JPWO2009069752A1 - 撮像装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

撮像装置200は、収差を意図的に発生させる収差制御機能を有する収差制御光学系210および撮像素子220と、1次画像を高精細な最終画像に形成する画像処理装置240とを含む。収差制御光学系210Aは、収差を意図的に発生させる収差制御機能を持つ収差制御素子を含む、もしくは収差制御機能を有する収差制御面を内包する収差制御光学系を用いてPSFを2画素以上にまたがるようにし、所定の周波数において偽解像しない主像面シフト領域でディフォーカスに対するMTF特性が2つ以上のピークを持つ深度拡張光学系として形成されている。その結果、光学系を簡単化でき、コスト低減を図ることができることはもとより、画像復元処理を施さなくても深度拡張することができ、適切な画質のノイズの影響が小さい良好な画像を得ることが可能となる。

Description

本発明は、撮像素子を用い、光学系を有する撮像装置および電子機器に関するものである。
近年急峻に発展を遂げている情報のデジタル化に相俟って映像分野においてもその対応が著しい。
特に、デジタルカメラに象徴されるように撮像面は従来のフィルムに変わって固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサが使用されているのが大半である。
このように、撮像素子にCCDやCMOSセンサを使った撮像レンズ装置は、被写体の映像を光学系により光学的に取り込んで、撮像素子により電気信号として抽出する。
この種の撮像レンズ装置は、デジタルスチルカメラの他、ビデオカメラ、デジタルビデオユニット、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal DigitalAssistant)、画像検査装置、自動制御用産業カメラ等に用いられている。
図1は、一般的な撮像レンズ装置の構成および光束状態を模式的に示す図である。
この撮像レンズ装置1は、光学系2とCCDやCMOSセンサ等の撮像素子3とを有する。
光学系は、物体側レンズ21,22、絞り23、および接合レンズ24を物体側(OBJS)から撮像素子3側に向かって順に配置されている。
撮像レンズ装置1においては、図1に示すように、ベストフォーカス面を撮像素子面上に合致させている。
図2A〜図2Cは、撮像レンズ装置1の撮像素子3の受光面でのスポット像を示している。
また、位相板により光束を規則的に分散し、デジタル処理により復元させ被写界深度の深い画像撮影を可能にする等の撮像装置が提案されている(たとえば非特許文献1,2、特許文献1〜5参照)。
また、伝達関数を用いたフィルタ処理を行うデジタルカメラの自動露出制御システムが提案されている(たとえば特許文献6参照)。
また、CCD、CMOSなどの画像入力機能を持った装置においては、たとえば風景など、所望の映像とともに、バーコード等の近接静止画像を読み取ることが、極めて有用であることが多い。
バーコードの読み取りは、たとえば第一の例としてレンズを繰り出すオートフォーカスでピントを合わせる技術や、第二の例として深度拡張技術としては、たとえばカメラにおいてF値を絞ることで被写界深度を広げて固定ピントとしているものが知られている。
"Wavefront Coding;jointly optimized optical and digital imaging systems",Edward R.Dowski,Jr.,Robert H.Cormack,Scott D.Sarama. "Wavefront Coding;A modern method of achieving high performance and/or low cost imaging systems",Edward R.Dowski,Jr.,Gregory E.Johnson. USP6,021,005 USP6,642,504 USP6,525,302 USP6,069,738 特開2003−235794号公報 特開2004−153497号公報
上述した各文献にて提案された撮像装置においては、その全ては通常光学系に上述の位相板を挿入した場合のPSF(Point−Spread−Function)が物体距離によらず一定になっていることが前提である。その結果、PSFが変化した場合は、その後のカーネルを用いたコンボリューションにより、被写界深度の深い画像を実現することは極めて難しい。
したがって、単焦点でのレンズではともかく、ズーム系やAF系などのレンズでは、その光学設計の精度の高さやそれに伴うコストアップが原因となり採用するには大きな問題を抱えている。
換言すれば、従来の撮像装置においては、適正なコンボリューション演算を行うことができず、ワイド(Wide)時やテレ(Tele)時のスポット(SPOT)像のズレを引き起こす非点収差、コマ収差、ズーム色収差等の各収差を無くす光学設計が要求される。
しかしながら、これらの収差を無くす光学設計は光学設計の難易度を増し、設計工数の増大、コスト増大、レンズの大型化の問題を引き起こす。
また、上記技術では、画像復元処理後の画像はアウトフォーカスとなるに伴い、復元結果が良好ではなくなる。
これはアウトフォーカス時の光学的伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)が一定であれば良好な復元結果となるのであるが、現実問題OTFは劣化してくる。そして、復元処理を行ってもボカして復元するという工程上、完全には復元しない。
そのため、良好な復元画を得ることが困難である。
すなわち、上述した技術では、画像復元処理が前提となっていて画像処理に伴うノイズ、コストの増加が問題となる。さらに復元処理にはOTFが物体距離に依存してはならないため、アウトフォーカスしてもOTFが一定となる光学系を設計しなければならない。
また、上記提案されている位相変調素子は、物体距離に対する変調伝達関数(MTF:Modulation Transfer Function)の変化が小さくなるようにする効果があるが、その際にMTFの値は一様に低いものとなってしまう。
これにピント復元の画像処理を施すことによって深度拡張効果を得ることができる。
したがって、ピント復元の画像処理を施さなければ、画質は非常に劣化した状態のものとなる。
本発明は、光学系を簡単化でき、コスト低減を図ることができることはもとより、画像復元処理を施さなくても深度拡張することができ、要望される物体距離に対して十分な性能を持たせることが可能で、適切な画質のノイズの影響が小さい良好な画像を得ることが可能な撮像装置および電子機器を提供することにある。
本発明の第1の観点の撮像装置は、レンズと収差を発生させる収差制御機能を有する収差制御部を含む収差制御光学系と、前記収差制御光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、を有し、前記収差制御機能により、前記撮像素子における点像強度分布(PSF)が2画素以上にまたがる。
好適には、前記収差制御機能は、球面収差を発生させ、深度を拡張させる機能を含む。
好適には、前記収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFにおいて、任意の周波数の主像面シフト領域で2つ以上のピークを含む。
好適には、前記収差制御光学系の球面収差の縦収差特性において少なくとも1つの変曲点を有する。
好適には、前記収差制御部は、ディフォーカスに対する変調伝達関数(MTF)のピーク位置が周波数によって異なる特性を有する。
好適には、前記収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFのピーク位置が、低周波側で近距離側に位置し、高周波側で遠距離側に位置する。
好適には、前記収差制御光学系は、絞りを含み、前記収差制御素子または収差制御面が前記絞りの近傍に配置されている。あるいは前記収差制御素子自体が絞りの機能を有する。
好適には、前記収差制御面を含むレンズの焦点距離の絶対値が前記光学系全体の焦点距離の絶対値に対して大きい。あるいは、前記収差制御素子の焦点距離の絶対値が前記光学系全体の焦点距離の絶対値に対して大きい。
好適には、前記撮像素子で得られた画像信号に対して画像処理を施し、前記収差制御光学系の収差により低下したコントラストを向上させる画像処理部を有する。
本発明の第2の観点の電子機器は、撮像装置を有し、前記撮像素子は、レンズと収差を発生させる収差制御機能を有する収差制御部を含む収差制御光学系と、前記収差制御光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、を有し、前記収差制御機能により、前記撮像素子における点像強度分布(PSF)が2画素以上にまたがる。
本発明によれば、光学系を簡単化でき、コスト低減を図ることができることはもとより、画像復元処理を施さなくても深度拡張することができ、要望される物体距離に対して十分な性能を持たせることが可能で、適切な画質のノイズの影響が小さい良好な画像を得ることができる。
図1は、一般的な撮像レンズ装置の構成および光束状態を模式的に示す図である。 図2A〜図2Cは、図1の撮像レンズ装置の撮像素子の受光面でのスポット像を示す図であって、図2Aは焦点が0.2mmずれた場合(Defocus=0.2mm)、図2Bが合焦点の場合(Best focus)、図2Cが焦点が−0.2mmずれた場合(Defocus=−0.2mm)の各スポット像を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る情報コード読取装置の一例を示す外観図である。 図4A〜図4Cは、情報コードの例を示す図である。 図5は、図2の情報コード読取装置に適用される撮像装置の構成例を示すブロックである。 図6は、本実施形態に係る収差制御光学系を形成する撮像レンズユニットの基本構成例を示す図である。 図7A〜図7Cは、本実施形態に係る収差制御光学系の球面収差発生量について説明するための図であって、撮像素子(センサ)を固定したときのセンサとPSFとの関係を示す図である。 図8A〜図8Cは、本実施形態に係る収差制御光学系の球面収差発生量について説明するための図であって、収差制御光学系を固定したときのセンサとPSFとの関係を示す図である。 図9A〜図9Cは、通常光学系および本実施形態に係る収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFの状態を示す図である。 図10A〜図10Cは、高周波のOTF変動を抑えた収差制御光学系における任意の周波数でディフォーカスに対するMTFが2分できることを示す図である。 図11A〜図11Cは、低周波のOTF変動を抑えた収差制御光学系における任意の周波数でディフォーカスに対するMTFが2分できることを示す図である。 収差制御面の焦点距離の絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より小さい光学系によるスポット像を示す図である。 収差制御面の焦点距離の絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より大きい本実施形態に係る光学系によるスポット像を示す図である。 図14は、本実施形態に係る画像処理装置におけるMTF補正処理を説明するための図である。 図15は、本実施形態に係る画像処理装置におけるMTF補正処理を具体的に説明するための図である。 図16は、通常の光学系の場合において物体が焦点位置にあるときと焦点位置から外れたときのMTFのレスポンス(応答)を示す図である。 図17は、収差制御素子を有する本実施形態の光学系の場合において物体が焦点位置にあるときと焦点位置から外れたときのMTFのレスポンスを示す図である。 図18は、本実施形態に係る撮像装置の画像処理後のMTFのレスポンスを示す図である。
符号の説明
200・・・撮像装置、210・・・収差制御光学系、211・・・第1レンズ、212・・・第2レンズ、213・・・第3レンズ、213a・・・収差制御面、214・・・絞り、215・・・第4レンズ、220・・・撮像素子、230・・・アナログフロントエンド部(AFE)、240・・・画像処理装置、250・・・カメラ信号処理部、280・・・操作部、290・・・制御装置、MSAR・・・主像面シフト領域。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る情報コード読取装置の一例を示す外観図である。
図4A〜図4Cは、情報コードの例を示す図である。
図5は、図3の情報コード読取装置に適用可能な撮像装置の構成例を示すブロックである。
なおここでは、本実施形態の撮像装置が適用可能な電子機器として、情報コード読取装置を例示している。
本実施形態に係る情報コード読取装置100は、図3に示すように、本体110がケーブル111を介して図示しない電子レジスタ等の処理装置と接続され、たとえば読み取り対象物120に印刷された反射率の異なるシンボル、コード等の情報コード121を読み取り可能な装置である。
読み取り対象の情報コードとしては、たとえば図4Aに示すような、JANコードのような1次元のバーコード122と、図4Bおよび図4Cに示すようなスタック式のCODE49、あるいはマトリックス方式のQRコードのような2次元のバーコード123が挙げられる。
本実施形態に係る情報コード読取装置100は、本体110内に、図示しない照明光源と、図5に示すような撮像装置200とが配置されている。
撮像装置200は、後で詳述するように、光学系に収差制御部(収差制御面、または収差制御素子)を適用し、収差制御部により収差(本実施形態においては球面収差)を意図的に発生させ、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置が周波数によって異なる特性をもつように構成される。
換言すれば、撮像装置200は、MTFにおいて任意の周波数の主像面シフト領域で1つではなく、2つ以上のピークを持たせるように構成される。
すなわち、撮像装置200は、MTFピーク値の低下を抑えつつ深度拡張を可能にする収差制御光学系システムというシステムを採用し、ピント復元の画像処理を施さなくとも、JANコードのような1次元のバーコードとQRコードのような2次元のバーコードのような情報コードを的確に高精度で読み取ることが可能に構成されている。
情報コード読取装置100の撮像装置200は、図5に示すように、収差制御光学系210、撮像素子220、アナログフロントエンド部(AFE)230、画像処理装置240、カメラ信号処理部250、画像表示メモリ260、画像モニタリング装置270、操作部280、および制御装置290を有している。
図6は、本実施形態に係る収差制御光学系を形成する撮像レンズユニットの基本構成例を示す図である。
収差制御光学系210Aは、被写体物体OBJを撮影した像を撮像素子220に供給する。また、収差制御光学系210Aは、物体側から順に、第1レンズ211、第2レンズ212、第3レンズ213、絞り214、第4レンズ215、第5レンズ216が配置されている。
本実施形態の収差制御光学系210Aは、第4レンズ215と第5レンズ216が接続されている。すなわち、本実施形態の収差制御光学系210Aのレンズユニットは、接合レンズを含んで構成されている。
そして、本実施形態の収差制御光学系210Aは、収差を意図的に発生させる収差制御機能を有する収差制御部として、収差制御面を適用した光学系として構成されている。
本実施形態においては、球面収差のみを発生させるために、収差制御面を挿入する必要がある。なお、収差制御効果を発現するためには別素子の収差制御素子を挿入しても良い。
その例を示すと図6Aのようになり、通常の光学系に収差制御面(第3レンズR2面)を含んだ形となっている。
ここでいう収差制御面とは、収差制御素子の持つ収差制御効果をレンズ面に内包したものをいう。好適には収差制御面213aは絞り214に隣接していることが好ましい。
また、収差制御面を絞り214の近傍に配置し、あるいは収差制御面自身に絞り機能を持たせ、収差制御面を最適化することにより、物体が画面の中心に写る場合も周辺に写る場合も均一な画質とすることが可能となり、撮像装置の最終出力画像信号として性能の高い固定焦点レンズとすることができる。
本実施形態の収差制御光学系210Aは、収差制御機能を有する収差制御面を内包する収差制御光学系を用いてPSFを2画素以上にまたがるようにし、所定の周波数において偽解像しない主像面シフト領域でディフォーカスに対するMTF特性が2つ以上のピークを持つ深度拡張光学系として構成される。
別の観点から、本実施形態の収差制御光学系210Aは、収差制御機能を有する収差制御面を内包する収差制御光学系を用いて深度を拡張しながら、要求される物体距離に対して必要な周波数のOTFを高くすることにより、撮影可能な物体距離範囲を広くする。この場合、収差制御面は、要求される性能に対して、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置が周波数によって適切に変えた特性を持つ。
換言すれば、本実施形態は、上述したように、収差制御光学系を用いてPSFを2画素以上にまたがるようにし、所定の周波数において偽解像しない主像面シフト領域でディフォーカスに対するMTF特性が2つ以上のピークを持つ深度拡張光学系として構成される。
一般的な光波面変調機能を用いた深度拡張光学系ではMTF特性において1つのピークの裾野を広げて深度を拡張するが、これではそれと引き換えにMTF特性のピーク値が下がってしまう。
本実施形態においては、収差制御機能を用いてピークを複数持つようにすることで、ピーク値の低下を抑えつつ深度拡張を実現できる。
球面収差を適切に制御することで画像復元処理を施さなくても深度拡張することができる。
具体的には、本実施形態の収差制御光学系210Aは、主に球面収差を発生させる収差制御部(収差制御素子、または収差制御面)によりディフォーカスに対するMTFのピークを複数に分ける(ここでは2分)することでアウトフォーカスにおける深度を拡張する。そして、ピークを分割するために、球面収差に変曲点を持たせる。
また別の観点から考察すると、前述したように、一般的な光波面変調機能を用いた深度拡張光学系ではMTF特性において1つのピークの裾野を広げて深度を拡張するが、これではそれと引き換えにMTF特性のピーク値が一様に低いものとなってしまう。したがって、ピント復元の画像処理を施さなければ画質は非常に劣化したものとなる。
本実施形態においては、収差制御機能を用いてディフォーカスに対するMTFのピーク位置が周波数によって異なる特性をもつようにすることで、要望される物体距離に対して十分な性能を持たせることが可能となり、ピーク値の低下を抑えつつ深度拡張を実現できる。
上述したと同様に、球面収差を適切に制御することで画像復元処理を施さなくても深度拡張することができる。
この場合において、本実施形態の収差制御光学系210Aは、主に球面収差を発生させる収差制御部(収差制御素子、または収差制御面)によりディフォーカスに対するMTFのピーク位置を周波数によって異なるようにすることで、要望される物体距離に対して十分な性能を持たせることが可能となる。そして、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置を周波数によって異ならせるために、球面収差に変曲点を持たせる。
以下、この収差制御光学系210Aの特徴的な構成、機能についてさらに詳述する。
図7A〜図7Cおよび図8A〜図8Cは、本実施形態に係る収差制御光学系の球面収差発生量について説明するための図である。図7A〜図7Cは撮像素子(センサ)を固定したときのセンサとPSFとの関係を示し、図8A〜図8Cは収差制御光学系を固定したときのセンサとPSFとの関係を示している。
たとえば、撮像素子220はある画素ピッチを有するセンサであるとする。その場合に、本実施形態では、球面収差を発生させてPSFを1画素PXLより大きくする必要がある。
図7Bおよび図8Bに示すように、1画素PXLの中にPSFが納まってしまうサイズで球面収差を発生させてもそれは通常の光学系と同じである。通常光学系では一般的にピント位置の中心PSFのサイズが最小となる。
これに対して、本実施形態に係る収差制御光学系210Aでは、図7Cに示すように、PSFはアウトフォーカスに限らずピント位置までも1画素PXLに収まらないサイズに制御される。
次に、収差制御光学系に適した撮像素子(センサ)選定について説明する。
たとえばあるPSFサイズを持った収差制御光学系があるとすると、図8Cに示すように、センサの画素ピッチがPSFのサイズより小さいものを選ぶことが好ましい。
仮に画素ピッチがPSFより大きいものを選んだとすると通常光学系と同じとなってしまい、そこがピントとなってしまう。よって、その場合、収差制御光学系の球面収差の効果を有効に得ることができない。
図9A〜図9Cは、通常光学系および本実施形態に係る収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFの状態を示す図である。
図9Aは通常光学系のディフォーカスに対するMTFの状態を示し、図9Bは本実施形態に係る収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFの状態を示し、図9Cは1つのピークを拡大したディフォーカスに対するMTFの状態を示している。
通常の光学系では、図9Aに示すように、ピント位置が一つで中心にある。両サイドにある二つ目の山は落ちきって反転しているため、偽解像となる。
そのため、解像する領域は網掛けで示す主像面シフト領域MSARとなる。通常光学系の1つのピークを深度拡張すると、図9Cに示すように、MTFは大きく劣化してしまう。
そこで、本実施形態に係る収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFでは、図9Bに示すように、通常光学系において一つのピークPK1であったのを2つのピークPK11、PK12に分割させている。
MTFは若干劣化するが、深度は2つに分割したことによって2倍程度に伸びていて、さらにひとつのピークを深度拡張するより劣化を抑えていることがわかる。
図10A〜図10Cおよび図11A〜図11Cは、本実施形態の収差制御光学系において、球面収差曲線(カーブ)によって任意の周波数でディフォーカスに対するMTFが2分できることを説明する。
図10A〜図10Cは、高周波のOTF変動を抑えた収差制御光学系における任意の周波数でディフォーカスに対するMTFが2分できることを示す図である。
図10Aが球面収差カーブを示し、図10Bが低周波での主像面シフト領域エリアMSARのMTFのピークの状態を示し、図10Cが高周波での主像面シフト領域エリアMSARのMTFのピークの状態を示している。
図11A〜図11Cは、低周波のOTF変動を抑えた収差制御光学系における任意の周波数でディフォーカスに対するMTFが2分できることを示す図である。
図11Aが球面収差カーブを示し、図11Bが低周波での主像面シフト領域エリアMSARのMTFのピークの状態を示し、図11Cが高周波での主像面シフト領域エリアMSARのMTFのピークの状態を示している。
図11A〜図11Cからわかるように、低周波の深度を伸ばすためには、球面収差の振幅を大きくすれば良い。
振幅の大きさをコントロールすることによって任意の周波数のディフォーカスMTFを2分割することができる。つまり任意の周波数の深度を拡張することができる。
また、本実施形態の収差制御光学系210Aにおいて、低周波では、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置が近側(近距離側)に位置し、高周波では、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置が遠側(遠距離側)に位置するような特性を有する。
この特性を有する収差制御素子(収差制御面)を持つことにより、要望される物体距離に対して十分な性能を持たせることが可能となる。
一般的に、物体距離が近い側では低周波、物体距離が遠い場合では高周波が必要とされるため、上記の収差制御素子を使用するとより性能を向上させることが可能となる。
ここで、本実施形態において高周波、低周波とは、使用する固体撮像素子(撮像素子220)の画素ピッチPTCから決まるナイキスト周波数Nfの半分以上の周波数を高周波、半分より小さい周波数を低周波と定義する。
ただし、ナイキスト周波数Nfは下記の定義のとおりとする。
Nf=1/(PTC×2)
また、収差制御素子を絞り近傍におくことにより、物体が画面の中心に写る場合も周辺に写る場合も均一な画質とすることが可能となる。
また、収差制御素子を用いずに、光学系全体で、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置を周波数に対して異ならせることにより、通常の光学系よりも、要求される物体距離に対して、必要なOTFを得る作用を持つことが可能となる。
また、本実施形態の収差制御光学系210Aにおいては、収差制御面を含む第3レンズ213の焦点距離の絶対値が光学系210A全体の焦点距離の絶対値に対して大きい。
また、本実施形態においては、収差制御素子の焦点距離の絶対値が光学系210全体の焦点距離の絶対値に対して大きい。
このように、収差制御面を含むレンズの焦点距離または収差制御素子の焦点距離の各絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より大きくすることにより、収差制御面または収差制御素子の画面周辺部における影響を和らげ、画面内の中心、周辺によらず均一な画質が得られるようになる。
図12は、収差制御面の焦点距離の絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より小さい光学系によるスポット像を示す図である。
図13は、収差制御面の焦点距離の絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より大きい本実施形態に係る光学系によるスポット像を示す図である。
収差制御面の焦点距離の絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より小さい場合、図12に示すように、画面中心と周辺部でスポット像の大きさの差が大きい。したがって、この場合、画面全体で均一な画質が得られ難い。
これに対して、収差制御面の焦点距離の絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より大きい本実施形態に係る光学系によれば、図13に示しように、画面中心と周辺部でスポット像の大きさの差が小さい。したがって、本実施形態においては、画面内の中心、周辺によらず、画面全体で均一な画質が得られる。
以上、本実施形態に係る光学系の特徴的な構成、機能、効果について説明した。
以下に、撮像素子、画像処理部等の他の構成部分の構成、機能について説明する。
撮像素子220は、例えば、図6Aに示すように、第5レンズ216側から、ガラス製の平行平面板(カバーガラス)221と、CCDあるいはCMOSセンサ等により構成される撮像素子の撮像面222が順に配置されている。
収差制御光学系210Aを介した被写体OBJからの光が、撮像素子220の撮像面222上に結像される。
なお、撮像素子220で撮像される被写体分散像は、収差制御面213aにより撮像素子220上ではピントが合わず、深度の深い光束とボケ部分が形成された像である。
そして、図5に示すように撮像素子220は、収差制御光学系210で取り込んだ像が結像され、結像1次画像情報を電気信号の1次画像信号FIMとして、アナログフロントエンド部230を介して画像処理装置240に出力する。
上述したように、撮像素子220は、CCDあるいはCMOSセンサ等により構成される。図5においては、撮像素子220を一例としてCCDとして記載している。
アナログフロントエンド部230は、タイミングジェネレータ231、およびアナログ/デジタル(A/D)コンバータ232を有する。
タイミングジェネレータ231では、CCD等により構成される撮像素子220の駆動タイミングを生成する。A/Dコンバータ232は、撮像素子220から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を画像処理装置240に出力する。
画像処理装置240は、前段のAFE230から出力される撮像画像のデジタル信号を入力し、エッジ強調等の画像処理を施し、収差制御光学系210の収差により低下したコントラストを向上させ、後段のカメラ信号処理部(DSP)250に出力する。
カメラ信号処理部(DSP)250は、入力した画像信号に対してカラー補間、ホワイトバランス、YCbCr変換処理、圧縮、ファイリング等の処理を行い、処理後の画像信号の画像表示メモリ260への格納や画像モニタリング装置270への画像表示等を行う。
制御装置290は、露出制御を行う機能や、操作部280などの操作入力機能を有し、それらの入力に応じて、システム全体の動作を決定し、AFE230、画像処理装置240、カメラ信号処理部250、絞り214等を制御し、システム全体の調停制御を司る。
以下、本実施形態の光学系、画像処理装置の構成および機能について具体的に説明する。
本実施形態においては、収差制御光学系を採用し、高精細な画質を得ることが可能で、しかも、光学系を簡単化でき、コスト低減を図ることが可能となっている。
画像処理装置240は、上述したように、撮像素子220による1次画像信号FIMを受けて、エッジ強調等の画像処理を施し、収差制御光学系210Aの収差により低下したコントラストを向上させる処理等を施して高精細な最終画像FNLIMを形成する。
画像処理装置240のMTF補正処理は、たとえば図14中に曲線Aで示すように、本質的に低い値になっている1次画像のMTFを、空間周波数をパラメータとしてエッジ強調、クロマ強調等の後処理にて、図14中に曲線Bで示す特性に近づく(達する)ような補正を行う。
図14中に曲線Bで示す特性は、たとえば本実施形態のように、収差制御部(収差制御面または収差制御光学素子)を用いない場合に得られる特性である。
なお、本実施形態における全ての補正は、空間周波数のパラメータによる。
本実施形態においては、図14に示すように、光学的に得られる空間周波数に対するMTF特性曲線Aに対して、最終的に実現したいMTF特性曲線Bを達成するためには、それぞれの空間周波数に対し、図15に示すようにエッジ強調等の強弱を付け、元の画像(1次画像)に対して補正をかける。
たとえば、図14のMTF特性の場合、空間周波数に対するエッジ強調の曲線は、図15に示すようになる。
すなわち、空間周波数の所定帯域内における低周波数側および高周波数側でエッジ強調を弱くし、中間周波数領域においてエッジ強調を強くして補正を行うことにより、所望のMTF特性曲線Bを仮想的に実現する。
このように、実施形態に係る撮像装置200は、基本的に、1次画像を形成する収差制御光学系210および撮像素子220と、1次画像を高精細な最終画像に形成する画像処理装置240からなり、光学系システムの中に、収差制御素子を新たに設けるか、またはガラス、プラスチックなどのような光学素子の面を収差制御用に成形したものを設けることにより、球面収差を意図的に発生させてCCDやCMOSセンサからなる撮像素子220の撮像面(受光面)に結像させ、その結像1次画像を、画像処理装置240を通して高精細画像を得る画像形成システムである。
本実施形態では、撮像素子220による1次画像は深度が非常に深い光束条件にしている。そのために、1次画像のMTFは本質的に低い値になっており、そのMTFの補正を画像処理装置240で行う。
次に、本実施形態および通常光学系のMTFのレスポンスについて考察する。
図16は、通常の光学系の場合において物体が焦点位置にあるときと焦点位置から外れたときのMTFのレスポンス(応答)を示す図である。
図17は、収差制御素子を有する本実施形態の光学系の場合において物体が焦点位置にあるときと焦点位置から外れたときのMTFのレスポンスを示す図である。
また、図18は、本実施形態に係る撮像装置の画像処理後のMTFのレスポンスを示す図である。
図からもわかるように、収差制御部(収差制御面または収差制御素子)を有する光学系の場合、物体が焦点位置から外れた場合でもMTFのレスポンスの変化が収差制御部(収差制御面または収差制御素子)を挿入してない光学系よりも少なくなる。
この光学系によって結像された画像を、後段の画像処理装置240によって画像処理することにより、MTFのレスポンスが向上させることができる。
ただし、画像処理を行うとノイズが増加してしまう場合には、好適にはMTFのレスポンスを向上させるような画像処理は行わないようにすることも可能である。
上述したように、目的に応じて意図的に収差を発生させる光学系を収差制御光学系という。
図17に示した、収差制御光学系のOTFの絶対値(MTF)はナイキスト周波数において0.1以上であることが好ましい。
なぜなら、図18に示した復元後のOTFを達成するためには画像処理でゲインを上げることになるが、センサのノイズも同時に上げることになる。そのため、ナイキスト周波数付近の高周波ではできるだけゲインを上げずに画像処理を行うことが好ましい。
通常の光学系の場合、ナイキスト周波数でのMTFが0.1以上あれば解像する。
したがって、画像処理前のMTFが0.1以上あれば、画像処理でナイキスト周波数でのゲインを上げずに済む。画像処理前のMTFが0.1未満であると、画像処理後の画像がノイズの影響を大きく受けた画像になるため好ましくない。
以上説明したように、本実施形態によれば、収差を意図的に発生させる収差制御機能を有する収差制御光学系210および撮像素子220と、1次画像を高精細な最終画像に形成する画像処理装置240とを含む。
収差制御光学系210Aは、収差を意図的に発生させる収差制御機能を持つ収差制御部を内包する収差制御光学系を用いてPSFを2画素以上にまたがるようにし、所定の周波数において偽解像しない主像面シフト領域でディフォーカスに対するMTF特性が2つ以上のピークを持つ深度拡張光学系として形成されている。
したがって、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態においては、収差制御機能を用いてディフォーカスに対するMTF特性において2つ以上のピークを複数持つようにすることで、ピーク値の低下を抑えつつ、収差制御素子を持たない一般的な光学系よりも深度を拡張できる。
すなわち、本実施形態によれば、球面収差を適切に制御することで、画像復元処理を施さなくても深度を拡張することができ、適切な画質の、ノイズの影響が小さい良好な画像を得ることが可能となる。
また、本実施形態においては、収差制御面を含むレンズの焦点距離または収差制御素子の焦点距離の各絶対値が光学系全体の焦点距離の絶対値より大きいことから、収差制御面または収差制御素子の画面周辺部における影響を和らげることができ、画面内の中心、周辺によらず画面全体で均一な画質が得られる利点がある。
また、本実施形態によれば、収差制御光学系210Aは、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置が周波数によって異なる特性を有する。そして、収差制御光学系210Aは、低周波では、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置が近側(近距離側)に位置し、高周波では、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置が遠側(遠距離側)に位置するような特性を有する。
したがって、本実施形態によれば、要望される物体距離に対して十分な性能を持たせることが可能となり、ピーク値の低下を抑えつつ深度拡張を実現できる。
その結果、球面収差を適切に制御することで画像復元処理を施さなくても深度拡張することができる。
すなわち、上述したように、本実施形態によれば、球面収差を適切に制御することで、画像復元処理を施さなくても深度を拡張することができ、適切な画質の、ノイズの影響が小さい良好な画像を得ることが可能となる。
また、収差制御素子を絞り近傍におくことにより、物体が画面の中心に写る場合も周辺に写る場合も均一な画質とすることが可能となる。
また、収差制御素子を用いずに、光学系全体で、ディフォーカスに対するMTFのピーク位置を周波数に対して異ならせることにより、通常の光学系よりも、要求される物体距離に対して、必要なOTFを得る作用を持つことが可能となる。
また、難度が高く、高価でかつ大型化した光学レンズを必要とせずに、かつ、レンズを駆動させること無く、自然な画像を得ることができる利点がある。
そして、本実施形態に係る撮像装置200は、デジタルカメラやカムコーダー等の民生機器の小型、軽量、コストに考慮が必要な光学システムに使用することが可能である。
また、収差制御光学系210の構成を簡単化でき、製造が容易となり、コスト低減を図ることができる。
なお、本実施形態に係る撮像装置200が適用可能な電子機器としては、デジタルカメラやカムコーダー、スキャナ等の民生機器や画像検査装置等の産業機器等を含めた電子画像機器システムを例示することができる。

Claims (16)

  1. レンズと収差を発生させる収差制御機能を有する収差制御部を含む収差制御光学系と、
    前記収差制御光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、を有し、
    前記収差制御機能により、前記撮像素子における点像強度分布(PSF)が2画素以上にまたがる
    撮像装置。
  2. 前記収差制御機能は、球面収差を発生させ、深度を拡張させる機能を含む
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFにおいて、任意の周波数の主像面シフト領域で2つ以上のピークを含む
    請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記収差制御光学系の球面収差の縦収差特性において少なくとも1つの変曲点を有する
    請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記収差制御部は、
    ディフォーカスに対する変調伝達関数(MTF)のピーク位置が周波数によって異なる特性を有する
    請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFのピーク位置が、低周波側で近距離側に位置し、高周波側で遠距離側に位置する
    請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記収差制御光学系は
    絞りを含み、前記収差制御素子または収差制御面が前記絞りの近傍に配置されている
    請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記収差制御素子自体が絞りの機能を有する
    請求項1記載の撮像装置。
  9. 前記収差制御面を含むレンズの焦点距離の絶対値が前記光学系全体の焦点距離の絶対値に対して大きい
    請求項1記載の撮像装置。
  10. 前記収差制御素子の焦点距離の絶対値が前記光学系全体の焦点距離の絶対値に対して大きい
    請求項1記載の撮像装置。
  11. 前記撮像素子で得られた画像信号に対して画像処理を施し、前記収差制御光学系の収差により低下したコントラストを向上させる画像処理部を有する
    請求項1記載の撮像装置。
  12. 撮像装置を有し、
    前記撮像素子は、
    レンズと収差を発生させる収差制御機能を有する収差制御部を含む収差制御光学系と、
    前記収差制御光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、を有し、
    前記収差制御機能により、前記撮像素子における点像強度分布(PSF)が2画素以上にまたがる
    電子機器。
  13. 前記収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFにおいて、任意の周波数の主像面シフト領域で2つ以上のピークを含む
    請求項12記載の電子機器。
  14. 前記収差制御光学系の球面収差の縦収差特性において少なくとも1つの変曲点を有する
    請求項12記載の電子機器。
  15. 前記収差制御部は、
    ディフォーカスに対する変調伝達関数(MTF)のピーク位置が周波数によって異なる特性を有する
    請求項12記載の電子機器。
  16. 前記収差制御光学系のディフォーカスに対するMTFのピーク位置が、低周波側で近距離側に位置し、高周波側で遠距離側に位置する
    請求項15記載の電子機器。
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