JP2004052800A - ヒンジ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1、第2ヒンジ部材1,2を対向させて配置する。第1、第2ヒンジ部材1,2間にリング状をなす軸受部材3を配置する。軸受部材3を第1ヒンジ部材1に回転不能に連結する。第1ヒンジ部材1及び軸受部材3に軸体4の支持軸部4bを回動可能に挿通する。軸受部材3を貫通した軸体4の一端部を第2ヒンジ部材2に回動不能に連結する。軸受部材3の内周面には、二つの収容凹部3cを周方向に等間隔だけ離して設ける。各収容凹部3cには、球体5を回動可能に設ける。球体5,5の間隔を支持軸部4bの外径より小さくし、各球体5を軸受部材3の弾性力によって支持軸部4bの外周面に押圧接触させる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば携帯電話機やノート型パソコン等の本体とカバー(ディスプレー)とを回動可能に連結するのに好適なヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のヒンジ装置としては、例えば特開平9−195611号公報に記載のものが知られている。この公報に記載のヒンジ装置は、本体に固定される筒状のハウジングと、カバーに固定されるシャフトとを有している。ハウジングの内周面の中央部には軸部が形成されている。この軸部の中央部には、これを貫通する軸孔が形成されている。そして、軸孔にシャフトが回動可能に嵌合されることにより、カバーが本体にヒンジ装置を介して回動可能に連結されている。
【0003】
軸孔の内周面には、その軸線方向に横断する二つの凹溝が周方向に180°離れて配置形成されている。各凹溝にはピンが挿通されている。各ピンの両端部は、軸部の両端面から軸孔の軸線方向にそれぞれ突出しており、各ピンの一端部どうし及び他端部どうしが、コイルばねによって互いに接近するように、軸孔の径方向内側へ向かって付勢されている。これにより、各ピンの中央部がシャフトの外周面に押圧接触させられている。したがって、シャフトがハウジングに対して回動すると、シャフトと各ピンとの間に摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗により、シャフトを任意の位置に停止させ、ひいてはカバーを任意の位置に停止させることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のヒンジ装置においては、各ピンの端部どうしをコイルばねによって互いに接近するように付勢しているから、各ピンの両端部についてはコイルばねを係合させるために軸部の両端面から突出させる必要がある。その結果、各ピンの両端部を軸部の両端面から突出させた分だけヒンジ装置の軸線方向(軸孔の軸線方向)における長さが長くなってしまうという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題解決するためになされたもので、互いに対向して配置された第1、第2ヒンジ部材と、この第1、第2ヒンジ部材の互いに対向する内面間に配置され、上記第1ヒンジ部材に回動不能に連結されたリング状をなす軸受部材と、上記第2ヒンジ部材に回動不能に連結され、上記軸受部材に回動可能に挿入された軸体とを備え、上記軸受部材の内周面と上記軸体の外周面とのいずれか一方には、当該一方から他方側へ向かって突出する複数の突出部が形成され、上記軸体が上記突出部を介して上記軸受部材の内周に回動可能に支持され、上記軸受部材がその径方向へ弾性変形可能とされ、上記軸受部材の弾力によって上記突出部が上記他方に押圧接触させられていることを特徴としている。
この場合、上記第1、第2ヒンジ部材には、上記軸体が貫通する貫通孔が形成され、上記第1ヒンジ部材の貫通孔の内周面には、複数の係合凹部が形成され、上記軸受部材の上記第1ヒンジ部材の内面と対向する端面には、各係合凹部にそれぞれ嵌り込むことによって、上記軸受部材を上記第1ヒンジ部材に回動不能に連結する複数の係合凸部が形成されていることが望ましい。特に、上記軸受部材の内周面には、上記係合凸部と同数の収容凹部が形成され、各収容凹部が上記係合凸部と周方向において同一箇所に配置され、各収容凹部には当接部材が収容され、この当接部材の上記軸受部材の内周面から突出した部分が上記突出部とされていることが望ましい。その場合、上記複数の係合凸部の各内面が上記軸受部材の内周面の延長面として形成されており、上記収容凹部が、上記軸受部材の内周面及び上記係合凸部の内面を上記軸受部材の軸線方向へ横断していてもよい。
上記当接部材は、上記収容凹部に回転可能に収容され、かつ上記軸体の外周面に転がり接触することが望ましい。
上記第1、第2ヒンジ部材の互いに対向する各内面が上記軸受部材にそれぞれ接触させられ、上記第1、第2ヒンジ部材の各貫通孔から突出した上記軸体の両端部には、上記第1、第2ヒンジ部材の各外面にそれぞれ接触して、上記第1ヒンジ部材、上記軸受部材及び上記第2ヒンジ部材を上記軸受部材の軸線方向へ互いに移動不能に連結するフランジ部がそれぞれ形成されていることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図7を参照して説明する。
図1〜図4はこの発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Aは、互いに対向して配置された第1、第2ヒンジ部材1,2を有している。第1ヒンジ部材1は、長方形の板状をなしており、その両端部に取付板部1a,1aが形成されている。この取付板部1a,1aは、例えばノート型パソコンや携帯電話機の本体とカバー(ディスプレー)とのいずれか一方に固定される。取付板1a,1aの間の部分、つまり第1ヒンジ部材1の中央部には、第2ヒンジ部材2側に突出した支持板部1bが形成されている。第2ヒンジ部材2は、略長方形の板状をなしており、その一端部(図1において右端部)2aが支持板部1bと対向して平行に配置されている。第2ヒンジ部材の一端部2aは、後述する軸体4を介して第1ヒンジ部材1の支持板部1bに回動可能に連結されている。第2ヒンジ部材2の他端部2bは、ノート型パソコンや携帯電話機の本体とカバー(ディスプレー)とのいずれか他方に固定される。第2ヒンジ部材2は、後述するように、第1ヒンジ部材1に回動可能に連結されている。したがって、本体には、カバー(ディスプレー)がヒンジ装置Aを介して回動可能に連結される。
【0007】
第1ヒンジ部材1の支持板部1bと第2ヒンジ部材2の一端部2aとの互いに対向する内面1c,2c間には、断面円形のリング状をなす軸受部材3がその軸線を内面1c,2cの対向方向に向けて配置されている。この軸受部材3は、ポリアセタール等の比較的硬質の樹脂によって構成され、比較的高い靭性と、適宜の弾性とを有している。したがって、軸受部材3は、外力が作用しない自然状態では断面円形の一定形状を維持しているが、その径方向に向かって比較的大きな外力が作用すると、断面非円形になるように、例えば断面楕円形になるように弾性変形する。
【0008】
軸受部材3は、第1ヒンジ部材1の支持板部1bに回動不能に連結されている。すなわち、支持板部1bの中央部には、これを貫通する貫通孔1dが形成されている。この貫通孔1dの内周面には、複数の係合凹部1eが形成されている。係合凹部1eは、この実施の形態では2つ形成されているが、3つ以上形成してもよい。各係合凹部1eは、貫通孔1dの周方向に等間隔だけ離れて配置されている。一方、軸受部材3は、その内径が貫通孔1dの内径より若干大径になっており、軸受部材3の一端面は支持板部1bの内面1cに突き当たっている。軸受部材3の一端面には、係合凸部3aが係合凹部1eと同数だけ形成されている。係合凸部3aは、係合凹部1eとほぼ同一の幅を有しており、各係合凹部1eにそれぞれ嵌合している。これにより、軸受部材3が第1ヒンジ部材1に回動不能に連結されている。
【0009】
係合凸部3aの外面は、軸受部材3の外周面と同一の円弧面によって構成されている。つまり、軸受部材3の外周面の延長面として形成されている。係合凸部3a,3aの外面の直径は、係合凹部1e,1eの底面によって構成される円弧面の直径より若干小さくなっている。この結果、係合凸部3aの外面と係合凹部1eの底面との間には、直径差の半分の大きさを有する隙間が形成されている。したがって、各係合凸部3aは、係合凹部1eに対し係合凹部1e,1eを結ぶ方向へ隙間の分だけ摺動可能になっている。ただし、係合凸部3aが係合凹部1e内を摺動したとしても、それによって軸受部材3が同方向へ移動することはほとんどない。この点は後述する。勿論、係合凸部3aの幅が係合凹部1eの幅とほぼ同一であるから、軸受部材3が係合凸部3a,3aを結ぶ線と直交する方向へ移動することはない。
【0010】
第1ヒンジ部材1と第2ヒンジ部材2とは、軸体4によって回動可能に連結されている。軸体4は、その一端部から他端部に向かって順次形成された頭部(フランジ部)4a、支持軸部4b、連結部4c及び加締め部4dを有している。頭部4a、支持軸部4b、連結部4c及び加締め部4dは、互いの軸線を一致させて形成されている。
【0011】
頭部4aは、貫通孔1dより大径の円板状をなしており、支持板部1bの外面1fに突き当たっている。これにより、軸体4は、第1ヒンジ部材1側から第2ヒンジ部材2側へ向かう方向へ移動不能になっている。
【0012】
支持軸部4bは、貫通孔1dを貫通して軸受部材3に挿入されており、その長さは、第1ヒンジ部材1の支持板部1bの厚さと軸受部材3の厚さ(軸線方向の長さ)との合計厚さとほぼ同一か、それより僅かに短く設定されている。したがって、支持軸部4bの先端面は、第2ヒンジ部材2と対向する軸受部材3の端面と同一平面上に位置しているか、当該端面より僅かに第1ヒンジ部材1側に位置している。支持軸部4bの外径は、貫通孔1dとほぼ同一に設定されている。ただし、支持軸部4bは、貫通孔1dの内周面によって支持されることはほとんどなく、貫通孔1dの内周面によって径方向への移動が阻止されている。それによって、軸体4の径方向へのガタツキが防止されている。
【0013】
連結部4cは、略正方形状に形成されており、軸受部材3から第2ヒンジ部材2側へ突出している。そして、第2ヒンジ部材2の一端部2aに形成された貫通孔2dに回動不能に嵌合されている。これにより、軸体4が第2ヒンジ部材2に回動不能に連結され、第2ヒンジ部材2が軸体4を介して第1ヒンジ部材1に回動可能に連結されている。
【0014】
加締め部4dは、第2ヒンジ部材2の一端部2aの外面2eから外側に突出している。そして、加締め部4dが加締められることにより、軸体4の径方向外側に向かって突出する環状のフランジ部4eが形成されている。このフランジ部4eは、第2ヒンジ部材2の外面2eに接触している。この結果、第1ヒンジ部材1の支持板部1b、軸受部材3及び第2ヒンジ部材2の一端部2aが、軸体4の頭部4aとフランジ部4eとによってほぼ挟持され、軸受部材3の軸線方向へ互いに移動不能に連結されている。
【0015】
軸体4の支持軸部4bは、軸受部材3の内周面に次のようにして回動可能に支持されている。すなわち、軸受部材3の内周面には、その径線と直交する平面部3bが形成されている。この平面部3bは、係合凸部3aと同数形成されており、軸受部材3の周方向において係合凸部3aと同一位置に配置されている。しかも、平面部3bは、軸受部材3の第2ヒンジ部材2側の一端面から係合凸部3aの先端面まで延びている。したがって、係合凸部3aの内面も、平面部3bの一部を構成している。二つの平面部3b,3bの間隔は、軸体4の支持軸部4bの外径とほぼ同一か僅かに小さく設定されている。平面部3bの中央部(軸受部材3の周方向における平面部3bの中央部)には、収容凹部3cが形成されている。この収容凹部3cは、平面部3bを軸受部材3の軸線方向に横断している。したがって、収容凹部3cの両端部は開放されている。収容凹部3cの両端部は閉じておいてもよい。
【0016】
各収容凹部3c内には、球体(当接部材)5が回動可能に収容されている。この球体5の一部(突出部)は、収容凹部3cから軸受部材3の径方向内側へ突出している。球体5,5の間隔は、軸体4の支持軸部4bの外径より小さくなっている。したがって、軸受部材3に挿入された支持軸部4bは、軸受部材3の内周面に接触することなく、球体5,5によって回動可能に支持されている。ここで、球体5,5間の間隔が支持軸部4bの外径より小さいので、その差の分だけ軸受部材3が球体5,5を結ぶ方向へ弾性的に拡径するとともに、当該方向と直交する方向へは弾性的に縮径している。その結果、球体5が軸受部材3の弾性力によって支持軸部4bの外周面に押圧接触させられている。球体5は、支持軸部4bに押圧接触する反力により、収容凹部3cの底面にも押圧接触させられている。しかも、軸受部材3の外周面には、ばね鋼からなるリングばね6が嵌合されている。したがって、軸受部材3が変形すると、それに応じてリングばね6が変形する。これにより、球体5の支持軸部4bの外周面に対する押圧力が増大させられている。球体5の支持軸部4bの外周面に対する押圧力が軸受部材3の弾性力だけで十分であるときには、リングばね6は不用である。また、リングばね6に代えて、「C」字状をなすばねを軸受部材3の外周面に嵌合させてもよい。
【0017】
支持軸部4bが軸受部材3に対して球体5,5の2点でのみ接触しているので、支持軸部4b、ひいては軸体4が、軸受部材3に対し球体5,5を結ぶ線と直交する方向へ移動可能である。しかし、実際には、支持軸部4bが第1ヒンジ部材1の貫通孔1dによって径方向への移動が阻止されるとともに、係合凸部3a,3aが係合凹部1e,1eに嵌り込むことにより、軸受部材3が球体5,5を結ぶ線と直交する方向への移動を阻止されている。したがって、軸体4が軸受部材3に対して球体5,5を結ぶ線と直交する方向へ移動することはほとんどない。また、支持軸部4bが第1ヒンジ部材1の貫通孔1dによって径方向への移動をほとんど阻止され、しかも支持軸部4bに球体5,5が押圧接触しているから、軸受部材3が支持軸部4bに対し球体5,5を結ぶ方向へ移動することはほとんどない。この結果、第1、第2ヒンジ部材1,2が軸受部材3及び軸体4によりほとんどガタなく回動可能に連結されている。
【0018】
支持軸部4bの外周面には、支持軸部4bの軸線に沿ってその一端から他端まで延びる係止溝4fが形成されている。この係止溝4fは、収容凹部3cと同数形成されており、支持軸部4bの周方向へ等間隔だけ離れて配置されている。係止溝4fの底面は、球体5の外周面と同一の曲率半径を有する円弧面によって形成されている。したがって、第2ヒンジ部材2を第1ヒンジ部材1に対して所定の回動位置(以下、係止位置という。)に回動させると、球体5,5が軸受部材3及びリングばね6の弾性力によって係止溝4f,4fにそれぞれ入り込む。これにより、第2ヒンジ部材が係止位置に安定して維持されるようになっている。なお、球体5が係止溝4fに嵌り込むと、軸受部材3が外力の作用しない自然状態になるか、球体5,5を結ぶ方向に僅かにだけ拡径した状態になるように構成されている。
【0019】
上記構成のヒンジ装置Aにおいて、いま、第2ヒンジ部材2が係止位置に位置しているものとする。この状態では、球体5,5が係止溝4f,4fに入り込んでいるので、第2ヒンジ軸2を第1ヒンジ軸1に対して正逆いずれかの方向へ回転させる場合であっても、球体5を係止溝4fから脱出させなければならず、それに伴って軸受部材3及びリングばね6をその径方向に弾性変形させなければならない。したがって、第2ヒンジ部材2は、係止位置に所定の大きさの力で安定して維持される。第2ヒンジ部材2を所定の大きさ以上の力で回動させると、球体5が係止溝4fから抜け出る。そして、第2ヒンジ部材2を第1ヒンジ部材1に対して回動させると、球体5が収容凹部3c内において回動するとともに、支持軸部4bの外周面上を転動する。このとき、球体5が軸受部材3及びリングばね6の弾性力により、支持部材4bの外周面及び収容凹部3cの底面に大きな力で押圧接触させられているので、球体5の外周面と支持部材4bの外周面との間、及び球体5の外周面と収容凹部3cの底面との間には、大きな摩擦抵抗が生じる。この摩擦抵抗により、支持軸部4bが係止位置以外の任意の位置に停止させられ、ひいては第2ヒンジ部材2が第1ヒンジ部材1に対して係止位置以外の任意の位置に停止させられる。
【0020】
ここで、このヒンジ装置Aにおいては、球体5を軸受部材3自体の弾性力によって軸体4の支持軸部4bに押圧接触させているから、球体5を軸体4に押圧接触させるためのコイルばね等を軸受部材3の軸線方向の両側に配置する必要がない。したがって、ヒンジ装置Aの軸線方向(軸受部材3の軸線方向)における長さを短くすることができる。なお、この実施の形態では、リングばね6が用いられているが、リングばね6は軸受部材3の外周面に嵌合されているので、リングばね6を用いることによってヒンジ装置Aの長さが長くなることはない。
【0021】
また、このヒンジ装置Aにおいては、軸受部材3の内周面に収容凹部3cが形成されているので、当該箇所の強度低下が免れない。しかし、収容凹部3cが係合凸部3aと周方向において同一箇所に配置されており、軸受部材3の収容凹部3cが形成された箇所の長さは、他の部分に対して係合凸部3aの分だけ長くなっている。それによって、軸受部材3の収容凹部3cが形成された箇所の強度が高くなっている。したがって、収容凹部3cが形成されることによる軸受部材3の強度低下を極力小さく抑えることができる。
【0022】
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態については、上記実施の形態と異なる構成についてのみ説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0023】
図5は、この発明の第2実施の形態を示している。この実施の形態のヒンジ装置Bにおいては、上記の実施の形態の球体5に代えてローラー(当接部材)7が用いられている。このローラー7の外径は、球体5の外径と同一に設定されている。したがって、ローラー7,7が軸体4の支持軸部4bの外周面上を転動するようになっている。ローラー7の長さは、収容凹部3cの長さと同等か、それより若干短くなっている。
【0024】
このヒンジ装置Bにおいては、ローラー7が軸体4の支持軸部4bの外周面に線接触するので、ローラー7及び支持軸部4bの外周面の早期摩耗を防止することができるとともに、軸体4、ひいては第2ヒンジ部材2を第1ヒンジ部材1に対して安定して停止させることができる。
【0025】
図6及び図7は、この発明の第3実施の形態を示している。この実施の形態のヒンジ装置Cにおいては、球体5がインサート成形法により軸受部材3に一体的に設けられている。ただし、球体5は、回動可能になっている。したがって、球体5は、支持軸部4bの外周面上を転動する。また、収容凹部3cを構成する壁面が球体5の外周面と同一の球面によって形成されている。収容凹部3cは、軸受部材3の内周面の範囲内に形成されており、軸受部材3の軸線方向において係合凸部3aから若干離れるか、その基端部にほぼ接する箇所に配置されている。これにより、収容凹部3cの形成に伴う軸受部材3の強度低下が極力防止されている。
【0026】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、第1、第2ヒンジ部材1,2を、この発明に係るヒンジ装置が回動可能に連結すべき本体及びカバーと別体に形成しているが、第1、第2ヒンジ部材1,2の少なくとも一方を本体又はカバーと一体に形成してもよい。
また、上記実施の形態においては、当接部材たる球体5、ローラー7を軸受部材3の内周面に設けているが、軸体4の外周面に設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ヒンジ装置の軸線方向における長さを短くすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図3】図2のX−X線に沿う断面図である。
【図4】同実施の形態の分解斜視図である。
【図5】この発明の第2実施の形態の分解斜視図である。
【図6】この発明の第3実施の形態の分解斜視図である。
【図7】同実施の形態の図2と同様の断面図である。
【符号の説明】
A ヒンジ装置
B ヒンジ装置
C ヒンジ装置
1 第1ヒンジ部材
1c 内面
1d 貫通孔
1e 係合凹部
1f 外面
2 第2ヒンジ部材
2c 内面
2d 貫通孔
2e 外面
3 軸受部材
3a 係合凸部
3c 収容凹部
4 軸体
4a 頭部(フランジ部)
4e フランジ部
5 球体(当接部材)
7 ローラー(当接部材)
Claims (6)
- 互いに対向して配置された第1、第2ヒンジ部材と、この第1、第2ヒンジ部材の互いに対向する内面間に配置され、上記第1ヒンジ部材に回動不能に連結されたリング状をなす軸受部材と、上記第2ヒンジ部材に回動不能に連結され、上記軸受部材に回動可能に挿入された軸体とを備え、上記軸受部材の内周面と上記軸体の外周面とのいずれか一方には、当該一方から他方側へ向かって突出する複数の突出部が形成され、上記軸体が上記突出部を介して上記軸受部材の内周に回動可能に支持され、上記軸受部材がその径方向へ弾性変形可能とされ、上記軸受部材の弾力によって上記突出部が上記他方に押圧接触させられていることを特徴とするヒンジ装置。
- 上記第1、第2ヒンジ部材には、上記軸体が貫通する貫通孔が形成され、上記第1ヒンジ部材の貫通孔の内周面には、複数の係合凹部が形成され、上記軸受部材の上記第1ヒンジ部材の内面と対向する端面には、各係合凹部にそれぞれ嵌り込むことによって、上記軸受部材を上記第1ヒンジ部材に回動不能に連結する複数の係合凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
- 上記軸受部材の内周面には、上記係合凸部と同数の収容凹部が形成され、各収容凹部が上記係合凸部と周方向において同一箇所に配置され、各収容凹部には当接部材が収容され、この当接部材の上記軸受部材の内周面から突出した部分が上記突出部とされていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
- 上記複数の係合凸部の各内面が上記軸受部材の内周面の延長面として形成されており、上記収容凹部が、上記軸受部材の内周面及び上記係合凸部の内面を上記軸受部材の軸線方向へ横断していることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
- 上記当接部材が、上記収容凹部に回転可能に収容され、かつ上記軸体の外周面に転がり接触することを特徴とする請求項3又は4に記載のヒンジ装置。
- 上記第1、第2ヒンジ部材の互いに対向する各内面が上記軸受部材にそれぞれ接触させられ、上記第1、第2ヒンジ部材の各貫通孔から突出した上記軸体の両端部には、上記第1、第2ヒンジ部材の各外面にそれぞれ接触して、上記第1ヒンジ部材、上記軸受部材及び上記第2ヒンジ部材を上記軸受部材の軸線方向へ互いに移動不能に連結するフランジ部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のヒンジ装置。
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- 2002-07-16 JP JP2002207256A patent/JP2004052800A/ja active Pending
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