本発明の有機半導体素子の一例を模式的に示す概略構成図である。
本発明は、有機トランジスタ素子に関するものであり、その構造は、(a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)絶縁層、(d)該絶縁層に接する有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタに関するものである。特に、該有機半導体層に、フッ素系化合物(界面活性剤)を含有することを特徴としている。
本発明の有機トランジスタは、次の工程で製造される。すなわち、(a)基板上に、(b)ゲート電極を形成する工程、(c)絶縁層を形成する工程、(d)該絶縁層に接する有機半導体層を形成する工程を有する。(c)絶縁層と、(d)該絶縁層に接する有機半導体層との相対的位置関係は、例えば、絶縁層を形成した後に、有機半導体層を形成しても良いし、逆に、有機半導体層を形成した後に絶縁層を形成しても良い。それぞれの層は印刷又は塗布方式で形成されることが好ましい。
本発明の有機トランジスタは、横型および縦型のトランジスタ構造をとることができる。横型トランジスタとして例えば、ゲート電極のトランジスタ構成要素との位置関係により定義されるボトムゲート型(BG)又はトップゲート型(TG)のトランジスタが適用できる。またBG型やTG型それぞれにソース・ドレイン電極と有機半導体層の位置関係より、ボトムコンタクト型、トップコンタクト型、ボトムトップコンタクト型等のトランジスタ構造をとることができる。
本発明によれば、ボトムゲート型の有機トランジスタを形成する場合は絶縁層を形成した後にフッ素系界面活性剤を含有する有機半導体層を重ねればよいし、トップゲート型の有機トランジスタを形成する場合にはフッ素系界面活性剤を含有する有機半導体層を形成した後に絶縁層を形成すればよい。
本発明の有機トランジスタに適用できる基板に制限は無く、例えば、シリコン、絶縁層となるよう表面を酸化シリコン化した熱酸化膜シリコン、ガラス、ステンレス等の金属薄板および、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のプラスチックフィルムおよびこれらフィルムにガスバリヤー性、ハードコート層を付けた複合フィルムが使用できる。トランジスタのフレキシブル化の観点からプラスチックフィルムが好適に使用できる。
本発明の有機トランジスタにおいて、有機半導体層を除くそれぞれの機能層の形成方法には特に制限は無く、ドライプロセスでも、ウェットプロセスでも良い。例えば、ゲート電極(b)の形成には、スパッタ、蒸着、イオンプレーティング、フォトリソグラフィー、エッチングに代表されるドライプロセスや、印刷法等のウェットプロセスが適用できる。特に、ウェットプロセスは、製造コストの劇的な低減が期待できることから本発明の好ましい実施形態である。ウェットプロセスとして、例えば、インクジェット法、スクーリーン印刷法、スピンコート法、バーコート法、スリットコート法、ディップコート法、スプレーコート法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、グラビアオフセット法、凸版オフセット法、マイクロコンタクトプリント法、凸版反転印刷法等が用いられる。
印刷法の場合、ゲート電極を形成する導電インキとしては、例えば、適当な溶剤中に、金、銀、銅、ニッケル、亜鉛、アルミ、カルシウム、マグネシウム、鉄、白金、パラジウム、スズ、クロム、鉛、等の金属粒子及銀/パラジウム等のこれら金属の合金、酸化銀、有機銀、有機金等の比較的低温で熱分化して導電性金属を与える熱分解性金属化合物、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジュウムスズ(ITO)等の導電性金属酸化物粒子を導電性成分として含んでいても良いし、ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)、ポリアニリン等の導電性高分子を含んでいても良い。溶剤の種類に制限はなく該導電性材料の溶解または分散に適した溶剤を適宜選択できる。例えば、水、炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エーテル系、エステル系、フッ素系などの各種有機溶剤が使用できる。又、インキには前記導電性材料の他、必要に応じて樹脂等のバインダー成分、酸化防止剤、皮膜形成促進のための各種触媒、各種界面エネルギー調整剤、レベリング剤、離型促進剤等を添加できる。これ等のインキの中でも、特にナノ銀粒子を溶剤に分散し、低分子シリコーン等の離型剤、フッ素界面活性剤等の界面エネルギー調性剤を混合したインキは凸版オフセット法に適しており、優れたパターンニング性および低温焼成で高い導電性を示すことから好適に使用できる。インキ膜層から、電子部品の構成する機能性材料層への変換は、例えば、常温乾燥、加熱処理、および紫外線、電子線の照射等の処理等、インキ特性や電子部品にとってそれぞれに最適な方法で実施できる。
前述のように、本発明の有機トランジスタにおいて、有機半導体層を除くそれぞれの機能層の形成方法には特に制限は無く、ドライプロセスでも、ウェットプロセスでも良い。例えば、絶縁層(c)の形成にも、スパッタ、蒸着、イオンプレーティング、フォトリソグラフィー、エッチングに代表されるドライプロセスや、印刷法等のウェットプロセスが適用できる。特に、ウェットプロセスは、製造コストの劇的な低減が期待できることから本発明の好ましい実施形態である。ウェットプロセスとして、例えば、インクジェット法、スクーリーン印刷法、スピンコート法、バーコート法、スリットコート法、ディップコート法、スプレーコート法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、グラビアオフセット法、凸版オフセット法、凸版反転印刷法等が用いられる。
印刷法を適用する場合、絶縁層(c)を形成する絶縁インキは、絶縁性を示す材料を含んでいれば良く、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、アクリルニトリル系樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルフェノール系樹脂、フェノール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂などが適用できる。また、これら単独または2種類以上を併用してもよく、必要に応じて、アルミナ微粒子、シリカ微粒子、タンタルオキサイド微粒子等の高比誘電率粒子や中空シリカ微粒子等の低比誘電率粒子などの体質成分を添加しても良い。絶縁インキに適用できる溶剤に制限は無く、例えば、水、炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エーテル系、エステル系、グリコールエーテル系、フッ素系などの各種有機溶剤が使用できる。また必要に応じて、樹脂等のバインダー成分、酸化防止剤、レベリング剤、離型促進剤、皮膜形成促進のための各種触媒を使用できる。更に、シリコーン系およびフッ素系の界面活性剤を添加することができる。インキ膜層から、トランジスタ構成する機能性材料層への変換は、例えば、常温乾燥、加熱処理、および紫外線、電子線の照射等の処理等、インキ特性や電子部品にとってそれぞれに最適な方法で実施できる。
以上のように、本発明の有機トランジスタは、ゲート電極(b)、絶縁層(c)の形成はドライプロセスでも、ウェットプロセスでも良い。しかしながら、本発明の有機トランジスタにおいて、有機半導体層(d)の形成は、印刷法等のウェットプロセスを必須とすることを特徴としている。
本発明の有機トランジスタにおける有機半導体層の形成には、溶剤可溶性でウェットプロセスが可能な有機半導体が適用できる。溶剤可溶性有機半導体として、P3HT(ポリ(3−へキシルチオフェン))、PQT−12(ポリ[5,5‘−ビス(3−dodecyl−2−チエニル1)−2,2’−ビチオフェン])等のポリチオフェン系高分子、PB10TTT,PB12TTT,PB14TTT,PB16PBTTT等のチオフェン−チエノチオフェン(PBTTT:ポリ(2,5−ビス(3−アルキルチオフェン−2-イル)チエノ[3,2−b]チオフェン))共重合体、可溶性のチオフェン系オリゴマー、F8T2等のフルオレン系高分子、フェニレンビニレン系高分子、トリアリールアミン系高分子、TIPSペンタセン及びこれら有機半導体の前駆体や混合体が好適に使用できる。上記の有機半導体の中でも、P3HT(ポリ(3−へキシルチオフェン))、PQT−12(ポリ[5,5‘−ビス(3−dodecyl−2−チエニル1)−2,2’−ビチオフェン])等のポリチオフェン系高分子、PB10TTT,PB12TTT,PB14TTT,PB16PBTTT等のチオフェン−チエノチオフェン(PBTTT:ポリ(2,5−ビス(3−アルキルチオフェン−2-イル)チエノ[3,2−b]チオフェン))共重合体、TIPSペンタセン等の単独又は2種類以上の混合体が好ましい。これらの有機半導体は、自己凝集性が高く、結晶構造を取ることによって優れたトランジスタ特性を発揮することが出来る。
これら有機半導体インキに適用可能な溶剤は、常温もしくは多少の加熱で該有機半導体を溶解でき、適度の揮発性を有し、溶剤揮発後に有機半導体薄膜を形成できればよく、例えば、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロホルム、アニソール、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジクロルベンゼンやトリクロロベンゼン等のクロルベンゼン系溶剤、フッ素系溶剤を、単独またはこれら溶媒を含有する混合溶媒が好適に使用できる。
本発明の有機トランジスタにおける有機半導体層を形成する有機半導体インキは、フッ素系の界面活性剤を含有することを特徴としている。特に結晶性有機半導体インキへのフッ素系界面活性剤は、インキ特性の向上効果のみならず、インキの乾燥により形成した半導体膜の特性、例えば電界効果移動度等の向上に寄与するものである。また、インキ特性の向上を目的として、更に少量のシリコーン系や、炭化水素系の界面活性剤を補助的に添加することもできる。
このように本発明は、この有機半導体層にフッ素系界面活性剤を含有することを主たる特徴としている。一般的に有機トランジスタは、ゲート絶縁膜表面を、例えば、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、オクチルトリクロロシラン(OTS−8)、オクタデシルトリクロロシラン、(OTS−18)、ドデシルトリクロロシラン(DTS)、フッ素置換オクタトリクロロシラン(PFOTS)、β−フェネチルトリクロロシラン等のシランカップリング剤でSAM(自己組織膜)処理を施すことによりトランジスタ特性の向上が図られている。しかしながら、緻密にSAM処理された表面は必然的に撥液性が大きくなり、その表面に均一な有機半導体薄膜を形成することがこれまで困難であった。このため適用できるトランジスタ構造や、溶剤種および印刷方法に大きな制限があった。本発明では、フッ素系界面活性剤を有機半導体インキに添加し、有機半導体インキまたは有機半導体膜の表面エネルギーを調節することにより、撥液性の高いゲート絶縁膜上にも容易に均一な有機半導体層を形成することができる。これにより適用する有機半導体の種類に最適なSAM処理剤と条件を制限無く選択でき、これまで達成不可能であったトランジスタ特性を実現するものである。
フッ素系界面活性剤としては、含フッ素基と親水性基及び/または親油性基が同一分子中に存在する界面活性剤が使用できる。ここで、含フッ素基に特に制限はないが、アルキル基の水素原子が全て若しくは部分的にフッ素原子に置換されたパーフルオロアルキル基、パーフルオロアルキル基に酸素原子を介した構造を有するパーフルオロポリエーテル基が好ましい。含フッ素基がパーフルオロアルキルキル基の場合、その炭素数は6以上が好ましい。電界効果移動度の制御、ON/OFF比等のトランジスタ特性向上の点から、フッ素系界面活性剤は、フッ素化(メタ)アクリル重合体であることが好ましい。フッ素化(メタ)アクリル重合体において、含フッ素基は主鎖、側鎖、分子末端の何れに存在していても良いが、重合体中のフッ素含有量の制御、原料の入手性等の点から含フッ素基は側鎖に存在していることが好ましく、フッ素化(メタ)アクリレートを原料として重合体を得ることが工業的に簡便で好ましい。以下、特に断わりのない限り、メタアクリレート、アクリレート、ハロアクリレートおよびシアノアクリレートを総称して(メタ)アクリレートという。フッ素化(メタ)アクリレ−トは下記一般式(A−1)で表される。
CH=C(R)COO(X)2m+1 (A−1)
(ここで、RはH、CH、Cl、FまたはCNであり、Xは2価の連結基で具体的には、−(CH−、−CHCH(OH)(CH−、−(CHN(R)SO−、−(CHN(R)CO−(但し、nは1〜10の整数であり、RはHまたは炭素数1〜18のアルキル基である。)、−CH(CH)−、−CH(CHCH)−、−C(CH−、−CH(CF)−、−C(CF−、CHCFH−等であり、aは0または1、mは1〜20の整数である。)
フッ素化(メタ)アクリレートの具体例として以下の如きものが挙げられる。
A−1 :CH=CHCOOCHCH17
A−2 :CH=C(CH)COOCHCH17
A−3 :CH=CHCOOCHCH1225
A−4 :CH=CHCOOCHCH13
A−5 :CH=CHCOOCHCH
A−6 :CH=CFCOOCHCH13
A−7 :CH=CHCOOCHCF
A−8 :CH=C(CH)COOCHCF(CF
A−9 :CH=C(CH)COOCHCFHCF
A−10 :CH=CHCOOCH(CF
A−11 :CH=CHCOOCHCH(OH)CH17
A−12 :CH=CHCOOCHCHN(C)SO17
A−13 :CH=CHCOOCHCHN(C)COC15
尚、本発明がこれら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。フッ素化(メタ)アクリレートは1種類だけを用いても2種類以上を同時に用いても構わない。フッ素化(メタ)アクリル重合体は、他の成分との相溶性等考慮して、非フッ素(メタ)アクリレートとの共重合体であることが好ましい。このような非フッ素(メタ)アクリレートには特に制限はないが、他の成分との相溶性等の観点から、ポリオキシアルキレン基を含むマクロモノマー型非フッ素(メタ)アクリレートが好ましい。
このような化合物としては、例えば、新中村化学工業(株)社製NKエステルM−20G、M−40G、M−90G、M−230G、M−450G、AM−90G、1G、2G、3G、4G、9G、14G、23G、9PG、A−200、A−400、A−600、APG−400、APG−700、日油(株)社製ブレンマーPE−90、PE−200、PE−350、PME−100、PME−200、PME−400、PME−4000、PP−1000、PP−500、PP−800、70FEP−350B、55PET−800、50POEP−800B、10PB−500B、10APB−500B、NKH−5050、PDE−50、PDE−100、PDE−150、PDE−200、PDE−400、PDE−600、AP−400、AE−350、ADE−200、ADE−400等が挙げられる。尚、本発明が上記具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。
また、上記以外の非フッ素(メタ)アクリレートを使用することも可能である。それらの例示化合物としては、スチレン、ブタジエン、核置換スチレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸、酢酸ビニル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシルブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、またα,β−エチレン性不飽和カルボン酸、即ちアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の一価ないし二価のカルボン酸、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸誘導体としてアルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(以後この表現はアクリル酸アルキルエステルとメタクリル酸アルキルエステルの両方を総称するものとする。)、即ち(メタ)アクリル酸のメチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、ステアリルエステル等、また(メタ)アクリル酸の炭素数1〜18のヒドロキシアルキルエステル、即ち2−ヒドロキシエチルエステル、ヒドロキシプロピルエステル、ヒドロキシブチルエステル等、更にはモノ(アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェ−ト、モノ(メタクリロキシエチル)アシッドホスフェ−ト、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。さらに、(メタ)アクリル酸の炭素数1〜18のアミノアルキルエステル即ちジメチルアミノエチルエステル、ジエチルアミノエチルエステル、ジエチルアミノプロピルエステル等、また(メタ)アクリル酸の、炭素数が3〜18のエーテル酸素含有アルキルエステル、例えばメトキシエチルエステル、エトキシエチルエステル、メトキシプロピルエステル、メチルカルビルエステル、エチルカルビルエステル、ブチルカルビルエステル等、更に環状構造含有モノマーとして、例えばジシクロペンタニルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イソボルニルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジメチルアダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等、またアルキル炭素数が1〜18のアルキルビニルエーテル、例えばメチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル等、(メタ)アクリル酸のグリシジルエステル、即ちグリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート等、また、東亜合成株式会社製AA−6、AN−6、チッソ株式会社製サイラプレーンFM−0711、FM−0721,TM−0701T、共栄社化学株式会社製HOA−MS、HOA−MPL、HOA−MPE、HOA−HH、東亜合成株式会社製アロニックス M−5300、M−5400、M−5500、M−5600、M−5700等の市販品が挙げられる。尚、本発明が、これら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論である。
このような非フッ素化(メタ)アクリレートは、1種類であっても良いし、2種類以上を同時に用いても構わない。
本発明に係るフッ素化(メタ)アクリル重合体の製造方法には、何ら制限はなく、公知の方法、即ちラジカル重合法、カチオン重合法、アニオン重合法等の重合機構に基づき、溶液重合法、塊状重合法、更にエマルジョン重合法等によって製造できるが、特にラジカル重合法が簡便であり、工業的に好ましい。
この場合重合開始剤としては、当業界公知のものを使用することができ、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ジアシル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、フェニルアゾトリフェニルメタン等のアゾ化合物、Mn(acac)等の金属キレート化合物等が挙げられる。また、重合体の分子量は、重合方法、重合開始剤等によってもコントロールすることが可能であるが、必要に応じて業界公知の連鎖移動剤を使用できる。連鎖移動剤としては例えば、ラウリルメルカプタン、2−メルカプトエタノ−ル、エチルチオグリコ−ル酸、オクチルチオグリコ−ル酸等が挙げられる。
また、光増感剤や光開始剤の存在下での光重合、あるいは放射線や熱をエネルギー源とする重合によっても本発明に係るフッ素系のランダムもしくはブロック共重合体を得ることができる。重合は、溶剤の存在下又は非存在下のいずれでも実施できるが、作業性の点から溶剤存在下の場合の方が好ましい。溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶剤、 1,1,1−トリクロルエタン、クロロホルム等のハロゲン系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、更にパ−フロロオクタン、パ−フロロトリ−n−ブチルアミン等のフッ素化イナ−トリキッド類のいずれも使用できる。
本発明に係わるフッ素化(メタ)アクリル重合体の分子量は、重量平均分子量で、3,000〜1,000,000が良く、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは10,000〜300,000が良い。
また添加するフッ素系界面活性剤は1種類でもよくまた2種類以上の混合物でもよい。さらフッ素系界面活性剤に少量のシリコーン系や炭化水素系の界面活性剤を混合して使用することもできる。具体的なものとしては、例えば、メガファックF−482、メガファックF−470(R−08)、メガファックF−472SF、メガファックR−30、メガファックF−484、メガファックF−486、メガファックF−172D、メガファックMCF−350SF、メガファックF−178RM(以上、商品名 DIC製)等があるが、特に限定するものではない。また、これらは単独または二種以上を併用しても良い。これらのフッ素系界面活性剤は全インキ組成物中、有効成分で0.01〜5.0質量%、好ましくは有効成分で0.05〜1.0質量%含有される。
中でもP3HT、PQT−12等の結晶性の高い高分子有機半導体への表面偏析性の高いフッ素系界面活性剤の添加は電界効果移動度、ON/OFF比等のトランジスタ特性向上に特に有効である。
フッ素系界面活性剤含有の有機半導体層はウェットプロセスにより容易に形成できる。例えばインクジェット法、スクーリーン印刷法、スピンコート法、バーコート法、スリットコート法、ディップコート法、スプレーコート法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、グラビアオフセット法、凸版オフセット法、マイクロコンタクトプリント法、凸版反転印刷法等を用いることができる。
本発明の有機トランジスタにおいて、ソース、ドレイン電極(e)の形成も、特に制限は無く、ドライプロセスでも、ウェットプロセスでも良い。ゲート電極(b)の形成と同様に、スパッタ、蒸着、イオンプレーティング、フォトリソグラフィー、エッチングに代表されるドライプロセスや、印刷法等のウェットプロセスが適用できる。特に、ウェットプロセスは、製造コストの大幅な低減が期待できることから本発明の好ましい実施形態である。ウェットプロセスとして、例えば、インクジェット法、スクーリーン印刷法、スピンコート法、バーコート法、スリットコート法、ディップコート法、スプレーコート法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、グラビアオフセット法、凸版オフセット法、マイクロコンタクトプリント法、凸版反転印刷法等が用いられる。
印刷法の場合、ソース、ドレイン電極(e)を形成する導電インキとしては、ゲート電極(b)の形成と同様に、例えば、適当な溶剤中に、金、銀、銅、ニッケル、亜鉛、アルミ、カルシウム、マグネシウム、鉄、白金、パラジウム、スズ、クロム、鉛、等の金属粒子及銀/パラジウム等のこれら金属の合金、酸化銀、有機銀、有機金等の比較的低温で熱分解して導電性金属を与える熱分解性金属化合物、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジュウムスズ(ITO)等の導電性金属酸化物粒子を導電性成分として含んでいても良いし、ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)、ポリアニリン等の導電性高分子を含んでいても良い。溶剤の種類に制限はなく該導電性材料の溶解または分散に適した溶剤を適宜選択できる。例えば、水、炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エーテル系、エステル系、などの各種有機溶剤が使用できる。又、インキには前記導電性材料の他、必要に応じて樹脂等のバインダー成分、酸化防止剤、皮膜形成促進のための各種触媒、各種界面エネルギー調整剤、レベリング剤、離型促進剤等を添加できる。これ等のインキの中でも、特にナノ銀粒子を溶剤に分散し、低分子シリコーン等の離型剤、フッ素界面活性剤等の界面エネルギー調整剤を混合したインキは凸版オフセット法に適しており、優れたパターンニング性および低温焼成で高い導電性を示すことから好適に使用できる。インキ膜層から、有機トランジスタを構成するソース、ドレイン電極への変換は、例えば、常温乾燥、加熱処理、および紫外線、電子線の照射等の処理等、インキ特性や電子部品にとってそれぞれに最適な方法で実施できる。
以下に、図1に示すボトムゲートボトムコンタクト(BGBC)構造を有するテスト素子を作成し、本発明の有機トランジスタの特性評価を行った。Id−Vg、Id−Vd測定値より電界効果移動度、ON/OFF値を算出した。
(合成例1)フッ素(メタ)アクリル重合体(1)の合成
撹拌装置、コンデンサー、温度計、滴下ロートを備えたガラスフラスコに、フッ素化(メタ)アクリレートとして(A−1)を27重量部、非フッ素(メタ)アクリレートとして、ポリオキシプロピレンモノメタクリレート(平均重合度;5)を21.6重量部、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シランを5.4重量部、重合溶媒としてメチルエチルケトン(MEK)を66.1重量部、および重合開始剤としてジメチル2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオネート)を0.54重量部、秤量し仕込む。また、(A−1)を63重量部、ポリオキシプロピレンモノメタクリレート(平均重合度;5)を50.4重量部、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シランを12.6重量部、MEKを124.2重量部、ジメチル2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオネート)を1.26重量部、別途予め混合した溶液(滴下溶液)を調製する。ガラスフラスコ内に窒素気流を通じ、80℃まで昇温した後、滴下液を2時間かけて滴下し、80℃にて3時間ホールドする。その後、ジメチル2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオネート)0.9重量部をMEK9重量部に溶解させた溶液を加えて,さらに7時間ホールドし、フッ素化(メタ)アクリル重合体(1)を得た。得られた重合体(1)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の重量平均分子量はMw=185,000であった。
(合成例2)フッ素化(メタ)アクリル重合体(2)の合成
ガラス製重合管に、フッ素化(メタ)アクリレートとして(A−1)を9.3g、非フッ素(メタ)アクリレートとして4−(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)フェニルベンゼンを18g、重合溶媒としてトルエン220mL、重合開始剤として2,2’アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリルと(A−1)0.55gを秤量し仕込む。この溶液に窒素気流を通じ酸素を取り除いた後、60℃で24時間反応させた。反応終了後、反応液を濃縮し、濃縮液を1Lのメタノール中に滴下した。沈殿した固体をメタノールで良く洗浄し、フッ素化(メタ)アクリル重合体(2)を得た。得られた重合体(2)のGPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量はMw=47,000であった。
(実施例1)
以下の手順で、図1に示すボトムゲートボトムコンタクト(BGBC)構造を有するトランジスタ特性測定用素子を作成した。
(1)ゲート電極の形成:無アルカリガラス上にスパッタ方式によりCr膜を形成しこれを所望のパターンにエッチングすることによりゲート電極を形成した。
(2)ゲート絶縁層の形成:ポリビニルフェノールとポリメタクリレート共重合体を絶縁樹脂成分とする絶縁インキを用い、スピンコート法によりCr電極上に塗布し、クリーンオーブン中で140℃約1時間熱処理し膜厚約1μmの有機ゲート絶縁層を形成した。
(3)ソース、ドレイン電極の形成:先に形成したゲート絶縁層上にメタルマスクを用いて真空蒸着法により金からなるチャネル長50μm、チャネル幅2mmのソース、ドレイン電極パターンを形成した。
(4)有機半導体層の形成:有機半導体P3HTのキシレン0.5重量%溶液にフッ素系界面活性剤(商品名メガファック MCF350SF(フッ素化(メタ)アクリル重合体,重量平均分子量Mw=53,000):DIC社製品)を1wt%添加し、スピンコート法により、上記ゲート絶縁層上にP3HT薄膜を形成した。
(5)作成した素子はグローボックス中で150℃、約5分の熱処理を行った後にId−Vg、Id−Vd特性を半導体パラメター測定装置(ケースレー社4200)を用いて測定し、これより電界効果移動度及びON/OFF比を周知の方法より求めた。電界効果移動度の単位は、cm2/Vsである。結果を表1に示す。
(実施例2)
有機半導体(P3HT)溶液に添加するフッ素系界面活性剤として合成例2で得た重合体を使用した以外実施例1と同様に有機トランジスタ素子を作成した。得られたトランジスタ特性を表1に示す。
(実施例3)
図1に示すボトムゲートボトムコンタクト(BGBC)構造を有するトランジスタ特性測定用素子を作成した。
(1)ゲート電極の形成:厚さ約125μmのハードコード付ポリカーボネートフィルムを所定の大きさにカットし、ナノ粒子銀を均一に分散させた導電インキをスピンコートによりフィルム上に均一に塗布し、クリーンオーブン中で180℃、30分焼成した。
(2)絶縁層の形成:ポリビニルフェノールとポリメタクリレート共重合体を絶縁樹脂成分とする絶縁インキを用い、スピンコート法によりCr電極上に塗布し、クリーンオーブン中で140℃約1時間熱処理し膜厚約0.8μmの有機ゲート絶縁層を形成した。
(3)ソース、ドレイン電極の形成:反転印刷用の導電性インキを用い凸版反転印刷により、先に形成したゲート絶縁層上にチャネル長50μm、チャネル幅4mmのソース、ドレイン電極パターンを形成し、クリーンオーブン中で180℃、30分焼成し、銀電極を形成した。
(4)有機半導体層の形成:
P3HTのキシレン0.5重量%溶液に、フッ素系界面活性剤として合成例1で得た重合体(1)と合成例2で得た重合体(2)の40/60wt%混合体を1%添加し有機半導体インキを調製した。調製した有機半導体インキを、バーコーターを用いて平滑なポリジメチルシロキサン(PDMS)ゴム上に塗膜を形成した後、該塗膜に先に調製したソース、ドレイン電極付の絶縁層を押し当て、該半導体塗膜を該絶縁層上に転写し、膜厚約70nmのP3HT半導体層を絶縁層上に形成した。
(5)作成した素子はグローボックス中で150℃、約5分の熱処理を行い、Id−Vg、Id−Vd特性を、半導体パラメター測定装置(ケースレー社4200)を用いて測定し、電界効果移動度及びON/OFFを周知の方法より求めた。得られたトランジスタ特性を表1に示す。
(実施例4)
(1)基板、ゲート電極、絶縁層:厚さ300nm熱酸化シリコン付きシリコンウエハーより所定の大きさに切り出し、熱酸化シリコン表面をオクチルトリクロロシラン(OTS−8)で表面修飾した。ゲート電極は酸化シリコンをダイヤモンドペンで削りだしたシリコン面を使用した。
(2)有機半導体層の形成:P3HTのキシレン0.5重量%溶液に、フッ素系界面活性剤として合成例1で得た重合体(1)を3%添加し有機半導体インキを調製した。OTS−8で表面処理した熱酸化シリコン基板上にスピンコート法により厚さ約70nmの有機半導体層を形成した。
(3)作成した素子はグローボックス中で150℃、約5分の熱処理を行い、Id−Vg、Id−Vd特性を半導体パラメター測定装置(ケースレー社4200)を用いて測定し、電界効果移動度及びON/OFF比を周知の方法より求めた。得られたトランジスタ特性を表1に示す。
(比較例1)
有機半導体インキにフッ素系界面活性剤を添加しない以外実施例1と同様の方法でトランジスタ素子を作成し、その特性を測定した。得られた特性を表1に示す。
(比較例2)
実施例4においてフッ素系界面活性剤を添加しないP3HTのキシレン溶液はスピンコート塗布時にOTS−8処理した酸化シリコン上で液がハジキ、塗膜が形成できなかった。
Figure 2010010791
本発明の有機半導体素子は、液晶ディスプレイ、電子ペーパー、EL表示装置、RF−IDタグ等に用いる電子素子の製造に相応しく応用できる。
1.基板
2.ゲート電極
3.絶縁膜
4.有機半導体層
5.ソース、ドレイン電極
本発明は、第一に、(a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)ゲート絶縁膜、(d)該ゲート絶縁膜に接する、印刷又は塗布により形成された有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタであって、該有機半導体層にフッ素化(メタ)アクリレートを原料とするフッ素化(メタ)アクリル重合体を含有し、
該フッ素化(メタ)アクリレートが
CH =C(R )COO(X) 2m+1
(ここで、R はH、CH 、Cl、FまたはCNであり、Xは2価の連結基で、−(CH −、−CH CH(OH)(CH −、−(CH N(R )SO −、−(CH N(R )CO−(但し、nは1〜10の整数であり、R はHまたは炭素数1〜18のアルキル基である。)、−CH(CH )−、−CH(CH CH )−、−C(CH −、−CH(CF )−、−C(CF −、CH CFH−であり、aは0または1、mは1〜20の整数である。)であることを特徴とする有機トランジスタを提供するものである。
第二に、a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)ゲート絶縁膜、(d)該ゲート絶縁膜に接する有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタの製造方法であって、該ゲート絶縁膜上に、フッ素化(メタ)アクリレートを原料とするフッ素化(メタ)アクリル重合体を含有する該有機半導体溶液の印刷又は塗布により該有機半導体層を形成する工程、又は、フッ素化(メタ)アクリレートを原料とするフッ素化(メタ)アクリル重合体を含有する有機半導体層上に、印刷又は塗布により該ゲート絶縁膜を形成する工程を有し、
該フッ素化(メタ)アクリレートが
CH =C(R )COO(X) 2m+1
(ここで、R はH、CH 、Cl、FまたはCNであり、Xは2価の連結基で、−(CH −、−CH CH(OH)(CH −、−(CH N(R )SO −、−(CH N(R )CO−(但し、nは1〜10の整数であり、R はHまたは炭素数1〜18のアルキル基である。)、−CH(CH )−、−CH(CH CH )−、−C(CH −、−CH(CF )−、−C(CF −、CH CFH−であり、aは0または1、mは1〜20の整数である。)であることを特徴とする有機トランジスタの製造方法を提供するものである。
尚、以下、単なる「絶縁層」、単なる「絶縁膜」、「ゲート絶縁膜」との技術用語は、いずれも、『ゲート絶縁膜』と読み替えるものとする。
また、「フッ素系化合物(界面活性剤)」、「フッ素系界面活性剤」との技術用語は、いずれも、『フッ素化(メタ)アクリレートを原料とするフッ素化(メタ)アクリル重合体であって該フッ素化(メタ)アクリレートが
CH =C(R )COO(X) 2m+1
(ここで、R はH、CH 、Cl、FまたはCNであり、Xは2価の連結基で、−(CH −、−CH CH(OH)(CH −、−(CH N(R )SO −、−(CH N(R )CO−(但し、nは1〜10の整数であり、R はHまたは炭素数1〜18のアルキル基である。)、−CH(CH )−、−CH(CH CH )−、−C(CH −、−CH(CF )−、−C(CF −、CH CFH−であり、aは0または1、mは1〜20の整数である。)フッ素化(メタ)アクリル重合体』と読み替えるものとする。
電界効果移動度の制御、ON/OFF比等のトランジスタ特性向上の点から、フッ素系界面活性剤は、好ましい。フッ素化(メタ)アクリレ−トは下記一般式(A−1)で表される。
CH=C(R)COO(X)2m+1 (A−1)
(ここで、RはH、CH、Cl、FまたはCNであり、Xは2価の連結基で、−(CH−、−CHCH(OH)(CH−、−(CHN(R)SO−、−(CHN(R)CO−(但し、nは1〜10の整数であり、RはHまたは炭素数1〜18のアルキル基である。)、−CH(CH)−、−CH(CHCH)−、−C(CH−、−CH(CF)−、−C(CF−、CHCFH−であり、aは0または1、mは1〜20の整数である。)

Claims (4)

  1. (a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)絶縁層、(d)該絶縁層に接する有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタであって、該有機半導体層にフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする有機トランジスタ。
  2. 有機半導体が結晶性を有する有機半導体材料である請求項1に記載の有機トランジスタ。
  3. フッ素系界面活性剤がフッ素化(メタ)アクリル重合体である請求項1又は2に記載の有機トランジスタ。
  4. (a)基板上に、(b)ゲート電極、(c)絶縁層、(d)該絶縁層に接する有機半導体層に形成されたチャネル形成領域及び(e)ソース/ドレイン電極を有する有機トランジスタの製造方法であって、該絶縁層上に、フッ素系界面活性剤を含有する有機半導体溶液の印刷又は塗布により(d)有機半導体層を形成する工程、又は、(d)フッ素系界面活性剤を含有する有機半導体層上に、印刷又は塗布により絶縁層を形成する工程を有することを特徴とする有機トランジスタの製造方法。
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