JP2008154875A - 遊技機 - Google Patents

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信人 平松
Kaoru Tsunoda
薫 角田
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Abstract

【課題】遊技機内部の温度上昇による駆動モータ自体、及び、基板上の回路部品への熱による影響を恒常的に解消することができる遊技機を提供する。
【解決手段】複数の図柄を変動表示させるリール3L・3C・3Rを回転可能に備えた図柄表示手段150に一体的に取り付けられたファン160を備え、単位遊技の実行外において、遊技機内部の内部温度を検出する温度センサー200が検出した内部温度が、設定温度以上であれば、リール3L・3C・3Rを回転させるように図柄表示手段150を制御し、設定温度未満であれば、前記リールの回転を停止させるように図柄表示手段150を制御する図柄表示制御手段を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機内部の温度上昇による駆動モータ自体、及び、基板上の回路部品への熱による影響を恒常的に解消することができるパチスロ機やパチンコ機、その他の遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機は、駆動モータの内部及び回路部品に電流を流す状態ができるため、熱が発生する。このため、駆動モータ及び回路部品が、遊技機内部の熱源ともなり、遊技機内部の温度が上昇し、駆動モータ自体の自然冷却を妨げ、また、基板上の回路部品へ影響を及ぼす場合がある。これらを回避するために、リールのドラム内側にファンを付けリールの回転による遊技機内部の熱の対流により、遊技時においてのみ遊技機内部の熱を冷却するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−225342号公報
しかし、上記の従来の遊技機では単位遊技実行中においてのみファン付リールが回転し遊技機内部の駆動モータ及び回路部品は冷却されたが、単位遊技の実行外においては遊技機内部の駆動モータ及び回路部品を冷却できず、恒常的な遊技機内部の温度上昇に対応できない問題点があった。
そこで、本発明の目的は、遊技機内部の温度上昇による駆動モータ自体、及び、基板上の回路部品への熱による影響を恒常的に解消することができる遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明は、筐体と、前記筐体内に設けられ、複数の図柄を変動表示させるリールを回転可能に備えた図柄表示手段と、前記筐体内に設けられ、前記リールの回転及び停止により前記図柄の変動表示を開始させた後に停止させた結果が所定の停止態様である場合に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、前記リールに一体的に取り付けられたファンと、前記筐体内の内部温度を検出する温度センサーと、単位遊技の実行外において、前記温度センサーが検出した内部温度が、設定温度以上であれば、前記リールを回転させるように前記図柄表示手段を制御し、設定温度未満であれば、前記リールの回転を停止させるように前記図柄表示手段を制御する図柄表示制御手段を有している。
上記の構成によれば、単位遊技の実行外において、温度センサーが検出した内部温度が、設定温度以上であれば、図柄表示手段を実行するよう制御し、リールを回転させることにより、リールに一体的に取り付けられたファンを回転させることができる。
これにより、単位遊技実行中だけでなく、前記単位遊技の実行外であっても筐体内の温度上昇に対応して、筐体内の空気を攪拌し対流させて筐体内の内部温度を均一化することができ、筐体内の前記遊技価値付与手段を構成する回路部品周辺の熱の偏りを解消でき熱による前記回路部品への影響を軽減することができる。
また、本発明は前記図柄表示制御手段が、前記設定温度を異なる値で複数有し、これら設定温度に対応付けられた回転速度で前記リールを回転させるように図柄表示手段を制御する図柄表示制御手段を有してもよい。
上記構成によれば、設定温度を異なる値で複数有することによって、回転速度を調整することができるため、回路部品周辺の熱の偏りを段階的に解消することができる。
また、本発明はリールを複数有する場合に、前記図柄表示制御手段が、前記設定温度を異なる値で複数有し、これら設定温度に対応付けられたリールの数で回転させるように図柄表示手段を制御する図柄表示制御手段を有してもよい。
上記構成によれば、設定温度を異なる値で複数有することによって、回転させるリールの数を調整することができるため、回路部品周辺の熱の偏りを段階的に解消することができる。
本発明の実施の形態を図1ないし図10に基づいて以下に説明する。
本実施の形態にかかる遊技機は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作により変動表示を停止可能に構成されている。尚、遊技機は、コインやメダル、遊技球、トークン等の他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、メダルを用いるものとして説明する。
(遊技機1の機械的構成)
図1は、遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L・4C・4Rが設けられている。表示窓4L・4C・4Rは、上段の表示領域と中段の表示領域と下段の表示領域との3つに区分されている。各表示領域において、複数の種類からなる図柄97が変動表示及び停止表示されるようになっている。また、表示窓4L・4C・4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが設けられている。トップライン8bは、全表示窓4L・4C・4Rにおける上段の表示領域を通過するように設定されている。センターライン8cは、全表示窓4L・4C・4Rにおける中段の表示領域を通過するように設定されている。ボトムライン8dは、全表示窓4L・4C・4Rにおける下段の表示領域を通過するように設定されている。クロスダウンライン8aは、表示窓4Lの上段と表示窓4Cの中段と表示窓4Rの下段とを通過するように設定されている。クロスアップライン8eは、表示窓4Lの下段と表示窓4Cの中段と表示窓4Rの上段とを通過するように設定されている。
これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダル115を投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a・9b・9cの点灯で表示される。
ここで、入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役(例えば、後述の『上チリの小役』)に対応する一の図柄97(例えば、後述の「上チリ」)が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置(例えば、後述のBET数が「3」であれば左の表示窓4L内の位置)に停止表示されること、又は所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄97が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。
キャビネット2の内部には、図3・図4に示すように、リール3L・3C・3Rを回転させることにより図柄97を表示窓4L・4C・4R内で変動表示可能な図柄表示機構150が設けられている。図柄表示機構150は、3個のリール3L・3C・3Rを回転可能に横一列に備えている。尚、図柄表示機構150の詳細については後述する。各リール3L・3C・3Rの外周面には、複数の図柄97からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄97からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「下チリ」、「ベル」、「スイカ」、「Replay」、および「上チリ」の図柄97からなっている。各リールの図柄97は、表示窓4L・4C・4Rを通して観察可能にされている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。尚、上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBBやRBのボーナスが成立する入賞態様を意味する。
図1に示すように、表示窓4L・4C・4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、クレジット表示部19が設けられている。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダル115の数(以下『BET数』という)に応じて点灯する。ここで、本実施の形態では、一のゲームは、全てのリールが停止したときに終了する。1−BETランプ9aは、BET数が「1」で1本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が「2」で3本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が「3」で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。クレジット表示部19は、7セグメントLEDから成り、貯留されているメダル115の枚数を表示する。
表示窓4L・4C・4Rの右側には、当り表示ランプ(所謂WINランプ)17及び払出表示部18が設けられる。当り表示ランプ17は、基本的に、BB又はRBの入賞成立が実現可能となった後、BB又はRBの入賞が成立するまでの間、点灯する。ここで、BB及びRBを総称して、以下『ボーナス』という。払出表示部18は、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダル115の払出枚数を表示する。
パネル表示部2aの右側上部には、ボーナス遊技情報表示部20が設けられる。ボーナス遊技情報表示部20は、7セグメントLEDを備えており、後で説明するBB一般遊技状態におけるゲームの回数等を表示する。表示窓4L・4C・4Rの下方には、水平面の台座部10が配置されている。台座部10と表示窓4L・4C・4Rとの間には、液晶表示装置5が設けられている。
液晶表示装置5の右側には、メダル投入口22が設けられている。液晶表示装置5の左側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、及び最大BETスイッチ13が設けられている。1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル115のうちの1枚をゲームへの賭け枚数とする。2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダル115のうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数をゲームへの賭け枚数とする。これらのBETスイッチ11・12・13を操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダル115のクレジット/払出しを押しボタン操作で切替えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り替えにより、正面下部のメダル払出ロ15からメダル115が払出され、払出されたメダル115はメダル受部16に溜められる。C/Pスイッチ14の右側には、スタートレバー6が配置されている。スタートレバー6は、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられており、遊技者の操作により遊技開始指令信号を出力することによって、リール3L・3C・3Rを回転させ、表示窓4L・4C・4R内での図柄97の変動表示を開始させる。
キャビネット2の上部には、スピーカ21L・21Rが設けられている。スピーカ21L・21Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダル115の配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L・3C・3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。
また、遊技機1の内部には、図2に示すように、ホッパー40がリール3L・3C・3Rの下方に設けられている。ホッパー40は、メダル115を貯留するホッパータンクと、貯留されたメダル115を排出するホッパー本体とを備えている。ホッパー40は、遊技結果に基づいて所定枚数のメダル115を排出してドア部2bに開口したメダル払出口15を介してメダル受部16に投出するようになっている。温度センサー200がリール3L・3C・3Rの上方に設けられている。
(遊技機1の機械的構成:図柄表示機構150)
また、遊技機1の内部には、上述の図柄表示機構150が設けられている。図柄表示機構150は、複数の図柄97を外周面に有したリール3L・3C・3Rを備えている。図柄表示機構150は、リール3L・3C・3Rの一体的な取り扱いを可能にした回転リールユニットとして構成されている。円筒形状に形成された各リール3L・3C・3Rは、図3・図4に示すように、その内部には、駆動モータ49L・49C・49Rの回転軸にリールと一体的に構成されているファン160を備えている。リール帯156の外周面には、上述の図柄97からなる図柄列が描かれている。
リール本体3L・3C・3Rは、円筒形状に形成され、リール帯156が貼設される外周枠部151aと、円筒中心位置に配置された回転軸部151bと、回転軸部151bと外周枠部151aとを連結してリール本体3L・3C・3Rを補強する複数の補強部151cとを有している。各駆動モータ49L・49C・49Rはブラケット154に固設され回転駆動可能にされている。尚、各駆動モータ49L・49C・49Rは、DCモータやステッピングモータ等の各種のモータを用いることができる。これにより、各駆動モータ49L・49C・49Rの回転駆動力が各リール3L・3C・3Rに伝達され、回転軸部151bを回転中心として外周枠部151aを回転させることによって、リール帯156の回転により図柄列(図柄97)を回転表示させるようになっている。
また、ここで、ファン160は、各駆動モータ49L・49C・49Rの回転軸部151bに直接固定されて、回転軸部151bを介して、駆動モータ49L・49C・49Rの回転駆動力を伝達するようにしても良い。
また、ファン160は、駆動モータ49L・49C・49Rの回転軸部151bに直接固定されずに、駆動モータモータ49L・49C・49Rの回転駆動力がリール150に伝達されて、このリール150を介して回転駆動力がファン160に伝達されるように形成しても良いものである。
(遊技機1の電気的構成:主制御回路71)
上記のように構成された遊技機1は、図5に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籖テーブルに基づいて、内部当籖役を決定するようになっている。
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(BETランプ9a・9b・9c、WINランプ17)と、各種表示部(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)と、メダル115を収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダル115を払い出す上述のホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、2−BETスイッチ12S、最大BETスイッチ13S、C/Pスイッチ14S、リール停止信号回路46、払出完了信号回路51がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じて停止信号を発生する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40sの計数値(ホッパー40から払出されたメダル115の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
また、主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダル115の枚数等が格納される。一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籖テーブルや停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルと、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。尚、ROM32に格納された各種のデータテーブルの詳細については後述する。また、ROM32には、後述の各処理ルーチンを実行するプログラム等が格納されている。
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、図6に示すように、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表
示装置5の表示制御、スピーカ21L・21Rからの音の出力制御及びLEDランプ29の出力制御等の演出を行うように構成されている。
また、副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路81を備えていると共に、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路77を備えている。
上記のサブマイクロコンピュータ73は、サブCPU74と、副基板側記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを有している。ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、プログラムROM75は、リールの回転処理を実行させる条件である設定温度データを格納していると共に、サブCPU74で実行する処理ルーチン、図8に示す図柄表示制御手段の処理ルーチン、図9に示すリールの回転速度調整機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチン、図10に示す回転させるリールの数を調整できる機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチン等の制御プログラムを格納している。即ち、プログラムROM75は、コマンド処理ルーチン等を制御プログラムとして格納している。コマンド処理ルーチンは、主制御回路71から送信された制御指令(コマンド)に従って遊技の演出を実施させるようになっている。図8に示す図柄表示制御手段の処理ルーチン、図9に示すリールの回転速度調整機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチン、図10に示す回転させるリールの数を調整できる機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチンは、温度センサー200が検出した内部温度が、設定温度以上であれば、リールを回転させるように図柄表示手段を制御し、設定温度未満であれば、リールの回転を停止させるように図柄表示手段を制御する処理を実施させるようになっている。
また、画像制御回路81は、画像制御IC82、画像制御ワークRAM83、画像ROM86、及びビデオRAM87で構成される。画像制御IC82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムを画像制御IC82で実行するときの一時記憶手段(バッファ)として構成される。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC82で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。尚、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
また、副制御回路72は、遊技の演出に使用される演出音等となる可聴信号を出力する音源IC78と、音源IC78から出力された可聴信号を増幅するパワーアンプ79とを有している。そして、パワーアンプ79は、スピーカ21L・21Rに接続され、これらのスピーカ21L・21Rから演出音となる可聴音を出射させるようになっている。
さらに、副制御回路72は、センサー入力回路98、モータ駆動回路201を有している。センサー入力回路98は、温度センサー200に接続されている。モータ駆動回路201は、ステッピングモータ49L・49C・49Rに接続されており、ステッピングモータ49L・49C・49Rを回転駆動するようになっている。
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RB遊技状態』及び『BB一般遊技状態』からなる3種類の遊技状態を出現させる。これら「3種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籖する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籖する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籖と入賞成立との関係により区別される。
各遊技状態の特徴、即ち、各遊技状態において内部当籖する役の種類、その確率及び各遊技状態におけるリール3L・3C・3Rの停止制御(入賞する可能性のある役の種類等)については後述する。また、各遊技状態間の移行は、ボーナス図柄の組合せが入賞ライン上に表示されたとき等により移行する。
BBの入賞は、一般遊技状態において「青7−青7−青7」又は「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。BBの入賞が成立した後、遊技状態がBB一般遊技状態となる。RBの入賞は、一般遊技状態において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶこと、又はBB一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。BB一般遊技状態においてRBの入賞が成立することを、一般に『JACIN』と称する。RBの入賞が成立した後、遊技状態がRB遊技状態となる。
再遊技は、一般遊技状態において「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技が成立すると、投入したメダル115の枚数と同数のメダル115が自動投入されるので、遊技者はメダル115を消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、一般遊技状態及びBB一般遊技状態では、『上チリの小役』、『下チリの小役』、『ベルの小役』、及び『スイカの小役』の入賞成立を実現することが可能である。尚、一般遊技状態においては、BBとRBと再遊技とベルの小役とスイカの小役と上チリの小役と下チリの小役とに入賞する可能性がある。そして、入賞成立が再遊技の場合、メダル115の払い出しはない。また、BB、RB、ベル、スイカ、上チリ、下チリの小役の場合、例えば、それぞれ15枚、15枚、10枚、3枚、1枚、7枚のメダル115が払い出される。
役物の入賞は、RB遊技状態において「Replay−Replay−Replay」、「赤7−Replay−Replay」又は「青7−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。役物の入賞成立回数が「8回」となったとき、又は、12回の遊技が終了したとき、遊技状態が移行する。ここで、役物の入賞が成立する可能性のあるRB遊技状態のゲームは、一般に『JACゲーム』と称される。
(主制御回路71の動作)
上記の構成において、遊技機1の動作について説明する。
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図7のメインルーチンを実行することにより遊技を実施可能な状態になると共に、副制御回路72において図8の図柄表示制御手段の処理ルーチン等、図示しないリセットルーチン等をそれぞれ独立して実行することにより液晶表示装置5の演出画像の表示等を実施可能な状態になる。
具体的には、主制御回路71によりメインルーチン等が実行されると、図7に示すように、遊技開始時の初期化が行われた後(S1)、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容が消去される(S2)。
次に、投入メダルセンサ22SやBETスイッチ11・12・13からの入力があるまで待機状態となる。そして、入力があると、メダル投入信号を副制御回路72に送信する(S3)。この後、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かを判定する(S4)。スタートスイッチ6Sがオンされなければ(S4,NO)、S4を再実行し、スタートレバー6が操作されるまで待機する。スタートスイッチ6Sがオンされると(S4,YES)、リール回転処理に実行を移行し(S5)、続いて抽籖用の乱数を抽出する(S6)。そして、遊技状態監視処理を実行することによって、今回のゲームにおける遊技状態を確認する(S7)。
今回のゲームの遊技状態が確認されると、図示しない確率抽籖テーブルに基づく確率抽籖処理において遊技状態に対応した内部当籖役が抽籖され(S8)、選択された内部当籖役の情報が副制御回路72に格納される。内部当籖役を決定すると、停止テーブル群選択処理が実行される(S9)。そして、リール回転停止処理が実行され、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングや自動停止タイマの値が「0」になったタイミングで滑りコマ数が決定された後、滑りコマ数分、リールが回転されてから停止される(S10)。この後、入賞判定(入賞検索)により表示窓4L・4C・4Rの図柄97の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)が識別され(S11)、遊技状態に応じてメダル115のクレジット又は払出しが行われる(S12)。尚、入賞役がBB又はRBであると判定された場合には、BB一般遊技状態又はRB遊技状態の発生が行われる。
次に、現在の遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かが判定される(S13)。遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態でない場合には(S13,NO)、S2が再実行される。一方、S13において、遊技状態がBB一般遊技状態又はRB遊技状態である場合には(S13,YES)、ボーナスの『遊技数チェック処理』が行われる(S14)。この後、ボーナスの終了時であるか否かが判定され(S15)、ボーナスの終了時でないと判定された場合には(S15,NO)、S2が再実行される一方、ボーナスの終了時であると判定された場合には(S15,YES)、ボーナス終了信号が副制御回路72に出力された後(S16)、S2が再実行される。
(副制御回路72の動作)
以上のようにして、遊技が実施されている場合等において、副制御回路72においては、図示しないリセットルーチンを実行することにより液晶表示装置5に対して演出画像を画面表示する。例えば、遊技の中断中であれば、デモ画面が演出画像として液晶表示装置5に表示され、遊技中であれば、遊技状態に応じた演出画像が液晶表示装置5に表示される。
(副制御回路72の動作:図柄表示制御手段)
副制御回路72においては、図8の図柄表示制御手段処理ルーチンを実行することによって、図柄表示制御手段の処理が行われる。
具体的には、図柄表示制御手段の処理ルーチンは、まず、遊技機において単位遊技中か否かを判定し(A1)、単位遊技中であれば(A1,YES)、本ルーチンを終了する。一方、単位遊技中でなければ(A1,NO)、内部温度がROM75に格納した設定温度データ以上か否か(A2)の判定を行う。そして、設定温度データ以上でなければ(A2、NO)、本ルーチンを終了する。一方。設定温度データ以上であれば(A2、YES)、リール回転処理(A3)を行う。その後、BETされたか否かを判定し、BETされれば(A4、YES)、リール回転停止処理を行う(A6)。一方、BETされなければ(A4、NO)、内部温度が設定温度未満か否かの判定を行う(A5)。そして、設定温度未満でなければ(A5、NO)、A4から再実行する。一方、設定温度未満であれば(A5、YES)、リール回転停止処理を行い(A6)、本ルーチンを終了する。
(副制御回路72の動作:回転速度調整機能を備えた図柄表示制御手段)
請求項2記載の発明は請求項1記載の発明の特徴に加え、副制御回路72において、図9のリールの回転速度調整機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチンを実行することによって、図柄表示制御手段の処理が行われる。これは、温度センサー200で検出した内部温度がROM75に格納された複数の設定温度データに該当した場合に、その設定温度に対応付けられた回転速度でリール回転処理を行わせるものである。
具体的には、リールの回転速度調整機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチンは、まず、遊技機において単位遊技中か否かを判定し(B1)、単位遊技中であれば(B1,YES)、本ルーチンを終了する。一方、単位遊技中でなければ(B1,NO)、内部温度が第1設定温度以上か否か(B2)の判定を行う。そして、設定温度以上でなければ(B2、NO)、本ルーチンを終了する。一方、設定温度以上であれば(B2、YES)、内部温度が第1設定温度以上第2設定温度未満か否か(B3)の判定を行う。そして、第1設定温度以上第2設定温度未満であれば(B3、YES)、上記設定温度に対応付けられた第1段階速度でのリール回転処理を行う(B5)。一方、内部温度が第1設定温度以上第2設定温度未満でなければ(B3、NO)、内部温度が第2設定温度以上第3設定温度未満か否かの判定を行う(B4)。そして、第2設定温度以上第3設定温度未満であれば(B4、YES)、上記設定温度に対応付けられた第2段階速度でのリール回転処理を行う(B6)。一方、内部温度が第2設定温度以上第3設定温度未満でなければ(B4、NO)、上記設定温度に対応付けられた第3段階速度でのリール回転処理を行う(B7)。その後、BETされたか否かを判定し(B8)、BETされれば(B8、YES)、リール回転停止処理を行う(B10)。一方、BETされなければ(B8、NO)、内部温度が第1設定温度未満か否かの判定を行う(B9)。そして、設定温度未満でなければ(B9、NO)、B3から再実行する。一方、設定温度未満であれば(B9、YES)、リール回転停止処理を行い(B10)、本ルーチンを終了する。
(副制御回路72の動作:リールの数を調整できる機能を備えた図柄表示制御手段)
請求項3記載の発明は請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、副制御回路72において、図10の回転させるリールの数を調整できる機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチンを実行することによって、図柄表示制御手段の処理が行われる。これは、温度センサー200で検出した内部温度がROM75に格納された複数の設定温度データに該当した場合に、その設定温度に対応付けられたリール数でリール回転処理を行わせるものである。
具体的には、回転させるリールの数を調整できる機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチンは、まず、遊技機において単位遊技中か否かを判定し(C1)、単位遊技中であれば(C1,YES)、本ルーチンを終了する。一方、単位遊技中でなければ(C1,NO)、内部温度が第1設定温度以上か否か(C2)の判定を行う。そして、設定温度以上でなければ(C2、NO)、本ルーチンを終了する。一方、設定温度以上であれば(C2、YES)、内部温度が第1設定温度以上第2設定温度未満か否か(C3)の判定を行う。そして、第1設定温度以上第2設定温度未満であれば(C3、YES)、上記設定温度に対応付けられたリール3Lの一つのリールでリール回転処理を行う(C5)。一方、内部温度が第1設定温度以上第2設定温度未満でなければ(C3、NO)、内部温度が第2設定温度以上第3設定温度未満か否かの判定を行う(C4)。そして、第2設定温度以上第3設定温度未満であれば(C4、YES)、上記設定温度に対応付けられたリール3L・3Cの二つのリールでリール回転処理を行う(C6)。一方、内部温度が第2設定温度以上第3設定温度未満でなければ(C4、NO)、上記設定温度に対応付けられたリール3L・3C・3Rの三つのリールでリール回転処理を行う(C7)。その後、BETされたか否かを判定し(C8)、BETされれば(C8、YES)、リール回転停止処理を行う(C10)。一方、BETされなければ(C8、NO)、内部温度が第1設定温度未満か否かの判定を行う(C9)。そして、設定温度未満でなければ(B9、NO)、C3から再実行する。一方、設定温度未満であれば(C9、YES)、リール回転停止処理を行い(C10)、本ルーチンを終了する。
(本実施形態の概要)
以上のように、本実施形態における遊技機は、筐体1と、筐体内1に設けられ、複数の図柄97を変動表示させるリール3L・3C・3Rを回転可能に備えた図柄表示手段150と、筐体内に設けられ、リール3L・3C・3Rの回転及び停止により図柄97の変動表示を開始させた後に停止させた結果が所定の停止態様である場合に遊技価値を付与する遊技価値付与手段(主制御回路71、ホッパー40等)と、リール3L・3C・3Rに一体的に取り付けられたファン160と、筐体内1の内部温度を検出する温度センサー200と、単位遊技の実行外に、温度センサー200が検出した内部温度が、設定温度以上であれば、リール3L・3C・3Rを回転させるように図柄表示手段150を制御し、設定温度未満であれば、リール3L・3C・3Rの回転を停止させるように図柄表示手段150を制御する図柄表示制御手段(副制御回路72、サブマイクロコンピュータ73等)とを有した構成にされている。
上記の構成によれば、単位遊技の実行外において、温度センサー200が検出した内部温度が、設定温度以上であれば、図柄表示手段150を実行するよう制御し、リール3L・3C・3Rを回転させることにより、リール3L・3C・3Rに一体的に取り付けられたファン160を回転させることができる。
これにより、単位遊技実行中だけでなく、単位遊技の実行外であっても筐体内1の温度上昇に対応して、筐体内1の空気を攪拌し対流させて筐体内1の内部温度を均一化することができ、筐体内1の遊技価値付与手段を構成する回路部品(主制御回路71、副制御回路72、サブマイクロコンピュータ73、ステッピングモータ49L・49C・49R等)周辺の熱の偏りを解消でき熱による回路部品等への影響を軽減することができる。
また、本実施形態において、遊技機は、図柄表示制御手段150が、設定温度を異なる値で複数有し、これら設定温度に対応付けられた回転速度で前記リールを回転させるように図柄表示手段150を制御する図柄表示制御手段を有している(リールの回転速度調整機能を備えた図柄表示制御手段:図9参照)。
上記構成によれば、設定温度を異なる値で複数有することによって、回転速度を調整することができるため、回路部品(主制御回路71、副制御回路72、サブマイクロコンピュータ73、ステッピングモータ49L・49C・49R等)周辺の熱の偏りを段階的に解消することができる。
また、本実施形態において、遊技機は、リール(3L・3C・3R等)を複数有し、図柄表示制御手段150が、設定温度を異なる値で複数有し、これら設定温度に対応付けられたリールの数で回転させるように図柄表示手段を制御する図柄表示制御手段を有している(回転させるリールの数を調整できる機能を備えた図柄表示制御手段:図10参照)。
上記構成によれば、設定温度を異なる値で複数有することによって、回転させるリールの数を調整することができるため、回路部品(主制御回路71、副制御回路72、サブマイクロコンピュータ73、ステッピングモータ49L・49C・49R等)周辺の熱の偏りを段階的に解消することができる。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機1は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
即ち、遊技機は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籖役として決定する内部当籖役決定手段と、内部当籖役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行なう表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籖役決定手段が内部当籖役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籖役として持ち越す内部当籖役持越手段と、内部当籖役決定手段が内部当籖役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籖役とする蓄積特定役当籖手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籖役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籖役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籖役決定手段』は、内部当籖役抽籖手段、内部当籖役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籖手段等から構成されている。
尚、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組合せの表示(『777』『776』等)、複数の図柄のうちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
『予告態様』は、所定の内部当籖役または特定の内部当籖役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籖?』、『ボーナス当籖?』、『遊技手順ナビゲート機能当籖?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籖役または特定の内部当籖役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籖役または特定の内部当籖役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籖?』等の文字も含む。
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB,RB,SB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB,RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組合せられたもの等を含む。
『内部当籖役』は、複数の役から内部当籖役決定手段により内部当籖役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籖役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル115、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル115、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籖役決定手段が小役を内部当籖役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籖役決定手段が小役を内部当籖役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籖役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籖役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籖役決定手段が決定した内部当籖役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籖役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
例えば、上述の内部当籖役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダル115が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダル115の投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダル115が遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダル115の投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施の形態のパチスロ機の動作状態を示す説明図。 遊技機の内部の構成を示す斜視図。 回転リールユニットを示す斜視図。 ファン付きリールの一部を示す斜視図。 主制御回路のブロック図。 副制御回路のブロック図。 メインルーチンのフローチャート。 図柄表示制御手段の処理ルーチンのフローチャート。 リールの回転速度調整機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチンのフローチャート。 回転させるリールの数を調整できる機能を備えた図柄表示制御手段の処理ルーチンのフローチャート。
符号の説明
1 遊技機
3L・3C・3R リール
49L・49C・49R ステッピングモータ
71 主制御回路
72 副制御回路
73 サブマイクロコンピュータ
75 プログラムROM
150 図柄表示機構
160 ファン
200 温度センサー

Claims (3)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に設けられ、複数の図柄を変動表示させるリールを回転可能に備えた図柄表示手段と、
    前記筐体内に設けられ、前記リールの回転及び停止により前記図柄の変動表示を開始させた後に停止させた結果が所定の停止態様である場合に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
    前記リールに一体的に取り付けられたファンと、
    前記筐体内の内部温度を検出する温度センサーと、
    単位遊技の実行外において、前記温度センサーが検出した内部温度が、設定温度以上であれば、前記リールを回転させるように前記図柄表示手段を制御し、設定温度未満であれば、前記リールの回転を停止させるように前記図柄表示手段を制御する図柄表示制御手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記図柄表示制御手段は、前記設定温度を異なる値で複数有し、これら設定温度に対応付けられた回転速度で前記リールを回転させること
    を特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記リールを複数有する遊技機において、前記図柄表示制御手段が、前記設定温度を異なる値で複数有し、これら設定温度に対応付けられた前記リールの数で回転させること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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JP2018196424A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 株式会社三共 遊技機
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