JP4054205B2 - 封止包装方法及び封止包装体 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、粘着剤層付き熱収縮フィルムの熱収縮性を利用し、容器本体の口部にキャップを密着、封止することができる封止包装方法、その封止包装方法により得られた封止包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工業製品、医薬品、食料品などの分野で、液体や粉体などの物質を容器に充填し、栓をした後、その容器などの包装体を熱収縮フィルムで覆い、熱収縮させて包装体に熱収縮フィルムを密着させて、包装体を保護することが行われている。
例えば、蓋付きボトルなどのキャップ付き容器は、外部にネジ切りが施された口部に内容物を充填後、内部にネジ切りが施されたキャップで口部に栓をし、さらに、容器本体の底部とキャップの頂部間の長さよりも多少長い幅の熱収縮フィルムで容器本体の胴部の全周囲に巻き付けて覆い、熱収縮させて熱収縮フィルムを容器本体の底部とキャップの頂部間の容器全体に密着させて、保護フィルムが装着されていた。
しかし、この場合、保護フィルムは、容器の全体を覆っているため、フィルムが多量に必要となり、また、フィルムを熱収縮させる際にも熱風を全体的に吹き付ける必要があり、エネルギー効率の点からも問題がある。
さらに、キャップがネジ切りキャップである場合は、保護フィルムが密着装着されたキャップ付き容器の内容物を取り出す際には、キャップを覆っている保護フィルムを全て、取り去り、キャップを回して取り除くことが要求されるので、操作が面倒であるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、熱収縮フィルムを熱収縮させて、効率的に容器本体の口部にキャップを密着、封止することができる封止包装方法、その封止包装方法により得られた封止包装体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、熱収縮フィルムと粘着剤層とからなる熱収縮性粘着シートで少なくとも容器本体とキャップとを貼付し、該フィルムを熱収縮させることにより、上記課題を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、容器本体の口部にキャップを被せ、容器本体とキャップとを長手方向の収縮率が90℃雰囲気下、30秒で5〜70%であり、幅方向の収縮率が長手方向の収縮率より小さい熱収縮フィルムと粘着力が3〜20N/25mmの粘着剤層からなる熱収縮性粘着シートで、長手方向に沿って容器本体の一面部、キャップ、容器本体の反対側の一面部の順になるように貼付し、該フィルムを熱収縮させ、その収縮によりキャップを口部に密着させて封止することを特徴とする封止包装方法を提供するものである。
また、本発明は、熱収縮フィルムと粘着剤層からなり、該粘着剤層側にキャップを有する熱収縮性粘着シートを、容器本体の口部に該キャップが被さるように容器に貼着し、該フィルムを熱収縮させ、その収縮によりキャップを口部に密着させて封止することを特徴とする封止包装方法を提供するものである。
また、本発明は、上記封止包装方法において、貼付された熱収縮性粘着シートの端部に非粘着性部分を有する封止包装方法を提供するものである。
また、本発明は、上記の封止包装方法により得られる封止包装体を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を用いて説明する。本発明において使用する熱収縮性粘着シート1は、熱収縮フィルム2、粘着剤層3から構成される。
熱収縮フィルム2としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などからなる熱収縮フィルムや、これらの樹脂に充填剤や、染料、顔料などの着色剤を配合した熱収縮フィルムなどが挙げられる。これらのうち、強度、変形防止性、耐久性、価格等の点からポリエステル樹脂の熱収縮フィルムが好ましい。ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等が好ましく挙げられる。
熱収縮フィルム2は、長手方向(図1における矢印方向であり、TD方向ともいう)と幅方向(長手方向に直角な方向であり、MD方向ともいう)の両方に収縮してもよいが、少なくとも長手方向は収縮するものであることが必要である。
熱収縮フィルム2の長手方向の収縮率は、90℃雰囲気下、30秒で5〜70%、特に10〜60%の収縮率を持つフィルムである。熱収縮フィルム2の幅方向の収縮率は、熱収縮フィルム2の長手方向の収縮率より小さく、90℃雰囲気下、30秒で10%以下であることが好ましい。
【0007】
熱収縮フィルム2の厚みは、20〜200μmが好ましく、30〜100μmが特に好ましく用いられる。また、熱収縮フィルム2は透明でもよいし、着色されていてもよい。
熱収縮フィルム2の長手方向の長さは、容器本体5の一面部の少なくとも一部とキャップ6と容器本体5の反対側の一面部の少なくとも一部を覆うことができるような長さであればよい。熱収縮フィルム2の長手方向の長さは、容器本体5の底部を覆うことができる長さであってもよいが、容器本体5の一面部の上端から下端までの一面全体を覆うことができる長さよりも短かくてもよい。
また、熱収縮フィルム2の幅方向の長さは、キャップ6の幅の1/4〜3倍が好ましく、キャップ6の幅の1/2〜2倍が特に好ましい。
【0008】
3は粘着剤層であり、熱収縮性粘着シート1を容器に貼付するために設けられる。
粘着剤層3は、容器本体5の一面部の少なくとも一部とキャップ6と容器本体5の反対側の一面部の少なくとも一部に該熱収縮性粘着シート1を貼着できる位置に設けることが必要であるが、粘着剤層3は、熱収縮フィルム2のほぼ全面に設けてもよい。
粘着剤層3に使用される粘着剤としては、種々の粘着剤を使用することができる。例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤などが挙げられる。
上記粘着剤には、必要に応じて粘着付与剤、充填剤、軟化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、架橋剤等を配合することができる。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。充填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げられる。軟化剤としては、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤等が挙げられる。酸化防止剤としては、アニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チオエステル系等が挙げられる。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等が挙げられ、架橋剤としては、エポキシ系、イソシアナート系、金属キレート系等が挙げられる。前記粘着剤層3の厚みは通常5〜100μm、好ましくは10〜50μm程度である。
【0009】
粘着剤層3の被着体に対する粘着力は、3〜20N/25mmの範囲であり、4〜15N/25mmの範囲がより好ましい。粘着力が上記範囲であると、熱収縮性粘着シート1を容器本体5に充分に固定できるし、剥がす際には容易に剥がすことができ、また、剥がす際に熱収縮性粘着シート1にキャップ6を付けたまま剥がすことができる。
なお、熱収縮性粘着シート1の端部には、非粘着性部分4を設けてもよい。非粘着性部分4を設けると、容器に取り付けられた該熱収縮性粘着シート1を容易に剥がすことができる。非粘着性部分4は、該熱収縮性粘着シート1の長手方向の片端でもよいし、両端でもよい。
非粘着性部分4の長さは、掴みやすい長さであればよく、特に制限ないが、20mm以下が好ましい。
非粘着性部分4は、熱収縮フィルム2の端部に粘着剤層3を設けない方法、熱収縮性粘着シート1の端部の粘着剤層3に非粘着性インキなどで印刷する方法などにより、形成することができる。
本発明で使用する熱収縮フィルム2の表面又は裏面に、文字や図形、記号などの表示を各種印刷により施すことができる。特に、熱収縮フィルム2に剥がし方向を示す矢印などが印刷されていることが好ましい。
【0010】
本発明の封止包装方法は、容器本体5の口部7にキャップ6を被せ、次に上記の熱収縮性粘着シート1で少なくとも容器本体5の一面部とキャップ6と容器本体5の反対側の一面部を覆い、粘着剤層3により貼付し、キャップ6及びその周辺に熱風を吹き付けて熱収縮させ、そのフィルム収縮によりキャップ6を口部7に密着させて封止するものである。容器本体5の一面部に貼付された熱収縮性粘着シート1の貼付部分の長手方向の粘着剤層3の長さは、10mm以上が好ましく、15mm以上が好ましい。
本発明で、使用される容器は、種々の形状を有する容器が挙げられる。また、容器本体5の一面の形状も、熱収縮性粘着シート1を貼着できる形状であれば特に制限ないが、平面又は略平面が好ましい。使用される容器の材質も特に制限なく、合成樹脂、ガラス、金属など種々の材質のものが挙げられる。
【0011】
キャップ6は、口部7に装着されたときに、内容物を洩らさないように押圧により口部7をぴったり封じることができる形状、構成を有するものが好ましい。
キャップ6の外部形状は、特に制限ないが、円柱形状、球形状、多角柱形状などが挙げられる。キャップ6の内部は、口部7の形状に合わせてくりぬかれた形状でもよいし、ゴム栓のようなものでもよい。要するに、熱収縮フィルム2の収縮による押圧力により、口部7に密着し、蓋ができるものであればどのようなものでもよい。
キャップ6の高さは、種々の高さにすることができるが、3mm以上が好ましく、5mm以上が特に好ましい。ある程度の高さを有することにより、キャップ6や容器本体5に貼着していない熱収縮フィルム2の収縮力を利用することができる。
キャップ6の材質は、特に制限ないが、容器の口部7と接触する部分には密着性がよいものが好ましく、そのような材質としては、容器の口部7の材質よりも柔らかい合成樹脂やゴムなどの材質が挙げられる。
【0012】
図1のように、熱収縮性粘着シート1を上記のように容器に貼付した後は、その熱収縮性粘着シート1をキャップ6及びその周辺において、熱収縮させる。熱収縮は、キャップ6及びその周辺に熱風を吹き付けることにより行われる。
熱風の媒体としては、加熱空気が好ましく挙げられるが、窒素などの不活性ガスを加熱したものも使用できる。
熱風の温度は、80℃以上が好ましい。熱風の温度の上限は、熱収縮フィルム2の融点以下であることが好ましく、120℃以下がより好ましい。熱風の吹き付け時間は、温度によるが、通常数秒から数分程度である。
熱風の吹き付け場所は、キャップ6及びその周辺が好ましいが、それを超えてもよい。
また、本発明の他の封止包装方法は、容器本体5の口部7にキャップ6が被さるように、粘着剤層3側にキャップ6を有する熱収縮性粘着シート1で少なくとも容器本体5の一面部と口部7と容器本体5の反対側の一面部を覆い、粘着剤層3により貼付し、キャップ6及びその周辺に熱風を吹き付けて熱収縮させ、そのフィルム収縮によりキャップ6を口部7に密着させて封止するものである。
【0013】
この場合、使用する熱収縮性粘着シート1は、図3に示されているように粘着剤層3の表面にあらかじめキャップ6が貼着されている。該熱収縮性粘着シート1は、容器本体5の一面部と口部7と容器本体5の反対側の一面部の順に、貼付してもよいが、先にキャップ6を口部7に被せ、その後容器本体5の両一面に該熱収縮性粘着シート1を貼付すると、容器本体5への貼着の位置決めが容易になるので好ましい。
この封止包装方法における他の部分は、上記と同様である。
本発明の封止包装方法により得られた封止包装体において、熱収縮されたフィルム2が、キャップ6の側面の少なくとも一部に粘着剤層3を介して貼付されていてもよい。
【0014】
また、本発明の封止包装除去方法は、上記得られた封止包装体に貼付された熱収縮性粘着シート1を剥がし、キャップ6を該熱収縮性粘着シート1に付けた状態で除去するものである。これにより、一つの操作でキャップ6を開けることができる。
封止包装体の容器本体5の一面部に貼付されている該熱収縮性粘着シート1の端部には、非粘着性部分4を有することが好ましい。非粘着性部分4は、容器本体5の一面部に固定されておらず、剥がす際に容易に掴むことができ、該熱収縮性粘着シート1を剥がし易くする。
なお、熱収縮フィルム2には粘着剤層3があるので、熱収縮フィルム2をキャップ6ごと剥がした後、再度キャップ6をして貼付することもできる。この場合も、一つの操作でキャップ6を閉めることができる。
【0015】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例示によってなんら制約されるものではない。
実施例で使用した熱収縮フィルムの性状の測定方法及び封止包装体の性状の測定方法を以下に示す。
(1)熱収縮率
熱収縮フィルムをMD方向110mm、TD方向110mmの正方形に切断し、それぞれの方向に約100mmの標線を記入し、その標線の実測値(A)を測定した。その後、熱収縮フィルムを90℃の恒温槽に30秒間放置し、取り出し後の標線距離(B)を測定する。以下の計算式の値を収縮率とした。
収縮率(%)=(A−B)/A
(2)粘着力
被着体をポリエチレンテレフタレート板とし、JIS Z0237に準拠し、貼付24時間後の粘着力を測定した。
【0016】
(3)封止性
実施例で得られた封止包装体をキャップを下にして、室温下で24時間放置し、内容物である水の漏れを目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:内容物の水の漏れが確認されなかった。
×:内容物の水の漏れが確認された。
【0017】
(4)再剥離性
被着体のポリエチレンテレフタレート板に長方形の熱収縮性粘着シート(縦50mm、横50mm)を貼付し、90℃の恒温槽に30秒間放置し、室温下で24時間放置した後に手剥がしにより該熱収縮性粘着シートを剥がし、剥がし易さを感知し、また粘着剤の状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:被着体に粘着剤が転移せず、かつ手剥がしが容易である。
△:被着体に粘着剤が若干転移、または手剥がしによる剥離感がやや強い。
×:被着体に粘着剤が転移、または手剥がしによる剥離感が強く、剥がすことができない。
(5)キャップ除去性
封止性の測定方法において、封止包装体に貼付されている熱収縮性粘着シートを剥がす際に、キャップが同時に剥離されるか否かを観察し、下記の基準で評価した。
○:キャップが熱収縮性粘着シートと共に取り除かれた。
×:熱収縮性粘着シートのみが剥離され、キャップは残存していた。
【0018】
(実施例1)
熱収縮フィルムとしての、厚さ45μm、90℃雰囲気下30秒で長手方向(TD方向)の収縮率56%、幅方向(MD方向)の収縮率5.6%のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製、商品名「PET45 S7224」)の表面(長手方向)に、引き剥がし方向を印刷した。一方、剥離シート(東洋メタライジング(株)製、商品名「セラピール38Sマット」)にアクリル系粘着剤(東洋インキ製造(株)製、商品名「オリバインBPS3841」、固形分46質量%)100質量部にイソシアネート系架橋剤(東洋インキ製造(株)製、商品名「BPS3841B」、固形分81質量%)4質量を混合した粘着剤をバーコーターを用いて塗布し、乾燥塗布厚25μmのアクリル系粘着剤層が設けられた粘着剤層付き剥離シートを得た。この剥離シートの粘着剤層に、上記熱収縮フィルムのポリエチレンテレフタレートフィルムの印刷を施してない面を貼り合わせ、熱収縮フィルムの長手方向の一端部(長さ:10mm)に粘着剤層のない熱収縮性粘着シート(長手方向の長さ100mm、幅方向の長さ30mm)を作成した。粘着力は、6.3N/25mmであった。これらの性状を表1に示した。
【0019】
次に、水を充填した容器本体(ポリエチレンテレフタレート製、底部の縦45mm、底部の横20mm、高さ50mmの直方体形状)の口部(外径8mm、高さ7mmの円筒形状)にキャップ(ゴム製、外径13mm、高さ8mm、肉厚2mmの円筒形状)を被せ、次に剥離シートを取り除いた前記熱収縮性粘着シートで容器本体の一面部とキャップと容器本体の反対側の一面部を覆い、粘着剤層により図1のように貼付(両面部とも長手方向の粘着剤層の貼着長さは27mm)し、キャップ及びその周辺に95℃の熱風(加熱空気)を30秒間吹き付けて熱収縮させ、そのフィルム収縮によりキャップを口部に密着させて封止し、図2のように封止包装体を得た。
得られた封止包装体を用いて、貼付されている熱収縮性粘着シートを取り除き、キャップと共に剥離した。
封止包装体の性状を表1に示す。
【0020】
(実施例2)
熱収縮フィルムとして、厚さ45μm、90℃雰囲気下30秒で長手方向(TD方向)の収縮率15%、幅方向(MD方向)の収縮率2.6%のポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱樹脂(株)製、商品名「PET45 LX−10S」)を用いた以外は、実施例1と同様にして封止包装体を得、得られた封止包装体を用いて、貼付されている熱収縮性粘着シートを取り除き、キャップと共に剥離した。
熱収縮フィルム及び封止包装体の性状を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
(実施例3)
熱収縮フィルム(長手方向100mm、幅方向30mm)の全面に粘着剤層を設け、そのフィルムの長手方向の両末端の端部(長さ:10mm)の粘着剤層の表面にインキで印刷することにより非粘着性部分を設けたそのフィルムの粘着剤層の中央部分にキャップ(ゴム製、外径13mm、高さ8mm、肉厚2mmの円筒形状)を予め貼付した以外は、実施例1と同様にして、図3と同様な熱収縮性粘着シートを作成した。熱収縮フィルムの性状は、実施例1と同様であった。
次に、水を充填した容器本体(ポリエチレンテレフタレート製、底部の縦45mm、底部の横20mm、高さ50mmの直方体形状)の口部(外径8mm、高さ7mmの円筒形状)に前記熱収縮性粘着シートに貼付されたキャップを被せ、次にその熱収縮性粘着シートの両側で容器本体の一面部とキャップと容器本体の反対側の一面部を覆い、粘着剤層により貼付(両面部とも長手方向の粘着剤層の貼着長さは22mm)し、キャップ及びその周辺に95℃の熱風(加熱空気)を30秒間吹き付けて熱収縮させ、そのフィルム収縮によりキャップを口部に密着させて封止し、封止包装体を得た。
得られた封止包装体を用いて、貼付されている熱収縮性粘着シートを取り除き、キャップと共に剥離した。封止包装体の性状は、実施例1と同様であった。
【0023】
【発明の効果】
本発明の封止包装方法は、熱収縮性粘着シートを熱収縮させて、効率的に容器本体の口部にキャップを密着、封止することができる。また、本発明の封止包装除去方法は、簡単にキャップを取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Aは、熱収縮性粘着シートを容器に被せた状態を示す斜視図であり、Bは、その側面図である。
【図2】 Aは、本発明の封止包装方法により得られた封止包装体の一実施例を示す斜視図であり、Bは、その側面図である。
【図3】 本発明に用いるキャップを貼着した熱収縮性粘着シートの斜視図である。
【符号の説明】
1 熱収縮性粘着シート
2 熱収縮フィルム
3 粘着剤層
4 非粘着性部分
5 容器本体
6 キャップ
7 口部
Claims (4)
- 容器本体の口部にキャップを被せ、容器本体とキャップとを長手方向の収縮率が90℃雰囲気下、30秒で5〜70%であり、幅方向の収縮率が長手方向の収縮率より小さい熱収縮フィルムと粘着力が3〜20N/25mmの粘着剤層からなる熱収縮性粘着シートで、長手方向に沿って容器本体の一面部、キャップ、容器本体の反対側の一面部の順になるように貼付し、該フィルムを熱収縮させ、その収縮によりキャップを口部に密着させて封止することを特徴とする封止包装方法。
- 熱収縮フィルムと粘着剤層からなり、該粘着剤層側にキャップを有する熱収縮性粘着シートを、容器本体の口部に該キャップが被さるように容器に貼着し、該フィルムを熱収縮させ、その収縮によりキャップを口部に密着させて封止することを特徴とする封止包装方法。
- 貼付された熱収縮性粘着シートの端部に非粘着性部分を有する請求項1又は2に記載の封止包装方法。
- 請求項1に記載の封止包装方法により得られる封止包装体。
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