JPWO2009048052A1 - 回路保護装置及び電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

電気接続箱10は、電源Bに接続されるFET32と、FET32に接続されて、FET32と負荷Lとを接続する基板側導電路18と、基板側導電路18に対して電気的に且つ伝熱的に接続されると共にPN接合を含むダイオード素子Dと、ダイオード素子Dの入出力端子25,26間の電圧降下値が閾値よりも大きいか否かを判断し、電圧降下値が閾値よりも小さいと判断された場合にはFET32にオフ指令信号を出力するCPU19とを備える。

Description

本発明は、回路保護装置及び電気接続箱に関する。
従来より、回路に流れる異常電流を検出して回路を保護する回路保護装置としては、特許文献1のものが知られている。このものは、電源と負荷との間に接続される半導体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子に制御信号を出力する保護回路とを備えてなる。半導体スイッチ素子と負荷との間は電線を介して接続されている。保護回路においては、半導体スイッチ素子の破損を防止するための閾値電流が設定されている。保護回路は、例えば負荷がショートして半導体スイッチ素子と負荷との間に上記の閾値電流を超える過電流が流れようとすると、半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力し、半導体スイッチ素子をオフ状態に制御する。これにより、半導体スイッチ素子の破損を防止できる。
特開平4−334640号公報
ところで、電線の絶縁被覆が経年劣化したりすること等により、半導体スイッチ素子の破損を防止するための閾値電流より小さく、且つ通常の通電時に比べて大きな電流が流れる、いわゆるレアショートが発生する場合がある。この場合、従来技術の構成によれば、電線に流れる電流は閾値電流以下であるため、保護回路は半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力しない。すると、電線には比較的大きな電流が流れ続ける結果、芯線から発生した熱が電線にこもり、電線の絶縁被覆がさらに劣化していくおそれがある。
上記の問題を解決するため、電線に温度検知素子を配設し、この温度検出素子を異常判定回路に接続し、電線の温度が閾値を超えた場合には、半導体スイッチ素子をオフ状態に制御することが考えられる。
しかしながら一般的に、1つの温度検出素子は、この温度検出素子から導出された2つの導電路により異常判定回路と接続される。このため、温度検出素子に倍する数の導電路が別途必要となるので、回路保護装置の構成が全体として複雑になるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、構成の簡素化された回路保護装置を提供することを目的とする。
本発明は、回路保護装置及び電気接続箱であって、電源に接続される半導体スイッチ素子と、前記半導体スイッチ素子に接続されて、前記半導体スイッチ素子と負荷とを接続する導電路と、前記導電路に対して電気的に且つ伝熱的に接続されると共にPN接合を含む半導体素子と、前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値が閾値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記電圧降下値が前記閾値よりも小さいと判断された場合には前記半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力する制御手段と、を備える。
なお、半導体素子が導電路に対して伝熱的に接続されるとは、導電路から半導体素子に熱伝達されて、導電路の温度と半導体素子の温度とが略同じになるような状態で、半導体素子が導電路に接続されていることをいう。
通常、温度を検出するための素子と判断手段とは、素子から導出される2本のリード線により接続される。本発明によれば、半導体素子は、導電路と、判断手段とに接続される。これにより、半導体素子のリード線の一方を、導電路で兼ねることができるから、回路保護装置の構成を簡素化できる。
本発明によれば、回路保護装置及び電気接続箱の構成を簡素化できる。
図1は、本発明の実施形態1に係る電気接続箱を示す側断面図である。 図2は、ダイオード素子と分岐路との接続構造を示す要部拡大平面図である。 図3は、電気接続箱の電気的構成を示すブロック図である。 図4は、通断電処理を示すフローチャートである。 図5は、温度−電圧データの内容を示すグラフである。 図6は、実施形態2に係る電気接続箱の電気的構成を示すブロック図である。 図7は、通断電処理を示すメインフローチャートである。 図8は、初期処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態3に係る電気接続箱の電気的構成を示すブロック図である。 図10は、通断電処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10...電気接続箱
12...回路基板
15...電線(導電路)
16...雌端子金具(導電路)
18...基板側導電路(導電路)
19...CPU(判断手段、制御手段)
21...分岐路(導電路)
23...雄タブ(導電路)
32...FET(半導体スイッチ素子)
33...ROM(記憶装置)
45...スイッチ素子
D...ダイオード素子(半導体素子)
<実施形態1>
本発明に係る回路保護装置を車両用の電気接続箱10に適用した実施形態1を図1ないし図5を参照して説明する。本実施形態は、電源Bと、ランプ、オーディオ等の負荷Lとの間に配されて、負荷Lの通電、及び断電を制御する。
図1に示すように、電気接続箱10は、ケース11内に回路基板12を収容してなる。ケース11にはコネクタ13が配されている。コネクタ13には相手側コネクタ14が嵌合可能になっている。相手側コネクタ14には、電線15(導電路に相当)に接続された雌端子金具16(導電路に相当)が収容されている。電線15は負荷Lと接続されている。
回路基板12は、回路基板12に形成された保持部17に、例えば、接着、ネジ止め等の公知の手法により保持されている。回路基板12にはプリント配線技術により基板側導電路18(導電路に相当)が形成されている。回路基板12には、CPU19が実装されて、基板側導電路18と接続されている。また、回路基板12には、FET32(半導体スイッチ素子に相当)が実装されて、基板側導電路18と接続されている。
基板側導電路18は複数に分岐する分岐路21を備える(図3参照)。図2に示すように、回路基板12には、分岐路21と接続されて、スルーホール22(導電路に相当)が形成されている。スルーホール22内には金属製の雄タブ23(導電路に相当)の一方の端部が挿通されて、はんだ付け等により接続されている。図1に示すように、雄タブ23の他方の端部は回路基板12の板面に沿う方向に曲げ形成されて、コネクタ13の奥壁を貫通している。雄タブ23の他方の端部はコネクタ13内に位置しており、上述した雌端子金具16と接続可能になっている。これにより、分岐路21は負荷Lと電気的に接続される。
図2に示すように、分岐路21のうち,スルーホール22近傍には、他の領域よりも幅寸法が小さく設定された幅狭部24(易発熱部に相当)が形成されている。この幅狭部24は、分岐路21における他の領域よりも幅寸法が小さく設定されているので、他の領域と比べて、通電時に発熱しやすくなっている。分岐路21のうち、幅狭部24と、スルーホール22との間の領域には、PN接合を含むダイオード素子D(半導体素子に相当)の入力端子25が、例えばはんだ付け等により電気的に且つ伝熱的に接続されている。なお、ダイオード素子Dが分岐路21に対して伝熱的に接続されるとは、分岐路21からダイオード素子Dに熱伝達されて、分岐路21の温度とダイオード素子Dの温度とが略同じになるような状態で、ダイオード素子Dが分岐路21に接続されていることをいう。
また、ダイオード素子Dは、入力端子25が接続された基板側導電路18(分岐路21)の表面に重なるように配設されている。
ダイオード素子Dの出力端子26は、回路基板12上に形成されたランド27に接続されている。ランド27は分岐路21とは異なる基板側導電路18と接続されている。ダイオード素子Dの出力端子26が接続された基板側導電路18は、分岐路21よりも幅狭に形成されており、CPU19と接続されて、ダイオード素子Dから出力される信号をCPU19に伝達する信号導電路28とされる。信号導電路28は、基板側導電路18よりも全体として幅狭に形成されている。
図3に示すように、一つのダイオード素子Dには複数(本実施形態では2つ)のダイオード29が直列に接続されてなる。これにより、後述する電圧降下値を増幅することができる。本実施形態においては、ダイオード素子Dはモールドパッケージタイプである。ダイオード素子Dは、分岐路21から信号導電路28に向かう方向を順方向として接続される。
次に、電気接続箱10の電気的構成について説明する。図3は、電気接続箱10の電気的構成を示すブロック図である。
バッテリー等の電源Bは、電線15及びコネクタ13を介して電気接続箱10内の基板側導電路18に接続される。この基板側導電路18にはn個(nは自然数)のFET32が並列に接続される。この基板側導電路18はFET32のソース30に接続される。各FET32のドレイン31に接続された基板側導電路18は、複数に分岐して分岐路21を形成する。本実施形態では、P−chタイプのFETを用いたが、N−chタイプのFETを用いてもよい。なお、N−chタイプのものを用いる場合は、ソース30とドレイン31とが反転する。各分岐路21は、コネクタ13及び電線15を介して負荷Lに接続される。i番目(iは自然数)のFET32iには、Mi個(Miは自然数)の負荷Lが接続されている。なお、以下の説明においては、部材の符号の後に、i、Mi等の符号を付記して、これらの部材がi番目、又はMi番目であることを示す。
電源Bは、定電圧電源回路47を介してCPU19(制御手段、判断手段に相当)に接続される。CPU19は、ROM33(記憶手段に相当)に記憶された処理手順に従って、その処理結果をRAM34又は不揮発性メモリ35に記憶させながら、各構成要素を制御する。
また、CPU19は、詳細には図示しないが、FET32に流れる電流を検出する検出手段から、FET32に流れる電流値を取得する。この検出手段としては、FET32に接続されるセンスMOSFET、若しくはシャント抵抗、又はFET32のVdsを測定する測定手段等を用いることができる。CPU19は、例えばデッドショートが発生して、検出手段によりFET32に閾値電流を超える過電流が検出された場合には、FET32にオフ指令信号を出力する。これによりFET32が過電流により破損することを防止する。
また、FET32は、FET32自身に流れる電流を検知する検知手段と、この検知手段によりFET32に閾値を超える過電流が検知された場合に、FET32に流れる電流を遮断する遮断手段とを備えてもよい。
ROM33には、負荷Lを通電及び断電するための通断電処理の手順が記憶されている。また、ROM33には、ダイオード素子Dの入出力端子25,26間の電圧降下値(以下、電圧降下値ともいう)と、温度との相関を示す温度−電圧データ(データに相当)が記憶されている。
図5に温度−電圧データの内容の一部を示す。ダイオード素子Dの温度が上昇すると、電圧降下値は、直線的に減少する。このため、ダイオード素子Dを用いることで、広い温度領域において、ダイオード素子Dが接続された分岐路21の正確な温度測定が可能となる。
また、図5に示すように、同一の温度において、ダイオード素子Dの入力端子25に印加される電圧が8V、12V、16Vと次第に大きくなるにつれて、ダイオード素子Dに流れる電流が増加するため、電圧降下値は増加する。この温度−電圧データを用いて電圧降下値を補正することで、ダイオード素子Dの入力端子25に印加される電圧が変化した場合でも、分岐路21の温度を一層正確に測定可能となる。
不揮発性メモリ35には、i番目のFET32iのドレイン31に接続された分岐路21に異常があるか否かを示す異常フラグが記憶されている。分岐路2に異常がある場合には、異常フラグには1が入力され、分岐路2に異常がない場合には0が入力される。
CPU19は、n個のFET32に対応して、ECU等のn個の機器36と接続されている。また、CPU19は、n個のFET32に対応するn個の出力ポート37を備える。i番目の出力ポート37は、対応するi番目のFET32iのゲート38と接続されている。CPU19は、i番目の機器36iから、FET32iに通電するためのオン信号を受けて、i番目の出力ポート37iから、FET32iに対してオン指令信号を出力する。また、CPU19は、i番目の機器36iから、FET32iに通電するためのオフ信号を受けて、i番目の出力ポート37iから、FET32iに対してオフ指令信号を出力する。
基板側導電路18は、n個のFET32と接続されるために分岐された後、FET32に接続される前の領域においてさらに分岐され、CPU19に入力可能な電圧レベルに変換する電圧変換回路39を介して、CPU19に設けられたBポート40に接続される。Bポート40はA/D変換機能を有する。このBポート40は、n個のFET32に対応してn個設けられている。i番目のBポート40は、対応するFET32iのソース30と接続された基板側導電路18と接続されている。これにより、CPU19は、FET32iのソース30側の電圧を取得することができる。
FET32のドレイン31に接続された基板側導電路18は、ドレイン31と、ダイオード素子Dの入力端子25との間の位置において分岐され、電圧変換回路39を介して、CPU19に設けられたVポート41に接続される。Vポート41はA/D変換機能を有する。このVポート41は、n個のFET32に対応してn個設けられている。i番目のVポート41には、FET32iのドレイン31と接続された基板側導電路18と接続されている。これにより、CPU19は、ダイオード素子Dの入力端子25側の電圧を取得することができる。
上述したように、複数の分岐路21には、それぞれ、ダイオード素子Dが電気的に且つ伝熱的に接続されている。ダイオード素子Dは負荷Lに対して並列に接続されている。ダイオード素子Dの下流側の端子に接続された信号導電路28は、接続点42で一つにまとめて接続されて、電圧変換回路39を介して、CPU19に設けられたVcomポート43に接続される。Vcomポート43はA/D変換機能を有する。これにより、CPU19は、ダイオード素子Dの出力端子26側の電圧を取得することができる。
なお、本実施形態では、各Bポート40,Vポート41,Vcomポート43ごとに電圧変換回路39を設ける構成としたが、これに限られず、マルチプレクサ等のアナログ電圧切り替えスイッチを用いて1つのA/Dポートで検出する構成としてもよい。
また、CPU19は、n個のFET32に対応するn個の第1LED44と接続され、第1LED44の点滅を制御する。
例えば、電線15の絶縁被覆(図示せず)が経年劣化したりすること等により、FET32の破損を防止するための閾値電流より小さく、且つ通常の通電時に比べて大きな電流が流れる、いわゆるレアショートが発生する場合がある。この場合、電線15に流れる電流は閾値電流以下であるため、CPU19はFET32にオフ指令信号を出力しない。すると、電線15には比較的大きな電流が流れ続ける結果、芯線(図示せず)から発生した熱が電線15にこもり、電線15の絶縁被覆がさらに劣化していくおそれがある。
そこで、本実施形態においては、分岐路21に、ダイオード素子Dを電気的に且つ伝熱的に接続する構成とした。これにより、分岐路21の温度とダイオード素子Dの温度とを略同じにすることができる。この結果、ダイオード素子Dの入出力端子25,26間の電圧降下値の温度変化を検出することにより分岐路21の温度を算出できる。
そして、ダイオード素子Dの温度が閾値を超えた場合には、CPU19がFET32にオフ指令信号を出力する等の通断電処理を実行する構成とした。この結果、レアショート時に電線15が発煙することを抑制できる。
以下に、通断電処理について説明する。電気接続箱10では、CPU19の制御により以下に示す通断電処理を実行する。図4は、通断電処理の内容を示すフローチャートである。
CPU19は、通断電処理を開始すると、1番目から順に(S101)、i番目の機器36iからオン信号が入力されたか否かを判断する(S102)。CPU19は機器36iからオン信号が入力された場合には、不揮発性メモリ35から、i番目のFET32iに対応する異常フラグiを取得する(S103)。異常フラグiが0であった場合には(S104:NO)、CPU19はFET32iにオン指令信号を出力する。これによりCPU19は、FET32iのソース30とドレイン31との間を通電させ、FET32iのドレイン31に接続された複数の負荷LiM1ないし負荷LiMiに電力を供給させる。
続いて、S106において、CPU19は、Biポートから、FET32iのソース30側の電圧を取得する。また、CPU19は、Viポートから、ダイオード素子Di1ないしiMiの入力端子25側の電圧を取得する。また、CPU19は、Vcomポート43から、ダイオード素子Di1ないしダイオード素子DiMiの出力端子26側の合成電圧を取得する。
このとき、いずれかの導電路21でレアショートが発生していると、その導電路21の温度が上昇する。すると、レアショートが発生した導電路21に接続されたダイオード素子Dの温度は、他のダイオード素子Dよりも高くなる。これにより、電圧降下値が減少するので、レアショートが発生した導電路21に接続されたダイオード素子Dには、他のダイオード素子Dよりも大きな電流が流れる。このため、複数のダイオード素子Dの合成電圧としては、レアショートが発生した導電路21に接続されたダイオード素子Dの電圧降下値が支配的となる。
続いて、CPU19はROM33から温度−電圧データを取得する(S107)。CPU19は、ダイオード素子Dの入出力端子25,26間の電圧降下値を算出する。そして、CPU19は、ダイオード素子Dの入力端子25に印加された電圧と、温度−電圧データとに基づいて、入出力端子25,26間の電圧降下値を補正する。このとき、CPU19は制御手段として機能する。
CPU19は、補正された電圧降下値に基づいて、ダイオード素子Dの温度を算出する(S108)。
CPU19は合成電圧から判断されるダイオード素子Dの温度が閾値を超えたか否かを判断する(S109)。すなわち、CPU19は、ダイオード素子の電圧降下値(又は補正された電圧降下値)が所定の閾値よりも小さい場合には、ダイオード素子Dの温度が閾値を超えたと判断する。このとき、CPU19は判断手段として機能する。CPU19は、ダイオード素子Dの温度が閾値を超えた場合には(S109:YES)、FET32iにオフ指令信号を出力する(S115)。このとき、CPU19は制御手段として機能する。上述したように、合成電圧は、レアショートが発生した導電路21に接続されたダイオード素子Dの電圧降下値が支配的となっている。このため、CPU19は、レアショートが発生した導電路21に接続されたダイオード素子Dの温度が閾値を超えたか否かを判断することができるのである。
続いてCPU19は不揮発性メモリ35の、i番目の異常フラグに1を記憶させる(S116)。次にCPU19は、i番目の第1LED44iを点灯させることで、FET32iに接続された導電路に異常が発生したことをユーザに報知させる(S117)。
CPU19は、n番目の機器36nに至るまで上記の処理を繰り返す(S113:NO、S114)。CPU19は、n番目の機器36nについて上記の処理を実行した後(S113:YES)、再び1番目の機器36から上記の処理を繰り返す(S101)。
ダイオード素子Dの温度が閾値を超えない場合には(S109:NO)、CPU19は不揮発性メモリ35の異常フラグを0にする(S110)。
続いてCPU19は、i番目の機器36iからFET32iに対するオフ信号が入力されたか否かを判断し、機器36iからオフ信号が入力された場合には(S111、YES)、FET32iにオフ指令信号を出力する。これにより、CPU19は、FET32iに接続された負荷LiM1ないし負荷LiMiを断電させる。続いてCPU19はS113及びS114の処理を実行し、n番目の機器36に至るまで上記の処理を繰り返し、その後は1番目の機器36から再び上記の処理を繰り返す。
なお、CPU19は、機器36iからオン信号が入力されない場合には(S102:NO)、S113、S114を実行し、機器36iからオン信号が入力されるまで待機する。
また、CPU19は、S104にて異常フラグiが1であった場合には(YES)、S116を実行して異常情報を不揮発性メモリ35に書き込み、S117を実行してi番目の第1LED44iを点灯させる。その後の処理は上記と同様である。
通常、温度を検出するための素子とCPU19とは、素子から導出される2本のリード線により接続される。本実施形態によれば、ダイオード素子Dは、分岐路21と、CPU19に接続された信号導電路28とに接続されている。これにより、ダイオード素子D素子のリード線の一方を、分岐路21で兼ねることができるから、電気接続箱10の構成を簡素化できる。
また、本実施形態によれば、ダイオード素子Dは、回路基板12に実装されて、この回路基板12に形成された基板側導電路18(分岐路21)に接続されている。これにより、電気接続箱10の構成を簡素化できる。
また、本実施形態によれば、各FET32に対して複数の負荷Lが接続されている。これにより、1つのFET32により複数の負荷Lに対して通電又は断電を制御できるので、コスト低減を図ることができる。
また、図5に示すように、ダイオード素子Dの入出力端子25,26間の電圧降下値は、ダイオード素子Dの入力端子25に印加される電圧により変動する。この点に鑑み、本実施形態においては、ROM33に電圧降下値と温度との相関を示す温度−電圧データが記憶される構成とした。この温度−電圧データにより、ダイオード素子Dの入出力端子25,26間の電圧降下値を補正できるので、ダイオード素子Dの入力端子25に印加される電圧が変動した場合でも、正確な温度測定をすることができる。
また、図5に示すように、PN接合を含むダイオード素子Dの電圧降下値は、温度に対して比較的直線的に変化するので、広い温度領域において正確な判断をすることができる。
さらに、本実施形態においては、ダイオード素子Dの近傍に幅狭部24を設けた。この幅狭部24は他の基板側導電路18よりも発熱しやすい構成となっている。このため、例えばレアショートが発生した場合、幅狭部24の温度は他の部分よりも高くなる。この幅狭部24の近傍にダイオード素子Dは配設されているから、ダイオード素子Dは、確実にショートの発生を検知することができる。
また、1つのFET32に複数の負荷Lが接続されている場合に、負荷Lに流れる過電流を検知しようとすると、例えば、負荷Lに直列に抵抗を接続し、この抵抗を流れる電流を測定することが考えられる。
しかしながら、上記の方法によると、各負荷Lに対して抵抗を接続する必要がある。比較的に大きな電流が負荷に流れる場合には、抵抗の価格は比較的に高価なものとなる。このため、コストアップを招くという問題点がある。
また、正常時においても、負荷Lと直列に接続された抵抗には電流が流れるので、負荷Lに供給されるべき電力が抵抗において消費されてしまい、電力のロスが生じることも問題となる。
本実施形態においては、基板側導電路18に重ねるようにしてダイオード素子Dを配設して、温度変化に伴うダイオード素子Dの電圧降下を測定することにより、負荷Lに流れる過電流を検知するようになっている。これにより、比較的に高価な抵抗を用いる必要がないので、コストダウンを図ることができる。
また、図3に示すように、ダイオード素子Dは負荷Lに対して並列に接続されているので、負荷Lに供給されるべき電力のロスが抑制される。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6ないし図8によって説明する。本実施形態においては、図6に示すように、各ダイオード素子Dと、接続点42との間には、例えばFET等のスイッチ素子Sが配設されている。
CPU19は、スイッチ素子Sに対してオン指令信号及びオフ指令信号を出力することで、複数のダイオード素子Dのいずれか一つと、CPU19とを選択的に接続させる。このオン指令信号及びオフ指令信号が、選択信号に相当する。
また、CPU19は、全てのダイオード素子Dと対応して設けられた複数の第2LED46が接続されている。CPU19は、第2LED46の点滅を制御する。
上記以外の構成については、第1実施形態と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図7は、実施形態2に係る通断電処理のメインフローチャートである。CPU19は、通断電処理を開始すると、まず、初期処理(S201)を実行する。
図8に、初期処理のフローチャートを示す。CPU19は、S221からS227の処理を実行して、全てのスイッチ素子Sにオフ指令信号を出力する。これにより、CPU19は全てのスイッチ素子Sを断電させる。
続いて、CPU19は図4におけるS101からS105と同様の処理を実行する。CPU19は異常フラグが0であった場合には(S104:NO)、FET32iにオン指令信号を出力する(S105)。
続いて、CPU19は、1番目から順に(S202)、FET32iに接続されたスイッチ素子Sijにオン指令信号を出力する。これにより、ダイオード素子Dij(jは自然数)が、CPU19と選択的に接続される。
次にCPU19は、図4におけるS106からS107と同様の処理を実行する。CPU19は、補正された電圧降下値に基づいて、ダイオード素子Dijの温度を算出する(S204)。
CPU19はダイオード素子Dijの温度が閾値を超えたか否かを判断する(S205)。このとき、CPU19は判断手段として機能する。CPU19は、ダイオード素子Dijの温度が閾値を超えた場合には(S205:YES)、図4におけるS115からS117と同様の処理を実行する。
次に、CPU19は、第2LED46ijを点灯させる。これにより、CPU19は、ユーザに、どのダイオード素子Dijに接続された分岐路21に異常が発生しているかを報知させる。
CPU19は、n番目の機器36nに至るまで上記の処理を繰り返す(S113:NO、S114)。CPU19は、n番目の機器36について上記の処理を実行した後(S113:YES)、再び1番目の機器36から上記の処理を繰り返す(S101)。
ダイオード素子Dijの温度が閾値を超えない場合には(S205:NO)、CPU19はスイッチ素子Sijにオフ指令信号を出力する。これにより、CPU19は、ダイオード素子DijとCPU19との電気的な接続を切断させる。
続いて、CPU19は、上記処理を、FET32iに接続された、スイッチ素子S11からスイッチ素子SiMiに対して実行する(S207、S208)。
CPU19が、スイッチ素子SiMiに対して上記の処理を実行すると(S207:YES)、CPU19は、図4におけるS110からS112と同様の処理を実行する。続いてCPU19は図4におけるS113及びS114の処理を実行し、n番目の機器36に至るまで上記の処理を繰り返し、その後は1番目の機器36から再び上記の処理を繰り返す。
なお、CPU19は、S104にて異常フラグiが1であった場合には(YES)、S116を実行して異常情報を不揮発性メモリ35に書き込み、S117を実行してi番目の第1LED44iを点灯させる。その後の処理は上記と同様である。
本実施形態によれば、複数のダイオード素子Dijのいずれか一つをCPU19と接続し、そのダイオード素子Dijの電圧降下値が閾値よりも大きいか否かを、順次、判断することにより、複数の導電路21のうちいずれがレアショートしたのかを判別することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図9及び図10を参照しつつ説明する。本実施形態においては、図9に示すように、各ダイオード素子Dの下流側の端子に接続された信号導電路28は、電圧変換回路39を介して、CPU19に設けられたVDポート50に接続される。VDポート50は各ダイオード素子Dに対応して設けられている。詳細には、i番目のFETiの下流側であってMi番目の基板側導電路18に接続されたダイオード素子DiMiは、VDポート50iMiに接続される。各VDポート50はA/D変換機能を有する。これにより、CPU19は、ダイオード素子Dの出力端子26側の電圧を取得することができる。
上記以外の構成については、実施形態2と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図10は、実施形態3に係る通断電処理のフローチャートである。CPU19は、通断電処理を開始すると、図7におけるS101からS202までと同様の処理を実行する。CPU19は、S301において、Biポートから、FET32iのソース30側の電圧を取得する。また、CPU19は、Viポートから、ダイオード素子Di1ないしダイオード素子DiMiの入力端子25側の電圧を取得する。また、CPU19は、それぞれのVDポート50iMiから、ダイオード素子D11ないしダイオード素子DnMnのそれぞれの出力端子26側の電圧を取得する。
次に、CPU19は、図7におけるS107からS205までと同様の処理を実行する。CPU19は、ダイオード素子Dijの温度が閾値を超えた場合には(S205:YES)、図7におけるS115からS209までと同様の処理を実行する。
CPU19は、n番目の機器36nに至るまで上記の処理を繰り返す(S113:NO、S114)。CPU19は、n番目の機器36について上記の処理を実行した後(S113:YES)、再び1番目の機器36から上記の処理を繰り返す(S101)。
ダイオード素子Dijの温度が閾値を超えない場合には(S205:NO)、CPU19は、上記処理を、FET32iに接続された、ダイオード素子Di1からダイオード素子DiMiに対して実行する(S207、S208)。
CPU19が、ダイオード素子DiMiに対して上記の処理を実行すると(S207:YES)、CPU19は、図7におけるS110からS112と同様の処理を実行する。続いてCPU19は図7におけるS113及びS114の処理を実行し、n番目の機器36に至るまで上記の処理を繰り返し、その後は1番目の機器36から再び上記の処理を繰り返す。
本実施形態によれば、各ダイオード素子Dに接続されたスイッチ素子Sを省略できる。これにより、一層のコストダウンを図ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、半導体素子としてダイオード素子Dを用いる構成としたが、これに限られず、ツェナーダイオード、トランジスタ等、PN接合を含む半導体素子であれば、任意の素子を用いることができる。なお、ツェナーダイオードを用いる場合には、分岐路21から信号導電路28に向かう方向についてツェナーダイオードを逆方向に接続してもよい。また、トランジスタにおいては、例えばベース−エミッタ間電圧Vbeが閾値よりも大きいか否かを判断すればよい。
(2)本実施形態では、導電路は複数の分岐路21を有する構成としたが、これに限られず、1つの半導体スイッチ素子と、1つの負荷Lとを1つの導電路で接続し、この導電路に半導体素子を接続する構成としてもよい。
(3)本実施形態では、ダイオード素子Dの入力端子25に印加される電圧と、ダイオード素子Dの入出力端子25,26間の電圧降下値との相関を示す温度−電圧データを備えるROM33を備える構成としたが、これに限られず、例えば、定電圧回路によりダイオード素子Dの入力端子25に印加される電圧が一定に保持される場合には、電圧降下値の補正が不要となるので、温度−電圧データを用いて補正しなくてもよい。
(4)回路保護装置は、電気接続箱を含み、且つ、より広い装置を包含するものである。回路保護装置については、ケース11は省略可能である。本実施形態においては、本発明に係る回路保護装置を、車両に搭載される電気接続箱10に適用する構成を示したが、これに限られず、本発明に係る回路保護装置は任意の電気回路に適用できる。
(5)本実施形態においてはモールドパッケージタイプのダイオード素子Dを用いたが、ベアチップタイプのダイオード素子Dを用いてもよい。ベアチップダイオードは、モールドパッケージタイプのものに比べて外部からの熱を吸収しやすいので好ましい。
(6)本実施形態においては、ダイオード素子Dには2つのダイオード29が備えられる構成としたが、これに限られず、ダイオード素子Dには、1つ又は3つ以上のダイオード29が備えられる構成としてもよい。
(7)本実施形態においては、CPU19を判断手段としたが、これに限られず、判断手段は、アナログコンパレータにより構成してもよい。
(8)本実施形態においては、ダイオード素子Dは負荷Lに対して並列に接続される構成としたが、これに限られず、ダイオード素子Dを負荷Lに対して直列に接続し、ダイオード素子Dの両端の電圧を検知するための分岐路を設け、この分岐路をCPU19に接続する構成としてもよい。
(9)実施形態2におけるスイッチ素子Sとしては、半導体リレー、機械式リレー等、必要に応じて任意のスイッチ素子を用いることができる。

Claims (12)

  1. 電源に接続される半導体スイッチ素子と、前記半導体スイッチ素子に接続されて、前記半導体スイッチ素子と負荷とを接続する導電路と、前記導電路に対して電気的に且つ伝熱的に接続されると共にPN接合を含む半導体素子と、前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値が閾値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記電圧降下値が前記閾値よりも小さいと判断された場合には前記半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力する制御手段と、を備える回路保護装置。
  2. 前記導電路は複数に分岐された分岐路を備え、複数の前記分岐路にはそれぞれ前記負荷及び前記半導体素子が接続されており、前記判断手段は複数の前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値のいずれか一つが前記閾値よりも大きいか否かを判断し、前記制御手段は前記判断手段により複数の前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値のいずれか一つが前記閾値よりも小さいと判断された場合に前記半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力する請求の範囲第1項に記載の回路保護装置。
  3. 複数の前記半導体素子と前記判断手段との間には、前記制御手段から出力される選択信号を受けて、複数の前記半導体素子のいずれか一つを前記判断手段と選択的に接続するスイッチ素子が配設されている請求の範囲第2項に記載の回路保護装置。
  4. 前記半導体素子の入力端子に印加される電圧と前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値との相関を示すデータが記憶された記憶手段を備え、前記制御手段は、前記半導体素子の入力端子に印加された電圧及び前記データに基づいて、前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値を補正して、補正された前記電圧降下値を前記判断手段に出力し、前記判断手段は補正された前記電圧降下値が閾値よりも大きいか否かを判断し、前記制御手段は、前記判断手段により、補正された前記電圧降下値が前記閾値よりも小さいと判断された場合には前記半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力する請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか一項に記載の回路保護装置。
  5. 前記半導体素子は、前記負荷に対して並列に接続されている請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか一項に記載の回路保護装置。
  6. 電源に接続される半導体スイッチ素子と、前記半導体スイッチ素子に接続されて、前記半導体スイッチ素子と負荷とを接続する導電路と、前記導電路に対して電気的に且つ伝熱的に接続されると共にPN接合を含む半導体素子と、前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値が閾値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記電圧降下値が前記閾値よりも小さいと判断された場合には前記半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力する制御手段と、を備える電気接続箱。
  7. 前記導電路は複数に分岐された分岐路を備え、複数の前記分岐路にはそれぞれ前記負荷及び前記半導体素子が接続されており、前記判断手段は複数の前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値のいずれか一つが前記閾値よりも大きいか否かを判断し、前記制御手段は前記判断手段により複数の前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値のいずれか一つが前記閾値よりも小さいと判断された場合に前記半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力する請求の範囲第6項に記載の電気接続箱。
  8. 複数の前記半導体素子と前記判断手段との間には、前記制御手段から出力される選択信号を受けて、複数の前記半導体素子のいずれか一つを前記判断手段と選択的に接続するスイッチ素子が配設されている請求の範囲第7項に記載の電気接続箱。
  9. 前記半導体素子の入力端子に印加される電圧と前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値との相関を示すデータが記憶された記憶手段を備え、前記制御手段は、前記半導体素子の入力端子に印加された電圧及び前記データに基づいて、前記半導体素子の入出力端子間の電圧降下値を補正して、補正された前記電圧降下値を前記判断手段に出力し、前記判断手段は補正された前記電圧降下値が閾値よりも大きいか否かを判断し、前記制御手段は、前記判断手段により、補正された前記電圧降下値が前記閾値よりも小さいと判断された場合には前記半導体スイッチ素子にオフ指令信号を出力する請求の範囲第6項ないし第8項のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  10. 前記半導体素子は、前記負荷に対して並列に接続されている請求の範囲第6項ないし第9項のいずれか一項に記載の回路保護装置。
  11. 前記半導体スイッチ素子は回路基板に実装されており、前記導電路は前記回路基板にプリント配線技術により形成された基板側導電路を含み、前記半導体素子は前記基板側導電路に接続されている請求の範囲第6項ないし第10項のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  12. 前記基板側導電路には、前記半導体素子が接続された部分の近傍に、前記基板側導電路の他の部分よりも発熱しやすい易発熱部が形成されている請求の範囲第11項に記載の電気接続箱。
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