JPWO2009142027A1 - 搬送波再生装置及び方法、並びに復調装置 - Google Patents

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Abstract

搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮する。搬送波再生装置であって、ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生部と、前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生部と、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生部のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択して出力する選択部とを有する。

Description

本明細書で開示される技術は、パイロット信号が含まれた変調信号を復調する場合に用いられる搬送波再生装置に関する。
近年、映像のデジタル化が進み、衛星放送、CATV、地上波放送のそれぞれにおいて、各国でデジタル放送が開始されている。その伝送方式としては、各伝送路の特徴に適した方式が選択されている。例えば、米国の地上波デジタル放送ではVSB(Vestigial-Sideband)変調方式が用いられている。このような放送で用いられるデジタル変調信号の復調システムについては、数々の文献で紹介されている(例えば、非特許文献1参照)。
例えば、パイロット信号が含まれたVSB変調信号から搬送波再生を行う場合には、パイロット信号を抽出し、これと基準信号との差から周波数誤差及び位相誤差を求める。
多賀,石川,小松,「QPSK復調システムの一検討」,テレビジョン学会技術報告,1991年8月,第15巻,第46号,CE'91−42(図3)
搬送波再生動作の収束までの時間を短くするには、搬送波再生に係る復調パラメータ、例えば、パイロット抽出フィルタの帯域や、ループフィルタゲイン等を最適化する必要があるが、様々な条件下での最適な値を得ることは難しい。また、搬送波再生動作を維持するためには、パイロット信号の位相雑音に応じて復調パラメータを変更する必要があるが、復調パラメータを変更すると位相雑音の検出に影響を与えてしまい、搬送波再生動作を正確に続けることが難しいという問題があった。
また、反射波が存在する場合等、伝送路の状態によっては、パイロット信号が損傷又は消失することがある。このため、搬送波再生動作が収束するまでに時間がかかったり、復調性能が低下してしまうことがあった。
本発明は、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮すること、及び搬送波再生動作を正確に続けることを目的とする。
また、本発明は、パイロット信号が正常に受信できる場合の位相雑音に対する追従性能を維持しながら、パイロット信号が正常に受信できない場合の復調性能の低下を抑えることを目的とする。
本発明の実施形態による搬送波再生装置は、ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生部と、前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生部と、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生部のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択して出力する選択部とを有する。
これによると、第1の復調信号及び第2の復調信号のうち、搬送波再生動作が先に収束した搬送波再生部で求められた復調信号を選択するので、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮することができる。
本発明の実施形態による他の搬送波再生装置は、ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算部と、前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にして出力する制限部と、前記制限部の出力を平滑化して出力するループフィルタと、前記ループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記搬送波として出力する周波数可変発振部とを有する。
本発明の実施形態による復調装置は、ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生部と、前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生部と、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生部のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択して出力する選択部と、前記選択部で選択された復調信号を等化するイコライザとを有する。
本発明の実施形態による他の復調装置は、ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算部と、前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にして出力する制限部と、前記制限部の出力を平滑化して出力するループフィルタと、前記ループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記搬送波として出力する周波数可変発振部と、前記復調信号を等化するイコライザとを有する。
本発明の実施形態による搬送波再生方法は、ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生ステップと、前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生ステップと、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生ステップのうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択する選択ステップとを有する。
本発明の実施形態による他の搬送波再生方法は、ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算ステップと、前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出ステップと、前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出ステップと、前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にする制限ステップと、前記制限ステップで処理後の前記位相誤差を平滑化するループフィルタステップと、前記ループフィルタステップで平滑化された位相誤差に応じた信号を前記搬送波として生成する周波数可変発振ステップとを有する。
本発明の実施形態によれば、搬送波再生部を複数有するので、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮し、かつ、搬送波再生動作を正確に続けることが可能となる。また、パイロット信号が正常に受信できない場合には、そのパイロット信号についての位相誤差を重視しないので、復調性能の低下を抑えることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1のループフィルタの構成例を示すブロック図である。 図3は、図1の制限部に入力されるパイロット信号振幅PIAの例と、このようなパイロット信号振幅PIAが入力された場合における制限部の入力位相誤差EN及び出力位相誤差ELの例とを示すグラフである。 図4は、図1の選択部の構成例を示すブロック図である。 図5は、図1の搬送波再生装置の変形例を示すブロック図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図面において下2桁が同じ参照番号で示された構成要素は、互いに対応しており、同一の又は類似の構成要素である。
本明細書における各機能ブロックは、典型的にはハードウェアで実現され得る。例えば各機能ブロックは、IC(集積回路)の一部として半導体基板上に形成され得る。ここでICは、LSI(Large-Scale Integrated circuit)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、ゲートアレイ、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを含む。代替としては各機能ブロックの一部又は全ては、ソフトウェアで実現され得る。例えばそのような機能ブロックは、プロセッサ上で実行されるプログラムによって実現され得る。換言すれば、本明細書で説明される各機能ブロックは、ハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアで実現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せで実現され得る。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。図1の復調装置は、搬送波再生部10,20と、選択部40と、クロック再生部62と、ロールオフフィルタ64と、イコライザ66と、誤り訂正部68とを有している。搬送波再生部10,20及び選択部40は、搬送波再生装置を構成している。
搬送波再生部10は、乗算器11と、パイロット信号抽出部12と、誤差検出部14と、制限部15と、ループフィルタ16と、周波数可変発振部18とを有している。搬送波再生部20は、乗算器21と、パイロット信号抽出部22と、誤差検出部24と、制限部25と、ループフィルタ26と、周波数可変発振部28とを有している。
ATSC(Advanced Television Systems Committee)規格に準拠した信号が受信され、直交検波されて得られたベースバンド信号BI/BQが、図1の搬送波再生部10,20に入力されているとする。受信された信号は、VSB変調方式により変調されており、パイロット信号を含んでいる。ベースバンド信号BI/BQは複素信号であって、同相信号BIと直交信号BQとを含んでいる。
搬送波再生部10について説明する。搬送波再生部10の前段で直交検波される際に、直交検波するために用いられる搬送波が必ずしも常に正確な周波数と正確な位相とを有しているとは限らない。このため、同相信号BI及び直交信号BQには、周波数及び位相のずれが残留する。
図1の搬送波再生部10,20に入力されるベースバンド信号BI/BQは、同相信号(I信号)をSi、直交信号(Q信号)をSqで表すと、次式(1)、すなわち、
(Si+jSq)・exp(j(ΔWt+Δθ)) …(1)
ΔW:周波数ずれ
Δθ:位相ずれ
で表現することができる。
周波数可変発振部18は、式(1)で示される信号の搬送波成分exp(j(ΔWt+Δθ))と共役関係の信号、
exp(−j(ΔWt+Δθ)) …(2)
を再生された搬送波として出力しているとする。
乗算器11は、周波数可変発振部18の出力と入力されたベースバンド信号BI/BQとを、次式(3)、すなわち、
(Si+jSq)・exp(j(ΔWt+Δθ))・exp(−j(ΔWt+Δθ))
=(Si+jSq) …(3)
のように複素乗算する。つまり、乗算器11は、入力されたベースバンド信号BI/BQの周波数及び位相のずれを除去して、得られた式(3)で表される復調信号IA/QAを出力する。
パイロット信号抽出部12は、復調信号IA/QAからパイロット信号を抽出し、誤差検出部14に出力する。誤差検出部14は、抽出されたパイロット信号と基準位相との間の位相差を、このパイロット信号の位相誤差ENとして検出し、出力する。周波数可変発振部18が式(2)の信号を出力しているとき、誤差検出部14は位相誤差ENとして0を検出する。また、周波数可変発振部18が式(2)の信号との間に位相誤差が存在する信号を出力しているとき、誤差検出部14はその位相誤差を検出する。
制限部15は、パイロット信号抽出部12で抽出されたパイロット信号に従って、位相誤差ENを、位相誤差ENに応じた位相誤差EN以下の値に修正して、修正後の位相誤差ELを出力する。ループフィルタ16は、制限部15から出力された位相誤差ELを平滑化して、すなわち、位相誤差ELを、その高周波数成分を除去してから、周波数可変発振部18及び選択部40に出力信号LAとして出力する。周波数可変発振部18は、ループフィルタ16の出力信号LAに応じた周波数の発振信号を生成し、再生された搬送波として乗算器11に出力する。
以上のパイロット信号抽出部12、誤差検出部14、及びループフィルタ16のそれぞれの特性は、選択部40から出力された復調パラメータPMAによって設定されている。
このように構成された位相制御ループは、負帰還ループを構成しているので、受信されたディジタル変調信号に位相同期した搬送波が、周波数可変発振部18で再生される。再生された搬送波は、乗算器11に入力されるベースバンド信号の搬送波成分と共役関係にあり、両者の間には周波数誤差及び位相誤差がないので、正しい復調信号を得ることが可能となる。
パイロット信号抽出部22、誤差検出部24、及びループフィルタ26のそれぞれの特性が、選択部40から出力された復調パラメータPMBによって設定されている点の他は、搬送波再生部20も搬送波再生部10と同様に構成されている。搬送波再生部10と搬送波再生部20とは、互いに異なる特性を有するように設定されているとする。
選択部40は、搬送波再生部10から出力された復調信号IA/QA及び搬送波再生部20から出力された復調信号IB/QBのいずれか一方を選択して、クロック再生部62に出力する。ここで、選択部40は、搬送波再生部10,20のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択する。また、選択部40は、搬送波再生部10又は20のループフィルタ出力の位相雑音に従って、復調パラメータPMA,PMB,PMを生成する。
クロック再生部62はタイミング同期処理、ロールオフフィルタ64は波形整形処理、イコライザ66は波形等化処理、誤り訂正部68はデマップ及び誤り訂正処理を、選択された復調信号に対して順に行う。誤り訂正部68は、誤り訂正後のデータを出力する。イコライザ66は、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタ及びIIR(Infinite Impulse Response)フィルタを有しており、クロック再生部62のループフィルタゲイン及びイコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズは、選択部40から出力される復調パラメータPMに従って制御される。クロック再生部62、ロールオフフィルタ64、及びイコライザ66による処理は、ここで示した順序以外の順序で行ってもよい。
また、特に図示していないが、図1の復調装置はフィールド同期部を有しており、フィールド同期部は、選択部40で選択された復調信号からフィールド同期を検出し、検出結果を選択部40に出力している。
図2は、図1のループフィルタ16の構成例を示すブロック図である。ループフィルタ16は、直接系回路31と、積分系回路32と、加算器33とを有している。直接系回路31は、増幅器34を有している。積分系回路32は、増幅器36と、加算器37と、遅延部38とを有している。加算器33は、直接系回路31の出力と、積分系回路32の出力とを加算して、その結果を制御信号LAとして出力する。
直接系回路31の増幅器34は、制限部15から出力された位相誤差ELをゲインαで増幅する。ところで、周波数可変発振部18は、入力される制御信号LAに比例して、出力する信号の位相を進ませる(又は遅らせる)。従って、直接系回路31は、周波数可変発振部18の出力信号の位相を位相誤差ELに対してリニアに進ませる(又は遅らせる)働きをする。すなわち、直接系回路31は、搬送波再生処理において位相誤差の補正を行う。
一方、積分系回路32では、増幅器36が入力された位相誤差ELをゲインβで増幅し、出力する。加算器37は、増幅器36の出力と遅延部38の出力とを加算し、その結果を出力する。遅延部38は、加算器37の出力を遅延させて加算器33,37に出力する。加算器37と遅延部38とで構成されるループは、積分機能を持つ。従って、積分系回路32は、位相誤差信号に基づいて周波数可変発振部18の出力信号の周波数を制御する働きをする。すなわち、積分系回路32は、搬送波再生処理において周波数誤差の補正を行う。
増幅器34のゲインα、及び増幅器36のゲインβは、復調パラメータPMAによって設定されている。また、ループフィルタ26も、増幅器のゲインα、βが復調パラメータPMBによって設定されている点の他は、ループフィルタ16と同様に構成されている。なお、ゲインαのみ、又はゲインβのみが、復調パラメータPMA又はPMBによって設定されるようにしてもよい。
図3は、図1の制限部15に入力されるパイロット信号振幅PIAの例と、このようなパイロット信号振幅PIAが入力された場合における制限部15の入力位相誤差EN及び出力位相誤差ELの例とを示すグラフである。
制限部15は、パイロット信号振幅PIA(パイロット信号抽出部12で抽出されたパイロット信号の、基準位相と同相の成分(I軸信号))と設定された閾値(ここでは100とする)とを比較する。パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合には、制限部15は、誤差検出部14から出力される位相誤差ENの信頼性が低いと判断し、位相誤差ENの値をその2分の1の値に修正して、位相誤差ELとして出力する。パイロット信号振幅PIAが閾値以上である場合には、制限部15は、誤差検出部14から出力される位相誤差ENの信頼性が高いと判断し、位相誤差ENをそのまま位相誤差ELとして出力する。
このように、パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合には、制限部15が、位相誤差ENの値を、その値に応じた値に減少させるので、パイロット信号が損傷又は消失し、パイロット信号が正常に受信できない場合であっても、搬送波再生部の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。また、パイロット信号が正常に受信できる場合における位相雑音に対する追従性能を低下させないようにすることができる。
制限部15は、パイロット信号振幅PIAと複数の閾値とを比較するようにしてもよい。例えば、制限部15は、パイロット信号振幅PIAの方が閾値TAAより小さい場合には、位相誤差ENの値をその2分の1の値に修正し、パイロット信号振幅PIAの方が閾値TAB(TAB<TAAとする)より小さい場合には、位相誤差ENの値をその4分の1の値になるように修正してもよい。
閾値は上記以外の値であってもよい。また、パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合に、制限部15は、位相誤差ENの値をその2分の1の値以外に修正してもよい。すなわち、制限部15は、パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合に、位相誤差ENの値をその絶対値が小さくなるように修正すればよい。
制限部15は、アンプ及びセレクタを組み合わせることにより容易に実現することができるので、制限部15の具体的な構成については説明を省略する。なお、図1の制限部15,25を省略するようにしてもよい。
図4は、図1の選択部40の構成例を示すブロック図である。選択部40は、同期判定部41,42と、判定部44と、セレクタ46,48,56と、位相雑音検出部52と、パラメータ設定部54と、平均部58とを有している。
同期判定部41は、搬送波再生部10から出力される制御信号LAの変動の幅が、設定された閾値THA以下である場合に、搬送波再生部10の動作が収束したと判定し、判定結果を出力する。同期判定部42は、搬送波再生部20から出力される制御信号LBの変動の幅が、設定された閾値THB以下である場合に、搬送波再生部20の動作が収束したと判定し、判定結果を出力する。
判定部44は、初期状態において、セレクタ46が例えば搬送波再生部10の出力信号を選択するように、判定結果を出力している。判定部44は、同期判定部41,42の判定結果から、搬送波再生部10,20のいずれの収束が早かったかを判定し、その結果を出力する。セレクタ46は、判定部44による判定結果に従って、搬送波再生部10と搬送波再生部20とのうち、収束が早かった方の出力信号(復調信号IA/QA又は復調信号IB/QB)を選択して、クロック再生部62に出力する。フィールド同期部によってフィールド同期が検出された後、判定部44は、その出力を固定する。
ただし、判定部44は、初期状態において選択されていた搬送波再生部10が優先的に選択されるようにする。すなわち、搬送波再生部10及び20が収束したのが同時であった場合には、判定部44は、セレクタ46が搬送波再生部10の復調信号IA/QAを選択するように、判定結果を出力する。また、搬送波再生部20の動作の方が先に収束したと判定された場合であっても、その後所定の時間が経過するまではセレクタ46が搬送波再生部10の復調信号IA/QAを選択するように、判定部44が判定結果を出力してもよい。
このように、図1の搬送波再生装置は、互いに異なる特性を有するように設定された搬送波再生部10及び搬送波再生部20を有し、これらのうち収束が早かった方から出力される復調信号を選択するので、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮し、安定した復調信号の利用をより早く開始することができる。なお、搬送波再生装置が2つの搬送波再生部を有する場合について説明したが、3つ以上の搬送波再生部を有するようにし、最も収束が早かった搬送波再生部の復調信号を選択するようにしてもよい。
セレクタ48は、搬送波再生部10のループフィルタ出力LA、又は搬送波再生部20のループフィルタ出力LBを、判定部44の出力に従って選択し、位相雑音検出部52に出力する。ここで、セレクタ48は、搬送波再生部10,20のうち、セレクタ46で選択されなかった方のループフィルタ出力LA又はLBを選択する。例えば、セレクタ46が搬送波再生部10の出力を選択した場合には、セレクタ48は、搬送波再生部20のループフィルタ出力LBを選択する。
位相雑音検出部52は、セレクタ48によって選択されたループフィルタ出力から位相雑音量を算出し、パラメータ設定部54に出力する。パラメータ設定部54は、初期状態において、復調パラメータPMA,PMB,PMとして所定のパラメータを出力している。フィールド同期が検出された後、パラメータ設定部54は、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量に従って復調パラメータPMA,PMB,PMを求めて出力する。
復調パラメータPMAは、搬送波再生部10におけるパイロット信号抽出部12のパイロット抽出フィルタの帯域、及びループフィルタ16のゲインα,βの設定に用いられる。復調パラメータPMBは、搬送波再生部20におけるパイロット信号抽出部22のパイロット抽出フィルタの帯域、及びループフィルタ26のゲインの設定に用いられる。
パラメータ設定部54は、位相雑音が大きいほど、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が広くなるように、若しくは、ループフィルタ16又は26のゲインが大きくなるように、復調パラメータPMA又はPMBを生成する。更に、パラメータ設定部54は、位相雑音が大きいほど、クロック再生部62のループフィルタゲインが大きくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが大きくなるように、復調パラメータPMを生成する。
これにより、位相雑音が大きい場合における搬送波再生装置の追従性能を向上させることができる。また、位相雑音が小さい場合には、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が狭くなり、クロック再生部62のループフィルタゲイン及びループフィルタ16又は26のゲインが小さくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが小さくなる。このため、搬送波再生装置の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。なお、クロック再生部62及びイコライザ66のうち、一方の特性のみを復調パラメータPMによって制御するようにしてもよい。
パラメータ設定部54は、判定部44による判定結果に従って、搬送波再生部10及び20のうちセレクタ46によって選択された方に与えられる復調パラメータPMA又はPMB、及び復調パラメータPMに対して更新を続ける。
このように、図1の搬送波再生装置は、セレクタ46により選択された搬送波再生部の出力をクロック再生部62への復調出力として用い、セレクタ46により選択されなかった搬送波再生部のループフィルタ出力を位相雑音検出のために用いている。つまり、選択された復調出力を生成する搬送波再生部の復調パラメータが、検出された位相雑音に従って変更されるが、その変更はもう一方の搬送波再生部による位相雑音の検出結果には影響を与えない。このため、位相雑音検出を正確に行いながら、復調パラメータを伝送路の状況に応じた適切な値に保つことができ、搬送波再生動作を正確に続けることができる。
なお、搬送波再生部10,20におけるループフィルタのゲインを変更する代わりに、これに相当することを行ってもよい。例えば、ベースバンド信号BI/BQの振幅を復調パラメータPMA(又はPMB)に従って変更させてから搬送波再生部10(又は20)に与えるようにしてもよい。
また、パラメータ設定部54は、搬送波再生部10及び20のうちセレクタ46によって選択されなかった方に与えられる復調パラメータPMA又はPMBに対しても、位相雑音の検出がしやすくなるように、更新を行うようにしてもよい。
セレクタ56は、搬送波再生部10,20のうち、セレクタ46で選択されなかった方のパイロット信号振幅(I軸信号)PIA又はPIBを選択する。例えば、セレクタ46が搬送波再生部10の出力を選択した場合には、セレクタ56は、搬送波再生部20のパイロット信号振幅PIBを選択する。平均部58は、セレクタ56で選択されたパイロット信号振幅に平均化処理を行い、得られた平均値をパラメータ設定部54に出力する。
パラメータ設定部54は、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量に代えて、平均部58で求められた平均値に従って、復調パラメータPMA,PMB,PMを求めるようにしてもよい。この場合、パラメータ設定部54は、求められた平均値が大きいほど、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が広くなるように、また、ループフィルタ16又は26のゲインが大きくなるように、復調パラメータPMA又はPMBを生成する。更に、パラメータ設定部54は、求められた平均値が大きいほど、クロック再生部62のループフィルタゲインが大きくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが小さくなるように、復調パラメータPMを生成する。
これにより、パイロット信号振幅が大きい場合における搬送波再生装置の追従性能を向上させることができる。また、パイロット信号振幅が小さい場合(すなわち、パイロット信号が損傷又は消失し、パイロット信号が正常に受信できない場合)には、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が狭くなり、クロック再生部62のループフィルタゲイン及びループフィルタ16又は26のゲインが小さくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが大きくなる。このため、搬送波再生装置の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。
なお、パラメータ設定部54は、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量、及び平均部58で求められた平均値の両方に従って、復調パラメータPMA,PMB及びPMを求めるようにしてもよい。
また、パラメータ設定部54は、パイロット信号抽出部12及び22のパイロット抽出フィルタの帯域、ループフィルタ16及び26のゲイン、クロック再生部62のループフィルタゲイン、並びにイコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズの全てではなく、これらのうちの少なくとも1つが、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量又は平均部58で求められた平均値に応じた値になるように、復調パラメータPMA,PMB又はPMを生成してもよい。
図5は、図1の搬送波再生装置10の変形例を示すブロック図である。図5の搬送波再生装置は、制限部15に代えて制限部115を有する点が、図1の搬送波再生装置10とは異なっている。
制限部115は、パイロット信号振幅PIAではなく、パイロット信号の電力と、設定された閾値とを比較する点が、制限部15とは異なっている。制限部115は、パイロット信号振幅PIAの2乗とパイロット信号振幅PQA(パイロット信号抽出部12で抽出されたパイロット信号の、基準位相と直交する成分(Q軸信号))の2乗との和を、パイロット信号の電力として求める。また、閾値や、位相誤差ENを修正する際の倍率を適切な値とする。制限部115は、その他の点は、制限部15と同様に構成されている。図1の搬送波再生装置20においても、制限部25に代えて制限部115と同様の制限部を用いるようにする。
制限部115を用いると、パイロット信号が不安定な状態であるときには、パイロット信号振幅(I軸信号)を用いる場合よりも精度よく位相誤差を求めることができるので、位相雑音が大きい場合における搬送波再生装置の追従性能を向上させることができる。また、パイロット信号が損傷又は消失し、パイロット信号が正常に受信できない場合においても、搬送波再生装置の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。図6の復調装置は、搬送波再生部10と、位相雑音検出部52と、パラメータ設定部254と、平均部58と、クロック再生部62と、ロールオフフィルタ64と、イコライザ66と、誤り訂正部68とを有している。搬送波再生部10、位相雑音検出部52、パラメータ設定部254、及び平均部58は、搬送波再生装置を構成している。第1の実施形態において説明したものと同一の構成要素には同一の参照番号を付して、それらの説明を省略する。
位相雑音検出部52は、ループフィルタ出力LAから位相雑音量を算出し、パラメータ設定部254に出力する。平均部58は、パイロット信号振幅PIAに平均化処理を行い、得られた平均値をパラメータ設定部254に出力する。パラメータ設定部254は、図4のパラメータ設定部54と同様に、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量、及び平均部58で求められた平均値の少なくとも一方に従って、復調パラメータPMA,PMを求める。
図6の搬送波再生装置は、1つの搬送波再生部しか有していないが、制限部15を有しているので、パイロット信号が損傷又は消失した場合であっても、搬送波再生部の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下が起こりにくいようにすることができる。また、パイロット信号が正常に受信できる場合における位相雑音への追従性能を低下させないようにすることができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。図7の復調装置は、VSB変調信号だけではなく、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調信号の受信も可能なように構成されている。
図7の復調装置は、搬送波再生部310,320と、選択部340と、クロック再生部362と、ロールオフフィルタ364と、イコライザ366と、誤り訂正部368とを有している。搬送波再生部310,320、及び選択部340は、搬送波再生装置を構成している。第1の実施形態において説明したものと同一の構成要素には同一の参照番号を付して、それらの説明を省略する。
図7の搬送波再生部310は、制限部15に代えて、QAM誤差検出部13と、セレクタ17とを有している点が、図1の搬送波再生部10とは異なっている。搬送波再生部320は、制限部25に代えて、QAM誤差検出部23と、セレクタ27とを有している点が、図1の搬送波再生部20とは異なっている。
QAM誤差検出部13は、乗算器11から出力された復調信号IA/QAを用いて、受信したQAM変調信号の位相誤差を検出し、出力する。セレクタ17は、VSB/QAM切り替え信号VQSに従って、QAM誤差検出部13で求められた位相誤差、又は誤差検出部14で求められた位相誤差を選択し、ループフィルタ16に出力する。
QAM誤差検出部23は、乗算器21から出力された復調信号IB/QBを用いて、受信したVSB変調信号の位相誤差を検出し、出力する。セレクタ27は、VSB/QAM切り替え信号VQSに従って、QAM誤差検出部23で求められた位相誤差、又は誤差検出部24で求められた位相誤差を選択し、ループフィルタ26に出力する。
クロック再生部362、ロールオフフィルタ364、イコライザ366、及び誤り訂正部368は、QAM変調信号から求められた復調信号をも処理できるように構成されている点の他は、図1のクロック再生部62、ロールオフフィルタ64、イコライザ66、及び誤り訂正部68と同様である。
図7の搬送波再生装置によると、QAM変調信号の受信時にも、VSB変調信号の受信時に用いられる構成要素の大部分を用いることができるので、VSB変調信号及びQAM変調信号のいずれをも受信可能な装置の規模を抑えることができる。
なお、QAM誤差検出部13,23は、復調信号IA/QA,IB/QBに代えて、イコライザ366の出力を用いて位相誤差を検出するようにしてもよい。
また、VSB/QAM切り替え信号VQSに従って、ループフィルタ16,26の特性を切り替えるようにしてもよい。
また、図7の搬送波再生部310,320のQAM誤差検出部13,23を、いずれも、NTSC(National Television System Committee)信号の誤差を検出するNTSC誤差検出部に置き換えるようにしてもよい。
このように、図7の搬送波再生装置は、受信性能の向上を目的として2つの搬送波再生部を有している。地上波放送に用いられるVSB変調信号を受信する場合には、このような構成が望ましいが、ケーブル放送に用いられるQAM変調信号を受信する場合には、伝送路の状態がよいので、搬送波再生部を1つのみ用いるようにしてもよい。そこで、QAM変調信号を受信する場合には、各搬送波再生部が互いに異なる周波数の信号を受信するようにしてもよい。
この場合、遅延波の遅延時間が地上波放送の場合ほど長くなく、イコライザが有するフィルタのタップ数がVSB変調信号受信時より少なくてもよいので、イコライザが有する各フィルタを2分割し、各フィルタについて、分割して得られた2つの部分を2つの搬送波再生部がそれぞれ用いるようにする。すると、図7の復調装置とほぼ同様の規模の回路で、VSB変調信号受信時には2つの搬送波再生部を用いて1つのチャネルの信号を受信し、QAM変調信号受信時には2つのチャネルの信号を同時に受信することができる。
本発明の多くの特徴及び優位性は、記載された説明から明らかであり、よって添付の特許請求の範囲によって、本発明のそのような特徴及び優位性の全てをカバーすることが意図される。更に、多くの変更及び改変が当業者には容易に可能であるので、本発明は、図示され記載されたものと全く同じ構成及び動作に限定されるべきではない。したがって、全ての適切な改変物及び等価物は本発明の範囲に入るものとされる。
以上説明したように、本発明の実施形態によると、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮することができるので、本発明は、搬送波再生装置及び復調装置等について有用である。
10,20,310,320 搬送波再生部
11,21 乗算器
12,22 パイロット信号抽出部
13,23 QAM誤差検出部
14,24 誤差検出部
15,25,115 制限部
16,26 ループフィルタ
18,28 周波数可変発振部
40 選択部
52 位相雑音検出部
54,254 パラメータ設定部
58 平均部
62 クロック再生部
64 ロールオフフィルタ
66 イコライザ
68 誤り訂正部
本明細書で開示される技術は、パイロット信号が含まれた変調信号を復調する場合に用いられる搬送波再生装置に関する。
近年、映像のデジタル化が進み、衛星放送、CATV、地上波放送のそれぞれにおいて、各国でデジタル放送が開始されている。その伝送方式としては、各伝送路の特徴に適した方式が選択されている。例えば、米国の地上波デジタル放送ではVSB(Vestigial-Sideband)変調方式が用いられている。このような放送で用いられるデジタル変調信号の復調システムについては、数々の文献で紹介されている(例えば、非特許文献1参照)。
例えば、パイロット信号が含まれたVSB変調信号から搬送波再生を行う場合には、パイロット信号を抽出し、これと基準信号との差から周波数誤差及び位相誤差を求める。
多賀,石川,小松,「QPSK復調システムの一検討」,テレビジョン学会技術報告,1991年8月,第15巻,第46号,CE'91−42(図3)
搬送波再生動作の収束までの時間を短くするには、搬送波再生に係る復調パラメータ、例えば、パイロット抽出フィルタの帯域や、ループフィルタゲイン等を最適化する必要があるが、様々な条件下での最適な値を得ることは難しい。また、搬送波再生動作を維持するためには、パイロット信号の位相雑音に応じて復調パラメータを変更する必要があるが、復調パラメータを変更すると位相雑音の検出に影響を与えてしまい、搬送波再生動作を正確に続けることが難しいという問題があった。
また、反射波が存在する場合等、伝送路の状態によっては、パイロット信号が損傷又は消失することがある。このため、搬送波再生動作が収束するまでに時間がかかったり、復調性能が低下してしまうことがあった。
本発明は、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮すること、及び搬送波再生動作を正確に続けることを目的とする。
また、本発明は、パイロット信号が正常に受信できる場合の位相雑音に対する追従性能を維持しながら、パイロット信号が正常に受信できない場合の復調性能の低下を抑えることを目的とする。
本発明の実施形態による搬送波再生装置は、ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生部と、前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生部と、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生部のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択して出力する選択部とを有する。
これによると、第1の復調信号及び第2の復調信号のうち、搬送波再生動作が先に収束した搬送波再生部で求められた復調信号を選択するので、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮することができる。
本発明の実施形態による他の搬送波再生装置は、ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算部と、前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にして出力する制限部と、前記制限部の出力を平滑化して出力するループフィルタと、前記ループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記搬送波として出力する周波数可変発振部とを有する。
本発明の実施形態による復調装置は、ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生部と、前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生部と、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生部のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択して出力する選択部と、前記選択部で選択された復調信号を等化するイコライザとを有する。
本発明の実施形態による他の復調装置は、ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算部と、前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出部と、前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にして出力する制限部と、前記制限部の出力を平滑化して出力するループフィルタと、前記ループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記搬送波として出力する周波数可変発振部と、前記復調信号を等化するイコライザとを有する。
本発明の実施形態による搬送波再生方法は、ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生ステップと、前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生ステップと、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生ステップのうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択する選択ステップとを有する。
本発明の実施形態による他の搬送波再生方法は、ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算ステップと、前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出ステップと、前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出ステップと、前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にする制限ステップと、前記制限ステップで処理後の前記位相誤差を平滑化するループフィルタステップと、前記ループフィルタステップで平滑化された位相誤差に応じた信号を前記搬送波として生成する周波数可変発振ステップとを有する。
本発明の実施形態によれば、搬送波再生部を複数有するので、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮し、かつ、搬送波再生動作を正確に続けることが可能となる。また、パイロット信号が正常に受信できない場合には、そのパイロット信号についての位相誤差を重視しないので、復調性能の低下を抑えることができる。
発明の第1の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。 1のループフィルタの構成例を示すブロック図である。 1の制限部に入力されるパイロット信号振幅PIAの例と、このようなパイロット信号振幅PIAが入力された場合における制限部の入力位相誤差EN及び出力位相誤差ELの例とを示すグラフである。 1の選択部の構成例を示すブロック図である。 1の搬送波再生装置の変形例を示すブロック図である。 発明の第2の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。 発明の第3の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図面において下2桁が同じ参照番号で示された構成要素は、互いに対応しており、同一の又は類似の構成要素である。
本明細書における各機能ブロックは、典型的にはハードウェアで実現され得る。例えば各機能ブロックは、IC(集積回路)の一部として半導体基板上に形成され得る。ここでICは、LSI(Large-Scale Integrated circuit)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、ゲートアレイ、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを含む。代替としては各機能ブロックの一部又は全ては、ソフトウェアで実現され得る。例えばそのような機能ブロックは、プロセッサ上で実行されるプログラムによって実現され得る。換言すれば、本明細書で説明される各機能ブロックは、ハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアで実現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せで実現され得る。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。図1の復調装置は、搬送波再生部10,20と、選択部40と、クロック再生部62と、ロールオフフィルタ64と、イコライザ66と、誤り訂正部68とを有している。搬送波再生部10,20及び選択部40は、搬送波再生装置を構成している。
搬送波再生部10は、乗算器11と、パイロット信号抽出部12と、誤差検出部14と、制限部15と、ループフィルタ16と、周波数可変発振部18とを有している。搬送波再生部20は、乗算器21と、パイロット信号抽出部22と、誤差検出部24と、制限部25と、ループフィルタ26と、周波数可変発振部28とを有している。
ATSC(Advanced Television Systems Committee)規格に準拠した信号が受信され、直交検波されて得られたベースバンド信号BI/BQが、図1の搬送波再生部10,20に入力されているとする。受信された信号は、VSB変調方式により変調されており、パイロット信号を含んでいる。ベースバンド信号BI/BQは複素信号であって、同相信号BIと直交信号BQとを含んでいる。
搬送波再生部10について説明する。搬送波再生部10の前段で直交検波される際に、直交検波するために用いられる搬送波が必ずしも常に正確な周波数と正確な位相とを有しているとは限らない。このため、同相信号BI及び直交信号BQには、周波数及び位相のずれが残留する。
図1の搬送波再生部10,20に入力されるベースバンド信号BI/BQは、同相信号(I信号)をSi、直交信号(Q信号)をSqで表すと、次式(1)、すなわち、
(Si+jSq)・exp(j(ΔWt+Δθ)) …(1)
ΔW:周波数ずれ
Δθ:位相ずれ
で表現することができる。
周波数可変発振部18は、式(1)で示される信号の搬送波成分exp(j(ΔWt+Δθ))と共役関係の信号、
exp(−j(ΔWt+Δθ)) …(2)
を再生された搬送波として出力しているとする。
乗算器11は、周波数可変発振部18の出力と入力されたベースバンド信号BI/BQとを、次式(3)、すなわち、
(Si+jSq)・exp(j(ΔWt+Δθ))・exp(−j(ΔWt+Δθ))
=(Si+jSq) …(3)
のように複素乗算する。つまり、乗算器11は、入力されたベースバンド信号BI/BQの周波数及び位相のずれを除去して、得られた式(3)で表される復調信号IA/QAを出力する。
パイロット信号抽出部12は、復調信号IA/QAからパイロット信号を抽出し、誤差検出部14に出力する。誤差検出部14は、抽出されたパイロット信号と基準位相との間の位相差を、このパイロット信号の位相誤差ENとして検出し、出力する。周波数可変発振部18が式(2)の信号を出力しているとき、誤差検出部14は位相誤差ENとして0を検出する。また、周波数可変発振部18が式(2)の信号との間に位相誤差が存在する信号を出力しているとき、誤差検出部14はその位相誤差を検出する。
制限部15は、パイロット信号抽出部12で抽出されたパイロット信号に従って、位相誤差ENを、位相誤差ENに応じた位相誤差EN以下の値に修正して、修正後の位相誤差ELを出力する。ループフィルタ16は、制限部15から出力された位相誤差ELを平滑化して、すなわち、位相誤差ELを、その高周波数成分を除去してから、周波数可変発振部18及び選択部40に出力信号LAとして出力する。周波数可変発振部18は、ループフィルタ16の出力信号LAに応じた周波数の発振信号を生成し、再生された搬送波として乗算器11に出力する。
以上のパイロット信号抽出部12、誤差検出部14、及びループフィルタ16のそれぞれの特性は、選択部40から出力された復調パラメータPMAによって設定されている。
このように構成された位相制御ループは、負帰還ループを構成しているので、受信されたディジタル変調信号に位相同期した搬送波が、周波数可変発振部18で再生される。再生された搬送波は、乗算器11に入力されるベースバンド信号の搬送波成分と共役関係にあり、両者の間には周波数誤差及び位相誤差がないので、正しい復調信号を得ることが可能となる。
パイロット信号抽出部22、誤差検出部24、及びループフィルタ26のそれぞれの特性が、選択部40から出力された復調パラメータPMBによって設定されている点の他は、搬送波再生部20も搬送波再生部10と同様に構成されている。搬送波再生部10と搬送波再生部20とは、互いに異なる特性を有するように設定されているとする。
選択部40は、搬送波再生部10から出力された復調信号IA/QA及び搬送波再生部20から出力された復調信号IB/QBのいずれか一方を選択して、クロック再生部62に出力する。ここで、選択部40は、搬送波再生部10,20のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択する。また、選択部40は、搬送波再生部10又は20のループフィルタ出力の位相雑音に従って、復調パラメータPMA,PMB,PMを生成する。
クロック再生部62はタイミング同期処理、ロールオフフィルタ64は波形整形処理、イコライザ66は波形等化処理、誤り訂正部68はデマップ及び誤り訂正処理を、選択された復調信号に対して順に行う。誤り訂正部68は、誤り訂正後のデータを出力する。イコライザ66は、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタ及びIIR(Infinite Impulse Response)フィルタを有しており、クロック再生部62のループフィルタゲイン及びイコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズは、選択部40から出力される復調パラメータPMに従って制御される。クロック再生部62、ロールオフフィルタ64、及びイコライザ66による処理は、ここで示した順序以外の順序で行ってもよい。
また、特に図示していないが、図1の復調装置はフィールド同期部を有しており、フィールド同期部は、選択部40で選択された復調信号からフィールド同期を検出し、検出結果を選択部40に出力している。
図2は、図1のループフィルタ16の構成例を示すブロック図である。ループフィルタ16は、直接系回路31と、積分系回路32と、加算器33とを有している。直接系回路31は、増幅器34を有している。積分系回路32は、増幅器36と、加算器37と、遅延部38とを有している。加算器33は、直接系回路31の出力と、積分系回路32の出力とを加算して、その結果を制御信号LAとして出力する。
直接系回路31の増幅器34は、制限部15から出力された位相誤差ELをゲインαで増幅する。ところで、周波数可変発振部18は、入力される制御信号LAに比例して、出力する信号の位相を進ませる(又は遅らせる)。従って、直接系回路31は、周波数可変発振部18の出力信号の位相を位相誤差ELに対してリニアに進ませる(又は遅らせる)働きをする。すなわち、直接系回路31は、搬送波再生処理において位相誤差の補正を行う。
一方、積分系回路32では、増幅器36が入力された位相誤差ELをゲインβで増幅し、出力する。加算器37は、増幅器36の出力と遅延部38の出力とを加算し、その結果を出力する。遅延部38は、加算器37の出力を遅延させて加算器33,37に出力する。加算器37と遅延部38とで構成されるループは、積分機能を持つ。従って、積分系回路32は、位相誤差信号に基づいて周波数可変発振部18の出力信号の周波数を制御する働きをする。すなわち、積分系回路32は、搬送波再生処理において周波数誤差の補正を行う。
増幅器34のゲインα、及び増幅器36のゲインβは、復調パラメータPMAによって設定されている。また、ループフィルタ26も、増幅器のゲインα、βが復調パラメータPMBによって設定されている点の他は、ループフィルタ16と同様に構成されている。なお、ゲインαのみ、又はゲインβのみが、復調パラメータPMA又はPMBによって設定されるようにしてもよい。
図3は、図1の制限部15に入力されるパイロット信号振幅PIAの例と、このようなパイロット信号振幅PIAが入力された場合における制限部15の入力位相誤差EN及び出力位相誤差ELの例とを示すグラフである。
制限部15は、パイロット信号振幅PIA(パイロット信号抽出部12で抽出されたパイロット信号の、基準位相と同相の成分(I軸信号))と設定された閾値(ここでは100とする)とを比較する。パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合には、制限部15は、誤差検出部14から出力される位相誤差ENの信頼性が低いと判断し、位相誤差ENの値をその2分の1の値に修正して、位相誤差ELとして出力する。パイロット信号振幅PIAが閾値以上である場合には、制限部15は、誤差検出部14から出力される位相誤差ENの信頼性が高いと判断し、位相誤差ENをそのまま位相誤差ELとして出力する。
このように、パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合には、制限部15が、位相誤差ENの値を、その値に応じた値に減少させるので、パイロット信号が損傷又は消失し、パイロット信号が正常に受信できない場合であっても、搬送波再生部の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。また、パイロット信号が正常に受信できる場合における位相雑音に対する追従性能を低下させないようにすることができる。
制限部15は、パイロット信号振幅PIAと複数の閾値とを比較するようにしてもよい。例えば、制限部15は、パイロット信号振幅PIAの方が閾値TAAより小さい場合には、位相誤差ENの値をその2分の1の値に修正し、パイロット信号振幅PIAの方が閾値TAB(TAB<TAAとする)より小さい場合には、位相誤差ENの値をその4分の1の値になるように修正してもよい。
閾値は上記以外の値であってもよい。また、パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合に、制限部15は、位相誤差ENの値をその2分の1の値以外に修正してもよい。すなわち、制限部15は、パイロット信号振幅PIAの方が閾値より小さい場合に、位相誤差ENの値をその絶対値が小さくなるように修正すればよい。
制限部15は、アンプ及びセレクタを組み合わせることにより容易に実現することができるので、制限部15の具体的な構成については説明を省略する。なお、図1の制限部15,25を省略するようにしてもよい。
図4は、図1の選択部40の構成例を示すブロック図である。選択部40は、同期判定部41,42と、判定部44と、セレクタ46,48,56と、位相雑音検出部52と、パラメータ設定部54と、平均部58とを有している。
同期判定部41は、搬送波再生部10から出力される制御信号LAの変動の幅が、設定された閾値THA以下である場合に、搬送波再生部10の動作が収束したと判定し、判定結果を出力する。同期判定部42は、搬送波再生部20から出力される制御信号LBの変動の幅が、設定された閾値THB以下である場合に、搬送波再生部20の動作が収束したと判定し、判定結果を出力する。
判定部44は、初期状態において、セレクタ46が例えば搬送波再生部10の出力信号を選択するように、判定結果を出力している。判定部44は、同期判定部41,42の判定結果から、搬送波再生部10,20のいずれの収束が早かったかを判定し、その結果を出力する。セレクタ46は、判定部44による判定結果に従って、搬送波再生部10と搬送波再生部20とのうち、収束が早かった方の出力信号(復調信号IA/QA又は復調信号IB/QB)を選択して、クロック再生部62に出力する。フィールド同期部によってフィールド同期が検出された後、判定部44は、その出力を固定する。
ただし、判定部44は、初期状態において選択されていた搬送波再生部10が優先的に選択されるようにする。すなわち、搬送波再生部10及び20が収束したのが同時であった場合には、判定部44は、セレクタ46が搬送波再生部10の復調信号IA/QAを選択するように、判定結果を出力する。また、搬送波再生部20の動作の方が先に収束したと判定された場合であっても、その後所定の時間が経過するまではセレクタ46が搬送波再生部10の復調信号IA/QAを選択するように、判定部44が判定結果を出力してもよい。
このように、図1の搬送波再生装置は、互いに異なる特性を有するように設定された搬送波再生部10及び搬送波再生部20を有し、これらのうち収束が早かった方から出力される復調信号を選択するので、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮し、安定した復調信号の利用をより早く開始することができる。なお、搬送波再生装置が2つの搬送波再生部を有する場合について説明したが、3つ以上の搬送波再生部を有するようにし、最も収束が早かった搬送波再生部の復調信号を選択するようにしてもよい。
セレクタ48は、搬送波再生部10のループフィルタ出力LA、又は搬送波再生部20のループフィルタ出力LBを、判定部44の出力に従って選択し、位相雑音検出部52に出力する。ここで、セレクタ48は、搬送波再生部10,20のうち、セレクタ46で選択されなかった方のループフィルタ出力LA又はLBを選択する。例えば、セレクタ46が搬送波再生部10の出力を選択した場合には、セレクタ48は、搬送波再生部20のループフィルタ出力LBを選択する。
位相雑音検出部52は、セレクタ48によって選択されたループフィルタ出力から位相雑音量を算出し、パラメータ設定部54に出力する。パラメータ設定部54は、初期状態において、復調パラメータPMA,PMB,PMとして所定のパラメータを出力している。フィールド同期が検出された後、パラメータ設定部54は、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量に従って復調パラメータPMA,PMB,PMを求めて出力する。
復調パラメータPMAは、搬送波再生部10におけるパイロット信号抽出部12のパイロット抽出フィルタの帯域、及びループフィルタ16のゲインα,βの設定に用いられる。復調パラメータPMBは、搬送波再生部20におけるパイロット信号抽出部22のパイロット抽出フィルタの帯域、及びループフィルタ26のゲインの設定に用いられる。
パラメータ設定部54は、位相雑音が大きいほど、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が広くなるように、若しくは、ループフィルタ16又は26のゲインが大きくなるように、復調パラメータPMA又はPMBを生成する。更に、パラメータ設定部54は、位相雑音が大きいほど、クロック再生部62のループフィルタゲインが大きくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが大きくなるように、復調パラメータPMを生成する。
これにより、位相雑音が大きい場合における搬送波再生装置の追従性能を向上させることができる。また、位相雑音が小さい場合には、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が狭くなり、クロック再生部62のループフィルタゲイン及びループフィルタ16又は26のゲインが小さくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが小さくなる。このため、搬送波再生装置の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。なお、クロック再生部62及びイコライザ66のうち、一方の特性のみを復調パラメータPMによって制御するようにしてもよい。
パラメータ設定部54は、判定部44による判定結果に従って、搬送波再生部10及び20のうちセレクタ46によって選択された方に与えられる復調パラメータPMA又はPMB、及び復調パラメータPMに対して更新を続ける。
このように、図1の搬送波再生装置は、セレクタ46により選択された搬送波再生部の出力をクロック再生部62への復調出力として用い、セレクタ46により選択されなかった搬送波再生部のループフィルタ出力を位相雑音検出のために用いている。つまり、選択された復調出力を生成する搬送波再生部の復調パラメータが、検出された位相雑音に従って変更されるが、その変更はもう一方の搬送波再生部による位相雑音の検出結果には影響を与えない。このため、位相雑音検出を正確に行いながら、復調パラメータを伝送路の状況に応じた適切な値に保つことができ、搬送波再生動作を正確に続けることができる。
なお、搬送波再生部10,20におけるループフィルタのゲインを変更する代わりに、これに相当することを行ってもよい。例えば、ベースバンド信号BI/BQの振幅を復調パラメータPMA(又はPMB)に従って変更させてから搬送波再生部10(又は20)に与えるようにしてもよい。
また、パラメータ設定部54は、搬送波再生部10及び20のうちセレクタ46によって選択されなかった方に与えられる復調パラメータPMA又はPMBに対しても、位相雑音の検出がしやすくなるように、更新を行うようにしてもよい。
セレクタ56は、搬送波再生部10,20のうち、セレクタ46で選択されなかった方のパイロット信号振幅(I軸信号)PIA又はPIBを選択する。例えば、セレクタ46が搬送波再生部10の出力を選択した場合には、セレクタ56は、搬送波再生部20のパイロット信号振幅PIBを選択する。平均部58は、セレクタ56で選択されたパイロット信号振幅に平均化処理を行い、得られた平均値をパラメータ設定部54に出力する。
パラメータ設定部54は、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量に代えて、平均部58で求められた平均値に従って、復調パラメータPMA,PMB,PMを求めるようにしてもよい。この場合、パラメータ設定部54は、求められた平均値が大きいほど、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が広くなるように、また、ループフィルタ16又は26のゲインが大きくなるように、復調パラメータPMA又はPMBを生成する。更に、パラメータ設定部54は、求められた平均値が大きいほど、クロック再生部62のループフィルタゲインが大きくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが小さくなるように、復調パラメータPMを生成する。
これにより、パイロット信号振幅が大きい場合における搬送波再生装置の追従性能を向上させることができる。また、パイロット信号振幅が小さい場合(すなわち、パイロット信号が損傷又は消失し、パイロット信号が正常に受信できない場合)には、パイロット信号抽出部12又は22のパイロット抽出フィルタの帯域が狭くなり、クロック再生部62のループフィルタゲイン及びループフィルタ16又は26のゲインが小さくなり、イコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズが大きくなる。このため、搬送波再生装置の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。
なお、パラメータ設定部54は、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量、及び平均部58で求められた平均値の両方に従って、復調パラメータPMA,PMB及びPMを求めるようにしてもよい。
また、パラメータ設定部54は、パイロット信号抽出部12及び22のパイロット抽出フィルタの帯域、ループフィルタ16及び26のゲイン、クロック再生部62のループフィルタゲイン、並びにイコライザ66のフィルタ係数更新ステップサイズの全てではなく、これらのうちの少なくとも1つが、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量又は平均部58で求められた平均値に応じた値になるように、復調パラメータPMA,PMB又はPMを生成してもよい。
図5は、図1の搬送波再生装置10の変形例を示すブロック図である。図5の搬送波再生装置は、制限部15に代えて制限部115を有する点が、図1の搬送波再生装置10とは異なっている。
制限部115は、パイロット信号振幅PIAではなく、パイロット信号の電力と、設定された閾値とを比較する点が、制限部15とは異なっている。制限部115は、パイロット信号振幅PIAの2乗とパイロット信号振幅PQA(パイロット信号抽出部12で抽出されたパイロット信号の、基準位相と直交する成分(Q軸信号))の2乗との和を、パイロット信号の電力として求める。また、閾値や、位相誤差ENを修正する際の倍率を適切な値とする。制限部115は、その他の点は、制限部15と同様に構成されている。図1の搬送波再生装置20においても、制限部25に代えて制限部115と同様の制限部を用いるようにする。
制限部115を用いると、パイロット信号が不安定な状態であるときには、パイロット信号振幅(I軸信号)を用いる場合よりも精度よく位相誤差を求めることができるので、位相雑音が大きい場合における搬送波再生装置の追従性能を向上させることができる。また、パイロット信号が損傷又は消失し、パイロット信号が正常に受信できない場合においても、搬送波再生装置の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下を抑えることができる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。図6の復調装置は、搬送波再生部10と、位相雑音検出部52と、パラメータ設定部254と、平均部58と、クロック再生部62と、ロールオフフィルタ64と、イコライザ66と、誤り訂正部68とを有している。搬送波再生部10、位相雑音検出部52、パラメータ設定部254、及び平均部58は、搬送波再生装置を構成している。第1の実施形態において説明したものと同一の構成要素には同一の参照番号を付して、それらの説明を省略する。
位相雑音検出部52は、ループフィルタ出力LAから位相雑音量を算出し、パラメータ設定部254に出力する。平均部58は、パイロット信号振幅PIAに平均化処理を行い、得られた平均値をパラメータ設定部254に出力する。パラメータ設定部254は、図4のパラメータ設定部54と同様に、位相雑音検出部52で求められた位相雑音量、及び平均部58で求められた平均値の少なくとも一方に従って、復調パラメータPMA,PMを求める。
図6の搬送波再生装置は、1つの搬送波再生部しか有していないが、制限部15を有しているので、パイロット信号が損傷又は消失した場合であっても、搬送波再生部の負帰還ループ内に残留位相誤差が残ることによる復調性能の低下が起こりにくいようにすることができる。また、パイロット信号が正常に受信できる場合における位相雑音への追従性能を低下させないようにすることができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る搬送波再生装置を有する復調装置の構成を示すブロック図である。図7の復調装置は、VSB変調信号だけではなく、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調信号の受信も可能なように構成されている。
図7の復調装置は、搬送波再生部310,320と、選択部340と、クロック再生部362と、ロールオフフィルタ364と、イコライザ366と、誤り訂正部368とを有している。搬送波再生部310,320、及び選択部340は、搬送波再生装置を構成している。第1の実施形態において説明したものと同一の構成要素には同一の参照番号を付して、それらの説明を省略する。
図7の搬送波再生部310は、制限部15に代えて、QAM誤差検出部13と、セレクタ17とを有している点が、図1の搬送波再生部10とは異なっている。搬送波再生部320は、制限部25に代えて、QAM誤差検出部23と、セレクタ27とを有している点が、図1の搬送波再生部20とは異なっている。
QAM誤差検出部13は、乗算器11から出力された復調信号IA/QAを用いて、受信したQAM変調信号の位相誤差を検出し、出力する。セレクタ17は、VSB/QAM切り替え信号VQSに従って、QAM誤差検出部13で求められた位相誤差、又は誤差検出部14で求められた位相誤差を選択し、ループフィルタ16に出力する。
QAM誤差検出部23は、乗算器21から出力された復調信号IB/QBを用いて、受信したVSB変調信号の位相誤差を検出し、出力する。セレクタ27は、VSB/QAM切り替え信号VQSに従って、QAM誤差検出部23で求められた位相誤差、又は誤差検出部24で求められた位相誤差を選択し、ループフィルタ26に出力する。
クロック再生部362、ロールオフフィルタ364、イコライザ366、及び誤り訂正部368は、QAM変調信号から求められた復調信号をも処理できるように構成されている点の他は、図1のクロック再生部62、ロールオフフィルタ64、イコライザ66、及び誤り訂正部68と同様である。
図7の搬送波再生装置によると、QAM変調信号の受信時にも、VSB変調信号の受信時に用いられる構成要素の大部分を用いることができるので、VSB変調信号及びQAM変調信号のいずれをも受信可能な装置の規模を抑えることができる。
なお、QAM誤差検出部13,23は、復調信号IA/QA,IB/QBに代えて、イコライザ366の出力を用いて位相誤差を検出するようにしてもよい。
また、VSB/QAM切り替え信号VQSに従って、ループフィルタ16,26の特性を切り替えるようにしてもよい。
また、図7の搬送波再生部310,320のQAM誤差検出部13,23を、いずれも、NTSC(National Television System Committee)信号の誤差を検出するNTSC誤差検出部に置き換えるようにしてもよい。
このように、図7の搬送波再生装置は、受信性能の向上を目的として2つの搬送波再生部を有している。地上波放送に用いられるVSB変調信号を受信する場合には、このような構成が望ましいが、ケーブル放送に用いられるQAM変調信号を受信する場合には、伝送路の状態がよいので、搬送波再生部を1つのみ用いるようにしてもよい。そこで、QAM変調信号を受信する場合には、各搬送波再生部が互いに異なる周波数の信号を受信するようにしてもよい。
この場合、遅延波の遅延時間が地上波放送の場合ほど長くなく、イコライザが有するフィルタのタップ数がVSB変調信号受信時より少なくてもよいので、イコライザが有する各フィルタを2分割し、各フィルタについて、分割して得られた2つの部分を2つの搬送波再生部がそれぞれ用いるようにする。すると、図7の復調装置とほぼ同様の規模の回路で、VSB変調信号受信時には2つの搬送波再生部を用いて1つのチャネルの信号を受信し、QAM変調信号受信時には2つのチャネルの信号を同時に受信することができる。
本発明の多くの特徴及び優位性は、記載された説明から明らかであり、よって添付の特許請求の範囲によって、本発明のそのような特徴及び優位性の全てをカバーすることが意図される。更に、多くの変更及び改変が当業者には容易に可能であるので、本発明は、図示され記載されたものと全く同じ構成及び動作に限定されるべきではない。したがって、全ての適切な改変物及び等価物は本発明の範囲に入るものとされる。
以上説明したように、本発明の実施形態によると、搬送波再生動作が収束するまでの時間を短縮することができるので、本発明は、搬送波再生装置及び復調装置等について有用である。
10,20,310,320 搬送波再生部
11,21 乗算器
12,22 パイロット信号抽出部
13,23 QAM誤差検出部
14,24 誤差検出部
15,25,115 制限部
16,26 ループフィルタ
18,28 周波数可変発振部
40 選択部
52 位相雑音検出部
54,254 パラメータ設定部
58 平均部
62 クロック再生部
64 ロールオフフィルタ
66 イコライザ
68 誤り訂正部

Claims (24)

  1. ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生部と、
    前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生部と、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生部のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択して出力する選択部とを備える
    搬送波再生装置。
  2. 請求項1に記載の搬送波再生装置において、
    前記第1の搬送波再生部は、
    前記ベースバンド信号と前記第1の搬送波とを乗算し、その結果を前記第1の復調信号として出力する第1の乗算部と、
    前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出する第1のパイロット信号抽出部と、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の第1の位相誤差を検出する第1の誤差検出部と、
    前記第1の位相誤差を入力とし、これを平滑化して出力する第1のループフィルタと、
    前記第1のループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記第1の搬送波として出力する第1の周波数可変発振部とを有し、
    前記第2の搬送波再生部は、
    前記ベースバンド信号と前記第2の搬送波とを乗算し、その結果を前記第2の復調信号として出力する第2の乗算部と、
    前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出する第2のパイロット信号抽出部と、
    前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の第2の位相誤差を検出する第2の誤差検出部と、
    前記第2の位相誤差を入力とし、これを平滑化して出力する第2のループフィルタと、
    前記第2のループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記第2の搬送波として出力する第2の周波数可変発振部とを有する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  3. 請求項2に記載の搬送波再生装置において、
    前記選択部は、
    前記第1のループフィルタの出力の値の変動の幅が、前記第2のループフィルタの出力の値の変動の幅より早く所定値以内に収まった場合には、前記第1の復調信号を選択し、その他の場合には前記第2の復調信号を選択する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  4. 請求項2に記載の搬送波再生装置において、
    前記選択部は、
    前記第1及び第2の復調信号のうち、選択されなかった復調信号の位相雑音量を求める位相雑音検出部と、
    前記第1の復調信号が選択された場合には前記第1の搬送波を生成するためのパラメータを前記第1の搬送波再生部に、前記第2の復調信号が選択された場合には前記第2の搬送波を生成するためのパラメータを前記第2の搬送波再生部に、前記位相雑音検出部で求められた位相雑音量に従って設定するパラメータ設定部とを有する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  5. 請求項2に記載の搬送波再生装置において、
    前記第1の搬送波再生部は、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記第1の位相誤差を当該第1の位相誤差以下にして、前記第1のループフィルタの入力とする第1の制限部を更に有し、
    前記第2の搬送波再生部は、
    前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記第2の位相誤差を当該第2の位相誤差以下にして、前記第2のループフィルタの入力とする第2の制限部を更に有する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  6. 請求項5に記載の搬送波再生装置において、
    前記第1の制限部は、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅が第1の所定値未満の場合には前記第1の位相誤差に1未満の第1の所定の係数を乗じて得られた結果を、その他の場合には前記第1の位相誤差をそのまま、前記第1のループフィルタの入力とし、
    前記第2の制限部は、
    前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅が前記第1の所定値未満の場合には前記第2の位相誤差に1未満の前記第1の所定の係数を乗じて得られた結果を、その他の場合には前記第2の位相誤差をそのまま、前記第2のループフィルタの入力とする
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  7. 請求項6に記載の搬送波再生装置において、
    前記第1の制限部は、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅が前記第1の所定値より小さい第2の所定値未満の場合には、前記第1の位相誤差に前記第1の所定の係数より小さい第2の所定の係数を乗じて得られた結果を、前記第1のループフィルタの入力とし、
    前記第2の制限部は、
    前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅が前記第2の所定値未満の場合には、前記第2の位相誤差に前記第2の所定の係数を乗じて得られた結果を、前記第2のループフィルタの入力とする
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  8. 請求項5に記載の搬送波再生装置において、
    前記第1の制限部は、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の電力が所定値未満の場合には、前記第1の位相誤差に1未満の所定の係数を乗じ、前記所定の係数を乗じた結果を、その他の場合には前記第1の位相誤差をそのまま、前記第1のループフィルタの入力とし、
    前記第2の制限部は、
    前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の電力が前記所定値未満の場合には、前記第2の位相誤差に1未満の所定の係数を乗じ、前記所定の係数を乗じた結果を、その他の場合には前記第2の位相誤差をそのまま、前記第2のループフィルタの入力とする
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  9. 請求項2に記載の搬送波再生装置において、
    前記選択部は、
    前記第1の復調信号が選択された場合には、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅の平均値を求め、前記第2の復調信号が選択された場合には、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅の平均値を求める平均部と、
    前記第1の復調信号が選択された場合には前記第1の搬送波を生成するためのパラメータを前記第1の搬送波再生部に、前記第2の復調信号が選択された場合には前記第2の搬送波を生成するためのパラメータを前記第2の搬送波再生部に、前記平均部で求められた平均値に従って設定するパラメータ設定部を有する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  10. 請求項2に記載の搬送波再生装置において、
    前記第1の搬送波再生部は、
    前記第1の復調信号からQAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号としての誤差を検出する第1のQAM誤差検出部と、
    前記第1のQAM誤差検出部で検出された誤差又は前記第1の位相誤差を切り替え信号に従って選択し、選択された誤差を前記第1のループフィルタの入力とする第1のセレクタとを更に有し、
    前記第2の搬送波再生部は、
    前記第2の復調信号からQAM信号としての誤差を検出する第2のQAM誤差検出部と、
    前記第2のQAM誤差検出部で検出された誤差又は前記第2の位相誤差を前記切り替え信号に従って選択し、選択された誤差を前記第2のループフィルタの入力とする第2のセレクタとを更に有する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  11. ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算部と、
    前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出部と、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にして出力する制限部と、
    前記制限部の出力を平滑化して出力するループフィルタと、
    前記ループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記搬送波として出力する周波数可変発振部とを備える
    搬送波再生装置。
  12. 請求項11に記載の搬送波再生装置において、
    前記復調信号の位相雑音量を求める位相雑音検出部と、
    前記搬送波を生成するためのパラメータを前記パイロット信号抽出部及び前記ループフィルタの少なくとも一方に、前記位相雑音検出部で求められた位相雑音量に従って設定するパラメータ設定部とを更に有する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  13. 請求項11に記載の搬送波再生装置において、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅の平均値を求める平均部と、
    前記搬送波を生成するためのパラメータを前記パイロット信号抽出部及び前記ループフィルタの少なくとも一方に、前記平均部で求められた平均値に従って設定するパラメータ設定部とを更に有する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  14. 請求項11に記載の搬送波再生装置において、
    前記制限部は、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅が第1の所定値未満の場合には前記位相誤差に1未満の所定の係数を乗じて得られた結果を出力し、その他の場合には前記位相誤差をそのまま出力する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  15. 請求項14に記載の搬送波再生装置において、
    前記制限部は、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅が前記第1の所定値より小さい第2の所定値未満の場合には、前記位相誤差に前記第1の所定の係数より小さい第2の所定の係数を乗じて得られた結果を出力する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  16. 請求項11に記載の搬送波再生装置において、
    前記制限部は、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の電力が第1の所定値未満の場合には前記位相誤差に1未満の所定の係数を乗じて得られた結果を出力し、その他の場合には前記位相誤差をそのまま出力する
    ことを特徴とする搬送波再生装置。
  17. ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生部と、
    前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生部と、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生部のうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択して出力する選択部と、
    前記選択部で選択された復調信号を等化するイコライザとを備える
    復調装置。
  18. 請求項17に記載の復調装置において、
    前記選択部は、
    前記第1及び第2の復調信号のうち、選択されなかった復調信号の位相雑音量を求める位相雑音検出部と、
    前記イコライザのパラメータを前記位相雑音量に従って設定するパラメータ設定部とを有する
    ことを特徴とする復調装置。
  19. 請求項17に記載の復調装置において、
    前記選択部は、
    前記第1及び第2の復調信号のうち、選択されなかった復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅の平均値を求める平均部と、
    前記イコライザのパラメータを前記平均値に従って設定するパラメータ設定部とを有する
    ことを特徴とする復調装置。
  20. ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算部と、
    前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出部と、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にして出力する制限部と、
    前記制限部の出力を平滑化して出力するループフィルタと、
    前記ループフィルタの出力に応じた信号を生成して前記搬送波として出力する周波数可変発振部と、
    前記復調信号を等化するイコライザとを備える
    復調装置。
  21. 請求項20に記載の復調装置において、
    前記ループフィルタの出力の位相雑音量を求める位相雑音検出部と、
    前記イコライザのパラメータを前記位相雑音量に従って設定するパラメータ設定部とを更に有する
    ことを特徴とする復調装置。
  22. 請求項20に記載の復調装置において、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の振幅の平均値を求める平均部と、
    前記イコライザのパラメータを前記平均値に従って設定するパラメータ設定部とを更に有する
    ことを特徴とする復調装置。
  23. ベースバンド信号と第1の搬送波とを乗算して第1の復調信号を求め、前記第1の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第1の搬送波を生成する第1の搬送波再生ステップと、
    前記ベースバンド信号と第2の搬送波とを乗算して第2の復調信号を求め、前記第2の復調信号からパイロット信号を抽出し、前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って前記第2の搬送波を生成する第2の搬送波再生ステップと、
    前記第1の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差及び前記第2の復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差に従って、前記第1又は第2の復調信号のうち、前記第1及び第2の搬送波再生ステップのうちの搬送波再生動作が先に収束した方で求められた復調信号を選択する選択ステップとを備える
    搬送波再生方法。
  24. ベースバンド信号と搬送波とを乗算し、その結果を復調信号として出力する乗算ステップと、
    前記復調信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出ステップと、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号の位相誤差を検出する誤差検出ステップと、
    前記復調信号から抽出されたパイロット信号に従って、前記位相誤差を当該位相誤差以下にする制限ステップと、
    前記制限ステップで処理後の前記位相誤差を平滑化するループフィルタステップと、
    前記ループフィルタステップで平滑化された位相誤差に応じた信号を前記搬送波として生成する周波数可変発振ステップとを備える
    搬送波再生方法。
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