JP2009125469A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】最上段の有効ラインの上にある図柄がより多く表示窓から観察容易な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機1は、本体10の内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する3個のリール3L・3C・3Rを設けるリールユニット(変動表示装置)5uを備える。各リール3L・3C・3Rは、回転するリールドラム81と、リールドラム81の外周に取り付けられた各リール帯8L・8C・8Rを有する。各リール帯8L・8C・8Rの中央部は、図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、各リール帯8L・8C・8Rを逆V字状に突出させている。
【選択図】図8
【解決手段】遊技機1は、本体10の内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する3個のリール3L・3C・3Rを設けるリールユニット(変動表示装置)5uを備える。各リール3L・3C・3Rは、回転するリールドラム81と、リールドラム81の外周に取り付けられた各リール帯8L・8C・8Rを有する。各リール帯8L・8C・8Rの中央部は、図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、各リール帯8L・8C・8Rを逆V字状に突出させている。
【選択図】図8
Description
本発明は、遊技機に関する。特に、複数の図柄を変動表示する変動表示部として、機械的に回転駆動される複数のリールを有する変動表示装置(以下、リールユニットという)を備える遊技機の構造に関する。
遊技機の一種であるスロットマシンは、一般に、複数種類の図柄を有する図柄列が描かれた複数のリールを回転自在に横方向に並列配置している。そして、複数の図柄を変動表示するリールユニットを遊技機の本体の中央部に配置している。遊技者は、本体の正面の表示窓を通して、各リールの図柄をそれぞれ観察できる。
遊技者によるスタート操作が行われると、複数のリールが一斉に回転する。そして、各リールの停止操作が行われると、停止操作の行われたリール毎に停止され、全てのリールが停止したとき、有効ライン上に停止表示されている図柄の組み合わせにしたがって、所定数量のメダルなどの遊技媒体が払出される。
このような遊技機は、スタート操作が行われると、装置内部で抽籤(内部抽籤)が実行される。そして、この内部抽籤に当籤した図柄組合せ(抽籤役)が有効ライン上に揃うように制御されている。一方、有効ライン上に停止表示する図柄は、遊技者が停止ボタンを操作するタイミングにも依存している。
つまり、このような遊技機は、図柄を正確に停止操作しても(いわゆる目押し)、内部抽籤に当籤していなければ、所望の図柄を有効ライン上に停止できないように制御されている。一方、内部抽籤に当籤していても、停止ボタンを操作するタイミングを外すと、所望の図柄組合せを有効ライン上に揃えることができない。したがって、リールに描かれた図柄は、良好な視認性が求められている。
このような遊技機に対して、表示部全体の視野を広げながら、遊技者から各リール間の内部やリールの端面が見えないようにリールカバーで覆うと共に、リールカバーの取り付けが容易で前面扉を取り付ける筐体の仕様変更にも対応できる遊技機が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による遊技機は、各リールの図柄が表示される表示部を隣接するリール間の隙間を目隠しするマスクの無いマスクレス窓で形成している。そして、隣接するリール間の隙間を覆う円弧面を有する帯状部材からなる複数のリールカバーをこのマスクレス窓の背側における奥行方向内方に設けている。又、これらのリールカバーは、リール間の隙間より大きい幅を有している。
更に、これらのリールカバーは、各リール間の隙間に位置するカバー取り付け部を挟み込む複数の挟込片を有し、これらの挟込片とカバー取り付け部のいずれか一方には突起を設け、他方にはこの突起が嵌合する穴を設けている。そして、リールカバーの挟込片は、その先端部が面取りされている。
特許文献1による遊技機では、表示部にマスクレス窓を用いているため、遊技者が覗く窓入口側において視界が狭められるのを低減でき、全体にすっきりと見やすくなる、としている。又、マスクレス窓の背側における奥行方向内方においては、各リール間の隙間をカバーで覆うので、内部が遊技者から見えないので、遊技者はブレのあることに気づかず、遊技者にとっては目視による集中が阻害されると感じることがなくなる、としている。
特開平11−114130号公報
特許文献1などの遊技機では、遊技者は、移動する図柄列を観察しながら、入賞すべく停止ボタンを押動操作する技量が要求される。いわゆる、目押しの技量が要求される。ここで、停止ボタンを押動操作したタイミングで有効ライン上に4図柄以内で内部抽籤された図柄の組み合わせに移動するように図柄列が制御される。いわゆる、4図柄以内で図柄列にすべりが生じるようにリールが制御されている。
目押しに失敗したときに、最上段の有効ラインの上にある図柄が表示窓から可能な限り観察容易であれば、次回に実行される目押しのタイミングを補正することも可能である。そして、下り移動してくるこれらの図柄を繰り返し観察する学習効果で、目押しの技量も向上できると考えられる。
しかし、特許文献1に開示された従来の円筒状のリールを備えるリールユニットは、最上段の有効ラインの上にある3図柄目が水平状態となっているので、表示窓から観察することが困難であるという問題がある。したがって、最上段の有効ラインの上にある図柄を表示窓からより多く観察容易なリールユニットを備える遊技機が求められる。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、最上段の有効ラインの上にある図柄がより多く表示窓から観察容易なリールユニットを備える遊技機を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、複数の図柄が描かれたリール帯の中央部が多角形の稜線を形成するように当該リール帯を逆V字状に突出させることにより、前述の課題を解決可能であることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな変動表示装置を備える遊技機を発明するに至った。
(1) 本体の内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する複数のリールを設ける変動表示装置を備える遊技機であって、前記リールは、回転するリールドラムと、このリールドラムの外周に取り付けられたリール帯と、を有し、前記リール帯の中央部が前記図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、当該リール帯を逆V字状に突出させていることを特徴とする遊技機。
(1)の発明による遊技機は、本体の内部に配置される変動表示装置を備えている。変動表示装置は、複数の図柄を表示して回転する複数のリールを設けている。リールは、回転するリールドラムとリール帯を有している。リール帯は、リールドラムの外周に取り付けられている。そして、リール帯の中央部が図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、当該リール帯を逆V字状に突出させている。
(1)の発明による遊技機は、例えば、筐体を開閉する前面扉を備えており、この筐体内部に遊技機が配置される。一般に、筐体内部は棚で上下に仕切られており、この棚に変動表示装置(リールユニット)が配置される。ここで、リールユニットが筐体内部に配置されるとは、リールユニットがこの棚に固定される形態を含み、リールユニットがこの棚から引き出し容易に載置される形態を含むことができる。又、前面扉に設けられる表示窓に対向するように、筐体内部にリールユニットを配置しているということもできる。表示窓を介して、複数のリールに表示された複数種類の図柄を観察できる。
又、前面扉は、所定領域の複数の図柄列を観察可能な表示窓を設けている。そして、この表示窓に所定の表示ラインを設けている。表示ラインとしては、水平方向にトップライン、センターライン及びボトムラインが設けられてよく、更に、斜め方向にクロスアップライン及びクロスダウンラインが設けられる。これらの表示ラインは、遊技者が、1回の遊技に投入するメダルなどの遊技媒体の個数により、有効化される表示ライン(有効ライン)が増減される。有効ライン上に揃う所定の図柄の組み合わせにより、入賞が決定される。
このような遊技機では、リール帯には、一般に21個の図柄が略矩形の背景に形成されているので、(1)の発明によるリールは、2つの正21角すい台の底面同士を付き合わせた形状となっている。ここで、各図柄は外側に下り傾斜する両側面に跨っている。
(1)の発明による遊技機は、最上段の有効ライン(トップライン)の上にある図柄を表示窓からより多く観察容易である。従来の円筒状のリールは、最上段の有効ラインの上にある3図柄目が水平状態であったのに対して、(1)の発明による中央部が逆V字状に突出したリールは、例えば、前記3図柄目が傾斜面となるから、正面から視認容易である。
このように、(1)の発明による遊技機は、最上段の有効ラインの上にある図柄が表示窓からより多く観察容易なリールユニットを備える遊技機を提供できる。
(2) 前記変動表示装置は、三つのリールからなり、前記リール帯の背後から光を照射するバックライトを更に備え、前記リール帯は、前記バックライトの光を透過容易な透明フィルムからなり、前記図柄は、前記透明フィルムの表面に光を透過困難な有彩色又は無彩色塗料が印刷され、両翼に配置された一対の前記リールの外側斜面は、前記図柄の背景が光を比較的透過容易な有彩色又は無彩色塗料で印刷されていることを特徴とする(1)記載の遊技機。
(2)の発明による遊技機は、中央のリールの図柄の背景、及び左右一対のリールの内側斜面の図柄の背景がバックライトの光を透過容易な透明フィルムで形成されているので、これらの図柄を際立たせることができる。又、遊技者は視線を移動することなく正面から、これらの図柄が視認容易である。
(3) 前記変動表示装置は、前記リールを回転するステッピングモータを当該リールの内部に備え、前記リールドラムは、片持ち状の回転軸に支持されたハブと、このハブを中心に放射状に延びる複数のスポークと、これらのスポークの延端に結合する円環状の第1リムと、この第1リムに対向して前記リール帯に結合される円環状の第2リムと、を有し、前記ステッピングモータは、その出力軸に歯数の少ない原動歯車を有し、前記ハブは、前記原動歯車に噛み合う歯数の多い従動歯車を設けていることを特徴とする(1)又は(2)記載の遊技機。
(3)の発明による遊技機は、変動表示装置がリールを回転するステッピングモータを備えている。ステッピングモータは、リールの内部に備えられている。
又、(3)の発明による遊技機は、リールドラムがハブ、複数のスポーク、及び円環状の第1及び第2リムを有している。ハブは、片持ち状の回転軸に支持されている。複数のスポークは、ハブを中心に放射状に延びている。第1リムは、複数のスポークの延端に結合している。第2リムは、第1リムに対向してリール帯に結合されている。
そして、ステッピングモータは、その出力軸に歯数の少ない原動歯車を有している。又、ハブは、原動歯車に噛み合う歯数の多い従動歯車を設けている。
例えば、従来の回転するリールは、その回転中心がステッピングモータの出力軸に直結している。一方、本発明による回転するリールは、ステッピングモータの出力軸の回転が歯車伝動されている。歯車伝動は、確実に回転角度(回転数を含む)を伝動できるという利点がある。
(3)の発明による遊技機は、変動表示装置に備わるステッピングモータの配置に自由度があり、ステッピングモータに邪魔されることなく、例えば、バックライトをリールの内部に配置することを可能にしている。
又、(3)の発明による遊技機は、ステッピングモータがリールを減速伝動しているので、ギア伝達効率を無視すれば、リールの慣性モーメントに対して、ステッピングモータの負荷トルクを小さくでき、小型であり安価なステッピングモータを使用できるというメリットがある。
例えば、ステッピングモータの出力軸換算トルクをTs(N・m)、ステッピングモータ側の原動歯車の歯数を「Z1」とし、リールの負荷トルクをTr(N・m)、リール側の従動歯車の歯数を「Z2」とすれば、歯車の減速比Gは(Z1/Z2)で求められ、Ts=Tr×Gの計算式でステッピングモータの出力軸換算トルクTsが求められる。ここで、歯車の減速比G=Z1/Z2は、「1」より小さい分数であるから、歯車の減速比Gに比例して、ステッピングモータの出力を小さくできることが分かる。
本発明による遊技機は、リール帯の中央部が図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、当該リール帯を逆V字状に突出させているので、最上段の有効ラインの上にある図柄が表示窓からより多く観察容易なリールユニットを備える遊技機を提供できる。
本発明による遊技機は、中央のリールの図柄の背景、及び左右一対のリールの内側斜面の図柄の背景がバックライトの光を透過容易な透明フィルムで形成されているので、これらの図柄を際立たせることができる。又、遊技者は視線を移動することなく正面から、これらの図柄が視認容易である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による遊技機の一実施形態を示す斜視外観図である。図2は、前記実施形態による遊技機を制御する電気回路の構成を示すブロック図である。図3は、前記実施形態による遊技機が一般遊技状態であるときに参照される内部抽籤テーブルの表である。図4は、前記実施形態による遊技機の制御手順を示すメインフローチャートである。図5は、図4に続くメインフローチャートである。
図6は、前記実施形態による遊技機に備わる三つのリール帯の正面図である。図7は、前記実施形態による遊技機に備わる三つのリール帯の斜視図である。図8は、前記実施形態による遊技機に備わるリールユニットの斜視外観図である。図9は、前記実施形態による遊技機に備わるリールユニットの斜視外観図であり、外側のケースを取り外した状態図である。図10は、前記実施形態による遊技機に備わるリールの右側面図である。
最初に、本発明による遊技機の構成を説明する。図1において、遊技機1は、いわゆるパチスロ機である。遊技機1は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された、又は付与される遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
図1において、遊技機1は筐体1aを有し、筐体1aには開閉可能に前面扉2が取り付けられている。前面扉2の正面には、略垂直面であるパネル表示部2aと、画像の表示による演出を行う画像表示手段として用いられる液晶表示部2bと、固定表示部2cとが形成されている。又、本体10の内部には、遊技に必要な複数種類の図柄が各々の外周面に描かれた変動表示部として用いられる3個のリール3L・3C・3Rが回転自在に横一列に配置されている。各リール3L・3C・3Rは、一定の速度で回転する(例えば、80回転/分)。
図1において、パネル表示部2a、液晶表示部2b、及び固定表示部2cの下方には略水平面の台座部4が形成されている。台座部4の右側には、メダルを投入するための投入口10mが設けられている。投入されたメダルは、クレジットされるか、ゲームに賭けられる。又、台座部4の左側には、押下操作により、クレジットされているメダルを賭けるための1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、及び最大BETスイッチ13が配置されている。
1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。
これらのBETスイッチ11〜13を操作することにより、所定の表示ラインが有効化される。BETスイッチ11〜13の操作及び投入口10mにメダルを投入する操作(遊技を行うためにメダルを投入する操作)は、「BET操作」と呼ばれる。又、BETスイッチ11〜13の上方には、操作部17が設けられている。操作部17は、液晶表示装置131に遊技履歴などの情報を表示するために操作される。
図1において、台座部4の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。C/Pスイッチ14の切り換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部5に溜められる。メダル受け部5の上方の左右には、効果音などを出音することで音による演出を行う、音演出手段としての一対のスピーカ9L・9Cが配置されている。
C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により前記リールを回転させ、図柄表示領域内で図柄の変動表示を開始するための開始操作手段として用いられるスタートレバー6が所定の角度範囲で傾動自在に取り付けられている。
台座部4の前面部中央において、スタートレバー6の右側には、停止操作手段として用いられる停止ボタンユニット24が設けられている。停止ボタンユニット27は、3個のリール3L・3C・3Rの回転をそれぞれ停止させるために遊技者が押圧操作可能な停止操作部として機能する3個の停止ボタン7L・7C・7Rを備えている。
なお、図1に示された例では、一のゲーム(単位遊技)は、基本的にスタートレバー6が操作されることにより開始し、全てのリール3L・3C・3Rが停止したときに終了する。
図1において、パネル表示部2aは、ボーナス遊技情報表示部16、BETランプ17a〜17c、払出表示部18、及びクレジット表示部19により構成されている。ボーナス遊技情報表示部16は、7セグメントLEDからなり、ボーナス中の遊技情報を表示する。1−BETランプ17a、2−BETランプ17b、及び最大BETランプ17cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。
1−BETランプ17aは、BET数が1枚のときに点灯する。2−BETランプ17bは、BET数が2枚のときに点灯する。最大BETランプ17cは、BET数が3枚のときに点灯する。払出表示部18及びクレジット表示部19は、それぞれ7セグメントLEDからなり、入賞が成立した時(役が成立したとき)のメダルの払出枚数及びクレジットされているメダルの枚数を表示する。
液晶表示部2bは、図示はしないが、図柄表示領域、窓枠表示領域、及び演出表示領域に区分されている。液晶表示部2bの表示内容は、リール3L・3C・3Rの回転及び停止態様、及び液晶表示装置131(図2参照)の動作により変化する。図柄表示領域は、各リール3L・3C・3Rに対応して設けられ、リール3L・3C・3R上に配置された図柄の表示や、種々の演出表示を行う。
図柄表示領域には、表示ラインとして、水平方向にトップライン、センターライン、及びボトムライン、斜め方向にクロスアップライン及びクロスダウンラインが設けられる。これらの表示ラインは、遊技者が、BETスイッチ11〜13を押下操作すること、又は投入口10mにメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される(以下、有効化された表示ラインを「有効ライン」と記載する)。どの表示ラインが有効化されたかは、前述のBETランプ17a・17b・17cの点灯で表示される。ここで、各表示ラインは、役の成否に関わる。
図柄表示領域は、少なくとも、対応するリール3L・3C・3Rが回転中のとき、及び、対応する停止ボタン7L・7C・7Rが押圧操作可能なとき、遊技者がリール3L・3C・3R上の図柄を視認できるように、透過状態となる。
窓枠表示領域は、各図柄表示領域を囲むように設けられ、リール3L・3C・3Rの前面に配置された図柄表示領域の窓枠を表したものである。演出表示領域は、液晶表示部2bの領域のうち、図柄表示領域及び窓枠表示領域以外の領域である。この演出表示領域は、ボーナスが成立可能であることを確定的に報知する画像(例えば、告知ランプ)の表示、ゲームの興趣を増大するための演出、遊技者がゲームを有利に進めるために必要な情報などを表示する。
固定表示部2cは、予め定めた図、絵などが描かれる領域である。固定表示部2cに描かれた図、絵などと、演出表示領域に表示された画像とを連接させることにより一つの静止画像又は動画像を表示できるようにしてもよい。
次に、本発明による遊技機の回路構成を説明する。図2において、遊技機1の回路は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置131、一対のスピーカ9L・9R、LED類101及びランプ類102を制御する副制御回路72とを含んで構成されている。
図2において、主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムにしたがって制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含んでいる。
図2において、CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、又は、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる内部抽籤テーブルや停止用当籤役決定テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群などが格納されている。又、ROM32には、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)などが格納されている。
図2において、副制御回路72が主制御回路71へコマンド、情報などを入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。RAM33には、制御プログラムや、内部抽籤テーブル(図3参照)などの各種テーブルを含む種々の情報が格納される。例えば、内部当籤役、持越役、現在の遊技状態などの情報なども格納される。
図2において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ(1−BETランプ17a、2−BETランプ17b、最大BETランプ17c)と、ボーナス遊技情報表示部16、払出表示部18、クレジット表示部19などの表示部と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
更に、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、BETランプ17a・17b・17cを駆動制御するランプ駆動回路45、及びボーナス遊技情報表示部16、払出表示部18、クレジット表示部19などの表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
又、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、リール停止信号回路7、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ10S、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。
リール停止信号回路7は、遊技者による停止ボタン7L・7C・7Rの押圧操作に応じて、リール3L・3C・3Rの図柄の変動の停止を指令する停止指令信号としての停止信号を、マイクロコンピュータ30に供給する。より具体的には、リール停止信号回路7は、A/Dコンバータ7aを備えており、遊技者の停止ボタン7L・7C・7Rの押圧操作により加えられた押圧力の大きさに応じた16階調の信号を停止信号として出力することが可能となっている。
リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図2において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数を使用することにより、例えばROM32内に格納されている内部抽籤テーブル(図3参照)などに基づいて内部当籤役などが決定される。
上記のようなリール3L・3C・3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブル(図示せず)が、ROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L・3C・3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、ROM32内には、図柄組合せテーブル(図示せず)が格納されている。この図柄組合せテーブルでは、役の成立(入賞など)となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞(成立)を表わす入賞判定コード(成立判定コード)とが対応づけられている。上記の図柄組合せテーブルは、左のリール3L、中央のリール3C、右のリール3Rの停止制御時、及び全リール3L・3C・3Rの停止後の入賞確認(表示役の確認)を行う場合に参照される。表示役(表示役データ)は、基本的に、有効ラインに沿って並ぶ図柄組合せに対応する役(成立役)である。遊技者には、表示役に対応するメダルが付与される。
上記乱数サンプリングに基づく抽籤処理(確率抽籤処理など)により内部当籤役や停止用当籤役を決定した場合には、CPU31は、遊技者が各停止ボタン7L・7C・7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路7から送られる停止信号、及び決定された停止テーブルに基づいて、各リール3L・3C・3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
当籤した役の入賞を示す停止態様(すなわち入賞態様)となれば、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、メダル払出処理を終了する。
次に、内部抽籤テーブル決定テーブルについて説明する。内部抽籤テーブル決定テーブルは、遊技状態に対応する内部抽籤テーブルの種別の情報及び抽籤回数の情報を備えている。ここで、遊技状態が一般遊技状態である場合には(内部抽籤テーブルが一般遊技状態用内部抽籤テーブルに切り換えられている場合には)、一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図3参照)が選択され、抽籤回数として「8」が決定される。
抽籤回数は、内部当籤役を決定するために必要な処理をする回数である。ただし、遊技状態が一般遊技状態であっても、フラグ間である場合には、「8」と決定された抽籤回数が「6」に更新される。これに対し、遊技状態がRB(レギュラーボーナス)遊技状態である場合には、RB遊技状態用内部抽籤テーブル(図示せず)が選択され、抽籤回数として「5」が決定される。
次に、図3を参照して、内部抽籤テーブルについて説明する。図3は、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを示し、一般遊技状態であり、非RT(リプレイタイム)作動中である場合に参照される。
内部抽籤テーブルは、当籤番号に対応する数値範囲の下限値及び上限値の情報を備えている。例えば、図3に示されたテーブルでは、設定値が1である場合に対応する情報を示しているが、実際には、設定値の各々に対応する情報を備えている。ここで、設定値は、遊技者の有利さの度合いを区別するための指標である。ここで、当籤番号は役に対応しているので、内部抽籤テーブルは、予め定められた複数の役の各々に対応する数値範囲の上限値及び下限値の情報を有しているといえる。
内部抽籤テーブルに基づく当籤番号の決定(抽籤)では、遊技状態毎に定められた抽籤回数と同じ当籤番号から降順に、当籤番号が「0」になるまで、乱数値が当籤番号に対応する下限値及び上限値により示される範囲内にあるか否かを判断する。乱数値が下限値及び上限値により示される範囲内にある場合、対応する当籤番号に当籤となる。又、当籤番号に対応する下限値及び上限値により示される範囲内にあるか否かを判断する回数は、内部抽籤テーブル決定テーブルで定められた抽籤回数と同じである。
なお、当籤番号が「0」になるまで乱数値が一度も下限値及び上限値により示される範囲内になかった場合、当籤番号は「0(ハズレ)」となる。内部当籤役のハズレは、内部抽籤で遊技者の利益と対応付けられた役に当籤しなかったことを示す。又、実施例におけるハズレは、遊技価値と対応付けられた役ではない。又、内部当籤役としてのハズレに対応する図柄組合せは、予め設けられた複数の役に対応する図柄組合せとは別の任意の図柄組合せであるとも考えることができるが、実施例では、ハズレに対応する図柄組合せは設けられていないものとする。
又、当籤番号から降順に、当籤番号が「0」になるまで当籤か否かを判断すると共に、複数の役の各々に対応する上限値及び下限値により規定される数値範囲が重複するように設定されていることから、内部当籤役として複数の役が決定されることがある。当籤した当籤番号、遊技状態、設定値、及び内部当籤役決定テーブル(図示せず)に基づいて内部当籤役が決定される。
例えば、図3に示す一般遊技状態用内部抽籤テーブルを参照する場合について、以下説明する。「0〜65535」の範囲から抽出した乱数値が「20000」である場合、当籤番号8に対応する数値範囲の情報は、下限値が「21535」であって、上限値が「21613」であるという数値範囲の情報なので、初めに、当籤番号8について乱数値R(20000)−下限値L(21535)を計算する。この計算結果は負(マイナス)である。したがって、乱数値が当籤番号に対応する数値範囲内(L≦R≦U)にないので、抽出した乱数値が20000である場合、当籤番号8に不当籤となる。
次に、当籤番号7に対応する数値範囲の情報に基づいて、乱数値R(20000)−下限値L(19935)を計算する。この計算結果は「0」以上になる。次に、乱数値R(20000)−上限値U(20013)を計算する。この計算結果は「0」以下になる。したがって、乱数値が当籤番号に対応する数値範囲内(L≦R≦U)にあるので、抽出した乱数値が「20000」である場合、当籤番号7に当籤となる。当籤番号7に当籤となる場合には、この当籤番号7に対応するBB1(ビッグボーナス1)が内部当籤役となる。
ここで、内部抽籤テーブルについてより詳細に検討する。図3を参照すると、当籤番号4に対応する数値範囲は、当籤番号7に対応する数値範囲を含んでいる。したがって、赤チェリーが内部当籤役として決定されるとき、この赤チェリーに加えてBB1が内部当籤役として決定される場合がある。
なお、フラグ間で、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを参照している場合には、抽籤回数が「6」に変更される。これにより、フラグ間では、当籤番号7及び8に当籤する場合がない。したがって、フラグ間では、BB1及びBB2が内部当籤役として決定される場合はない。
又、一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図3参照)と、RT作動中用内部抽籤テーブル(図止せず)を比較すると、RT作動中用内部抽籤テーブルを使用するときは、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを使用するときに比べ、当籤番号6に対応する数値範囲が広い(すなわち、内部当籤役としてリプレイに当籤する確率が高い)。したがって、RT作動中では、RT非作動中に比べ、メダルを投入することなく単位遊技を進められるという利益を得ることができる。
次に、図2に示す回路図と図4及び図5に示すメインフローチャートを参照して、主制御回路71の制御動作の手順について説明する。
初めに、CPU31は、ゲーム開始時(遊技開始時)の初期化を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。続いて、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去し(ステップS2)、ステップS3に移る。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定などを行う。
ステップS3では、ボーナス作動監視処理を行い、ステップS4に移る。この処理では、BB作動中フラグがオンである場合には、RB遊技状態が終了しても続けてRB遊技状態となるようにRB作動中フラグをオンに更新する処理を行う。ステップS4では、メダル投入・スタートチェック処理を行い、ステップS5に移る。この処理では、スタートスイッチ17S、メダルセンサ10S、又はBETスイッチ11〜13からの入力に基づいて、BET数の更新などの処理を行う。
ステップS5では、メダル投入コマンドを副制御回路72に送信し、ステップS6に移る。ステップS6では、抽籤用の乱数を抽出し、ステップS7に移る。この処理で抽出した乱数は、内部抽籤処理において使用される。ステップS7では、遊技状態監視処理を行い、ステップS8に移る。この処理では、遊技状態移行条件が満たされているか否かを判別し、遊技状態移行条件が満たされていると判別される場合には遊技状態を移行し、遊技状態移行条件が満たされていると判別されない場合には現在の遊技状態を維持する。
ステップS8では、内部抽籤処理を行い、ステップS9に移る。ステップS9では、RT遊技数カウンタ(メイン)更新処理を行い、ステップS10に移る。このRT遊技数カウンタ(メイン)は、主制御回路71のRAM33の所定領域に設けられている。なお、実施例の遊技機1は、RT遊技数カウンタ(サブ)も備える。このカウンタは、副制御回路72のサブRAM(図示せず)の所定領域に設けられている。これらRT遊技数カウンタ(メイン)及びRT遊技数カウンタ(サブ)は、略同期して更新されるようになっている。
ステップS10では、遊技開始コマンドを副制御回路72に送信し、ステップS11に移る。この遊技開始コマンドには、遊技状態、及び内部当籤役などの情報が含まれる。特に内部当籤役の情報には、内部当籤役1格納領域のデータ及び内部当籤役2格納領域のデータが含まれる。ステップS11では、リール停止初期設定処理を行い、ステップS12に移る。
ステップS12では、前回のゲームが開始してから「4.1秒」経過しているか否かを判別する。この判別がYESのときは、ステップS14に移り、NOのときは、ステップS13に移る。ステップS13では、ウェイト処理を行い、ステップS14に移る。この処理では、前回のゲームが開始してから所定時間(例えば、所定秒(4.1秒など))経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
ステップS14では、ゲーム監視用タイマをセットし、ステップS15に移る。このゲーム監視用タイマには、遊技者の停止ボタン7L・7C・7Rの停止操作によらずに自動的にリール3L・3C・3Rを停止させるための自動停止タイマが含まれる。ステップS15では、全リールの回転開始を要求し、ステップS16に移る。
ステップS16では、リール停止許可コマンドを副制御回路72に送信し、ステップS17に移る。ステップS17では、停止制御処理を行い、図5のステップS18に移る。
図5のステップS18では、表示役検索処理を行い、ステップS19に移る。この処理では、リール3L・3C・3Rの図柄の停止態様に基づいて表示役(成立役)を識別するためのフラグをセットする処理を行う。ステップS19では、エラーチェック処理を行い、ステップS20に移る。ステップS20では、表示役成立コマンドを副制御回路72に送信し、ステップS21に移る。この表示役成立コマンドには、成立した表示役の情報が含まれる。
ステップS21では、メダル払出処理を行い、ステップS22に移る。ステップS22では、払出枚数に基づいてボーナス終了枚数カウンタを更新し、ステップS23に移る。この処理では、ボーナス終了枚数カウンタが「1」以上であることを条件に、このボーナス終了枚数カウンタから払出枚数に応じた値を減算する処理が行われる。
ステップS23では、払出終了コマンドを副制御回路72に送信し、ステップS24に移る。ステップS24では、RB作動中フラグ又はBB作動中フラグのいずれかがオンであるか否かを判別する。この判別がYESのときは、ステップS25に移り、NOのときは、ステップS26に移る。RB作動中フラグは、RBが作動しているか否かを識別するための情報であり、作動しているときにオンであり、作動していないときにオフである。BB作動中フラグは、BBが作動しているか否かを識別するための情報であり、作動しているときにオンであり、作動していないときにオフである。
ステップS25では、ボーナス終了チェック処理を行い、ステップS27に移る。この処理では、RB遊技状態におけるゲーム回数(遊技回数)が遊技可能回数(例えば、12回)を超えたか否か、RB遊技状態における役の成立回数が入賞可能回数(例えば、8回)を超えたか否か、及びボーナス終了枚数カウンタが「0」以下になったか否かを判別し、少なくとも一つの条件を満たすと判別した場合には、ボーナスを終了させる。
ステップS26では、ボーナス作動チェック処理を行い、ステップS27に移る。この処理では、表示役がRB、BB1、BB2のいずれかであれば、対応する作動中フラグをオンにし、ボーナスを作動する。このとき、遊技状態はRB遊技状態に移行される。ステップS27では、リプレイ作動チェック処理を行い、図4のステップS2に戻る。この処理では、表示役がリプレイであることを条件に、今回のゲームのために投入された投入枚数と同数を自動投入カウンタにセット(自動投入)する処理を行う。自動投入カウンタは、RAM33の所定領域に設けられている。
次に、本発明による遊技機に備わるリールユニット(変動表示装置)の構成を説明する。図8において、リールユニット5uは、三つのリール3L・3C・3Rと、リールケース5fを備えている。図6に示されるように、各リール3L・3C・3Rは、各外周面に複数種類の図柄を表示している。なお、図8及び図9では、図6に示された逆V字状に突出したリール帯に描かれた図柄を省略している。
図8において、リールケース5fは、三つのリール3L・3C・3Rを軸方向に並列配置している。リールケース5f内には、各リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ(以下、モータと略称する)49L・49C・49Rが配置されている(図2参照)。各リール3L・3C・3Rは、各モータ49L・49C・49Rによって独立して回転駆動できる。
図8において、リールケース5fは、一対の側面板51a・51b、上面板51e、及び下面板51fで略直方体に構成されている。又、リールケース5fは、上面板51e及び下面板51fに固定された二つのアングル部材51c・51dを有している。そして、リール3Rを駆動するモータ49R(図示せず)が側面板51aに取り付けられている。又、リール3C及びリール3Lを駆動する各モータ49C・49Lが各アングル部材51c・51dに取り付けられている。
図8において、側面板51aには、バックライト53が取り付けられている(図10参照)。バックライト53は、ケースと光源で構成されており、バックライト53のケースが折り曲げ片55にねじで固定されている。
第1の折り曲げ片55は、側面板51aの中間にリール3Rの背後に部分的に折り曲げられている。同様に、第2及び第3の折り曲げ片55は、アングル部材51c・51dの中間に各リール3C・3Lの背後に部分的に折り曲げられている。そして、二つのバックライト53・53のケースが各第2及び第3の折り曲げ片55にねじで固定されている。これらのバックライト53は、後述する各リール帯8L・8C・8Rの背後から光を照射する。
次に、各リール3L・3C・3Rの構成を説明する。図8又は図9において、リール3Lは、回転可能なリールドラム81とリールドラム81の外周に取り付けられたリール帯8Lを有している。リール帯8Lには、複数の図柄が形成されている(図6参照)。
同様に、図8又は図9において、リール3Cは、回転可能なリールドラム81とリールドラム81の外周に取り付けられたリール帯8Cを有している。リール帯8Cには、複数の図柄が形成されている(図6参照)。リール3Rは、回転可能なリールドラム81とリールドラム81の外周に取り付けられたリール帯8Rを有している。リール帯8Rには、複数の図柄が形成されている(図6参照)。
上述したように、各リール3L・3C・3Rにおけるリールドラム81は、同様に構成されるので、リール3Lを代表して、その構成を以下に説明する。
図9又は図10において、リールドラム81は、ハブ810を備えている。ハブ810は、アングル部材51dにベアリング(図示せず)を介して回転可能に連結された片持ちの回転軸811に支持されている。ハブ810には、ハブ810を中心として放射状に延びる複数のスポーク812が連結されている。そして、複数のスポーク812の延端には円環状の第1リム813が結合されている。
図9又は図10において、リールドラム81は、第1リム813に対向して円環状の第2リム814が配設されている。第2リム814は、リール帯8Lが結合されている。つまり、第1リム813に支持されたリール帯8Lが第2リム814に結合されている。
図9又は図10において、アングル部材51dには、モータ49Lが取り付けられており、モータ49Lは、リール3Lの内部に収納されている。又、モータ49Lの出力軸には、歯数の少ない原動歯車817が嵌合されている。一方、ハブ810には、原動歯車817に噛み合う歯数の多い従動歯車818が取り付けられている。
図9又は図10において、回転軸811の先端部にはリング板が取り付けられており、このリング板とハブ810との間にはスプリング822が配設されて、ハブ810を回転軸911の基端部側に付勢している。リールドラム81の内部には、リールドラム81の回転角度を検出する検知部825が配置されている。
図6又は図7において、各リール帯8L・8C・8Lの中央部が図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、各リール帯8L・8C・8Lを逆V字状に突出させている。パチスロ機などの遊技機では、リール帯には、一般に21個の図柄が略矩形の背景に形成されている。例えば、各リール帯8L・8C・8Lは、2つの正21角すい台の底面同士を付き合わせた形状となっている。ここで、各図柄は外側に下り傾斜する両側面に跨っている。
図6又は図7において、各リール帯8L・8C・8Lは、バックライト53の光を透過容易な透明フィルムからなっている(図10参照)。そして、図柄は、透明フィルムの表面に光を透過困難な有彩色又は無彩色塗料が印刷されている。両翼に配置された一対のリール帯8L・8Rの外側斜面8LL・8RRは、図柄の背景が光を比較的透過容易な有彩色又は無彩色塗料で印刷されている。
つまり、図6又は図7において、中央のリール帯8Cの図柄の背景、及び左右一対のリール帯8L・8Rの内側斜面8LR・8RLの図柄の背景がバックライトの光を透過容易な透明フィルムで形成されているので、これらの図柄を際立たせることができる。又、遊技者は視線を移動することなく正面から、これらの図柄が視認容易である。
次に、本発明による遊技機の作用を説明する。本発明による遊技機は、最上段の有効ライン(トップライン)の上にある図柄を表示窓からより多く観察容易である。従来の円筒状のリールは、最上段の有効ラインの上にある3図柄目が水平状態であったのに対して、本発明による中央部が逆V字状に突出したリールは、例えば、前記3図柄目が傾斜面となるから、正面から視認容易である。
本発明による遊技機は、リール帯の中央部が図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、当該リール帯を逆V字状に突出させているので、最上段の有効ラインの上にある図柄が表示窓からより多く観察容易なリールユニットを備える遊技機を提供できる。
本発明による遊技機は、中央のリールの図柄の背景、及び左右一対のリールの内側斜面の図柄の背景がバックライトの光を透過容易な透明フィルムで形成されているので、これらの図柄を際立たせることができる。又、遊技者は視線を移動することなく正面から、これらの図柄が視認容易である。
又、従来の回転するリールは、その回転中心がステッピングモータの出力軸に直結している。一方、本発明による回転するリールは、ステッピングモータの出力軸の回転が歯車伝動されている。歯車伝動は、確実に回転角度(回転数を含む)を伝動できるという利点がある。
本発明による遊技機は、変動表示装置に備わるステッピングモータの配置に自由度があり、ステッピングモータに邪魔されることなく、例えば、バックライトをリールの内部に配置することを可能にしている。
又、本発明による遊技機は、ステッピングモータがリールを減速伝動しているので、ギア伝達効率を無視すれば、リールの慣性モーメントに対して、ステッピングモータの負荷トルクを小さくでき、小型であり安価なステッピングモータを使用できるというメリットがある。
1 遊技機
3L・3C・3R リール
5u リールユニット(変動表示装置)
8L・8C・8R リール帯
10 本体
81 リールドラム
3L・3C・3R リール
5u リールユニット(変動表示装置)
8L・8C・8R リール帯
10 本体
81 リールドラム
Claims (3)
- 本体の内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する複数のリールを設ける変動表示装置を備える遊技機であって、
前記リールは、回転するリールドラムと、このリールドラムの外周に取り付けられたリール帯と、を有し、
前記リール帯の中央部が前記図柄の枚数に対応する多角形の稜線を形成するように、当該リール帯を逆V字状に突出させていることを特徴とする遊技機。 - 前記変動表示装置は、三つのリールからなり、
前記リール帯の背後から光を照射するバックライトを更に備え、
前記リール帯は、前記バックライトの光を透過容易な透明フィルムからなり、
前記図柄は、前記透明フィルムの表面に光を透過困難な有彩色又は無彩色塗料が印刷され、
両翼に配置された一対の前記リールの外側斜面は、前記図柄の背景が光を比較的透過容易な有彩色又は無彩色塗料で印刷されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記変動表示装置は、前記リールを回転するステッピングモータを当該リールの内部に備え、
前記リールドラムは、片持ち状の回転軸に支持されたハブと、このハブを中心に放射状に延びる複数のスポークと、これらのスポークの延端に結合する円環状の第1リムと、この第1リムに対向して前記リール帯に結合される円環状の第2リムと、を有し、
前記ステッピングモータは、その出力軸に歯数の少ない原動歯車を有し、
前記ハブは、前記原動歯車に噛み合う歯数の多い従動歯車を設けていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007306074A JP2009125469A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007306074A JP2009125469A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 遊技機 |
Publications (1)
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JP2009125469A true JP2009125469A (ja) | 2009-06-11 |
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Family Applications (1)
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JP2007306074A Pending JP2009125469A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009125469A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8605192B2 (en) | 2007-11-29 | 2013-12-10 | Kyocera Corporation | Imaging apparatus and electronic device including an imaging apparatus |
-
2007
- 2007-11-27 JP JP2007306074A patent/JP2009125469A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8605192B2 (en) | 2007-11-29 | 2013-12-10 | Kyocera Corporation | Imaging apparatus and electronic device including an imaging apparatus |
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