JP2007143796A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】演出の自由度を高めることができると共に、図柄の変動表示と演出表示との関係を用いて図柄の変動表示の状態を容易に見分けることができるようにする。
【解決手段】遊技の開始を指令するスタートレバー6と、複数の図柄97を変動表示可能であると共に、これら図柄97の2以上を所定位置に停止表示可能なリール3L・3C・3Rと、停止表示された図柄97・97間で表示するように配設されたリール間液晶表示装置105とを有している。リール間液晶表示装置105は、遊技に関連する演出データを表示する。
【選択図】図1
【解決手段】遊技の開始を指令するスタートレバー6と、複数の図柄97を変動表示可能であると共に、これら図柄97の2以上を所定位置に停止表示可能なリール3L・3C・3Rと、停止表示された図柄97・97間で表示するように配設されたリール間液晶表示装置105とを有している。リール間液晶表示装置105は、遊技に関連する演出データを表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、特定の入賞態様が成立するように遊技者の操作により図柄の変動表示を停止可能なパチスロ機やパチンコ機、その他の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、例えば特許文献1に記載のものがある。具体的には、筐体の前面中央部に液晶表示パネルを配置し、液晶表示パネルの内部を透過窓とすることによって、筐体内部に配置されたリールを透過窓を介して遊技者に視認できるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、リールの周囲に液晶表示パネルがドーナツ状に配置された状態となることからリールとの関係で新しい演出を行うことが可能になる。
しかしながら、遊技者に興趣を提供するという遊技機の本質からすると、上記従来の構成よりも、演出の自由度が大きなものであることが望ましい。また、リールが回転しているときに、図柄の変動表示を容易に見分けることができれば目押しが容易になるが、上記従来の構成は、図柄の変動表示と演出表示との関係には全く考慮されていない。
本発明の目的は、演出の自由度を高めることができると共に、図柄の変動表示と演出表示との関係を用いて図柄の変動表示の状態を容易に見分けることができる遊技機を提供することである。
本発明は、遊技の開始を指令する遊技開始指令手段と、複数の図柄を変動表示可能であると共に、これら図柄の2以上を所定位置に停止表示可能な図柄表示手段と、前記遊技の開始と遊技状態とに基づいて内部当籖役を抽籖により決定する内部当籖役決定手段と、前記内部当籖役に基づいて前記図柄の変動表示が停止表示された結果が所定の停止態様である場合に、遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、前記停止表示された図柄間で表示するように配設された表示手段と、前記表示手段に対して前記遊技に関連する演出データ(文字、図柄、記号、数値、色、模様等)を表示をさせるように制御する表示制御手段とを有する。
上記の構成によれば、変動表示する図柄を横切った状態で演出表示が行われることから、演出の自由度を高めることが可能になり、ひいては図柄表示手段との関係で今までにない新しい演出を提供できる場合がある。さらに、停止表示された図柄間において、表示手段により演出データが表示されるため、演出データの表示が複数の図柄を所定位置を中心とした領域で個々に変動表示させるように区切ることと同じ状態となる。これにより、図柄の変動表示の状態を容易に見分けることが可能となって、図柄の目押しが容易になる場合がある。この結果、遊技の興趣を高めることが可能になる場合がある。
また、本発明にける前記図柄表示手段は、外周面に複数の図柄が配置され、回転可能に軸支されたリールと、前記リールの図柄の内の2以上を外部に表示する表示窓を備えた表示パネルとを有しており、表示手段は、前記表示パネルに設けられていてもよい。
上記の構成によれば、表示手段に対する専用の支持機構を設けることなく、容易に表示手段を取り付けることができる。
また、本発明における前記表示制御手段は、前記内部当籖役が遊技価値を付与する可能性がある役である場合、該内部当籖役に当籖したことを報知する演出を行うものであってもよい。
上記の構成によれば、図柄の変動表示から目を離さなくても、表示手段に表示された演出によって、遊技価値を付与する内部当籖役に当籖したか否かを知ることができるため、目押しと演出とを同時に確認しながら遊技を行うことができる場合がある。
本発明の実施の形態を図1ないし図9に基づいて以下に説明する。
本実施の形態にかかる遊技機は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作により変動表示を停止可能に構成されている。尚、遊技機は、コインやメダル、遊技球、トークン等の他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、メダルを用いるものとして説明する。
(遊技機1の機械的構成)
図1は、遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L・4C・4Rが設けられている。表示窓4L・4C・4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが設けられている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダル115を投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a・9b・9cの点灯で表示される。また、表示窓4L・4C・4Rの裏側(キャビネット2の内部側)には、リール間液晶表示装置105が設けられており、図2及び図3にも示すように、リール間液晶表示装置105により各表示窓4L・4C・4R内の表示領域を区分化している。詳細については後述する。
図1は、遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L・4C・4Rが設けられている。表示窓4L・4C・4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが設けられている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダル115を投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a・9b・9cの点灯で表示される。また、表示窓4L・4C・4Rの裏側(キャビネット2の内部側)には、リール間液晶表示装置105が設けられており、図2及び図3にも示すように、リール間液晶表示装置105により各表示窓4L・4C・4R内の表示領域を区分化している。詳細については後述する。
ここで、入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役(例えば、後述の『上チリの小役』)に対応する一の図柄97(例えば、後述の「上チリ」)が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置(例えば、後述のBET数が「3」であれば左の表示窓4L内の位置)に停止表示されること、又は所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄97が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。
キャビネット2の内部には、3個のリール3L・3C・3Rが回転自在に横一列に設けられている。各リール3L・3C・3Rの外周面には、複数の図柄97からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄97からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「下チリ」、「ベル」、「スイカ」、「Replay」、および「上チリ」の図柄97からなっている。各リールの図柄97は、表示窓4L・4C・4Rを通して観察可能にされている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。尚、上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBBやRBのボーナスが成立する入賞態様を意味する。
表示窓4L・4C・4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、クレジット表示部19が設けられている。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダル115の数(以下『BET数』という)に応じて点灯する。ここで、本実施の形態では、一のゲームは、全てのリールが停止したときに終了する。1−BETランプ9aは、BET数が「1」で1本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が「2」で3本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が「3」で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。クレジット表示部19は、7セグメントLEDから成り、貯留されているメダル115の枚数を表示する。
表示窓4L・4C・4Rの右側には、当り表示ランプ(所謂WINランプ)17及び払出表示部18が設けられる。当り表示ランプ17は、基本的に、BB又はRBの入賞成立が実現可能となった後、BB又はRBの入賞が成立するまでの間、点灯する。ここで、BB及びRBを総称して、以下『ボーナス』という。払出表示部18は、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダル115の払出枚数を表示する。
パネル表示部2aの右側上部には、ボーナス遊技情報表示部20が設けられる。ボーナス遊技情報表示部20は、7セグメントLEDを備えており、後で説明するBB一般遊技状態におけるゲームの回数等を表示する。表示窓4L・4C・4Rの下方には、水平面の台座部10が配置されている。台座部10と表示窓4L・4C・4Rとの間には、液晶表示装置5が設けられている。
液晶表示装置5の右側には、メダル投入口22が設けられている。液晶表示装置5の左側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、及び最大BETスイッチ13が設けられている。1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル115のうちの1枚をゲームへの賭け枚数とする。2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル115のうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数をゲームへの賭け枚数とする。これらのBETスイッチ11・12・13を操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダル115のクレジット/払出しを押しボタン操作で切替えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り替えにより、正面下部のメダル払出ロ15からメダル115が払出され、払出されたメダル115はメダル受部16に溜められる。C/Pスイッチ14の右側には、スタートレバー6が配置されている。スタートレバー6は、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられており、遊技者の操作により遊技開始指令信号を出力することによって、リール3L・3C・3Rを回転させ、表示窓4L・4C・4R内での図柄97の変動表示を開始させる。
キャビネット2の上部の左右には、スピーカ21L・21Rが設けられている。スピーカ21L・21Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダル115の配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L・3C・3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。
また、遊技機1の内部には、図4のホッパー40がリール3L・3C・3Rの下方に設けられている。ホッパー40は、メダル115を貯留するホッパータンクと、貯留されたメダル115を排出するホッパー本体とを備えている。ホッパー40は、遊技結果に基づいて所定枚数のメダル115を排出してドア部2bに開口したメダル払出口15を介してメダル受部16に投出するようになっている。
(遊技機1の機械的構成:リール間液晶表示装置)
また、ドア部2bの内側面には、リール間液晶表示装置105が設けられている。リール間液晶表示装置105は、表示窓4L・4C・4Rと重複するように設けられている。これにより、リール間液晶表示装置105は、ドア部2bを閉めたときにリール3L・3C・3Rの前方に位置することによって、リール3L・3C・3Rをリール間液晶表示装置105を介して遊技者に視認させるようになっている。
また、ドア部2bの内側面には、リール間液晶表示装置105が設けられている。リール間液晶表示装置105は、表示窓4L・4C・4Rと重複するように設けられている。これにより、リール間液晶表示装置105は、ドア部2bを閉めたときにリール3L・3C・3Rの前方に位置することによって、リール3L・3C・3Rをリール間液晶表示装置105を介して遊技者に視認させるようになっている。
上記のリール間液晶表示装置105は、図5に示すように、液晶を備えたパネル本体106と、液晶の透過光を発生するバックライト107a・107bとを有している。パネル本体106は、液晶パネル表示部2a側に配置され、光の出入りを制御する変更フィルタと、電極部からの電気が漏れないようにする2枚のガラス基板とを有している。ガラス基板の間には、液晶を駆動する透明電極と、液晶の分子を一方向に並べる配向膜と、液晶を挟む2枚のガラス基板に均一なスペースを確保するスペーサと、このスペースに充填された液晶と、カラーフィルターとを有している。尚、液晶は、リール3L・3C・3Rの図柄97を透過する位置には充填されていないことが好ましく、この場合には、リール3L・3C・3Rの視認性を良好にすることができる。
上記のパネル本体106の背面には、バックライト107a・107bが並列状態に横設されている。バックライト107a・107bは、帯状に形成されている。バックライト107a・107bの幅は、リール3L・3C・3Rの図柄97・97間の距離よりも狭くなるように設定されている。また、バックライト107a・107bの長さは、パネル本体106の横方向の長さに一致されている。さらに、バックライト107a・107bの配設位置は、リール3L・3C・3Rが停止表示された図柄97・97間に位置するように設定されている。尚、バックライト107a・107bは、1以上であればよい。
これにより、図1や図2、図3に示すように、遊技機1の前面側から見たときに、リール間液晶表示装置105は、リール3L・3C・3Rが停止表示された図柄97・97間において演出データ(文字、図柄、記号、数値、色、模様等のデータ)を表示させることが可能になっている。具体的には、リール間液晶表示装置105は、各表示窓4L・4C・4R内を3つの表示領域に区分し、各区分の表示領域において図柄97を変動表示及び停止表示させるようになっている。この結果、変動表示する図柄97を横切った状態で演出表示が行われることから、演出の自由度を高めることが可能になり、ひいてはリール間液晶表示装置105との関係で今までにない新しい演出を提供可能にしている。さらに、停止表示された図柄97・97間においてリール間液晶表示装置105の演出表示が行われるため、演出表示が複数の図柄97を所定位置を中心とした領域で個々に変動表示させるように区切ることと同じ状態となる。これにより、図柄97の変動表示の状態を容易に見分けることを可能にして図柄97の目押しを容易化させることを可能にしている。
(遊技機1の電気的構成:主制御回路71)
上記のように構成された遊技機1は、図6に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
上記のように構成された遊技機1は、図6に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籖テーブルに基づいて、内部当籖役を決定するようになっている。
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(BETランプ9a・9b・9c、WINランプ17)と、各種表示部(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)と、メダル115を収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダル115を払い出す上述のホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、2−BETスイッチ12S、最大BETスイッチ13S、C/Pスイッチ14S、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダル115を検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40sの計数値(ホッパー40から払出されたメダル115の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
また、主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダル115の枚数等が格納される。一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籖テーブルや停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。尚、ROM32に格納された各種のデータテーブルの詳細については後述する。また、ROM32には、後述の各処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、図6に示すように、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御、スピーカ21L・21Rからの音の出力制御及びLEDランプ29の出力制御等の演出を行うように構成されている。さらに、副制御回路72は、リール間液晶表示装置105に対して演出データを表示させるように構成されている。具体的な構成を以下に説明する。
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、図6に示すように、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御、スピーカ21L・21Rからの音の出力制御及びLEDランプ29の出力制御等の演出を行うように構成されている。さらに、副制御回路72は、リール間液晶表示装置105に対して演出データを表示させるように構成されている。具体的な構成を以下に説明する。
副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路81を備えていると共に、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路77を備えている。
上記のサブマイクロコンピュータ73は、サブCPU74と、副基板側記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを有している。ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、プログラムROM75は、演出データとして用いられる音声データ及び画像データ等の各種のデータを格納していると共に、サブCPU74で実行する処理ルーチン等の制御プログラムを格納している。即ち、プログラムROM75は、コマンド処理ルーチンやリール間処理ルーチン等を制御プログラムとして格納している。コマンド処理ルーチンは、主制御回路71から送信された制御指令(コマンド)に従って演出用の音声データや画像データを用いて遊技の演出を実施させるようになっている。リール間表示処理ルーチンは、主制御回路71から受け取った内部当籖役に基づいてリール間液晶表示装置105に各種の演出データを表示させるリール間演出を行うようになっている。具体的には、内部当籖役に基づいて当籖報知を行うか否かを判定する処理と、当籖報知を行うと判定したときに当籖報知のリール間表示演出を行う処理と、当籖報知を行わないと判定したときに通常のリール間表示演出を行う処理とをサブCPU74に実行させるようになっている。尚、リール間液晶表示装置105を用いた演出は、内部当籖役を条件とする以外に、遊技者にとって有利状態となる他の全ての条件に基づいて切り替えるようになっていてもよいし、或いは、有利状態の有無に拘らずに、常に同一の演出が行われてもよい。
また、画像制御回路81は、画像制御IC82、画像制御ワークRAM83、画像ROM86、及びビデオRAM87で構成される。画像制御IC82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムを画像制御IC82で実行するときの一時記憶手段(バッファ)として構成される。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC82で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。尚、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。また、副制御回路72は、画像制御回路81と同一構成のリール間画像制御回路181を有している。リール間画像制御回路181は、リール間液晶表示装置105に接続されており、リール間液晶表示装置105に画像データを表示させるようになっている。
さらに、副制御回路72は、遊技の演出に使用される演出音等となる可聴信号を出力する音源IC78と、音源IC78から出力された可聴信号を増幅するパワーアンプ79とを有している。そして、パワーアンプ79は、音響再生装置92L・92Rのスピーカ21L・21Rに接続され、これらのスピーカ21L・21Rから演出音となる可聴音を出射させるようになっている。
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RB遊技状態』及び『BB一般遊技状態』からなる3種類の遊技状態を出現させる。これら「3種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籖する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籖する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籖と入賞成立との関係により区別される。
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RB遊技状態』及び『BB一般遊技状態』からなる3種類の遊技状態を出現させる。これら「3種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籖する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籖する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籖と入賞成立との関係により区別される。
各遊技状態の特徴、即ち、各遊技状態において内部当籖する役の種類、その確率及び各遊技状態におけるリール3L・3C・3Rの停止制御(入賞する可能性のある役の種類等)については後述する。また、各遊技状態間の移行は、ボーナス図柄の組合せが入賞ライン上に表示されたとき等により移行する。
BBの入賞は、一般遊技状態において「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。BBの入賞が成立した後、遊技状態がBB一般遊技状態となる。RBの入賞は、一般遊技状態において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶこと、又はBB一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。BB一般遊技状態においてRBの入賞が成立することを、一般に『JACIN』と称する。RBの入賞が成立した後、遊技状態がRB遊技状態となる。
再遊技は、一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技が成立すると、投入したメダル115の枚数と同数のメダル115が自動投入されるので、遊技者はメダル115を消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、一般遊技状態及びBB一般遊技状態では、『上チリの小役』、『下チリの小役』、『ベルの小役』、及び『スイカの小役』の入賞成立を実現することが可能である。尚、一般遊技状態においては、BBとRBと再遊技とベルの小役とスイカの小役と上チリの小役と下チリの小役とに入賞する可能性がある。そして、入賞成立が再遊技の場合、メダル115の払い出しはない。また、BB、RB、ベル、スイカ、上チリ、下チリの小役の場合、例えば、それぞれ15枚、15枚、10枚、3枚、1枚、7枚のメダル115が払い出される。
役物の入賞は、RB遊技状態において「Replay−Replay−Replay」、「赤7−Replay−Replay」又は「青7−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。役物の入賞成立回数が「8回」となったとき、又は、12回の遊技が終了したとき、遊技状態が移行する。ここで、役物の入賞が成立する可能性のあるRB遊技状態のゲームは、一般に『JACゲーム』と称される。
(リール間表示演出)
次に、リール間液晶表示装置105を用いたリール間表示演出について詳細に説明する。通常のリール間表示演出は、図2に示すように、『ハート型』や『花型』等の通常図柄108が一列状に表示されると共に、背景画像が所定の色に着色され、リール3L・3C・3R及び図柄97を際立たせるように設定されている。尚、通常のリール間表示演出は、各表示窓4L・4C・4Rを3区分の領域に区分し、図柄97の変動表示の状態及び停止表示された図柄97を見え易く設定するように構成されていれば、どのような背景色や通常図柄108であってもよい。
次に、リール間液晶表示装置105を用いたリール間表示演出について詳細に説明する。通常のリール間表示演出は、図2に示すように、『ハート型』や『花型』等の通常図柄108が一列状に表示されると共に、背景画像が所定の色に着色され、リール3L・3C・3R及び図柄97を際立たせるように設定されている。尚、通常のリール間表示演出は、各表示窓4L・4C・4Rを3区分の領域に区分し、図柄97の変動表示の状態及び停止表示された図柄97を見え易く設定するように構成されていれば、どのような背景色や通常図柄108であってもよい。
また、当籖報知のリール間表示演出は、例えば図3に示すように、『ドンちゃん』等のキャラクタ図柄109と通常図柄108とが1体ずつ出現し、逃げる通常図柄108をキャラクタ図柄109が追いかけて捕まえることにより、当籖した旨を遊技者に報知するようになっている。尚、当籖報知のリール間表示演出は、キャラクタ図柄109が通常図柄108を捕まえるのに要する時間に応じて内部当籖役の種類を報知する構成が加えられていてもよい。また、リール間表示演出は、キャラクタ図柄109が通常図柄108を捕まえることができない場合を設定しておき、この場合は、ハズレの内部当籖役を報知するように構成されていてもよい。この場合は、ガセ報知を行うことが可能なり、演出の自由度が一層高いものとなる。
(主制御回路71の動作)
上記の構成において、遊技機1の動作について説明する。
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図8のメインルーチンを実行することにより遊技を実施可能な状態になると共に、副制御回路72において図9のリール間表示処理ルーチンや図示しないリセットルーチン等をそれぞれ独立して実行することによりリール間液晶表示装置105や液晶表示装置5の演出画像の表示等を実施可能な状態になる。
上記の構成において、遊技機1の動作について説明する。
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図8のメインルーチンを実行することにより遊技を実施可能な状態になると共に、副制御回路72において図9のリール間表示処理ルーチンや図示しないリセットルーチン等をそれぞれ独立して実行することによりリール間液晶表示装置105や液晶表示装置5の演出画像の表示等を実施可能な状態になる。
具体的には、主制御回路71によりメインルーチン等が実行されると、図8に示すように、遊技開始時の初期化が行われた後(S1)、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容が消去される(S2)。
次に、投入メダルセンサ22SやBETスイッチ11・12・13からの入力があるまで待機状態となる。そして、入力があると、メダル投入信号を副制御回路72に送信する(S3)。この後、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かを判定する(S4)。スタートスイッチ6Sがオンされなければ(S4,NO)、S4を再実行し、スタートレバー6が操作されるまで待機する。スタートスイッチ6Sがオンされると(S4,YES)、リール回転処理に実行を移行し(S5)、続いて抽籖用の乱数を抽出する(S6)。そして、遊技状態監視処理を実行することによって、今回のゲームにおける遊技状態を確認する(S7)。
今回のゲームの遊技状態が確認されると、図示しない確率抽籖テーブルに基づく確率抽籖処理において遊技状態に対応した内部当籖役が抽籖され(S8)、選択された内部当籖役の情報が副制御回路72に格納される。内部当籖役を決定すると、停止テーブル群選択処理が実行される(S9)。そして、リール回転停止処理が実行され、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングや自動停止タイマの値が「0」になったタイミングで滑りコマ数が決定された後、滑りコマ数分、リールが回転されてから停止される(S10)。この後、入賞判定(入賞検索)により表示窓4L・4C・4Rの図柄97の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)が識別され(S11)、遊技状態に応じてメダル115のクレジット又は払出しが行われる(S12)。尚、入賞役がBB又はRBであると判定された場合には、BB一般遊技状態又はRB遊技状態の発生が行われる。
次に、現在の遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かが判定される(S13)。遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態でない場合には(S13,NO)、S2が再実行される。一方、S13において、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態である場合には(S13,YES)、ボーナスの『遊技数チェック処理』が行われる(S14)。この後、ボーナスの終了時であるか否かが判定され(S15)、ボーナスの終了時でないと判定された場合には(S15,NO)、S2が再実行される一方、ボーナスの終了時であると判定された場合には(S15,YES)、ボーナス終了信号が副制御回路72に出力された後(S16)、S2が再実行される。
(副制御回路72の動作)
以上のようにして、遊技が実施されている場合等において、副制御回路72においては、図示しないリセットルーチンを実行することにより液晶表示装置5に対して演出画像を画面表示する。例えば、遊技の中断中であれば、デモ画面が演出画像として液晶表示装置5に表示され、遊技中であれば、遊技状態に応じた演出画像が液晶表示装置5に表示される。
以上のようにして、遊技が実施されている場合等において、副制御回路72においては、図示しないリセットルーチンを実行することにより液晶表示装置5に対して演出画像を画面表示する。例えば、遊技の中断中であれば、デモ画面が演出画像として液晶表示装置5に表示され、遊技中であれば、遊技状態に応じた演出画像が液晶表示装置5に表示される。
(副制御回路72の動作:リール間表示)
また、副制御回路72においては、図9に示すように、上記の液晶表示装置5を用いた表示演出の他、リール間液晶表示装置105を用いたリール間表示演出が行われる。具体的には、主制御回路71から内部当籖役を受け取った後(A1)、この内部当籖役が『ハズレ』か否かを判定する(A2)。『ハズレ』である場合には(A2,YES)、通常のリール間表示演出を行う。
また、副制御回路72においては、図9に示すように、上記の液晶表示装置5を用いた表示演出の他、リール間液晶表示装置105を用いたリール間表示演出が行われる。具体的には、主制御回路71から内部当籖役を受け取った後(A1)、この内部当籖役が『ハズレ』か否かを判定する(A2)。『ハズレ』である場合には(A2,YES)、通常のリール間表示演出を行う。
具体的には、図2に示すように、桜色等の所定色に着色した背景画像を表示すると共に、この背景画像に『ハート型』等の通常図柄108を一列状に表示させて浮かび上がらせる。そして、この背景画像や通常図柄108により変動表示する図柄97を横切った状態で演出表示を行うことによって、リール3L・3C・3Rとの関係で今までにない新しい演出を提供する。さらに、背景画像や通常図柄108により表示窓4L・4C・4Rを3つの表示領域に区分することによって、図柄97の変動表示の状態を容易に見分けることを可能にして図柄97の目押しを遊技者に容易に行わせることを可能にする(A3)。この後、本ルーチンを終了し、次回の遊技における内部当籖役を主制御回路71から受け取るまで待機する。
一方、『ハズレ』でない場合には(A2,NO)、当籖報知の抽籖を行う(A4)。尚、『ハズレ』でない場合には、100%の確率で当籖報知を行ってもよい。そして、当籖報知の抽籖に当籖しなければ(A5,YES)、上述の通常のリール間表示演出(A3)を行うことによって、遊技者にとって予期しない入賞の成立を可能にする。一方、当籖報知の抽籖に当籖した場合には(A5,YES)、当籖報知のリール間表示演出を行う。
具体的には、図3に示すように、『ドンちゃん』のキャラクタ図柄109と『ハート型』の通常図柄108とを1体ずつ出現させると共に、通常図柄108を逃げるように移動させる一方、この通常図柄108を追いかけるようにキャラクタ図柄109を移動させる。そして、キャラクタ図柄109に通常図柄108を捕まえさせるという演出を行うことによって、『ハズレ』以外に当籖した旨を遊技者に報知する。これにより、図柄97の変動表示から目を離さなくても、リール間液晶表示装置105に表示された演出によって、遊技価値を付与する『ハズレ』以外の内部当籖役に当籖したか否かを報知し、目押しと演出とを同時に確認しながら遊技を行わせることを可能にしている(A6)。この後、本ルーチンを終了し、次回の遊技における内部当籖役を主制御回路71から受け取るまで待機する。
(本実施形態の概要)
以上のように、本実施形態における遊技機1は、遊技の開始を指令する遊技開始指令手段(スタートレバー6等)と、複数の図柄97を変動表示可能であると共に、これら図柄97の2以上を所定位置に停止表示可能な図柄表示手段(リール3L・3C・3R等)と、前記遊技の開始と遊技状態とに基づいて内部当籖役を抽籖により決定する内部当籖役決定手段(主制御回路71等)と、前記内部当籖役に基づいて前記図柄97の変動表示が停止表示された結果が所定の停止態様である場合に、遊技価値を付与する遊技価値付与手段(主制御回路71、ホッパー40等)と、前記停止表示された図柄97・97間で表示するように配設された表示手段(リール間液晶表示装置105等)と、前記表示手段に対して前記遊技に関連する演出データ(文字、図柄、記号、数値、色、模様等)を表示をさせるように制御する表示制御手段(サブマイクロコンピュータ73、リール間画像制御回路181等)とを有した構成にされている。
以上のように、本実施形態における遊技機1は、遊技の開始を指令する遊技開始指令手段(スタートレバー6等)と、複数の図柄97を変動表示可能であると共に、これら図柄97の2以上を所定位置に停止表示可能な図柄表示手段(リール3L・3C・3R等)と、前記遊技の開始と遊技状態とに基づいて内部当籖役を抽籖により決定する内部当籖役決定手段(主制御回路71等)と、前記内部当籖役に基づいて前記図柄97の変動表示が停止表示された結果が所定の停止態様である場合に、遊技価値を付与する遊技価値付与手段(主制御回路71、ホッパー40等)と、前記停止表示された図柄97・97間で表示するように配設された表示手段(リール間液晶表示装置105等)と、前記表示手段に対して前記遊技に関連する演出データ(文字、図柄、記号、数値、色、模様等)を表示をさせるように制御する表示制御手段(サブマイクロコンピュータ73、リール間画像制御回路181等)とを有した構成にされている。
上記の構成によれば、変動表示する図柄97を横切った状態で演出表示が行われることから、演出の自由度を高めることが可能になり、ひいてはリール3L・3C・3Rとリール間液晶表示装置105との関係で今までにない新しい演出を提供できる場合がある。さらに、停止表示された図柄97・97間において、リール間液晶表示装置105により演出データが表示されるため、演出データの表示が複数の図柄97を所定位置を中心とした領域で個々に変動表示させるように区切ることと同じ状態となる。これにより、図柄97の変動表示の状態を容易に見分けることが可能となって、図柄97の目押しが容易になる場合がある。この結果、遊技の興趣を高めることが可能になる場合がある。
また、本実施形態における図柄表示手段は、外周面に複数の図柄97が配置され、回転可能に軸支されたリール3L・3C・3Rと、リール3L・3C・3Rの図柄97の内の2以上を外部に表示する表示窓4L・4C・4Rを備えたパネル表示部2aとを有しており、前記表示手段(リール間液晶表示装置105)は、パネル表示部2aに設けられた構成にされている。この構成によれば、リール間液晶表示装置105に対する専用の支持機構を設けることなく、容易に表示手段を取り付けることができる。
また、本実施形態における表示制御手段は、前記内部当籖役が遊技価値を付与する可能性がある役である場合、該内部当籖役に当籖したことを報知する演出を行う構成にされている。この構成によれば、図柄97の変動表示から目を離さなくても、リール間液晶表示装置105に表示された演出によって、遊技価値を付与する内部当籖役に当籖したか否かを知ることができるため、目押しと演出とを同時に確認しながら遊技を行うことができる。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機1は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機1は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
即ち、遊技機は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籖役として決定する内部当籖役決定手段と、内部当籖役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行なう表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籖役決定手段が内部当籖役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籖役として持ち越す内部当籖役持越手段と、内部当籖役決定手段が内部当籖役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籖役とする蓄積特定役当籖手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籖役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籖役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籖役決定手段』は、内部当籖役抽籖手段、内部当籖役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籖手段等から構成されている。
尚、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組合せの表示(『777』『776』等)、複数の図柄のうちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
『予告態様』は、所定の内部当籖役または特定の内部当籖役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籖?』、『ボーナス当籖?』、『遊技手順ナビゲート機能当籖?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籖役または特定の内部当籖役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籖役または特定の内部当籖役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籖?』等の文字も含む。
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB,RB,SB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB,RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組合せられたもの等を含む。
『内部当籖役』は、複数の役から内部当籖役決定手段により内部当籖役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籖役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル115、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル115、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籖役決定手段が小役を内部当籖役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籖役決定手段が小役を内部当籖役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籖役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籖役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籖役決定手段が決定した内部当籖役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籖役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
例えば、上述の内部当籖役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダル115が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダル115の投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダル115が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダル115の投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
さらに、本発明は、上述のパチスロ機やパチンコ遊技機等の実機の他、これらパチスロ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 遊技機
2a パネル表示部
3L・3C・3R リール
4L・4C・4R 表示窓
6 スタートレバー
40 ホッパー
71 主制御回路
73 サブマイクロコンピュータ
97 図柄
105 リール間液晶表示装置
181 リール間画像制御回路
2a パネル表示部
3L・3C・3R リール
4L・4C・4R 表示窓
6 スタートレバー
40 ホッパー
71 主制御回路
73 サブマイクロコンピュータ
97 図柄
105 リール間液晶表示装置
181 リール間画像制御回路
Claims (3)
- 遊技の開始を指令する遊技開始指令手段と、
複数の図柄を変動表示可能であると共に、これら図柄の2以上を所定位置に停止表示可能な図柄表示手段と、
前記遊技の開始と遊技状態とに基づいて内部当籖役を抽籖により決定する内部当籖役決定手段と、
前記内部当籖役に基づいて前記図柄の変動表示が停止表示された結果が所定の停止態様である場合に、遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
前記停止表示された図柄間で表示するように配設された表示手段と、
前記表示手段に対して前記遊技に関連する演出データを表示させるように制御する表示制御手段と
を有することを特徴とする遊技機。 - 前記図柄表示手段は、
外周面に複数の図柄が配置され、回転可能に軸支されたリールと、
前記リールの図柄の内の2以上を外部に表示する表示窓を備えた表示パネルとを有しており、
前記表示手段は、前記表示パネルに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記表示制御手段は、前記内部当籖役が遊技価値を付与する可能性がある役である場合、該内部当籖役に当籖したことを報知する演出を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005341446A JP2007143796A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005341446A JP2007143796A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007143796A true JP2007143796A (ja) | 2007-06-14 |
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ID=38205922
Family Applications (1)
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JP2005341446A Pending JP2007143796A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | 遊技機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007143796A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016146863A (ja) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | 株式会社三共 | スロットマシン |
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JP2001087456A (ja) * | 2000-09-01 | 2001-04-03 | Namco Ltd | ゲーム装置の表示方法及びゲーム装置 |
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-
2005
- 2005-11-28 JP JP2005341446A patent/JP2007143796A/ja active Pending
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