JP2024046849A - メカニカルシール - Google Patents
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Abstract
【課題】摺動面間が離間することを防止できるメカニカルシールを提供する。【解決手段】ハウジング4とハウジング4に対して相対回転する回転軸1との間に配置され、ハウジング4側に固定される静止密封環10と、回転軸1側に固定される回転密封環20とが相対回転して被密封流体空間S1及び漏れ空間S2を区画するメカニカルシール1であって、一方の密封環10の摺動面11と軸方向で反対側に形成される背面空間S3と被密封流体空間S1とを連通する連通路8を備え、連通路8内における被密封流体空間S1から一方の密封環10の背面空間S3への被密封流体Fの移動を許容し、背面空間S3から被密封流体空間S1への被密封流体Fの移動を規制する逆止弁30が設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば車両、産業機械等の回転機器に適用され、被密封流体空間及び漏れ空間を区画するメカニカルシールに関する。
メカニカルシールは、回転機器のハウジングと該ハウジングを貫通するように配置される回転軸との間に装着して使用され、被密封流体空間と漏れ側空間とを区画するものである。このようなメカニカルシールの一種として、相対回転する静止密封環と回転密封環との摺動面間にガスを導入し、被密封流体が機外に漏洩することを確実に防ぐものがある。
例えば特許文献1に示されるメカニカルシールは、ハウジングに取付けられた静止密封環の背面側に背面空間が形成されている。背面空間には、静止密封環を回転密封環側に付勢する付勢手段が配置されている。また、静止密封環には、ガスを摺動面に導くガス導入路が設けられているとともに、ハウジングには被密封流体を背面空間に導く連通路が設けられている。
この連通路を介して被密封流体を背面空間に導入して静止密封環を回転密封環側に押圧する力として利用できるため、付勢手段の付勢力を小さくできるようになっている。これによれば、付勢手段の付勢力が小さいため、圧力流体の停止時に摺動環同士が激しく衝突し、静止密封環および回転密封環が破損することを防止できるようになっている。
特許文献1のようなメカニカルシールにあっては、回転機器側の使用状況によって被密封流体の圧力が急激に低下する場合がある。このような場合、背圧空間の圧力が低下し、静止密封環が回転密封環から離れる方向に移動し、摺動面間が離間することで、ガスによる密封機能が低下し、被密封流体の漏れ側空間への漏れが生じる虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、摺動面間が離間することを防止できるメカニカルシールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のメカニカルシールは、
ハウジングと前記ハウジングに対して相対回転する回転軸との間に配置され、前記ハウジング側に固定される静止密封環と、前記回転軸側に固定される回転密封環とが相対回転して被密封流体空間及び漏れ空間を区画するメカニカルシールであって、
前記一方の密封環の摺動面と軸方向で反対側に形成される背面空間と前記被密封流体空間とを連通する連通路を備え、
前記連通路内における前記被密封流体空間から前記背面空間への被密封流体の移動を許容し、前記背面空間から前記被密封流体空間への被密封流体の移動を規制する逆止弁が設けられている。
これによれば、逆止弁により背面空間から被密封流体空間への流体の移動が規制されていることから、被密封流体空間の相対的な負圧時において、背面空間が高圧な状態を維持することができ、摺動面間が離間することを防止できる。
ハウジングと前記ハウジングに対して相対回転する回転軸との間に配置され、前記ハウジング側に固定される静止密封環と、前記回転軸側に固定される回転密封環とが相対回転して被密封流体空間及び漏れ空間を区画するメカニカルシールであって、
前記一方の密封環の摺動面と軸方向で反対側に形成される背面空間と前記被密封流体空間とを連通する連通路を備え、
前記連通路内における前記被密封流体空間から前記背面空間への被密封流体の移動を許容し、前記背面空間から前記被密封流体空間への被密封流体の移動を規制する逆止弁が設けられている。
これによれば、逆止弁により背面空間から被密封流体空間への流体の移動が規制されていることから、被密封流体空間の相対的な負圧時において、背面空間が高圧な状態を維持することができ、摺動面間が離間することを防止できる。
前記一対の密封環の摺動面間に圧力流体を供給する圧力流体供給路を備えていてもよい。
これによれば、摺動面間に圧力流体を供給できるため、被密封流体空間の相対的な負圧時において、摺動面間が離間することにより被密封流体が機外に漏洩することを確実に防げる。
これによれば、摺動面間に圧力流体を供給できるため、被密封流体空間の相対的な負圧時において、摺動面間が離間することにより被密封流体が機外に漏洩することを確実に防げる。
前記一方の密封環を前記他方の密封環に付勢する付勢手段を備えていてもよい。
これによれば、背面空間内の被密封流体の圧力に加えて付勢部材の付勢力も加わるため、被密封流体空間の相対的な負圧時において、摺動面間が離間することにより被密封流体が機外に漏洩することを確実に防げる。
これによれば、背面空間内の被密封流体の圧力に加えて付勢部材の付勢力も加わるため、被密封流体空間の相対的な負圧時において、摺動面間が離間することにより被密封流体が機外に漏洩することを確実に防げる。
前記逆止弁は、前記背面空間側に向かって突出するリップ部を有していてもよい。
これによれば、簡素な構造で被密封流体空間から背面空間への被密封流体の移動を許容し、背面空間から被密封流体空間への被密封流体の移動を規制することができる。
これによれば、簡素な構造で被密封流体空間から背面空間への被密封流体の移動を許容し、背面空間から被密封流体空間への被密封流体の移動を規制することができる。
前記逆止弁の前記リップ部とは径方向で反対側の基部の前記被密封流体空間側には、前記逆止弁の移動を規制する前記基部側移動規制部が設けられていてもよい。
これによれば、背面空間内の圧力により逆止弁が被密封流体空間側に移動することを規制できるため、背面空間から被密封流体空間への被密封流体の移動をより抑制でき、かつ逆止弁の破損を抑制できる。
これによれば、背面空間内の圧力により逆止弁が被密封流体空間側に移動することを規制できるため、背面空間から被密封流体空間への被密封流体の移動をより抑制でき、かつ逆止弁の破損を抑制できる。
前記逆止弁の前記リップ部の前記被密封流体空間側には、前記逆止弁の移動を規制するリップ部側移動規制部が設けられていてもよい。
これによれば、背面空間内の被密封流体が被密封流体空間に漏れにくく、かつリップ部の捲れを防止できる。
これによれば、背面空間内の被密封流体が被密封流体空間に漏れにくく、かつリップ部の捲れを防止できる。
前記一方の密封環は、前記静止密封環であり、前記連通路は、前記メカニカルシールのハウジングに設けられていてもよい。
これによれば、連通路を簡便に構成できる。
これによれば、連通路を簡便に構成できる。
前記連通路の前記被密封流体空間側に前記逆止弁が配置されていてもよい。
これによれば、連通路を背面空間の一部として利用できるため、流体の貯留容積を確保できる。
これによれば、連通路を背面空間の一部として利用できるため、流体の貯留容積を確保できる。
本発明に係るメカニカルシールを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るメカニカルシールにつき、図1から図3を参照して説明する。尚、本実施例においては、図1の紙面左側を正面側、紙面右側を背面側として説明する。
図1に示されるように、実施例におけるメカニカルシールは、機内空間S1と機外空間S2とを区画するものである。機内空間S1には、被密封流体Fが存在し、機外空間S2には大気Aが存在している。
メカニカルシールは、他方の密封環としての回転密封環20と、一方の密封環としての静止密封環10と、ハウジング4と、圧力流体供給路としてのガス供給路6と、連通路8と、逆止弁30と、から主に構成されている。尚、図1では、後述するシールガスGがガス供給路6に供給されていない状態を示している。
回転密封環20は円環状をなしている。回転密封環20は、回転軸1に固定されたスリーブ2Aと、スリーブ2Aに固定される固定部材2Bと、により軸方向に挟持されることで回転軸1と共に回転可能となっている。回転密封環20の摺動面21は、平坦面となっている。
静止密封環10は円環状をなし、ハウジング4に非回転状態かつ軸方向に移動可能な状態で設けられている。
静止密封環10及び回転密封環20は、代表的にはSiC(硬質材料)同士またはSiC(硬質材料)とカーボン(軟質材料)の組み合わせで形成されるが、これに限らず、摺動材料はメカニカルシール用摺動材料として使用されているものであれば適用可能である。尚、SiCとしては、ボロン、アルミニウム、カーボン等を焼結助剤とした焼結体をはじめ、成分、組成の異なる2種類以上の相からなる材料、例えば、黒鉛粒子の分散したSiC、SiCとSiからなる反応焼結SiC、SiC-TiC、SiC-TiN等があり、カーボンとしては、炭素質と黒鉛質の混合したカーボンをはじめ、樹脂成形カーボン、焼結カーボン等が利用できる。また、上記摺動材料以外では、金属材料、樹脂材料、表面改質材料(コーティング材料)、複合材料等も適用可能である。
ハウジング4は、第1ハウジング部材41と第2ハウジング部材42とから構成されている。第1ハウジング部材41は筒状を成している。第2ハウジング部材42は第1ハウジング部材41よりも小径の筒状を成し、第1ハウジング部材41の内径側に密封状に固定されている。第2ハウジング部材42は、基部42aと、基部42aの内径端縁から軸方向正面側に延びる延設部42bと、を備えている。
すなわち、第1ハウジング部材41と、第2ハウジング部材42の基部42aおよび延設部42bとにより凹状の空間部が形成されている。この空間部に静止密封環10が配置されている。
第2ハウジング部材42の基部42aと静止密封環10との間には、付勢手段としてのバネ7が取付けられている。バネ7によって静止密封環10が回転密封環20に向けて軸方向に付勢されるようになっている。尚、付勢手段はバネ7に限られず、ベローズや樹脂やゴムなどの弾性体等であってもよい。
静止密封環10の摺動面11には、回転密封環20の摺動面21に向けて開口する凹部12が周方向に複数形成されている。尚、凹部12は、摺動面11に沿って環状に形成されていてもよい。
また、静止密封環10には、各凹部12と第1ハウジング部材41に複数設けられたポート41aとを連通する貫通孔13が複数形成されている。凹部12と貫通孔13により流路を形成している。尚、貫通孔13は1つのポート41aから各凹部12に分岐して延びていてもよい。
静止密封環10の外周面には、貫通孔13の外径側開口を軸方向に挟んで凹溝14,15が形成されており、各凹溝14,15にはOリング16,17が嵌合されている。これにより、ポート41aと貫通孔13とが密封状に連通している。このポート41aには、圧力流体としてのシールガスGが外部から供給される(図2,図3参照)。
尚、静止密封環10の外周面と第1ハウジング部材41の内周面とOリング16,17とで形成される環状空間に各貫通孔13が連通していれば、ポート41aは1つであってもよい。
これら凹部12、貫通孔13、ポート41aは、ガス供給路6を構成している。
また、静止密封環10の内周面と第2ハウジング部材42の延設部42bとの間には、Oリング18が配置されている。これにより、静止密封環10の背面側には環状の背面空間S3が形成されている。
第1ハウジング部材41には、機内空間S1と背面空間S3とを連通する連通路8がポート41aとは周方向にずれて形成されている。この連通路8は、環状溝81と貫通孔82とから構成されている。
環状溝81は、正面側に開口し、後述する環状凹溝41bの背壁部41eに沿って環状に設けられている。
貫通孔82は、環状溝81から背面空間S3に向かって延び背面空間S3に開口している。尚、貫通孔82は、第1ハウジング部材41に1つ設けられてもよいし、2つ以上設けられていてもよい。
逆止弁30は、弁体としてのリップシール9と、弁座としての内壁部41cと、ストッパ部材32とから主に構成されている。
第1ハウジング部材41における回転密封環20の外径側には、正面側に開口する環状凹溝41bが形成されている。この環状凹溝41bには、リップシール9が配置されている。
リップシール9は、ゴムなどの弾性部材から環状に構成されており、円筒状の基部91と、基部91の正面側端部から背面側に傾いて内径側に環状に延びるリップ部92と、を備えている。
リップ部92は、環状凹溝41bを構成する内壁部41cに密封状に圧接されている。
リップシール9の正面側には、基部側移動規制部としてのストッパ部材32が配置されている。詳しくは、第1ハウジング部材41の内周面には、内径側に開口する環状の凹溝41fが形成されている。この凹溝41fには、正面視略C字状のストッパ部材32が嵌合設置されている。
リップシール9の基部91は、環状凹溝41bを構成する外壁部41dに圧接されているとともに、ストッパ部材32と環状凹溝41bを構成する背壁部41eとで軸方向に挟持され、軸方向の移動が規制されている。
次に、静止密封環10と回転密封環20との相対回転時における被密封流体Fの動きについて説明する。
図2,図3に示されるように、静止密封環10と回転密封環20との相対回転時には、シールガスGがガス供給路6に外部から供給される。このシールガスGは、被密封流体Fの圧力よりも高く設定されている。シールガスGの圧力により摺動面11,21間が僅かに離間して摺動性が高められるとともに、機内空間S1の被密封流体Fが機外空間S2に漏れることを確実に防止できるようになっている。
また、図2に示されるように、機内空間S1における被密封流体Fの圧力が背面空間S3よりも相対的に高圧である場合には、矢印Aに示されるように、機内空間S1における被密封流体Fの圧力により、リップシール9のリップ部92が背面側に押圧され、リップ部92と内壁部41cとの間に隙間が生じる。
これにより、機内空間S1の被密封流体Fが連通路8を通じて背面空間S3に流入するため、背面空間S3内の圧力を高めることができる。背面空間S3内に流入した被密封流体Fの圧力は、静止密封環10を回転密封環20に向けて押圧する力として利用されるため、バネ7の付勢力を小さくすることができるようになっている。
機内空間S1と背面空間S3が略同圧となると、リップ部92が内壁部41cに圧接される。
図3に示されるように、機内空間S1における被密封流体Fの圧力が背面空間S3よりも相対的に低圧となった場合には、白抜き矢印Bに示されるように、背面空間S3における被密封流体Fの圧力により、リップシール9のリップ部92が正面側に押圧される。これにより、リップ部92の内径端が内壁部41cに押し付けられ、リップ部92と内壁部41cとの間の密封性が向上する。
以上説明したように、リップシール9は、連通路8内における機内空間S1から背面空間S3への被密封流体Fの移動を許容し、背面空間S3から機内空間S1への被密封流体Fの移動を規制するようになっていることから、変動する機内空間S1の圧力における相対的な負圧時において、背面空間S3が高圧な状態を維持することができる。これにより、摺動面11,21間がシールガスGの圧力により大きく離間することを防止でき、摺動面11,21間の密封性を維持することができる。
また、リップシール9は、基部91から背面空間S3側に向かって突出するリップ部92を有しており、リップ部92は、弾性変形可能となっている。簡素な構造のリップシール9により、機内空間S1から背面空間S3への被密封流体Fの移動を許容し、背面空間S3から機内空間S1への被密封流体Fの移動を規制することができる。
また、リップシール9の基部91の機内空間S1側には、リップシール9の移動を規制するストッパ部材32が配置されている。これによれば、背面空間S3内の圧力によりリップシール9が機内空間S1側に移動することを規制できる。
また、連通路8は、メカニカルシールのハウジング4に設けられているため、連通路8を簡便に構成できる。また、連通路8を流れる被密封流体Fを制御するリップシール9の設置も簡便である。
また、連通路8の機内空間S1側にリップシール9が配置されている。これによれば、連通路8を背面空間S3の一部として利用できるため、被密封流体Fの貯留容積を確保でき、背面空間S3内の圧力が即座に低下することを防止できる。
また、回転密封環20の外径側に逆止弁30を配置しているため、メカニカルシールの軸方向寸法をコンパクトにできる。
また、回転密封環20の外径側に内壁部41cが設けられているため、逆止弁30に回転密封環20周りの回転流が直接流れ込みにくい。そのため、逆止弁30は、純粋に被密封流体Fの圧力のみで開閉されるようになっている。
また、リップシール9のリップ部92は内径に延び、リップ先端が基部91よりも内径側に位置している。これによれば、リップ部92は、ハウジング4の内周面に沿って軸方向に流れる被密封流体Fの力を受けにくい。そのため、逆止弁30は、純粋に被密封流体Fの圧力のみで開閉されるようになっている。
また、正面に開口する環状凹溝41bにリップシール9を配置しているため、組み立て時や分解時にリップシール9を軸方向移動させることができ、組み立てやメンテナンスを良好に行うことができる。
次に、実施例2に係るシール装置につき、図4を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図4に示されるように、実施例2のメカニカルシールは、第1ハウジング部材141の内壁部141cに外径側に突出する凸条部143が設けられている。この凸条部143は、リップシール9のリップ部92に当接可能になっている。
これによれば、機内空間S1における被密封流体Fの圧力が背面空間S3よりも相対的に低圧となった場合には、リップシール9のリップ部92が凸条部143に当接することで、背面空間S3内の被密封流体Fがリップ部92と内壁部141cとの隙間から機内空間S1に逃げにくくなるとともに、リップ部92の捲れが防止される。
尚、本実施例2では、リップ部側移動規制部としての凸条部143が環状に形成されている形態を例示したが、周方向に複数設けられる凸部をリップ部側移動規制部としてもよい。また、リップ部側移動規制部は、リップ部に沿って傾斜する傾斜面を有していてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、逆止弁として弁体にリップシール9を用いる形態を例示したが、これに限られず、逆止弁はポペット弁やスイング式等の形態であってもよい。
また、逆止弁は、背面空間S3から機内空間S1への被密封流体の流れを完全に規制するものでなく、一部許容されていてもよい。
また、前記実施例では、1つのストッパ部材32によりリップシール9が正面側に移動することを規制する形態を例示したが、ストッパ部材がハウジングの周方向に複数設けられていてもよい。また、基部側移動規制部は、ハウジングと別体に限られず、例えばハウジングから突出する凸部であってもよい。
また、前記実施例では、連通路8が第1ハウジング部材41に設けられる形態を例示したが、これに限られず、例えば、静止密封環10に設けられていてもよい。この場合、逆止弁も静止密封環10に設けられていればよい。
また、被密封流体Fは、気体、液体または気体と液体の混合状態のいずれであってもよい。また、大気Aは、気体に限られず、液体または気体と液体の混合状態であってもよい。
また、前記実施例では、インサイド型のメカニカルシールを例に説明したがこれに限られず、アウトサイド型のメカニカルシールとしてもよい。
1 回転軸
4 ハウジング
6 ガス供給路(圧力流体供給路)
7 バネ(付勢手段)
8 連通路
9 リップシール
10 静止密封環(一方の密封環)
20 回転密封環(他方の密封環)
30 逆止弁
32 ストッパ部材(基部側移動規制部)
41 第1ハウジング部材
42 第2ハウジング部材
91 基部
92 リップ部
143 凸条部(リップ側移動規制部)
A 大気
F 被密封流体
G シールガス(圧力流体)
S1 機内空間(被密封流体空間)
S2 機外空間(漏れ空間)
S3 背面空間
4 ハウジング
6 ガス供給路(圧力流体供給路)
7 バネ(付勢手段)
8 連通路
9 リップシール
10 静止密封環(一方の密封環)
20 回転密封環(他方の密封環)
30 逆止弁
32 ストッパ部材(基部側移動規制部)
41 第1ハウジング部材
42 第2ハウジング部材
91 基部
92 リップ部
143 凸条部(リップ側移動規制部)
A 大気
F 被密封流体
G シールガス(圧力流体)
S1 機内空間(被密封流体空間)
S2 機外空間(漏れ空間)
S3 背面空間
Claims (8)
- ハウジングと前記ハウジングに対して相対回転する回転軸との間に配置され、前記ハウジング側に固定される静止密封環と、前記回転軸側に固定される回転密封環とが相対回転して被密封流体空間及び漏れ空間を区画するメカニカルシールであって、
前記一方の密封環の摺動面と軸方向で反対側に形成される背面空間と前記被密封流体空間とを連通する連通路を備え、
前記連通路内における前記被密封流体空間から前記背面空間への被密封流体の移動を許容し、前記背面空間から前記被密封流体空間への被密封流体の移動を規制する逆止弁が設けられているメカニカルシール。 - 前記一対の密封環の摺動面間に圧力流体を供給する圧力流体供給路を備える請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記一方の密封環を前記他方の密封環に付勢する付勢手段を備える請求項1に記載に記載のメカニカルシール。
- 前記逆止弁は、前記背面空間側に向かって突出するリップ部を有する請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記逆止弁の前記リップ部とは径方向で反対側の基部の前記被密封流体空間側には、前記逆止弁の移動を規制する基部側移動規制部が設けられている請求項4に記載のメカニカルシール。
- 前記逆止弁の前記リップ部の前記被密封流体空間側には、前記逆止弁の移動を規制するリップ部側移動規制部が設けられている請求項4に記載のメカニカルシール。
- 前記一方の密封環は、前記静止密封環であり、前記連通路は、前記メカニカルシールのハウジングに設けられている請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記連通路の前記被密封流体空間側に前記逆止弁が配置されている請求項1に記載のメカニカルシール。
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JP2022152177A Pending JP2024046849A (ja) | 2022-09-26 | 2022-09-26 | メカニカルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024046849A (ja) |
-
2022
- 2022-09-26 JP JP2022152177A patent/JP2024046849A/ja active Pending
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