JPWO2009090699A1 - トルクリミッタ付きギア機構 - Google Patents

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Abstract

同軸上に配置された第一のギア13及び第二のギア15の間に挟み込まれ該ギア間の駆動伝達を行うフェルト部材14を備え、過大な負荷が加えられたとき前記フェルト部材14がスリップしてギア間の駆動伝達を抑制するトルクリミッタ付きギア機構において、前記フェルト部材14と接する一方のギア13(15)の面には同心円状に複数の凸部19aを設け、他方のギア(13)15の面には前記凸部に対応する同心円状の溝部20aを設けた。

Description

この発明は、過大な負荷が加えられたときに駆動を抑制するトルクリミッタ付きギア機構に関するものである。
例えば電動で表示部を移動する、もしくは向きを変化させる車載用映像機器などにおいては、ユーザの指挟まれによる損傷や外力による機構部品の破損を防ぐためにトルクリミッタ付きギア機構を備えている。トルクリミッタ付きギア機構には、同軸上に配置された大径ギア及び小径ギアの間にフェルト部材を挟み込み、フェルト部材が各ギアと一体となって回動するように構成し、フェルト部材の摩擦力によって一方のギアの回動を他方のギアに伝えるものがある。このようなトルクリミッタ付きギア機構は、例えば一方のギアから他方のギアへ回動トルクを伝達するとき、他方のギアに過度の負荷が加わると一方のギアと共に回動するフェルト部材が他方のギアの接触面においてスリップし、他方のギアへのトルク伝達を抑えている。
また、同軸上に配置される大径ギアと小径ギアに各々長孔を設けておき、この長孔内に剛球を配置して当該剛球を二つの金属製の摩擦板で挟持し、高いトルクの伝達を可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−360809号公報(第5〜8頁、図1〜図5)
従来のトルクリミッタ付きギア機構は以上のように構成されているので、表示部の大型化などによって大きな駆動トルクが必要になると、トルクリミッタ付きギアのフェルト部材を挟み込む力を高くする必要がある。このように挟み込む力を高くするとフェルト部材の厚みが徐々に薄くなり、フェルト部材のスリップ発生を安定させるために一方のギア等に設けられた凸部がフェルト部材を貫通し、他方のギアに上記の凸部の先端部分が接触するようになり、一定のトルクリミット値に基づく抑制動作が不安定になる。また、これらの部分の接触によって異音が発生してしまう。また、金属製の鋼球や摩擦板等を用いると小型/軽量化が難しくなるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、フェルト部材の厚さが薄くなる経時変化が生じても確実に所定のトルク以上になったときにスリップし、また異音を発生しないトルクリミッタ付きギア機構を得ることを目的とする。
この発明に係るトルクリミッタ付きギア機構は、フェルト部材と接する一方のギアの面には同心円状に複数の凸部を配置し、他方のギアの面には凸部に対応する同心円状の溝部を設けたものである。
この発明によれば、フェルト部材と接する一方のギアの面に設けられている凸部に対応させて他方のギアの面に同心円状の溝部を設けたので、経時変化によりフェルト部材の厚みが薄くなって凸部がフェルト部材を貫通しても、一方のギアの各凸部の先端部分と他方のギアとの接触を防ぐことができ、設定されたトルクリミット値によるスリップ発生が確実になり、トルクリミット値に基く安定した抑制動作を行うことができ、また、接触による異音の発生を防ぐことができるという効果がある。
この発明の実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構を用いた車載用映像機器の概略構成を示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の小ギアを示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギアを示す説明図である。 一般的なトルクリミッタ付きギア機構を示す説明図である。 一般的なトルクリミッタ付きギア機構を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態4によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構を用いた車載用映像機器の概略構成を示す説明図である。なお、図1には、この発明によるトルクリミッタ付きギア機構に関連する部分のみを示し、他の部分の図示を省略している。
図示した車載用映像機器1は、LCD等の映像表示装置から成る表示部2、表示部2を移動させる駆動源のモータ3、モータ3の回動軸に取り付けられたウォームギア4、ウォームギア4と噛み合うウォームホイール5、例えば表示部2の両側方の下端部に接続してウォームホイール5の回動により当該表示部2の下側を映像表示装置の前後方向に移動させる支持部材6、ウォームホイール5の回動/駆動力を支持部材6に伝達する伝達ギア7、移動させた表示部2もしくは支持部材6の位置を検知するポジションセンサ8などを備えている。
図1の表示部2は、表示画面を図中背後側に向けている。また、表示部2は、前述のように支持部材6に接続されている当該表示部2の下側部分が図中手前側から背後側に移動することによって表示画面が垂直な状態から水平な状態へ遷移するように、また、表示部2の下側部分が図中背後側から手前側に移動することによって表示画面が水平な状態から垂直な状態へ遷移するように、表示部2の両側部分の上側を、図示を省略したガイド部材等によって支持している。
なお、図1に示したウォームホイール5を有する2段ギアが後述するトルクリミッタ付きギア機構10に相当し、図1のウォームギア4と噛み合うウォームホイール5が大ギア15に相当し、2段ギアの図示されない部分が後述する小ギア13に相当する。
図2及び図3は、実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2は、実施の形態1による当該機構を有するトルクリミッタ付きギア機構10の縦断面図で、図3は、当該トルクリミッタ付きギア機構10の分解斜視図である。図2及び図3では同一部分に同じ符号を使用して各部を表す。
トルクリミッタ付きギア機構10は、コイルバネ12、第一のギアである小ギア13、第二のフェルト部材であるフェルト部材14a、第二のギアである大ギア15、第一のフェルト部材であるフェルト部材14b、同期部材16、及び、押さえプレート17を上記の順で積層させたもので、これらの各部材は上方から観たとき円形を成し、円中心に貫通孔部が設けられている。なお、径の小さなものが小ギア13、また径の大きなものが大ギア15で、各ギアの大小関係は、ここで例示したものに限定されない。上記の各部材の貫通孔部には、片端部に鍔部11aを備えた支軸11が挿通され、詳しくはコイルバネ12の下端部が上記の鍔部11aに接するように、図2及び図3において下方から挿通されている。即ち小ギア13と大ギア15は同軸上に配置され、フェルト部材14aは小ギア13の上面と大ギア15の下面との間に挟み込まれている。また、フェルト部材14bは大ギア15の上面と同期部材16の下面との間に挟み込まれている。
コイルバネ12は、支軸11の軸方向、即ち図中上方に付勢するように備えられ、この付勢力によって小ギア13、フェルト部材14a、大ギア15、フェルト部材14b、同期部材16、及び、押さえプレート17を上方へ押し上げている。また、押さえプレート17は、支軸11の上端部に固定された止め具のEリング21によって位置決め固定されている。このようにしてコイルバネ12の付勢力によって支軸11が挿通されている前述の部材を各部密着させている。
図4は、実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の小ギアを示す説明図である。図2等に示したものと同一部分に同じ符号を使用し、当該符号の重複説明を省略する。この図は、図2及び図3に示した小ギア13を上方から観た形状、即ち上面を示したものである。小ギア13の上面即ちフェルト部材14aと接する面には、当該フェルト部材14aにくい込んで小ギア13の上面とフェルト部材14aとの間のスリップを防ぐ、例えば錐状の凸部19aが複数設けられ、小ギア13と同心円状に各凸部19aが配置されている。なお、凸部19aは伝達トルクの大きさに応じた個数が設けられる。また、図4等に示したように複数の配置半径の各円周上に各々凸部19aを配置してもよい。凸部19aは、フェルト部材14aの下面にくい込んで、もしくは刺さってフェルト部材14aと小ギア13との間のスリップを抑えて、当該トルクリミッタ付きギア機構10に設定されたトルクリミット値に基くスリップ動作のばらつきを少なくするために設けられている。フェルト部材14aは、大ギア15の下面と接触する面をスリップさせる面としている。
また、小ギア13の上面の円心部分には、図3に示したように、当該上面から突出して後述する同期部材16の接合孔16aと接合する、もしくは篏合する接合部13aを設けている。なお、ここで例示した小ギア13は下面から下方へ突出したギア歯を備えている。
図5は、実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギアを示す説明図である。図2等に示したものと同一部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。この図は、図2及び図3に示した大ギア15を下方から観た形状、即ち大ギア15の下面を示したものである。大ギア15の下面即ちフェルト部材14aと接する面には、小ギア13の各凸部19aの配置に対応するように、円状の溝部20aが設けられている。溝部20aは、大ギア15と同心円となるように形成され、小ギア13の回動軸中心から凸部19aまでの距離、即ち凸部19aの配置半径と同じ半径を有している。凸部19aが複数の配置半径をもって設けられているときには溝部20aも複数設けられ、詳しくは凸部19aの各配置半径と各々同一な半径の溝部20aが設けられる。また、大ギア15の上面には、後述する同期部材16の凸部19bと対応させた溝部20bが設けられている。この溝部20bは、前述の凸部19aに対応させた溝部20aと同様に、各凸部19bの配置半径と同じ半径を有する円状のものである。なお、ここで例示した大ギア15は円周部位にギア歯を備えている。
高いトルクリミット値に対応させるためには、フェルト部材の接触面積を大きくする必要がある。そのため、トルクリミッタ付きギア機構10では、下面にフェルト部材14aを接触させている大ギア15の上面にもフェルト部材14bを接触させている。
フェルト部材14aとフェルト部材14bは、同様な素材からなり、また同様な形状をしている。詳しくは、コイルバネ12の付勢力により各々大ギア15に対して所定の摩擦力を生じ、設定されたトルクリミット値以上のトルクが加えられたときに大ギアの各接触面、詳しくは大ギア15の下面及び上面に対してスリップする摩擦特性を備えた素材からなり、前述の小ギア13の接合部13aを挿通させる径の貫通孔を円心部分に有している。
同期部材16は、図3に示したように、当該同期部材16の円心部分に小ギア13の接合部13aを接合させる接合孔16aを設けて、前述の小ギア13と一体化して支軸11を中心に回動するように構成されている。また、同期部材16は、図2に示したように下面即ちフェルト部材14bと接する面に、小ギア13に設けられた複数の凸部19aと同様に、複数の凸部19bが同心円状に配置されている。凸部19bは、フェルト部材14bの上面にくい込んで、もしくは刺さってフェルト部材14bと同期部材16との間のスリップを抑えて、前述の凸部19aと同様に当該トルクリミッタ付きギア機構10に設定されたトルクリミット値に基くスリップ動作のばらつきを少なくするために設けられている。フェルト部材14bは、大ギア15の上面と接触する面をスリップさせる面としている。
また、高いトルクリミット値に対応させるときにはコイルバネ2の付勢力を強くするため、当該付勢力により同期部材16が変形しないように硬質の押さえプレート17がEリング21に接するように構成している。
図6及び図7は、一般的なトルクリミッタ付きギア機構を示す説明図であり、図6はフェルト部材34が経時変化する前の状態を示し、図7は経時劣化等によりフェルト部材34が薄くなったものを示している。
このギア機構は、支軸31に、第一のギアである小ギア33と第二のギアである大ギア35との対向面にフェルト部材34を挟み込んで組付け、支軸31に取付けたEリング41で第二のギア35の軸方向への移動を規制し、第一のギア33をフェルト部材34を介して第二のギア35側に押圧するコイルバネ32を、第一のギア33と支軸31の鍔部31aとの間に配置した構成である。
図6,7に示したトルクリミッタ付きギア機構は、コイルバネ32の付勢力によって生じるフェルト部材34の摩擦力を用いて小ギア33と大ギア35との間の駆動伝達を行い、これらの部材が一体となって回動する。過大な負荷が加わったときには、フェルト部材34の上面と大ギア35の下面との間でスリップが生じてトルク伝達を抑制する。
フェルト部材34は、常にコイルバネ32の付勢力により小ギア33と大ギア35との間に挟まれた状態で圧接されている。このように圧接された状態でスリップが生じたときには磨耗が生じ、また当該圧により徐々に厚みが減少してくる。図7に示したようにフェルト部材34が薄くなってくると、フェルト部材34を小ギア33と一体化して回動させるために設けた凸部39がフェルト部材34を貫通して大ギア35の下面に接触し、所定値以上のトルクが加えられたときのスリップ動作が不安定になり、またスリップしたときに異音を発するようになる。
これに対し、この発明の実施の形態1によれば、大ギア15の下面に小ギア13の凸部19aに対応する溝部20aを設け、大ギア15の上面に同期部材16の凸部19bに対応する溝部20bを設けたので、経時変化によりフェルト部材14a,14bの厚みが薄くなって、フェルト部材14aに刺さっている凸部19aがフェルト部材14aを貫通しても、またはフェルト部材14bに刺さっている凸部19bがフェルト部材14bを貫通しても、大ギア15のフェルト接触面、即ち大ギア15の上面または下面の溝部20a,20bによって各凸部の先端部分との接触を防ぐことができ、設定されたトルクリミット値によるスリップ発生が確実になり、また、接触による異音の発生を防ぐことができる。そのため、経時使用においても一定のトルクリミット値に基く安定した抑制動作を行うことができるという効果がある。
また、経時によりフェルト部材14a,14bの厚みが薄くなりフェルト14a,14bを貫通しても各凸部が各々対応する溝部に入り込み、一方のギアの凸部が他方のギアに当接することがないので、各機構部品を薄く構成することができるという効果がある。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2〜図5に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その重複説明を省略する。実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構は、前述のトルクリミッタ付きギア機構10と概ね同様に構成されるものである。ここでは実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構の特徴となる部分を説明し、実施の形態1で説明したものと同様に構成される部分の重複説明を省略する。図8は、実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構10aの断面図で、当該トルクリミッタ付きギア機構10aの回動中心から片側の部分を図示したものである。
図8のトルクリミッタ付きギア機構10aの大ギア15は、下面に深さh1の溝部20a4,20a5を設けたもので、図8の小ギア13は、上面に高さh1’の凸部19a4,19a5を設けている。溝部20a4,20a5の深さh1は、ほぼ凸部19a4,19a5の高さh1’と同じ寸法を有するように構成している。
また、図8の大ギア15は、上面に深さh2の溝部20b1〜20b3を設けたもので、図8の同期部材16は、下面に高さh2’の凸部19b1〜19b3を設けている。溝部20b1〜20b3の深さh2は、ほぼ凸部19b1〜19b3の高さh2’と同じ寸法を有するように構成している。
このように、大ギア15の上面に設ける溝部20b1〜20b3の深さを、同期部材16に設けられた凸部19b1〜19b3の高さとほぼ同じ、またはそれ以上の寸法とし、また大ギア15の下面に設ける溝部20a4,20a5の深さを、小ギア13に設けられた凸部19a4,19a5の高さとほぼ同じ、またはそれ以上の寸法となるように構成することによって、フェルト部材14a,14bの厚みが薄くなっても各凸部の先端部分が大ギア15に接触することを防ぐことができる。換言すると、延設方向即ち円周方向に直交する各溝部の断面を、当該溝部が対応する凸部の外形と同様、またはそれ以上の大きさとすることにより、接触を防ぐことができる。
また、図8の同期部材16の凸部19b1及び大ギア15の溝部20b1は、支軸11の中心から距離r1の位置、即ち配置半径r1の円周上に設けられている。また、凸部19b2及び溝部20b2は配置半径r2の円周上に設けられ、凸部19b3及び溝部20b3は配置半径r3の円周上に設けられている。図8の小ギア13の凸部19a4及び大ギア15の溝部20a4は配置半径r4の円周上に設けられ、凸部19a5及び溝部20a5は配置半径r5の円周上に設けられている。このとき、r4≒(r1+r2)/2、及びr5≒(r2+r3)/2の関係が成り立つように各距離r1〜r5を設定し、図8に示したように、小ギア13の凸部19a4及び大ギア15の溝部20a4の位置が、同期部材16の凸部19b1及び大ギア15の溝部20b1の位置と凸部19b2及び溝部20b2の位置との中間点、もしくはほぼ中間点となるように構成する。また、小ギア13の凸部19a5及び大ギア15の溝部20a5の位置が、同期部材16の凸部19b2及び大ギア15の溝部20b2の位置と凸部19b3及び溝部20b3の位置との中間点、もしくはほぼ中間点となるように構成する。なお、図8に示した各凸部及び各溝部の数は、図示したものに限定されるものではない。
前述のように各凸部と各溝部を設けると、大ギア15の上面の溝部20b1〜20b3と、下面の溝部20a4,20a5が上下方向において重ならず、上面の溝部20b1と溝部20b2の間隔部分のほぼ中央の下方の位置に下面の溝部20a4が配置され、上面の溝部20b2と溝部20b3の間隔部分のほぼ中央の下方の位置に下面の溝部20a5が配置される。このように上下方向において各溝部が交互に配置されることから大ギア15の各フェルト部材と接する部分を薄く構成することが可能になり、大ギア15全体を薄く構成することが可能になる。
以上のようにこの発明の実施の形態2によれば、大ギア15の上面に設けた溝部20b1〜20b3の深さを同期部材16の凸部19b1〜19b3の高さ以上の寸法とし、大ギア15の下面に設けた溝部20a4,20a5の深さを小ギア13の凸部19a4,19a5の高さ以上の寸法として構成したので、フェルト14a,14bの厚みが徐々に薄くなって各凸部が貫通しても、各凸部の先端部分が大ギア15に接触することを防いで、一定のトルクリミット値に基く安定したスリップ動作が可能になり、また、上記の接触による異音発生を防ぐことができるという効果がある。
また、大ギア15の上面に設けられる溝部20b1〜20b3と、下面に設けられる溝部20a4,20a5が、当該大ギア15の上下方向において交互に配置されるように構成したので、大ギア15の薄型化が可能になってトルクリミッタ付きギア機構10aの薄型化を図ることができ、各機構部品を薄く構成することができるという効果がある。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。図9は、実施の形態3によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギア15等の断面を示したもので、図示を省略した部分は実施の形態1等で説明したものと概ね同様に構成されている。なお、図9に示した凸部19a,19b及び溝部20a,20bは、図示した数に限定されるものではない。
図9の大ギア15は、実施の形態2で説明した大ギア15と同様に、図9において上面に設ける複数の溝部20bと下面に設ける複数の溝部20aとを上下方向において重ならないように、例えば等間隔をもって交互に配置して構成したものである。また、溝部20a,20bの深さや幅、換言すると各溝部の延設方向即ち円周方向に直交する断面の大きさを、各溝部に対応する凸部19a,19b等の大きさと同じ、またはそれ以上としながら、これらの溝部20a,20bを設ける大ギア15の各部分が肉厚dとなるように構成している。またさらに、ギア歯を設けている大ギア15の円周部分の肉厚d’も、前述の肉厚dと同様なものとして大ギア15全体を同じ肉厚で構成している。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、大ギア15全体を同じ肉厚となるように構成したので、大ギア15の形成が容易になり、また反りや変形の発生が少なくなって製品ばらつきを抑えることができ、一定のトルクリミット値に基いて安定した抑制動作を行うトルクリミッタ付きギア機構が得られるという効果がある。
実施の形態4.
図10は、この発明の実施の形態4によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。図10は、実施の形態4によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギア15等の断面を示したもので、図示を省略した部分は実施の形態1等で説明したものと概ね同様に構成されている。
図10に示した大ギア15は、上面に複数の溝部20bが設けられ、下面にも複数の溝部20aが設けられている。これらの各溝部は、実施の形態1等で説明したものと同様に小ギア13及び同期部材16の各凸部に対応して設けられている。なお、図10に示した凸部19a,19b及び溝部20a,20bは、図示した数に限定されるものではない。
図10の大ギア15は、上面に設けられている各溝部20aの間隔部分に複数の溝20cを設けている。図10に例示したものは、上記の各間隔部分に各々二つの溝20cを設けている。各溝20cは、溝部20aまたは溝部20bもしくは大ギア15と同心円状を成すものである。換言すると、各溝20cは、小ギア13及び同期部材16の各凸部に対応していない位置に設けられている。このように大ギア15は、複数の溝20cを設けてフェルト接触部を形成している。
また、図10に示した溝20cは、隣合う溝20cとの間隔部分がエッジ形状となるように設けられている。詳しくは、溝部20bの各間隔に設けられた複数の溝20cによって形成された複数のエッジ部がフェルト部材14bに接し、また溝部20aの各間隔に設けられた複数の溝20cによって形成された複数のエッジ部がフェルト部材14aに接するように、大ギア15のフェルト部材14a,14bと接する各面を構成している。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、小ギア13及び同期部材16に設けられている各凸部と対応していない位置に大ギア15と同心円状の複数の溝20cを備えたので、大ギア15の軽量化を図ることができ、また大ギア15とフェルト部材14a,14bとの接触面積が少なくなり、フェルト部材14a,14bが溝部20cにガイドされて確実にスリップするようになり、一定のトルクリミット値に基いて安定した抑制動作を行うことができるという効果がある。
また、各溝20cの間隔部分をエッジ状に形成し、当該エッジ部が各フェルト部材14a,14bに接するようにしたので、溝部20cにガイドされたフェルト部材14a,14bが確実にスリップするようになり、一定のトルクリミット値に基いて安定した抑制動作を行うことができるという効果がある。
なお、上記の各実施の形態では、大ギア15の上下面に溝部20a,20bを設け、フェルト部材14a,14bを介して対向する小ギア13および同期部材16の面に凸部19a,19bを設けた構成であるが、大ギア15の上下面に凸部19a,19bを設け、この上下面に対向する小ギア13および同期部材16の面に溝部20a,20bを設ける構成としても、上記各実施の形態と同一の作用効果を得ることができる。
以上のように、この発明に係るトルクリミッタ付きギア機構は、フェルト部材と接する一方のギアの面に設けられている凸部に対応させて他方のギアの面に同心円状の溝部を設けるように構成して、経時変化によりフェルト部材の厚みが薄くなって凸部がフェルト部材を貫通しても、一方のギアの各凸部の先端部分と他方のギアとの接触を防ぐことができ、設定されたトルクリミット値によるスリップ発生が確実になり、トルクリミット値に基く安定した抑制動作を行うことができ、また、接触による異音の発生を防ぐことができ、トルクリミッタ付きギア機構を用いた車載用映像機器などに用いるのに適している。
この発明は、過大な負荷が加えられたときに駆動を抑制するトルクリミッタ付きギア機構に関するものである。
例えば電動で表示部を移動する、もしくは向きを変化させる車載用映像機器などにおいては、ユーザの指挟まれによる損傷や外力による機構部品の破損を防ぐためにトルクリミッタ付きギア機構を備えている。トルクリミッタ付きギア機構には、同軸上に配置された大径ギア及び小径ギアの間にフェルト部材を挟み込み、フェルト部材が各ギアと一体となって回動するように構成し、フェルト部材の摩擦力によって一方のギアの回動を他方のギアに伝えるものがある。このようなトルクリミッタ付きギア機構は、例えば一方のギアから他方のギアへ回動トルクを伝達するとき、他方のギアに過度の負荷が加わると一方のギアと共に回動するフェルト部材が他方のギアの接触面においてスリップし、他方のギアへのトルク伝達を抑えている。
また、同軸上に配置される大径ギアと小径ギアに各々長孔を設けておき、この長孔内に剛球を配置して当該剛球を二つの金属製の摩擦板で挟持し、高いトルクの伝達を可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−360809号公報(第5〜8頁、図1〜図5)
従来のトルクリミッタ付きギア機構は以上のように構成されているので、表示部の大型化などによって大きな駆動トルクが必要になると、トルクリミッタ付きギアのフェルト部材を挟み込む力を高くする必要がある。このように挟み込む力を高くするとフェルト部材の厚みが徐々に薄くなり、フェルト部材のスリップ発生を安定させるために一方のギア等に設けられた凸部がフェルト部材を貫通し、他方のギアに上記の凸部の先端部分が接触するようになり、一定のトルクリミット値に基づく抑制動作が不安定になる。また、これらの部分の接触によって異音が発生してしまう。また、金属製の鋼球や摩擦板等を用いると小型/軽量化が難しくなるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、フェルト部材の厚さが薄くなる経時変化が生じても確実に所定のトルク以上になったときにスリップし、また異音を発生しないトルクリミッタ付きギア機構を得ることを目的とする。
この発明に係るトルクリミッタ付きギア機構は、フェルト部材と接する一方のギアの面には同心円状に複数の錐状の凸部を配置し、他方のギアの面には前記凸部に対応する同心円状の溝部を設けたものである。
この発明によれば、フェルト部材と接する一方のギアの面に設けられている錐状の凸部に対応させて他方のギアの面に同心円状の溝部を設けたので、経時変化によりフェルト部材の厚みが薄くなって前記凸部がフェルト部材を貫通しても、一方のギアの各凸部の先端部分と他方のギアとの接触を防ぐことができ、設定されたトルクリミット値によるスリップ発生が確実になり、トルクリミット値に基く安定した抑制動作を行うことができ、また、接触による異音の発生を防ぐことができるという効果がある。
この発明の実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構を用いた車載用映像機器の概略構成を示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の小ギアを示す説明図である。 実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギアを示す説明図である。 一般的なトルクリミッタ付きギア機構を示す説明図である。 一般的なトルクリミッタ付きギア機構を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態4によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構を用いた車載用映像機器の概略構成を示す説明図である。なお、図1には、この発明によるトルクリミッタ付きギア機構に関連する部分のみを示し、他の部分の図示を省略している。
図示した車載用映像機器1は、LCD等の映像表示装置から成る表示部2、表示部2を移動させる駆動源のモータ3、モータ3の回動軸に取り付けられたウォームギア4、ウォームギア4と噛み合うウォームホイール5、例えば表示部2の両側方の下端部に接続してウォームホイール5の回動により当該表示部2の下側を映像表示装置の前後方向に移動させる支持部材6、ウォームホイール5の回動/駆動力を支持部材6に伝達する伝達ギア7、移動させた表示部2もしくは支持部材6の位置を検知するポジションセンサ8などを備えている。
図1の表示部2は、表示画面を図中背後側に向けている。また、表示部2は、前述のように支持部材6に接続されている当該表示部2の下側部分が図中手前側から背後側に移動することによって表示画面が垂直な状態から水平な状態へ遷移するように、また、表示部2の下側部分が図中背後側から手前側に移動することによって表示画面が水平な状態から垂直な状態へ遷移するように、表示部2の両側部分の上側を、図示を省略したガイド部材等によって支持している。
なお、図1に示したウォームホイール5を有する2段ギアが後述するトルクリミッタ付きギア機構10に相当し、図1のウォームギア4と噛み合うウォームホイール5が大ギア15に相当し、2段ギアの図示されない部分が後述する小ギア13に相当する。
図2及び図3は、実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2は、実施の形態1による当該機構を有するトルクリミッタ付きギア機構10の縦断面図で、図3は、当該トルクリミッタ付きギア機構10の分解斜視図である。図2及び図3では同一部分に同じ符号を使用して各部を表す。
トルクリミッタ付きギア機構10は、コイルバネ12、第一のギアである小ギア13、第二のフェルト部材であるフェルト部材14a、第二のギアである大ギア15、第一のフェルト部材であるフェルト部材14b、同期部材16、及び、押さえプレート17を上記の順で積層させたもので、これらの各部材は上方から観たとき円形を成し、円中心に貫通孔部が設けられている。なお、径の小さなものが小ギア13、また径の大きなものが大ギア15で、各ギアの大小関係は、ここで例示したものに限定されない。上記の各部材の貫通孔部には、片端部に鍔部11aを備えた支軸11が挿通され、詳しくはコイルバネ12の下端部が上記の鍔部11aに接するように、図2及び図3において下方から挿通されている。即ち小ギア13と大ギア15は同軸上に配置され、フェルト部材14aは小ギア13の上面と大ギア15の下面との間に挟み込まれている。また、フェルト部材14bは大ギア15の上面と同期部材16の下面との間に挟み込まれている。
コイルバネ12は、支軸11の軸方向、即ち図中上方に付勢するように備えられ、この付勢力によって小ギア13、フェルト部材14a、大ギア15、フェルト部材14b、同期部材16、及び、押さえプレート17を上方へ押し上げている。また、押さえプレート17は、支軸11の上端部に固定された止め具のEリング21によって位置決め固定されている。このようにしてコイルバネ12の付勢力によって支軸11が挿通されている前述の部材を各部密着させている。
図4は、実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の小ギアを示す説明図である。図2等に示したものと同一部分に同じ符号を使用し、当該符号の重複説明を省略する。この図は、図2及び図3に示した小ギア13を上方から観た形状、即ち上面を示したものである。小ギア13の上面即ちフェルト部材14aと接する面には、当該フェルト部材14aにくい込んで小ギア13の上面とフェルト部材14aとの間のスリップを防ぐ、例えば錐状の凸部19aが複数設けられ、小ギア13と同心円状に各凸部19aが配置されている。なお、凸部19aは伝達トルクの大きさに応じた個数が設けられる。また、図4等に示したように複数の配置半径の各円周上に各々凸部19aを配置してもよい。凸部19aは、フェルト部材14aの下面にくい込んで、もしくは刺さってフェルト部材14aと小ギア13との間のスリップを抑えて、当該トルクリミッタ付きギア機構10に設定されたトルクリミット値に基くスリップ動作のばらつきを少なくするために設けられている。フェルト部材14aは、大ギア15の下面と接触する面をスリップさせる面としている。
また、小ギア13の上面の円心部分には、図3に示したように、当該上面から突出して後述する同期部材16の接合孔16aと接合する、もしくは篏合する接合部13aを設けている。なお、ここで例示した小ギア13は下面から下方へ突出したギア歯を備えている。
図5は、実施の形態1によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギアを示す説明図である。図2等に示したものと同一部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。この図は、図2及び図3に示した大ギア15を下方から観た形状、即ち大ギア15の下面を示したものである。大ギア15の下面即ちフェルト部材14aと接する面には、小ギア13の各凸部19aの配置に対応するように、円状の溝部20aが設けられている。溝部20aは、大ギア15と同心円となるように形成され、小ギア13の回動軸中心から凸部19aまでの距離、即ち凸部19aの配置半径と同じ半径を有している。凸部19aが複数の配置半径をもって設けられているときには溝部20aも複数設けられ、詳しくは凸部19aの各配置半径と各々同一な半径の溝部20aが設けられる。また、大ギア15の上面には、後述する同期部材16の凸部19bと対応させた溝部20bが設けられている。この溝部20bは、前述の凸部19aに対応させた溝部20aと同様に、各凸部19bの配置半径と同じ半径を有する円状のものである。なお、ここで例示した大ギア15は円周部位にギア歯を備えている。
高いトルクリミット値に対応させるためには、フェルト部材の接触面積を大きくする必要がある。そのため、トルクリミッタ付きギア機構10では、下面にフェルト部材14aを接触させている大ギア15の上面にもフェルト部材14bを接触させている。
フェルト部材14aとフェルト部材14bは、同様な素材からなり、また同様な形状をしている。詳しくは、コイルバネ12の付勢力により各々大ギア15に対して所定の摩擦力を生じ、設定されたトルクリミット値以上のトルクが加えられたときに大ギアの各接触面、詳しくは大ギア15の下面及び上面に対してスリップする摩擦特性を備えた素材からなり、前述の小ギア13の接合部13aを挿通させる径の貫通孔を円心部分に有している。
同期部材16は、図3に示したように、当該同期部材16の円心部分に小ギア13の接合部13aを接合させる接合孔16aを設けて、前述の小ギア13と一体化して支軸11を中心に回動するように構成されている。また、同期部材16は、図2に示したように下面即ちフェルト部材14bと接する面に、小ギア13に設けられた複数の凸部19aと同様に、複数の凸部19bが同心円状に配置されている。凸部19bは、フェルト部材14bの上面にくい込んで、もしくは刺さってフェルト部材14bと同期部材16との間のスリップを抑えて、前述の凸部19aと同様に当該トルクリミッタ付きギア機構10に設定されたトルクリミット値に基くスリップ動作のばらつきを少なくするために設けられている。フェルト部材14bは、大ギア15の上面と接触する面をスリップさせる面としている。
また、高いトルクリミット値に対応させるときにはコイルバネ2の付勢力を強くするため、当該付勢力により同期部材16が変形しないように硬質の押さえプレート17がEリング21に接するように構成している。
図6及び図7は、一般的なトルクリミッタ付きギア機構を示す説明図であり、図6はフェルト部材34が経時変化する前の状態を示し、図7は経時劣化等によりフェルト部材34が薄くなったものを示している。
このギア機構は、支軸31に、第一のギアである小ギア33と第二のギアである大ギア35との対向面にフェルト部材34を挟み込んで組付け、支軸31に取付けたEリング41で第二のギア35の軸方向への移動を規制し、第一のギア33をフェルト部材34を介して第二のギア35側に押圧するコイルバネ32を、第一のギア33と支軸31の鍔部31aとの間に配置した構成である。
図6,7に示したトルクリミッタ付きギア機構は、コイルバネ32の付勢力によって生じるフェルト部材34の摩擦力を用いて小ギア33と大ギア35との間の駆動伝達を行い、これらの部材が一体となって回動する。過大な負荷が加わったときには、フェルト部材34の上面と大ギア35の下面との間でスリップが生じてトルク伝達を抑制する。
フェルト部材34は、常にコイルバネ32の付勢力により小ギア33と大ギア35との間に挟まれた状態で圧接されている。このように圧接された状態でスリップが生じたときには磨耗が生じ、また当該圧により徐々に厚みが減少してくる。図7に示したようにフェルト部材34が薄くなってくると、フェルト部材34を小ギア33と一体化して回動させるために設けた凸部39がフェルト部材34を貫通して大ギア35の下面に接触し、所定値以上のトルクが加えられたときのスリップ動作が不安定になり、またスリップしたときに異音を発するようになる。
これに対し、この発明の実施の形態1によれば、大ギア15の下面に小ギア13の凸部19aに対応する溝部20aを設け、大ギア15の上面に同期部材16の凸部19bに対応する溝部20bを設けたので、経時変化によりフェルト部材14a,14bの厚みが薄くなって、フェルト部材14aに刺さっている凸部19aがフェルト部材14aを貫通しても、またはフェルト部材14bに刺さっている凸部19bがフェルト部材14bを貫通しても、大ギア15のフェルト接触面、即ち大ギア15の上面または下面の溝部20a,20bによって各凸部の先端部分との接触を防ぐことができ、設定されたトルクリミット値によるスリップ発生が確実になり、また、接触による異音の発生を防ぐことができる。そのため、経時使用においても一定のトルクリミット値に基く安定した抑制動作を行うことができるという効果がある。
また、経時によりフェルト部材14a,14bの厚みが薄くなりフェルト14a,14bを貫通しても各凸部が各々対応する溝部に入り込み、一方のギアの凸部が他方のギアに当接することがないので、各機構部品を薄く構成することができるという効果がある。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2〜図5に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その重複説明を省略する。実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構は、前述のトルクリミッタ付きギア機構10と概ね同様に構成されるものである。ここでは実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構の特徴となる部分を説明し、実施の形態1で説明したものと同様に構成される部分の重複説明を省略する。図8は、実施の形態2によるトルクリミッタ付きギア機構10aの断面図で、当該トルクリミッタ付きギア機構10aの回動中心から片側の部分を図示したものである。
図8のトルクリミッタ付きギア機構10aの大ギア15は、下面に深さh1の溝部20a4,20a5を設けたもので、図8の小ギア13は、上面に高さh1’の凸部19a4,19a5を設けている。溝部20a4,20a5の深さh1は、ほぼ凸部19a4,19a5の高さh1’と同じ寸法を有するように構成している。
また、図8の大ギア15は、上面に深さh2の溝部20b1〜20b3を設けたもので、図8の同期部材16は、下面に高さh2’の凸部19b1〜19b3を設けている。溝部20b1〜20b3の深さh2は、ほぼ凸部19b1〜19b3の高さh2’と同じ寸法を有するように構成している。
このように、大ギア15の上面に設ける溝部20b1〜20b3の深さを、同期部材16に設けられた凸部19b1〜19b3の高さとほぼ同じ、またはそれ以上の寸法とし、また大ギア15の下面に設ける溝部20a4,20a5の深さを、小ギア13に設けられた凸部19a4,19a5の高さとほぼ同じ、またはそれ以上の寸法となるように構成することによって、フェルト部材14a,14bの厚みが薄くなっても各凸部の先端部分が大ギア15に接触することを防ぐことができる。換言すると、延設方向即ち円周方向に直交する各溝部の断面を、当該溝部が対応する凸部の外形と同様、またはそれ以上の大きさとすることにより、接触を防ぐことができる。
また、図8の同期部材16の凸部19b1及び大ギア15の溝部20b1は、支軸11の中心から距離r1の位置、即ち配置半径r1の円周上に設けられている。また、凸部19b2及び溝部20b2は配置半径r2の円周上に設けられ、凸部19b3及び溝部20b3は配置半径r3の円周上に設けられている。図8の小ギア13の凸部19a4及び大ギア15の溝部20a4は配置半径r4の円周上に設けられ、凸部19a5及び溝部20a5は配置半径r5の円周上に設けられている。このとき、r4≒(r1+r2)/2、及びr5≒(r2+r3)/2の関係が成り立つように各距離r1〜r5を設定し、図8に示したように、小ギア13の凸部19a4及び大ギア15の溝部20a4の位置が、同期部材16の凸部19b1及び大ギア15の溝部20b1の位置と凸部19b2及び溝部20b2の位置との中間点、もしくはほぼ中間点となるように構成する。また、小ギア13の凸部19a5及び大ギア15の溝部20a5の位置が、同期部材16の凸部19b2及び大ギア15の溝部20b2の位置と凸部19b3及び溝部20b3の位置との中間点、もしくはほぼ中間点となるように構成する。なお、図8に示した各凸部及び各溝部の数は、図示したものに限定されるものではない。
前述のように各凸部と各溝部を設けると、大ギア15の上面の溝部20b1〜20b3と、下面の溝部20a4,20a5が上下方向において重ならず、上面の溝部20b1と溝部20b2の間隔部分のほぼ中央の下方の位置に下面の溝部20a4が配置され、上面の溝部20b2と溝部20b3の間隔部分のほぼ中央の下方の位置に下面の溝部20a5が配置される。このように上下方向において各溝部が交互に配置されることから大ギア15の各フェルト部材と接する部分を薄く構成することが可能になり、大ギア15全体を薄く構成することが可能になる。
以上のようにこの発明の実施の形態2によれば、大ギア15の上面に設けた溝部20b1〜20b3の深さを同期部材16の凸部19b1〜19b3の高さ以上の寸法とし、大ギア15の下面に設けた溝部20a4,20a5の深さを小ギア13の凸部19a4,19a5の高さ以上の寸法として構成したので、フェルト14a,14bの厚みが徐々に薄くなって各凸部が貫通しても、各凸部の先端部分が大ギア15に接触することを防いで、一定のトルクリミット値に基く安定したスリップ動作が可能になり、また、上記の接触による異音発生を防ぐことができるという効果がある。
また、大ギア15の上面に設けられる溝部20b1〜20b3と、下面に設けられる溝部20a4,20a5が、当該大ギア15の上下方向において交互に配置されるように構成したので、大ギア15の薄型化が可能になってトルクリミッタ付きギア機構10aの薄型化を図ることができ、各機構部品を薄く構成することができるという効果がある。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。図9は、実施の形態3によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギア15等の断面を示したもので、図示を省略した部分は実施の形態1等で説明したものと概ね同様に構成されている。なお、図9に示した凸部19a,19b及び溝部20a,20bは、図示した数に限定されるものではない。
図9の大ギア15は、実施の形態2で説明した大ギア15と同様に、図9において上面に設ける複数の溝部20bと下面に設ける複数の溝部20aとを上下方向において重ならないように、例えば等間隔をもって交互に配置して構成したものである。また、溝部20a,20bの深さや幅、換言すると各溝部の延設方向即ち円周方向に直交する断面の大きさを、各溝部に対応する凸部19a,19b等の大きさと同じ、またはそれ以上としながら、これらの溝部20a,20bを設ける大ギア15の各部分が肉厚dとなるように構成している。またさらに、ギア歯を設けている大ギア15の円周部分の肉厚d’も、前述の肉厚dと同様なものとして大ギア15全体を同じ肉厚で構成している。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、大ギア15全体を同じ肉厚となるように構成したので、大ギア15の形成が容易になり、また反りや変形の発生が少なくなって製品ばらつきを抑えることができ、一定のトルクリミット値に基いて安定した抑制動作を行うトルクリミッタ付きギア機構が得られるという効果がある。
実施の形態4.
図10は、この発明の実施の形態4によるトルクリミッタ付きギア機構の構成を示す説明図である。図2等に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その部分の重複説明を省略する。図10は、実施の形態4によるトルクリミッタ付きギア機構の大ギア15等の断面を示したもので、図示を省略した部分は実施の形態1等で説明したものと概ね同様に構成されている。
図10に示した大ギア15は、上面に複数の溝部20bが設けられ、下面にも複数の溝部20aが設けられている。これらの各溝部は、実施の形態1等で説明したものと同様に小ギア13及び同期部材16の各凸部に対応して設けられている。なお、図10に示した凸部19a,19b及び溝部20a,20bは、図示した数に限定されるものではない。
図10の大ギア15は、上面に設けられている各溝部20aの間隔部分に複数の溝20cを設けている。図10に例示したものは、上記の各間隔部分に各々二つの溝20cを設けている。各溝20cは、溝部20aまたは溝部20bもしくは大ギア15と同心円状を成すものである。換言すると、各溝20cは、小ギア13及び同期部材16の各凸部に対応していない位置に設けられている。このように大ギア15は、複数の溝20cを設けてフェルト接触部を形成している。
また、図10に示した溝20cは、隣合う溝20cとの間隔部分がエッジ形状となるように設けられている。詳しくは、溝部20bの各間隔に設けられた複数の溝20cによって形成された複数のエッジ部がフェルト部材14bに接し、また溝部20aの各間隔に設けられた複数の溝20cによって形成された複数のエッジ部がフェルト部材14aに接するように、大ギア15のフェルト部材14a,14bと接する各面を構成している。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、小ギア13及び同期部材16に設けられている各凸部と対応していない位置に大ギア15と同心円状の複数の溝20cを備えたので、大ギア15の軽量化を図ることができ、また大ギア15とフェルト部材14a,14bとの接触面積が少なくなり、フェルト部材14a,14bが溝部20cにガイドされて確実にスリップするようになり、一定のトルクリミット値に基いて安定した抑制動作を行うことができるという効果がある。
また、各溝20cの間隔部分をエッジ状に形成し、当該エッジ部が各フェルト部材14a,14bに接するようにしたので、溝部20cにガイドされたフェルト部材14a,14bが確実にスリップするようになり、一定のトルクリミット値に基いて安定した抑制動作を行うことができるという効果がある。
なお、上記の各実施の形態では、大ギア15の上下面に溝部20a,20bを設け、フェルト部材14a,14bを介して対向する小ギア13および同期部材16の面に凸部19a,19bを設けた構成であるが、大ギア15の上下面に凸部19a,19bを設け、この上下面に対向する小ギア13および同期部材16の面に溝部20a,20bを設ける構成としても、上記各実施の形態と同一の作用効果を得ることができる。

Claims (9)

  1. 同軸上に配置された第一のギア及び第二のギアの間に挟み込まれ該ギア間の駆動伝達を行うフェルト部材を備え、過大な負荷が加えられたとき前記フェルト部材がスリップしてギア間の駆動伝達を抑制するトルクリミッタ付きギア機構において、
    前記フェルト部材と接する一方のギアの面には同心円状に複数の凸部を配置し、他方のギアの面には前記凸部に対応する同心円状の溝部を設けたことを特徴とするトルクリミッタ付きギア機構。
  2. 溝部は、凸部の高さ以上の寸法の深さを有することを特徴とする請求項1記載のトルクリミッタ付きギア機構。
  3. 同軸上に配置された同期部材及び第二のギアの間に挟み込まれた第一のフェルト部材と、
    前記第二のギア及び第一のギアの間に挟み込まれた第二のフェルト部材と、
    を備え、
    前記第一のフェルト部材と接する前記同期部材及び第二のギアのいずれかの面には同心円状に複数の凸部を配置し、他方の面には前記凸部に対応する同心円状の溝部を設け、前記第二のフェルト部材に接する前記第二のギア及び第一のギアのいずれかの面には同心円状に複数の凸部を配置し、他方の面には前記凸部に対応する同心円状の溝部を設けたことを特徴とするトルクリミッタ付きギア機構。
  4. 第二のギアは、一方の面に同心円状に設けた溝部または凸部の間隔のほぼ中間に位置して他方の面に溝部または凸部を設けたことを特徴とする請求項3記載のトルクリミッタ付きギア機構。
  5. 第二のギアは、全体の肉厚がほぼ一定となるように上面及び下面に同心円状に溝部または凸部を設けたことを特徴とする請求項4記載のトルクリミッタ付きギア機構。
  6. 第二のギアは、第一のギア及び同期部材のいずれかに設けられた凸部に対応しない位置に同心円状の複数の溝を設けたことを特徴とする請求項1記載のトルクリミッタ付きギア機構。
  7. 第二のギアは、第一のギア及び同期部材のいずれかに設けられた凸部に対応しない位置に同心円状の複数の溝を設けたことを特徴とする請求項3記載のトルクリミッタ付きギア機構。
  8. 複数の溝を設けたフェルト接触部をエッジ状に形成したことを特徴とする請求項6記載のトルクリミッタ付きギア機構。
  9. 複数の溝を設けたフェルト接触部をエッジ状に形成したことを特徴とする請求項7記載のトルクリミッタ付きギア機構。
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