JP4031941B2 - コイン繰出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コインを1枚ずつ繰り出すコイン繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、硬貨や遊技用のメダルなどのコインを1枚ずつ繰り出すコイン繰出装置は、例えば、特開2000−339508号公報に記載されているように、ベース板上に、コインが1枚ずつ入り込む複数の貫通孔を有する回転円板が回転自在に配置され、この回転円板の周囲の1箇所に回転円板の回転にて貫通孔に入り込んで送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出口が形成されている。繰出口の一側であって回転円板の回転方向の下流側には揺動可能でかつ繰出口の内方へ向けて付勢された計数ローラが配設され、繰出口の他側であって回転円板の回転方向の上流側にガイドローラが配設されている。
【0003】
そして、回転する回転円板の貫通孔に入り込んだコインは、回転円板の裏面に設けられた案内突起によって外方の繰出口へ押し出され、繰出口の計数ローラを押し広げながら計数ローラとガイドローラとの間に進入され、計数ローラの復帰力によって繰出口の外方へ弾き出される。計数ローラの1往復の揺動によって1枚のコインが繰り出されたことが検知される。
【0004】
ところで、例えばパチスロ機やメダル貸機などのコイン繰出装置では、コインの払出口から挿入した器具で計数ローラを押し広げた状態に保持した場合、回転円板が回転してコインを繰り出すときに計数ローラが揺動せず、計数値がコインを繰り出す所定値に達しないために、回転円板が継続して回転し、余分なコインが不正に繰り出される可能性がある。
【0005】
そこで、計数ローラの動作状態を電気的に監視し、この計数ローラが押し広げられた状態が所定時間、例えば1秒間以上継続した場合には、不正が行われている可能性が高いとして回転円板の駆動を停止し、店員に報知するという制御が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所定時間以内に器具を後退させて計数ローラを復帰させた後、再び器具で計数ローラを押し広げる動作を繰り返した場合、計数ローラの動作状態を電気的に監視で検知できず、コインが余分に繰り出されるのを確実に防止できない問題がある。特に、このようなパチスロ機やメダル貸機などのコイン繰出装置では、1秒間に10枚以上のコインが繰り出されるので、余分なコインが多く繰り出される可能性がある。
【0007】
また、計数ローラの動作状態を電気的に監視だけでは、例えば、不正な電波やスタンガンによる高電圧などが加えられることによって誤作動を起こす可能性があり、コインが余分に繰り出されるのを確実に防止できない問題がある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、コインが余分に繰り出されるのを確実に防止できるコイン繰出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のコイン繰出装置は、ベース板と、このベース板上に回転可能に配置され、コインを1枚ずつ捕捉するコイン捕捉部を有する回転円板と、前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によってコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出口と、この繰出口の一側に配置され、繰出口の間隔をコインの直径より小さくして繰出口に繰り出されるコインに接触する閉鎖位置と繰出口に繰り出されるコインに押されて開放する開放位置との間で移動可能でかつ閉鎖位置へ向けて付勢された移動部材と、この移動部材の移動動作を検知してコインの繰り出しをカウントするための移動検知手段と、前記繰出口からのコインの繰り出しを許容する許容位置とコインの繰り出しを阻止する阻止位置との間で移動可能に支持された阻止部材と、前記移動部材の閉鎖位置で阻止部材を許容位置に、移動部材の開放位置で阻止部材を阻止位置に連動して移動させる連動機構とを具備しているものである。
【0010】
そして、この構成では、回転円板の回転によりコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが繰出口へ繰り出され、このコインが閉鎖位置にある移動部材を開放位置へ押し広げながら移動し、移動部材の復元力によってコインが繰出口の外方へ弾き出される。移動部材の移動動作が移動検知手段によって検知され、繰り出されたコインの計数などに利用される。移動部材が閉鎖位置にあるときには連動機構の作用により阻止部材が繰出口からのコインの繰り出しを許容する許容位置にあり、移動部材の開放位置への移動に伴って連動機構の作用により阻止部材が繰出口からのコインの繰り出しを阻止する阻止位置へ移動される。そして、正常な繰出動作であれば、コインが弾き出された後に、移動部材が閉鎖位置に移動する動作に連動して阻止部材が許容位置に移動し、繰出口からの次のコインの繰り出しが可能となる。また、不正行為などにより移動部材が開放位置に保持された場合には、阻止部材が阻止位置に保持されるため、繰出口からの次のコインの繰り出しが阻止される。
【0011】
請求項2記載のコイン繰出装置は、請求項1記載のコイン繰出装置において、ベース板に開口部が設けられ、この開口部を通じて阻止部材がベース板上に突出する阻止位置と埋没する許容位置とに出没するものである。
【0012】
そして、この構成では、阻止部材が、コインの繰り出しを許容する際にはベース板より埋没した許容位置に、阻止する際にはベース板の開口部を通じてベース板上に突出した阻止位置に移動する。
【0013】
請求項3記載のコイン繰出装置は、請求項1記載のコイン繰出装置において、阻止部材が、繰出口の側方に配置され、ベース板上を移動して許容位置と阻止位置との間で移動するものである。
【0014】
そして、この構成では、繰出口の側方に配置された阻止部材が、ベース板上を移動して、コインの送り出しを許容する際には繰出口の側方に退避した許容位置に、阻止する際には繰り出しを阻止する阻止位置に移動する。
【0015】
請求項4記載のコイン繰出装置は、ベース板と、このベース板上に回転可能に配置され、コインを1枚ずつ捕捉するコイン捕捉部を有する回転円板と、前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によってコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出口と、この繰出口の一側に配置され、繰出口の間隔をコインの直径より小さくして繰出口に繰り出されるコインに接触する閉鎖位置と繰出口に繰り出されるコインに押されて開放する開放位置との間で移動可能でかつ閉鎖位置へ向けて付勢された移動部材と、この移動部材の移動動作を検知してコインの繰り出しをカウントするための移動検知手段と、前記繰出口の他側を構成し、繰出口へ繰り出されるコインを案内する定位置と繰出口からのコインの繰り出しを阻止する阻止位置との間で移動可能に支持された案内部材と、前記移動部材の閉鎖位置で案内部材を定位置に、移動部材の開放位置で案内部材を阻止位置に連動して移動させる連動機構とを具備しているものである。
【0016】
そして、この構成では、回転円板の回転によりコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが定位置の案内部材で案内されて繰出口へ繰り出され、このコインが閉鎖位置にある移動部材を開放位置へ押し広げながら移動し、移動部材の復元力によってコインが繰出口の外方へ弾き出される。移動部材の移動動作が移動検知手段によって検知され、繰り出されたコインの計数などに利用される。移動部材が閉鎖位置にあるときには連動機構の作用により案内部材が繰出口へ繰り出されるコインを案内する定位置にあり、移動部材の開放位置への移動に伴って連動機構の作用により案内部材が繰出口からのコインの繰り出しを阻止する阻止位置へ移動される。そして、正常な繰出動作であれば、コインが弾き出された後に、移動部材が閉鎖位置に移動する動作に連動して案内部材が定位置に移動し、繰出口からの次のコインの繰り出しが可能となる。また、不正行為などにより移動部材が開放位置に保持された場合には、案内部材が阻止位置に保持されるため、繰出口からの次のコインの繰り出しが阻止される。
【0017】
請求項5記載のコイン繰出装置は、ベース板と、このベース板上に回転可能に配置され、コインを1枚ずつ捕捉するコイン捕捉部を有する回転円板と、前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によってコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出口と、この繰出口の一側に配置され、繰出口の間隔をコインの直径より小さくして繰出口に繰り出されるコインに接触する閉鎖位置と繰出口に繰り出されるコインに押されて開放する開放位置との間で移動可能でかつ閉鎖位置へ向けて付勢された移動部材と、この移動部材の移動動作を検知してコインの繰り出しをカウントするための移動検知手段と、前記繰出口からのコインの繰り出しを許容する許容位置とコインの繰り出しを阻止する阻止位置との間で移動可能に支持された阻止部材と、前記ベース板上に突出してコインを繰出口へ案内する突出位置とベース板に埋没してコインの通過を許容する埋没位置との間で移動可能に支持される当接部材と、前記移動部材の閉鎖位置で阻止部材を許容位置に、移動部材の開放位置で阻止部材を阻止位置に連動して移動させる第1の連動機構と、前記阻止部材の許容位置で当接部材を突出位置に、阻止部材の阻止位置で当接部材を埋没位置に連動して移動させる第2の連動機構とを具備しているものである。
【0018】
そして、この構成では、回転円板の回転によりコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが突出位置の当接部材で案内されて繰出口へ繰り出され、このコインが閉鎖位置にある移動部材を開放位置へ押し広げながら移動し、移動部材の復元力によってコインが繰出口の外方へ弾き出される。移動部材の移動動作が移動検知手段によって検知され、繰り出されたコインの計数などに利用される。移動部材が閉鎖位置にあるときには、第1の連動機構の作用により阻止部材が繰出口からのコインの繰り出しを許容する許容位置にあり、第2の連動機構の作用により当接部材がベース板上に突出してコインを繰出口へ案内する突出位置にあり、また、移動部材の開放位置への移動に伴って、第1の連動機構の作用により阻止部材が繰出口からのコインの繰り出しを阻止する阻止位置へ移動され、第2の連動機構の作用により当接部材がベース板に埋没してコインの通過を許容する埋没位置へ移動される。そして、正常な繰出動作であれば、コインが弾き出された後に、移動部材が閉鎖位置に移動する動作に連動して阻止部材が許容位置に移動するとともに当接部材が突出位置に移動し、繰出口からの次のコインの繰り出しが可能となる。また、不正行為などにより移動部材が開放位置に保持された場合には、阻止部材が阻止位置に保持され、当接部材が埋没位置に保持されるため、コインの繰出口への進入が阻止されるとともに当接部材上を通過して回転円板と一緒に移動し、繰出口からの次のコインの繰り出しが阻止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
図1ないし図7に第1の実施の形態を示す。
【0021】
図5にはパチスロ機などの遊技機器11を示し、この遊技機器11では、コインとしてメダル(以下、メダルをコインと呼ぶ)を使用し、コインを投入して操作し、獲得されるコインが払い出される。遊技機器11の機器本体12の上部側には周面に絵や文字が表示された円筒状の3つのドラム13などが配設され、機器本体12の下部側には投入されたコインを受け入れるとともに払出時にコインを出口14から1枚ずつ繰り出すコイン繰出装置15が配設されている。機器本体12の前面には、各ドラム13の周面が臨む窓部、操作部、コインの投入孔、コイン繰出装置15の出口14から繰り出されるコインが払い出される払出口などが設けられている。
【0022】
図2および図5において、コイン繰出装置15は、ベース板21、このベース板21の上部に取り付けられるタンク部22、ベース板21の上面でタンク部22の内側に回転自在に配設される回転円板23、ベース板21の下面側で出口14に対応する位置に配設される繰出制御ユニット24を備えている。
【0023】
ベース板21は、出口14に対応する側を上部側として水平方向に対し約30°傾斜する姿勢に支持されている。
【0024】
タンク部22は、複数枚のコインCを貯留可能とするもので、このタンク部22の下緑にはベース板21上に配置される円周ガイド部27が設けられ、ベース板21の傾斜の上部側の一側に対応する円周ガイド部27の一部が切り欠かれてコインCが繰り出される繰出口28およびこの繰出口28から出口14に連通する繰出通路29が形成されている。繰出口28の一側であって回転円板23の繰出回転方向Fの下流側には円周ガイド部27からガイド部30が延設され、繰出口28の他側であって回転円板23の繰出回転方向Fの上流側には案内部材31が固定的に配設されている。また、タンク部22には、タンク部22に所定量以上送り込まれるコインCを排出して回収するための図示しないオーバーフローコイン排出通路が連通されている。
【0025】
図1および図2に示すように、回転円板23は、タンク部22の円周ガイド部27の内側でかつベース板21の上面に対して平行に配置されるとともに、ベース板21を回転自在に貫通する回転軸34の上端に固定されて回転自在に支持され、図示しない駆動部としてのモータによって回転軸34を介して正転方向である繰出回転方向Fに回転駆動される。
【0026】
回転円板23の周縁部には、処理するコインCよりやや大きい径で回転円板23の上面から下面に貫通開口する複数の繰出開口35が円周方向に等間隔に形成されている。回転円板23の下面には、各繰出開口35の厚み方向の下部域から回転円板23の外径部まで連通開口されるとともに回転円板23の繰出回転方向Fと反対側へ向けて傾斜される繰出溝36が形成されている。隣り合う繰出溝36の各間には、回転円板23の繰出回転方向Fに対して反対方向へ向けて円弧状の案内突起37が放射状に形成されている。そして、これら繰出開口35、繰出溝36および案内突起37によって、コインCを1枚ずつ捕捉して移動させて繰出口28に繰り出すコイン捕捉部38が構成されている。
【0027】
なお、回転円板23の繰出開口35および繰出溝36以外の部分とベース板21の上面との間隔はコインCの厚みより小さい間隔に設定されているとともに、回転円板23の繰出溝36の部分とベース板21の上面との間隔はコインCの1枚分の厚みより大きく2枚分の厚みより小さく、コインCが1枚ずつ通過可能な寸法に設定されている。
【0028】
次に、図1ないし図4に、繰出制御ユニット24を示す。この繰出制御ユニット24は、繰出口28の位置でベース板21の下側に配置される取付部材41を有し、案内部材31の下側に位置する取付部材41の一端側であって回転円板23の繰出回転方向Fの上流側の端部がベース板21の下面から突設された揺動軸42によって軸支され、取付部材41の他端側であって回転円板23の繰出回転方向Fの下流側の端部に形成された長孔43がベース板21の下面から突設されたピン44に係合されており、長孔43がピン44に対して移動可能とする範囲内で取付部材41が若干揺動可能に支持されている。
【0029】
取付部材41の他端側とベース板21との間には付勢手段としての引張ばね45が張設され、この引張ばね45により取付部材41の他端側が回転円板23の中心側へ向かうように上方から視て時計回り方向に付勢されているとともに、図示しないストッパで規制されている。
【0030】
また、取付部材41の下側には揺動部材46が配置され、この揺動部材46の中間部が取付部材41の中間部に揺動軸47によって回動自在に軸支されている。取付部材41の上面に突出する揺動軸47の上端には案内ローラ48が回転自在に軸支され、揺動部材46の一端側で案内ローラ48の側部に支軸49によって移動部材としての計数ローラ50が回転自在に軸支されている。計数ローラ50は、取付部材41に形成された長孔51を通じて取付部材41の上面に突出配置されているとともに揺動部材46と一体に取付部材41に対して揺動可能とし、さらに、案内ローラ48および計数ローラ50は、繰出口28の一側でベース板21に形成された開口部52を通じてベース板21の上面に配置されているとともに取付部材41と一体にベース板21に対して揺動可能とする。
【0031】
揺動部材46の一端と取付部材41との間には付勢手段としての引張ばね53が張設され、計数ローラ50が繰出口28内に進入するように上方から視て反時計回り方向に付勢されている。
【0032】
したがって、計数ローラ50は、繰出口28の一側に配置され、案内部材31との繰出口28の間隔をコインCの直径より小さくして回転円板23によって繰出口28に押し出されるコインCに接触する閉鎖位置と繰出口28に押し出されるコインCに押されて開放する開放位置との間で移動可能でかつ閉鎖位置へ向けて付勢されている。
【0033】
揺動部材46の他端には遮光部54が突出形成され、揺動部材46の側部には連動機構55の一部を構成するカム56が形成されている。このカム56は揺動軸47を中心として円弧状に形成されるカム面57を有し、このカム面57は一端側が高く、他端側が低くなるように一端側と他端側との間で連続的に傾斜する傾斜面状に形成されている。
【0034】
また、取付部材41の他端には対の折曲部60,61が形成され、これら各折曲部60,61には揺動部材46を介して計数ローラ50の移動位置を検知する移動検知手段としてのフォトインタラプタ62,63が取り付けられている。各フォトインタラプタ62,63は、検知光を投光する投光部62a,63aとこの投光部62a,63aから投光された検知光を受光する受光部62b,63b(受光部62bは図示していないが、受光部63bと同構造である)を組とし、これら投光部62a,63aと受光部62b,63bが揺動部材46の遮光部54の上下に配置されている。そして、計数ローラ50の閉鎖位置にある揺動部材46の揺動位置では遮光部54がフォトインタラプタ62を遮光する位置にあり、コイン繰出時には、計数ローラ50が開放位置に移動する揺動部材46の揺動によって遮光部54がフォトインタラプタ63を遮光し、コインCの通過後の計数ローラ50が閉鎖位置に復帰移動する揺動部材46の揺動によって遮光部54がフォトインタラプタ62を遮光する。すなわち、一方のフォトインタラプタ62で計数ローラ50の閉鎖位置を検知し、他方のフォトインタラプタ63で計数ローラ50の開放位置を検知する。基本的に、1枚のコインCの繰出時に伴ってフォトインタラプタ62,63を1回ずつ遮光する遮光動作で、1枚のコインCの繰り出しをカウントする。2つのフォトインタラプタ62,63を用いることにより、揺動部材46の揺動を確実に検知できる。
【0035】
また、取付部材41の側部には折曲部66が形成され、この折曲部66には支軸67によって阻止部材68の中間部が回動可能に軸支されている。この阻止部材68の一端には突出部69が上方へ向けて突設され、この突出部69はベース板21に形成された開口部70を通じてベース板21上に出没可能としている。突出部69は、回転円板23より外側位置で、かつ繰出口28の入口であって回転円板23の繰出回転方向Fの上流側に位置し、突出部69の側面には、開口部70を通じてベース板21上に突出した際に、コインCの繰出口28への進入を阻止するとともにコインCを回転円板23の繰出溝36内に係合させたまま円周方向に移動するようにガイドするガイド面71が形成されている。なお、阻止部材68は、繰出口28からのコインCの繰り出しを許容する位置を許容位置、コインCの繰り出しを阻止する位置を阻止位置とする。
【0036】
阻止部材68は、取付部材41との間に装着される付勢手段としてのばね72により、支軸67を支点として突出部69がベース板21上に突出する方向に付勢されている。
【0037】
阻止部材68の他端には、連動機構55の一部を構成し、揺動部材46のカム56のカム面57上に当接するカム当接部73が形成されている。ばね72の付勢によってカム当接部73がカム面57に当接する状態が保たれている。
【0038】
計数ローラ50が閉鎖位置にある揺動部材46の位置では、阻止部材68のカム当接部73がカム面57の高い側である一端側に当接して押し上げられ、突出部69がベース板21上から下方へ埋没する。計数ローラ50が開放位置にある揺動部材46の位置では、阻止部材68のカム当接部73がカム面57の低い側である他端側に当接して下降され、突出部69がベース板21上に突出する。
【0039】
すなわち、連動機構55は、計数ローラ50の閉鎖位置で阻止部材68を許容位置に、計数ローラ50の開放位置で阻止部材68を阻止位置に連動して移動させる。
【0040】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0041】
まず、コイン繰出装置15による正常なコインCの繰出動作について図6を参照して説明する。
【0042】
タンク部22内には複数枚のコインCを貯留する。タンク部22に設けた図示しないオーバーフローコイン排出通路を超えるコインCは、そのオーバーフローコイン排出通路を通じて排出し、図示しない回収機構によって回収する。
【0043】
別途入力される繰出指令により、回転円板23が回転し、この回転円板23でタンク部22内のコインCを攪拌する。回転する回転円板23の各繰出開口35にコインCが1枚ずつ入り込んでベース板21上に落下し、コインCに作用する遠心力によってコインCが繰出開口35から繰出溝36内に進入して円周ガイド部27に当接する位置に移動する。したがって、コインCは、繰出溝36内であって、ベース板21、回転円板23の裏面、回転円板23の案内突起37、およびタンク部22の円周ガイド部27に囲まれた状態で、かつ遠心力により円周ガイド部27へ付勢された状態で、回転円板23と一緒に回転移動つまり公転する。
【0044】
図6(a)に示すように、回転円板23の回転に伴って繰出溝36の外径側の開口端が繰出口28に対向し、繰出溝36内のコインCが繰出口28に達することにより、遠心力によってコインCが繰出口28へ向けて移動し、案内部材31と閉鎖位置の計数ローラ50との間に進入しようとする。さらに、図6(b)に示すように、案内部材31と閉鎖位置の計数ローラ50との間に進入しようとするコインCを回転円板23の案内突起37で押し出し、コインCによって閉鎖位置の計数ローラ50を開放位置に押し広げながら、案内部材31と閉鎖位置の計数ローラ50との間にコインCが進入する。
【0045】
コインCの最大径位置が案内部材31と計数ローラ50との間の最狭部分を通過した直後に、計数ローラ50が閉鎖位置に戻ろうとする引張ばね53の付勢力によってコインCが繰出通路29へ弾き出され、計数ローラ50が閉鎖位置に復帰する。
【0046】
1枚のコインCの通過に伴い、計数ローラ50が閉鎖位置から開放位置へ揺動して揺動部材46の遮光部54でフォトインタラプタ63を遮光し、さらに開放位置からの閉鎖位置へ揺動して揺動部材46の遮光部54でフォトインタラプタ62を遮光し、これらフォトインタラプタ62,63を1回ずつ遮光する遮光動作で1枚のコインCが繰り出されたことを検知し、コインCの繰出値をカウントアップする。
【0047】
また、図6(a)に示すように、計数ローラ50が閉鎖位置にある揺動部材46の位置では、連動機構55の作用により、阻止部材68のカム当接部73がカム面57の高い側である一端側に当接して押し上げられ、阻止部材68の突出部69がベース板21上から下方へ埋没している。そのため、回転円板23によって回転移動するコインCは、突出部69上を通過し、繰出口28へ繰り出される。
【0048】
図6(b)に示すように、コインCによって計数ローラ50が開放位置に押し広げられた際には、連動機構55の作用により、阻止部材68のカム当接部73がカム面57の低い側である他端側に当接して下降し、突出部69がベース板21上に突出するが、計数ローラ50が閉鎖位置に復帰することにより、阻止部材68の突出部69がベース板21上から埋没するため、後続のコインCの繰出動作には影響しない。
【0049】
そして、繰出指令で要求された枚数のコインCが繰り出されれば、回転円板23の駆動が停止される。
【0050】
次に、コイン繰出装置15に対して不正行為が行われた場合の動作について図7を参照して説明する。
【0051】
繰出通路29から針金などの異物が挿入され、計数ローラ50が開放位置に押し広げられた状態に保持された場合、連動機構55の作用により、阻止部材68のカム当接部73がカム面57の低い側である他端側に当接して下降し、突出部69がベース板21上に突出した阻止位置に保持される。
【0052】
そのため、図7(a)(b)に示すように、回転円板23の回転によって移動してきたコインCは、阻止位置にある阻止部材68の突出部69に接触し、この突出部69でコインCを回転円板23の繰出溝36内に弾き返して戻す。回転円板23の繰出溝36内に戻されたコインCは、回転円板23とともにベース板21上を循環する。そのため、コインCが繰出口28から繰り出されることはない。
【0053】
このように、コイン繰出装置15によれば、連動機構55により、計数ローラ50の閉鎖位置で阻止部材68を許容位置に、計数ローラ50の開放位置で阻止部材68を阻止位置に連動して移動させるため、正常な繰出動作であれば、コインCが繰り出された後に、計数ローラ50が閉鎖位置に移動する動作に連動して阻止部材68が許容位置に移動し、繰出口28からの次のコインCの繰り出しが可能となり、また、不正行為などにより計数ローラ50が開放位置に保持された場合には、阻止部材68が阻止位置に保持されるため、繰出口28からの次のコインCの繰り出しが阻止され、コインCが余分に繰り出されるのを確実に防止できる。
【0054】
また、阻止部材68が、ベース板21の開口部70を通じてベース板21上に突出する阻止位置と埋没する許容位置とに出没するので、阻止部材68の連動機構55をベース板21の下方に配置することが可能で、ベース板21上で発生するコインCの詰まり解除などを容易にできる。
【0055】
次に、図8に第2の実施の形態を示す。なお、第1の実施の形態と同一構成については同一符号を用いてその説明を省略する。
【0056】
繰出口28の他側の案内部材31側に、ベース板21上を平行移動可能とする阻止部材81を支軸82によって揺動可能に軸支する。阻止部材81は、案内部材31に形成された収納部31aに収納された収納位置において、案内部材31の一部として作用し、繰出口28からのコインCの繰り出しを許容する許容位置をとり、また、案内部材31側から回転円板23側に突出した突出位置において、繰出口28からのコインCの繰り出しを阻止する阻止位置をとる。
【0057】
連動機構55は、揺動部材46に揺動軸47を中心として形成されたギヤ部83、および阻止部材81に支軸82を中心として形成されたギヤ部84を有し、これらギヤ部83,84間に互いに噛合する中間ギヤ85がベース板21の下面に回転自在に軸支されている。阻止部材81は、連動機構55を介して、揺動部材46を付勢する引張ばね53により退避位置に付勢されている。
【0058】
そして、正常な繰出動作においては、図8(a)に示すように、計数ローラ50が閉鎖位置にある揺動部材46の位置では、連動機構55の作用により、ギヤ部83、中間ギヤ85およびギヤ部84を介し、阻止部材81が案内部材31に収納された収納位置をとり、案内部材31の一部として繰出口28へ繰り出されるコインCを案内する。
【0059】
コインCによって計数ローラ50が開放位置に押し広げられた際には、連動機構55の作用により、ギヤ部83、中間ギヤ85およびギヤ部84を介し、阻止部材81が回動して阻止位置に突出するが、計数ローラ50が閉鎖位置に復帰することにより、阻止部材81が退避位置に戻るため、後続のコインCの繰出動作には影響しない。
【0060】
また、不正行為によって計数ローラ50が押し広げられた状態に保持された場合、連動機構55の作用により、ギヤ部83、中間ギヤ85およびギヤ部84を介し、阻止部材81が回動して阻止位置に保持される。
【0061】
そのため、図8(b)に示すように、回転円板23の回転によって移動してきたコインCは、阻止位置にある阻止部材81に接触し、この阻止部材81でコインCを回転円板23の繰出溝36内に弾き返して戻す。回転円板23の繰出溝36内に戻されたコインCは、回転円板23とともにベース板21上を循環する。そのため、コインCが繰出口28から繰り出されることはない。
【0062】
このように、阻止部材81が、繰出口28の側方に配置され、ベース板21上を移動して許容位置と阻止位置との間で移動するので、阻止部材81の連動機構55をベース板21の下方に配置することが可能で、ベース板21上で発生するコインCの詰まり解除などを容易にできる。
【0063】
次に、図9および図10に第3の実施の形態を示す。なお、第1の実施の形態と同一構成については同一符号を用いてその説明を省略する。
【0064】
ベース板21には、繰出口28の手前側に、回転円板23で送られてくるコインCに当接してそのコインCを繰出口28の方向へ案内するピン状の当接部材91がベース板21上に出没可能に配設されている。回転円板23の裏面には、当接部材91との干渉を避けるための溝部92が円周方向に沿って形成される。
【0065】
計数ローラ50の閉鎖位置で阻止部材68を許容位置に、計数ローラ50の開放位置で阻止部材68を阻止位置に連動して移動させる連動機構55を第1の連動機構とした場合に、阻止部材68の許容位置で当接部材91を突出位置に、阻止部材68の阻止位置で当接部材91を埋没位置に連動して移動させる第2の連動機構93を備えている。
【0066】
第2の連動機構93は、中間部を支軸94で揺動可能に支持されたアーム95を有し、このアーム95の一端が阻止部材68に連結され、アーム95の他端が当接部材91に連結されており、図10(a)に示すように、阻止部材68がベース板21の下方に埋没した許容位置で当接部材91がベース板21上の突出位置に連動して移動され、また、図10(b)に示すように、阻止部材68がベース板21の上方に突出した阻止位置で当接部材91がベース板21の下方に埋没する埋没位置に連動して移動される。
【0067】
そして、正常な繰出動作においては、回転円板23によって送られてきたコインCが、当接部材91と当接して繰出口28の方向へ案内され、この当接部材91と回転円板23の裏面の案内突起37とによって繰出口28へ押し出され、計数ローラ50を押し広げる。
【0068】
計数ローラ50が開放位置へ押し広げられることにより、第1の連動機構55を介して阻止部材68の突出部69がベース板21上に突出するとともに、第2の連動機構93を介して当接部材91がベース板21上から埋没する。但し、後続のコインCは当接部材91の位置に達していないため、何の作用も生じない。
【0069】
コインCが計数ローラ50によって繰出通路29へ弾き出され、計数ローラ50が閉鎖位置に復帰することにより、第1の連動機構55を介して阻止部材68の突出部69がベース板21上から埋没するとともに、第2の連動機構93を介して当接部材91がベース板21上に突出する。そのため、回転円板23にて送られてくる後続のコインCが、同様にして繰出口28から繰り出される。
【0070】
また、不正行為によって計数ローラ50が押し広げられた状態に保持された場合、第1の連動機構55を介して阻止部材68の突出部69がベース板21上に突出するとともに、第2の連動機構93を介して当接部材91がベース板21上から埋没する。
【0071】
そのため、回転円板23の回転によって移動してきたコインCは、阻止位置にある阻止部材68の突出部69に接触し、この突出部69でコインCを回転円板23の繰出溝36内に弾き返して戻す。回転円板23の繰出溝36内に戻されたコインCは、埋没状態の当接部材91の上を通過し、回転円板23とともにベース板21上を循環する。そのため、コインCが繰出口28から繰り出されることはない。
【0072】
このように、第1の連動機構55により、計数ローラ50の閉鎖位置で阻止部材68を許容位置に、計数ローラ50の開放位置で阻止部材68を阻止位置に連動して移動させ、さらに、第2の連動機構93により、阻止部材68の許容位置で当接部材91を突出位置に、阻止部材68の阻止位置で当接部材91を埋没位置に連動して移動させるため、正常な繰出動作であれば、コインCが繰り出された後に、計数ローラ50が閉鎖位置に移動する動作に連動して阻止部材68が許容位置に移動するとともに当接部材91が突出位置に移動し、繰出口28からの次のコインCの繰り出しが可能となり、また、不正行為などにより計数ローラ50が開放位置に保持された場合には、阻止部材68が阻止位置に保持され、当接部材91が埋没位置に保持されるため、繰出口28からの次のコインCの繰り出しが阻止され、コインCが余分に繰り出されるのを確実に防止できる。
【0073】
なお、当接部材91は、ピン状に限らず、板状などでも同様の作用効果を奏する。
【0074】
なお、前記各実施の形態において、計数ローラ50の動作状態を電気的に監視し、この計数ローラ50が押し広げられた状態が所定時間、例えば1秒間以上継続した場合には、不正が行われている可能性が高いとして回転円板23の駆動を停止し、店員に報知するという制御を併用してもよく、より確実に不正行為を防止できる。
【0075】
また、計数ローラ50の移動は、揺動に限定されず、繰出口28の幅方向に直線的に動作するように構成しても、同様の作用効果が得られる。さらに、移動部材としては、計数ローラ50に限らず、ピン状や板状でもよい。
【0076】
また、回転円板23は、コインCを1枚ずつ捕捉して移動しながら繰り出すものであれば、傾斜姿勢に配置する傾斜円板式でも、水平姿勢に配置する水平円板式でもよく、さらに、繰出開口35を有さず、外縁にコインCが1枚ずつ入り込む複数の溝部を有する星型形状でもよく、さらに、コインCが入り込む開口や溝の底板を有する床付き円板方式でもよい。
【0077】
また、個別の阻止部材68,81によってコインCの繰り出しを阻止しないで、前記実施の形態では固定に配設されていた案内部材31を繰出口28へ繰り出されるコインCを案内する定位置と繰出口28からのコインCの繰り出しを阻止する阻止位置との間で回動可能に支持し、連動機構により計数ローラ50の閉鎖位置で案内部材31を定位置に、計数ローラ50の開放位置で案内部材31を阻止位置に連動して移動させるようにしてもよく、前記実施の形態と同様の作用効果が得られる。この場合、案内部材31を阻止部材として兼用できるので、構成を簡素化できる。
【0078】
なお、ベース板の形状については、回転円板のコイン捕捉部によって捕捉されて回転移動するコインの下面を支持する機能を有するものであれば、上記実施の形態に示されるような一枚物の板材に限定されない。例えば、回転円板と同心円状に形成される輪状部材でもよい。
【0079】
また、コイン繰出装置で取り扱うコインには、遊技機器で使用するメダルに限らず、硬貨でも同様に取り扱うことができ、したがって、コイン繰出装置は硬貨処理機に設けることもできる。
【0080】
【発明の効果】
請求項1記載のコイン繰出装置によれば、連動機構により、移動部材の閉鎖位置で阻止部材を許容位置に、移動部材の開放位置で阻止部材を阻止位置に連動して移動させるため、正常な繰出動作であれば、コインが繰り出された後に、移動部材が閉鎖位置に移動する動作に連動して阻止部材が許容位置に移動し、繰出口からの次のコインの繰り出しが可能となり、また、不正行為などにより移動部材が開放位置に保持された場合には、阻止部材が阻止位置に保持されるため、繰出口からの次のコインの繰り出しが阻止され、コインが余分に繰り出されるのを確実に防止できる。
【0081】
請求項2記載のコイン繰出装置によれば、請求項1記載のコイン繰出装置の効果に加えて、阻止部材が、ベース板の開口部を通じてベース板上に突出する阻止位置と埋没する許容位置とに出没するので、阻止部材の連動機構をベース板の下方に配置することが可能で、ベース板上で発生するコインの詰まり解除などを容易にできる。
【0082】
請求項3記載のコイン繰出装置によれば、請求項1記載のコイン繰出装置の効果に加えて、阻止部材が、繰出口の側方に配置され、ベース板上を移動して許容位置と阻止位置との間で移動するので、阻止部材の連動機構をベース板の下方に配置することが可能で、ベース板上で発生するコインの詰まり解除などを容易にできる。
【0083】
請求項4記載のコイン繰出装置によれば、連動機構により、移動部材の閉鎖位置で案内部材を定位置に、移動部材の開放位置で案内部材を阻止位置に連動して移動させるため、正常な繰出動作であれば、コインが繰り出された後に、移動部材が閉鎖位置に移動する動作に連動して案内部材が定位置に移動し、繰出口からの次のコインの繰り出しが可能となり、また、不正行為などにより移動部材が開放位置に保持された場合には、案内部材が阻止位置に保持されるため、繰出口からの次のコインの繰り出しが阻止され、コインが余分に繰り出されるのを確実に防止できる。
【0084】
請求項5記載のコイン繰出装置によれば、第1の連動機構により、移動部材の閉鎖位置で阻止部材を許容位置に、移動部材の開放位置で阻止部材を阻止位置に連動して移動させ、さらに、第2の連動機構により、阻止部材の許容位置で当接部材を突出位置に、阻止部材の阻止位置で当接部材を埋没位置に連動して移動させるため、正常な繰出動作であれば、コインが繰り出された後に、移動部材が閉鎖位置に移動する動作に連動して阻止部材が許容位置に移動するとともに当接部材が突出位置に移動し、繰出口からの次のコインの繰り出しが可能となり、また、不正行為などにより移動部材が開放位置に保持された場合には、阻止部材が阻止位置に保持され、当接部材が埋没位置に保持されるため、繰出口からの次のコインの繰り出しが阻止され、コインが余分に繰り出されるのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すコイン繰出装置の繰出口部分を切り欠いて拡大した平面図である。
【図2】同上コイン繰出装置を示す平面図である。
【図3】同上コイン繰出装置の繰出制御ユニットを示す斜視図である。
【図4】同上コイン繰出装置の繰出制御ユニットの一部を示す斜視図である。
【図5】同上コイン繰出装置を適用した遊技機器の構成図である。
【図6】同上コイン繰出装置の正常繰出動作を(a)(b)の順に説明する説明図である。
【図7】同上コイン繰出装置の不正行為が行われた場合の動作を(a)(b)の順に説明する説明図である。
【図8】第2の実施の形態のコイン繰出装置を示し、(a)は待機状態の説明図、(b)は不正行為が行われた場合の説明図である。
【図9】第3の実施の形態のコイン繰出装置を示し、(a)は平面図、(b)は回転円板の裏面図である。
【図10】同上コイン繰出装置の阻止部材と当接部材との連動関係を示し、(a)は当接部材が突出位置に位置する断面図、(b)は当接部材が埋没位置に位置する断面図である。
【符号の説明】
15 コイン繰出装置
21 ベース板
23 回転円板
28 繰出口
31 案内部材
38 コイン捕捉部
50 移動部材としての計数ローラ
55 第1の連動機構としての連動機構
62,63 移動検知手段としてのフォトインタラプタ
68 阻止部材
70 開口部
91 当接部材
93 第2の連動機構
C コイン

Claims (5)

  1. ベース板と、
    このベース板上に回転可能に配置され、コインを1枚ずつ捕捉するコイン捕捉部を有する回転円板と、
    前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によってコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出口と、
    この繰出口の一側に配置され、繰出口の間隔をコインの直径より小さくして繰出口に繰り出されるコインに接触する閉鎖位置と繰出口に繰り出されるコインに押されて開放する開放位置との間で移動可能でかつ閉鎖位置へ向けて付勢された移動部材と、
    この移動部材の移動動作を検知してコインの繰り出しをカウントするための移動検知手段と、
    前記繰出口からのコインの繰り出しを許容する許容位置とコインの繰り出しを阻止する阻止位置との間で移動可能に支持された阻止部材と、
    前記移動部材の閉鎖位置で阻止部材を許容位置に、移動部材の開放位置で阻止部材を阻止位置に連動して移動させる連動機構と
    を具備していることを特徴とするコイン繰出装置。
  2. ベース板に開口部が設けられ、この開口部を通じて阻止部材がベース板上に突出する阻止位置と埋没する許容位置とに出没する
    ことを特徴とする請求項1記載のコイン繰出装置。
  3. 阻止部材が、繰出口の側方に配置され、ベース板上を移動して許容位置と阻止位置との間で移動する
    ことを特徴とする請求項1記載のコイン繰出装置。
  4. ベース板と、
    このベース板上に回転可能に配置され、コインを1枚ずつ捕捉するコイン捕捉部を有する回転円板と、
    前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によってコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出口と、
    この繰出口の一側に配置され、繰出口の間隔をコインの直径より小さくして繰出口に繰り出されるコインに接触する閉鎖位置と繰出口に繰り出されるコインに押されて開放する開放位置との間で移動可能でかつ閉鎖位置へ向けて付勢された移動部材と、
    この移動部材の移動動作を検知してコインの繰り出しをカウントするための移動検知手段と、
    前記繰出口の他側を構成し、繰出口へ繰り出されるコインを案内する定位置と繰出口からのコインの繰り出しを阻止する阻止位置との間で移動可能に支持された案内部材と、
    前記移動部材の閉鎖位置で案内部材を定位置に、移動部材の開放位置で案内部材を阻止位置に連動して移動させる連動機構と
    を具備していることを特徴とするコイン繰出装置。
  5. ベース板と、
    このベース板上に回転可能に配置され、コインを1枚ずつ捕捉するコイン捕捉部を有する回転円板と、
    前記ベース板上で回転円板の周囲の一部に設けられ、回転円板の回転によってコイン捕捉部に捕捉して送られてくるコインが1枚ずつ繰り出される繰出口と、
    この繰出口の一側に配置され、繰出口の間隔をコインの直径より小さくして繰出口に繰り出されるコインに接触する閉鎖位置と繰出口に繰り出されるコインに押されて開放する開放位置との間で移動可能でかつ閉鎖位置へ向けて付勢された移動部材と、
    この移動部材の移動動作を検知してコインの繰り出しをカウントするための移動検知手段と、
    前記繰出口からのコインの繰り出しを許容する許容位置とコインの繰り出しを阻止する阻止位置との間で移動可能に支持された阻止部材と、
    前記ベース板上に突出してコインを繰出口へ案内する突出位置とベース板に埋没してコインの通過を許容する埋没位置との間で移動可能に支持される当接部材と、
    前記移動部材の閉鎖位置で阻止部材を許容位置に、移動部材の開放位置で阻止部材を阻止位置に連動して移動させる第1の連動機構と、
    前記阻止部材の許容位置で当接部材を突出位置に、阻止部材の阻止位置で当接部材を埋没位置に連動して移動させる第2の連動機構と
    を具備していることを特徴とするコイン繰出装置。
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