JPWO2010001683A1 - ダブルメカニカルシール装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、スタフィンボックス内の空間を使用することなく、何ら特殊な設計や改造等を行う必要なく、装置の外面に装着可能な程度に十分小型なカートリッジ式のダブルシールを提供する。シール装置1においては、シールケース44を、シールカバー10の設置用溝15の奥端部から螺子溝17を介して径方向内側にねじ込まれるセットスクリュー18により、シールカバー10の最も機内側の端部に固定設置する。シールケース44を軸方向に支持固定しないため、シール装置1の厚み方向(軸方向)の厚みを薄くすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、2つのシール摺動面が背面合わせに形成されたダブルシールであって、装置本体の外側(外面)に装着されるアウトサイドカートリッジ型のダブルメカニカルシール装置に関する。
遠心ポンプ等に軸シールとして用いられるメカニカルシールは、起動する際にメカニカルシールが設置されているスタフィンボックス内が一時的に負圧になるため、メカニカルシールの摺動面に液が存在しない状態が生じ、摺動面の焼き付きや破損が生じる可能性がある。このような問題を解決するために、この種のメカニカルシールとしては、従来より、ダブルメカニカルシール(単に、ダブルシールと称する場合もある。)を搭載し、2つのシール間にクエンチング液を流すことにより、摺動面がドライになることを防ぐことが成されている。なお、ダブルシールは、機内側の流体を外部に漏出させたくない場合や、機内側の液体が乾燥すると結晶化するものである場合等においてしばしば使用されている。
遠心ポンプ等の軸シールにダブルシールを適用する方策として、従来グランドパッキンを使用していたメカニカルシールを改造する場合がある。そのような場合には、スタフィンボックス内の空間を利用してメカニカルシールを搭載することとなる(例えば、日本国実用新案公告平成7年第3094号公報(特許文献1)参照)。
しかしながら、ダブルシールは軸方向の長さを必要とするため、スタフィンボックス内の空間を利用しても軸方向寸法が確保できず、ダブルシールを搭載できない場合があった。従って、どうしてもダブルシールを搭載する必要がある場合には、ポンプ自体を改造して搭載するか、特殊な設計の高価なメカニカルシールを使用しなければならなかった。
また、スタフィンボックス内の空間を使用しないメカニカルシールとしては、装置の外面に装着するアウトサイドカートリッジ式のシール装置がある(例えば、日本国特許出願公開2003年第74713号公報(特許文献2)参照)。しかしながら、上述したようにダブルシールは軸方向の長さを必要とするため、ダブルシールをアウトサイドカートリッジ式のシール装置として構成した場合には、その容積が大きくなり、シール装置が大型になり、現実に使用することが難しかった。特許文献2に示す従来のアウトサイドカートリッジ式のシール装置も、シングルメカニカルシールであり、ダブルメカニカルシールではない。
日本国実用新案公告平成7年第3094号公報 日本国特許出願公開2003年第74713号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、スタフィンボックス内の空間を使用する必要がなく、また、特殊な設計や装着装置側の改造等を行う必要なく、装置の外面に装着可能な程度に十分小型な、汎用的なダブルメカニカルシール装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明のダブルメカニカルシール装置は、回転軸と一体に回転するように当該回転軸に設置され、軸方向の両面にシール面が形成されている回転環と、前記回転環の機内側に配置され、前記回転環側の端部に、当該回転環の機内側の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている機内側固定環と、前記回転環の機外側に配置され、前記回転環側の端部に、当該回転環の機外側の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている機外側固定環と、前記機内側固定環を軸方向に移動自在に支持するシールケースと、前記回転軸が貫通されて、当該回転軸を有する装置の外面に取り付けられるシールカバーであって、前記シールケース、前記機内側固定環、前記回転環及び前記機外側固定環を収容するとともに、機外側の端部において前記機外側固定環を軸方向に移動自在に支持するシールカバーとを有し、前記シールケースは、前記シールカバーから径方向に支持されて、当該シールカバーの機内側の端部に設置されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のダブルメカニカルシール装置によれば、従来軸方向に支持していたシールケースを径方向に支持し、これをシールカバーの機内側端部に配設することができるので、小型のダブルメカニカルシール装置を提供することができる。そしてその結果、スタフィンボックスの内部空間を使用することのない、また、何ら特殊な設計や装置の改造等を行う必要のないカートリッジ式のダブルメカニカルシール装置を提供することができる。
好適には、本発明のダブルメカニカルシール装置は、前記シールカバーが、前記回転軸が貫通されるとともに前記シールケース、前記機内側固定環、前記回転環及び前記機外側固定環を収容する内部孔と、当該シールカバーを前記装置の外面に取り付けるための部材を通過させるための溝であって、前記回転軸の外径側から内径側方向に切り込まれた溝を有するフランジ部とを有し、前記シールケースは、前記溝の内径側からさらに内径方向に前記内部孔に達するように設置される螺子部材により、前記シールカバーの機内側の端部において径方向に支持され設置されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のダブルメカニカルシール装置によれば、シールカバーの埋め込みボルト用の溝の底部から螺子部材によりシールケースを固定しているので、径方向からのシールケースの支持を、空間的に効率よく、また確実に行うことができる。
また好適には、本発明のダブルメカニカルシール装置は、前記機内側固定環の前記シール面と前記回転環の機内側の前記シール面との摺動面の径方向の幅、及び、前記機外側固定環の前記シール面と前記回転環の機外側の前記シール面との摺動面の径方向の幅の少なくともいずれか一方が、3mm以下に形成されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のダブルメカニカルシール装置によれば、シール摺動面の面幅を狭くすることで同じシール圧力を維持しながらコイルスプリングを小型にすることができ、この点においてもシール装置の小型化が可能となる。
また好適には、本発明のダブルメカニカルシール装置は、前記機内側固定環及び前記機外側固定環の少なくともいずれか一方のバランス値が、70%〜130%に形成されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のダブルメカニカルシール装置によれば、バランス値が70%〜130%に形成されているシール部において、正負両圧に対して同じシール特性でシールをすることができ、汎用性の高いシール装置を実現することができる。
また好適には、本発明のダブルメカニカルシール装置は、前記機内側固定環が、当該機内側固定環の前記シール面の背面の所定箇所において、当該機内側固定環の外周面と前記シールケースの内周面との間にOリングを介在させて、当該Oリングにより前記シール面の両側の空間を当該シール面の背面においてシールするように設置されており、当該機内側固定環の前記Oリングが配置されている前記外周面の径と、当該機内側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の内径とがほぼ同じであり、前記シールケースの前記Oリングが配置されている前記内周面の径と、当該機内側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の外径とがほぼ同じであることを特徴とする。
このような構成の本発明のダブルメカニカルシール装置によれば、機内側シールリングのバランス値を70%〜130%に形成しているので、中間室の圧力を機内側流体圧力に対して高圧にした場合であっても、低圧にした場合であっても、略同一のシール特性でシールをすることができる。すなわち、ダブルシール型のシールあるいはタンデム型のシールのいずれにも形成が可能となる。
また好適には、本発明のダブルメカニカルシール装置は、前記機外側固定環が、当該機外側固定環の前記シール面の背面の所定箇所において、当該機外側固定環の外周面と前記シールカバーの内周面との間にOリングを介在させて、当該Oリングにより前記シール面の両側の空間を当該シール面の背面においてシールするように設置されており、当該機外側固定環の前記Oリングが配置されている前記外周面の径と、当該機外側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の内径とがほぼ同じであり、前記シールカバーの前記Oリングが配置されている前記内周面の径と、当該機外側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の外径とがほぼ同じであることを特徴とする。
このような構成の本発明のダブルメカニカルシール装置によれば、機外側シールリングのバランス値を70%〜130%に形成しているので、中間室の圧力を機外側の圧力に対して高圧にした場合であっても、低圧にした場合であっても、略同一のシール特性でシールをすることができる。
また好適には、前記機内側固定環の材質と前記回転環の材質との組み合わせ、及び、前記機外側固定環の材質と前記回転環の材質との組み合わせの少なくとも一方が、炭化ケイ素(SiC)と炭化ケイ素(SiC)の組み合わせ、カーボンと炭化ケイ素(SiC)の組み合わせ、超硬合金と超硬合金の組み合わせ、あるいは、カーボンと超硬合金の組み合わせである。
このような構成の本発明のダブルメカニカルシール装置によれば、摩耗が少なく高温にも耐用可能な、汎用的で耐久性の高いシール装置を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態のシール装置の構成を示す断面図であり、シール装置をスタフィンボックスに装着した状態を示す断面図である。 図2は、図1に示すシール装置を回転軸に嵌合した状態を示す軸方向平面図である。 図3は、図1に示すシール装置の機内側シールリングとシールケースとの嵌合設置箇所の拡大図であり、シール装置のバランス値の説明をするための図である。
本発明の一実施形態のシール装置について、図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態においては、遠心ポンプの軸シールとして使用されるシール装置であって、2つの摺動面を背面合わせに構成したダブルシールを有し、スタフィンボックスの外面にカートリッジ形態で装着されるシール装置を例示して本発明を説明する。
図1は、本実施形態のシール装置1の構成を示す断面図であり、シール装置1を装置本体(スタフィンボックス)80の外面82にカートリッジとして装着した断面図である。
図2は、図1に示すシール装置1を回転軸70に嵌合した状態を示す軸方向平面図である。
また、図3は、図1に示すシール装置1の機内側シールリング41とシールケース44との嵌合設置箇所の拡大図であり、シール装置1のバランス値の説明をするための図である。
図1に示すように、遠心ポンプのスタフィンボックス80には軸孔81が形成されており、この軸孔81に、図示せぬ軸受けにより回転可能に支持された回転軸70が貫通している。本発明に係るシール装置1は、スタフィンボックス80の軸孔81の周囲の外面82に、当該外面82に設置されている埋め込みボルト83により取り付けられる。
なお、図1においてはスタフィンボックス80の軸孔81側(図示左側)が機内側空間Aであり、その軸方向反対側(図示右側)が機外側空間であって大気空間Bである。
シール装置1は、シールカバー10、スリーブ20、メイティングリング30、機内側シールリング41とメイティングリング30の機内側シール面32を有する機内側シール部40、及び、大気側シールリング51とメイティングリング30の機外側シール面33を有する機外側(大気側)シール部50を有する。
シールカバー10は、機内側がフランジ状に形成されており、その軸方向平面形状は、図2に示すように、略正方形に形成されている。シールカバー10の各角部には、角部外側から対角線方向内側に切り込んだ設置用溝15が形成されている。この4箇所の設置用溝15にスタフィンボックス80の外面82の対応する位置に形成された4本の埋め込みボルト83を各々通過させて、各ボルトをナット84により締め付けることにより、シールカバー10は、すなわちシール装置1は、スタフィンボックス80に設置される。
シールカバー10の内部には、図1に示すように、シールカバー10がスタフィンボックス80に装着された場合にスタフィンボックス80の軸孔81に連続し、回転軸70を通過させる内部孔11が形成されている。
内部孔11の周面(シールカバー10の内周面)は、機内側から機外側方向に順にシールケース装着面11a、第1絞り面11b、拡張面11c、第2絞り面11d、及び、第3絞り面11fに形成されている。
また、シールカバー10の機外側端部には、位置決め部12が形成されている。位置決め部12は、シールカバー10の端部外周面に位置決め用溝12aを有する。回転軸70に後述するスリーブ20やメイティングリング30等を設置する時には、この位置決め用溝12aにセットプレート63の凸条部63aを嵌合させて、セットプレート63を介在させた状態でスリーブカラー21を回転軸70に設置する。これにより、シールカバー10とスリーブカラー21及びスリーブ20とが所定の位置関係に規定され、その結果、メイティングリング30と機内側シールリング41及び機外側シールリング51とは各々所定の位置関係にセットされる。
また、シールカバー10において、前述した各設置用溝15の対角線方向内側の奥端部には、さらに対角線方向内側に向けて、また、シールカバー10のシールケース装着面11aに貫通するように、螺子溝17が形成されている。この螺子溝17に、設置用溝15側から内周面側にセットスクリュー18がねじ込まれることにより、後述するシールケース44は、シールカバー10の内部孔11のシールケース装着面11aに設置される。
また、シールカバー10には、図2に示すように、外周面から内部孔11につながる径方向の流体流路が4本形成されている。4本の流体流路は、3本のクエンチング液注入路13と、1本のクエンチング液排出路14である。各流路13及び14のポートには、図示しない配管と接続可能な管用螺子穴が形成されている。また、各流路13及び14は、シールカバー10の内部孔11の拡張面11cに形成された開口に連通しており、機内側シール部40、機外側シール部50及びシールカバー10の内部孔11で囲まれたシール装置1の中間室19に接続されている。
このような構成において、配管を介して注入されたクエンチング液は、クエンチング液注入路13から中間室19に注入され、直接に機内側シール部40及び機外側シール部50の外周面に流され、クエンチング液排出路14から排出される。これにより、各シール部のシール摺動面の摺動時の発熱が冷却されると共に、各シール部に付着している不純物が洗浄される。
シールケース44は、シールカバー10のシールケース装着面11aに、前述したようにシールカバー10の設置用溝15の奥端部に形成された螺子溝17にねじ込まれたセットスクリュー18により設置されている。シールケース44は、シールカバー10の機内側最端部に、換言すればシール装置1の最端部に設置されている。
シールケース44の機外側外周角部は周方向にL字溝が形成されており、また、これに対向するシールカバー10の内部孔11の第1絞り面11bの機内側角部にも周方向にL字溝が形成されている。そして、これらの対向するL字溝により形成される断面矩形の環状空間にOリング46が配設されており、これにより、シールカバー10とシールケース44との間が密封されている。
シールケース44の内周側には、機内側シールリング41が軸方向移動自在に嵌合設置されている。
また、シールケース44の機外側端面には、軸方向機外側に突出し、後述する機内側シールリング41のフランジ部42に形成された案内溝47に嵌入される固定ピン48が設置されている。
また、シールケース44の同じく機外側端面には、周方向へ複数のバネ座が設けられており、後述する機内側シールリング41のフランジ部42の対向面との間にコイルスプリング49を保持する構成となっている。
機内側シールリング41は、機内側シール部40の一方のシール面を構成するシールリングであって、前述したようにシールケース44の内周側に軸方向移動自在に嵌合設置されている。機内側シールリング41は、機外側端面にシール面43が形成されており、このシール面43が後述する回転環(メイティングリング)31の機内側シール面32に摺動可能に密接し、機内側シール部40を構成している。
機内側シールリング41の外周面には軸方向に段差となった階段部41aが形成されている。一方、シールケース44の内周面には機内側シールリング41の階段部41aと対向するように同じく軸方向に段差となった階段部44aが形成されている(図1及び図3参照)。これら階段部41a及び階段部44aにより断面矩形の環状空間が形成されており、この環状区間にOリング45が配設されている。これにより、シールケース44と機内側シールリング41とはその間を密封されて嵌合されている。
なお、Oリング45の材質は、フッ素ゴム、ニトリルゴム、EPDM、パーフロロエラストマなどが用いられる。
機内側シールリング41の外周側はフランジ部42に形成されており、フランジ部42には軸方向に案内溝47が形成されている。案内溝47には、シールケース44の機外側端面に形成された固定ピン48が挿入される。固定ピン48と案内溝47は、軸方向へ相対移動可能な状態、周方向へは係止された状態となっており、これにより機内側シールリング41は、シールケース44すなわちシールカバー10に対して、軸方向には移動自在であり、周方向(回転軸70の回転方向)には回転不能に設置されている。
また、機内側シールリング41のフランジ部42のシールケース44との対向面には、周方向へ複数のバネ座が設けられており、シールケース44の機外側端面に形成されたバネ座との間にコイルスプリング49を保持している。これにより、機内側シールリング41は軸方向機外側に、すなわちメイティングリング30の方向に押圧される。
また、機内側シールリング41の内周面側は、回転軸70の外周面との間に比較的大きな間隙が形成されており、機内側空間Aに収容される被密封流体がスラリーを含むものであったとしても、その被密封流体が固形化して目詰まりすることなく流通できるように成されている。
本実施形態の機内側シールリング41においては、シール面(摺動面)43の面幅(径方向の長さ)が、3mm以下に形成されている。好適には1mm〜3mmである。また、場合によってはシール面43は、メイティングリング30の機内側シール面32方向に先端三角形状に突出した形態であってもよい。
このようにシール面43の面幅を通常よりも狭くすることにより、機内側シールリング41をメイティングリング30方向に押圧するコイルスプリング49の圧力が同一の場合には、シール面43と機内側シール面32との面圧を高めることができる。換言すれば、同じ面圧(シール面圧)を得る場合には、シール面幅を狭くしておくことにより、コイルスプリング49の押圧力を少なくすることが可能となり、コイルスプリング49として小型のスプリングを用いることが可能となる。その結果、シール面圧を下げることなく、小型のスプリングを用いることができ、シール装置1を小型化することが可能となる。
また、本実施形態の機内側シール部40の機内側シールリング41においては、図3に示すように、Oリング45が配設されている環状空間に関し、機内側シールリング41の階段部41aの軸周面に平行な面の径(外径)B、すなわちOリング45が配設されている環状空間の内径Bと、シール面43の内径Dとは等しくなるように構成されている。また、シールケース44の階段部44aの軸周面に平行な面の径(内径)B、すなわちOリング45が配設されている環状空間の外径Bと、シール面43の外径Dとは等しくなるように構成されている。
このように構成することにより、次式(1)で表される、機内側シール部40の機内側シールリング41に関するバランス値BVは100%となり、機内側シール部40のシール面のいずれの側が高圧となったとしても、同じシール性能でシール面を形成することができる。すなわち、機内側シール部40が正負両圧に対応可能なシール部となる。なお、このバランス値は100%でなくとも、70%〜130%の範囲であれば同様の作用が得られる。

BV=S/S×100 …(1)

但し、S=π(D −D )/4
=π(B −B )/4
また、図1に示すように、シールカバー10の内部孔11の最も機外側の内周面である第3絞り面11fは、機内側に隣接する第2絞り面11dに対して内径が小さくなっており、第3絞り面11fの箇所は、回転軸70方向に環状に突出した形状に形成されている。また、その段差を形成する第2絞り面11dと第3絞り面11fとの間には、軸方向に垂直で機内側を指向する垂直面11eが形成されている。
垂直面11e及び第3絞り面11fを有するこの環状の突出部の内周側に、機外側シールリング51が軸方向移動自在に嵌合設置されている。
また、垂直面11eには、軸方向機内側に突出し、後述する機外側シールリング51のフランジ部52に形成された案内溝57に嵌入される固定ピン58が設置されている。
また、垂直面11eの同じく機外側端面には、周方向へ複数のバネ座が設けられており、後述する機外側シールリング51のフランジ部52の対向面との間にコイルスプリング59を保持する構成となっている。
機外側シールリング51は、機外側シール部50の一方のシール面を構成するシールリングであって、前述したようにシールカバー10の内部孔11の第3絞り面11fの内周側に軸方向移動自在に嵌合設置されている。機外側シールリング51は、機内側端面にシール面53が形成されており、このシール面53が後述する回転環(メイティングリング)31の機外側シール面33に摺動可能に密接し、機外側シール部50を構成している。
なお、本実施形態のシール装置1において、機外側シールリング51の構成は機内側シールリング41と同じである。すなわち、機内側シールリング41と機外側シールリング51とは、メイティングリング30を対称軸として機内側及び機外側の両側に、対称に配置されるものである。
機外側シールリング51の外周面には軸方向に段差となった階段部51aが形成されている。一方、シールカバー10の内部孔11の第3絞り面11fの機内側、すなわち第3絞り面11fと垂直面11eとの間の角部にも、機外側シールリング51の階段部51aと対向するように同じく軸方向に段差となった階段部54aが形成されている。これら階段部51a及び階段部54aにより断面矩形の環状空間が形成されており、この環状区間にOリング55が配設されている。これにより、シールカバー10の内部孔11と機外側シールリング51とは、Oリング55によりその間を密封されて、軸方向に移動可能に嵌合されている。
なお、Oリング55の材質は、フッ素ゴム、ニトリルゴム、EPDM、パーフロロエラストマなどが用いられる。
機外側シールリング51の外周側はフランジ部52に形成されており、フランジ部52には軸方向に案内溝57が形成されている。案内溝57には、シールカバー10の内部孔11の垂直面11eに形成された固定ピン58が挿入される。固定ピン58と案内溝57は、軸方向へ相対移動可能な状態、周方向へは係止された状態とされており、これにより機外側シールリング51は、シールカバー10に対して、軸方向には移動自在であり、周方向(回転軸70の回転方向)には回転不能に設置される。
また、機外側シールリング51のフランジ部52のシールカバー10の内部孔11の垂直面11eとの対向面には、周方向へ複数のバネ座が設けられており、垂直面11eに形成されたバネ座との間にコイルスプリング59を保持している。これにより、機外側シールリング51は軸方向機外側に、すなわちメイティングリング30の方向に押圧される。
本実施形態の機外側シールリング51においては、シール面(摺動面)53の面幅(径方向の長さ)は、3mm以下に形成する。好適には1mm〜3mmである。また、場合によってはシール面53は、メイティングリング30の機外側シール面33方向に先端三角形状に突出した形態であってもよい。
このようにシール面53の面幅を通常よりも狭くすることにより、機外側シールリング51をメイティングリング30方向に押圧するコイルスプリング59の圧力が同一の場合には、シール面53と機外側シール面33との摺動面圧を高めることができる。換言すれば、同じ摺動面圧(シール面圧)を得る場合には、シール面幅を狭くしておくことにより、コイルスプリング59の押圧力を少なくすることが可能となり、コイルスプリング59として小型のスプリングを用いることが可能となる。その結果、シール面圧を下げることなく、小型のスプリングを用いることができ、シール装置1を小型化することが可能となる。
また、本実施形態の機外側シール部50の機外側シールリング51においては、図3を参照して前述した機内側シールリング41と同様に、Oリング55が配設されている環状空間に関し、機外側シールリング51の階段部51aの軸周面に平行な面の径(外径)(B)、すなわちOリング55が配設されている環状空間の内径(B)と、シール面53の内径(D)とは等しくなるように構成されている。また、シールカバー10の内部孔11の第3絞り面11fの階段部54aの軸周面に平行な面の径(内径)(B)、すなわちOリング45が配設されている環状空間の外径(B)と、シール面53の外径(D)とは等しくなるように構成されている。
このように構成することにより、機外側シール部50の機外側シールリング51に関するバランス値は、100%となる。なお、本発明においては、このバランス値は100%でなくとも、70%〜130%の範囲であれば同様の作用が得られる。
機内側シール部40及び機外側シール部50の各々他方のシール面32及び33を有するメイティングリング(回転環)31は、回転軸70に嵌合設置されたスリーブ20にさらに嵌合設置されている。
スリーブ20は、Oリング23を介在させて回転軸70の周面に密接に嵌合されており、機外側端部においてスリーブカラー21により回転軸70に固定設置されている。スリーブカラー21は、スリーブ20の機外側端部の外周面に嵌合し、セットスクリュー22により回転軸70に対して固定される。これにより、スリーブ20とスリーブカラー21とは一体的に回転軸70に固定設置される。このスリーブ20の機内側端部に、メイティングリング30が嵌合される。
スリーブカラー21の機内側端部は、メイティングリング30を嵌合設置するメイティングリング設置部24に形成されている。
スリーブ20のメイティングリング設置部24は、メイティングリング30を当接させることによりその機外側端部の位置を規定する凸部25、嵌合したメイティングリング30の内周面との間に介在されるOリング27及びOリング27を介在させるための溝26、スリーブ20に嵌合したメイティングリング30の抜けを防止するとともにその機内側の位置を規定するためのノックピン29及びそのノックピン29を嵌着するための孔28を有する。
このように構成されたスリーブ20及びスリーブカラー21は、前述したように、セットプレート63により位置決めして取り付けられる。シールカバー10の機外側外周部には位置決め用溝12aが形成されており、複数のセットプレート63が、位置決め用溝12aに沿って等配に、位置決め用溝12aにセットプレート63の凸条部63aが嵌合させるように配置される。各セットプレート63は、ソケットボルト64により固定設置される。
このセットプレート63に対して、スリーブカラー21の位置を決めることによりセットプレート63とスリーブカラー21とが所定の位置関係とされ、セットプレート63が装着されるシールカバー10と、スリーブカラー21と一体的に構成されるスリーブ20との相対的な位置関係が所望の位置関係に設定される。その結果、スリーブ20上に設置されるメイティングリング30と、シールカバー10に装着される機内側シールリング41及び機外側シールリング51とが所望の位置関係とされ、機内側シールリング41のシール面43とメイティングリング30の機内側シール面32、及び、機外側シールリング51のシール面53とメイティングリング30の機外側シール面33とが各々所定の位置関係で、また所定の圧力で密接摺動する機内側シール部40及び機外側シール部50が構成される。
メイティングリング30は、スリーブ20の機内側端部の上述のようなメイティングリング設置部24に、すなわち、軸方向の両側を凸部25及びスリーブカラー21により規定され、また、スリーブ20の外周面との間にOリング27を介在させて、スリーブ20上の、換言すれば回転軸70上の所定の位置に密封嵌合される。
メイティングリング30の機内側の端面は、機内側シールリング41のシール面43と密接に摺動する機内側シール面32に形成されており、機内側シール部40の一部を構成している。
一方、メイティングリング30の機外側の端面は、機外側シールリング51のシール面53と密接し摺動する機外側シール面33に形成されており、機外側シール部50の一部を構成している。
メイティングリング30の外周側空間、すなわち、メイティングリング30の外周面、機内側シール部40の外周面、シールカバー10の機外側端面、シールカバー10の第1絞り面11b、拡張面11c、第2絞り面11d、及び、機外側シール部50の外周面で囲まれる空間は、シール装置1の中間室19を形成している。
中間室19には、前述したようにシールカバー10に形成されたクエンチング液注入路13及びクエンチング液排出路14が連通しており、クエンチング液が所定の圧力で充填されているとともに、機内側シール部40及び機外側シール部50の外周面をクエンチング液の流れが通過するように構成されている。これにより、各シール部のシール摺動面の摺動時の発熱が冷却されると共に、各シール部に付着している不純物が洗浄される。
なお、通常のダブルシールとして用いる場合には、中間室19の圧力は機内側空間Aの圧力よりも高圧に設定されるが、本実施形態のシール装置1は、中間室19の圧力が機内側空間Aの圧力よりも低い場合であっても対応可能なものである。中間室19の圧力は、シール装置1の使用用途、目的、封止対象流体の種類等に応じて任意に決定してよい。
また、本実施形態のシール装置1は、シールカバー10をスタフィンボックス80に設置する場合にスタフィンボックス80の外面82とシールカバー10の機内側端面との間に介在されるガスケット60を有する。ガスケット60は、樹脂製又は金属製であり、シールカバー10とスタフィンボックス80との間から機内側空間Aの被密封流体が漏洩するのを防止する。
本実施形態のシール装置1において、メイティングリング30、機内側シールリング41、及び、機外側シールリング51は、各々、炭化ケイ素(シリコンカーバイト、SiC)、カーボン、超硬合金等の材質で製作される。好適には、機内側シールリング41あるいは機外側シールリング51とメイティングリング30との組み合わせは、各々、炭化ケイ素(SiC)と炭化ケイ素(SiC)の組み合わせ、カーボンと炭化ケイ素(SiC)の組み合わせ、超硬合金と超硬合金の組み合わせ、あるいは、カーボンと超硬合金の組み合わせが好適である。
このように、本実施形態のシール装置1においては、スタフィンボックス80の内部空間を使用することなく、カートリッジ式のシール装置においてダブルメカニカルシール装置を実現することができる。従って、本実施形態のシール装置1によれば、スタフィンボックス80の大きさによらず、特殊な設計やポンプ等の装置側の改造を行うことなしに、所望の装置に対して容易にダブルシールを搭載することができる。
具体的には、シール装置1においては、シールケース44は、シールカバー10の設置用溝15の奥端部から螺子溝17を介して径方向内側にねじ込まれるセットスクリュー18により、シールカバー10の最も機内側の端部において固定設置されている。従来のシール装置では、機内側シールリング41の軸方向位置を規定することになるシールケース44は、その取り付け位置を明確にするために、軸方向に支持され固定されており、そのために長さ方向にある程度の長さを必要とすることになっていた。しかし、本実施形態のシール装置1においては、このようにシールケース44を径方向から支持し固定する構成としたので、シール装置1の厚み方向(軸方向)の厚みを薄くすることができた。
また、本実施形態のシール装置1においては、機内側シールリング41及び機外側シールリング51のシール面43及びシール面53の面幅を3mm以下に、より好適には1〜3mmに形成している。従って、コイルスプリング49及びコイルスプリング59として小型のスプリングを使用したとしても、シール摺動面の面圧を適切に維持することができる。従って、この点においても、シール性能を落とすことなく装置の小型化が可能となる。
より具体的には、本実施形態のシール装置1は、スタフィンボックス80内の空間を使用しておらず、また内部に機内側シール部40及び機外側シール部50からなるダブルシールを収容した構成であるにも係わらず、その軸方向の厚みを50mm以下とすることができるようになった。
なお、回転軸70の対応軸径は、特定の値に限定されず任意の軸径に対応可能であるが、少なくとも20mm〜100mmの間であれば、同一の構成により厚み50mm以下でシール装置1を実現することができる。
また、その場合の各シール装置1の使用圧力は、2MPa以下であることが好ましく、より好ましくは、例えば1.5MPa以下の使用圧力が好適である。
また、本実施形態のシール装置1は、図3を参照して前述したように、機内側シール部40の機内側シールリング41において、Oリング45が配設されている環状空間の内径Bとシール面43の内径Dとが等しくなるように構成し、また、Oリング45が配設されている環状空間の外径Bとシール面43の外径Dとが等しくなるように構成し、これにより機内側シールリング41に関するバランス値(バランス比)が略100%となるように構成している。従って、機内側シール部40のシール面のいずれの側が高圧となったとしても、同じシール性能でシール面を形成することができる。すなわち、正負両圧、さらに換言すれば、クエンチング液の圧力が機内側空間Aの流体圧力と比較して大きい場合、あるいは、小さい場合のいずれの使用形態に対しても、略同一のシール性能で使用することができ、非常に汎用性の高いダブルシールを実現することができる。
すなわち、本実施形態のシール装置1においては、スタフィンボックス80の内部空間を使用することなく、また、装置側に何ら特殊な設計や改造等を行う必要なく、装置の外面に装着可能な程度に十分小型な、カートリッジ式のダブルシールを実現することができた。
なお、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、機内側シールリング41及び機外側シールリング51の形状や設置構成等は任意に変更してよい。
例えば、これらのバランス値は略100%としたが、若干の変更を行ってもよい。例えば、バランス値70%〜130%の範囲であれば、実質的に前述した実施形態の作用と同じ作用効果が得られるものであり、本願発明をそのような形態で実施しても何ら差し支えない。
また、バランス値を変更する場合の方法は、Oリング45あるいはOリング55の設置箇所の構造を変更してもよいし、シール面43あるいはシール面53の面幅や径方向の設置場所の位置を変更してもよい。
また、前述した実施形態においては、機内側シール部40の機内側シールリング41と機外側シール部50の機外側シールリング51とは同一の構成のシールリングを、メイティングリング30を対称軸として軸方向に対象に配置したものであった。しかしながら、機内側シールリング41と機外側シールリング51との構成は異なるものであってもよい。例えば、シール装置1を大気中で使用する場合には、機外側シールリング51については、中間室19側が常に高圧となると考えられ、機外側シール部50については正負両圧に対応する必要はないものとして、バランス値を100%から変更してもよい。
産業上の利用分野
本発明は、遠心ポンプの軸シール等に利用することができる。その他、回転軸を有する任意の装置において、その回転軸の軸封装置として利用することができる。

Claims (7)

  1. 回転軸と一体に回転するように当該回転軸に設置され、軸方向の両面にシール面が形成されている回転環と、
    前記回転環の機内側に配置され、前記回転環側の端部に、当該回転環の機内側の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている機内側固定環と、
    前記回転環の機外側に配置され、前記回転環側の端部に、当該回転環の機外側の前記シール面に密接摺動するシール面が形成されている機外側固定環と、
    前記機内側固定環を軸方向に移動自在に支持するシールケースと、
    前記回転軸が貫通されて、当該回転軸を有する装置の外面に取り付けられるシールカバーであって、前記シールケース、前記機内側固定環、前記回転環及び前記機外側固定環を収容するとともに、機外側の端部において前記機外側固定環を軸方向に移動自在に支持するシールカバーとを有し、
    前記シールケースは、前記シールカバーから径方向に支持されて、当該シールカバーの機内側の端部に設置されていることを特徴とするダブルメカニカルシール装置。
  2. 前記シールカバーは、
    前記回転軸が貫通されるとともに前記シールケース、前記機内側固定環、前記回転環及び前記機外側固定環を収容する内部孔と、
    当該シールカバーを前記装置の外面に取り付けるための部材を通過させるための溝であって、前記回転軸の外径側から内径側方向に切り込まれた溝を有するフランジ部と
    を有し、
    前記シールケースは、前記溝の内径側からさらに内径方向に前記内部孔に達するように設置される螺子部材により、前記シールカバーの機内側の端部において径方向に支持され設置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のダブルメカニカルシール装置。
  3. 前記機内側固定環の前記シール面と前記回転環の機内側の前記シール面との摺動面の径方向の幅、及び、前記機外側固定環の前記シール面と前記回転環の機外側の前記シール面との摺動面の径方向の幅の少なくともいずれか一方が、3mm以下に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダブルメカニカルシール装置。
  4. 前記機内側固定環及び前記機外側固定環の少なくともいずれか一方のバランス値が、70%〜130%に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のダブルメカニカルシール装置。
  5. 前記機内側固定環は、当該機内側固定環の前記シール面の背面の所定箇所において、当該機内側固定環の外周面と前記シールケースの内周面との間にOリングを介在させて、当該Oリングにより前記シール面の両側の空間を当該シール面の背面においてシールするように設置されており、
    当該機内側固定環の前記Oリングが配置されている前記外周面の径と、当該機内側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の内径とがほぼ同じであり、
    前記シールケースの前記Oリングが配置されている前記内周面の径と、当該機内側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の外径とがほぼ同じであることを特徴とする請求項4に記載のダブルメカニカルシール装置。
  6. 前記機外側固定環は、当該機外側固定環の前記シール面の背面の所定箇所において、当該機外側固定環の外周面と前記シールカバーの内周面との間にOリングを介在させて、当該Oリングにより前記シール面の両側の空間を当該シール面の背面においてシールするように設置されており、
    当該機外側固定環の前記Oリングが配置されている前記外周面の径と、当該機外側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の内径とがほぼ同じであり、
    前記シールカバーの前記Oリングが配置されている前記内周面の径と、当該機外側固定環の前記シール面と前記密封環の前記シール面との摺動面の外径とがほぼ同じであることを特徴とする請求項4に記載のダブルメカニカルシール装置。
  7. 前記機内側固定環の材質と前記回転環の材質との組み合わせ、及び、前記機外側固定環の材質と前記回転環の材質との組み合わせの少なくとも一方が、炭化ケイ素(SiC)と炭化ケイ素(SiC)の組み合わせ、カーボンと炭化ケイ素(SiC)の組み合わせ、超硬合金と超硬合金の組み合わせ、あるいは、カーボンと超硬合金の組み合わせであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のダブルメカニカルシール装置。
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