JPWO2008120344A1 - 硬貨投出装置および硬貨処理機 - Google Patents

硬貨投出装置および硬貨処理機 Download PDF

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Abstract

簡単な機構で所定枚数の硬貨を確実に投出でき、硬貨の追加投出にも迅速に対応できる硬貨投出装置を提供する。水平方向に対して所定角度で傾斜する位置において回転する回転円盤60の表面側に硬貨を収納する。回転円盤60の回転で投出する硬貨を硬貨出入口32aへ案内する投出搬送路69を設ける。硬貨出入口32aには硬貨出入口32aを開閉するゲート部材50を設ける。投出搬送路69には鉛直方向に進退する突起体75を設ける。硬貨を投出する場合、ゲート部材50の開口動作と連動して突起体75が投出搬送路69から埋没し、硬貨の搬送を許容する。硬貨を投出しない場合、ゲート部材50の閉塞動作と連動して突起体75が投出搬送路69から突出し、硬貨の搬送を規制する。回転円盤60の回転を継続させておき、突起体75を投出搬送路69から埋没させれば、硬貨を迅速に追加投出できる。

Description

本発明は、硬貨を投出する硬貨投出装置、およびこの硬貨投出装置を用いた硬貨処理機に関する。
従来、硬貨を投出する硬貨投出装置としては、循環式硬貨入出金機に搭載されている硬貨投出装置が知られている。この硬貨投出装置は、硬貨収納装置としても機能するものであり、金種別の収納筒部を有し、この収納筒部の上方の開口部から硬貨の収納、投出を可能としている(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の構造を採る硬貨投出装置としては、硬貨入出金装置に搭載されている硬貨投出装置が知られている。この硬貨投出装置では、硬貨を投出する投出口へ向かうに従い上方傾斜する搬送ベルト面上に、硬貨を非整列状態で貯留し、投出口の手前に非整列状態で貯留された硬貨を1層1列状態にする規制部を備えている。この搬送ベルトは、投出搬送方向下流側に向かうに従い、高さを高くし、投出搬送方向の屈曲を2箇所以上設ける、若しくは曲面形状にすることで、搬送ベルト上での硬貨詰まりを防止する形状としている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−334597号公報(第9頁、図1−2) 特許3865310号公報(第3−4頁、第6頁、図3、図6)
しかしながら、特許文献1の硬貨投出装置では、収納筒部の上方の開口部から硬貨の収納、投出を可能としているが、収納筒部内には硬貨を整列状態で重積させて収納させなければならず、収納時に正しく重積せず硬貨立ち等が発生する可能性もあり、仮に硬貨立ち状態のまま収納されてしまうと、出金時に投出エラーが発生してしまう。
また、特許文献2の硬貨投出装置では、搬送ベルトを、投出搬送方向下流側に向かうに従い、高さを高くし、搬送方向の屈曲を2箇所以上設ける、若しくは曲面形状にすることで、搬送ベルト上での硬貨詰まりを防止する形状としているが、搬送ベルトが回転状態で、投出口付近で硬貨が停滞した場合、後続の硬貨は直前硬貨に圧接して停滞しており、搬送ベルトの上方に硬貨同士の重なりを規制する部材がないために、僅かな振動や硬貨の変形等によってバランスが崩れ、硬貨同士の重なって詰まることで、投出エラーが発生してしまう。
本発明は、これらを鑑みなされたものであり、硬貨を収納部内で詰まらせることなく確実に1枚ずつ投出できるとともに、簡単な機構で所定枚数の硬貨の投出も確実にでき、さらに硬貨の追加投出にも迅速に対応できる硬貨投出装置、およびこの硬貨投出装置を用いた硬貨処理機を提供することを目的とする。
請求項1記載の硬貨投出装置は、硬貨投出装置において、複数枚の硬貨を非整列状態に収納する収納部と、この収納部の硬貨を前記収納部から投出する投出口と、前記収納部より1枚ずつ硬貨を投出する投出手段と、この投出手段によって前記収納部から1枚ずつ投出される硬貨を前記投出口へ案内する投出搬送面を有する投出搬送路と、前記投出口よりも搬送側下流に配設され、前記投出口から投出された硬貨を検出する検出手段と、前記投出口を開閉する開閉部材と、前記投出搬送路の投出搬送面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する開口動作と連動して前記投出搬送面から埋没し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を許容するとともに、硬貨を投出しない場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する閉塞動作と連動して前記投出搬送面から突出し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を規制してその硬貨を前記収納部へ戻す突起体とを備えたものである。
請求項2記載の硬貨投出装置は、請求項1記載の硬貨投出装置において、前記検出手段によって所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、前記開閉部材によって前記投出口を閉塞状態にするとともに、前記突起体を前記投出搬送路より突出させる制御手段を備えたものである。
請求項3記載の硬貨投出装置は、請求項1または2記載の硬貨投出装置において、前記投出手段は、水平方向に対して所定角度で傾斜する位置において回転する回転円盤と、この回転円盤の表面側に対向して覆い、前記回転円盤の表面を一側面として硬貨を非整列状態で貯留するとともに、上方に向けて開口された形状に形成されたホッパと、前記回転円盤の表面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記回転円盤の回転によって前記回転円盤の表面より突出して投出する硬貨を係止し、該硬貨を前記投出搬送路へ送り出す複数の拾上部材とを備えたものである。
請求項4記載の硬貨処理機は、硬貨処理機において、硬貨を1枚ずつ投出する硬貨投出装置と、この硬貨投出装置から投出された硬貨を1枚ずつ搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送する硬貨の少なくとも金種を識別する識別部と、前記搬送手段で搬送する硬貨を機体外へ投出する硬貨投出口とを備え、前記硬貨投出装置は、複数枚の硬貨を非整列状態に収納する収納部と、この収納部の硬貨を前記搬送手段へ投出する投出口と、前記収納部より1枚ずつ硬貨を投出する投出手段と、この投出手段によって前記収納部から1枚ずつ投出される硬貨を前記投出口へ案内する投出搬送面を有する投出搬送路と、前記投出口よりも搬送側下流に配設され、前記投出口から投出された硬貨を検出する検出手段と、前記投出口を開閉する開閉部材と、前記投出搬送路の投出搬送面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する開口動作と連動して前記投出搬送面から埋没し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を許容するとともに、硬貨を投出しない場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する閉塞動作と連動して前記投出搬送面から突出し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を規制してその硬貨を前記収納部へ戻す突起体とを備えたものである。
請求項5記載の硬貨処理機は、請求項4記載の硬貨処理機において、前記投出手段は、水平方向に対して所定角度で傾斜する位置において回転する回転円盤と、この回転円盤の表面側に対向して覆い、前記回転円盤の表面を一側面として硬貨を非整列状態で貯留するとともに、上方に向けて開口された形状に形成されたホッパと、前記回転円盤の表面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記回転円盤の回転によって前記回転円盤の表面より突出して投出する硬貨を係止し、該硬貨を前記投出搬送路へ送り出す複数の拾上部材とを備え、前記検出手段によって所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、前記回転円盤の回転動作は継続させたまま、前記開閉部材によって前記投出口を閉塞状態にし、前記突起体を前記投出搬送面より突出させて硬貨の投出を規制するとともに、前記識別部によって正常硬貨と識別されない硬貨が発生した際は、前記開閉部材の前記投出口に対する開口動作と連動して前記突起体を前記投出搬送面から埋没させ、前記投出搬送路への硬貨搬送を許容し、所定枚数の正常硬貨の投出完了まで前記回転円盤の回転動作を継続させる制御手段を備えたものである。
請求項6記載の硬貨処理機は、請求項4記載の硬貨処理機において、前記機体外から硬貨を受け入れる硬貨受入口と、この硬貨受入口に投入された硬貨を受収し、1枚ずつ前記搬送手段に繰り出す繰出手段と、この繰出手段によって1枚ずつ繰り出された硬貨を前記搬送手段によって搬送して前記識別部によって識別した識別結果に応じて、正常硬貨は前記投出口を通じて該当する前記硬貨投出装置へ振り分ける振分部材とを備え、前記突起体は、前記開閉部材と前記振分部材とに連動するものである。
請求項7記載の硬貨処理機は、請求項6記載の硬貨処理機において、前記硬貨受入口に投入された硬貨を前記繰出手段に受収し、前記繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して前記搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨は識別結果に応じて前記投出口を通じて該当する前記硬貨投出装置へ搬送し、正常硬貨以外は前記硬貨投出口へ搬送するものである。
請求項8記載の硬貨処理機は、請求項4記載の硬貨処理機において、前記機体外から硬貨を受け入れる硬貨受入口と、この硬貨受入口に投入された硬貨を受収し、1枚ずつ繰り出す繰出手段と、前記硬貨受入口から受け入れた正常硬貨を保留可能であるとともに、前記機体外から収納指令または返却指令を受けた場合は、保留硬貨を前記繰出手段へ送り込む一時保留部と、前記繰出手段によって繰り出された硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨は識別結果に応じて前記投出口を通じて前記開閉部材と前記突起体と連動して該当する前記硬貨投出装置へ振り分ける振分部材と、前記機体に対して着脱可能であるとともに、前記機体内に配設され前記機体内の硬貨を回収可能な硬貨カセットとを備えたものである。
請求項9記載の硬貨処理機は、請求項8記載の硬貨処理機において、前記機体外から入金指令を受けた場合、前記繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して前記搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨は前記一時保留部へ搬送し、正常硬貨以外は前記硬貨投出口へ搬送させる入金制御部と、前記入金指令後、前記機体外から前記収納指令を受けた場合、前記一時保留部の硬貨を前記繰出手段へ送り込み、前記繰出手投に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨と識別された硬貨は、該当する前記硬貨投出装置の収納状態によって、満杯の場合は前記硬貨カセットへ搬送し、満杯でない場合は前記投出口を通じて該当する前記硬貨投出装置へ収納し、前記識別部にて正常硬貨と識別されなかったものについては、前記硬貨カセットへ搬送させる収納制御部と、前記入金指令後、前記機体外から前記返却指令を受けた場合、前記一時保留部の硬貨を前記繰出手投へ送り込み、前記繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、全ての硬貨を前記硬貨投出口へ搬送させる返却制御部とを備えたものである。
請求項1記載の硬貨投出装置によれば、収納部から硬貨を投出する場合は、開閉部材の投出口に対する開口動作と連動して突起体が投出搬送面から埋没し、投出搬送路への硬貨の搬送を許容し、また、収納部から硬貨を投出しない場合は、開閉部材の投出口に対する閉塞動作と連動して突起体が投出搬送面から突出し、投出搬送路への硬貨の搬送を規制してその硬貨を収納部へ戻すため、非整列状態で収納する硬貨を収納部内で詰まらせることなく確実に1枚ずつ投出できるとともに、簡単な機構で所定枚数の硬貨の投出も確実にでき、さらに突起体を投出搬送面から埋没させれば硬貨の追加投出にも迅速に対応できる。
請求項2記載の硬貨投出装置によれば、請求項1記載の硬貨投出装置の効果に加えて、検出手段によって所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、開閉部材によって投出口を閉塞状態にするとともに、突起体を投出搬送路より突出させるため、所定枚数の硬貨を確実に投出できる。
請求項3記載の硬貨投出装置によれば、請求項1または2記載の硬貨投出装置の効果に加えて、投出手段は、水平方向に対して所定角度で傾斜する位置において回転する回転円盤と、この回転円盤の表面側との間に硬貨を非整列状態で貯留するホッパとを備え、回転円盤の回転によって回転円盤の表面から突出する複数の拾上部材で硬貨を係止して投出搬送路へ送り出すため、硬貨を非整列状態に収納できるとともに、非整列状態に収納された硬貨を1枚ずつ確実に投出することができる。
請求項4記載の硬貨処理機によれば、硬貨投出装置の収納部から硬貨を投出する場合は、開閉部材の投出口に対する開口動作と連動して突起体が投出搬送面から埋没し、投出搬送路への硬貨の搬送を許容し、また、収納部から硬貨を投出しない場合は、開閉部材の投出口に対する閉塞動作と連動して突起体が投出搬送面から突出し、投出搬送路への硬貨の搬送を規制してその硬貨を収納部へ戻すため、非整列状態で収納する硬貨を収納部内で詰まらせることなく確実に1枚ずつ投出できるとともに、簡単な機構で所定枚数の硬貨の投出も確実にでき、さらに突起体を投出搬送面から埋没させれば硬貨の追加投出にも迅速に対応できる。
請求項5記載の硬貨処理機によれば、請求項4記載の硬貨処理機の効果に加えて、投出手段は、水平方向に対して所定角度で傾斜する位置において回転する回転円盤と、この回転円盤の表面側との間に硬貨を非整列状態で貯留するホッパとを備え、回転円盤の回転によって回転円盤の表面から突出する複数の拾上部材で硬貨を係止して投出搬送路へ送り出すため、硬貨を非整列状態に収納できるとともに、非整列状態に収納された硬貨を1枚ずつ確実に投出することができる。また、検出手段によって所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、回転円盤の回転動作は継続させたまま、開閉部材によって投出口を閉塞状態にし、突起体を投出搬送面より突出させて硬貨の投出を規制するとともに、識別部によって正常硬貨と識別されない硬貨が発生した際は、開閉部材の前記投出口に対する開口動作と連動して突起体を投出搬送面から埋没させ、投出搬送路への硬貨搬送を許容し、所定枚数の正常硬貨の投出完了まで回転円盤の回転動作を継続させるため、正常硬貨と識別されない硬貨の発生時における硬貨の追加投出に迅速に対応できる。
請求項6記載の硬貨処理機によれば、請求項4記載の硬貨処理機の効果に加えて、機体外から硬貨受入口に投入された硬貨を繰出手段によって1枚ずつ搬送手段に繰り出して識別部によって識別した識別結果に応じて、振分部材により、正常硬貨は投出口を通じて該当する硬貨投出装置へ振り分けて収納させることができ、また、突起体が開閉部材と振分部材とに連動し、硬貨の投出および収納に応じて確実に動作できる。
請求項7記載の硬貨処理機によれば、請求項6記載の硬貨処理機の効果に加えて、硬貨受入口に投入された硬貨を繰出手段に受収し、繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を識別部によって識別し、正常硬貨は識別結果に応じて投出口を通じて該当する硬貨投出装置へ搬送し、正常硬貨以外は硬貨投出口へ搬送して返却できる。
請求項8記載の硬貨処理機によれば、請求項4記載の硬貨処理機の効果に加えて、機体外から硬貨受入口に投入された硬貨を繰出手段によって1枚ずつ搬送手段に繰り出して識別部によって識別し、正常硬貨は一時保留部に一時保留でき、また、機体外から収納指令を受けた場合は、一時保留部の硬貨を繰出手段へ送り込み、この繰出手段によって1枚ずつ搬送手段に繰り出して識別部によって識別した識別結果に応じて、振分部材により、正常硬貨は投出口を通じて該当する硬貨投出装置へ振り分けて収納させることができ、正常硬貨と識別されなかったものについては硬貨カセットに回収できる。
請求項9記載の硬貨処理機によれば、請求項8記載の硬貨処理機の効果に加えて、機体外から入金指令を受けた場合、繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を識別部によって識別し、正常硬貨は一時保留部へ搬送して一時保留し、正常硬貨以外は硬貨投出口へ搬送して返却でき、また、入金指令後、機体外から収納指令を受けた場合、一時保留部の硬貨を繰出手段へ送り込み、繰出手投に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を識別部によって識別し、正常硬貨と識別された硬貨は、該当する硬貨投出装置の収納状態によって、満杯の場合には硬貨カセットへ搬送し、満杯でない場合には投出口を通じて該当する硬貨投出装置へ収納でき、正常硬貨と識別されなかったものについては、硬貨カセットへ搬送させることができ、また、入金指令後、機体外から返却指令を受けた場合、一時保留部の硬貨を繰出手投へ送り込み、繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、全ての硬貨を硬貨投出口へ搬送して返却することができる。
本発明の一実施の形態を示す硬貨投出装置の正面図である。 同上硬貨投出装置の拡大正面図である。 同上硬貨投出装置の硬貨を投出する場合の突起体および開閉部材の動作を示す底面図である。 同上硬貨投出装置の硬貨を投出しない場合の突起体および開閉部材の動作を示す底面図である。 同上硬貨投出装置を用いた硬貨処理機の内部構造を示す側面図である。 同上硬貨処理機の斜視図である。
符号の説明
11 硬貨処理機としての硬貨入出金機
14 硬貨受入口
16 硬貨投出口
18 硬貨カセット
29 搬送手段
30 識別部
31 硬貨投出装置としての繰出手段である貯留繰出部
32 硬貨投出装置としての収納投出部
32a 投出口としての硬貨出入口
33 一時保留部
50 開閉部材および振分部材としてのゲート部材
60 投出手段としての回転円盤
61 収納部としてのホッパ
67 拾上部材
69 投出搬送路
70 投出搬送面
75 突起体
83 検出手段
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は、本発明の実施の一形態に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
図5および図6に示すように、硬貨処理機として硬貨入出金機11は、例えば、店舗において、顧客が支払う硬貨の入金および顧客に払い出す釣銭の出金が可能な釣銭自動支払出装置である。
この硬貨入出金機11は、機体12を備え、この機体12の前面(図5および図6の左側)を顧客側の操作面とし、機体12の後面(図5および図6の右側)をレジ係員側の操作面としている。この場合、顧客自らが支払う硬貨の入金と払い出された釣銭の受け取りを行う形態となり、レジ係員を常時硬貨入出金機11に配置する必要がなくなり、硬貨入出金機11を導入した店舗によっては経費削減となる。
また、この機体12の前面(図5および図6の左側)をレジ係員側の操作面とし、機体12の後面(図5および図6の右側)を顧客側の操作面としてもよい。この場合、レジ係員を硬貨入出金機11に配置する必要はあるが、顧客が支払う硬貨の入金および顧客に払い出す釣銭の受け取りをレジ係員が行うことで、金銭の授受が顧客とレジ係員の双方による目視確認が行え、より確実な金銭授受が可能となる。
機体12の前側上面には、硬貨を機体12内に投入する硬貨受入口14、および入金動作を開始させる入金開始ボタン15が配設されている。
機体12の前面には、硬貨を機体12外に投出する硬貨投出口16、およびこの硬貨投出口16から投出された硬貨を受け止める前面側の出金トレイ17が配設されている。さらに、機体12の前面には、機体12に対して硬貨カセット18が着脱可能に配設されている。この硬貨カセット18には、機体12内に装着した状態において鍵操作で施錠、解錠する施錠部19が設けられている。
次に、図5に示すように、機体12内には、機体12の前面から見て上部が左側方向に所定角度で傾斜する図示しないベースが配設され、このベースの上方に臨む表面側に硬貨を搬送する環状の搬送手段29が配設されている。この搬送手段29には、搬送手段29で搬送する硬貨の少なくとも金種、真偽、正損などを適宜選択して識別する識別部30が配設され、さらに、硬貨受入口14に投入された硬貨を受収して搬送手段29に1枚ずつ繰り出し可能とするとともに搬送手段29に対して硬貨を1枚ずつ出し入れ可能とする硬貨投出装置としての繰出手段である貯留繰出部31、金種別に硬貨を収納するものであって搬送手段29に対して硬貨を1枚ずつ出し入れ可能とする複数の硬貨投出装置としての収納投出部32、入金硬貨を一時保留可能とする一時保留部33、および出金硬貨を一時保留可能とする出金一時保留部34が、それぞれ接続されるように配設されている。硬貨受入口14と貯留繰出部31との間には硬貨受入口14に投入された硬貨を貯留繰出部31に導く受入シュート35が配設されている。
そして、搬送手段29は、硬貨を1列状態として硬貨の搬送を案内する環状の硬貨通路38、およびこの硬貨通路38内の硬貨を搬送する無端状の搬送体39を備えている。
硬貨通路38は、ベースの表面に形成されていて硬貨の面が接する通路面40、およびこの通路面40の両側で硬貨の周縁をガイドする両側のガイド側板41を備えている。そして、硬貨通路38には、機体12の前側から後側に向けて設けられる第1の通路部42、この第1の通路部42の後端から機体12の前側へ向けて折り返すために機体12の後面に沿って設けられる折返し通路部43、この折返し通路部43から機体12の前側へ向かうとともにその前端が出金一時保留部34に向けて設けられる第2の通路部44、および第1の通路部42の前端から第2の通路部44の前端と並列に出金一時保留部34に向けて設けられる出金通路部45が形成されている。
搬送体39は、無端状のベルト46で構成されており、通路面40に対向するベルト46の面から複数の突部47がベルト長手方向に所定のピッチで突設されている。このベルト46は、複数のプーリ48により、硬貨通路38の中央域を通って回転するように張設されている。そして、ベルト46は隣り合う2つの突部47の間に硬貨を受け入れ、ベルト46の回転により突部47で硬貨を押動しながら搬送する。また、モータによりプーリ48を正逆回転させることでベルト46は正逆転する。ベルト46は、貯留繰出部31から硬貨を繰り出して収納投出部32に収納する入金時などには、第1の通路部42において、前側から後側へ向けて移動するように正方向である第1の方向(以下、入金搬送方向F1という)に回転し、一方、収納投出部32から硬貨を繰り出して硬貨投出口16へ投出する出金時などには、入金搬送方向F1に対して逆方向である第2の方向(以下、出金搬送方向F2という)にベルト46は回転する。したがって、ベルト46の正逆転により、硬貨通路38内の硬貨の正逆双方向へ搬送可能としている。
硬貨通路38の第1の通路部42の下側には、前側位置に貯留繰出部31が配設され、この貯留繰出部31より後側位置に複数であって例えば3つの収納投出部32が第1の通路部42に沿って配設されている。これら貯留繰出部31と最前部の収納投出部32との間には識別部30が配設されている。また、第2の通路部44の下側には、複数であって例えば3つの収納投出部32が第2の通路部44に沿って配設され、これら収納投出部32の前側に一時保留部33が配設されている。第2の通路部44の前端および出金通路部45の前端に臨んで出金一時保留部34が配設されている。
また、硬貨通路38に対して硬貨を出し入れ可能とする貯留繰出部31の投出口としての硬貨出入口31aおよび各収納投出部32の投出口としての硬貨出入口32aは、該当する各通路部42,44の下側のガイド側板41の一部が開口されて形成されている。硬貨通路38から硬貨を受け入れ可能とする一時保留部33の硬貨入口33aは、第2の通路部44の下側のガイド側板41の一部が開口されて形成されている。
硬貨通路38の貯留繰出部31の硬貨出入口31aおよび各収納投出部32の硬貨出入口32aの各位置には、硬貨出入口31aおよび各硬貨出入口32aから硬貨を出し入れするか搬送手段29で搬送する硬貨を搬送方向下流側へ通過させるかに応じて選択的に振り分けるゲート部材50が配設されている。さらに、一時保留部33の硬貨入口33aの位置には、硬貨を分岐させるか搬送手段29で搬送する硬貨を搬送方向下流側へ通過させるかに応じて選択的に振り分けるゲート部材50が配設されている。これら各ゲート部材50は、向き等に違いがあるだけで、硬貨を振り分ける基本構造および動作は同一となっている。
図1ないし図4において、収納投出部32用のゲート部材50について説明する。このゲート部材50は、硬貨通路38と硬貨出入口32aとの間で硬貨(図1に符号Cで示す)を案内する硬貨案内部51と、硬貨出入口32aを開閉する閉塞部52と、これら硬貨案内部51および閉塞部52を揺動可能に支持する支持部53を一体に備えている。このゲート部材50には、硬貨出入口32aを通じて硬貨を収納投出部32に振り分ける振分部材と、硬貨出入口32aを開閉する開閉部材とが一体に形成されている。
硬貨案内部51は、硬貨出入口32a側が位置する硬貨通路38の通路方向に対して交差する幅方向一側つまり下部側が、硬貨出入口32aに対して反対側に位置する硬貨通路38の幅方向他側つまり上部側よりも、搬送手段29が入金搬送方向F1に駆動されるときの搬送方向下流側へ向けて所定角度で傾斜するように設けられるとともに、搬送手段29が入金搬送方向F1に駆動されるときの搬送方向上流側に臨んで凹曲面状に設けられている。
閉塞部52には、この閉塞部52が閉塞状態のときに、下側のガイド側板41と同一面となって硬貨の周縁をガイドするガイド面54が設けられている。
支持部53は、硬貨案内部51および閉塞部52より入金搬送方向F1の下流側に位置し、硬貨通路38の幅方向に向けて突出する両側の軸53aを支点として回動可能とし、ソレノイドなどの電気的駆動手段で駆動される。そして、硬貨を硬貨通路38から収納投出部32へ振り分けるとき、および硬貨を収納投出部32から硬貨通路38へ投出するときには、硬貨案内部51が硬貨通路38の通路面40より突出するとともに閉塞部52が硬貨出入口32aを開放状態とした硬貨振分位置(または硬貨投出位置)にゲート部材50が位置する。一方、硬貨を硬貨通路38から収納投出部32へ振り分けない、および硬貨を収納投出部32から硬貨通路38へ投出しないときには、硬貨案内部51が硬貨通路38の通路面40に埋没するとともに閉塞部52が硬貨出入口32aを閉塞状態とした硬貨通過位置にゲート部材50が位置する。硬貨通路38の通路面40には、硬貨案内部51が出没するための開口部が形成されている。ゲート部材50の硬貨案内部51には硬貨通路38より突出したときにベルト46との干渉を避ける溝部55が形成されている。
なお、貯留繰出部31用、一時保留部33用および回収硬貨投出口20用の各ゲート部材50は、収納投出部32用のゲート部材50と同様の硬貨案内部51、閉塞部52および支持部53を備え、電気的駆動手段で駆動される。また、これら各ゲート部材50は、搬送方向に対する向きに違いがあるだけで、搬送手段29に対して硬貨を1枚ずつ振り分ける基本構成および動作は同一となっている。
次に、図1に第1の通路部42に配設される収納投出部32の構造を示す。この収納投出部32は、水平方向に対して所定角度で傾斜する位置で回転軸59を中心に回転可能な投出手段としての回転円盤60、この回転円盤60の表面側との間で硬貨を貯留する収納部としてのホッパ61、および硬貨出入口32a近傍に配置される受渡円盤62などを備えている。
回転円盤60は、機体12側に回転可能に取り付けられた回転軸59により、機体12の前面から見て、水平方向に対して右方向に傾斜していて、回転円盤60の左側が高く、右側が低く、回転円盤60の表面が機体12の右斜め上方に対向するように配設されている。回転円盤60は、ベルト46や受渡円盤62と連動して、硬貨を硬貨通路38へ繰り出す繰出回転方向(図1の矢印方向)にモータで回転駆動する。この回転円盤60は、硬貨詰まりの発生時にその硬貨詰まりの解消のために繰出回転方向と反対の反繰出回転方向に回転駆動可能としてもよい。
回転円盤60の表面には、中央域に高位部64が形成され、この高位部64の外周域に環状の低位部65が形成されている。回転円盤60の高位部64と低位部65との間には、処理する硬貨のうちの最小硬貨厚みより少し小さい寸法で、硬貨の周縁が厚み方向に1枚載る段差状の硬貨周縁保持部66が形成されている。
低位部65には、回転円盤60の表面から突出する複数の拾上部材67が、内周側の円周方向と外周側の円周方向との2列の円周方向に沿って所定ピッチで配置されている。そして、回転円盤60の繰出回転方向への回転時に、内周側の各拾上部材67が硬貨周縁保持部66との間で硬貨を1枚ずつ保持して回転円盤60の上部域に拾い上げ、外周側の各拾上部材67が内周側の各拾上部材67で回転円盤60の上部域に拾い上げた硬貨を硬貨出入口32aへ向けて押し出すとともに受渡円盤62に受け渡すように構成されている。
硬貨周縁保持部66は、各拾上部材67との間で硬貨を1枚ずつ保持可能とする各位置毎に設けられている。したがって、円周方向に複数の硬貨周縁保持部66が設けられている。これら硬貨周縁保持部66の間には、高位部64と低位部65との段差を傾斜面として、拾上部材67と硬貨周縁保持部66とで保持されない硬貨を下方へ滑落させる滑落部68が形成されている。
回転円盤60の上部域には、拾上部材67で回転円盤60の上部域に拾い上げた硬貨を硬貨出入口32aへ向けて繰り出す投出搬送路69が形成されている。この投出搬送路69は、回転円盤60の表面と面一であって硬貨通路38に連続した投出搬送面70と、上下両側のガイド部材71,72との間に形成されている。
上側のガイド部材71は、回転円盤60の上部域から硬貨出入口32aの一方の縁部側にかけて、回転円盤60および投出搬送面70の表面より突出して設けられている。
下側のガイド部材72は、低位部65の表面に硬貨が入り込まない間隙をあけて対向した状態で、硬貨周縁保持部66側から硬貨出入口32aの他方の縁部側にわたって設けられている。このガイド部材72の投出搬送路69内に臨む内縁は、ゲート部材50の硬貨案内部51に連続する曲面に形成されている。ガイド部材72の低位部65に対向する面には、回転移動する各拾上部材67が通過する溝部73が形成されている。そして、ガイド部材72により、拾上部材67で拾い上げた硬貨を硬貨周縁保持部66から受け取って硬貨出入口32aへ案内するように構成されている。
投出搬送路69には孔部74が形成され、この孔部74には投出搬送面70から鉛直方向に進退可能とする突起体75が配置されている。この突起体75は、投出搬送路69の下側において、ゲート部材50の軸53aと平行な軸76を支点として揺動可能に支持されたレバー77の一端から突設されている。このレバー77の他端には連結軸78が設けられ、この連結軸78がゲート部材50の支持部53の連結孔79に連結されている。そのため、突起体75は、図3に示すように、硬貨投出位置に揺動するゲート部材50の閉塞部52が硬貨出入口32aを開放する開口動作に連動して、投出搬送面70から埋没し、回転円盤60から投出搬送路69へ送り込まれる硬貨の搬送を許容し、また、図4に示すように、硬貨通過位置に揺動するゲート部材50の閉塞部52が硬貨出入口32aを閉塞する閉塞動作に連動して、投出搬送面70から突出し、回転円盤60から投出搬送路69へ送り込まれる硬貨と接触してその硬貨の搬送を規制し、その硬貨を下側のガイド部材72から落下させて収納投出部32へ戻すように構成されている。また、突起体75は、円柱状に形成されており、その先端面が搬送方向上流側つまり回転円盤60側に向かって下降する傾斜状あるいは円弧状に形成され、投出搬送面70から突出した状態でも突起体75の周面に硬貨が衝突することがなく、硬貨をスムーズに落下させることができる。
なお、突起体75とゲート部材50の連動は、機構的な連動に限られず、例えば、突起体75とゲート部材50とをそれぞれ別駆動源で駆動する構成であってもそれらで駆動するタイミングを取って連動させる電気的な連動でも構わない。
また、ホッパ61は、回転円盤60の表面側に対向して覆い、回転円盤の表面を一側面として硬貨を非整列状態で貯留するとともに、硬貨出入口32aから硬貨を受け入れ可能に上方に向けて開口された形状に形成されている。
また、受渡円盤62は、投出搬送路69と硬貨通路38とにまたがった位置に、受渡円盤62の表面が回転円盤60、通路面40および投出搬送面70と面一となるように回転可能に配置されている。受渡円盤62の外周縁部には、硬貨に当接して回転円盤60側から投出搬送路69内を通じて硬貨通路38へ繰り出す突部81が突設されている。受渡円盤62は、硬貨通路38のベルト46と連動して回転し、ベルト46が出金搬送方向F2に移動するときには、突部81が硬貨出入口32aから投出搬送路69内を通じて硬貨通路38内へ移動する繰出回転方向であって、突部81で硬貨を回転円盤60側から投出搬送路69内を通じて硬貨通路38へ繰り出す繰出回転方向に回転し、また、ベルト46が入金搬送方向F1に移動するときには、突部81が硬貨通路38側から硬貨出入口32aを通じて投出搬送路69内へ移動する反繰出回転方向に回転する。
また、硬貨出入口32aに臨む硬貨通路38の通路面40には、硬貨出入口32aから投出された硬貨を検出するとともに硬貨通路38内を搬送する硬貨を検出する検出手段83が配設されている。
なお、第2の通路部44に設けられる収納投出部32は、第1の通路部42と第2の通路部44とで硬貨の搬送方向の向きが逆になるのに対応して、第1の通路部42に設けられる収納投出部32に対して向きに違いがあるだけで、基本構成は同一に形成されている。また、貯留繰出部31は、第1の通路部42に設けられる収納投出部32に対して向きが反対になるだけで基本構成は同一に形成されており、ベルト46が入金搬送方向F1に移動するときに受渡円盤62が繰出回転方向に回転し、ベルト46が出金搬送方向F2に移動するときに受渡円盤62が反繰出回転方向に回転する。また、貯留繰出部31のホッパ61の下部には、回転円盤60で繰り出せずにホッパ61内に残留する異物を排出する図示しない異物排出ゲートが開閉可能に配設されている。
次に、図5に示すように、一時保留部33は、硬貨カセット18および貯留繰出部31の上方に配設されており、シュート部86を備えている。このシュート部86は、中空形状の円筒形状であり、シュート部86の上方域には硬貨通路38からゲート部材50で振り分けられた硬貨を受け入れる水平な開口部87が形成され、シュート部86の下方域には側方に向けて開口する開口部88が形成され、シュート部86の下部側が開口部88に向かって湾曲するように形成されている。
シュート部86は、機体12側に取り付けられる上側筒部とこの上側筒部の下側に回転可能に取り付けられた下側筒部とを有し、シュート部86の下側筒部が上側筒部の中心を通る鉛直方向の軸を中心として回転可能としている。シュート部86の下方域の開口部88が回転する回転域の周囲には、シュート部86が所定の回転位置である保留位置に位置するときに、下方域の開口部88を閉塞状態とする図示しない閉塞部材が配設されている。そして、閉塞部材で下方域の開口部88が閉塞されたシュート部86の保留位置において上方域の開口部87から送り込まれる硬貨をシュート部86内に一時保留し、シュート部86が閉塞部材に対して一側方向に回転することにより保留硬貨が貯留繰出部31に放出され、シュート部86が閉塞部材に対して他側方向に回転することにより保留硬貨が硬貨カセット18に放出される。
次に、出金一時保留部34は、出金トレイ17の上方に配設され、硬貨通路38の第2の通路部44または出金通路部45から放出される硬貨を上部から受け入れ可能としており、一時保留部33と基本構造が同一に形成されている。そして、閉塞部材で下方域の開口部88が閉塞されたシュート部86の保留位置において上方域の開口部87から送り込まれる硬貨をシュート部86内に一時保留し、シュート部86が閉塞部材に対して一側方向に回転することにより保留硬貨が硬貨投出口16に放出され、シュート部86が閉塞部材に対して他側方向に回転することにより保留硬貨が硬貨カセット18に放出される。
また、硬貨入出金機11を制御する図示しない制御部を備えている。この制御部は、硬貨入出金機11を制御する各種の機能を有しているが、一部の特徴を有する機能を次に示す。
検出手段83によって投出に必要な所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、ゲート部材50によって硬貨出入口32aを閉塞状態にするとともに、突起体75を投出搬送路69より突出させる制御手段の機能。より具体的には、検出手段83によって投出に必要な所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、回転円盤60の回転動作は継続させたまま、ゲート部材50によって硬貨出入口32aを閉塞状態にし、突起体75を投出搬送面70より突出させて硬貨の投出を規制するとともに、識別部30によって正常硬貨と識別されない硬貨が発生した際は、ゲート部材50の硬貨出入口32aに対する開口動作と連動して突起体75を投出搬送面70から埋没させ、投出搬送路69への硬貨搬送を許容し、所定枚数の正常硬貨の投出完了まで回転円盤60の回転動作を継続させる制御手段の機能を備えている。
機体12外から入金指令を受けた場合、貯留繰出部31に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段29によって搬送し、搬送する硬貨を識別部30によって識別し、正常硬貨は一時保留部33へ搬送し、正常硬貨以外は硬貨投出口16へ搬送させる入金制御部の機能。
入金指令後、機体12外から収納指令を受けた場合、一時保留部33の硬貨を貯留繰出部31へ送り込み、この貯留繰出部31に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段29によって搬送し、搬送する硬貨を識別部30によって識別し、正常硬貨と識別された硬貨は、該当する収納投出部32の収納状態によって、満杯の場合は硬貨カセット18へ搬送し、満杯でない場合は硬貨出入口32aを通じて該当する収納投出部32へ収納し、識別部30にて正常硬貨と識別されなかったものについては、硬貨カセット18へ搬送させる収納制御部の機能。
入金指令後、機体12外から返却指令を受けた場合、一時保留部33の硬貨を貯留繰出部31へ送り込み、貯留繰出部31に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段29によって搬送し、全ての硬貨を硬貨投出口16へ搬送させる返却制御部の機能。
次に、硬貨入出金機11の作用を説明する。
まず、入金動作について説明する。
硬貨受入口14に投入された入金硬貨は、貯留繰出部31に一括して受け入れて貯留する。
入金開始ボタン15の操作で入金指令が出されると、貯留繰出部31および搬送手段29をそれぞれ駆動する。
これにより、貯留繰出部31内の硬貨を1枚ずつ硬貨通路38に繰り出し、この硬貨通路38内に繰り出した硬貨を1枚ずつベルト46で入金搬送方向F1に搬送し、この硬貨通路38内を搬送する硬貨を識別部30で識別する。
識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別された硬貨は、一時保留部33の位置のゲート部材50で一時保留部33に振り分け、予め保留位置に回転配置されていて下方域の開口部88が閉塞部材で閉塞されているシュート部86内に保留する。
識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別されなかった硬貨は、第2の通路部44の末端である前端まで搬送して出金一時保留部34に放出し、予め硬貨投出口16への放出位置に回転配置されているシュート部86を通じて出金トレイ17に放出して硬貨投出口16から返却する。
また、入金硬貨の一時保留後、収納指令が出されると、一時保留部33のシュート部86を保留位置から貯留繰出部31への放出位置に回転させ、一時保留部33のシュート部86内に保留していた硬貨を貯留繰出部31に送り込む。
その後、貯留繰出部31および搬送手段29をそれぞれ駆動する。これにより、貯留繰出部31内の硬貨を1枚ずつ硬貨通路38に繰り出し、この硬貨通路38内に繰り出した硬貨を1枚ずつベルト46で入金搬送方向F1に搬送し、この硬貨通路38内を搬送する硬貨を識別部30で識別する。
識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別された硬貨は、該当金種の硬貨を収納する収納投出部32のゲート部材50で硬貨通路38から収納投出部32の硬貨出入口32aに振り分け、収納投出部32内に収納する。
該当する収納投出部32では、ゲート部材50が動作して、閉塞部52が硬貨出入口32aから退避して硬貨出入口32aを開放するとともに硬貨案内部51が硬貨通路38内に突出し、それに連動して突起体75が投出搬送路69から埋没し、硬貨の受け入れを許容する状態となる。そのため、硬貨通路38内を搬送されてきた該当硬貨が、ゲート部材50によって硬貨出入口32aに取り込まれ、ホッパ61内に落下して収納される。
一度正常硬貨と識別されているものの、識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別されなかった硬貨は、硬貨通路38の各収納投出部32の位置を通過させて一時保留部33のゲート部材50で一時保留部33に振り分け、予め硬貨カセット18側への放出位置に回転配置されているシュート部86を通じて硬貨カセット18へ送り込んで収納する。
また、収納投出部32の硬貨収納枚数が所定の満杯枚数に達した場合には、それ以降の該当金種の硬貨は、オーバーフロー硬貨とし、硬貨通路38の各収納投出部32の位置を通過させて一時保留部33のゲート部材50で一時保留部33に振り分け、予め硬貨カセット18側への放出位置に回転配置されているシュート部86を通じて硬貨カセット18へ送り込んで収納する。
そして、一時保留した入金硬貨の収納投出部32または硬貨カセット18への収納が完了したら、入金処理を終了する。
また、入金硬貨の一時保留後、返却指令が出されると、一時保留部33のシュート部86を保留位置から貯留繰出部31への放出位置に回転させ、一時保留部33のシュート部86内に一時保留していた硬貨を貯留繰出部31に送り込む。
その後、貯留繰出部31および搬送手段29をそれぞれ駆動する。これにより、貯留繰出部31内の硬貨を1枚ずつ硬貨通路38に繰り出し、この硬貨通路38内に繰り出した硬貨を1枚ずつベルト46で入金搬送方向F1に搬送し、硬貨通路38の第2の通路部44の末端である前端から出金一時保留部34に放出し、予め硬貨投出口16への放出位置に回転配置されているシュート部86を通じて出金トレイ17に放出して硬貨投出口16から返却する。
次に、出金動作について説明する。
出金すべき金種と枚数、または出金すべき金額を含んだ出金指令を受けると、出金すべき硬貨を収納した該当する収納投出部32および搬送手段29をそれぞれ駆動する。
これにより、該当する収納投出部32内の硬貨を1枚ずつ硬貨通路38に繰り出し、この硬貨通路38内に繰り出した硬貨を1枚ずつベルト46で出金搬送方向F2に搬送し、この硬貨通路38内を搬送する硬貨を識別部30で識別する。複数の収納投出部32から硬貨を投出する場合には、いずれか1つの収納投出部32から硬貨を投出し、その収納投出部32からの出金分の硬貨の投出完了後に、次の収納投出部32から出金分の硬貨を投出するように順番に投出していく。なお、硬貨通路38に繰り出された硬貨が他の収納投出部32に対応するゲート部材50と干渉しないように、各収納投出部32内の硬貨を硬貨通路38へ繰り出すタイミングの整合をとって、該当する複数の収納投出部32を同時に動作させることもできる。
該当する収納投出部32では、ゲート部材50が動作して、閉塞部52が硬貨出入口32aから退避して硬貨出入口32aを開放するとともに硬貨案内部51が硬貨通路38内に突出し、それに連動して突起体75が投出搬送路69から埋没し、硬貨の投出を許容する状態となる。そのため、回転円盤60の回転により、拾上部材67で拾い上げられたホッパ61内の硬貨が投出搬送路69に送り込まれ、この投出搬送路69に送り込まれた硬貨を受渡円盤62の突部81で投出搬送路69内を通じて硬貨通路38へ繰り出すとともに硬貨通路38のベルト46の突部47に受け渡す。硬貨通路38へ投出された硬貨を検知手段83で検出し、制御部で投出枚数をカウントする。
さらに、該当する収納投出部32では、出金に必要な所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、ゲート部材50が動作して、硬貨出入口32aを閉塞状態にするとともに、突起体75を投出搬送路69より突出させ、それ以降に回転円盤60から投出搬送路69へ送り込まれる硬貨を突起体75で落下させてホッパ61内に戻す。このとき、回転円盤60の回転を停止させてもよいが、回転円盤60の回転を継続させたままとすることにより、硬貨の追加投出に迅速に対応できるようになる。
そして、識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別された硬貨は、出金通路部45の末端である前端まで搬送して出金一時保留部34に放出し、予め保留位置に回転配置されていて下方域の開口部88が閉塞部材で閉塞されたシュート部86内に保留する。
識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別されなかった硬貨は、貯留繰出部31のゲート部材50で硬貨通路38から貯留繰出部31に振り分けて収納する。正常硬貨と識別されたかった硬貨については、収納投出部32からの投出タイミングとベルト46の搬送によって識別部30に到達するタイミングとから金種がわかるため、該当する金種の収納投出部32から硬貨1枚分を追加投出する。
このとき、上述のように、回転円盤60の回転を継続させたままとすることにより、識別部30によって正常硬貨と識別されない硬貨が発生したときには、ゲート部材50を動作させれば、このゲート部材50の硬貨出入口32aに対する開口動作と連動して突起体75が投出搬送面70から埋没し、投出搬送路69への硬貨搬送を許容するため、追加投出する硬貨を迅速に投出できる。
また、複数の収納投出部32から硬貨を投出する場合、同時に複数の収納投出部32の回転円盤60を回転させておく。これにより、例えば、ある収納投出部32からの硬貨の投出が完了したら、その硬貨の投出が完了した収納投出部32のゲート部材60と次に硬貨を投出する収納投出部32のゲート部材60とをそれぞれ切り換え動作させるだけで、硬貨を投出する収納投出部32を切り換え、異なる金種の硬貨の投出を連続的に迅速にでき、出金処理時間を短縮できる。
さらに、複数の収納投出部32から硬貨を投出する場合、同時に複数の収納投出部32の回転円盤60を回転させておくとともに、各収納投出部32から硬貨の投出が完了しても各収納投出部32の回転円盤60の回転は継続させておく。これにより、複数金種で正常硬貨と識別されたかった際に、該当する収納投出部32のゲート部材60の切り換え動作のみで必要な金種の硬貨を迅速に追加投出でき、複数金種で正常硬貨と識別されたかったときでも出金処理時間が長くなるのを抑制できる。
そして、出金分の硬貨を出金一時保留部34のシュート部86内に保留したら、そのシュート部86を保留位置から硬貨投出口16への放出位置に回転させ、シュート部86内に保留していた硬貨を出金トレイ17に放出して硬貨投出口16から出金する。
その後、正常硬貨と識別されなかった硬貨が貯留繰出部31に振り分けられている場合には、貯留繰出部31および搬送手段29をそれぞれ駆動する。これにより、正常硬貨と識別されずに貯留繰出部31内に振り分けられていた硬貨を1枚ずつ硬貨通路38に繰り出し、この硬貨通路38内に繰り出した硬貨を1枚ずつベルト46で入金搬送方向F1に搬送し、この硬貨通路38内を搬送する硬貨を識別部30で識別する。
識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別された硬貨は、該当金種の硬貨を収納する収納投出部32のゲート部材50で硬貨通路38から収納投出部32の硬貨出入口32aに振り分け、収納投出部32内に収納する。
識別部30での識別の結果、正常硬貨と識別されなかった硬貨は、硬貨通路38の各収納投出部32の位置を通過させて一時保留部33のゲート部材50で一時保留部33に振り分け、予め硬貨カセット18への放出位置に回転配置されているシュート部86を通じて硬貨カセット18へ送り込んで収納する。
次に、回収動作について説明する。
外部から回収指令を受けると、収納投出部32および搬送手段29をそれぞれ駆動する。
これにより、収納投出部32内の硬貨を1枚ずつ硬貨通路38に繰り出し、この硬貨通路38内に繰り出した硬貨を1枚ずつベルト46で出金搬送方向F2に搬送し、出金通路部45の末端である前端まで搬送して出金一時保留装置34に放出し、予め硬貨投出口16への放出位置に回転配置されているシュート部86を通じて出金トレイ17に放出して硬貨投出口16に回収する。
複数の収納投出部32から硬貨を投出する場合には、いずれか1つの収納投出部32から硬貨を投出し、その収納投出部32の硬貨の投出完了後に、次の収納投出部32から硬貨を投出するように順番に投出していく。なお、硬貨通路38に繰り出された硬貨が他の収納投出部32に対応するゲート部材50と干渉しないように、各収納投出部32内の硬貨を硬貨通路38へ繰り出すタイミングの整合をとって、該当する複数の収納投出部32を同時に動作させることもできる。
出金トレイ17には硬貨の満杯を検知するセンサを予め設けておき、このセンサが満杯を検知した場合には回収動作を一時停止し、出金トレイ17から硬貨が溢れ出るのを防止し、また、出金トレイ17からの硬貨の取り出し後の再開指令により回収動作を再開するようにしてもよいし、センサによって満杯が解除されたことを検知して回収動作を再開するようにしてもよい。
また、硬貨を回収する際には、全ての金種を一度に回収するようにしても、金種別に個別回収するようにしてもよい。
また、金種別に個別回収する場合には、硬貨を包装紙で包装して包装硬貨とする包装枚数単位毎に出金トレイ17に放出するようにしてもよく、この場合には、包装枚数単位毎に硬貨を回収して整理しやすくできる。このとき、硬貨を包装紙で包装して包装硬貨とする包装枚数単位が金種別に異なる場合には、各金種毎に包装枚数単位に対応した硬貨の枚数分を出金トレイ17に放出する。
このように構成されている硬貨入出金機11では、収納投出部32から硬貨を投出する場合は、ゲート部材50の硬貨出入口32aに対する開口動作と連動して突起体75が投出搬送面70から埋没し、投出搬送路69への硬貨の搬送を許容し、また、収納投出部32から硬貨を投出しない場合は、ゲート部材50の硬貨出入口32aに対する閉塞動作と連動して突起体75が投出搬送面70から突出し、投出搬送路69への硬貨の搬送を規制してその硬貨を収納投出部32内へ戻すため、非整列状態で収納する硬貨を収納投出部32内で詰まらせることなく確実に1枚ずつ投出できるとともに、簡単な機構で所定枚数の硬貨の投出も確実にでき、さらに突起体75を投出搬送面70から埋没させれば硬貨の追加投出にも迅速に対応できる。
また、突起体75は、開閉部材および振分部材として機能するゲート部材50の動作に連動するため、突起体75の専用の駆動手段が必要なく、ゲート部材50と駆動手段を兼用でき、しかも、硬貨の投出および収納に応じて確実に動作できる。
また、収納投出部32では、回転円盤60とホッパ61とを用いて硬貨を非整列状態で収納するため、従来のような筒内に重積収納する場合のように硬貨を正しく収納できずに硬貨立ち等が発生することがなく、硬貨の収納、投出が確実にできる。さらに、貯留繰出部31と収納投出部32とは基本構成を共通化できる。
また、検出手段83によって所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、回転円盤60の回転動作は継続させたまま、ゲート部材50によって硬貨出入口32aを閉塞状態にし、突起体75を投出搬送面70より突出させて硬貨の投出を規制するとともに、識別部30によって正常硬貨と識別されない硬貨が発生した際は、ゲート部材50の硬貨出入口32aに対する開口動作と連動して突起体75を投出搬送面70から埋没させ、投出搬送路69への硬貨搬送を許容し、所定枚数の正常硬貨の投出完了まで回転円盤60の回転動作を継続させるため、正常硬貨と識別されない硬貨の発生時における硬貨の追加投出に迅速に対応できる。
なお、硬貨入出金機11の機体12内には、入金処理時に識別部30で正常硬貨と識別されず硬貨通路38から分岐されるリジェクト硬貨を収納するリジェクトボックスを機体12から着脱可能に設けてもよい。この場合には、リジェクトボックスが機体内に装着されているか否かを検出し、装着されていることが検出されていれば、リジェクト硬貨をリジェクトボックスに搬送して収納させ、また、装着されていないことが検出されていれば、リジェクト硬貨を硬貨投出口16に搬送して返却するようにしてもよい。このようにすることにより、例えばリジェクト硬貨の搬送先をリジェクトボックスに設定していても、リジェクトボックスが装着されていなければ自動的に硬貨投出口16に搬送して返却することができる。
本発明は、硬貨入出金機、硬貨出金機などの硬貨処理機の硬貨投出装置に利用される。

Claims (9)

  1. 硬貨投出装置において、
    複数枚の硬貨を非整列状態に収納する収納部と、
    この収納部の硬貨を前記収納部から投出する投出口と、
    前記収納部より1枚ずつ硬貨を投出する投出手段と、
    この投出手段によって前記収納部から1枚ずつ投出される硬貨を前記投出口へ案内する投出搬送面を有する投出搬送路と、
    前記投出口よりも搬送側下流に配設され、前記投出口から投出された硬貨を検出する検出手段と、
    前記投出口を開閉する開閉部材と、
    前記投出搬送路の投出搬送面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する開口動作と連動して前記投出搬送面から埋没し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を許容するとともに、硬貨を投出しない場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する閉塞動作と連動して前記投出搬送面から突出し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を規制してその硬貨を前記収納部へ戻す突起体と
    を備えたことを特徴とする硬貨投出装置。
  2. 前記検出手段によって所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、前記開閉部材によって前記投出口を閉塞状態にするとともに、前記突起体を前記投出搬送路より突出させる制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨投出装置。
  3. 前記投出手段は、水平方向に対して所定角度で傾斜する位置において回転する回転円盤と、この回転円盤の表面側に対向して覆い、前記回転円盤の表面を一側面として硬貨を非整列状態で貯留するとともに、上方に向けて開口された形状に形成されたホッパと、前記回転円盤の表面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記回転円盤の回転によって前記回転円盤の表面より突出して投出する硬貨を係止し、該硬貨を前記投出搬送路へ送り出す複数の拾上部材とを備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の硬貨投出装置。
  4. 硬貨処理機において、
    硬貨を1枚ずつ投出する硬貨投出装置と、
    この硬貨投出装置から投出された硬貨を1枚ずつ搬送する搬送手段と、
    この搬送手段で搬送する硬貨の少なくとも金種を識別する識別部と、
    前記搬送手段で搬送する硬貨を機体外へ投出する硬貨投出口とを備え、
    前記硬貨投出装置は、
    複数枚の硬貨を非整列状態に収納する収納部と、
    この収納部の硬貨を前記搬送手段へ投出する投出口と、
    前記収納部より1枚ずつ硬貨を投出する投出手段と、
    この投出手段によって前記収納部から1枚ずつ投出される硬貨を前記投出口へ案内する投出搬送面を有する投出搬送路と、
    前記投出口よりも搬送側下流に配設され、前記投出口から投出された硬貨を検出する検出手段と、
    前記投出口を開閉する開閉部材と、
    前記投出搬送路の投出搬送面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する開口動作と連動して前記投出搬送面から埋没し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を許容するとともに、硬貨を投出しない場合は、前記開閉部材の前記投出口に対する閉塞動作と連動して前記投出搬送面から突出し、前記投出搬送路への硬貨の搬送を規制してその硬貨を前記収納部へ戻す突起体とを備えた
    ことを特徴とする硬貨処理機。
  5. 前記投出手段は、水平方向に対して所定角度で傾斜する位置において回転する回転円盤と、この回転円盤の表面側に対向して覆い、前記回転円盤の表面を一側面として硬貨を非整列状態で貯留するとともに、上方に向けて開口された形状に形成されたホッパと、前記回転円盤の表面から鉛直方向に進退可能であり、硬貨を投出する場合は、前記回転円盤の回転によって前記回転円盤の表面より突出して投出する硬貨を係止し、該硬貨を前記投出搬送路へ送り出す複数の拾上部材とを備え、
    前記検出手段によって所定枚数の硬貨の投出が検出された場合、前記回転円盤の回転動作は継続させたまま、前記開閉部材によって前記投出口を閉塞状態にし、前記突起体を前記投出搬送面より突出させて硬貨の投出を規制するとともに、前記識別部によって正常硬貨と識別されない硬貨が発生した際は、前記開閉部材の前記投出口に対する開口動作と連動して前記突起体を前記投出搬送面から埋没させ、前記投出搬送路への硬貨搬送を許容し、所定枚数の正常硬貨の投出完了まで前記回転円盤の回転動作を継続させる制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項4記載の硬貨処理機。
  6. 前記機体外から硬貨を受け入れる硬貨受入口と、
    この硬貨受入口に投入された硬貨を受収し、1枚ずつ前記搬送手段に繰り出す繰出手段と、
    この繰出手段によって1枚ずつ繰り出された硬貨を前記搬送手段によって搬送して前記識別部によって識別した識別結果に応じて、正常硬貨は前記投出口を通じて該当する前記硬貨投出装置へ振り分ける振分部材とを備え、
    前記突起体は、前記開閉部材と前記振分部材とに連動する
    ことを特徴とする請求項4記載の硬貨処理機。
  7. 前記硬貨受入口に投入された硬貨を前記繰出手段に受収し、前記繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して前記搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨は識別結果に応じて前記投出口を通じて該当する前記硬貨投出装置へ搬送し、正常硬貨以外は前記硬貨投出口へ搬送する
    ことを特徴とする請求項6記載の硬貨処理機。
  8. 前記機体外から硬貨を受け入れる硬貨受入口と、
    この硬貨受入口に投入された硬貨を受収し、1枚ずつ繰り出す繰出手段と、
    前記硬貨受入口から受け入れた正常硬貨を保留可能であるとともに、前記機体外から収納指令または返却指令を受けた場合は、保留硬貨を前記繰出手段へ送り込む一時保留部と、
    前記繰出手段によって繰り出された硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨は識別結果に応じて前記投出口を通じて前記開閉部材と前記突起体と連動して該当する前記硬貨投出装置へ振り分ける振分部材と、
    前記機体に対して着脱可能であるとともに、前記機体内に配設され前記機体内の硬貨を回収可能な硬貨カセットとを備えた
    ことを特徴とする請求項4記載の硬貨処理機。
  9. 前記機体外から入金指令を受けた場合、前記繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して前記搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨は前記一時保留部へ搬送し、正常硬貨以外は前記硬貨投出口へ搬送させる入金制御部と、
    前記入金指令後、前記機体外から前記収納指令を受けた場合、前記一時保留部の硬貨を前記繰出手段へ送り込み、前記繰出手投に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、搬送する硬貨を前記識別部によって識別し、正常硬貨と識別された硬貨は、該当する前記硬貨投出装置の収納状態によって、満杯の場合は前記硬貨カセットへ搬送し、満杯でない場合は前記投出口を通じて該当する前記硬貨投出装置へ収納し、前記識別部にて正常硬貨と識別されなかったものについては、前記硬貨カセットへ搬送させる収納制御部と、
    前記入金指令後、前記機体外から前記返却指令を受けた場合、前記一時保留部の硬貨を前記繰出手投へ送り込み、前記繰出手段に受収した硬貨を1枚ずつ繰り出して搬送手段によって搬送し、全ての硬貨を前記硬貨投出口へ搬送させる返却制御部とを備えた
    ことを特徴とする請求項8記載の硬貨処理機。
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