JP2024033158A - テープカートリッジ - Google Patents

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Keisuke Taruya
章雄 石本
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Abstract

Figure 2024033158000001
【課題】弾性部材が装着された第1ケース部と第2ケース部との組立て作業を容易に行うことができるテープカートリッジを提供する。
【解決手段】テープロール103と、第1ケース部135と第2ケース部137とを有し、テープロール103を収容したカートリッジケース111と、第1ベース壁部153とテープロール103との間に設けられ、テープロール103に対してテープ117の幅方向に荷重を掛ける弾性部材113と、を備え、弾性部材113は、テープ117の幅方向に弾性変形可能な複数の弾性変形部173と、第1ボス部157が挿入した挿入開口と、を有し、第1ケース部135には、挿入開口に第1ボス部157が挿入した弾性部材113を、第1ケース部135に固定する係合突起165が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、テープカートリッジに関するものである。
従来、特許文献1が開示するように、テープコアの軸孔に挿通してテープコアを回転自在に軸支する軸支部と、テープコアの内周面に摺接する回転ガイド部と、を有するカートリッジケースを備えたテープカートリッジが知られている。
また、特許文献2が開示するように、ロール体と、第1ケースおよび第2ケースを有しロール体が収容されたカートリッジケースと、第1ケースとロール体の一方の端面との間に設けられたスペーサー部と、第2ケースとロール体の他方の端面との間に設けられたバネ部材とを備えたテープカートリッジが知られている。
特開2012-006295号公報 特開2017-056711号公報
従来のテープカートリッジでは、テープカートリッジの組立て工程において、第2ケースにバネ部材を装着した後、第2ケースを第1ケースに組み合わせるときに、バネ部材が第2ケースに固定されていないことから、バネ部材が第2ケースから落ちるおそれがあり、組立て作業が困難である。
本発明のテープカートリッジは、テープコアと、テープコアに巻回されたテープと、を有するテープロールと、第1ベース壁部と、第1ベース壁部から突出しテープコアに挿入されたボス部と、を含む第1ケース部と、第1ケース部と組み合わされた第2ケース部と、を有し、テープロールを収容したカートリッジケースと、第1ベース壁部とテープロールとの間に設けられ、テープロールに対してテープの幅方向に荷重を掛ける弾性部材と、を備え、弾性部材は、テープの幅方向に弾性変形可能な複数の弾性変形部と、ボス部が挿入した挿入開口と、を有し、第1ケース部には、挿入開口にボス部が挿入した弾性部材を、第1ケース部に固定する固定部が設けられている。
テープカートリッジの斜視図である。 第1ケース部が第2ケース部から外れた状態におけるテープカートリッジの斜視図である。 第2テープを-Y方向から見た図である。 テープ印刷装置を+Z方向から見た図である。 テープカートリッジの断面図である。 第1ケース部の斜視図である。 弾性部材の斜視図である。 弾性部材を+Z方向から見た図である。 弾性部材が装着された第1ケース部の斜視図である。 弾性部材が装着された第1ケース部を-Z方向から図である。 弾性部材が装着された第1ケース部の第1ボス部周りを拡大して示す部分拡大斜視図である。
以下、添付の図面を参照して、テープカートリッジの一実施形態であるテープカートリッジ101について説明する。テープカートリッジ101は、テープ印刷装置1に着脱可能に装着されるものである。なお、以下では、各図に示したXYZ直交座標系による方向を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。また、各構成要素の個数は、例示にすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
[テープカートリッジ]
図1および図2に基づいて、テープカートリッジ101について説明する。テープカートリッジ101は、テープロール103と、リボンロール105と、巻取りコア107と、プラテンローラー109と、これらを収容したカートリッジケース111とを備えている。また、テープカートリッジ101は、後述する弾性部材113(図7参照)を備えている。
テープロール103は、テープコア115と、印刷媒体となるテープ117とを備えている。テープ117は、テープコア115に巻回されている。リボンロール105は、繰出しコア119と、インクリボン121とを備えている。インクリボン121は、繰出しコア119に巻回されている。繰出しコア119から繰り出されたインクリボン121は、巻取りコア107に巻き取られる。プラテンローラー109は、テープ印刷装置1に備えられたサーマルヘッド13(図4参照)との間でテープ117およびインクリボン121を挟持し、挟持したテープ117およびインクリボン121を送る。
カートリッジケース111には、ヘッド挿通孔123がZ方向に貫通して設けられている。また、カートリッジケース111の-X方向の面には、Z方向に延在するテープ送出口125が設けられている。テープ送出口125からは、テープロール103から繰り出されたテープ117がカートリッジケース111外へ送り出される。また、カートリッジケース111の+Z方向の面には、プラテンローラー109に対してテープ送出口125とは反対側に位置して、検出開口127が設けられている。検出開口127は、テープ印刷装置1に備えられた検出部11(図4参照)が進入する箇所である。
テープ117には、第1テープ、第2テープ117B(図3参照)など、複数種類のものが用意されている。ここで、第1テープとは、図示省略するが、印刷面を有する印刷テープと、印刷テープの印刷面とは反対側の粘着面に剥離可能に貼付された剥離テープとを備えたものである。第2テープ117Bとは、図3に示すように、台紙テープ129と、台紙テープ129に剥離可能に貼付された複数のラベル部131とを備えたものである。台紙テープ129の+Z方向の辺部には、複数のラベル部131と一対一に対応するように、複数の検出凸部133が設けられている。検出凸部133は、検出開口127に進入した検出部11により検出される部位である。
[テープ印刷装置]
図4に基づいて、テープ印刷装置1について説明する。テープ印刷装置1は、装置ケース3と、装着部カバー5とを備えている。装置ケース3は、略直方体状に形成されている。装置ケース3の+Z方向の面には、カートリッジ装着部7が設けられている。カートリッジ装着部7は、+Z方向が開放された凹部である。カートリッジ装着部7には、テープカートリッジ101が着脱可能に装着される。
装置ケース3の-X方向の面には、テープ排出口9が設けられている。テープ排出口9からは、カートリッジ装着部7に装着されたテープカートリッジ101から繰り出されたテープ117が排出される。
装着部カバー5は、装置ケース3の+Y方向の端部に回動可能に取り付けられており、カートリッジ装着部7を開閉する。装着部カバー5の内面には、検出部11が設けられている。検出部11は、カートリッジ装着部7にテープカートリッジ101が装着され、装着部カバー5が閉められると、カートリッジケース111の検出開口127に進入し、検出開口127を通過する検出凸部133を検出する。検出部11としては、例えば、発光素子と受光素子とを備えたフォトインターラプターを用いることができる。
カートリッジ装着部7には、サーマルヘッド13と、ヘッドカバー15とが設けられている。サーマルヘッド13は、発熱素子(図示省略)を備え、テープ117に印刷を行う。ヘッドカバー15は、サーマルヘッド13を部分的に覆っている。テープカートリッジ101がカートリッジ装着部7に装着されると、ヘッド挿通孔123にサーマルヘッド13およびヘッドカバー15が挿入される。
カートリッジ装着部7の底面からは、プラテン軸17と、繰出し軸19と、巻取り軸21とが、+Z方向に突出している。テープカートリッジ101がカートリッジ装着部7に装着されると、プラテン軸17、繰出し軸19および巻取り軸21が、それぞれ、プラテンローラー109、繰出しコア119および巻取りコア107に挿入される。これにより、図示省略した送りモーターの回転が、プラテンローラー109、繰出しコア119および巻取りコア107に伝達可能となる。
テープカートリッジ101がカートリッジ装着部7に装着された後、装着部カバー5が閉められると、図示省略したヘッド移動機構により、サーマルヘッド13がプラテンローラー109に向かって移動する。これにより、サーマルヘッド13とプラテンローラー109との間に、テープ117およびインクリボン121が挟持される。この状態でプラテンローラー109が回転すると、テープ117およびインクリボン121が送られる。このとき、パソコンなどの外部装置から受信した印刷データに基づいてサーマルヘッド13が発熱することで、インクリボン121のインクがテープ117に転写され、印刷画像がテープ117に印刷される。テープカートリッジ101に収容されたテープ117が第2テープ117Bである場合、テープ印刷装置1は、検出凸部133の検出結果に基づいて、検出した検出凸部133に対応するラベル部131に対し、印刷画像を印刷する。
カートリッジ装着部7とテープ排出口9との間には、カッター23が設けられている。カッター23は、図示省略したカッターモーターを駆動源として、テープ117を切断する。これにより、テープ117の印刷済み部分が切り離される。
[カートリッジケース]
図1、図2および図5に基づいて、カートリッジケース111について説明する。カートリッジケース111は、第1ケース部135と、第2ケース部137とを備えており、第1ケース部135と第2ケース部137との間に、テープロール103、弾性部材113、リボンロール105、巻取りコア107およびプラテンローラー109が収容される。第1ケース部135は、カートリッジケース111において+Z方向に位置し、第2ケース部137は、カートリッジケース111において-Z方向に位置している。すなわち、テープカートリッジ101は、カートリッジ装着部7に対し、第2ケース部137がカートリッジ装着部7の底面と対向するようにして、装着される。
第1ケース部135と第2ケース部137とは、分離可能に組み合わされている。すなわち、第1ケース部135には、8つの係合ピン139(図6参照)が設けられ、第2ケース部137には、8つの係合穴141(図2参照)が設けられている。また、第1ケース部135には、2つの係合フック143が設けられ、第2ケース部137には、2つのフック受け部145が設けられている。8つの係合ピン139が8つの係合穴141に圧入され、2つの係合フック143が2つのフック受け部145と係合することにより、第1ケース部135と第2ケース部137とが組み合わされる。
なお、第1ケース部135は、透光性の樹脂で構成されており、第2ケース部137は、非透光性の樹脂で構成されているが、第1ケース部135および第2ケース部137の材質は、これに限定されるものではない。
図2および図5に基づいて、第2ケース部137について説明する。第2ケース部137は、+Z方向が開放された筐体であり、第2ベース壁部147と、第2ベース壁部147の周縁部から+Z方向に突出した第2側壁部149とを備えている。第2ベース壁部147は、カートリッジケース111において、-Z方向の端部に位置している。
第2ベース壁部147からは、第2ボス部151が+Z方向に突出している。第2ボス部151は、略段付き円筒状に形成されている。第2ボス部151は、テープロール103のテープコア115に-Z方向から挿入される。すなわち、第2ボス部151は、後述する第1ボス部157と共に、テープロール103を回転可能に支持する。
図5および図6に基づいて、第1ケース部135について説明する。第1ケース部135は、-Z方向が開放された筐体であり、第1ベース壁部153と、第1ベース壁部153の周縁部から-Z方向に突出した第1側壁部155とを備えている。第1ベース壁部153は、カートリッジケース111において、+Z方向の端部に位置している。
第1ベース壁部153には、上記したヘッド挿通孔123および検出開口127が設けられている。ヘッド挿通孔123は、第1ベース壁部153において-X方向且つ-Y方向の隅部に位置しており、略長方形に形成されている。検出開口127は、ヘッド挿通孔123に対して、+Y方向に位置している。検出開口127は、ヘッド挿通孔123に対して傾斜した略長方形に形成されており、検出開口127の-Y方向の端部は、ヘッド挿通孔123と連なっている。
第1ベース壁部153からは、第1ボス部157と、3つの第1リブ部159と、3つの第2リブ部161と、第3リブ部163とが、-Z方向に突出している。
第1ボス部157は、略円筒状に形成されている。第1ボス部157は、テープロール103のテープコア115に+Z方向から挿入される。すなわち、第1ボス部157は、上記した第2ボス部151と共に、テープロール103を回転可能に支持する。
第1ボス部157の外周面からは、第1ボス部157の基端部の近傍、すなわち第1ボス部157の+Z方向の端部の近傍、に位置して、係合突起165が-X方向に突出している。係合突起165は、弾性部材113に設けられた開口突出部181と係合する(図11参照)。係合突起165には、傾斜面167が設けられている。傾斜面167は、第1ボス部157の基端側の傾斜面167の端部、すなわち傾斜面167の+Z方向の端部が、第1ボス部157の先端側の傾斜面167の端部、すなわち傾斜面167の-Z方向の端部よりも、第1ボス部157の外周面からの突出量が多くなるように、傾斜している。
3つの第1リブ部159は、第1ボス部157の周囲に位置して、第1ボス部157の周方向に分散して設けられている。第1リブ部159は、第1ボス部157の先端すなわち-Z方向から見て、第1ボス部157と同心の略環状扇形に形成されている。第1リブ部159の先端部すなわち-Z方向の端部には、面取り部169が2つずつ設けられている。すなわち、第1リブ部159の先端部は、第1ボス部157の周方向における両端部が、面取りされている。
3つの第2リブ部161は、第1ボス部157に対して、放射状に設けられている。すなわち、3つの第2リブ部161は、3つの第1リブ部159の相互間から、第1ボス部157の径方向に直線状に延びている。3つの第2リブ部161は、第1ベース壁部153に剛性を付与している。第3リブ部163は、検出開口127の+X方向の縁部に設けられている。なお、本願における「相互間」とは、第1リブ部159等、同一符号を有する複数の構成物のうち、1つの構成物と、その隣に設けられたもう1つの構成物と、の間に設けられた領域、を意味する。
[弾性部材]
図5および図7ないし図11に基づいて、弾性部材113について説明する。弾性部材113は、テープロール103の+Z方向の端面と第1ベース壁部153との間に設けられている。弾性部材113は、透光性の樹脂で構成されている。弾性部材113は、板部171と弾性変形部173とを備えている。
板部171は、略円形の板状に形成されている。板部171には、挿入開口175と、切欠き部177と、3つのバネ開口部179とが設けられている。
挿入開口175は、板部171の略中心部に設けられており、第1ボス部157の外径よりも大きい略円形に形成されている。弾性部材113は、挿入開口175に第1ボス部157が挿入されることで、第1ケース部135に装着される。
挿入開口175の縁部には、3つの開口突出部181が設けられている。3つの開口突出部181は、挿入開口175の周方向に分散して設けられている。3つの開口突出部181は、挿入開口175の縁部から挿入開口175の内側に向かって突出し、挿入開口175と同心の略環状扇形に形成されている。3つの開口突出部181の内径は、第1ボス部157の外径よりも僅かに大きい。
3つの開口突出部181は、弾性部材113が第1ケース部135に装着された状態では、第1ボス部157の周囲に設けられた3つの第1リブ部159の相互間に位置する。このため、テープ117がテープロール103から繰り出されテープロール103が回転するときに、弾性部材113がテープロール103との摩擦によりテープロール103と連れ回りしようとしても、開口突出部181が第1リブ部159に当たる。したがって、弾性部材113がそれ以上回転することを抑制することができる。すなわち、第1リブ部159は、弾性部材113の回転止めとして機能する。
切欠き部177は、板部171の外縁部において、第1ケース部135に設けられた検出開口127に対応する位置に、設けられている。弾性部材113に切欠き部177が設けられていることで、弾性部材113が検出開口127を塞ぐことを抑制することができる。すなわち、弾性部材113に切欠き部177が設けられていることで、弾性部材113が検出部11の検出開口127への進入の妨げとなることを抑制することができる。
3つのバネ開口部179は、略環状扇形に形成されている。3つのバネ開口部179は、板部171の周方向に略等間隔に分散して設けられている。
板部171からは、内縁リブ183と、外縁リブ185と、3つの接続リブ187とが、+Z方向に突出している。すなわち、内縁リブ183、外縁リブ185および3つの接続リブ187は、板部171の両面のうち、テープロール103と接する面とは反対側の面に設けられている。なお、板部171の両面のうち、テープロール103と接する面は、平滑面に形成されている。
内縁リブ183は、板部171の内縁部、すなわち挿入開口175の縁部に設けられている。外縁リブ185は、板部171の外縁部に設けられている。3つの接続リブ187は、3つのバネ開口部179の相互間において、内縁リブ183と外縁リブ185とを接続するように板部171の径方向に延在している。内縁リブ183、外縁リブ185および接続リブ187は、板部171に剛性を付与している。
3つの弾性変形部173は、3つのバネ開口部179に対応する位置に設けられている。すなわち、3つの弾性変形部173は、板部171の周方向に略等間隔に分散して設けられている。弾性変形部173は、板部171の一部を+Z方向に切り起こすようにして、バネ開口部179よりも一回り小さい略環状扇形に形成されている。弾性変形部173は、板バネ状に構成されており、Z方向すなわちテープ117の幅方向に弾性変形可能である。すなわち、弾性変形部173の基端部は、バネ開口部179の縁部に連なっており、弾性変形部173の先端部は、第1ベース壁部153と接触する。
弾性部材113がテープロール103と第1ベース壁部153との間に設けられた状態では、先端部において第1ベース壁部153と接触した弾性変形部173が、テープ117の幅方向に弾性変形する。これにより、弾性部材113が、テープロール103に対してテープ117の幅方向に荷重を掛ける。したがって、テープロール103からテープ117が繰り出されてテープロール103が回転するときに、テープロール103の回転軸がぶれることが抑制され、テープ117の走行性を安定させることができる。また、弾性部材113は、複数の弾性変形部173を備えていることで、テープロール103にバランス良く荷重を掛けることができる。
テープカートリッジ101の組立て工程において、作業者は、第1ケース部135と第2ケース部137とを組み合わせる前に、弾性部材113を第1ケース部135に装着する。作業者は、まず、弾性部材113の挿入開口175に第1ケース部135の第1ボス部157を挿入した後、第1ボス部157の先端から見て、弾性部材113の切欠き部177が第1ケース部135の検出開口127と第1ボス部157との間に位置するように、第1ボス部157を中心として弾性部材113を回転させる。換言すれば、作業者は、切欠き部177内に検出開口127の縁部に設けられた第3リブ部163が位置するように、弾性部材113を回転させる。また、作業者は、弾性部材113の3つの開口突出部181が第1ケース部135の3つの第2リブ部161と重なるように、弾性部材113を回転させる(図10参照)。なお、上記したように、弾性部材113は透光性を有するため、作業者は、弾性部材113を通して第2リブ部161を視認することができる。
このようにして、作業者は、第1ケース部135に対する弾性部材113の回転位置を決めることができる。すなわち、切欠き部177と検出開口127とは、互いに協働して、第1ケース部135に対する弾性部材113の位置決め部として機能する。同様に、開口突出部181と第2リブ部161とは、互いに協働して、第1ケース部135に対する弾性部材113の位置決め部として機能する。
続いて、作業者は、弾性部材113の3つの開口突出部181のうちの1つの開口突出部181が第1ケース部135の係合突起165よりも第1ボス部157の基端部側すなわち+Z方向に位置するまで、弾性部材113を第1ボス部157の基端部に向けて押し込む。このとき、係合突起165に傾斜面167が設けられていることで、開口突出部181が弾性変形しつつ係合突起165を容易に乗り越えることができる。また、弾性部材113が第1ボス部157の基端部に押し込まれると、3つの開口突出部181が3つの第2ボス部151の相互間に入る。このとき、第2ボス部151の面取り部169が設けられていることで、開口突出部181が第2ボス部151の相互間にガイドされる。このように、係合突起165に傾斜面167が設けられていることで、係合突起165に開口突出部181が突っ掛かることが抑制され、また、第2ボス部151に面取り部169が設けられていることで、第2ボス部151に開口突出部181が突っ掛かることが抑制される。したがって、弾性部材113を第1ボス部157の基端部へ容易に押し込むことができる。
このようにして第1ケース部135に装着された弾性部材113は、開口突出部181と係合した係合突起165により、第1ケース部135に固定される。すなわち、作業者が、弾性部材113を第1ケース部135に装着した後、第1ケース部135の開放部すなわち第1ケース部135の-Z方向側を下方に向けたときに、開口突出部181と係合し開口突出部181よりも下方に位置する係合突起165により、弾性部材113が第1ケース部135から落下することが抑制される。したがって、作業者は、第1ケース部135に弾性部材113を装着した後、第1ケース部135と第2ケース部137とを組み合わせる際に、弾性部材113が第1ケース部135から落下しないように気を配る必要がなく、第1ケース部135と第2ケース部137とを組み合わせる作業を容易に行うことができる。
なお、図10に示すように、3つの第1リブ部159は、互いに同じ大きさではなく、1つの第1リブ部159は、他の2つの第1リブ部159よりも小さい。3つの第1リブ部159が入る開口突出部181相互の3つの間隙は、互いに同じ大きさではなく、1つの間隙は、他の2つの間隙よりも小さい。大きい第1リブ部159は、開口突出部181相互の大きい間隙よりも僅かに小さく、小さい第1リブ部159は、開口突出部181相互の小さい間隙よりも僅かに小さい。このため、大きい第1リブ部159は、開口突出部181相互の3つの間隙のうち、大きい間隙に入ることはできるが、小さい間隙には入ることができない。大きい第1リブ部159が大きい間隙に入るときに、弾性部材113の切欠き部177が第1ケース部135の検出開口127と第1ボス部157との間に位置し、弾性部材113が検出開口127を塞がない回転位置となる。このように、大きい第1リブ部159は、開口突出部181相互の3つの間隙のうち、大きい間隙にしか入ることができないことで、弾性部材113が検出開口127を塞いでしまう回転位置で第1ケース部135に装着されることを抑制することができる。なお、第1リブ部159の大きさとは、第1ボス部157を中心とした第1リブ部159の中心角の大きさを意味する。また、開口突出部181相互の間隙の大きさとは、挿入開口175を中心とした、開口突出部181相互の間隙の中心角の大きさを意味する。
同様に、3つの開口突出部181は、互いに同じ大きさではなく、1つの開口突出部181は、他の2つの開口突出部181よりも大きい。3つの開口突出部181が入る第1リブ部159相互の3つの間隙は、互いに同じ大きさではなく、1つの間隙は、他の2つの間隙よりも大きい。大きい開口突出部181は、第1リブ部159相互の大きい間隙よりも僅かに小さく、小さい開口突出部181は、第1リブ部159相互の小さい間隙よりも僅かに小さい。このため、大きい開口突出部181は、第1リブ部159相互の3つの間隙のうち、大きい間隙に入ることはできるが、小さい間隙には入ることができない。大きい開口突出部181が大きい間隙に入るときに、弾性部材113の切欠き部177が第1ケース部135の検出開口127と第1ボス部157との間に位置し、弾性部材113が検出開口127を塞がない回転位置となる。このように、大きい開口突出部181は、第1リブ部159相互の3つの間隙のうち、大きい間隙にしか入ることができないことで、弾性部材113が検出開口127を塞いでしまう回転位置で第1ケース部135に装着されることを抑制することができる。なお、開口突出部181の大きさとは、挿入開口175を中心とした開口突出部181の中心角の大きさを意味する。また、第1リブ部159相互の間隙の大きさとは、第1ボス部157を中心とした、第1リブ部159相互の間隙の中心角の大きさを意味する。
以上のように、本実施形態のテープカートリッジ101は、テープロール103と、カートリッジケース111と、弾性部材113とを備えている。テープロール103は、テープコア115と、テープ117とを備えている。テープ117は、テープコア115に巻回されている。カートリッジケース111は、第1ケース部135と、第2ケース部137とを備えている。第2ケース部137は、第1ケース部135と組み合わされている。第1ケース部135は、第1ベース壁部153と、第1ボス部157とを備えている。第1ボス部157は、第1ベース壁部153から突出し、テープコア115に挿入されている。弾性部材113は、第1ベース壁部153とテープロール103との間に設けられている。弾性部材113は、テープロール103に対してテープ117の幅方向に荷重を掛ける。弾性部材113は、3つの弾性変形部173と、挿入開口175とを備えている。弾性変形部173は、テープ117の幅方向に弾性変形可能である。挿入開口175には、第1ボス部157が挿入している。第1ボス部157には、係合突起165が設けられている。係合突起165は、挿入開口175に第1ボス部157が挿入した弾性部材113を第1ケース部135に固定する。
この構成によれば、第2ケース部137と組み合わされる前の第1ケース部135に対し、弾性部材113が係合突起165により固定されるため、弾性部材113が第1ケース部135から落下することが抑制される。したがって、作業者は、第1ケース部135に弾性部材113を装着した後、第1ケース部135と第2ケース部137とを組み合わせる作業を容易に行うことができる。
[その他の変形例]
上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、上記の実施形態は、上述したほか、以下のような形態に変更することができる。また、実施形態や変形例を、それぞれ組み合わせた構成でもよい。
開口突出部181の個数は、複数であれば特に限定されず、2つでもよく、4つ以上でもよい。第1リブ部159の個数は、複数であれば特に限定されず、2つでもよく、4つ以上でもよい。開口突出部181の個数と、第1リブ部159の個数とは、同じである構成に限定されず、開口突出部181の方が第1リブ部159より多くてもよく、第1リブ部159の方が開口突出部181より多くてもよい。
複数の開口突出部181は、互いに同じ大きさでもよく、それに応じて、第1リブ部159相互の複数の間隙は、互いに同じ大きさでもよい。また、複数の第1リブ部159は、互いに同じ大きさでもよく、それに応じて、開口突出部181相互の複数の間隙は、互いに同じ大きさでもよい。
係合突起165の個数は、1つに限定されず、2つ以上でもよい。例えば、3つの開口突出部181に対応して、3つの係合突起165が設けられた構成でもよい。
弾性部材113を第1ケース部135に固定する固定部の態様としては、第1ボス部157に設けられた係合突起165に限定されるものではない。例えば、第1ボス部157の外周面に設けられ、挿入開口175の縁部と係合する凹部を、固定部として機能させてもよい。また、弾性部材113の外縁部と係合する係合部を、固定部として機能させてもよい。また、第1ベース壁部153に設けられ、弾性部材113のテープロール103と接する面とは反対側の面に設けられた凸部と係合する凹部を、固定部として機能させてもよい。これとは逆に、第1ベース壁部153に設けられ、弾性部材113のテープロール103と接する面とは反対側の面に設けられた凹部と係合する凸部を、固定部として機能させてもよい。
弾性変形部173としては、板バネ状のものに限定されず、例えば、ねじりコイルバネ状のものでもよい。
[付記]
以下、テープカートリッジについて付記する。
テープコアと、テープコアに巻回されたテープと、を有するテープロールと、第1ベース壁部と、第1ベース壁部から突出しテープコアに挿入されたボス部と、を含む第1ケース部と、第1ケース部と組み合わされた第2ケース部と、を有し、テープロールを収容したカートリッジケースと、第1ベース壁部とテープロールとの間に設けられ、テープロールに対してテープの幅方向に荷重を掛ける弾性部材と、を備え、弾性部材は、テープの幅方向に弾性変形可能な複数の弾性変形部と、ボス部が挿入した挿入開口と、を有し、第1ケース部には、挿入開口にボス部が挿入した弾性部材を、第1ケース部に固定する固定部が設けられている。
この構成によれば、第2ケース部と組み合わされる前の第1ケース部に対し、弾性部材が固定部により固定されるため、弾性部材が第1ケース部から落下することが抑制される。したがって、作業者は、第1ケース部に弾性部材を装着した後、第1ケース部と第2ケース部とを組み合わせる作業を容易に行うことができる。
なお、第1ボス部157は、「ボス部」の一例である。
この場合、ボス部の外周面には、固定部として、挿入開口の縁部と係合する係合突起が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、係合突起が挿入開口の縁部と係合することで、弾性部材を第1ケース部に固定することができる。
この場合、第1ケース部には、第1ベース壁部から突出した複数の第1リブ部が設けられ、挿入開口の縁部には、挿入開口の内側に突出した複数の開口突出部が設けられ、複数の開口突出部は、複数の第1リブ部の相互間に位置していることが好ましい。
この構成によれば、テープがテープロールから繰り出されテープロールが回転するときに、弾性部材がテープロールとの摩擦によりテープロールと連れ回りしようとしても、開口突出部が第1リブ部に当たる。したがって、弾性部材がそれ以上回転することを抑制することができる。
この場合、弾性部材は、透光性を有し、第1ケース部には、ボス部の先端から見たときに、複数の開口突出部と重なる位置に、第1ベース壁部から突出した複数の第2リブ部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、作業者は、弾性部材を第1ケース部に装着するときに、ボス部の先端から見て、弾性部材の複数の開口突出部が第1ケース部の複数の第2リブ部と重なるように、弾性部材を回転させることで、第1ケース部に対する弾性部材の回転位置を決めることができる。
この場合、挿入開口の縁部には、挿入開口の内側に突出した複数の開口突出部が設けられ、ボス部の外周面には、固定部として、複数の開口突出部のうちの1の開口突出部と係合する係合突起が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、係合突起が開口突出部と係合することで、弾性部材を第1ケース部に固定することができる。
この場合、第1ベース壁部には、テープカートリッジがテープ印刷装置に装着されたときに、テープ印刷装置に設けられた検出部が進入する検出開口が設けられ、弾性部材の外縁部には、検出開口を塞がないように、切欠き部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、弾性部材が検出開口を塞ぐことを抑制することができ、弾性部材が検出部の検出開口への進入の妨げとなることを抑制することができる。
1…テープ印刷装置、11…検出部、101…テープカートリッジ、103…テープロール、111…カートリッジケース、113…弾性部材、115…テープコア、117…テープ、127…検出開口、135…第1ケース部、137…第2ケース部、153…第1ベース壁部、157…第1ボス部、159…第1リブ部、161…第2リブ部、165…係合突起、173…弾性変形部、175…挿入開口、177…切欠き部、181…開口突出部。

Claims (6)

  1. テープコアと、前記テープコアに巻回されたテープと、を有するテープロールと、
    第1ベース壁部と、前記第1ベース壁部から突出し前記テープコアに挿入されたボス部と、を含む第1ケース部と、前記第1ケース部と組み合わされた第2ケース部と、を有し、前記テープロールを収容したカートリッジケースと、
    前記第1ベース壁部と前記テープロールとの間に設けられ、前記テープロールに対して前記テープの幅方向に荷重を掛ける弾性部材と、を備え、
    前記弾性部材は、前記テープの幅方向に弾性変形可能な複数の弾性変形部と、前記ボス部が挿入した挿入開口と、を有し、
    前記第1ケース部には、前記挿入開口に前記ボス部が挿入した前記弾性部材を、前記第1ケース部に固定する固定部が設けられていることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 前記ボス部の外周面には、前記固定部として、前記挿入開口の縁部と係合する係合突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  3. 前記第1ケース部には、前記第1ベース壁部から突出した複数の第1リブ部が設けられ、
    前記挿入開口の縁部には、前記挿入開口の内側に突出した複数の開口突出部が設けられ、
    複数の前記開口突出部は、複数の前記第1リブ部の相互間に位置していることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  4. 前記弾性部材は、透光性を有し、
    前記第1ケース部には、前記ボス部の先端から見たときに、複数の前記開口突出部と重なる位置に、前記第1ベース壁部から突出した複数の第2リブ部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のテープカートリッジ。
  5. 前記挿入開口の縁部には、前記挿入開口の内側に突出した複数の開口突出部が設けられ、
    前記ボス部の外周面には、前記固定部として、複数の前記開口突出部のうちの1の開口突出部と係合する係合突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  6. 前記第1ベース壁部には、前記テープカートリッジがテープ印刷装置に装着されたときに、前記テープ印刷装置に設けられた検出部が進入する検出開口が設けられ、
    前記弾性部材の外縁部には、前記検出開口を塞がないように、切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のテープカートリッジ。
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