JP2004190731A - トルクリミッタ - Google Patents

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Seiichi Takada
声一 高田
Masaaki Honda
正明 本多
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】製造が容易で、かつ安定した性能を得られるコンパクトなトルクリミッタを提供する。
【解決手段】内部部材1に外部部材2を相対回転可能に嵌め、上記内部部材1の外径面に所要の圧力をもって接するように弾性部材3を装着し、この弾性部材3のスリット部11を上記外部部材2のフック部8に係合させることにより該弾性部材3とこれが圧接する内部部材1との共回りを阻止し、その圧接部の摩擦により一定のトルクを発生するようにしたトルクリミッタにおいて、上記弾性部材3として棒材を折り曲げたC形ばね10を複数個用いる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ等の事務機器における紙搬送部等に用いられるトルクリミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような事務機器に用いられるトルクリミッタとして、本出願人は、下記特許文献1に示したように、内部部材に外部部材を相対回転可能に嵌め、上記内部部材の外径面に所要の圧接力をもって筒形ばねを装着し、この筒形ばねのスリット部を上記外部部材のフック部に係合させ、筒形ばねと内部部材との共回りを阻止し、これらの摩擦により一定のトルクを発生させるものを提案している。
【0003】
上記のような構成のトルクリミッタは、内部部材との接触面が大きい筒形ばねを使用してトルクを発生するため、コンパクトでありながら高トルク化でき、また、その筒形ばねを薄板の折り曲げにより成形するため、低コストで容易に製造できるという利点を有するものとなる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−250361号公報(第1実施形態、図1及び図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ように筒形ばねを使用したトルクリミッタでは、筒形ばねを軸方向の全長に亘って内径が所定寸法になるように成形することが難しく、筒形ばねの内径の寸法誤差が大きくなり、内部部材に対する圧接力が安定しにくいという問題がある。
【0006】
そこで、この発明は、製造が容易で、かつ安定した性能を得られるコンパクトなトルクリミッタを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は、内部部材に外部部材を相対回転可能に嵌め、上記内部部材の外径面又は外部部材の内径面に所要の圧力をもって接するように弾性部材を装着し、この弾性部材のスリット部を上記外部部材又は内部部材のフック部に係合させることにより該弾性部材とこれが圧接する内部部材又は外部部材との共回りを阻止し、その圧接部の摩擦により一定のトルクを発生するようにしたトルクリミッタにおいて、上記弾性部材としてC形ばねを複数個用いたのである。
【0008】
このように、トルク発生用の弾性部材としてC形ばねを用いると、C形ばねは内径又は外径寸法を比較的容易に精度良く製作することができ、内部部材又は外部部材への圧接部が線状となるため、左右いずれの方向に回転しても圧接力が安定し、このようなC形ばねを複数個用いることで、コンパクトでありながら、十分なトルクを発生させることができる。
【0009】
また、上記弾性部材が外部部材に圧接する請求項1に記載のトルクリミッタにおいて、上記内部部材は、その中心部に挿入した軸の外側に構造物への連結部材を該軸と共回りするように嵌めたものとし、この連結部材で上記外部部材を回動自在に支持すると、軸に金属等の高剛性材料を用いて内部部材を小径化し、トルクリミッタの径方向の外寸をコンパクト化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
〔第1実施形態〕図1及び図2に示す第1実施形態は、円筒状の内部部材1と、その内部部材1に相対回転可能に嵌合される外部部材2と、内部部材1の外径面に所要の圧力をもって接するように装着される弾性部材3と、内部部材1の外側で外部部材2の一端部を閉塞する蓋4とから成る。
【0012】
上記内部部材1の一端部には係合凹部5が2か所に設けられ、この係合凹部5に内部部材1に挿通される軸(図示省略)の半径方向のピンが係合する。
【0013】
上記外部部材2の一端部内側には、内部部材1を回転自在に支持する嵌合部6が設けられ、その外側には外部構造物の連結に使用される係合突起7が設けられている。外部部材2の内径面には、軸方向に延びるフック部8が形成され、外部部材2の開放側端部の内径面には蓋4の嵌合溝9が形成されている。
【0014】
上記弾性部材3には、棒材を折り曲げて形成した3個のC形ばね10が用いられ、各C形ばね10には1か所にスリット部11が設けられている。そして、このスリット部11が外部部材2のフック部8に係合する。なお、C形ばね10の棒材は、丸形断面のものでも角形断面のものでもよい。
【0015】
上記蓋4は、内部部材1の挿通穴12を有し、蓋4の外周には、外部部材2の嵌合溝9に嵌合されるリブ13が形成されている。
【0016】
このトルクリミッタでは、外部部材2とC形ばね10との係合により、C形ばね10と内部部材1との共回りが阻止され、C形ばね10と内部部材1との摩擦により一定のトルクが発生する。
【0017】
このように、トルク発生用の弾性部材3としてC形ばね10を用いると、C形ばね10は内部部材1に圧接する内径の寸法を比較的容易に精度良く製作することができ、内部部材1への圧接部が線状となるため、左右いずれの方向に回転しても圧接力が安定し、所定のトルクを発生させることができる。
【0018】
また、このようなC形ばね10を複数個用いることで、コンパクトでありながら、高トルク化を図ることができる。
【0019】
なお、図3に示すように、内部部材1を、円筒状の内輪を除いて軸のみとし、この軸にC形ばね10が直接接触するようにしてもよい。
【0020】
〔第2実施形態〕図4及び図5に示す第2実施形態は、内部部材1、外部部材2及び弾性部材3から構成され、外部部材2は、外輪14と歯車であるトルク伝達部材15とから構成されている。
【0021】
上記弾性部材3には、棒材を折り曲げて形成した3個のC形ばね10が用いられ、各C形ばね10には1か所にスリット部11が設けられている。このC形ばね10の棒材は、丸形断面のものでも角形断面のものでもよい。
【0022】
上記内部部材1は、軸部16、軸受部17及びフランジ18を備え、軸部16には軸受部17から軸方向に延びるフック部8が設けられている。軸部16の基端部には、構造物(図示省略)への連結時に両者を係合させてその相対回転を阻止する切欠部19が形成されている。
【0023】
上記外輪14には、一端面に1個の凹部20が形成され、外周面4か所に構造物(図示省略)を回り止めする凹溝21が形成されている。また、トルク伝達部材15は、歯車部22の中心部に軸穴23が形成され、その外周から軸受部24が一方へ突出し、この軸受部24の外周に凸部25が形成されている。
【0024】
上記各部材から組み立てられるトルクリミッタは、C形ばね10が外輪14の内径面に所要の圧力をもって接するように装着され、スリット部11がフック部8に係合するように、内部部材1の軸部16がC形ばね10の内側に間隔をおいて先端側から挿入される。
【0025】
外輪14は、一端部が内部部材1の軸受部17で内部部材1に対し相対回転可能に支持され、フランジ18で抜け止めされる。また、トルク伝達部材15の軸穴23に内部部材1の軸部16が相対回転可能に挿通され、トルク伝達部材15の軸受部24は外輪14の他端部に挿入されて、凸部25と凹部20が係合し、外輪14とトルク伝達部材15とは共回りするようになっている。
【0026】
このトルクリミッタでは、内部部材1とC形ばね10との係合により、C形ばね10と外部部材2との共回りが阻止され、C形ばね10と外部部材2との摩擦により一定のトルクが発生する。
【0027】
このように、トルク発生用の弾性部材3としてC形ばね10を用いると、C形ばね10は外部部材2に圧接する外径の寸法を比較的容易に精度良く製作することができ、外部部材2への圧接部が線状となるため、左右いずれの方向に回転しても圧接力が安定し、所定のトルクを発生させることができ、C形ばね10を複数個用いることで、コンパクトでありながら、高トルク化を図ることができる。
【0028】
そのほか、この実施形態では、トルクが発生する外輪14が外気に直接触れるため、摩擦により生じた熱が効率よく放散され、トルクリミッタの温度上昇が抑制されて、潤滑剤の寿命が延長される。
【0029】
〔第3実施形態〕図6及び図7に示す第3実施形態は、上記第2実施形態の内部部材1に変更を加えたものであり、その他の構成及び作用は同様である。すなわち、このトルクリミッタの内部部材1は、その中心部に挿入した軸26の外側に構造物への連結部材27を軸26と共回りするように嵌め、この連結部材27で外部部材2の外輪14を回動自在に支持したものである。
【0030】
このように構成すると、複雑な形状の連結部材27をプラスチック製とした場合にも、軸26に金属等の高剛性材料を使用することにより、強度を確保しつつ内部部材1を小径化して、トルクリミッタの径方向の外寸をコンパクト化することができる。
【0031】
〔第4実施形態〕図8及び図9に示す第4実施形態は、上記第2実施形態の外部部材2に変更を加えたものであり、その他の構成及び作用は同様である。すなわち、このトルクリミッタの外部部材2は、トルク伝達部材15の歯車部22が外輪14の外径面に被さるように嵌められており、外輪14とトルク伝達部材15とは、凹溝21と突条28、凹部20と凸部25の係合により共回りするようになっている。
【0032】
このように構成すると、トルクリミッタを軸方向にコンパクト化することができ、トルクリミッタを複写機等の機器に組み込む際、その内部スペースに軸方向の余裕がなくても、取り付けが可能となる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るトルクリミッタは、トルク発生用の弾性部材として、加工精度に優れ、圧接部が線状となるC形ばねを複数個用いたので、左右いずれの方向に回転しても圧接力が安定し、所定のトルクが得られると共に、コンパクトでありながら十分なトルクが発生するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の分解斜視図
【図2】(a)同上の組立状態の縦断側面図
(b)(a)のb−b断面図
【図3】第1実施形態の変形例の縦断側面図
【図4】第2実施形態の分解斜視図
【図5】(a)同上の組立状態の縦断側面図
(b)(a)のb−b断面図
【図6】第3実施形態の分解斜視図
【図7】(a)同上の組立状態の縦断側面図
(b)(a)のb−b断面図
【図8】第4実施形態の分解斜視図
【図9】(a)同上の組立状態の縦断側面図
(b)(a)のb−b断面図
【符号の説明】
1 内部部材
2 外部部材
3 弾性部材
4 蓋
8 フック部
10 C形ばね
11 スリット部
14 外輪
15 トルク伝達部材
27 連結部材

Claims (2)

  1. 内部部材に外部部材を相対回転可能に嵌め、上記内部部材の外径面又は外部部材の内径面に所要の圧力をもって接するように弾性部材を装着し、この弾性部材のスリット部を上記外部部材又は内部部材のフック部に係合させることにより該弾性部材とこれが圧接する内部部材又は外部部材との共回りを阻止し、その圧接部の摩擦により一定のトルクを発生するようにしたトルクリミッタにおいて、上記弾性部材としてC形ばねを複数個用いたことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 上記弾性部材が外部部材に圧接する請求項1に記載のトルクリミッタにおいて、上記内部部材は、その中心部に挿入した軸の外側に構造物への連結部材を該軸と共回りするように嵌めたものとし、この連結部材で上記外部部材を回動自在に支持したことを特徴とするトルクリミッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018009654A (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 日本電産サンキョー株式会社 トルクリミッタおよび開閉部材駆動装置
JP2021196046A (ja) * 2020-06-18 2021-12-27 株式会社オリジン トルクリミッタ

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