JPWO2009157075A1 - 足の内反を抑制するサポータ - Google Patents

足の内反を抑制するサポータ Download PDF

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Abstract

足のサポータであって、踝Akの一部および踝Akよりも上方の脚部Lの内側面の一部を覆う上プレート32と、踝Akの一部および踝Akよりも下方の足部Fの内側面の一部を覆う下プレート34と、足の屈曲動作時に前記プレート32、34が相対的に回転するのを許容するヒンジ4とを備え、前記下プレート34は前記上プレート32と足部Fとの間に配置され、前記ヒンジ4よりも下方に突出し少なくとも足の底屈時において前記下プレート34の一部と重なる補強部32bが前記上プレート32に形成され、前記上プレート32の補強部32bと前記下プレート34の一部とが前記底屈時に互いに重なることで重ね梁が構成されることにより、前記底屈時の内反に対する抗力が、足の背屈時の内反に対する抗力よりも大きい。

Description

本発明は足の内反を抑制するサポータに関するものである。
スポーツ医学が発達した近年では、スポーツをする際に身体の弱くなった機能を代償する目的でサポータを用いる場合がある。サポータは主に、足首、肘、膝等の運動量の多い関節部分に装着されることが多く、捻挫や骨折等から身を守るための補助器具として認知されている。また、捻挫等の怪我を起こしてしまった場合にも、治療に際し損傷部の動きを補助する目的でサポータが用いられている。
足首の捻挫を防ぐサポータを開示した文献として、下記の先行文献1および2が挙げられる。
特開2003−290259(図1、図2) WO2006/041992(要約)
これらの先行文献1、2には、トレンカ(爪先や踵を覆わないSOCK)を介して脚部に固定した固定部に対しヒンジを中心に下部が回転するサポータが開示されている。
また、特開2004−166811号には、足首の関節を自己の意思で自由に動かすことのできない患者のための補助具が開示されている。
図14Dは左足部Fおよび左脚部Lを後方から見た図である。
この図において、足裏が外側OUTに向って捻じれる外反捻挫よりも足裏が内側INに向って捻じれる内反捻挫を生じ易い。
図14A、図14Bおよび図14Cは、それぞれ、基本肢位(解剖学的肢位)、背屈位および底屈位における足を内側から見た側面図である。
図14Cの底屈位においては、図14Aの基本肢位や図14Bの背屈位よりも内反捻挫が生じ易い。その理由としては、下記のような理由が考えられる。
(1)力点Ofから支点Oまでの距離について、基本肢位や背屈位の場合よりも底屈位の場合の方が長い。
(2)背屈位に比べて、底屈位の方が足関節自体の剛性が低い。
(3)底屈位では内反に抗する筋力の発揮がされにくい。
一方、内反捻挫を防止するサポータの多くは、足の関節の横方向の曲げを抑制する。そのためサポータの着用により足関節の横方向への自由な動きが妨げられ、したがって、パフォーマンスの低下を招く。このような理由から、底屈位以外の基本肢位や背屈位においては、内反の抑制作用が小さいのが好ましい。
しかし、前述の各先行文献には、足の肢位に応じて内反捻挫を抑制する抗力が変動するサポータについては何ら開示されていない。
本発明の目的は、底屈位においては高い内反抑制作用を発揮し、かつ、背屈位および基本肢位において足関節の横方向への自由な動きが期待できるサポータを提供することである。
前記目的を達成するために、本発明にかかる足の内反を抑制するサポータは、踝の一部および踝よりも上方の脚部の内側面の一部を覆い前記脚部に固定された上プレートと、踝の一部および踝よりも下方の足部の内側面の一部を覆い前記足部に固定され、足の内反を抑制できるように足の内側面にあてがわれた下プレートと、前記2枚のプレート同士を前記踝の内側面において互いに連結し、足の底屈または背屈の動作時に前記2枚のプレートが相対的に回転するのを許容するヒンジとを備え、前記下プレートは前記上プレートと足部との間に配置され、前記ヒンジよりも下方に突出し少なくとも足の底屈時において前記下プレートの一部と重なる補強部が前記上プレートに形成され、前記上プレートの補強部と前記下プレートの一部とが前記底屈時に互いに重なることで重ね梁が構成され、このように重ね梁が構成されることにより、前記底屈時の内反に対する抗力が、足の背屈時の内反に対する抗力よりも大きい。
本発明によれば、下プレートが足の底背屈動作にあわせて回転し、底屈時に上下のプレートが重なった重ね梁部分が形成され、底屈時の内反に対する両プレートによる抗力が大きくなる。したがって、内反捻挫を生じ易い軽度底屈位における内反を抑制して捻挫を防ぐことができる。
一方、捻挫を生じにくい背屈時においては内反に対する両プレートの抗力が小さくなるので、背屈時の自由な足の運動を妨げにくい。
ここで「軽度底屈位」とは、図14Cに示すように、底屈位において、踝を通る水平線と足裏に沿った線とのなす傾角θが10°〜30°程度であることをいう。
本発明の好ましい実施例において、前記上プレートおよび下プレートは、それぞれ、前記ヒンジの一部を構成しており、前記補強部は前記ヒンジから斜め後方の下方に向って突出した突片からなり、前記底屈時において前記下プレートと前記突片とが互いに重なる重ね梁部分の面積が、前記背屈時において前記下プレートと前記突片とが互いに重なる重ね梁部分の面積よりも大きい。
この実施例によれば、補強部である突片がヒンジから斜め後方の下方に向って突出しており、下プレートが足の底背屈動作にあわせて回転し、軽度底屈位において下プレートが突片と大きく重なって、上下のプレートによる内反に対する抗力が大きくなる。一方、背屈位においては上下のプレートによる内反に対する抗力が小さくなる。
また、突片を設けるだけの簡便な構成で、前記抗力の変化が得られる。
本発明の好ましい実施例において、前記突片の延びる方向は、足が屈曲していない基本肢位における前記ヒンジの中心を通る鉛直線に対し10°〜40°傾いている。
このように設定することで、軽度底屈位における両プレートによる内反に対する抗力が大きくなる。
本発明の好ましい実施例において、軽度底屈位における内反に対する抗力は、足が屈曲していない基本肢位における内反に対する抗力よりも大きく、かつ、足が背屈した背屈位における内反に対する抗力よりも大きい。
本発明の好ましい実施例において、前記上プレートは前記脚部の内側面に沿って前記踝から上方に配置され前記脚部に固定される第1被固定部と、前記ヒンジの一部を構成する第1摺動部と、前記補強部とを備え、前記下プレートは前記ヒンジの一部を構成し前記第1摺動部に対し相対的に回転すると共に前記第1摺動部に直接的または間接的に摺動する第2摺動部と、前記踝の下方に配置された足部に固定される第2被固定部とを備え、前記下プレートの第2被固定部が距骨と踵骨とに跨るように下方に向って延びており、足が屈曲していない基本肢位において前記補強部が少なくとも前記踝から前記距骨と踵骨との間の距骨下関節まで延びている。
この実施例によれば、底屈時に距骨下関節まで延びた補強部が下プレートと重なって重ね梁を構成することで、両プレートによる内反に対する抗力が増大し、内反捻挫を抑制する。
本発明において、前記脚部、踝、足の甲および足のアーチの少なくとも一部を覆うと共に肌面にフィットする繊維素材からなるトレンカと、前記トレンカに前記上プレートおよび下プレートの各被固定部を固定するための固定手段とを備えていてもよい。
各プレートの被固定部がトレンカに固定されるので、安定した固定が期待できる。
本発明の好ましい実施例において、前記ヒンジは、前記上プレートの下部に前記上プレートに一体に形成された円環状の第1円環部と、前記下プレートの上部に前記下プレートに一体に形成され前記第1円環部に対して回転可能に嵌合する円環状の第2円環部と、前記ヒンジの回転中心を通る略水平な軸線に沿った方向に、前記2つの円環部同士が離れるのを防止する離脱防止片とを備え、ここにおいて、前記離脱防止片は、前記第1円環部の外面に係合する鍔部と、前記第2円環部に固着された固着部とを有する。
この実施例によれば、離脱防止片を第2円環部に溶着することで、2つの円環部において上下のプレートが離れるのを確実に防止し得ると共に、部品点数を減らすことができる。
図1は右足に装着された本発明の実施例にかかるサポータを示す内側面図である。 図2は同サポータの外側面図である。 図3は展開された右足用のプレート付ベルトを示す斜視図である。 図4は、右足に装着されたトレンカにプレート付ベルトが取り付けられる前の状態を示す斜視図である。 図5は右足に装着されたトレンカにプレート付ベルトが取り付けられる状態を示す斜視図である。 図6は右足用の内側および外側プレートアセンブリを斜め前方の内側から見た斜視図である。 図7は右足用の内側プレートアセンブリを斜め前方の内側から見た分解斜視図である。 図8は右足用の内側プレートアセンブリを斜め後方の外側から見た分解斜視図である。 図9は右足用の内側プレートアセンブリの分解縦断面図である。 図10Aは右足用の内側プレートアセンブリを内側から見た側面図、図10Bは、同プレートアセンブリの縦断面図、図10Cは同プレートアセンブリを外側から見た側面図である。 図11A、図11Bおよび図11Cは、それぞれ、背屈位、基本肢位および底屈位における右足用の内側プレートアセンブリの上プレートと下プレートとの関係を示す内側面図である。 図12Aは右足用の内側プレートアセンブリと足の骨格との関係を示す内側面図、図12Bは同プレートアセンブリの上プレートと足の骨格との関係を示す内側面図である。 図13Aは基本肢位における足とプレートアセンブリとの関係を内側から見た側面図、図13Bは背屈位における足とプレートアセンブリとの関係を内側から見た側面図、図13Cは底屈位における足とプレートアセンブリとの関係を内側から見た側面図である。 図14A、図14Bおよび図14Cは、それぞれ、基本肢位、背屈位および底屈位における足を内側から見た側面図、図14Dは、左足部および左脚部を後方から見た背面図である。 図15は右足用の内側プレートアセンブリの上プレートの変形例を示す内側面図である。
符号の説明
1:トレンカ
2:プレート付ベルト
21:連結ベルト部
22:巻回ベルト部
30:内側のプレートアセンブリ
31:外側のプレートアセンブリ
32:内側の上プレート
32a:第1被固定部
32b:補強部
32c:第1円環部
32s:第1摺動面(第1摺動部)
33:外側の上プレート
34:下プレート
34a:第2被固定部
34c:第2円環部
34s:第2摺動面(第2摺動部)
35:カラー(離脱防止片)
35a:鍔部
35b:円筒部(固着部)
4:ヒンジ
5:重ね梁部分
Ak:踝
B1:距骨
B2:踵骨
F:足部
J:距骨下関節
L:脚部
S1:基本肢位(解剖学的肢位)
S2:背屈位
S3:底屈位
Fi:足の甲
Fa:足のアーチ
V:鉛直線
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲は請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の一実施例が図面にしたがって説明される。
なお、以下の説明では右足用のサポータを例にとって説明する。
図1〜図5に示すように本サポータはトレンカ1とプレート付ベルト2とからなり、足首に装着されて内反を抑制する機能を発揮する。
このトレンカ1は前記脚部Lの下部、踝Ak、足の甲Fiの一部および足のアーチFaの一部を覆うと共に、これらの部位を締め付け、これらの部位にフィットする。前記トレンカ1は肌面にフィットする伸縮性の繊維素材からなる。
なお、本実施例では、踝の後端や足の爪先はトレンカ1で覆われておらず露出している。
前記トレンカ1の内外の側面、背面および底面には、雌面ファスナ(固定手段の一例)1fとなる多数の繊維が植設されている。前記背面の雌面ファスナ1fにトレンカ1の脚側の面に設けられた雄面ファスナ1mが係合して、トレンカ1が足首に装着された状態が保たれる。
前記プレート付ベルト2は、図3の内側および外側のプレートアセンブリ30、31と、両アセンブリ30、31を互いに連結する連結ベルト部21と、内側のアセンブリ30に取り付けられた巻回ベルト部22とを備える。図6に示すように、前記各アセンブリ30、31は、硬質の合成樹脂からなる上プレート32、33、下プレート34およびカラー(離脱防止片)35を備える。
図3の前記連結ベルト部21および両アセンブリ30、31の前記トレンカ1に接する面には、雄面ファスナ(固定手段の一例)2m、3mが設けられており、この雄面ファスナ2m、3mが前記雌面ファスナ1fに係合することで、図5のように、両アセンブリ30、31がトレンカ1の内外の側面に止着される。
前記巻回ベルト部22の外周面には雌面ファスナ(固定手段の一例)2fが設けられ、一方、巻回ベルト部22の内周面には雄面ファスナ(固定手段の一例)2mが設けられている。前記両アセンブリ30、31の一部を構成する上プレート32、33の上部の外表面には雌面ファスナ(固定手段の一例)3fが接着されている。
図5のように、前記巻回ベルト部22は脚部Lのまわりにおいてトレンカ1および両アセンブリ30、31の外周面に巻き付けられ、巻回ベルト部22の雄面ファスナ2mが雌面ファスナ2fおよび上プレート32、33の雌面ファスナ3fに係合する。その結果、前記トレンカ1に止着された両アセンブリ30、31が脚部Lおよび足部Fに固定される。
なお、図1〜図5において、雄面ファスナの部分は網点で示され、雌面ファスナの部分は曲線模様で示されている。
図1の前記巻回ベルト部22は、たとえば非伸縮性の繊維素材からなる。一方、連結ベルト部21は、伸縮性の繊維素材からなり、足の幅方向に伸縮可能であるため、両アセンブリ30、31の踝Akに対する装着位置を調整することが可能となっている。
なお、連結ベルト部21の両端は両アセンブリ30、31の下プレート34、34(図1、図2)の下端部に固着されており、下プレート34、34の下部の2つの面を覆っている。
前記上プレート32、33(図1、図2)は踝Akの一部および踝Akよりも上方の脚部Lの内側面の一部を覆い前記脚部Lに固定される。一方、前記下プレート34、34は、踝Akの一部および踝Akよりも下方の足部Fの内側面の一部を覆い前記足部Fに固定され、後述するように、足の内反を抑制できるように足の内側面に当接する。
図6の各アセンブリ30、31は上プレート32、33に対して下プレート34がヒンジ4において足の幅方向に延びる略水平な軸線Lsのまわりに回転可能な構造となっている。以下、この構造の一例について、内側のプレートアセンブリ30を代表として説明する。
図7〜図9に示すように、前記アセンブリ30は、上プレート32、下プレート34およびカラー(離脱防止片)35の3つのパーツからなる。前記各プレート32、34の円環状の第1および第2円環部32c、34cとカラー35は、後述するように、前記図10Bのヒンジ4を構成する。
図10Bに示すように、第1円環部32cは、前記上プレート32の下部において前記上プレート32に一体に形成されている。一方、第2円環部34cは前記下プレート34の上部において前記下プレート34に一体に形成され、前記第1円環部32cの内周に嵌り込み前記第1円環部32cに対して回転可能に嵌合する。
前記第1および第2円環部32c、34cは、それぞれヒンジ4の一部を構成する円錐状の第1および第2摺動面(第1および第2摺動部)32s、34sを備える。前記両摺動面32s、34sは、互いに相対的に回転可能で、本実施例の場合互いに直接的に摺接する。
前記カラー35は前記第1円環部32cの外面に係合する鍔部35aと、前記第2円環部34cに嵌合する円筒部(固着部)35bとを有する。前記円筒部35bの外周面は前記第2円環部34cの内周面に溶着されていることで、前記第2円環部34cに固着されている。
前記鍔部35aが前記第1円環部32cの外面に係合し、かつ、前記円筒部35bが前記第2円環部34cに固着されていることで、前記カラー35は前記ヒンジ4の回転中心40を通る略水平な軸線Ls(図6)に沿った方向に、前記2つの円環部32c、34c同士が互いに離れるのを防止する。
このようにヒンジ4は前記上下のプレート同士を前記踝の内側面において互いに連結し、足の底屈または背屈の動作時に、図11A〜図11Cのように、前記上下のプレートが相対的に回転するのを許容する。
前記固着により、前記カラー35は前記下プレート34と一体に回転する。
また、図10Cに示すように、上プレート32には下プレート34の上端部に係合する係合片32eが一体に形成されている。これにより、足部Fが内反するときに、足部Fの内側にあてがわれた下プレート34が足の内反方向D(図10B)に向って回転し上プレート32から離脱するのが防止される。
なお、係合片32eと同様に、図6に示すように、外側の下プレート34の上端部に係合する係合片33eが外側の上プレート33に一体に形成されてもよい。
図1において、前記上プレート32は前記ヒンジ4から上方に延びる第1被固定部32aと、前記ヒンジ4の斜め後方の下方に突出する補強部(突片)32bとを備える。前記内側の上プレート32は前記脚部Lの内側面に沿って前記踝Akから上方に配置され、前記面ファスナおよび巻回ベルト部22によりトレンカ1を介して脚部Lに固定される。
前記補強部32bを形成する突片は足が屈曲していない基本肢位S1(解剖学的肢位)における前記ヒンジ4の中心40を通る鉛直線Vに対し、10°〜40°傾いた方向に延びている。つまり、突片32bの中心線Lcと前記鉛直線Vとのなす角αは約10°〜40°に設定される。
なお、図2に示すように、外側の上プレート33には前記補強部32bが設けられていない。
前記下プレート34は前記ヒンジ4から真下に突出する第2被固定部34aを有する。この第2被固定部34aは前記踝Akの下方に配置されると共に連結ベルト部21に固着され、連結ベルト21に設けられた前記面ファスナにより前記トレンカ1を介して足部Fに固定される。図12Aに示すように、第2被固定部34aが距骨B1と踵骨B2とに跨るように下方に向って延び、更に、踵骨B2の中間部分まで下方に延びている。
図12Bに示すように、足が屈曲していない基本肢位S1において前記補強部32bは前記踝Akから前記距骨B1と踵骨B2との間の距骨下関節Jまで延びている。
図1に示すように、前記下プレート34は前記上プレート32とトレンカ1との間に配置されている。前記突片32bは前記ヒンジ4よりも下方に突出し図13A〜図13Cの基本肢位S1、背屈位S2および底屈位S3において前記下プレート34の一部と重なり、これらの図において網点を施した前記重なった部分5は、力学上の重ね梁を構成する。この重ね梁部分5は、足の内反時に下プレート34が屈曲する際の抗力を発揮する。
前記重ね梁部分5の面積は、足の肢位S1〜S3に応じて変化する。すなわち、前記底屈位S3における重ね梁部分5の面積は、前記基本肢位S1および背屈位S2における重ね梁部分5の面積よりも大きい。
したがって、足が10°〜30°底屈した図13Cの軽度底屈位S3におけるプレートアセンブリ30の内反に対する抗力は、図13Aの基本肢位S1におけるプレートアセンブリ30の内反に対する抗力よりも大きく、かつ、背屈位S2におけるプレートアセンブリ30の内反に対する抗力よりも大きい。
図13Cの底屈位S3において、足部Fが内反しようとすると、足部Fの内側面がトレンカ1(図1)を介して下プレート34および補強部32bに支えられる。この際、下プレート34と補強部32bとが重なった重ね梁部分5の面積が大きいので、図10Bの下プレート34が矢印D方向に屈曲する際の抗力が大きい。そのため、内反の生じ易い底屈位S3における内反を抑制し得る。
すなわち、図13Cの底屈位S3において足部Fが内反しようとすると、トレンカ1を介して足部Fの内側面にあてがわれた下プレート34が足部Fと共に内側に向って回転しようとする。
その際、下プレート34のヒンジ4の直下の部分が、脚部Lに固定された上プレート32の補強部32bに当接する。これにより、下プレート34の一部と補強部32bとが重なった部分5が重ね梁として機能し、下プレート34が補強部32bに支えられると共に、足部Fに固定された下プレート34と脚部Lに固定された上プレート32とが足の内反に対する支えとして機能することで、底屈位S3における足の内反を抑制することができる。
一方、図13A、図13Bの基本肢位S1や背屈位S2においては、重ね梁部分5の面積が小さいので、これらの肢位における足の自由な動作を妨げられにくい。
図15は他の実施例を示す。
この図において、補強部32bには密度の濃い網点を施している。この例の場合、ヒンジ4の斜め下方には厚肉の補強部32bの前後に薄肉の薄肉部32uが一体に形成されている。この例においては、厚肉の補強部32uが下プレート34に重なる重ね梁部分が底屈時に大きくなる。
図15において、肉厚を変える代りに、補強部32bに相当する部位がヤング率の大きい合成樹脂で形成され、一方、薄肉部32uに相当する部位がヤング率の小さい合成樹脂で形成されてもよい。
なお、図11A〜図13C、および図15においては、カラー35を除去した状態でアセンブリ30を図示している。
図2の外側の上プレート33には前記補強部32bが設けられていない。また、外側の上プレート33は脚部Lや足部Fの内側面ではなく外側面の一部を覆う。外側の上プレート33のその他の構成については内側の上プレート32と同様であり、その説明を省略する。
なお、前記の例ではアセンブリ30、31の踝の部分に貫通孔が形成されているが、例えば、カラー35に代えてキャップを設けて踝を覆ってもよい。
また、ヒンジの構造は前記先行文献などの構造であってもよい。
また、外側のプレートアセンブリは必ずしも設ける必要はない。また、下プレートをトレンカではなく、靴に固定してもよい。
本発明はスポーツを行う際や治療中に足首に装着されるサポータに適用される。

Claims (7)

  1. 足の内反を抑制するサポータであって、
    踝の一部および踝よりも上方の脚部の内側面の一部を覆い前記脚部に固定された上プレートと、
    踝の一部および踝よりも下方の足部の内側面の一部を覆い前記足部に固定され、足の内反を抑制できるように足の内側面にあてがわれた下プレートと、
    前記2枚のプレート同士を前記踝の内側面において互いに連結し、足の底屈または背屈の動作時に前記2枚のプレートが相対的に回転するのを許容するヒンジとを備え、
    前記下プレートは前記上プレートと足部との間に配置され、
    前記ヒンジよりも下方に突出し少なくとも足の底屈時において前記下プレートの一部と重なる補強部が前記上プレートに形成され、
    前記上プレートの補強部と前記下プレートの一部とが前記底屈時に互いに重なることで重ね梁が構成され、
    このように重ね梁が構成されることにより、前記底屈時の内反に対する抗力が、足の背屈時の内反に対する抗力よりも大きいサポータ。
  2. 請求項1において、前記上プレートおよび下プレートは、それぞれ、前記ヒンジの一部を構成しており、
    前記補強部は前記ヒンジから斜め後方の下方に向って突出した突片からなり、
    前記底屈時において前記下プレートと前記突片とが互いに重なる重ね梁部分の面積が、前記背屈時において前記下プレートと前記突片とが互いに重なる重ね梁部分の面積よりも大きいサポータ。
  3. 請求項2において、足が屈曲していない基本肢位における前記ヒンジの中心を通る鉛直線に対し、前記突片の延びる方向が10°〜40°傾いているサポータ。
  4. 請求項1において、足が10°〜30°底屈した軽度底屈位における内反に対する抗力が、足が屈曲していない基本肢位における内反に対する抗力よりも大きく、かつ、足が背屈した背屈位における内反に対する抗力よりも大きいサポータ。
  5. 請求項1において、前記上プレートは前記脚部の内側面に沿って前記踝から上方に配置され前記脚部に固定される第1被固定部と、前記ヒンジの一部を構成する第1摺動部と、前記補強部とを備え、
    前記下プレートは前記ヒンジの一部を構成し前記第1摺動部に対し相対的に回転すると共に前記第1摺動部に直接的または間接的に摺動する第2摺動部と、前記踝の下方に配置された足部に固定される第2被固定部とを備え、
    前記第2被固定部が距骨と踵骨とに跨るように下方に向って延びており、
    足が屈曲していない基本肢位において前記補強部が少なくとも前記踝から前記距骨と踵骨との間の距骨下関節まで延びているサポータ。
  6. 請求項5において、前記脚部、踝、足の甲および足のアーチの少なくとも一部を覆うと共に肌面にフィットする繊維素材からなるトレンカと、前記トレンカに前記上プレートおよび下プレートの各被固定部を固定するための固定手段とを更に備えたサポータ。
  7. 請求項1において、前記ヒンジは、
    前記上プレートの下部に前記上プレートに一体に形成された円環状の第1円環部と、
    前記下プレートの上部に前記下プレートに一体に形成され前記第1円環部に対して回転可能に嵌合する円環状の第2円環部と、
    前記ヒンジの回転中心を通る略水平な軸線に沿った方向に、前記2つの円環部同士が離れるのを防止する離脱防止片とを備え、
    ここにおいて、前記離脱防止片は、
    前記第1円環部の外面に係合する鍔部と、前記第2円環部に固着された固着部とを有するサポータ。
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