JPWO2008111663A1 - ホイール貼着用粘着フィルム - Google Patents

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Abstract

本発明は、基材フィルムの片面に粘着剤層が設けられている粘着フィルムであって、貼付1時間後のリング状粘着力が80N以上であるホイール貼着用粘着フィルム(ここで、貼付1時間後のリング状粘着力とは、23℃、50%RHの雰囲気下で、外径100mm、内径90mm、幅5mmの円輪状の塗装アルミニウム枠に、前記粘着フィルムからなる直径100mmの円形粘着フィルムを粘着剤層で貼り付け、2kgロールを用いて圧着し、次に、円形粘着フィルムの中心部に直径2mmの穴を開け、その穴に、直径80mmの円形平板の中心に直径2mmの軸を垂直に取付けた軸付き円形平板の軸を通し、円形平板の表面に円形粘着フィルムを貼着し、次いで、23℃、50%RHの雰囲気下で1時間放置後、貼着されている円形粘着フィルムを上にして円輪状の塗装アルミニウム枠を水平に固定し、円形粘着フィルムが貼着した軸付き円形平板を、軸の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げたときの最大負荷である。)を提供する。本発明のホイール貼着用粘着フィルムは、自動車のホイールに貼付した際に剥がれにくい。

Description

本発明は、自動車のホイールの表面に貼着するためのホイール貼着用粘着フィルムに関する。
自動車のブレーキディスクは、ホイールの内部に配置されるようになっているが、ブレーキディスクの熱を放出するために設けられたホイールの開口部から雨水が浸入することによって、酸化され、錆の付着が発生する。ブレーキディスクの錆は、自動車が頻繁に運転されている場合は、錆がブレーキパッドによって剥ぎ取られてしまうので問題にならないが、エンドユーザーに引き渡す前の搬送や保管中においてブレーキディスクに錆が発生することは信頼性の低下につながる。よって、少なくとも自動車メーカー工場からエンドユーザーの手に渡るまでの間、ブレーキディスクの錆を防ぐ必要がある。
従来、自動車のブレーキディスクの錆防止には、パルプモールドと呼ばれるパルプ成型品をブレーキディスクに直接嵌め込む方法が採られていた。しかし、パルプ成型品は、素材特性から耐水性や耐熱耐火性が乏しく、脱着の煩雑さ、コスト高などのために、最近は粘着フィルムをホイールに貼付する方法が提案されている(特許文献1参照)。このような粘着フィルムは、貼付、剥離工程が簡便であること、ホイールの外傷防止も可能となるという利点があり、ホイールの表面に貼付されている。
近年、ホイールの形状は、放熱効率の向上、意匠性の追及なとにより、従来のディッシュタイプ(皿形状)に対してスポークタイプ(支柱状)が主流になり、ホイールの開口面積が増大している。
さらに、最近の自動車設計は、ブレーキディスクの冷却のために、走行中に前方から受ける風を車体下からブレーキディスクに当て、ホイール方向に巻き込むように流す空力設計がなされている。このため、ホイール外側に貼付されている粘着フィルムは、内側から風圧を受け、キャリアカーでの自動車搬送中や、完成車の走行テスト中に剥がれることがある。
これを解決するために、粘着フィルムの粘着力を向上させるという考え方もあるが、製品の使用用途上、貼付したフィルムは必ず剥離させる必要があるため、単純に粘着力を向上させただけでは、糊残りが発生したり、被着体からの剥離が重くなるなど再剥離性が劣り、製品として成立し難い。
さらに、上記問題を解決するために、粘着フィルムに切り込みを入れ、ホイールの内側の圧力をホイールの外側に逃がすようにした保護フィルムが提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、この提案は、切り込みから雨水や汚染物質が浸入するため、ブレーキディスクへの悪影響を完全に絶つことはできない。
特許第2873910号公報 特開2005−155758号公報
本発明は、上記課題を解決し、自動車のホイールに貼付した際に剥がれ難く、ブレーキディスクの錆を防ぐことができ、また、取外す際には剥れ残りのないように剥すことができるホイール貼着用粘着フィルムを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、基材フィルムの片面に粘着剤層が設けられている粘着フィルムであって、貼付1時間後のリング状粘着力が80N以上であるホイール貼着用粘着フィルムを用いることにより、上記課題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、基材フィルムの片面に粘着剤層が設けられている粘着フィルムであって、貼付1時間後のリング状粘着力が80N以上であることを特徴とするホイール貼着用粘着フィルム(ここで、貼付1時間後のリング状粘着力とは、23℃、50%RHの雰囲気下で、外径100mm、内径90mm、幅5mmの円輪状の塗装アルミニウム枠に、前記粘着フィルムからなる直径100mmの円形粘着フィルムを粘着剤層で貼り付け、2kgロールを用いて圧着し、次に、円形粘着フィルムの中心部に直径2mmの穴を開け、その穴に、直径80mmの円形平板の中心に直径2mmの軸を垂直に取付けた軸付き円形平板の軸を通し、円形平板の表面に円形粘着フィルムを貼着し、次いで、23℃、50%RHの雰囲気下で1時間放置後、貼着されている円形粘着フィルムを上にして円輪状の塗装アルミニウム枠を水平に固定し、円形粘着フィルムが貼着した軸付き円形平板を、軸の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げたときの最大負荷である。)を提供するものである。
また、本発明は、上記ホイール貼着用粘着フィルムにおいて、基材フィルムの片面に粘着剤層が設けられている粘着フィルムであって、貼付24時間後のリング状粘着力が85N以上であるホイール貼着用粘着フィルム(ここで、貼付24時間後のリング状粘着力とは、23℃、50%RHの雰囲気下で、外径100mm、内径90mm、幅5mmの円輪状の塗装アルミニウム枠に、前記粘着フィルムからなる直径100mmの円形粘着フィルムを粘着剤層で貼り付け、2kgロールを用いて圧着し、次に、円形粘着フィルムの中心部に直径2mmの穴を開け、その穴に、直径80mmの円形平板の中心に直径2mmの軸を垂直に取付けた軸付き円形平板の軸を通し、円形平板の表面に円形粘着フィルムを貼着し、次いで、23℃、50%RHの雰囲気下で24時間放置後、貼着されている円形粘着フィルムを上にして円輪状の塗装アルミニウム枠を水平に固定し、円形粘着フィルムが貼着した軸付き円形平板を、軸の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げたときの最大負荷である。)を提供するものである。
また、本発明は、上記ホイール貼着用粘着フィルムにおいて、基材フィルムが、ヤング率(E)が180MPa以上であり、かつ下記式(1)で表される曲げ応力係数kが0.017(N・mm)以上であるホイール貼着用粘着フィルムを提供するものである。
Figure 2008111663
(式中、kは曲げ応力係数であり、Eはヤング率(MPa)であり、hは基材フィルムの厚さ(mm)である。)
また、本発明は、上記ホイール貼着用粘着フィルムにおいて、23℃、50%RHの雰囲気下で、JIS Z0237に準拠して測定される貼付24時間後の180°引き剥がし法による粘着力が8.0N/25mm以下であるホイール貼着用粘着フィルムを提供するものである。
本発明のホイール貼着用粘着フィルムは、ホイールに貼付した場合、剥がれ難く、自動車のブレーキディスクへの錆の防止性に優れている。また、取外す際には剥れ残りのないように剥すことができる。
第1図は、リング状粘着力の測定に使用する塗装アルミニウム枠の平面図である。
第2図は、リング状粘着力の測定に使用する塗装アルミニウム枠に円形粘着フィルムを貼付し、さらに軸付き円形平板を装着した状態の平面概念図である。
第3図は、リング状粘着力の測定に使用する塗装アルミニウム枠に円形粘着フィルムを貼付し、さらに軸付き円形平板を装着した状態の断面概念図である。
図中において、1は塗装アルミニウム枠であり、2は円形粘着フィルムであり、3は軸付き円形平板であり、4は軸である。
本発明のホイール貼着用粘着フィルムは、貼付1時間後のリング状粘着力が80N以上であり、好ましくは85N以上であり、より好ましくは90N以上である。上限については、再剥離性を考慮すると、160N、好ましくは150N程度である。
ここで、貼付1時間後のリング状粘着力を図に基づいて、説明する。
第1図に示すように、最初に、外径100mm、内径90mm、幅5mmの円輪状の塗装アルミニウム枠1を用意する。塗装アルミニウム枠1の厚さは、粘着力測定中に塗装アルミニウム枠1が変形しない剛性をもつ厚みであれば、特に制限ないが、通常3〜20mmが好ましい。塗装アルミニウム枠1に塗装する塗料としては、アクリル系塗料を用いる。
次に、この塗装アルミニウム枠1に、23℃、50%RHの雰囲気下で、本発明のホイール貼着用粘着フィルムからなる直径100mmの円形粘着フィルム2を粘着剤層で貼り付け、2kgロールを用いて1往復させ圧着する。次に、第2図に示すように、円形粘着フィルム2の中心部に直径2mmの穴を開け、その穴に、直径80mmの円形平板3の中心に直径2mmの軸4を垂直に取付けた軸付き円形平板3の軸4を通し、円形平板3の表面に円形粘着フィルム2をスキージを用いて貼着する。軸付き円形平板3は、種々の材質でよいが、通常金属製であればよく、特にステンレス製が好ましい。次いで、第3図に示すように、23℃、50%RHの雰囲気下で1時間放置後、貼着されている円形粘着フィルム2を上にして円輪状の塗装アルミニウム枠1を水平に固定し、円形粘着フィルム2が貼着した軸付き円形平板3を、軸4の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げる。このときの最大負荷を貼付1時間後のリング状粘着力とする。なお、第3図においては、円形粘着フィルム2を貼付した円輪状の塗装アルミニウム枠1の水平固定装置は、省略している。
また、本発明のホイール貼着用粘着フィルムは、貼付24時間後のリング状粘着力が85N以上であることが好ましく、より好ましくは90N以上であり、特に好ましくは95N以上である。上限については、再剥離性を考慮すると、170N、好ましくは160N程度である。
ここで、貼付24時間後のリング状粘着力とは、上記貼付1時間後のリング状粘着力と同様な方法で、円輪状の塗装アルミニウム枠1に、円形粘着フィルム2及び軸付き円形平板3を取り付け、次いで、23℃、50%RHの雰囲気下で24時間放置後、貼着されている円形粘着フィルム2を上にして円輪状の塗装アルミニウム枠1を水平に固定し、円形粘着フィルム2が貼着した軸付き円形平板3を、軸の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げたときの最大負荷である。
本発明のホイール貼着用粘着フィルムの基材フィルムは、面積が大きい当該粘着フィルムをホイールの所定位置に貼着するため、粘着フィルム全体としての剛性が必要であることから、ヤング率が180MPa以上であることが好ましく、190MPa以上であることがより好ましい。ヤング率の上限は、特に制限ないが、ホイール曲面への追従性を得るために好ましくは400MPa以下であり、特に好ましくは350MPa以下である。
また、本発明のホイール貼着用粘着フィルムの基材フィルムは、風圧による粘着フィルムの変形を防ぐため、上記式(1)で表される曲げ応力係数kが0.017N・mm以上であることが好ましく、0.020N・mm以上であることがより好ましく、0.023N・mm以上であることが特に好ましい。曲げ応力係数kの上限は特に制限ないが、曲面追従性の観点より、1.000N・mm以下であることが好ましい。
ホイール貼着用粘着フィルムの基材フィルムは、上記の貼付1時間後のリング状粘着力を発揮できるものであればよく、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリナフタレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン−プロピレン共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマーなどのエチレンコポリマー、熱可塑性ポリオレフィン樹脂や熱可塑性ポリエステルエラストマーなど各種樹脂からなるフィルムが用いられるが、柔軟で曲面追従性のよいポリエチレン樹脂フィルムが好適に用いられる。ポリエチレン樹脂としては、エチレンを主成分とし、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン等の炭素数6〜16、好ましくは6〜12のオレフィン、好ましくはα−オレフィンの少なくとも1種との共重合体樹脂が好適に挙げられる。オレフィンは2種、3種又は4種以上の組合せであってもよい。
基材フィルムの成形方法としては、公知の方法が適用できるが、例えば、Tダイ法あるいはインフレーション法などにより溶融温度180〜250℃で押出した後、冷却ロールや空冷などにより冷却して巻き取る方法等が挙げられる。
基材フィルムは、延伸されたものであってもよい。
延伸方法としては、種々の延伸方法が適用できるが、例えば、周速の異なるロール群による縦方向1軸延伸方法、テンターオーブンによる横方向1軸延伸方法、これらの組合せによる2軸延伸方法、インフレーションのチューブラー延伸方法等が挙げられる。
延伸後は、アニ−リング処理してもよい。
ホイール貼着用粘着フィルムの基材フィルムの厚みは、特に制限ないが、通常20〜200μmの範囲が好ましく、30〜100μmの範囲が特に好ましい。
ホイール貼着用粘着フィルムの基材フィルムには、280〜380nmの波長領域の分光透過率が0〜20%となるように、基材フィルムに紫外線吸収剤を含有させることが好ましい。紫外線吸収剤の含有割合としては、基材フィルム100質量部中に0.005〜10質量部含有させることが好ましい。紫外線吸収剤を含有させることにより、耐候性を向上させると共に、屋外に長期間曝される場合にも、被着体への糊残りなくホイール貼着用粘着フィルムを剥離することができる。
紫外線吸収剤の具体例としては、ハイドロキノン系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤などが挙げられる。
これら紫外線吸収剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
また、紫外線吸収剤と共に、光安定剤、酸化防止剤などの耐候助剤を含有させることができる。
本発明においては、基材フィルムの裏面には、粘着剤層が設けられている。
粘着剤層に使用される粘着剤は、例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤などが挙げられる。合成ゴム系粘着剤の具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
アクリル樹脂系粘着剤の具体例としては、アルキル基の炭素数が8以下の(メタ)アクリル酸エステルの共重合体を主成分とするものであり、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、必要に応じて、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−ヒドロキシブチル、アクリル酸−4−ヒドロキシブチルなどの水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル;アクリル酸、メタクリル酸などの(メタ)アクリル酸;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ基含有化合物;アクリルアミドなどのアミド基含有化合物;スチレン、ビニルピリジンなどの芳香族化合物などの共重合性単量体の1種以上の単量体の共重合体などが挙げられる。
ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤の具体例としては、ポリビニルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテルなどが挙げられる。ウレタン樹脂系粘着剤の具体例としては、ポリオールと環状もしくは鎖状のイソシアネートの反応物にタッキファイヤーや可塑剤を添加した粘着剤などが挙げられる。シリコーン樹脂系粘着剤の具体例としては、ジメチルポリシロキサンなどが挙げられる。これらの粘着剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの粘着剤のうち、耐侯性の点などからアクリル樹脂系粘着剤が好ましく用いられる。特に、アクリル系共重合体を、ポリイソシアナート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、キレート系架橋剤などの架橋剤で架橋させて得られるアクリル樹脂系粘着剤が好ましい。
ポリイソシアナート系架橋剤としては、トリレンジイソシアナート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)、キシリレンジイソシアナート(XDI)、水素化トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート及びその水添体、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアナート、ナフチレン−1,5−ジイソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー、ポリメチロールプロパン変性TDIなどが挙げられる。
エポキシ系架橋剤としては、エチレングリコールグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミン等が挙げられる。
アジリジン系架橋剤としては、2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロネート]、4,4−ビス(エチレンイミノカルボキシアミノ)ジフェニルメタン、トリス−2,4,6−(1−アジリジニル)−1,3,5−トリアジン、トリス〔1−(2−メチル)アジリジニル〕フォスフィンオキシド、ヘキサ〔1−(2−メチル)アジリジニル〕トリフォスファトリアジン等が挙げられる。
キレート系架橋剤としては、アルミニウムキレート、チタンキレート等が挙げられる。
架橋剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
架橋剤の架橋量を調整することで、種々のホイールに対し必要な粘着物性を発現させることができる。架橋剤の使用量は、アクリル系共重合体100質量部に対して、0.01〜20質量部が好ましい。架橋剤は、上述した1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
上記粘着剤層には、ホイール貼着用粘着フィルムの280〜380nmの波長領域の分光透過率が0〜20%となるように、粘着剤層に紫外線吸収剤を含有させることもできる。紫外線吸収剤の含有割合としては、粘着剤層の樹脂分に対して0.01〜20質量%が好ましい。紫外線吸収剤の具体例としては、前出のものが挙げられる。
また、上記粘着剤層には、必要に応じて粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤、填料、染料又は顔料などの着色剤などを配合することができる。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。軟化剤としては、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙げられる。填料としては、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
粘着剤層の厚みは、特に制限ないが、通常5〜100μmであればよく、好ましくは10〜60μmである。
粘着剤層は、基材フィルムの片面に直接塗布、形成してもよく、また、剥離シートの剥離剤層面に粘着剤を塗布、形成した後、基材フィルムと貼り合わせてもよい。粘着剤層の形成方法としては、特に制限なく種々の方法を用いることができ、例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ロールナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キスコーターなどが挙げられる。
本発明のホイール貼着用粘着フィルムは、自動車の搬送後、ホイールに貼着している粘着フィルムを糊残りなく剥離する点から、23℃、50%RHの雰囲気下で、JIS Z0237に準拠して測定される貼付24時間後の180°引き剥がし法による粘着力(以下、「180°ピール粘着力」ともいう。)が8.0N/25mm以下であることが好ましく、7.5N/25mm以下であることがより好ましく、7.0N/25mm以下であることが特に好ましい。該粘着力の下限としては、ホイール曲面への粘着フィルムの追従性、浮きや剥がれの観点から3.0N/25mm以上であることが好ましい。
粘着剤層の表面は、剥離シートで覆うことが好ましい。また、剥離シートを用しないで、基材フィルムの表面に剥離剤を塗布するなどにより剥離性を付与し、粘着シートをロール巻きにして保存してもよい。このようにして、粘着剤層の表面を保護することができる。
剥離シートとしては、いずれのものを使用してもよく、例えば、上質紙、クレーコート紙、グラシン紙などの紙基材や、それの紙基材にポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂フィルムをラミネートしたラミネート紙、また、上記紙基材にセルロースや澱粉、ポリビニルアルコール、アクリル−スチレン樹脂等の目止め処理を行った剥離基材、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル等のフィルムが用いられる。
この基材の粘着剤層との接合面に、必要により剥離処理が施されたものを用いることができる。
この場合、剥離剤の代表例としては、オレフィン系樹脂やその共重合体樹脂、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤よりなる剥離剤層の形成が挙げられる。これらのうち、オレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂が好ましい。
剥離シートの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
本発明のホイール貼着用粘着フィルムは、追従性を有するので、三次元に複雑化された形状のホイール、例えば平均斜度30〜80度、特に平均斜度40〜80度の急斜面を有する形状のホイールにも、また、スポークが細くされているホイール表面の形状にも、容易に貼付、接着することができる。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの例によって、何ら限定されるものではない。
(実施例1)
(1)基材フィルムの製造
低密度ポリエチレン樹脂(密度が0.928g/cm)100質量部に、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物である紫外線吸収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名「Tinuvin622LD」)0.01質量部を混合し、押出し機で混練し、インフレーション成形機により、基材フィルム(厚み50μm、ヤング率200MPa)を作成した。
(2)ホイール貼着用粘着フィルム(以下、粘着フィルムということがある。)の製造
上質紙からなる基材の片面に剥離剤としてシリコーン樹脂を塗布して剥離剤層を形成して得られた剥離シート(リンテック(株)製、商品名「SP−8R」)の剥離剤層面に、アクリル系共重合体組成物(一方社油脂工業社製、商品名「AS665」、固形分40質量%)100質量部に対して2.0質量部のイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製、商品名「コロネートL」、固形分75質量%)を添加した混合物からなるアクリル樹脂系粘着剤を、アプリケーターで乾燥後の塗布量が25μmとなるように塗布、乾燥して粘着剤層を形成し、その後上記(1)で得られた基材フィルム面に前記粘着剤層をラミネーターを用いて貼り合わせ、粘着フィルムを作成した。
(実施例2)
粘着剤として、下記(3)で得られたアクリル樹脂系粘着剤を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを作成した。
(3)粘着剤の製造
温度計、撹拌機、還流冷却管、窒素ガス導入管を備えた反応装置に、アクリル酸−2−エチルヘキシル52質量部、アクリル酸エチル27質量部、酢酸ビニル18質量部、アクリルアミド3質量部、及び酢酸エチル100質量部を仕込み、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルの存在下で共重合した後、トルエンで希釈することによって、重量平均分子量70万のアクリル樹脂溶液(固形分35質量%)を得た。
このアクリル樹脂溶液100質量部に対して、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートL」、固形分75質量%)を1質量部の割合で、添加混合し、アクリル樹脂系粘着剤を得た。
(実施例3)
粘着剤として、下記(4)で得られたアクリル樹脂系粘着剤を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを作成した。
(4)粘着剤の製造
温度計、撹拌機、還流冷却管、窒素ガス導入管を備えた反応装置に、アクリル酸−2−エチルヘキシル75質量部、アクリル酸エチル15質量部、酢酸ビニル8質量部、アクリルアミド2質量部、及び酢酸エチル100質量部を仕込み、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルの存在下で共重合した後、トルエンで希釈することによって、重量平均分子量70万のアクリル樹脂溶液(固形分42質量%)を得た。
このアクリル樹脂溶液100質量部に対して、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートL」、固形分75質量%)を1質量部の割合で、添加混合し、アクリル樹脂系粘着剤を得た。
(実施例4)
基材フィルムとして、下記(5)で得られた基材フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを作成した。
(5)基材フィルムの製造
リニア低密度ポリエチレン樹脂(密度が0.933g/cm)100質量部に、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物である紫外線吸収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名「Tinuvin622LD」)0.05質量部を混合し、押出し機で混練し、インフレーション成形機により、基材フィルム(厚み45μm、ヤング率350MPa)を作成した。
(比較例1)
粘着剤として下記(6)の粘着剤を使用した以外は、実施例1と同様にして、粘着フィルムを作成した。
(6)粘着剤の製造
温度計、撹拌機、還流冷却管、窒素ガス導入管を備えた反応装置に、アクリル酸−2−エチルヘキシル58.8質量部、アクリル酸ブチル10質量部、アクリル酸メチル30質量部、アクリル酸1.2質量部、及び酢酸エチル100質量部を仕込み、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルの存在下で共重合して、トルエンで希釈することによって、重量平均分子量70万のアクリル樹脂溶液(固形分38質量%)を得た。
このアクリル樹脂溶液100質量部に対して、アジリジン系架橋剤(東洋インキ製造社製、商品名「BXX5172」、固形分2質量%))を5質量部の割合で、添加混合し、アクリル樹脂系粘着剤を得た。
(比較例2)
プロピレンホモポリマー樹脂60質量部に、プロピレンランダムポリマー樹脂35質量部、酸化チタン5質量部を混合し、押出し機により混練して、Tダイより押し出し、基材フィルム(厚み50μm、ヤング率850MPa)を作成した。
この基材フィルムの裏面に、数平均分子量80万のポリイソブチレンからなる粘着剤(BASF社製、商品名「Oppanol B80」)をトルエンで30質量%になるように希釈した溶液を、実施例1と同様の剥離シートへ乾燥後の厚さが20μmとなるように、アプリケーターで塗布、乾燥して粘着剤層を形成し、ラミネーターを用いて上記基材フィルムと貼り合わせ、粘着フィルムを作成した。
粘着フィルムの物性の測定
実施例及び比較例で得られた基材フィルム及び粘着フィルムについて、下記に示した180°ピール粘着力の測定、リング状粘着力の測定、高速走行試験、再剥離性試験を行った。その結果を表1に示した。
(1)180°ピール粘着力の測定
アルマイト処理したアルミニウム板にアクリル系塗料(久保孝ペイント社製、商品名「アクリオンクリアー」)を乾燥後の厚さが20μmとなるように塗装し、乾燥し、150℃で40分間焼き付けた塗装アルミニウム板に、JIS Z0237に準拠し、上記の実施例及び比較例で得られた粘着フィルムから得られる25mm×150mmの大きさの試験片を、23℃、50%RHの環境下で、2kgローラーを1往復する方法で圧着した。その後、23℃、50%RHの環境下で、1時間放置した後、23℃、50%RHの環境下で、180°ピール粘着力を測定した。同様に、23℃、50%RHの環境下で、圧着した試験片を24時間放置後、23℃、50%RHの環境下で、180°ピール粘着力を測定した。
(2)リング状粘着力の測定
外径100mm、内径90mm、幅5mm、厚さ5mmの円輪状のアルミニウム枠に、アルマイト処理を行った後、アクリル系塗料(久保孝ペイント社製、商品名「アクリオンクリアー」)で塗装し、塗装アルミニウム枠を作成した。この塗装アルミニウム枠に、23℃、50%RHの雰囲気下で、上記の実施例及び比較例で得られた粘着フィルムからなる直径100mmの円形粘着フィルムを粘着剤層で貼り付け、2kgロールを用いて1往復させ圧着した。次に、円形粘着フィルムの中心部に直径2mmの穴を開け、その穴に、直径80mmのステンレス製円形平板の中心に直径2mmの軸を垂直に取付けたステンレス製軸付き円形平板の軸を通し、ステンレス製円形平板の表面に円形粘着フィルムをスキージを用いて貼着した。次いで、23℃、50%RHの雰囲気下で1時間及び24時間放置後、貼着されている円形粘着フィルムを上にして円輪状の塗装アルミニウム枠を水平に固定し、円形粘着フィルムが貼着したステンレス製軸付き円形平板を、軸の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げたときの最大負荷を測定した。
(3)高速走行試験
実施例および比較例で得られた粘着フィルムを直径44cmの円形に形成し、スポークタイプの17インチのアルミホイール(エンケイ社製、商品名「レーシング アールエスプラスエム」)の表面を覆うように室温にて貼付して、貼付24時間後、上記タイヤ付きホイールを装着した自動車を100km/h、150km/hのそれぞれの速度で60分間走行させたときの粘着シートの剥がれの有無を観察した。表1において、剥がれが無かったものを「無し」と表示し、剥がれがあったものを「剥がれ」と表示した。
(4)再剥離試験
上記180°ピール粘着力の測定において作製した塗装アルミニウム板に、実施例および比較例で得られた粘着フィルムを貼付し、耐候性試験機(スガ試験機社製、商品名「サンシャインスーパーロングライフウエザォメーター WEL−SUN−HCH」)にて400時間照射後に取り出し、粘着フィルムを塗装アルミニウム板から剥離したときの、塗装アルミニウム板への糊残り、塗膜の外観を観察し、下記の基準で評価した。
○:塗装アルミニウム板への粘着剤の糊残りもなく、塗膜の外観も良好であった。
×:塗装アルミニウム板への粘着剤の糊残りがあり、塗膜の外観も良くなかった。
Figure 2008111663
本発明のホイール貼着用粘着フィルムは、種々のホイールの表面に貼付することができ、特にホイール表面の形状が三次元に複雑化されたり、また、スポークが細くされているホイールの表面に貼付することができる。

Claims (4)

  1. 基材フィルムの片面に粘着剤層が設けられている粘着フィルムであって、貼付1時間後のリング状粘着力が80N以上であることを特徴とするホイール貼着用粘着フィルム(ここで、貼付1時間後のリング状粘着力とは、23℃、50%RHの雰囲気下で、外径100mm、内径90mm、幅5mmの円輪状の塗装アルミニウム枠に、前記粘着フィルムからなる直径100mmの円形粘着フィルムを粘着剤層で貼り付け、2kgロールを用いて圧着し、次に、円形粘着フィルムの中心部に直径2mmの穴を開け、その穴に、直径80mmの円形平板の中心に直径2mmの軸を垂直に取付けた軸付き円形平板の軸を通し、円形平板の表面に円形粘着フィルムを貼着し、次いで、23℃、50%RHの雰囲気下で1時間放置後、貼着されている円形粘着フィルムを上にして円輪状の塗装アルミニウム枠を水平に固定し、円形粘着フィルムが貼着した軸付き円形平板を、軸の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げたときの最大負荷である。)。
  2. 基材フィルムの片面に粘着剤層が設けられている粘着フィルムであって、貼付24時間後のリング状粘着力が85N以上である請求項1に記載のホイール貼着用粘着フィルム(ここで、貼付24時間後のリング状粘着力とは、23℃、50%RHの雰囲気下で、外径100mm、内径90mm、幅5mmの円輪状の塗装アルミニウム枠に、前記粘着フィルムからなる直径100mmの円形粘着フィルムを粘着剤層で貼り付け、2kgロールを用いて圧着し、次に、円形粘着フィルムの中心部に直径2mmの穴を開け、その穴に、直径80mmの円形平板の中心に直径2mmの軸を垂直に取付けた軸付き円形平板の軸を通し、円形平板の表面に円形粘着フィルムを貼着し、次いで、23℃、50%RHの雰囲気下で24時間放置後、貼着されている円形粘着フィルムを上にして円輪状の塗装アルミニウム枠を水平に固定し、円形粘着フィルムが貼着した軸付き円形平板を、軸の持ち上げ速度300mm/minで、軸方向に持ち上げたときの最大負荷である。)。
  3. 基材フィルムが、ヤング率(E)が180MPa以上であり、かつ下記式(1)で表される曲げ応力係数kが0.017(N・mm)以上である請求項1又は2に記載のホイール貼着用粘着フィルム。
    Figure 2008111663
    (式中、kは曲げ応力係数であり、Eはヤング率(MPa)であり、hは基材フィルムの厚さ(mm)である。)
  4. 23℃、50%RHの雰囲気下で、JIS Z0237に準拠して測定される貼付24時間後の180°引き剥がし法による粘着力が8.0N/25mm以下である請求項1〜3のいずれかに記載のホイール貼着用粘着フィルム。
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