JP5881453B2 - 等化装置、受信装置及び等化方法 - Google Patents

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本発明は、伝送路を経た信号を受信し、その受信信号を等化する技術に関し、特に、シングルキャリア変調方式を用いて伝送路を伝送された信号を受信し、その受信信号を等化する技術に関する。
搬送波(キャリア)を用いて伝送された信号を受信し、その受信信号を復調する際には、伝送路歪みやフェージングを補償するために、受信信号の位相や振幅の補正すなわち受信信号の等化を行う必要がある。特に、伝送路歪みが大きい場合や伝送路特性の時間変動が大きい場合には、等化精度を向上させる技術や、伝送路特性の急激な変動に対する等化処理の高い追従性を保証する技術が要求される。
一般に、受信信号の等化は、当該受信信号から伝送路のインパルス応答(CIR:Channel Impulse Response)を推定し、その推定結果を用いて当該受信信号の歪みを補正(位相や振幅を補正)することにより行われる。このような等化としては、受信信号の歪みを時間領域で補正する等化(時間軸等化)と、当該受信信号にフーリエ変換などの直交変換を施して周波数領域信号を生成し、当該周波数領域信号の歪みを補償する等化(周波数軸等化)とが知られている。たとえば、北米等の国で採用されているATSC(Advanced Television Systems Committee)放送規格では、VSB(Vestigial SideBand)変調を用いたシングルキャリア変調方式が規定されている。この放送規格では、各データフレームに、PN(Pseudo Random)符号からなる既知信号を含むフィールド同期信号が挿入されているので、その既知信号を参照信号として用いたCIR推定を行い、その推定結果を用いて周波数軸等化を行うことができる。この種の等化技術は、たとえば、米国特許出願公開第2007/0223628号明細書(特許文献1)に開示されている。
特許文献1には、シングルキャリア変調方式で伝送され受信された信号を等化する等化装置が開示されており、この等化装置は、LS(Least Square)アルゴリズムを用いるCIR推定器と、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いるCIR推定器と、これら2種類のCIR推定器のいずれか一方の出力を用いてMMSE(Minimum Mean Square)基準による周波数軸等化を行う等化手段と、この等化手段により等化された信号を判定する判定器とを備えている。
特許文献1に開示されている2種類のCIR推定器は、受信信号(受信データフレーム)のうち既知信号以外のデータ領域の信号を用いてCIRを推定することができ、等化手段は、その推定結果を用いて受信信号に対して周波数軸等化を実行することができる。等化手段は、受信信号を高速フーリエ変換するFFT部と、MMSE基準により求められた係数をFFT部の出力に乗算する乗算器と、この乗算器の出力を逆高速フーリエ変換して等化信号を生成するIFFT部とを含む。判定器は、このIFFT部から出力された等化信号を判定し、その判定結果をCIR推定器にフィードバックさせる。CIR推定器は、当該フィードバックされた判定結果を用いてCIR推定を実行する。
米国特許出願公開第2007/0223628号明細書(FIG.2など)
上述したように、特許文献1の等化装置は、FFT部、乗算器及びIFFT部を用いて周波数軸等化を実行し、その後、等化信号の判定結果を用いてCIRを推定する。この等化装置では、CIR推定及びフーリエ変換に要する処理時間が長く、CIRの推定精度を維持しつつCIR推定値の更新速度を速めることに限界があった。このため、伝送路の時間変動が速い通信環境下では、CIRの推定精度が悪化するという問題がある。
上記に鑑みて本発明の目的は、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、伝送路のインパルス応答の推定精度の低下を抑制することができる等化装置、受信装置及び等化方法を提供することである。
本発明の第1の態様による等化装置は、シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化装置であって、時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、前記副等化信号及び前記等化信号のうちのいずれか一方の信号を選択して出力する信号選択部と、前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記信号選択部で選択された一方の信号の信号点を判定する判定部とを備え、前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、前記信号選択部は、前記副等化信号を出力した後に当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替えることを特徴とする。
本発明の第2の態様による受信装置は、シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送された受信ディジタル変調信号を受信する受信部と、前記受信ディジタル変調信号を等化する等化装置とを備え、前記等化装置は、時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、前記副等化信号及び前記等化信号のうちのいずれか一方の信号を選択する信号選択部と、前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記信号選択部で選択された当該一方の信号の信号点を判定する判定部とを有し、前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、前記信号選択部は、前記副等化信号を選択した後に当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替えることを特徴とする。
本発明の第3の態様による等化方法は、シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化方法であって、時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出するステップと、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成するステップと、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成するステップと、前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成するステップと、前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成するステップと、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成するステップと、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成するステップと、前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成するステップと、前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成するステップと、前記副等化信号及び前記等化信号のうちのいずれか一方の信号を選択するステップと、前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、当該選択された一方の信号の信号点を判定するステップとを備え、前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する当該ステップは、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出するステップと、前記初期推定値の生成後、当該判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出するステップとを含み、前記一方の信号を選択する当該ステップは、前記副等化信号を選択するステップと、前記副等化信号の選択後、当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替えるステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第4の態様による等化装置は、シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化装置であって、時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、前記周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、前記副等化信号及び前記等化信号を合成して合成等化信号を生成する信号選択部と、前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記合成等化信号の信号点を判定する判定部とを備え、前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、前記信号選択部は、前記等化信号に対する前記副等化信号の合成比率を1の値に設定して前記副等化信号を前記合成等化信号として出力した後に、前記合成比率を1未満の値に切り替えることを特徴とする。
本発明の第5の態様による受信装置は、シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送された受信ディジタル変調信号を受信する受信部と、前記受信ディジタル変調信号を等化する等化装置とを備え、前記等化装置は、時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、前記周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、前記副等化信号及び前記等化信号を合成して合成等化信号を生成する信号選択部と、前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記合成等化信号の信号点を判定する判定部とを備え、前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、前記信号選択部は、前記等化信号に対する前記副等化信号の合成比率を1の値に設定して前記副等化信号を前記合成等化信号として出力した後に、前記合成比率を1未満の値に切り替えることを特徴とする。
本発明の第6の態様による等化方法は、シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化方法であって、時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出するステップと、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成するステップと、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成するステップと、前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成するステップと、前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成するステップと、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成するステップと、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成するステップと、前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成するステップと、前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成するステップと、前記副等化信号及び前記等化信号を合成して合成等化信号を生成するステップと、前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記合成等化信号の信号点を判定するステップとを備え、前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する当該ステップは、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出するステップと、前記初期推定値の生成後、当該判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出するステップとを含み、前記合成等化信号を生成する当該ステップは、前記等化信号に対する前記副等化信号の合成比率を1の値に設定して前記副等化信号を前記合成等化信号として出力するステップと、前記合成比率が1の値に設定された後に、前記合成比率を1未満の値に切り替えるステップとを含むことを特徴とする。

本発明の態様によれば、信号点の判定対象として、一度、副等化信号が選択された後に、この副等化信号は、等化信号または合成等化信号に切り替えられる。このため、副等化信号に基づく精度の粗いインパルス応答推定値が検出された後に、この精度の粗いインパルス応答推定値に基づいて、等化信号に基づくより精度の高いインパルス応答推定値が検出される。副等化信号は、第1の変換期間よりも短い第2の変換期間に対する直交変換を通じて生成されるので、等化信号と比べて短時間で副等化信号を生成することが可能である。よって、インパルス応答推定値の更新速度を速くすることができ、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、インパルス応答の推定精度の低下を抑制することができる。
本発明に係る実施の形態1の受信装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 ATSC規格によるデータフレーム構造の一例を示す図である。 (A)は、図3のデータフレームを構成する同期セグメントの構造を示す概略図であり、(B)は、図3のデータフレームを構成するデータセグメントの構造を示す概略図である。 実施の形態1の伝送路推定部の構成例を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1のフィルタ部の構成例を概略的に示す図である。 第1の等化動作モードで動作する伝送路推定部による処理手順を概略的に示すフローチャートである。 第2の等化動作モードで動作する伝送路推定部による処理手順を概略的に示すフローチャートである。 第1の等化動作モードで動作する等化装置における各種信号を例示するタイミングチャートである。 第2の等化動作モードで動作する等化装置における各種信号を例示するタイミングチャートである。 本発明に係る実施の形態2の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態3の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態3の伝送路推定部の構成例を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係る遅延プロファイルの一例を示すグラフである。 本発明に係る実施の形態4の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態5の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態6の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態7の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態8の等化装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明に係る種々の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の受信装置1の概略構成を示す機能ブロック図である。図1に示されるように、この受信装置1は、アンテナ素子10、チューナー部11、A/D変換器(ADC)12、等化装置13、ブロックデコーダ14、デインタリーバ15及び誤り訂正部16を備えている。
アンテナ素子10にシングルキャリア変調方式で伝送された無線信号が到来したとき、チューナー部11は、アンテナ素子10を介してその無線信号を受信する。シングルキャリア変調方式は、単一搬送波を用いて情報信号を伝送する方式である。チューナー部11は、その無線信号からRF信号を抽出(選局)し、このRF信号を周波数変換してIF信号を生成する。IF信号はA/D変換器12に出力される。A/D変換器12は、チューナー部11の出力をA/D変換して受信信号(受信シンボル)Rsの系列を生成する。本実施の形態では、受信信号は、ATSC(Advanced Television Systems Committee)規格で採用されているM値VSB(M−ary Vestigial SideBand)変調方式に従って生成されたディジタル変調信号である(Mは、2のべき乗を表す正整数)。ここで、M値VSB変調方式に限定されず、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やM値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)といった他のディジタル変調方式が採用されてもよい。
等化装置13は、受信信号Rsを等化して等化信号Em(以下、主等化信号Emと呼ぶ。)を出力する機能を有する。図2は、実施の形態1の等化装置13の概略構成を示す機能ブロック図である。この等化装置13の構成の詳細については後述する。本実施の形態では、等化装置13の出力は、トレリス(Trellis)符号化データを含む。ブロックデコーダ14は、トレリス符号化データを復号して復号データを生成する機能を有する。デインタリーバ15は、ブロックデコーダ14から供給された復号データにデインタリーブ処理を施す。そして、誤り訂正部16は、デインタリーバ15の出力に誤り訂正(リードソロモン復号)を施す。なお、誤り訂正部16は、誤り訂正処理の過程でデインタリーバ15の出力の信号品質を表す信号(ビットエラーレートなど)を検出する機能を有する。
次に、図2を参照しつつ本実施の形態の等化装置13の構成について説明する。図2を参照すると、等化装置13は、伝送路推定部21、遅延部22、第1信号選択部23、硬判定部24、第2信号選択部25、主等化処理部30及び副等化処理部40を含む。
受信信号Rsは、伝送路推定部21と遅延部22とに供給される。伝送路推定部21は、受信信号Rsの系列から、時間領域における伝送路のインパルス応答推定値(以下「CIR推定値」と呼ぶ。)を検出し、検出されたCIR推定値Hdを主等化処理部30及び副等化処理部40に供給する。伝送路推定部21は、受信信号Rsの系列に含まれる受信既知信号の系列とこの系列に対応する既知信号PNの系列とを用いて、伝送路の推定(同定)を行うことができる。本実施の形態では、受信信号Rsは、所定のデータフレーム単位で等化装置13に入力される。各データフレーム内の所定領域に複数の受信既知信号(既知信号PNが伝送路歪みを受けた信号)が連続的に配置されており、伝送路推定部21は、これら受信既知信号を用いてCIRの初期推定値(先行推定値)を生成することができる。
図3は、ATSC規格によるデータフレーム構造の一例を示す図である。図3に示されるように、各データフレーム100は、偶数データフィールド101と奇数データフィールド102という2種類のデータフィールドを有する。各データフィールドは、313個のセグメントで構成され、各セグメントは832個のシンボルで構成されている。偶数データフィールド101及び奇数データフィールド102の各々は、セグメント同期(Segment Sync)信号SSが配置される領域と、フィールド同期(Field Sync)信号FSが配置される領域と、データ信号を含むデータ領域とを有している。図4(A)は、4シンボル長のセグメント同期信号SSと828シンボル長のフィールド同期信号FSとを有する同期セグメントDFSの構造を示す概略図であり、図4(B)は、4シンボル長のセグメント同期信号SSと828シンボル長のデータ領域とを有するデータセグメントSの構造を示す概略図である。図4(A),(B)に示されるように、各セグメントの先頭領域には、4個のシンボルがセグメント同期信号SSとして配置されている。また、フィールド同期信号FSは、700シンボル長の既知信号(疑似ランダム符号)PNを有している。本実施の形態の伝送路推定部21は、フィールド同期信号FSに含まれる既知信号PNを参照信号として用いてCIRの初期推定値を検出することができる。
遅延部22は、受信信号Rsを所定の遅延時間Δだけ遅延させて遅延受信信号DRsとして主等化処理部30に入力させる遅延回路である。遅延時間Δは、伝送路推定部21での処理時間、すなわち、伝送路推定部21に受信0信号Rsが入力された時点からCIR推定値Hdが出力される時点までの時間を考慮した値に設定されればよい。
主等化処理部30は、図2に示されるように、第1フーリエ変換部31、第2フーリエ変換部32、周波数軸等化部33及び逆フーリエ変換部34を有する。第1フーリエ変換部31は、遅延部22から入力された遅延受信信号DRsの系列のうち変換期間Tw1内のL点の信号(Lは2以上の整数)に対して離散フーリエ変換を実行してL点の周波数領域信号F,F,…,FL−1を生成する。これと並行して、第2フーリエ変換部32は、伝送路推定部21から入力されたCIR推定値Hdの系列のうち変換期間Tw1内のL点の推定値に対して離散フーリエ変換を実行して周波数領域におけるL点の伝送路特性D,D,…,DL−1を生成する。周波数軸等化部33は、これら伝送路特性D,D,…,DL−1を用いて周波数領域信号F,F,…,FL−1の歪みを補正(周波数軸等化)して周波数領域等化信号G,G,…,GL−1を生成する。たとえば、周波数領域信号Fを伝送路特性Dで複素除算することにより周波数領域等化信号G(=F/D)を算出することができる。
逆フーリエ変換部34は、周波数軸等化部33から入力されるL点の周波数領域等化信号G,G,…,GL−1に対して逆離散フーリエ変換を実行してL点の主等化信号Emを生成する。これら主等化信号Emは、後段のブロックデコーダ14(図2)と第1信号選択部23とに与えられる。なお、第1フーリエ変換部31及び第2フーリエ変換部32に代えて、離散フーリエ変換以外の離散直交変換を行う直交変換部を使用してもよい。
一方、副等化処理部40は、図2に示されるように、第1副フーリエ変換部41、第2副フーリエ変換部42、副周波数軸等化部43及び副逆フーリエ変換部44を有する。第1副フーリエ変換部41は、遅延部22から入力された遅延受信信号DRsの系列のうち変換期間Tw2内(Tw2<Tw1)のK点の信号に対して離散フーリエ変換を実行してK点の副周波数領域信号f,f,…,fK−1を生成する。これと並行して、第2副フーリエ変換部42は、伝送路推定部21から入力されたCIR推定値Hdの系列のうち変換期間Tw2内のK点の推定値に対して離散フーリエ変換を実行して周波数領域におけるK点の副伝送路特性d,d,…,dK−1を生成する。副周波数軸等化部43は、これら副伝送路特性d,d,…,dK−1を用いて副周波数領域信号f,f,…,fK−1の歪みを補正(周波数軸等化)して副周波数領域等化信号g,g,…,gK−1を生成する。たとえば、副周波数領域信号fを副伝送路特性dで複素除算することにより副周波数領域等化信号g(=f/d)を算出することができる。
副逆フーリエ変換部44は、副周波数軸等化部43から入力されるK点の副周波数領域等化信号g,g,…,gK−1に対して逆離散フーリエ変換を実行してK点の副等化信号Esを生成する。これら副等化信号Esは第1信号選択部23に与えられる。なお、第1副フーリエ変換部41及び第2副フーリエ変換部42に代えて、離散フーリエ変換以外の離散直交変換を行う直交変換部を使用してもよい。
主等化処理部30内の第1フーリエ変換部31及び逆フーリエ変換部34は、変換期間Tw1内のL点の入力信号を離散フーリエ変換するのに対し、副等化処理部40内の第1副フーリエ変換部41及び副逆フーリエ変換部44は、変換期間Tw1よりも短い変換期間Tw2内のK点の入力信号を離散フーリエ変換するので(すなわち、サンプリング点数Kは、サンプリング点数Lよりも少ないので)、主等化処理部30での信号処理量は、副等化処理部40での信号処理量よりも大きい。これにより、主等化処理部30と副等化処理部40との間に信号処理時間の差が生じる。
第1信号選択部23は、副等化信号Esが入力される入力端子Q1と、主等化信号Emが入力される入力端子Q2とを有しており、主等化信号Emに先行して副等化信号Esが入力端子Q1に入力される期間は、副等化信号Esを選択して硬判定部24に出力する。次いで、入力端子Q2に主等化信号Emが入力されると、硬判定部24への出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替える。その後、第1信号選択部23は、後述する処理手順に従って、入力端子Q1,Q2を交互に選択して副等化信号Esと主等化信号Emとを交互に硬判定部24に出力する。
硬判定部(デマッピング部)24は、たとえば、ディジタル変調方式所定の複数の信号点の中から、第1信号選択部23の出力値とのユークリッド距離が最も近い信号点を硬判定により選択することができる。8値VSB変調方式の場合、8シンボルのコンステレーション(座標配置)が規定されているので、硬判定部24は、これら8シンボルをそれぞれ表す8個(=2個)の信号点の中から、第1信号選択部23の出力値に最も近い信号点を硬判定により選択すればよい。硬判定部24は、硬判定された信号点を表す推定信号(推定送信シンボル)を第2信号選択部25に供給する。
第2信号選択部25は、等化装置13に入力される受信信号Rsが受信既知信号であるときは、当該受信既知信号に対応する既知信号PNを選択し、この既知信号PNを参照信号Xsとして伝送路推定部21に供給する。このとき、伝送路推定部21は、既知信号PNを用いてCIRの初期推定値を検出する。一方、等化装置13に入力される受信信号Rsが受信既知信号以外の信号であるときには、第2信号選択部25は、硬判定部24から供給された推定信号を選択し、この推定信号を参照信号Xsとして伝送路推定部21に出力する。このとき、伝送路推定部21は、既知信号PN以外の推定信号を用いてCIR推定値を検出する。
次に、伝送路推定部21の構成について説明する。
伝送路推定部21は、CIR推定値を可変フィルタ係数群として有する適応フィルタを含み、この適応フィルタは、たとえば、LMS(Least−Mean−Square:最小2乗平均)アルゴリズム、NLMS(Normalized LMS:正規化最小2乗平均)アルゴリズムあるいはRLS(Recursive Least Square:再帰的最小2乗)アルゴリズムといった適応アルゴリズムを使用して可変フィルタ係数群Hdを逐次更新する機能を有する。
図5は、伝送路推定部21の適応フィルタ構成例を概略的に示す機能ブロック図である。図5に示されるように、伝送路推定部21は、受信信号Rsの系列を一時的に記憶する信号記憶部211と、可変フィルタ係数群H(k)を供給する係数更新部216と、可変フィルタ係数群H(k)を用いて第2信号選択部25の出力信号(参照信号)Xsをフィルタリングすることで受信信号RsのレプリカR(k)を生成するフィルタ部212と、信号記憶部211から読み出された選択受信信号r(k)とレプリカR(k)との間の誤差e(k)(=r(k)−R(k))を生成する減算部217と、可変フィルタ係数群H(k)をCIR推定値Hdとして出力する推定値出力部218とを含む。係数更新部216は、誤差e(k)を最小化する適応アルゴリズムに基づいて可変フィルタ係数群H(k)を逐次更新する機能を有する。フィルタ部212は、FIR(Finite Impluse Response)フィルタあるいはIIR(Infinite Impulse Response)フィルタで構成され得る。
LMSアルゴリズムが適用される場合、係数更新部216は、次式(1)に従って可変フィルタ係数群H(k)を逐次更新すればよい。
H(k+1)=H(k)−μ・X(k)・e(k) ・・・(1)
上式(1)中、H(k)は、k回目(kは整数)の更新時の可変フィルタ係数h(0),h(1),…,h(L−1)を要素とする係数ベクトルであり、X(k)は、k回目から(k−L+1)回目までの更新時に第2信号選択部25から入力された参照信号x(k),x(k−1),…,x(k−L+1)を要素とするベクトルであり、μは、各回の更新における修正量を決定する修正係数である。また、H(k+1)は、更新時に生成されるべき可変フィルタ係数hk+1(0),hk+1(1),…,hk+1(L−1)を要素とする係数ベクトルである。係数ベクトルH(k)とベクトルX(k)とは、次式(2),(3)により定義される。
H(k)=[h(0),h(1),…,h(L−1)] ・・・(2)
X(k)=[x(k),x(k−1),…,x(k−L+1)] ・・・(3)
上式(2),(3)において、各ベクトルの右肩に付された記号Tは、ベクトル要素を転置させる演算子である。
図6は、FIRフィルタであるフィルタ部212の構成例を概略的に示す図である。図6に示されるように、フィルタ部212は、遅延素子213〜213L−1と乗算器214〜214L−1と総和演算器215とを含む。図6のフィルタ部212は、可変フィルタ係数h(0),h(1),…,h(L−1)と入力信号x(k),x(k−1),…,x(k−L+1)とを積和演算することにより受信信号r(k)のレプリカR(k)を算出することができる。
次に、図7を参照しつつ、伝送路推定部21の動作について説明する。本実施の形態の等化装置13は、複数の等化動作モードを有する。図7は、第1の等化動作モードで動作する伝送路推定部21による処理手順を概略的に示すフローチャートである。
図7に示されるように、伝送路推定部21は、受信既知信号の系列が入力されるまで待機している(ステップS11のNO)。受信既知信号の系列が伝送路推定部21に入力されると(ステップS11のYES)、係数更新部216、フィルタ部212及び減算部217は、上式(1)に従って、第2信号選択部25から入力される既知信号PNの系列を用いて可変フィルタ係数群H(k)を逐次更新することでCIRの初期推定値を生成する(ステップS13)。ここで、既知信号PNの系列のシンボル長は、図4(A)に示したように700シンボルあり、フィルタ部212のフィルタタップ長Lは、そのシンボル長よりも短い。係数更新部216は、このような既知信号PNの系列に応じて、たとえば、数十回〜数百回程度、フィルタ部212における可変フィルタ係数群H(k)を更新することできる。そして、推定値出力部218は、逐次更新後の初期推定値をCIR推定値Hdとして主等化処理部30及び副等化処理部40に出力する(ステップS14)。主等化処理部30及び副等化処理部40は、それぞれ、CIR推定値(初期推定値)Hdを用いて遅延受信信号DRsを等化することができる。
その後、伝送路推定部21は、第2信号選択部25から、初期推定値を用いて等化された副等化信号Esの判定結果を示す参照信号Xsが入力されるまで待機する(ステップS15のNO)。副等化信号Esの判定結果を示す参照信号Xsが入力されると(ステップS15のYES)、係数更新部216、フィルタ部212及び減算部217は、上式(1)に従って、信号記憶部211から読み出された受信既知信号以外の信号とこれに対応する参照信号Xsの系列とを用いて可変フィルタ係数群H(k)を逐次更新(たとえば、数十回〜数百回程度更新)することによって精度の粗いCIR推定値を生成する(ステップS16)。この副等化信号Esの判定結果を用いたCIR推定(ステップS16)は、第2信号選択部25から主等化信号Emの判定結果を示す参照信号Xsが入力されるまでの間(ステップS17でNOの場合)、実行される。ここで、ステップS16で生成された精度の粗いCIR推定値は、主等化処理部30及び副等化処理部40に出力されない。
その後、主等化信号Emの判定結果を示す参照信号Xsが入力されると(ステップS17のYES)、係数更新部216、フィルタ部212及び減算部217は、上式(1)に従って、信号記憶部211から読み出された受信既知信号以外の信号とこれに対応する参照信号Xsの系列とを用いて可変フィルタ係数群H(k)を逐次更新(たとえば、数十回〜数百回程度更新)することによって高精度のCIR推定値を生成する(ステップS18)。このCIR推定(ステップS18)は、ステップS16で生成された精度の粗いCIR推定値を初期値とする適応アルゴズムにより実行されるので、適応アルゴリズムにおける収束速度が速く、高精度のCIR推定値を比較的短い時間で求めることができる。そして、推定値出力部218は、当該CIR推定値Hdを主等化処理部30及び副等化処理部40に出力する(ステップS19)。主等化処理部30及び副等化処理部40は、それぞれ、高精度のCIR推定値Hdを用いて遅延受信信号DRsを等化することができる。
その後、伝送路推定部21は、次の受信既知信号の系列あるいは副受信信号の判定結果の信号系列が入力されるまで待機している(ステップS20のNO及びステップS21のNO)。次の受信既知信号の系列の入力が無く(ステップS20のNO)、副等化信号の判定結果の信号系列が入力されると(ステップS21のYES)、ステップS16に手順が移行する。一方、次の受信既知信号の系列が入力されると(ステップS20のYES)、ステップS13以後の処理が実行されることとなる。
次に、等化装置13の第2の等化動作モードについて説明する。図8は、第2の等化動作モードで動作する伝送路推定部21による処理手順を概略的に示すフローチャートである。この第2の等化動作モードの場合は、上記第1の等化動作モードの場合とは異なり、第1信号選択部23は、全ての期間に亘って主等化信号Emのみを選択して硬判定部24に出力する。
第2の等化動作モードでは、図8に示されるように、先ず、図7のステップS11〜S14と同じステップが実行される。その後、伝送路推定部21は、第2信号選択部25から、初期推定値を用いて等化された主等化信号Emの判定結果を示す参照信号Xsが入力されるまで待機する(ステップS25のNO)。主等化信号Emの判定結果を示す参照信号Xsが入力されると(ステップS25のYES)、係数更新部216、フィルタ部212及び減算部217は、上式(1)に従って、信号記憶部211から読み出された受信既知信号以外の信号とこれに対応する参照信号Xsの系列とを用いて可変フィルタ係数群H(k)を逐次更新(たとえば、数十回〜数百回程度更新)することによってCIR推定値を生成する(ステップS26)。そして、推定値出力部218は、当該CIR推定値Hdを主等化処理部30及び副等化処理部40に出力する(ステップS27)。主等化処理部30及び副等化処理部40は、CIR推定値Hdを用いて遅延受信信号DRsを等化することができる。その後、伝送路推定部21は、次の受信既知信号の系列あるいは主等化信号の判定結果の信号系列が入力されるまで待機している(ステップS28のNO及びステップS29のNO)。次の受信既知信号の系列の入力が無く(ステップS28のNO)、主等化信号の判定結果の信号系列が入力されると(ステップS29のYES)、ステップS26に手順が移行する。一方、次の受信既知信号の系列が入力されると(ステップS28のYES)、ステップS13以後の処理が実行されることとなる。
上記第2の等化動作モードでは、主等化信号Emの判定結果を用いたCIR推定(図8のステップS26)に先立ち、副等化信号Esの判定結果を用いたCIR推定が実行されない。これに対し、上記第1の等化動作モードでは、主等化信号Emの判定結果を用いたCIR推定(図7のステップS18)に先立ち、副等化信号Esの判定結果を用いたCIR推定(図7のステップS16)が実行されるので、主等化信号Emの判定結果を用いた高精度のCIR推定を短い時間で行うことができるという利点がある。したがって、第1の等化動作モードは、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、その時間変動に素早く追従してCIR推定値を高精度で検出することができる。
図9は、第1の等化動作モードで動作する等化装置13における各種信号を例示するタイミングチャートである。図9において、受信信号Rsは、同期セグメントDFS(図4(A))とデータセグメントS(1),S(2),…(図4(B))とを含む一連のセグメントからなる。また、遅延受信信号DRsに対して副等化処理部40の処理時間に相当する遅延時間δだけ遅れて一連の副等化信号Es(1),Es(2),…が生成されており、遅延受信信号DRsに対して主等化処理部30の処理時間に相当する遅延時間δ(δ>δ)だけ遅れて一連の主等化信号Em(1),Em(2),…が生成されている。ここで、i番目の副等化信号Es(i)は、i番目のデータセグメントS(i)を副等化処理部40が等化することで生成された信号であり、i番目の主等化信号Em(i)は、i番目のデータセグメントS(i)を主等化処理部30が等化することで生成された信号である。
図9を参照すると、時刻tに同期セグメントDFSが等化装置13に入力されると(図7のステップS11のYES)、伝送路推定部21は、時刻tで、同期セグメントDFS内の受信既知信号に基づいてCIRの初期推定値「CIR(DFS)」を生成する(ステップS13)。その後、伝送路推定部21は、初期推定値「CIR(DFS)」を主等化処理部30及び副等化処理部40に出力する(ステップS14)。その後、副等化処理部40は、初期推定値「CIR(DFS)」を用いて遅延受信信号S(3)を等化することで副等化信号Es(3)を生成する。この副等化信号Es(3)の判定結果が入力されると(ステップS15のYES)、伝送路推定部21は、その判定結果と選択受信信号S(3)とを用いた適応アルゴリズムにより可変フィルタ係数群「CCIR(3)」を検出する(ステップS16)。この可変フィルタ係数群「CCIR(3)」は、精度の粗いCIR推定値である。
一方、主等化処理部30は、初期推定値「CIR(DFS)」を用いて遅延受信信号S(3)を等化することで主等化信号Em(3)を生成している。この主等化信号Em(3)の判定結果が入力されると(図7のステップS17のYES)、伝送路推定部21は、その判定結果と選択受信信号S(3)とを用いた適応アルゴリズムにより可変フィルタ係数群「CIR(3)」を検出する(ステップS18)。この可変フィルタ係数群「CIR(3)」は、CIR推定値「CCIR(3)」に基づいて生成された精度の高いCIR推定値Hdとして、主等化処理部30及び副等化処理部40に出力される(ステップS19)。
その後は、図9に示されるように、副等化処理部40は、CIR推定値「CIR(3)」を用いて遅延受信信号S(6)を等化することで副等化信号Es(6)を生成する。この副等化信号Es(6)の判定結果が入力されると(ステップS21のYES)、伝送路推定部21は、その判定結果と選択受信信号S(6)とを用いた適応アルゴリズムにより可変フィルタ係数群「CCIR(6)」を検出する(ステップS16)。一方、主等化処理部30は、CIR推定値「CIR(3)」を用いて遅延受信信号S(6)を等化することで主等化信号Em(6)を生成している。この主等化信号Em(6)の判定結果が入力されると(ステップS17のYES)、伝送路推定部21は、その判定結果と選択受信信号S(6)とを用いた適応アルゴリズムにより可変フィルタ係数群「CIR(6)」を検出する(ステップS18)。この可変フィルタ係数群「CIR(6)」は、CIR推定値「CCIR(6)」に基づいて生成された精度の高いCIR推定値Hdとして、主等化処理部30及び副等化処理部40に出力される(ステップS19)。その後は、次の同期セグメントDFSが入力されるまで、同様の手順が繰り返し実行される。
これに対し、図9は、第2の等化動作モードで動作する等化装置13における各種信号を例示するタイミングチャートである。図10を参照すると、時刻tに同期セグメントDFSが等化装置13に入力されると(図8のステップS11のYES)、伝送路推定部21は、時刻tで、同期セグメントDFS内の受信既知信号に基づいてCIRの初期推定値「CIR(DFS)」を生成する(ステップS13)。その後、伝送路推定部21は、初期推定値「CIR(DFS)」を主等化処理部30及び副等化処理部40に出力する(ステップS14)。その後、主等化処理部30は、初期推定値「CIR(DFS)」を用いて遅延受信信号S(3)を等化することで主等化信号Em(3)を生成する。この副等化信号Em(3)の判定結果が入力されると(ステップS25のYES)、伝送路推定部21は、その判定結果と選択受信信号S(3)とを用いた適応アルゴリズムにより可変フィルタ係数群「CIR(3)」を検出する(ステップS26)。この可変フィルタ係数群「CIR(3)」は、主等化処理部30及び副等化処理部40に出力される(ステップS27)。
その後は、図10に示されるように、主等化処理部30は、CIR推定値「CIR(3)」を用いて遅延受信信号S(7)を等化することで主等化信号Em(7)を生成する。この主等化信号Em(6)の判定結果が入力されると(ステップS29のYES)、伝送路推定部21は、その判定結果と選択受信信号S(7)とを用いた適応アルゴリズムにより可変フィルタ係数群「CIR(7)」を検出する(ステップS26)。この可変フィルタ係数群「CIR(7)」は、主等化処理部30及び副等化処理部40に出力される(ステップS27)。その後は、次の同期セグメントDFSが入力されるまで、同様の手順が繰り返し実行される。
上述したように、第2の等化動作モードでは、副等化信号Esの判定結果を用いたCIR推定が実行されず、主等化信号Emの判定結果を用いたCIR推定(図8のステップS26)が実行されるので、適応アルゴリズムによる可変フィルタ係数群の逐次更新の際にCIR推定値の収束が遅い。これにより、図10に示したように、所望の精度を確保するためにはCIR推定値Hdの更新間隔を短くことに限界がある。これに対し、第1の等化動作モードでは、副等化信号Esの判定結果を用いたCIR推定(図7のステップS16)に続いて、主等化信号Emの判定結果を用いたCIR推定(図8のステップS18)が実行されるので、CIR推定値の収束が速い。これにより、図9に示したように、CIR推定値Hdの更新間隔を短くすることができる。
ところで、係数更新部216は、誤差e(k)を監視してこの誤差e(k)が大きい場合(たとえば、所定の閾値を超える場合)には、可変フィルタ係数群H(k)を初期値にリセットしてもよい。特に、図7のステップS16からステップS18に処理が移行する過程で誤差e(k)の大きさが所定の閾値を超えた場合には、可変フィルタ係数群H(k)を初期値にリセットすることが望ましい。
また、係数更新部216は、誤差e(k)の大きさに応じて修正係数μの値を最適化してもよい。具体的には、誤差e(k)の絶対値が比較的小さい場合(たとえば、所定の閾値を下回る場合)には、係数更新部216は、CIRの推定精度が高いと判断して修正係数μを小さい値に設定し、誤差e(k)の絶対値が比較的大きい場合(たとえば、所定の閾値を超える場合)には、CIRの推定精度が低いと判断して修正係数μを大きい値に設定することが望ましい。
以上に説明したように実施の形態1の等化装置13では、伝送路推定部21は、主等化信号Emに先行して入力される副等化信号Esを用いて比較的精度の粗いCIR推定値Hdを検出し、続いて入力される主等化信号Emを用いて精度の高いCIR推定値Hdを検出する。よって、CIR推定値Hdの更新速度を速くしつつ、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、CIR推定値Hdを高い精度で検出することができる。したがって、CIR推定値Hdの更新頻度の向上と、高速フェージング環境下での受信性能の向上とを両立させることができる。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図11は、実施の形態2の等化装置13Bの概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の受信装置の構成は、等化装置の構成を除いて、上記実施の形態1の受信装置1の構成と同じである。
図11に示されるように、等化装置13Bは、伝送路推定部21、遅延部22、第1信号選択部23、硬判定部24、第2信号選択部25、主等化処理部30B及び副等化処理部40Bを含む。図11の処理ブロック21,22,23,24,25の構成及び動作は、図2の伝送路推定部21、遅延部22、第1信号選択部23、硬判定部24及び第2信号選択部25の構成及び動作と同じである。
この等化装置13Bは、後段の処理ブロック(たとえば、図1の誤り訂正部16)から主等化信号Emの信号品質を表す制御信号Sqの供給を受けている。この制御信号Sqは、たとえば、誤り率(ビットエラーレート)、CN比(搬送波対雑音比)あるいはSN比(信号対雑音比)を表す信号であればよい。
主等化処理部30Bは、第1フーリエ変換部31B、第2フーリエ変換部32B、周波数軸等化部33及び逆フーリエ変換部34を含む。図11の処理ブロック33,34の構成は、図2の周波数軸等化部33及び逆フーリエ変換部34の構成と同じである。第1フーリエ変換部31B及び第2フーリエ変換部32Bは、上記実施の形態1の第1フーリエ変換部31及び第2フーリエ変換部32と同様に離散フーリエ変換を実行する機能を有する。本実施の形態の第1フーリエ変換部31B及び第2フーリエ変換部32Bは、さらに、制御信号Sqで表される信号品質に応じて変換期間Tw1を変化させる機能を有する。具体的には、第1フーリエ変換部31B及び第2フーリエ変換部32Bは、信号品質が低い程、変換期間Tw1を長くし(すなわち、サンプリング点数Lを多くし)、信号品質が高い程、変換期間Tw1を短くして(すなわち、サンプリング点数Lを少なくして)信号処理量を少なくすることができる。
一方、副等化処理部40Bは、第1副フーリエ変換部41B、第2副フーリエ変換部42B、副周波数軸等化部43及び副逆フーリエ変換部44を含む。図11の処理ブロック43,44の構成は、図2の副周波数軸等化部43及び副逆フーリエ変換部44の構成と同じである。第1副フーリエ変換部41B及び第2副フーリエ変換部42Bは、上記実施の形態1の第1副フーリエ変換部41及び第2副フーリエ変換部42と同様に離散フーリエ変換を実行する機能を有する。第1副フーリエ変換部41B及び第2副フーリエ変換部42Bは、さらに、制御信号Sqで表される信号品質に応じて変換期間Tw2を変化させる機能を有する。具体的には、第1副フーリエ変換部41B及び第2副フーリエ変換部42Bは、信号品質が低い程、変換期間Tw2を長くし(すなわち、サンプリング点数Kを多くし)、信号品質が高い程、変換期間Tw2を短くして(すなわち、サンプリング点数Kを少なくして)信号処理量を少なくすることができる。
以上に説明したように実施の形態2の等化装置13Bは、上記実施の形態1の等化装置13と同様に、CIR推定値Hdの更新速度を速くしつつ、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、CIR推定値Hdを高い精度で検出することができる。したがって、CIR推定値Hdの更新頻度の向上と、高速フェージング環境下での受信性能の向上とを両立させることができる。本実施の形態では、さらに、信号品質に応じて離散フーリエ変換の変換期間Tw1,Tw2が可変設定されるので、受信状況に応じてCIR推定値Hdの更新頻度や処理速度を最適化することが可能である。たとえば、信号品質が低い場合には、長遅延波成分の存在を考慮して変換期間Tw1,Tw2を長くすることにより等化精度を向上させることができる。一方、通信品質が高い場合には、変換期間Tw1,Tw2を短くすることにより処理速度の向上、ひいてはCIR推定値Hdの更新頻度の向上を実現することができる。
なお、伝送路推定部21のフィルタタップ長は、変換期間Tw1,Tw2に応じた可変長となるように設計することができる。あるいは、伝送路推定部21のフィルタタップ長よりも変換期間Tw1(第2フーリエ変換部32のサンプリング点数L)が長い場合には、CIR推定値Hdの信号点に零値の信号点を補間して第2フーリエ変換部32への入力を生成してもよい。後述する実施の形態でも同様である。
実施の形態3.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図12は、実施の形態3の等化装置13Cの概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の受信装置の構成は、等化装置の構成を除いて、上記実施の形態1の受信装置1の構成と同じである。
図12に示されるように、等化装置13Cは、伝送路推定部21C、遅延部22、第1信号選択部23、硬判定部24、第2信号選択部25、主等化処理部30C及び副等化処理部40Cを含む。図12の処理ブロック22,23,24,25の構成及び動作は、図2の遅延部22、第1信号選択部23、硬判定部24及び第2信号選択部25の構成及び動作と同じである。
伝送路推定部21Cは、上記実施の形態1の伝送路推定部21と同様にCIR推定値Hdを検出(更新)する機能を有し、さらに、CIR推定値Hdの系列に基づいて、主波(希望波)に対する遅延波の遅延時間及び強度を示す遅延プロファイルを推定し、その遅延プロファイルの特性を示す制御信号Dpを生成する機能を有する。この制御信号Dpは、主等化処理部30C及び副等化処理部40Cに供給される。
主等化処理部30Cは、第1フーリエ変換部31C、第2フーリエ変換部32C、周波数軸等化部33及び逆フーリエ変換部34を含む。図12の処理ブロック33,34の構成は、図2の周波数軸等化部33及び逆フーリエ変換部34の構成と同じである。第1フーリエ変換部31C及び第2フーリエ変換部32Cは、上記実施の形態1の第1フーリエ変換部31及び第2フーリエ変換部32と同様に離散フーリエ変換を実行する機能を有する。本実施の形態の第1フーリエ変換部31C及び第2フーリエ変換部32Cは、さらに、制御信号Dpに応じて変換期間Tw1を変化させる機能を有する。
一方、副等化処理部40Cは、第1副フーリエ変換部41C、第2副フーリエ変換部42C、副周波数軸等化部43及び副逆フーリエ変換部44を含む。図12の処理ブロック43,44の構成は、図2の副周波数軸等化部43及び副逆フーリエ変換部44の構成と同じである。第1副フーリエ変換部41C及び第2副フーリエ変換部42Cは、上記実施の形態1の第1副フーリエ変換部41及び第2副フーリエ変換部42と同様に離散フーリエ変換を実行する機能を有する。第1副フーリエ変換部41C及び第2副フーリエ変換部42Cは、さらに、制御信号Dpに応じて変換期間Tw2を変化させる機能を有する。
図13は、実施の形態3の伝送路推定部21Cの構成例を概略的に示す機能ブロック図である。図13に示されるように、伝送路推定部21Cは、フィルタ部212、係数更新部216、減算部217及び推定値出力部218を有し、これら構成要素212,216,217,218の構成及び動作は、図5のフィルタ部212、係数更新部216、減算部217及び推定値出力部218の構成及び動作と同じである。伝送路推定部21Cは、さらにCIR推定値Hdの遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル生成部219を有する。
この遅延プロファイル生成部219は、たとえば、CIR推定値h(0),h(1),…,h(L−1)の絶対値(=|h(0)|,|h(1)|,…,|h(L−1)|)またはそれらの電力値(=|h(0)|,|h(1)|,…,|h(L−1)|)を算出して遅延プロファイルを生成することができる。
図14は、横軸を遅延時間τとし、縦軸を電力とする遅延プロファイルの一例を示すグラフである。遅延波成分が存在する場合には、図14に示されるように主波成分Cmと遅延波成分Cdとが現れる。遅延プロファイル生成部219は、主波成分Cmのピーク位置及び強度と遅延波成分Cdのピーク位置及び強度とを検出し、主波成分Cmに対する遅延波成分Cdの遅延時間及び強度(または強度比)の少なくとも一方を示す制御信号Dpを生成することができる。
たとえば、主波成分Cmの強度と比較して遅延波成分Cdの強度(または強度比)が比較的低い場合(たとえば、所定の閾値未満の場合)には、変換期間Tw1,Tw2を短くして(すなわち、サンプリング点数L,Kを少なくして)信号処理量を少なくすることができる。一方、主波成分Cmの強度と比較して遅延波成分Cdの強度(または強度比)が比較的高い場合(たとえば、所定の閾値を超える場合)には、変換期間Tw1,Tw2を長くして(すなわち、サンプリング点数L,Kを多くして)、遅延波成分Cdの影響をCIR推定値Hdに反映させることができ、精度の高いCIR推定が可能となる。
また、主波成分Cmに対する遅延波成分Cdの遅延時間が大きい程、変換期間Tw1,Tw2を長くすることで遅延波成分(長遅延波成分)Cdの影響をCIR推定値Hdに反映させて精度の高いCIR推定を実現することができる。一方、主波成分Cmに対する遅延波成分Cdの遅延時間が小さい程、変換期間Tw1,Tw2を短くして等化精度を低下させることなく処理速度の向上を実現することができる。
以上に説明したように実施の形態3の等化装置13Cは、上記実施の形態1の等化装置13と同様に、CIR推定値Hdの更新速度を速くしつつ、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、CIR推定値Hdを高い精度で検出することができる。したがって、CIR推定値Hdの更新頻度の向上と、高速フェージング環境下での受信性能の向上とを両立させることができる。本実施の形態では、さらに、推定された遅延プロファイルに応じて離散フーリエ変換の変換期間Tw1,Tw2が可変設定されるので、受信状況に応じてCIR推定値Hdの更新頻度や処理速度を最適化することが可能である。
実施の形態4.
次に、本発明に係る実施の形態4について説明する。図15は、実施の形態4の等化装置13Dの概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の受信装置の構成は、等化装置の構成を除いて、上記実施の形態1の受信装置1の構成と同じである。また、本実施の形態の等化装置13Dの構成及び動作は、第1信号選択部23Dを除いて、上記実施の形態1の等化装置13の構成及び動作と同じである。
本実施の形態の第1信号選択部23Dは、後段の処理ブロック(たとえば、図1の誤り訂正部16)から主等化信号Emの信号品質を表す制御信号Sqの供給を受けている。この制御信号Sqは、たとえば、誤り率(ビットエラーレート)、CN比あるいはSN比を表す信号であればよい。
第1信号選択部23Dは、上記実施の形態1の第1信号選択部23と同じ機能を有し、さらに、制御信号Sqに応じて、硬判定部24への出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替えるタイミングを変化させる機能を有する。
具体的には、たとえば、第1信号選択部23Dは、制御信号Sqで表される信号品質が所定条件(たとえば、誤り率が所定の閾値未満であるとの条件)を満たさないときには、上記実施の形態1の場合と同様のタイミングで、硬判定部24への出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替えるが、信号品質が所定条件(たとえば、誤り率が所定の閾値未満であるとの条件)を満たすときには、副等化信号Esを選択し続けて主等化信号Emを選択しないようにすることができる。このように、誤り率が十分に低い場合には、副等化信号Esを用いてCIR推定値Hdを検出し続けることで、CIR推定値Hdの更新速度を向上させて、伝送路の時間変動に対するCIR推定の追従性を高くすることができる。よって、等化精度を低下させることなく、リアルタイム性の高いCIR推定を実現することが可能である。一方、誤り率が大きい場合には、第1信号選択部23Dは、主等化信号Emを選択し続けて副等化信号Esを選択しないようにすることができる。これにより、精度の高いCIR推定を優先して行うことが可能である。
以上に説明したように実施の形態4の等化装置13Dは、上記実施の形態1の等化装置13と同様のタイミングで第1信号選択部23の出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替えることで、CIR推定値Hdの更新速度を速くしつつ、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、CIR推定値Hdを高い精度で検出することができる。したがって、CIR推定値Hdの更新頻度の向上と、高速フェージング環境下での受信性能の向上とを両立させることができる。本実施の形態では、さらに、受信状況に応じて、第1信号選択部23の出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替えるタイミングが制御されるので、CIR推定処理を最適化することが可能である。
なお、実施の形態4の変形例として、図15の主等化処理部30及び副等化処理部40に代えて、実施の形態2の主等化処理部30B及び副等化処理部40Bを採用した形態もあり得る。
実施の形態5.
次に、本発明に係る実施の形態5について説明する。図16は、実施の形態5の等化装置13Eの概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の受信装置の構成は、等化装置の構成を除いて、上記実施の形態1の受信装置1の構成と同じである。また、本実施の形態の等化装置13Eの構成及び動作は、伝送路推定部21C及び第1信号選択部23Eを除いて、上記実施の形態1の等化装置13の構成及び動作と同じである。
本実施の形態の伝送路推定部21Cは、上記実施の形態3の伝送路推定部21Cと同様の機能を有し、遅延プロファイルの特性を示す制御信号Dpを生成する機能を有する。本実施の形態の第1信号選択部23Eは、伝送路推定部21Cから制御信号Dqの供給を受けている。第1信号選択部23Eは、上記実施の形態1の第1信号選択部23と同じ機能を有し、さらに、制御信号Dqに応じて、硬判定部24への出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替えるタイミングを変化させる機能を有する。
具体的には、たとえば、第1信号選択部23Eは、推定された遅延プロファイルが所定条件(たとえば、主波成分Cmの強度と比較して遅延波成分Cdの強度または強度比が所定の閾値未満であるとの条件)を満たすときには、副等化信号Esを選択し続けて主等化信号Emを選択しないようにすることができる。これにより、CIR推定値Hdの更新速度を向上させて、伝送路の時間変動に対するCIR推定の追従性を高くすることができる。よって、等化精度を低下させることなく、リアルタイム性の高いCIR推定を実現することが可能である。一方、第1信号選択部23Eは、推定された遅延プロファイルが所定条件(たとえば、主波成分Cmの強度と比較して遅延波成分Cdの強度または強度比が所定の閾値未満であるとの条件)を満たさないときに、主等化信号Emを選択し続けて副等化信号Esを選択しないようにすることもできる。これにより、精度の高いCIR推定を優先して行うことが可能である。
以上に説明したように実施の形態5の等化装置13Eは、上記実施の形態1の等化装置13と同様のタイミングで第1信号選択部23の出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替えることで、CIR推定値Hdの更新速度を速くしつつ、伝送路の時間変動が速い通信環境下でも、CIR推定値Hdを高い精度で検出することができる。したがって、CIR推定値Hdの更新頻度の向上と、高速フェージング環境下での受信性能の向上とを両立させることができる。本実施の形態では、さらに、受信状況に応じてCIR推定処理を最適化することが可能である。
なお、実施の形態5の変形例として、図16の主等化処理部30及び副等化処理部40に代えて、実施の形態3の主等化処理部30C及び副等化処理部40Cを採用した形態もあり得る。
実施の形態6.
次に、本発明に係る実施の形態6について説明する。図17は、実施の形態6の等化装置13Fの概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の受信装置の構成は、等化装置の構成を除いて、上記実施の形態1の受信装置1の構成と同じである。また、本実施の形態の等化装置13Fの構成は、第1信号選択部23の代わりに第1信号選択部(信号合成部)23Fを採用した点を除いて、上記実施の形態1の等化装置13の構成と同じである。
本実施の形態の第1信号選択部23Fは、副等化信号Es及び主等化信号Emを合成して合成等化信号を生成し、この合成等化信号を硬判定部24に出力する機能を有する。より具体的には、図17に示されるように、副等化信号Esに合成比率α(0≦α≦1)を乗算する重み付け部51と、当該副等化信号Esに対応する主等化信号Emに合成比率β(=1−α)を乗算する重み付け部52と、重み付け部51,52の出力を加算して合成等化信号Mx(=α×Es+β×Em)を生成する混合部53とを有する。たとえば、図9に示したように主等化信号Em(1),Em(2),…が生成され、副等化信号Es(1),Es(2),…が生成される場合には、合成等化信号Mx(1)(=α×Es(1)+β×Em(1)),Mx(2)(=α×Es(2)+β×Em(2)),Mx(3)(=α×Es(3)+β×Em(3)),…が生成される。
第1信号選択部23Fは、合成比率α,βの値を変化させることにより上記第1信号選択部23と実質的に同じ機能を有する。すなわち、第1信号選択部23Fは、主等化信号Emに先行して副等化信号Esが入力される期間は、合成比率αを1に設定して副等化信号Esを硬判定部24に出力する。これにより、伝送路推定部21は、硬判定部24による副等化信号Esの判定結果を参照信号Xsとして用いた精度の粗いCIR推定(図7のステップS16)を実行することができる。次いで、主等化信号Emが入力されると、合成比率αを1から零に切り替えることで硬判定部24への出力を副等化信号Esから主等化信号Emに切り替えることができる。これにより、伝送路推定部21は、硬判定部24による主等化信号Emの判定結果を参照信号Xsとして用いたCIR推定(図7のステップS18)を実行することができる。このような第1信号選択部23Fの動作により、上記実施の形態1の等化装置13と同様の機能を実現することができる。
また、たとえば、主等化信号Emに含まれるノイズや偽の長遅延波成分の存在により伝送路推定部21Cでの適応アルゴリズムの収束性が低くなる場合がある。このような場合には、合成比率αを1に設定して副等化信号Esの判定結果を用いたCIR推定を実行した後に、合成比率αを1未満の非零の値に設定して主等化信号Emと副等化信号Esとを合成した合成等化信号Mxの判定結果を伝送路推定部21Cに与えてもよい。これにより、伝送路推定部21は、ノイズの影響や偽の長遅延波成分の影響が軽減されたCIR推定値を生成することができるので、CIR推定精度の低下を抑制することができる。
以上に説明したように、本実施の形態の等化装置13Fは、上記実施の形態1の等化装置13と同じ効果を奏することができる。また、副等化信号Esの判定結果を用いたCIR推定が実行された後に、合成比率αを1未満の非零の値に設定して主等化信号Emと副等化信号Esとを合成した合成等化信号の判定結果を伝送路推定部21Cに与える場合には、CIR推定精度の低下を抑制することもできる。
実施の形態7.
次に、本発明に係る実施の形態7について説明する。図18は、実施の形態7の等化装置13Gの概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の受信装置の構成は、等化装置の構成を除いて、上記実施の形態1の受信装置1の構成と同じである。また、本実施の形態の等化装置13Gの構成及び動作は、第1信号選択部23Fの代わりに第1信号選択部(信号合成部)23Gを採用した点を除いて、上記実施の形態6の等化装置13Fの構成及び動作と同じである。
本実施の形態の第1信号選択部23Gは、上記実施の形態6の第1信号選択部23Fと同じ機能を有する。すなわち、重み付け部51G,52G及び混合部53Gは、実施の形態6の重み付け部51,52及び混合部53と同様に動作して、主等化信号Emに先行して副等化信号Esが入力される期間は、合成比率αを1に設定して副等化信号Esを硬判定部24に出力し、続いて主等化信号Emが入力される期間には、合成比率αを1から零または1未満の非零の値に切り替えることで硬判定部24へ合成等化信号Mxを出力することができる。
また、第1信号選択部23Gは、後段の処理ブロック(たとえば、図1の誤り訂正部16)から主等化信号Emの信号品質を表す制御信号Sqの供給を受けている。この制御信号Sqは、たとえば、誤り率(ビットエラーレート)、CN比あるいはSN比を表す信号であればよい。重み付け部51G,52Gは、制御信号Sqに応じて合成比率α,βの値を変化させる機能を有している。この機能を用いて、等化装置13Gは、実施の形態4の等化装置13Dと同様に動作することが可能である。
以上に説明したように、本実施の形態の等化装置13Gは、上記実施の形態4,6の等化装置13D,13Fと同じ効果を奏することができる。また、制御信号Sqに応じた合成比率α,βの可変設定により、受信状況に応じてCIR推定処理を最適化することができる。
実施の形態8.
次に、本発明に係る実施の形態8について説明する。図19は、実施の形態8の等化装置13Hの概略構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の受信装置の構成は、等化装置の構成を除いて、上記実施の形態1の受信装置1の構成と同じである。図19に示されるように本実施の形態の等化装置13Hは、伝送路推定部21Cと第1信号選択部(信号合成部)23Hとを有している。図19の伝送路推定部21Cは、上記実施の形態3の伝送路推定部21C(図12)と同じである。
本実施の形態の第1信号選択部23Hは、上記実施の形態6の第1信号選択部23Fと同じ機能を有する。すなわち、重み付け部51H,52H及び混合部53Hは、実施の形態6の重み付け部51,52及び混合部53と同様に動作して、主等化信号Emに先行して副等化信号Esが入力される期間は、合成比率αを1に設定して副等化信号Esを硬判定部24に出力し、続いて主等化信号Emが入力される期間には、合成比率αを1から零または1未満の非零の値に切り替えることで硬判定部24へ合成等化信号Mxを出力することができる。
また、第1信号選択部23Hは、伝送路推定部21Cから制御信号Dqの供給を受けている。重み付け部51H,52Hは、制御信号Dqに応じて合成比率α,βの値を変化させる機能を有し、この機能を用いて、等化装置13Gは、実施の形態5の第1信号選択部23Eと同様に動作することが可能である。
以上に説明したように、本実施の形態の等化装置13Hは、上記実施の形態5,6の等化装置13E,13Fと同じ効果を奏することができる。また、制御信号Dqに応じた合成比率α,βの可変設定により、受信状況に応じてCIR推定処理を最適化することができる。
実施の形態1〜8の変形例.
以上、図面を参照して本発明に係る種々の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な形態を採用することもできる。たとえば、上記実施の形態7の変形例として、図18の主等化処理部30及び副等化処理部40に代えて、実施の形態2の主等化処理部30B及び副等化処理部40Bを採用した形態もあり得る。また、上記実施の形態8の変形例として、図19の主等化処理部30及び副等化処理部40に代えて、実施の形態3の主等化処理部30C及び副等化処理部40Cを採用した形態もあり得る。
また、上記実施の形態1〜8の受信装置の機能の全部または一部は、ハードウェア構成で実現されてもよいし、あるいは、CPUを含むマイクロプロセッサにより実行されるコンピュータプログラムで実現されてもよい。当該機能の全部または一部がコンピュータプログラムで実現される場合には、マイクロプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体から当該コンピュータプログラムをロードし実行することによって当該機能の全部または一部を実現することができる。
また、上記実施の形態1〜8の受信装置の構成の一部は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのLSI(Large scale integrated circuit)により実現されてもよい。
また、たとえば、地上波ディジタル放送受信装置、無線LAN機器、あるいは、移動体通信システムの受信端末といった通信装置に上記実施の形態1〜8の受信装置の機能を組み込むことが可能である。
1 受信装置、 11 チューナー部、 12 A/D変換器(ADC)、 13,13B〜13H 等化装置、 14 ブロックデコーダ、 15 デインタリーバ、 16 誤り訂正部、 21,21C 伝送路推定部、 22 遅延部、 23,23D,23E,23F,23G,23H 第1信号選択部、 24 硬判定部、 25 第2信号選択部、 212 フィルタ部、 213〜213L−1 遅延素子、 214〜214L−1 乗算器、 215 総和演算器、 216 係数更新部、 217 減算部、 218 推定値出力部、 219 遅延プロファイル生成部、 30,30B,30C 主等化処理部、 31,31B,31C 第1フーリエ変換部、 32,32B,32C 第2フーリエ変換部、 33 周波数軸等化部、 34 逆フーリエ変換部、 40,40B,40C 副等化処理部、 41,41B,41C 第1副フーリエ変換部、 42,42B,42C 第2副フーリエ変換部、 43 副周波数軸等化部、 44 副逆フーリエ変換部、 51 重み付け部、 52 重み付け部、 53 混合部。

Claims (21)

  1. シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化装置であって、
    時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、
    前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、
    前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、
    前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、
    前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、
    前記副等化信号及び前記等化信号のうちのいずれか一方の信号を選択して出力する信号選択部と、
    前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記信号選択部で選択された一方の信号の信号点を判定する判定部と
    を備え、
    前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、
    前記信号選択部は、前記副等化信号を出力した後に当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替える
    ことを特徴とする等化装置。
  2. 請求項1に記載の等化装置であって、前記伝送路推定部は、前記判定部で判定された信号点と前記インパルス応答推定値とに基づいて前記受信ディジタル変調信号のレプリカを生成し、前記受信ディジタル変調信号と前記レプリカとの間の誤差を小さくするように前記インパルス応答推定値を逐次更新することを特徴とする等化装置。
  3. 請求項2に記載の等化装置であって、
    前記伝送路推定部は、前記インパルス応答推定値を可変フィルタ係数として有する適応フィルタを含み、
    前記適応フィルタは、前記誤差の大きさを最小化する適応アルゴリズムに従って前記可変フィルタ係数を逐次更新する
    ことを特徴とする等化装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の等化装置であって、前記信号選択部は、前記等化信号の信号品質を表す制御信号を当該等化装置の外部からの入力とし、前記信号品質に応じて、当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替えるタイミングを変化させることを特徴とする等化装置。
  5. 請求項4に記載の等化装置であって、前記信号選択部は、前記信号品質が所定条件を満たさないときに、前記副等化信号を選択した後に前記等化信号を選択し、前記信号品質が所定条件を満たすときには、前記副等化信号を選択し続けて前記等化信号を選択しないことを特徴とする等化装置。
  6. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の等化装置であって、
    前記伝送路推定部は、
    前記インパルス応答推定値を算出する推定値算出部と、
    前記インパルス応答推定値の系列に基づいて、希望波に対する遅延波の遅延時間及び強度を示す遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル算出部と
    を含み、
    前記信号選択部は、当該推定された遅延プロファイルに応じて、当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替えるタイミングを変化させる
    ことを特徴とする等化装置。
  7. 請求項6に記載の等化装置であって、前記信号選択部は、当該推定された遅延プロファイルが所定条件を満たさないときに、前記副等化信号を選択した後に前記等化信号を選択し、当該推定された遅延プロファイルが所定条件を満たすときには、前記副等化信号を選択し続けて前記等化信号を選択しないことを特徴とする等化装置。
  8. シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化装置であって、
    時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、
    前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、
    前記周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、
    前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、
    前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、
    前記副等化信号及び前記等化信号を合成して合成等化信号を生成する信号選択部と、
    前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記合成等化信号の信号点を判定する判定部と
    を備え、
    前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、
    前記信号選択部は、前記等化信号に対する前記副等化信号の合成比率を1の値に設定して前記副等化信号を前記合成等化信号として出力した後に、前記合成比率を1未満の値に切り替える
    ことを特徴とする等化装置。
  9. 請求項8に記載の等化装置であって、前記伝送路推定部は、前記判定部で判定された信号点と前記インパルス応答推定値とに基づいて前記受信ディジタル変調信号のレプリカを生成し、前記受信ディジタル変調信号と前記レプリカとの間の誤差を小さくするように前記インパルス応答推定値を逐次更新することを特徴とする等化装置。
  10. 請求項9に記載の等化装置であって、
    前記伝送路推定部は、前記インパルス応答推定値を可変フィルタ係数として有する適応フィルタを含み、
    前記適応フィルタは、前記誤差の大きさを最小化する適応アルゴリズムに従って前記可変フィルタ係数を逐次更新する
    ことを特徴とする等化装置。
  11. 請求項8から10のうちのいずれか1項に記載の等化装置であって、前記信号選択部は、前記等化信号の信号品質を表す制御信号を当該等化装置の外部からの入力とし、前記信号品質に応じて、前記合成比率を切り替えるタイミングを変化させることを特徴とする等化装置。
  12. 請求項8から10のうちのいずれか1項に記載の等化装置であって、
    前記伝送路推定部は、
    前記インパルス応答推定値を算出する推定値算出部と、
    前記インパルス応答推定値の系列に基づいて、希望波に対する遅延波の遅延時間及び強度を示す遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル算出部と
    を含み、
    前記信号選択部は、当該推定された遅延プロファイルに応じて、前記合成比率を切り替えるタイミングを変化させる
    ことを特徴とする等化装置。
  13. 請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の等化装置であって、前記第1の副直交変換部及び前記第2の副直交変換部は、前記等化信号の信号品質を表す制御信号を当該等化装置の外部からの入力とし、前記信号品質に応じて前記第2の変換期間を変化させることを特徴とする等化装置。
  14. 請求項13に記載の等化装置であって、前記第1の直交変換部及び前記第2の直交変換部は、前記制御信号を入力とし、前記信号品質に応じて前記第1の変換期間を変化させることを特徴とする等化装置。
  15. 請求項1から3及び請求項8から10のうちのいずれか1項に記載の等化装置であって、
    前記伝送路推定部は、
    前記インパルス応答推定値を算出する推定値算出部と、
    前記インパルス応答推定値の系列に基づいて、希望波に対する遅延波の遅延時間及び強度を示す遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル算出部と
    を含み、
    前記第1の副直交変換部及び前記第2の副直交変換部は、当該推定された遅延プロファイルに応じて前記第2の変換期間を変化させる
    ことを特徴とする等化装置。
  16. 請求項15に記載の等化装置であって、前記第1の直交変換部及び前記第2の直交変換部は、当該推定された遅延プロファイルに応じて前記第1の変換期間を変化させることを特徴とする等化装置。
  17. 請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の等化装置であって、
    前記第1の直交変換部は、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間内のL点(Lは2以上の整数)の信号に対して離散フーリエ変換を実行することにより前記周波数領域信号を生成し、
    前記第2の直交変換部は、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内のL点の推定値に対して離散フーリエ変換を実行することにより前記伝送路特性を生成し、
    前記第1の副直交変換部は、前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第2の変換期間内のL点よりも少ないK点(Kは正整数)の信号に対して離散フーリエ変換を実行することにより前記副周波数領域信号を生成し、
    前記第2の副直交変換部は、前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内のK点の推定値に対して離散フーリエ変換を実行することにより前記副伝送路特性を生成する
    ことを特徴とする等化装置。
  18. シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送された受信ディジタル変調信号を受信する受信部と、
    前記受信ディジタル変調信号を等化する等化装置と
    を備え、
    前記等化装置は、
    時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、
    前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、
    前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、
    前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、
    前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、
    前記副等化信号及び前記等化信号のうちのいずれか一方の信号を選択する信号選択部と、
    前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記信号選択部で選択された当該一方の信号の信号点を判定する判定部と
    を有し、
    前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、
    前記信号選択部は、前記副等化信号を選択した後に当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替える
    ことを特徴とする受信装置。
  19. シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送された受信ディジタル変調信号を受信する受信部と、
    前記受信ディジタル変調信号を等化する等化装置と
    を備え、
    前記等化装置は、
    時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する伝送路推定部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成する第1の直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成する第2の直交変換部と、
    前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成する周波数軸等化部と、
    前記周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における等化信号を生成する逆直交変換部と、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成する第1の副直交変換部と、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成する第2の副直交変換部と、
    前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成する副周波数軸等化部と、
    前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成する副逆直交変換部と、
    前記副等化信号及び前記等化信号を合成して合成等化信号を生成する信号選択部と、
    前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記合成等化信号の信号点を判定する判定部と
    を備え、
    前記伝送路推定部は、前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出した後に、前記判定部で判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出し、
    前記信号選択部は、前記等化信号に対する前記副等化信号の合成比率を1の値に設定して前記副等化信号を前記合成等化信号として出力した後に、前記合成比率を1未満の値に切り替える
    ことを特徴とする受信装置。
  20. シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化方法であって、
    時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出するステップと、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成するステップと、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成するステップと、
    前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成するステップと、
    前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成するステップと、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成するステップと、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成するステップと、
    前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成するステップと、
    前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成するステップと、
    前記副等化信号及び前記等化信号のうちのいずれか一方の信号を選択するステップと、
    前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、当該選択された一方の信号の信号点を判定するステップと
    を備え、
    前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する当該ステップは、
    前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出するステップと、
    前記初期推定値の生成後、当該判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出するステップと
    を含み、
    前記一方の信号を選択する当該ステップは、
    前記副等化信号を選択するステップと、
    前記副等化信号の選択後、当該一方の信号を前記副等化信号から前記等化信号に切り替えるステップと
    を含む
    ことを特徴とする等化方法。
  21. シングルキャリア変調方式により伝送路を伝送され受信された受信ディジタル変調信号を等化する等化方法であって、
    時間領域における前記伝送路のインパルス応答推定値を検出するステップと、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち第1の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域信号を生成するステップと、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第1の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における伝送路特性を生成するステップと、
    前記伝送路特性を用いて前記周波数領域信号の歪みを補正して周波数領域等化信号を生成するステップと、
    前記周波数領域等化信号を逆直交変換して時間領域における等化信号を生成するステップと、
    前記受信ディジタル変調信号の系列のうち前記第1の変換期間よりも短い第2の変換期間内の信号に対して直交変換を実行して周波数領域における副周波数領域信号を生成するステップと、
    前記インパルス応答推定値の系列のうち前記第2の変換期間内の推定値に対して直交変換を実行して周波数領域における副伝送路特性を生成するステップと、
    前記副伝送路特性を用いて前記副周波数領域信号の歪みを補正して副周波数領域等化信号を生成するステップと、
    前記副周波数領域等化信号に対して逆直交変換を実行して時間領域における副等化信号を生成するステップと、
    前記副等化信号及び前記等化信号を合成して合成等化信号を生成するステップと、
    前記受信ディジタル変調信号に適用されたディジタル変調方式に従って、前記合成等化信号の信号点を判定するステップと
    を備え、
    前記伝送路のインパルス応答推定値を検出する当該ステップは、
    前記受信ディジタル変調信号の系列に含まれる受信既知信号に基づいて前記インパルス応答推定値の系列の初期推定値を検出するステップと、
    前記初期推定値の生成後、当該判定された信号点と前記受信ディジタル変調信号とに基づいて前記インパルス応答推定値の系列のうち前記初期推定値に後続する推定値を検出するステップと
    を含み、
    前記合成等化信号を生成する当該ステップは、
    前記等化信号に対する前記副等化信号の合成比率を1の値に設定して前記副等化信号を前記合成等化信号として出力するステップと、
    前記合成比率が1の値に設定された後に、前記合成比率を1未満の値に切り替えるステップと
    を含む
    ことを特徴とする等化方法。
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