JP2004239357A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ Download PDF

Info

Publication number
JP2004239357A
JP2004239357A JP2003029590A JP2003029590A JP2004239357A JP 2004239357 A JP2004239357 A JP 2004239357A JP 2003029590 A JP2003029590 A JP 2003029590A JP 2003029590 A JP2003029590 A JP 2003029590A JP 2004239357 A JP2004239357 A JP 2004239357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
cylindrical
housing
peripheral surface
hiss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003029590A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuo Saito
徳雄 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2003029590A priority Critical patent/JP2004239357A/ja
Priority to CNA2004100392220A priority patent/CN1519492A/zh
Publication of JP2004239357A publication Critical patent/JP2004239357A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Abstract

【課題】部品点数が少なく、効率よく熱を放散させることのできるトルクリミッタを提供する。
【解決手段】円筒状のマグネット11と、このマグネット11の外側に回転可能に配設される円筒状のヒス材21と、マグネット11が外周面に取り付けられる内側円筒部32を有するハウジング31と、回転可能に内側円筒部32内へ挿入される円筒状のスリーブ部42、および、ヒス材21がハウジング31から離間した状態で内周面に取り付けられる円筒壁部45を有するキャップ41とで構成する。そして、円筒壁部35と円筒壁部45との間に、ヒス材21の外周面を露出させる間隙を設けるとともに、側壁部43に孔43hを設け、内側円筒部32に、マグネット11が抜けるのを防止する係止爪32nを設け、さらに、ハウジング31とキャップ41と回転可能に結合させる結合爪42cを、スリーブ部42に設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、常に一定の伝達トルクを発生し、所定値以上の負荷がかかると、マグネットとヒス材とがその伝達トルクを保ったままスリップするトルクリミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、プリンタなどの給紙機構は、紙を1枚ずつ送り出すため、第1回転軸で紙送り出し方向へ回転させられるゴム製の第1ローラと、第2回転軸で紙戻し方向へ回転させられるゴム製の第2ローラとを軸方向へ外周を接触させて配設し、第2回転軸と第2ローラとの間にトルクリミッタを配設した構成とされている。
なお、第1および第2回転軸は、同一方向へ回転する。
【0003】
このように構成した給紙機構で、1枚の紙が第1ローラと第2ローラとの間に入ったときは、第1ローラと紙との間の摩擦力がトルクリミッタの設定トルクよりも大きいので、第2ローラが第1ローラと反対方向へ回転することにより、紙が送り出される。
しかし、2枚の紙が第1ローラと第2ローラとの間に入ったときは、紙と紙との摩擦力がトルクリミッタの設定トルクよりも小さいので、第1ローラが紙送り出し方向へ回転して一方の紙を送り出し、第2ローラが紙戻し方向へ回転して他方の紙を戻すことにより、紙を1枚ずつ送り出している。
【0004】
上記した従来のトルクリミッタは、スリーブと、このスリーブの外周に取り付けられるマグネットと、このマグネットの外周に配設されるヒス材と、このヒス材が内周面に取り付けられ、スリーブの一端側に回転可能に位置決めされるハウジングと、スリーブの他端側に回転可能に位置決めされてハウジングの開口を閉塞するキャップとで構成されている。
そして、ハウジングとキャップとに放熱用の孔が設けられ、また、シャフトに送風用フランジが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−311259号公報(〔0004〕〜〔0007〕、〔0012〕〜〔0017〕、図1および図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトルクリミッタは、シャフト、マグネット、ヒス材、ハウジング、キャップの5部品で構成されているので、部品点数が多くなる。
また、動作することによって発生する熱を放散させるため、シャフトに送風用フランジを設ける必要があるので、シャフトの構成が複雑になる。
【0007】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、部品点数が少なく、簡単な構成で効率よく熱を放散させることのできるトルクリミッタを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のトルクリミッタは、円筒状のマグネットと、このマグネットの外側または内側に回転可能に配設される円筒状のヒス材と、内側に位置するマグネットまたはヒス材が外周面に取り付けられる円筒部を有するハウジングと、回転可能に円筒部内へ挿入される円筒状のスリーブ部、および、外側に位置するヒス材またはマグネットがハウジングから離間した状態で内周面に取り付けられる円筒壁部を有するキャップとで構成したり、または、円筒状のマグネットと、このマグネットの外側または内側に回転可能に配設される円筒状のヒス材と、内側に位置するマグネットまたはヒス材が外周面に取り付けられる円筒状のスリーブ部を有するハウジングと、スリーブ部が挿入され、外側に位置するヒス材またはマグネットがハウジングから離間した状態で内周面に取り付けられる円筒壁部を有するキャップとで構成したものである。
そして、ハウジングとキャップとの間に、外側に位置するヒス材またはマグネットの外周面を露出させる間隙を設けるとともに、キャップの側壁部に孔を設けたり、さらに、ハウジングに、内側に位置するマグネットまたはヒス材が抜けるのを防止する係止手段を設けたり、さらに、ハウジングとキャップとの間に、両者を回転可能に結合させる結合手段を設けるのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態であるトルクリミッタの分解斜視図、図2は図1に示した部品を組み立てて上側半分を断面としたトルクリミッタの正面図である。
【0010】
これらの図において、11は円筒状のマグネットを示し、軸方向の一端(右端)の内周に、係合部としての段部12が内周および一端に開放した状態で設けられている。
21は円筒状のヒス材(強磁性体を含む磁性体)を示し、マグネット11の外側に所定の間隔(ギャップ)、例えば、マグネット11の外周面と0.1mm位で内周面が対向するように配置され、マグネット11と相対的に回転するものである。
なお、ヒス材21は、金属板を円筒状に丸め、直線状の両端間に間隔が設けられている。
【0011】
31は合成樹脂で成形されたハウジングを示し、マグネット11内へ一部が挿通される内側円筒部32と、この内側円筒部32の外周中央部分から外側へ連なる、内側円筒部32の中心を中心にした円形の側壁部33と、内側円筒部32と所定の間隔をおいて側壁部33から左側へ連なる、内側円筒部32の中心を中心にした外側円筒部34と、側壁部33の外縁から右側へ連なり、内周面がヒス材21と所定の間隔を有する、内側円筒部32の中心を中心にした円筒壁部35とで構成されている。
そして、内側円筒部32には、右端部分に、マグネット11の段部12に係合してマグネット11が内側円筒部32から抜けるのを防止する、右側へ進むにしたがって内側円筒部32の中心側へ下降する円弧面状の上面を有する係止爪32nが、円周方向に所定数、例えば、120度間隔で外周面から突出させて3つ設けられている。
また、内側円筒部32の内周面32fは、右側の太径内周面32fbと、この太径内周面32fbの左端に連なって左側へ縮径する円錐面状の傾斜内周面32fiと、この傾斜内周面32fiの左端に左側へ連なる細径内周面32fsとされている。
そして、側壁部33の右側面には、マグネット11を側壁部33から所定距離離すための突起33dが所定数、例えば、120度間隔で3つ設けられている(この突起33dに代え、周回する突条としてもよい。)。
また、外側円筒部34の左端部分には、ピンなどの係合部が係合する切欠部34dが設けられている。
【0012】
41は合成樹脂で成形されたキャップを示し、ハウジング31の内側円筒部32内へ一部が挿入される円筒状のスリーブ部42と、このスリーブ部42の外周右端側から外側へ連なる、スリーブ部42の中心を中心にした円形の側壁部43と、この側壁部43の外縁から左側へ連なり、内周面にヒス材21が取り付けられる、スリーブ部42の中心を中心にした円筒壁部45とで構成されている。
そして、スリーブ部42には、左端部分に、ハウジング31を構成する内側円筒部32の左端に係合して内側円筒部32(ハウジング31)がスリーブ部42(キャップ41)から抜けるのを防止するとともに、内側円筒部32とスリーブ部42(キャップ41)とを回転可能に結合する結合爪42cが、円周方向に所定数、例えば、120度間隔で外周面から突出させて3つ設けられている。
また、スリーブ部42の外周面42fは、右側の太径外周面42fbと、この太径外周面42fbの左端に連なって左側へ縮径する円錐面状の傾斜外周面42fiと、この傾斜外周面42fiの左端に左側へ連なる細径外周面42fsとされている。
さらに、スリーブ部42の右端部分には、ピンなどの係合部が係合する切欠部42dが設けられている。
そして、側壁部43の所定位置には、空気流入用の孔43hが、例えば、円周方向へ所定間隔で複数設けられている。
【0013】
次に、組立の一例について説明する。
まず、マグネット11の内周面に接着剤を塗布した後、段部12が設けられていない側からマグネット11内へハウジング31の内側円筒部32を係止爪32n側から押し込むと、各係止爪32nが自身の弾性で内側へ撓むことにより、マグネット11内へ内側円筒部32を挿入することができる。
そして、マグネット11の左端が側壁部33の突起33dに当接すると、各係止爪32nは、段部12の位置へ到達するので、自身の弾性で元の状態へ復帰することにより、段部12に係合し、マグネット11が内側円筒部32から抜けるのを防止する。
【0014】
また、ヒス材21を縮径させた状態で一端側をキャップ41の円筒壁部45内へ挿入して縮径させている押圧力を解除すると、ヒス材21は、自身の弾性で拡径することにより、円筒壁部45の内周面に圧接し、円筒壁部45に取り付けられる(または、ヒス材21の一端側をキャップ41の円筒壁部45内へ押圧すると、ヒス材21は、縮径して円筒壁部45内へ入ることにより、円筒壁部45に取り付けられる。)。
【0015】
次に、係止爪32nが設けられている側から内側円筒部32内へスリーブ部42を結合爪42側から押し込むと、各結合爪42cが自身の弾性で内側へ撓むことにより、内側円筒部32内へスリーブ部42を挿入することができる。
そして、太径内周面32fbに太径外周面42fbが接し、係止内周面32fiに傾斜外周面42fiが接し、細径内周面32fsに細径外周面42fsが接するとともに、側壁部43が内側円筒部32に当接すると、各結合爪42cが内側円筒部32の左端から突出するので、各結合爪42cは、自身の弾性で元の状態に復帰することにより、内側円筒部32の左端に係合し、内側円筒部32(ハウジング31)とスリーブ部42(キャップ41)とを回転可能に結合する。
【0016】
このように各部品を組み立てると、図2に示す状態となり、マグネット11と側壁部43との間に孔43hと連通する間隙が形成され、この間隙は、マグネット11とヒス材21との間隙、マグネット11およびヒス材21と側壁部33との間隙、および、ヒス材21と円筒壁部35との間隙を介して、円筒壁部35(ハウジング31)と円筒壁部45(キャップ41)との間に設けた、ヒス材21の外周面を露出させる間隙に連通する。
【0017】
次に、動作について説明する。
図2に示すトルクリミッタのスリーブ部42内に図示を省略した回転軸を挿通し、この回転軸に設けたピンなどを外側円筒部34の切欠部34dに係合させるとともに、図示を省略したローラの係合部をスリーブ部42の切欠部42dに係合させた状態で、回転軸を所定方向へ回転させると、マグネット11とヒス材21との磁気的結合により、キャップ41およびローラも回転軸と同じ方向へ回転する。
しかし、マグネット11とヒス材21とが一体となって回転する伝達トルクよりも大きな負荷がローラを介してキャップ41の円筒壁部45にかかると、マグネット11とヒス材21とその伝達トルクを保ったままスリップするため、ハウジング31は回転軸と一緒に回転するものの、キャップ41およびローラは回転軸と一緒に回転しなくなる。
【0018】
ところで、このトルクリミッタは、ヒステリシスを利用しているため、ヒステリシス損失による発熱により、内部の温度が上昇する。
しかし、マグネット11およびヒス材21が回転することによって放射状の対流が発生することにより、孔34hから空気が流入し、この流入した空気が、マグネット11と側壁部43との間隙、マグネット11とヒス材21との間隙、ヒス材21と側壁部33との間隙、ヒス材21と円筒壁部35との間隙を通り、円筒壁部35と円筒壁部45との間に設けた間隙へと流れて内部の熱を搬送するので、内部の温度上昇が抑制される。
また、ヒス材21の一部が円筒壁部35と円筒壁部45との間に設けた間隙から露出しているので、ヒス材21からも熱が放散され、内部の温度上昇が抑制される。
したがって、温度上昇によるトルク低下を抑制することができる。
【0019】
上述したように、この発明の一実施形態によれば、マグネット11、ヒス材21、ハウジング31、キャップ41の4部品で構成できるので、部品点数を削減することができ、安価に製造することができる。
また、孔43hから流入する空気で内部の熱を搬送して放散させるとともに、円筒壁部35と円筒壁部45との間に設けた間隙から露出するヒス材21からも熱を放散させたので、簡単な構成で効率よく熱を放散させることができ、温度上昇によるトルク低下を抑制することができる。
さらに、内側円筒部32からマグネット11が抜けるのを防止する係止爪32n(係止手段)を設けたので、マグネット11を内側円筒部32から抜けないようにすることができる。
そして、内側円筒部32(ハウジング31)とスリーブ部42(キャップ41)とを回転可能に結合させる係合爪42c(結合手段)を設けたので、内側円筒部32をスリーブ部42から抜けないようにすることができる。
【0020】
図3はこの発明の他の実施形態であるトルクリミッタの上側半分を断面とした正面図であり、図1および図2と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0021】
この図3に示す実施形態が、先の実施形態と異なるのは、以下の部分である。
まず、ハウジング31においては、内側円筒部32の右端に、側壁部43の厚さよりも僅かに長い細円筒部分32pが連なっていること、この細円筒部分32pの右端の外周面に、右側へ進むにしたがって内側円筒部32および細円筒部分32pの中心側へ下降する上面を有する結合爪32pcが、例えば、120度間隔で3つ設けられていること、内側円筒部32の右端に、外周および右端に開放し、底が細円筒部分32pの外周面と同一面を形成する凹部32dが、例えば、120度間隔で3つ設けられ、この凹部32dに位置するように係止爪32nが設けられていることである。
そして、内側円筒部32と細円筒部分32pとは、内周面が一様な太さの円筒面とされ、スリーブ部を兼ねている。
なお、この実施形態におけるハウジング31は、係止爪32nおよび細円筒部分32pを有する内側円筒部32と、突起33dを有する側壁部33と、切欠部34dを有する外側円筒部34と、円筒壁35とで構成されている。
【0022】
次に、キャップ41においては、側壁部43の孔43hよりも内周側に、右側へ連なる、側壁部43の中心を中心にした円筒部44が設けられていること、そして、円筒部44の右端部分には、ピンなどの係合部が係合する切欠部44dが設けられていることである。
なお、この実施形態におけるキャップ41は、中心に円形の孔を有し、孔43hを有する側壁部43と、切欠部43dを有する円筒部44と、円筒壁部45とで構成されている。
【0023】
次に、組立の一例について説明する。
まず、マグネット11の内周面に接着剤を塗布した後、段部12が設けられていない側からマグネット11内へハウジング31の内側円筒部32を係止爪32n側から押し込むと、各係止爪32nが自身の弾性で内側へ撓むことにより、マグネット11内へ内側円筒部32を挿入することができる。
そして、マグネット11の左端が側壁部33の突起33dに当接すると、各係止爪32nは、段部12の位置へ到達するので、自身の弾性で元の状態へ復帰することにより、段部12に係合し、マグネット11が内側円筒部32から抜けるのを防止する。
【0024】
また、ヒス材21を縮径させた状態で一端側をキャップ41の円筒壁部45内へ挿入して縮径させている押圧力を解除すると、ヒス材21は、自身の弾性で拡径することにより、円筒壁部45の内周面に圧接し、円筒壁部45に取り付けられる(または、ヒス材21の一端側をキャップ41の円筒壁部45内へ押圧すると、ヒス材21は、縮径して円筒壁部45内へ入ることにより、円筒壁部45に取り付けられる。)。
【0025】
次に、細円筒部分32pを側壁部43の円形の孔内へ円筒壁部45側から押し込むと、側壁部43が各結合爪32cを乗り越えることにより、側壁部43内へ細円筒部分32pを挿入することができる。
そして、側壁部43の左側が内側円筒部32に当接すると、側壁部43が各結合爪32pcを乗り越え、各結合爪32cは、側壁部43の右側に当接し、内側円筒部32および細円筒部分32p(ハウジング31)と側壁部43(キャップ41)とを回転可能に結合する。
【0026】
このように各部品を組み立てると、図3に示す状態となり、マグネット11と側壁部43との間に孔43hと連通する間隙が形成され、この間隙は、マグネット11とヒス材21との間隙、マグネット11およびヒス材21と側壁部33との間隙、および、ヒス材21と円筒壁部35との間隙を介して、円筒壁部35(ハウジング31)と円筒壁部45(キャップ41)との間に設けたヒス材21の外周面を露出させる間隙に連通する。
【0027】
なお、動作は先の実施形態と同様になるので、説明を省略するが、この実施形態においても、先の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0028】
上記した実施形態では、内側円筒部に接着剤を用いてマグネットを固定させた例で説明したが、内側円筒部とマグネットとが相対的に回転しなければ、接着剤を用いてマグネットを内側円筒部に固定させなくともよい。
また、マグネットの外側にヒス材を配設した例で説明したが、マグネットとヒス材とを入れ換えた態様、すなわち、ヒス材の外側にマグネットを配設する構成にしても、同様に組立、動作させることができる。
さらに、ヒス材を、スプリングバックを利用して取り付ける例で説明したが、周面に空きのない円筒状とし、円筒壁部内へ圧入する構成としてよい。
また、係止手段の一例として係止爪を示したが、同様に機能する他の構成、例えば、爪と爪とで係止させる構成などであってもよい。
さらに、トルクリミッタをプリンタの給紙機構に適用させた例で説明したが、所定値以上の負荷がかかると、マグネットとヒス材とが伝達トルクを保ったままスリップする構成を利用できる機構であれば、他の機構に適用できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、マグネット、ヒス材、ハウジング、キャップの4部品で構成できるので、部品点数を削減することができ、安価に製造することができる。
また、孔から流入する空気で内部の熱を搬送して放散させるとともに、ハウジングとキャップとの間に設けた間隙から露出するヒス材からも熱を放散させたので、簡単な構成で効率よく熱を放散させることができ、温度上昇によるトルク低下を抑制することができる。
さらに、ハウジングにマグネットが抜けるのを防止する係止手段を設けたので、マグネットをハウジングから抜けないようにすることができる。
そして、ハウジングとキャップとを回転可能に結合させる結合手段を設けたので、ハウジングをキャップから抜けないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるトルクリミッタの分解斜視図である。
【図2】図1に示した部品を組み立てて上側半分を断面としたトルクリミッタの正面図である。
【図3】この発明の他の実施形態であるトルクリミッタの上側半分を断面とした正面図である。
【符号の説明】
11 マグネット
12 段部
21 ヒス材
31 ハウジング
32 内側円筒部
32n 係止爪
32f 内周面
32fb 太径内周面
32fi 傾斜内周面
32fs 細径内周面
32d 凹部
32p 細円筒部分
32pc 結合爪
33 側壁部
33d 突起
34 外側円筒部
34d 切欠部
35 円筒壁部
41 キャップ
42 スリーブ部
42c 結合爪
42f 外周面
42fb 太径外周面
42fi 傾斜外周面
42fs 細径外周面
42d 切欠部
43 側壁部
43h 孔
44 円筒部
44d 切欠部
45 円筒壁部

Claims (5)

  1. 円筒状のマグネットと、
    このマグネットの外側または内側に回転可能に配設される円筒状のヒス材と、
    内側に位置する前記マグネットまたは前記ヒス材が外周面に取り付けられる円筒部を有するハウジングと、
    回転可能に前記円筒部内へ挿入される円筒状のスリーブ部、および、外側に位置する前記ヒス材または前記マグネットが前記ハウジングから離間した状態で内周面に取り付けられる円筒壁部を有するキャップとで構成した、
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 円筒状のマグネットと、
    このマグネットの外側または内側に回転可能に配設される円筒状のヒス材と、
    内側に位置する前記マグネットまたは前記ヒス材が外周面に取り付けられる円筒状のスリーブ部を有するハウジングと、
    前記スリーブ部が挿入され、外側に位置する前記ヒス材または前記マグネットが前記ハウジングから離間した状態で内周面に取り付けられる円筒壁部を有するキャップとで構成した、
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のトルクリミッタにおいて、
    前記ハウジングと前記キャップとの間に、外側に位置する前記ヒス材または前記マグネットの外周面を露出させる間隙を設けるとともに、
    前記キャップの側壁部に孔を設けた、
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のトルクリミッタにおいて、
    前記ハウジングに、内側に位置する前記マグネットまたは前記ヒス材が抜けるのを防止する係止手段を設けた、
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のトルクリミッタにおいて、
    前記ハウジングと前記キャップとの間に、両者を回転可能に結合させる結合手段を設けた、
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
JP2003029590A 2003-02-06 2003-02-06 トルクリミッタ Pending JP2004239357A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029590A JP2004239357A (ja) 2003-02-06 2003-02-06 トルクリミッタ
CNA2004100392220A CN1519492A (zh) 2003-02-06 2004-02-06 扭矩限制器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029590A JP2004239357A (ja) 2003-02-06 2003-02-06 トルクリミッタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004239357A true JP2004239357A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32956731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003029590A Pending JP2004239357A (ja) 2003-02-06 2003-02-06 トルクリミッタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2004239357A (ja)
CN (1) CN1519492A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020193679A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタ
WO2023074668A1 (ja) * 2021-10-26 2023-05-04 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタおよび摩擦試験装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101874168B (zh) * 2008-01-17 2013-05-01 三菱电机株式会社 带扭矩限制器的齿轮机构
JP6980244B2 (ja) * 2016-05-19 2021-12-15 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタ及び分離機構
CN106851042A (zh) * 2017-01-23 2017-06-13 宁波华高信息科技有限公司 一种扫描仪
CN107909718A (zh) * 2017-11-29 2018-04-13 北京迈游信息科技有限公司 一种一体化地图售卖终端机的磁滞阻尼机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020193679A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタ
WO2020241504A1 (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタ
JP7244073B2 (ja) 2019-05-29 2023-03-22 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタ
WO2023074668A1 (ja) * 2021-10-26 2023-05-04 ヤマウチ株式会社 トルクリミッタおよび摩擦試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1519492A (zh) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4872247A (en) Combination roll
US20070041158A1 (en) Heat sink fastening system
JP2004239357A (ja) トルクリミッタ
KR960030517A (ko) 전자식 커플링 장치
JP4100480B2 (ja) トルクリミッタ
JP4112679B2 (ja) トルクリミッタ
JPH109289A (ja) 電磁クラッチ
JP4112678B2 (ja) トルクリミッタ
JP3592225B2 (ja) コイル組立体及び電磁クラッチ
JP2922634B2 (ja) 現像装置
JP2004190731A (ja) トルクリミッタ
JP6802310B2 (ja) 継ぎ手部材を備えたトルクリミッタ
JP2011110964A (ja) アクセルペダル装置
WO2020196256A1 (en) Developing cartridge
JP4228818B2 (ja) 定着装置
JPS63111086A (ja) 印字器
KR20010035292A (ko) 사무기기의 용지 픽업용 스프링 클러치
JP2008196633A (ja) 一方向クラッチユニットおよび一方向クラッチ
JP2024033158A (ja) テープカートリッジ
KR100607960B1 (ko) 화상형성장치의 용지픽업 어셈블리
US20190219960A1 (en) Connecting member and roller unit of electronic image-forming apparatus having the same
JPS5819364Y2 (ja) 留め具
JP2000199511A (ja) カ―ドスペ―サ
JP2001065602A (ja) トルクリミッタ
JPH0749080Y2 (ja) ブラケット付ローラクラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051014

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070713

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070724

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02