JP2001228941A - 電源装置及びコンピュータ - Google Patents
電源装置及びコンピュータInfo
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Abstract
を向上することができる電源装置、及び内蔵されたバッ
テリの使用効率を向上することができるコンピュータを
得る。 【解決手段】 内部回路110をIEEE1394バス
150に接続された図示しない機器による過電圧から保
護するための保護回路112として、電源ラインL上に
FET6とダイオードD2を設けると共に、ポートPの
電圧が内部回路110の耐圧以下である基準電圧以上で
ある場合にFET6をオフするスイッチ切換回路113
を備える。
Description
ュータに係り、特に、電源ラインに接続された装置を電
源ライン上の過電圧から保護することができる電源装置
及び該電源装置を適用したコンピュータに関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(PC)でも
IEEE1394に対応した機器を接続するためのポー
トを備えた機種がでてきている。
ps以上と高速なシリアル・インタフェースの規格であ
り、1995年にIEEE(米国電気電子技術者協会)
が正式に仕様を採択したものである。転送速度は現在1
00Mbps、200Mbps、400Mbpsの3種
類があり、接続できる機器は最大63台、機器間の距離
は最大4.5m、最も離れた機器間の距離は72mとさ
れている。IEEE1394では、IEEE1394に
対応したバス(以下、「IEEE1394バス」とい
う)を通じての各機器間の電力供給(8Vから40Vま
での電圧範囲)が可能であり、また、PC等のホスト・
コンピュータがなくても機器同士を接続することも可能
であるため、家庭内ネットワークにおけるインフラスト
ラクチャとしても期待が高い。
内にバッテリを内蔵している。この内蔵バッテリによ
り、例えば、列車内などのように商用電源を利用するこ
とのできない環境下においても、ユーザーは、ノートブ
ック型PCを使用することができる。上記内蔵バッテリ
には、充電することにより繰り返し使うことのできるバ
ッテリを用いるのが一般的である。
いては、ユーザーは、ノートブック型PCにACアダプ
タ(商用交流(AC)を入力して直流を出力する装置)
を接続する。これにより、コンピューティングするのと
同時に、ノートブック型PCが内蔵しているバッテリを
充電することが可能になる。
ッテリとして用いられているものには、定格電圧4.2
Vのリチウム・イオン電池を2本直列接続して構成した
もの(以下、「2直構成」という)、同様に3本直列接
続して構成したもの(以下、「3直構成」という)、4
本直列接続して構成したもの(以下、「4直構成」とい
う)等があるが、このうち最もよく用いられているもの
は、2直構成や4直構成に比較して電力の使用効率の面
で有利な3直構成のリチウム・イオン電池である。3直
構成のリチウム・イオン電池は電池容量が0(零)とな
る約9.0Vから12.6V(=4.2V×3)までの
出力電圧範囲を有している。
・イオン電池を備えたノートブック型PCとIEEE1
394に対応した機器とを、IEEE1394バス15
0を介して接続した場合の構成例が示されている。
トブック型PCには、リチウム・イオン電池からIEE
E1394バス150に至る電源ラインL上に、リチウ
ム・イオン電池の内部回路110への接続/切断を切り
換えるための電界効果トランジスタ(FET)等を含ん
で構成された入力回路142と、2つのダイオードD1
及びD2によって構成された保護回路140と、が設け
られている。
52Aには電源154が備えられており、電源154か
らIEEE1394バス150に至る電源ライン上には
ダイオードD3によって構成された保護回路が設けられ
ている。なお、機器152Bも機器152Aと同様の構
成とされている。
おける電源ライン上にダイオードによって構成された保
護回路が設けられているのは次の理由によるものであ
る。
C及び各機器がIEEE1394バス150上にカスケ
ード接続されているため、ノートブック型PC及び各機
器に設けられたリチウム・イオン電池及び電源154の
うち、最も高い電位とされているものがIEEE139
4バス150に電力を供給することになる。
えられている電源154は、IEEE1394の規格
上、8Vから40Vまでの範囲の電圧が出力できるもの
である可能性がある。ところが、ノートブック型PCの
内部回路110や機器152A及び機器152Bの内部
回路の耐圧は必ずしも40V以上ではなく、内部回路に
対して外部から耐圧より大きな電圧が印加されてしまう
危険性がある。そこで、各電源ライン上にアノードが外
部側となるようにダイオードを設けることによって、外
部からの電圧印加を防止しているのである。
0として2つのダイオードD1及びD2が用いられてい
るのは、不良や故障等で一方のダイオードが短絡破壊し
た場合でも、もう一方のダイオードでノートブック型P
Cの内部回路110を保護するためである。すなわち、
安全規格上、1つのコンポーネントの不具合によって他
の重大な不具合(破壊、発煙、発火等)が発生してはな
らないので、内部回路保護用のダイオードとして2つの
ダイオードD1及びD2が設けられているのが一般的で
ある。
2つのダイオードにより構成された保護回路を用いた構
成では、リチウム・イオン電池の使用効率が低い、とい
う問題点があった。
般に入力回路142による電圧降下は最低でも0.3V
程度あり、ダイオードD1及びD2の各々の電圧降下は
0.6V程度であるので、電源ラインL上の電圧降下は
最低でも約1.5V程度となる。ここで、IEEE13
94に対応した機器に8.0Vの電圧を供給するために
はリチウム・イオン電池の電圧として約9.5V(=
8.0V+約1.5V)から12.6Vまでの範囲でし
か用いることができない。従って、この構成では、リチ
ウム・イオン電池の容量を十分に使うことができず、容
量が残っていてもIEEE1394に対応した装置への
電力供給を停止しなければならなかった。
V以下(例えば、7.5V)である場合が多く、IEE
E1394に対応しない場合はノートブック型PCに備
える電池としては上記要求される電圧まで出力電圧を低
下することができるが、IEEE1394に対応する場
合には上記の従来の技術では電源ラインの電圧降下が大
きいため、電池の電圧を低下させると外部に対して電力
を供給できなくなる場合がある。この事態を回避するた
めには昇圧用のDC/DCコンバータ等を内蔵して、出
力電圧が8V以上となるように昇圧すればよいが、この
場合にはコストが上昇してしまう。
れたものであり、電源ラインに設けられたバッテリの使
用効率を向上することができる電源装置、及び内蔵され
たバッテリの使用効率を向上することができるコンピュ
ータを得ることが目的である。
は、予め定めた所定範囲の電力供給が可能な電源ライン
に設けられ、かつ一方向の電力供給を制限するための単
一のダイオードを備えている。このダイオードは内部回
路保護用の保護回路として2つのダイオードを備えた従
来の技術(図5参照)における一方のダイオードに対応
するものである。なお、このダイオードには接合型ダイ
オード、ツェナーダイオード等を含めることができる。
出手段によって電源ラインの電圧が検出され、スイッチ
切換手段によって、上記検出された電圧が上記ダイオー
ドで制限されるべき電圧レベル以上の予め定められた基
準電圧以上である場合に電源ラインが遮断され、該基準
電圧未満である場合に電源ラインが導通されるように切
り換えられる。従って、ダイオードが何らかの原因で故
障している場合であっても、電源ラインに基準電圧以上
の過大な電圧が印加されることを防止することができ
る。
ドが何らかの原因で故障している場合であっても、電源
ラインへの過大な電圧の印加が防止できる構成を、2つ
のダイオードを要することなく実現しているので、2つ
のダイオードによって実現する場合に比較して電源ライ
ン上の電圧降下を低減することができ、この結果として
電源ラインにバッテリが接続されている場合における該
バッテリの使用効率を向上することができる。
いる場合に比較して1つのダイオードにおける消費電力
(約0.2W)を削減することができるので、この点に
ついても電池の使用効率を向上することができる。
る切り換え動作は、本発明の主旨から、電源ラインの電
圧降下が極力小さな状態で行うことが好ましい。従っ
て、請求項2記載の発明のように、本発明のスイッチ切
換手段を、他のスイッチ類に比較して抵抗値が小さなト
ランジスタ素子を含むものとして構成し、該トランジス
タ素子を電源ライン上に設け、かつ該トランジスタのオ
ン/オフ制御によって電源ラインの遮断ないし導通を切
り換えることが好ましい。また、この場合のトランジス
タ素子は、バイポーラ・トランジスタに比較してオン抵
抗の少ないFETがより好ましく、更にFETのなかで
も接合型FETよりオン抵抗の少ないMOS型FETが
より好ましい。
項3記載の発明のように、電源ラインが遮断状態のとき
に、上記一方向と逆方向に所定電力供給可能な制限素子
を備える構成とすることが好ましい。これによって、こ
の制限素子とダイオードとで2重に上記一方向の電力供
給を制限することが可能となり、電源ラインに過大な電
圧が印加されることを、より確実に防止することができ
る。なお、この制限素子には、ツェナーダイオードや、
スイッチ切換手段がトランジスタ素子を含む場合の当該
トランジスタの内部ダイオード等を適用することができ
る。
の上流側に設けられかつ電源ラインから電力が供給され
て駆動する駆動装置がある場合には、請求項4記載の発
明のように、本発明の基準電圧を該駆動装置の耐圧以下
とすることが好ましい。これによって、駆動装置の耐圧
を越えた電圧が電源ラインに印加されるのを防止するこ
とができ、駆動装置を確実に保護することができる。
明の電源ラインは、IEEE1394に対応した装置の
電源ラインが接続されるものとすることができる。IE
EE1394では、前述のように8Vから40Vまでの
範囲の電圧が許容されるので、本発明の電源ラインには
最大40Vの電圧が印加される可能性があるが、耐圧が
40V未満の駆動装置が電源ラインに接続された場合で
も、本発明によって駆動装置を保護することが可能とな
る。
発明に係る電源装置と、該電源装置の電源ラインに電力
を供給するバッテリと、前記電源ラインに接続されると
共に外部機器の電源ラインが接続される端子と、前記電
源ラインに接続されて前記バッテリから供給される電力
によって駆動するコンピュータ負荷と、が備えられてい
る。ここで、上記バッテリには、2直構成、3直構成、
4直構成等のリチウム・イオン電池や、7直構成、8直
構成等のニッケル・水素電池等を適用することができ
る。
ば、1つのダイオードが何らかの原因で故障している場
合であっても、電源ラインへの過大な電圧の印加が防止
できる構成を、2つのダイオードを要することなく実現
しているので、2つのダイオードによって実現する場合
に比較して電源ライン上の電圧降下を低減することがで
き、この結果としてコンピュータに内蔵されたバッテリ
の使用効率を向上することができる。
施の形態を詳細に説明する。
電源装置が適用された典型的なパーソナル・コンピュー
タ(PC)から成るコンピュータ・システム10のハー
ドウェア構成がサブシステム毎に模式的に示されてい
る。本発明を適用したPCの一例は、OADG(PC Ope
n Architecture Developer's Group)仕様に準拠し、オ
ペレーティング・システム(OS)として米マイクロソ
フト社の“Windows98又はNT”又は米IBM
社の“OS/2”を搭載したノートブック型のPC12
(図2参照)である。以下、コンピュータ・システム1
0の各部について説明する。
あるCPU14は、OSの制御下で、各種プログラムを
実行する。CPU14は、例えば米インテル社製のCP
Uチップ“Pentium”や、AMD社等の他社製の
CPUでも良いし、IBM社製の“PowerPC”で
も良い。
たプロセッサ直結バスとしてのFS(FrontSide)バス
18、高速のI/O装置用バスとしてのPCI(Periph
eralComponent Interconnect)バス20、及び低速のI
/O装置用バスとしてのISA(Industry Standard Ar
chitecture)バス22という3階層のバスを介して、後
述の各ハードウェア構成要素と相互接続されている。
メモリ/PCI制御チップと呼ばれるCPUブリッジ
(ホスト−PCIブリッジ)24によって連絡されてい
る。
プログラムの読み込み領域として、或いは実行プログラ
ムの処理データを書き込む作業領域として利用される書
き込み可能メモリである。
送が可能なタイプのバスであり、カードバス・コントロ
ーラ30のような比較的高速で駆動するPCIデバイス
類がこれに接続される。
連する機能を実現するためのサブシステムであり、CP
U14からの描画命令を実際に処理し、処理した描画情
報をビデオメモリ(VRAM)に一旦書き込むと共に、
VRAMから描画情報を読み出して液晶ディスプレイ
(LCD)28(図2参照)に描画データとして出力す
るビデオ・コントローラを含む。
ントローラ30、オーディオ・サブシステム32、ドッ
キング・ステーション・インタフェース(Dock I
/F)34及びミニPCIスロット36が各々接続され
ている。カードバス・コントローラ30は、PCIバス
20のバスシグナルをPCIカードバス・スロット38
のインタフェース・コネクタ(カードバス)に直結させ
るための専用コントローラである。カードバス・スロッ
ト38には、例えばPC12本体の壁面に配設され、P
CMCIA(Personal Computer Memory Association)
/JEIDA(Japan Electronic Industry Developmen
t Association)が策定した仕様(例えば“PC Card Sta
ndard 95”)に準拠したPCカード40が装填される。
キング・ステーション(図示省略)を接続するためのハ
ードウェアである。また、ミニPCIスロット36に
は、例えばコンピュータ・システム10をネットワーク
(例えばLAN)に接続するためのネットワーク・アダ
プタ42が接続される。
ブリッジ44によって相互に接続されている。I/Oブ
リッジ44は、PCIバス20とISAバス22とのブ
リッジ機能、IDE(Integrated Drive Electronics)
インタフェース機能、USB(Universal Serial Bus)
機能等を備えており、例えばインテル社製のPIIX4
というデバイス(コアチップ)を用いることができる。
IDEインタフェース機能によって実現されるIDEイ
ンタフェースには、IDEハードディスク・ドライブ
(HDD)46が接続される他、IDE CD−ROM
ドライブ48がATAPI(AT Attachment Packet Int
erface)接続される。
トが設けられており、このUSBポートは、例えばPC
12本体の壁面等に設けられたUSBコネクタ50と接
続されている。
介してEEPROM94が接続されている。EEPRO
M94はユーザによって登録されたパスワードやスーパ
ーバイザー・パスワード、製品シリアル番号等の情報を
保持するためのメモリであり、不揮発性で記憶内容を電
気的に書き替え可能とされている。
に接続されている。電源回路54は充電するバッテリを
メイン電池64A又はセカンド電池64Bに選択的に切
り換える電源切換回路63、メイン電池64A又はセカ
ンド電池64Bを充電するための充電回路68、コンピ
ュータ・システム10で使用される5V、3.3V等の
直流定電圧を生成するDC/DCコンバータ66、及び
コンピュータ・システム10の内部回路を保護する保護
回路112等の回路を備えている。なお、メイン電池6
4A及びセカンド電池64Bは、双方とも定格電圧4.
2Vのリチウム・イオン電池を3本直列接続して構成さ
れた3直構成のリチウム・イオン電池である。従って、
各電池は、容量が0(零)となる約9.0Vから12.
6Vまでの範囲の電圧の電力が供給可能とされている。
チップの内部には、コンピュータ・システム10の電源
状態を管理するための内部レジスタと、該内部レジスタ
の操作を含むコンピュータ・システム10の電源状態の
管理を行うロジック(ステートマシーン)が設けられて
いる。
の信号を送受し、この信号の送受により、電源回路54
からコンピュータ・システム10への実際の給電状態を
認識し、電源回路54は上記ロジックからの指示に応じ
てコンピュータ・システム10への電力供給を制御す
る。
ータ転送速度が低いバスであり、Super I/Oコ
ントローラ70、EEPROM等から成るフラッシュR
OM72、CMOS74、ゲートアレイ・ロジック76
に接続されたエンベデッド・コントローラ80に加え、
キーボード/マウスコントローラのような比較的低速で
動作する周辺機器類(何れも図示省略)を接続するのに
用いられる。
I/Oポート78が接続されている。Super I/
Oコントローラ70は、フロッピーディスク・ドライブ
(FDD)の駆動、パラレル・ポートを介したパラレル
・データの入出力、シリアル・ポートを介したシリアル
・データの入出力を制御する。
ログラムを保持するためのメモリであり、不揮発性で記
憶内容を電気的に書き替え可能とされている。また、C
MOS74は揮発性の半導体メモリがバックアップ電源
に接続されて構成されており、不揮発性でかつ高速の記
憶手段として機能する。
しないキーボードのコントロールを行うと共に、内蔵さ
れたパワー・マネージメント・コントローラ(Power Ma
nagement Controller、以下、「PMC」という)82
(図3も参照)によってゲートアレイ・ロジック76と
協働して電源管理機能の一部を担う。
構成として、本発明に特に関係する電源回路54の各構
成要素を具体化したものが示されている。同図に示すよ
うに、PC12には、ACアダプタ62が接続された入
力端子TからIEEE1394バス150が接続された
ポートPに至る電源ラインL、電源切換回路63、メイ
ン電池64A、セカンド電池64B、充電回路68、内
部回路110、及び保護回路112が備えられている。
なお、図示は省略するが、IEEE1394バス150
にはIEEE1394に対応した複数の機器がカスケー
ド接続されている。
イン電池64Aとの間に設けられた第1の直列回路10
0、及び電源ラインLとセカンド電池64Bとの間に設
けられた第2の直列回路102が備えられている。な
お、本実施の形態に係るPC12にはバッテリパック収
納部(図示省略)が設けられており、該バッテリパック
収納部に上記メイン電池64A及びセカンド電池64B
は取り外し可能に装着されている。また、メイン電池6
4A及びセカンド電池64Bはバッテリパック収納部に
装着された状態で、各々入力端子65A及び65Bを介
して第1の直列回路100及び第2の直列回路102に
接続されている。
のカソード同士が相互に接続されたFET1及びFET
2を備えている。FETとしてはパワーMOS型FET
が使用できる。また、第2の直列回路102も第1の直
列回路100と同様に内部ダイオードのカソード同士が
相互に接続されたFET3及びFET4を備えている。
オードは、カソードが対応するFETのドレインDに接
続され、かつアノードが対応するFETのソースSに接
続されており、FET2及びFET4の内部ダイオード
は、カソードが対応するFETのソースSに接続され、
かつアノードが対応するFETのドレインDに接続され
ている。
Dとの間には充電回路68が設けられている。なお、F
ET2とFET4のドレインDは相互に接続されてお
り、この接続点と電源ラインLとの間には充電回路68
によるメイン電池64A又はセカンド電池64Bの充電
中における充電回路68の短絡を防止するためにFET
5が設けられている。すなわちFET5は、充電回路6
8によりメイン電池64A又はセカンド電池64Bが充
電されているときはオフされ、メイン電池64A及びセ
カンド電池64Bの何れか一方から電源ラインLに対し
て直流電力を供給するときにはオンされる。なお、FE
T5にはカソードがドレインDに接続され、かつアノー
ドがソースSに接続された内部ダイオードが形成されて
いる。
PMC82の出力端子1、2、3、4、5が接続されて
おり、PMC82によってFET1〜FET5のオン/
オフが制御される。
(図1も参照)以外のCPU14、メイン・メモリ16
等のコンポーネントと、電源回路54のDC/DCコン
バータ66とにより構成されたものであり、電源ライン
Lに接続されている。なお、内部回路110において、
電源ラインLに直接接続されているのはDC/DCコン
バータ66の入力端子のみであり、他のコンポーネント
についてはDC/DCコンバータ66の出力端子から必
要とされる電力が供給されるように構成されている。ま
た、本実施の形態における内部回路110は、耐圧が2
5Vとなるように設計されている。
オードD2、及びスイッチ切換回路113を含んで構成
されており、電源ラインLの内部回路110とポートP
との間に設けられている。
なり、ドレインDがポートP側となるように電源ライン
L上に直列に挿入されている。また、FET6のソース
Sは抵抗を介して自身のゲートGに接続されている。な
お、FET6にはカソードがドレインDに接続され、か
つアノードがソースSに接続された内部ダイオードD6
が形成されている。FET6としては、パワーMOS型
FETが使用できる。
ンDとポートPとの間に、カソードがポートP側となる
ように直列に挿入されている。
R1及び抵抗R2が直列接続されて構成された分圧抵抗
回路が備えられており、該分圧抵抗回路の一端はポート
Pに接続され、他端は接地されている。
2の接続点にはコンパレータCPの−入力端子(反転入
力端子)が接続されており、該コンパレータCPの+入
力端子(非反転入力端子)には所定電圧(本実施の形態
では5V)の参照電圧を生成して出力する参照電圧生成
回路114の出力端子が接続されている。従って、コン
パレータCPの出力端子からは、抵抗R1と抵抗R2と
の抵抗値の比率に応じて分圧されたポートPの電圧が上
記参照電圧より小さな場合はハイレベルの電圧とされ、
上記分圧されたポートPの電圧が上記参照電圧以上であ
る場合はローレベルの電圧とされた信号が出力される。
び抵抗R2の各抵抗値の比率は、ポートPの電圧が、内
部回路110の耐圧(本実施の形態では25V)以下の
電圧である基準電圧(本実施の形態では20V)である
ときに、コンパレータCPの−入力端子に印加される電
圧が上記参照電圧(本実施の形態では5V)と等しくな
るように予め調整されている。従って、コンパレータC
Pから出力される信号は、ポートPの電圧が上記基準電
圧より小さな場合にハイレベルとされ、ポートPの電圧
が上記基準電圧以上である場合にローレベルとされる。
を介してトランジスタTR1のベースに接続されてい
る。また、トランジスタTR1のエミッタは接地される
と共に抵抗を介して自身のベースに接続されており、コ
レクタは抵抗を介してトランジスタTR2のベースに接
続されている。また、トランジスタTR2のエミッタは
所定電圧レベル(本実施の形態では、ACアダプタ62
によって動作しているときは32V、メイン電池64A
又はセカンド電池64Bによって動作しているときは2
0V)の電圧を生成して出力するチャージ・ポンプ回路
116の出力端子に接続されると共に抵抗を介して自身
のベースに接続されており、更にコレクタは抵抗を介し
てFET6のゲートGに接続されている。
がハイレベルである場合はトランジスタTR1及びトラ
ンジスタTR2は双方ともオンされ、FET6のゲート
Gにはチャージ・ポンプ回路116によって生成された
電圧が印加されてFET6はオンされる。逆にコンパレ
ータCPからの出力信号がローレベルである場合はトラ
ンジスタTR1及びトランジスタTR2は双方ともオフ
されるため、FET6はオフされる。
抵抗R1及び抵抗R2によって構成された分圧抵抗回路
が本発明の電圧検出手段に、FET6が本発明のトラン
ジスタ素子に、FET6の内部ダイオードD6が本発明
の制限素子に、FET6及びスイッチ切換回路113に
よって構成された部分が本発明のスイッチ切換手段に、
内部回路110が本発明の駆動装置及びコンピュータ負
荷に、ポートPが本発明の端子に、各々相当する。
するためには、図1及び図3に示した以外にも多くの電
気回路が必要である。但し、これらは当業者には周知で
あり、また、本発明の要旨を構成するものではないの
で、本明細書中では説明を省略する。また、図面の錯綜
を回避するため、図中の各ハードウェア・ブロック間の
接続も一部しか図示していないことを付記しておく。
特に関係する電源回路54の動作を説明する。まず、電
源切換回路63の動作について図3を参照しつつ簡単に
説明する。
64Aを充電回路68で充電する場合は、PMC82に
よってFET1及びFET2は共にオンされると共に、
メイン電池64Aとセカンド電池64Bとの短絡を防止
するためにFET3及びFET4は共にオフされる。ま
た、充電回路68の短絡を防止するためにFET5はオ
フされる。
カンド電池64Aを充電回路68で充電する場合は、P
MC82によってFET3及びFET4は共にオンされ
ると共に、メイン電池64Aとセカンド電池64Bとの
短絡を防止するためにFET1及びFET2は共にオフ
される。また、充電回路68の短絡を防止するためにF
ET5はオフされる。
池の充電を行わない場合は、PMC82によってFET
1がオフ、FET2がオン、FET3がオフ、FET4
がオン、FET5がオフに各々設定される。ここで、P
MC82がACアダプタ62の離脱を検知し、かつメイ
ン電池64Aから電力を供給する場合は、FET1がオ
ン、FET2がオン、FET3がオフ、FET4がオ
フ、FET5がオンに設定される。また、同様にセカン
ド電池64Bから電力を供給する場合は、FET1がオ
フ、FET2がオフ、FET3がオン、FET4がオ
ン、FET5がオンに設定される。これによって、AC
アダプタ62が何らかの原因で離脱された場合でも、メ
イン電池64A及びセカンド電池64Bの何れか一方か
ら内部回路110に電力を供給し続けることができるの
で、ACアダプタ62の離脱に起因するPC12のシャ
ット・ダウンを防止することができる。
する。なお、ここでは、メイン電池64A又はセカンド
電池64Bの何れか一方の電池から電源ラインLに電力
を供給している場合について説明する。また、以下で
は、ポートPの電圧が基準電圧(本実施の形態では20
V)以上である場合と、基準電圧未満である場合とで場
合分けして説明する。 (1)ポートPの電圧が基準電圧以上である場合 この場合はPC12がIEEE1394バス150上に
電力を供給しているのではなく、IEEE1394バス
150に接続されたIEEE1394対応の機器(図示
省略)が供給している場合である。
ローレベルとなって、トランジスタTR1及びTR2は
共にオフされ、これによってFET6はオフされる。こ
のとき、FET6の内部ダイオードD6とダイオードD
2との2つのダイオードによって内部回路110は保護
される。
圧は1V以上(例えば、1.2V)であり、通常のショ
ットキー・ダイオードの順方向電圧(例えば、0.6
V)より大きく、従来の技術における通常のダイオード
を2段備えた場合(図5も参照)に比較して保護回路1
12における電源ラインLの電圧降下は大きいが、この
場合はIEEE1394バス150への電力供給は他の
機器から行われているので、問題とはならない。 (2)ポートPの電圧が基準電圧未満である場合 この場合、コンパレータCPの出力信号はハイレベルと
なって、トランジスタTR1及びTR2は共にオンさ
れ、これによってFET6はオンされる。従って、この
場合には保護回路112におけるダイオードはダイオー
ドD2のみとなる。
バス150上に電力を供給している場合と、他の機器が
PC12より高い電圧でかつ基準電圧未満の電圧の電力
を供給している場合との2つの場合が考えられる。
に電力を供給している場合は、保護回路112内のダイ
オードは1段のみであるので、保護回路112による電
圧降下は0.6V程度となり、従来の技術における通常
のダイオードを2段備えた場合(この場合の電圧降下は
約1.2V)に比較して電圧降下を約半分に抑制するこ
とができる。
Tによる電圧降下が約0.3Vである場合には電源ライ
ンLの全体的な電圧降下は約0.9V(=約0.3V+
約0.6V)となり、電力を供給しているメイン電池6
4A又はセカンド電池64Bの容量がなくなる約9.0
Vまで電池を使用することができ、電池の使用効率を向
上することができる。更に、この場合はダイオード1つ
分に相当する電力消費(約0.2W)を節約することも
できる。
が低減されることによって、IEEE1394バス15
0に印加される電圧が8V以上となる電圧で、かつPC
12の内部回路110に要求される電圧までメイン電池
64A及びセカンド電池64Bの出力電圧を低下させる
ことも可能となる。
が低減されることによって、電池を容量がなくなるまで
使用する場合においてもIEEE1394バス150に
印加される電圧を8V以上に維持することができるの
で、DC/DCコンバータ等の昇圧手段を不用とするこ
とができ、該昇圧手段を備える場合に比較してコストを
削減することができる。
かつ基準電圧未満の電圧の電力を供給している場合は、
ダイオードD2が何らかの原因で短絡破壊された場合で
あっても、内部回路110の耐圧は25Vであるので、
内部回路110が破壊されることはない。
本発明をPC12の内部回路110の保護のみを行うよ
うに構成した場合の一形態について説明したが、本第2
実施形態では、内部回路110の保護を行うと共に、電
源ラインにおける過電流を防止するように構成した場合
の一形態について説明する。なお、保護回路以外の構成
及び作用については、上記第1実施形態と同様であるの
で、ここでの説明は省略する。
130の構成が示されている。同図に示すように、本第
2実施形態に係る保護回路130は、各々電源ラインL
に直列に挿入された電流検出用の抵抗R3、FET7、
FET8及びツェナーダイオードZD2を含んで構成さ
れている。ここで、FET7はソースSがポートP側と
なるように接続されており、FET8はドレインDがポ
ートP側となるように接続されており、更にツェナーダ
イオードZD2はカソードがポートP側となるように接
続されている。
し、FET8は本発明の制限素子としての機能を有する
ものである。
122、電圧検出回路124、ゲート制御回路126、
及びチャージ・ポンプ回路128が備えられている。
両端に接続されており、出力端はゲート制御回路126
に接続されている。また、電圧検出回路124の入力端
はポートPに接続されており、出力端はゲート制御回路
126に接続されている。更に、チャージ・ポンプ回路
128の出力端はゲート制御回路126に接続されてお
り、ゲート制御回路126の出力端はFET7及びFE
T8のゲートGに接続されている。
段に、FET8が本発明のトランジスタ素子に、ゲート
制御回路126、チャージ・ポンプ回路128及びFE
T8によって構成された部分が本発明のスイッチ切換手
段に、ツェナーダイオードZD2が本発明のダイオード
に、各々相当する。
は、電流制限回路122によって電源ラインLに流れる
電流が検出され、検出された電流の値が予め定められた
制限電流値より小さな場合にハイレベルの信号をゲート
制御回路126に出力する。また、電圧検出回路124
によってポートPの電圧が検出され、検出された電圧に
応じたレベルの信号がゲート制御回路126に出力され
る。更に、チャージ・ポンプ回路128ではFET7及
びFET8をオンさせることができるレベル(本実施の
形態では、ACアダプタ62によって動作しているとき
は32V、メイン電池64A又はセカンド電池64Bに
よって動作しているときは20V)の電圧が生成され、
ゲート制御回路126に出力される。
122及び電圧検出回路124から入力された信号に応
じてFET7及びFET8のオン/オフを制御する。よ
り具体的には、電流制限回路122から入力された信号
がハイレベルであり、かつ電圧検出回路124から入力
された信号のレベルが予め定められた基準電圧に対応す
るレベルより小さな場合にのみFET7及びFET8を
オンさせ、その他の場合にはFET7及びFET8をオ
フさせる。
及びFET8をオンさせる際には、チャージ・ポンプ回
路128から入力されている電圧をFET7及びFET
8のゲートGに印加するようにする。また、本実施の形
態に係る基準電圧は、上記第1実施形態における基準電
圧と同様のものである。
7及びFET8の制御によって、電源ラインLを流れる
電流の値が上記制限電流値以上である場合と、ポートP
の電圧が上記基準電圧以上である場合にはFET7及び
FET8がオフされて、電源ラインLを流れる電流の値
が制限されると共に、PC12の内部回路110が保護
される。
路では、電源ラインLを流れる電流の値を制限するため
の回路と、内部回路110を保護するための回路とで兼
用できる部分(具体的には、ゲート制御回路126、及
びチャージ・ポンプ回路128)については兼用してい
るので、低コストに多機能化を図ることができる。
品部品の組み合せで構成した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、保護回路はI
C(Integrated Circuit)として構成することもできる
ことは言うまでもない。この場合は、保護回路の小型
化、低コスト化、及び高信頼性化が可能である。
けられたダイオード(第1実施形態ではダイオードD
2、第2実施形態ではツェナーダイオードZD2)以外
の部分(第2実施形態では図4の破線で囲まれた領域1
20)をIC化することが好ましい。即ち、このように
電源ラインLに直列に設けられたダイオードをICとは
別体として構成することにより、該ダイオードとして電
源ラインLに印加される最大電圧等に応じた任意の定格
のものを適用することができ、ICの汎用性を増すこと
ができる。
ッチ切換手段を電源ラインLに1つのみ設けた場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、複数設ける形態とすることもできる。この場合は、
上記各実施形態に比較してコストは上昇するものの、保
護回路としての信頼性は向上させることができる。
つのダイオードが何らかの原因で故障している場合であ
っても、電源ラインへの過大な電圧の印加が防止できる
構成を、2つのダイオードを要することなく実現してい
るので、2つのダイオードによって実現する場合に比較
して電源ライン上の電圧降下を低減することができ、こ
の結果として電源ラインにバッテリが接続されている場
合における該バッテリの使用効率を向上することができ
る、という優れた効果を有する。
概略構成を示すブロック図である。
る。
成を示す回路図(一部ブロック図)である。
ロック図(一部回路図)である。
る。
ジスタ素子、スイッチ切換手段) L 電源ライン P ポート(端子) R1、R2 抵抗(電圧検出手段) ZD2 ツェナーダイオード(ダイオード)
Claims (6)
- 【請求項1】 予め定めた所定範囲の電力供給が可能な
電源ラインに設けられ、かつ一方向の電力供給を制限す
るための単一のダイオードと、 前記電源ラインの電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段によって検出された電圧が前記ダイオ
ードで制限される電圧レベル以上の予め定められた基準
電圧以上である場合に前記電源ラインを遮断し、該基準
電圧未満である場合に前記電源ラインを導通するように
切り換えるスイッチ切換手段と、 を含む電源装置。 - 【請求項2】 前記スイッチ切換手段は、トランジスタ
素子を含む請求項1記載の電源装置。 - 【請求項3】 前記スイッチ切換手段は、前記遮断状態
のときに、前記一方向と逆方向に所定電力供給可能な制
限素子を備えた請求項1又は請求項2記載の電源装置。 - 【請求項4】 前記基準電圧は、前記一方向の上流側に
設けられかつ前記電源ラインから電力が供給されて駆動
する駆動装置の耐圧以下である請求項1乃至請求項3の
何れか1項記載の電源装置。 - 【請求項5】 前記電源ラインは、IEEE1394に
対応した装置の電源ラインが接続されるものである請求
項1乃至請求項4の何れか1項記載の電源装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか1項記載
の電源装置と、 前記電源ラインに電力を供給するバッテリと、 前記電源ラインに接続されると共に外部機器の電源ライ
ンが接続される端子と、 前記電源ラインに接続されて前記バッテリから供給され
る電力によって駆動するコンピュータ負荷と、 を備えたコンピュータ。
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