JP4363028B2 - ボトル開栓キャップ用ホールドツール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料水などのプラスチックボトル等のキャップを開栓した際にそのキャップがボトル本体からはずれずにホールドする機能を有するボトル開栓キャップ用ホールドツールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から飲料水などの入ったプラスチックボトル等のネックに消費者に告知する商品情報やキャンペーン用の当選番号などを印刷したラベル形態の広告ツールやプレミアムが付いた広告ツールなどは存在するが、これらの広告ツールは単に商品情報やキャンペーン告知を行い購買意欲を喚起することを目的とした広告ツールであり、プラスチックボトル等のキャップを開栓した際にそのキャップがボトル本体からはずれないホールド機能を有するツールは全く存在しないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のボトルネック用広告ツールにはない機能を有するもので、即ちプラスチックボトル等のキャップを開栓した際にそのキャップがボトル本体からはずれないホールド機能を有するボトル開栓キャップ用ホールドツールを提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、本発明の請求項1に係る発明は、ボトルネックに吊るして用いるボトル開栓時のキャップ用ホールドツールAであって、該ホールドツールは、所要の幅と長さを有するシート材からなる表シール部と裏シール部からなり、前記シート材は、基材片面上に層間剥離可能な感熱粘着剤層を設けた積層材料からなり、前記ホールドツールは、前記シート材を前記表シール部と裏シール部の境界線で折り返して前記表シール部と前記裏シール部を前記感熱粘着剤層の面で相互に剥離可能に重ね合わせて形成されており、前記基材の両面に所望の情報が印刷され、前記表裏シール部のそれぞれ一端部にはそれぞれボトルネック用孔部を設け、前記ボトルネック用孔部はボトルの首の径より大きい孔から内側に突出部が突出しボトルの首に押し当てる形に形成され、前記裏シール部は、その一端部から他端部にかけて長手のバンド部が設けられており、前記他端部にはボトルのキャップを開栓した際、そのキャップを仮止めする粘着性のホールド部を備え、前記ホールド部は、前記裏シール部の前記基材の両面に感圧粘着剤層を設け、該感圧粘着剤層を保護するために支持体片面上に剥離剤層を設けてなるセパレータを前記感圧粘着剤層上に積層した積層材料からなる両面シールを貼着して形成され、前記セパレータが前記表シール部の前記感熱粘着剤層に粘着され、前記表シール部を前記裏シール部から剥がすと、前記シール部の前記感熱粘着剤層に粘着された前記セパレータが、前記表シール部の前記感熱粘着剤層に移行して付着し、剥がした後の前記裏シール部に前記ホールド部の前記感圧粘着剤層が露出し、前記感圧粘着剤層がキャップをホールドできることを特徴とするボトル開栓キャップ用ホールドツールである。
【0008】
本発明の請求項に係る発明は、ボトルネックに吊るして用いるボトル開栓時のキャップ用ホールドツールであって、該ホールドツールは、所要の幅と長さを有するート材からなる表シール部Fと裏シール部Gからなり、前記シート材は、基材片面上に層間剥離可能な感圧粘着剤層を設けた積層材料からなり、前記ホールドツールは、前記シート材を前記表シール部と裏シール部の境界線で折り返して前記表シール部と前記裏シール部を前記感圧粘着剤層の面で相互に剥離可能に重ね合わせて形成されており、前記基材の両面に所望の情報が印刷され、前記表裏シール部のそれぞれ一端部にはそれぞれボトルネック用孔部を設け、前記ボトルネック用孔部はボトルの首の径より大きい孔から内側に突出部が突出しボトルの首に押し当てる形に形成され、前記ボトルネック用孔部を中心としたそれぞれ円弧状切り取りミシン目線と折り目線に沿うそれぞれ直線状切り取りミシン目線を連続して設け、該表シール部の他端部側の折り目線端部から任意の長さに切り取りミシン目線とその切り取りミシン目線末端から水平に切り取りミシン目線を設け、該切り取りミシン目線で囲まれた領域からなる切り離し可能なシート部と折り目線を対称軸として裏シール部の対称領域にボトルのキャップを開栓した際、そのキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を備え、前記ホールド部6は、前記表シール部に設けられている切り離し可能なシート部32を剥がすことで裏シール部の感圧粘着剤層を露出する部分であり、該感圧粘着剤層が露出した部分でキャップEをホールドできることを特徴とするボトル開栓キャップ用ホールドツールである。
【0013】
図1、図2、図3、図4は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの使用方法を説明する斜視図である。
【0014】
図5は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの1実施例を示す展開平面図である。
【0015】
図6は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの1実施例を示す仕上がり形態の平面図である。
【0016】
図7は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの1実施例を示す表シール部Bを裏シール部Cから分離した後の広告ラベルIの平面図である。
【0017】
図8は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの1実施例を示す裏シール部Cを表シール部Bから分離した後のキャップホールドラベルJの平面図である。
【0018】
図9は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAに用いる第1シート材の1実施例の層構成を示す図5のX−X線側断面図である。
【0019】
図10は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAに用いる両面シールbの1実施例の層構成を示す側断面図である。
【0020】
図11は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの他の実施例を示すセパレータ26を剥がした状態の展開平面図である。
【0021】
図12は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの他の実施例を示す仕上がり形態の平面図である。
【0022】
図13は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの他の実施例を示す表シール部Fと裏シール部Gを重ね合わせた仕上がり形態を分離した後の複合ラベルHの平面図である。
【0023】
図14は、本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAに用いる第2シート材の他の実施例の層構成を示す図11のY−Y線側断面図である。
【0024】
本発明は、図1及び図2に示すように、ボトルネックに吊るして用いるボトル開栓時のキャップ用ホールドツールAであって、該ツールには、ボトルのキャップEを開栓した際、そのキャップEを仮止めするホールド部6を設けた形態をしている。
【0025】
該ツールの形態は、1実施例として図5及び図6に示すように、所要の幅と長さを有する第1シート材からなる表シール部Bと裏シール部Cを相互に剥離可能に重ね合わせて形成されており、前記表裏シール部B、Cのそれぞれ一端部3、3にはそれぞれボトルネック用孔部2、2を設け、前記裏シール部Cは、その一端部3から他端部5にかけて長手のバンド部4が設けられており、前記他端部5にはボトルのキャップを開栓した際のキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を備え、該ホールド部6は粘着部保護材であるセパレータ26を剥がすと粘着部が露出し、該粘着部がキャップEをホールドできる形態である。
【0026】
前記ボトル開栓キャップ用ホールドツールAは、表シール部Bと裏シール部Cを中央部の切り取りミシン目線1を介して折り重ね、該両シール部B、Cの粘着面同士をヒートシールしてあるが、シール剥離部10から剥がし取ると感熱粘着剤層21は層間剥離を起こし、図7及び図8のように表シール部Bと裏シール部Cが分離してそれぞれ広告ラベルIとキャップホールドラベルJの形態になる。
【0027】
次に、図9に示すように、表シール部Bと裏シール部Cを形成する第1シート材は、基材20片面上に層間剥離可能な感熱粘着剤層21を設けた積層材料からできており、該基材20は、力学的強さ(引き裂き強度、引っ張り強度など)、耐候性(耐光性、耐寒性など)、安全・衛生性(無毒、易廃棄性など)、印刷適性(グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷適性など)、経済性(価格など)を満足すれば、特に制約はないが、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリアミド(Ny)樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂のいずれか一種の合成樹脂からなる1軸、又は2軸延伸フィルムなどを用いることができる。
【0028】
その中でも、力学的強さなどの諸物性に優れているポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる2軸延伸フィルムが好ましい。
【0029】
また、前記ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムである基材20の厚みは、特に制約されないが、折り曲げ性、粘着剤の粘着力とのバランスを考慮して12μm〜200μm程度であることが好ましい。
【0030】
前記感熱粘着剤層21は、感熱粘着剤から形成されているが、該感熱粘着剤は溶剤を含まない固形分100%の熱可塑性樹脂からなり、例えば、主にエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂で、それにワックス、粘着性付与樹脂、可塑剤、充填剤などをブレンドしている。
【0031】
該感熱粘着剤を塗工する方法は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムである基材20に該感熱粘着剤を比較的低温で加熱溶融させてメタリングバーコート方式、ダイレクトグラビア方式、3本ボトムリバース方式、4本ボトムリバース方式、ダイコータ方式などを用いて直接塗工し、冷風などで乾燥させ硬化させる。従って、感熱粘着剤層21の粘着性の発現には所定の温度条件が必要である。
【0032】
前記感熱粘着剤の塗工量(塗工厚み)は、特に制約されないが、1g/m2(dry)から30g/m2(dry)程度であることが好ましい。
【0033】
次に、キャップを仮止めする粘着性のホールド部6は、図10に示すように、基材20両面上に感圧粘着剤層25を設け、該感圧粘着剤層25を保護するために支持体23片面上に剥離剤層22を設けてなるセパレータ26を前記感圧粘着剤層25上に積層した積層材料からなる両面シールbを貼着して形成されている。
【0034】
即ち、前記のように別工程で作製した両面シールbの一方のセパレータ26のみを剥がして感圧粘着剤層25面を露出させ裏シール部Cのホールド部6領域の感熱粘着剤層21面上に貼着し、キャップを仮止めする粘着性のホールド部6を形成する。
【0035】
次に、図8に示す、表シール部Bを裏シール部Cからシール剥離部10をきっかけにして剥がし取った後のボトルネックに取り付いたまま残っているキャップホールドラベルJのホールド部6を形成している両面シールbの形態は、図5の形態から図6の形態にする為に該表シール部Bと裏シール部Cの粘着面同士を重ね合わせシールする工程で全面ヒートシールするか、部分的にヒートシールするかによって、2通りの形態を有する両面シールbを形成できるので該ホールド部6も2通りの形態を持ったホールド部6を形成することができる。
【0036】
即ち、一つ目は表シール部Bを裏シール部Cから剥がした際、図8に示す、分離した後のキャップホールドラベルJのホールド部6に感圧粘着剤層25がセパレータ26で覆われた形態の両面シールbを形成する場合は、該両面シールbのホールド部6の個所にはシール温度とシール圧がかからないような形状のヒートシール金型を用いて該表シール部Bと該裏シール部Cの粘着面同士を重ね合わせヒートシールする。
【0037】
二つ目は、表シール部Bを裏シール部Cから剥がした際、図8に示す、分離した後のキャップホールドラベルJのホールド部6にセパレータ26で覆われていない、即ち感圧粘着剤層25が露出した形態の両面シールbを形成する場合は、図5の形態から図6の形態にするために、該表シール部Bと該裏シール部Cの粘着面同士を重ね合わせヒートシールする工程で、該両面シールbのホールド部6の個所にもシール温度とシール圧をかけることにより、該裏シール部Cのホールド部6に対応する個所の該表シール部Bの感熱粘着剤層21も活性化して粘着性を発現し、該感熱粘着剤層21面は、両面シールbのセパレータ26を形成している支持体23表面と完全に接着し、その接着強度は該支持体23裏面に設けてある剥離剤層22面と感圧粘着剤層25面との接着強度よりも強くなるので、該表シール部Bを該裏シール部Cから剥がすと該両面シールbを覆っているセパレータ26は表シール部Bの感熱粘着剤層21に移行して付着し、分離した後の該キャップホールドラベルJの該ホールド部6にはセパレータ26がない感圧粘着剤層25が露出した形態の両面シールbを形成することができる。
【0038】
以上のように、ボトル開栓キャップ用ホールドツールAは、該表シール部Bと裏シール部Cの粘着面同士を重ね合わせヒートシールにより作製する場合、全面ヒートシールするか部分的にヒートシールするかによって、2通りの形態を有する両面シールbを形成できる。
【0039】
上記のような方法で作製したいずれかのホールド部6を有するキャップホールドラベルJは、図2に示すようにプラスチックボトルDのネックに取り付いたままの状態になっている。
【0040】
次に、図3に示すように、該プラスチックボトルDのキャップEの天面部にキャップホールドラベルJのホールド部6を貼り付ける場合、図2に示すホールド部6を形成している両面シールbがセパレータ26で覆われている場合は、セパレータ26を剥がし、該感圧粘着剤層25を露出させてから圧着により貼り付ける。また、すでにセパレータ26が剥がれて感圧粘着剤層25が露出している両面シールbの場合は、感圧粘着剤層25の露出面をそのまま圧着により貼り付ける。
【0041】
尚、両面シールbにおいて、セパレータ26を構成している支持体23の表面や透明性の良い感圧粘着剤を用いて感圧粘着剤層25を作製した場合には、基材20表面に各種の印刷方式により、プラスチックボトルDのキャップE天面部にホールド部6を貼り付ける指示を明記する簡単な説明文やホールド指示を示す矢印マークなどを印刷してもよい。
【0042】
次に、表シール部Bと裏シール部Cの表面に商品情報を印刷し、表シール部Bと裏シール部Cが重なる表シール部Bの裏面領域内にキャンペーン用として、例えば抽選の当選番号などを印刷した広告ツールの役割も兼ねている場合は、表シール部Bを裏シール部Cから分離した後の広告ラベルIの裏面を見ることで抽選結果が確認できる。
【0043】
第1、第2シート材及び両面シールbの基材20の片面又は両面に印刷インキ層24を設ける印刷方式は、グラビア印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、フレキソ印刷方式、オフセット印刷方式などで行うが美麗な印刷ができるグラビア印刷方式が好ましい。
【0044】
上記のように、ボトル開栓キャップ用ホールドツールAは、表シール部Bと裏シール部Cの表面である第1表示部8には商品情報などを印刷し、また該第1表示部8の裏面である第2表示部9には商品などの詳細な情報を印刷し、更に表シール部Bと裏シール部Cとの重なる裏面領域内である第3表示部9aにはキャンペーン用として、例えば抽選の当選番号などの秘匿性を必要とする内容を印刷し消費者コミュニケーション機能をもった広告ツールとしての役割を備えることもできる。
【0045】
次に、図6に示すように、表シール部Bと裏シール部Cを中央部の切り取りミシン目線1を介して折り重ね、該表シール部Bと裏シール部Cの粘着面同士をヒートシールしたボトル開栓キャップ用ホールドツールAの使用方法について詳細に説明する。
【0046】
図1に示すように、該ボトル開栓キャップ用ホールドツールAを飲料水などが入ったプラスチックボトルDのネックに取り付けスーパーなどの陳列台に並べて販売する。
【0047】
消費者は、前記プラスチックボトルDを購入後、ボトル開栓キャップ用ホールドツールAの表シール部Bを裏シール部Cから剥がし取ることにより、図2のように裏シール部Cはキャップをホールドするホールド部6を備えたキャップホールドラベルJの形態でプラスチックボトルDのネックに取り付いたままの状態になっている。
【0048】
該キャップホールドラベルJのホールド部6を形成している両面シールbがセパレータ26で覆われている両面シールbで形成されている場合は、該セパレータ26を剥がして感圧粘着剤層25面を露出させキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を形成する。
【0049】
また、図2に示すホールド部6を形成している両面シールbが表シール部Bを裏シール部Cから剥がした際にセパレータ26が剥がれて、感圧粘着剤層25が露出している両面シールbの場合は、該感圧粘着剤層25の露出面がキャップを仮止めする粘着性のホールド部6である。
【0050】
次に、図3に示すようにキャップホールドラベルJのキャップを仮止めする粘着性のホールド部6をプラスチックボトルDのキャップEの天面部に圧着により貼り付ける。
【0051】
更に、図4に示すように該プラスチックボトルDのキャップEを開栓しても、該キャップEはホールド部6にホールドされたままの状態になり、該プラスチックボトルに再度キャップを閉じることが容易にでき、開栓したキャップの取り扱いに困ることもないので利便性もよく、またキャップが簡単に捨てられないので環境問題も起こさないボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製できる。
【0052】
次に、本発明の他の実施形態として、図11及び図12に示すように、該ツールは、所要の幅と長さを有する第2シート材からなる表シール部Fと裏シール部Gを相互に剥離可能に重ね合わせて形成されており、前記表裏シール部F、Gのそれぞれ一端部3、3にそれぞれボトルネック用孔部2、2と、該孔部2、2を中心としたそれぞれ円弧状切り取りミシン目線28、28と折り目線27に沿うそれぞれ直線状切り取りミシン目線29、29を連続して設け、該表シール部Fの他端部5側の折り目線27端部から任意の長さに切り取りミシン目線30とその切り取りミシン目線30末端から水平に切り取りミシン目線31を設け、該切り取りミシン目線30、31、29で囲まれた領域からなる切り離し可能なシート部32と折り目線27を対称軸として裏シール部Gの対称領域にキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を備え、該ホールド部6は前記表シール部Fの切り離し可能なシート部32を剥がすと粘着部が露出し、該粘着部が該キャップEをホールドできる形態である。
【0053】
図14に示すように、前記表シール部Fと裏シール部Gを形成する第2シート材は、基材20片面上に層間剥離可能な感圧粘着剤層25と、該感圧粘着剤層25の保護のために支持体23片面上に剥離剤層22を設けてなるセパレータ26とを順次積層した積層材料からできている。
【0054】
該基材20は、力学的強さ(引き裂き強度、引っ張り強度など)、耐候性(耐光性、耐寒性など)、安全・衛生性(無毒、易廃棄性など)、印刷適性(グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷適性など)、経済性(価格など)を満足すれば、特に制約はないが、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリアミド(Ny)樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂のいずれか一種の合成樹脂からなる1軸、又は2軸延伸フィルムを用いることができる。
【0055】
その中でも、力学的強さなどの諸物性に優れているポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる2軸延伸フィルムが好ましい。
【0056】
また、前記ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムである基材20の厚みは、特に制約されないが、折り曲げ性、粘着剤の粘着力とのバランスを考慮して12μm〜200μm程度であることが好ましい。
【0057】
次に、図14に示す、表シール部Fと裏シール部Gを形成する第2シート材の基材20片面上に設ける感圧粘着剤層25と図10に示すキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を形成するための両面シールbの積層材料を構成している感圧粘着剤層25の両方に用いる感圧粘着剤は、常温で粘着性があり、特に熱や溶剤の力を必要とせず、わずかな圧力だけで被着体に貼着することができる接着剤の一種で別名感圧性接着剤とも呼ばれている。
【0058】
該感圧粘着剤は、常温で粘着性があるので粘着剤面の保護のために粘着部保護材としてのセパレータ26(離型紙、または離型フィルム)が必要である。従って、加工方法も先ず、該セパレータ26を構成している一つである剥離剤層22面に該感圧粘着剤を塗工し、加熱乾燥後に得られた該粘着剤面と基材20とを圧着し貼り合わせる方法(転写塗工)で行う。
【0059】
該感圧粘着剤は、その主要構成材料であるゴム成分(エラストマー)で大きく分類すると、ゴム系、アクリル系、シリコン系などに大別できる。
【0060】
また、各種粘着剤は、その塗工するときの粘着剤の形態によって分類すると、ゴム系樹脂及びアクリル系樹脂を主体とした溶剤型、アクリル系樹脂エマルジョンを主体とした水性型、EVA、SBS(スチレン・ブタジェン・スチレン共重合体)、SIS(スチレン・イソプレン・スチレン共重合体)などのエラストマーを主体としたホットメルト型に大別できる。
【0061】
次に、ゴム系粘着剤は、主としてジエンゴムを主成分とする粘着剤を総称してゴム系粘着剤と呼ぶ。したがって、アクリルゴム、シリコンゴム、ウレタンゴムを主成分とする粘着剤は別に分類される。
【0062】
ゴム系粘着剤の種類には、主に天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤に大別される。天然ゴム系粘着剤は、天然の植物から得られるゴム状高分子物質であり、化学的にはポリイソプレンである。この主成分のゴムに粘着性付与樹脂としてロジン系、テルペン系、石油樹脂系などの樹脂を配合して均一に混合すると粘着剤ができあがる。
【0063】
また、該粘着性付与樹脂の他に粘着剤の諸性質を望ましくするために、軟化剤、充填剤、老化防止剤、架橋剤などを添加する。
【0064】
天然ゴム系粘着剤は、ゴム分子中に不飽和二重結合を持つために酸素や光の存在下で劣化しやすいので、老化防止剤の添加が必要である。
【0065】
次に、合成ゴム系粘着剤は、スチレン・ブタジェンゴム系粘着剤、ブチルゴム系粘着剤、ブロックコポリマーゴム系粘着剤、ラテックス系粘着剤、再生ゴム系粘着剤など多くの種類があり用途により使い分けられる。
【0066】
これらのゴム系粘着剤は、一般的に価格が安いが耐候性が劣り、経時変化により粘着性が劣化してくるので、本発明のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを表シールBの裏側に、例えばキャーンペン用として秘匿性が必要な抽選番号などを印刷して用いる場合は好ましくない。
【0067】
該ゴム系粘着剤に比較して、価格は高いが耐候性が良いなど諸物性面で優れているアクリル系粘着剤が好ましい。
【0068】
該アクリル系粘着剤を作成するうえで大切な点は、▲1▼モノマー組成▲2▼架橋方法▲3▼分子量分布▲4▼粘着付与樹脂の添加である。
【0069】
該アクリル系粘着剤の場合も、ゴム系と同様に、ベースとなるポリマーのガラス転移点温度(Tg)により、タックの発現する温度領域が決まるので、主モノマーの種類と重合割合が大切である。
【0070】
該アクリル系粘着剤の基本構造としては、主モノマーがアクリル酸、またはメタクリル酸の炭素数が2から12程度のアルキルエステルで構成されたポリマーである。
【0071】
該アクリル酸の場合は、炭素数8付近が最もTgが低く、該メタクリル酸の場合は、炭素数10から12付近が最もTgが低い。
【0072】
したがって、このままでは感圧粘着剤に必要な凝集力を出せないので、架橋によって凝集力を高める手段がとられる。それを可能にするために架橋点となるアクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシエチルやグリシジルメタクリレートなどの官能基を持ったモノマーを少量共重合したポリマーが基本の形となる。
【0073】
また、粘着力や凝集力を望ましい性能にするために比較的Tgの高いモノマーも一定量共重合される。
【0074】
溶剤型アクリル系粘着剤の場合は、そのポリマーは、一般的にラジカル重合によって合成され、モノマー組成にもよるが、一般的に分子量は重量平均で20万から100万といわれている。
【0075】
また、ラジカル重合で合成されるため分子量分布が広く、数千から数百万までの分子の集まりである。
【0076】
該粘着剤に使用されるアクリルポリマーは、臨界分子量が高く、分子の絡み合いが少ないので分子量の割にはせん断粘度が低い。せん断粘度は粘着剤の凝集力の目安となる値であり、これを一定のレベルに高め維持するために、架橋剤を使用して架橋が行われるのが一般的である。
【0077】
アクリル系粘着剤は、分子量が小さい方が粘着性に優れ、タックは良くなるが反面凝集力は低下し、総合的にはよい粘着剤にはならない。
【0078】
また、分子量が大きい場合は、凝集力は向上するがタックは低くなる。このように相反する傾向に対し、重合条件をコントロールすることによって、望ましい分子量分布の粘着剤を得ることが大切である。
【0079】
次に、粘着付与樹脂の添加については、ゴム系粘着剤と同様にロジン系、テルペン系、石油樹脂系などの樹脂を配合して均一に混合すると粘着剤ができあがる。
【0080】
次に、感圧粘着剤の基材20への塗工方法は、支持体23片面上にシリコンなどの剥離剤層22を設けた粘着部保護材であるセパレータ26に該感圧粘着剤を塗工し、加熱乾燥後に得られた粘着剤面と基材20とを圧着し一体化させる方法(転写塗工)が好ましい。
【0081】
また、感圧粘着剤を塗工する方式には、各種の方式があるが、例えば、ダイレクトグラビア方式、オフセットグラビア方式、3本ボトムリバース方式、4本ボトムリバース方式、コンマコータ方式、コンマリバース方式、ダイレクトリップコータ方式、リバースリップコータ方式、ダイコータ方式などがあるが、粘着剤の粘度、塗工量と精度、塗工面の平滑性、溶剤の種類などによって選択する。
【0082】
前記各種塗工方式のなかでも、グラビア方式は、鉄製の円筒(シリンダー)表面上に銅メッキを施して下地を形成し、該銅メッキ面上に剥離層を設け、更に銅メッキをして、その表面を鏡面状に研磨した銅面に彫刻方式や腐食方式により、各種のパターン形状の凹部(セル)を作成し、該セル内の塗工液を転移させる方式であるため、全面塗工でなくパターン形状の塗工面を形成する場合に適している方式である。
【0083】
また、各種のリバース方式は、平滑な塗工面が得られる優れた塗工方式であるが、微妙な粘度変化で膜厚が変化してしまうこと、縦筋がでやすいことなどの調整に熟練を要する方式である。
【0084】
ダイコート方式は、ダイのスリットから塗工液を押し出して塗工する方式で精密に加工されたダイのスリットから塗工液を押し出して塗工する。
【0085】
該塗工液は循環系を採らないクローズド系のため、該塗工液は塗工まで空気に触れることがなく粘度の上昇、及びそのことによる膜厚の変化、コンタミ(ゴミ、異物)の混入、溶剤の揮発による作業環境の悪化などの欠点がない。
【0086】
その塗工原理は単純であり、塗工面の性能はダイの加工精度で決まり、適切な塗工条件が出せれば、平滑な塗工面が安定して得られる優れた塗工方式であるが一般的には本発明のように全面塗工を行う場合は、各種のリバース方式が適当である。
【0087】
前記感圧粘着剤の塗工量(塗工厚み)は、特に制約されないが、5g/m2(dry)から30g/m2(dry)程度であることが好ましい。
【0088】
次に、感圧粘着剤層25は、常温でも粘着性を有する為、その粘着性保護のために支持体23片面上にシリコンなどの剥離剤層22を設けてなるセパレータ26(剥離紙、又は剥離フィルム)が粘着部保護材として必要である。
【0089】
このため該剥離剤層22に使用する剥離剤に求められる特性として、適度な剥離性能、その剥離剤が塗工される基材への密着性、粘着剤への非移行性が重要である。
【0090】
該剥離剤は、大別してシリコン系と非シリコン系に分類される。シリコン系剥離剤は、熱硬化型や紫外線や電子線で硬化する照射硬化型がある。一方、非シリコン系剥離剤には、長鎖アルキルポリマーが主流である。
【0091】
該剥離剤の塗工方法は、一般的なリバースコート方式などで基材20面に直接塗工する方法でよく、また塗工量(塗工厚み)は、特に制約されないが、1g/m2(dry)から30g/m2(dry)程度であることが好ましい。
【0092】
該剥離剤を塗工した基材20の表面は、非常に発水性を持ち粘着剤がぬれにくい表面を形成しているのでセパレータ26(剥離紙、又は剥離フィルム)は剥離性能を発揮する。
【0093】
次に、基材20の片面又は両面に印刷インキ層24を設ける方法はグラビア印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、フレキソ印刷方式、オフセット印刷方式などを用いることができるが美麗な印刷ができるグラビア印刷方式が好ましい。
【0094】
表裏シール部F、Gの表面である第1表示部8には商品情報などを印刷し、また該表裏シール部F、Gの裏面である第2表示部9には商品などの詳細な情報を印刷し、更に該第2表示部9同士が重なる裏面領域内の第3表示部9aにはキャンペーン用として、例えば抽選の当選番号などを印刷することもできる。
【0095】
次に、図11に示す展開形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAは、紙器やラベルを作製するときに用いる一般的な打抜方法や覗き抜き方法で作製後、表シール部Fと裏シール部Gの裏面の感圧粘着剤層25を保護している粘着部保護材であるセパレータ26を剥がしてから、図12に示す、表シール部Fと裏シール部Gを中央部に折り目線27を介して折り重ね、該両シール部F、Gの粘着面同士を圧着シールした仕上がり形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製する。
【0096】
図1に示すように、該ボトル開栓キャップ用ホールドツールAを飲料水などが入ったプラスチックボトルDのネックに取り付けスーパーなどの陳列台に並べて販売する。
【0097】
消費者は、前記プラスチックボトルDを購入後、図12に示す表シール部Fと裏シール部Gの粘着面同士を重ね合わせた仕上がり形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを切リ取リミシン目線28、29を用いて、図13のような形態に切り離し複合ラベルHを作製する。
【0098】
該複合ラベルHは、表シール部Fに設けられている切り離し可能なシート部32を剥がすと裏シール部Gの感圧粘着剤層25が露出し、該感圧粘着剤層25が該キャップEをホールドするホールド部6を形成する。
【0099】
該切り離し可能なシート部32の裏側に、例えばキャンペーン用の当選番号などが印刷されていれば抽選結果を確認することができる。
【0100】
次に、当選番号などを確認後も複合ラベルHは、図2のようにプラスチックボトルDのネックに取り付いたままの状態になっている。
【0101】
図3に示すように、複合ラベルHの感圧粘着剤層25が露出した形態のキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を該プラスチックボトルDのキャップEの天面部に圧着により貼り付ける。
【0102】
更に、図4に示すように該プラスチックボトルDのキャップEを開栓しても、該キャップEは該ホールド部6にホールドされたままの状態になり、該プラスチックボトルDに再度キャップを閉じることが容易にでき、開栓したキャップEの取り扱いに困ることもないので利便性もよく、またキャップEが簡単に捨てられないので環境問題も起こさないボトル開栓キャップ用ホールド機能付広告ツールAを作製できる。
【0103】
【実施例】
次に実施例により、本発明を具体的に説明する。
【0104】
<実施例1>
図5及び図6に示すような形態からなる本発明のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製するため、基材20に厚みが50μmで1,000mm幅のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる東レ株式会社製の商品名「ルミラー」と呼ばれている汎用タイプの2軸延伸ポリエステルフィルムを用いた。
【0105】
該ボトル開栓キャップ用ホールドツールAの仕上がり寸法が縦寸法160mm×幅寸法70mm(重ね合わせた形状の第1表示部8の幅)になるように面付けしてグラビアシリンダーに製版し、1,000mm幅フィルム原反に一般的なグラビアインキを用いてグラビア印刷方式により第1表示部8に商品情報を印刷し、更に第3表示部9aに該当する箇所に隠蔽性のある墨インキを用いて黒ベタを裏刷りし、その上にキャンペーン用として抽選結果を示す「当り」という白色文字を重ね刷りした。
【0106】
次に、東洋インキ製造株式会社製の商品名「P−804A」(無色半透明、軟化点115℃)の感熱粘着剤を塗工量(塗工厚み)が1g/m2 (dry)となるように3本ボトムリバース方式で全面塗工し第1シート材原反を作製した。
【0107】
次に、裏シール部Cのキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を形成する両面シールbを作製するため、セパレータ26を構成する支持体23に厚みが30μmで1,000mm幅のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる東レ株式会社製の商品名「ルミラー」と呼ばれている汎用タイプの2軸延伸ポリエステルフィルムを用いた。
【0108】
該支持体23原反片面上に汎用のシリコン樹脂を塗工量(塗工厚み)が3g/m2 (dry)となるように3本ボトムリバースコート方式で全面塗工しセパレータ26原反を作製した。
【0109】
該セパレータ26原反のシリコン剤塗工面に東洋インキ製造株式会社製の商品名「BPS−1109」(溶剤アクリル型、固形分39.5±1.0%)の感圧粘着剤を塗工量(塗工厚み)が20g/m2 (dry)となるようにリバースコート方式で全面塗工し、乾燥後に得られた感圧粘着剤の皮膜に基材20を圧着し一体化させる方法(転写塗工)で片面だけ粘着性のあるシート材を作製し、更に他面側にも同様な方法で粘着性を付与し、図10に示すような両面シールbの原反を作製した。
【0110】
次に、前記第1シート材原反を図5に示すような展開した形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを打抜方法で作製し、更に別工程で作製した両面シールb原反を直径15mmφの円形状の枚葉にした両面シールbを作製した。
【0111】
該両面シールbの一方のセパレータ26を剥がして感圧粘着剤層25面を図5に示す裏シールCの他端部5に圧着してキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を作製した。
【0112】
次に、図6に示すように、表シール部Bと裏シール部Cを中央部の切り取りミシン目線1を介して折り重ね、ホールド部6を形成する両面シールbを貼着した箇所にはヒートシールできない金型を用いて該表裏シール部B、Cの粘着面同士をヒートシールし、図6に示す仕上がり形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製した。
【0113】
図1に示すように、該ボトル開栓キャップ用ホールドツールAをミネラルウォーターが入った1.5L入りのプラスチックボトルDのネックに取り付けた。
【0114】
次に、ボトル開栓キャップ用ホールドツールAの表シール部Bを裏シール部Cからシール剥離部10をきっかけにして剥がし取ると、表裏シール部B、Cの感熱粘着剤層21同士が融合した境界面で層間剥離を起こし、裏シール部Cと完全に分離でき、図7のような形態になった広告ラベルIの裏面に「当り」の文字を確認することができた。
【0115】
次に、図8に示す形態のキャップホールドラベルJは、図2に示すようにプラスチックボトルDのネックに取り付いたままの状態であり、感圧粘着剤層25がセパレータ26で覆われた状態の両面シールbによってホールド部6が形成されていた。
【0116】
該ホールド部6を形成する両面シールbのセパレータ26を剥がして感圧粘着剤層25面を露出させ、図3に示すように該プラスチックボトルDのキャップEの天面部に圧着により貼り付けた。
【0117】
更に、図4に示すように該プラスチックボトルDのキャップEを開栓しても、該キャップEはホールド部6にホールドされたままの状態になり、該プラスチックボトルに再度キャップを閉じることが容易にでき、開栓したキャップの取り扱いに困ることもないので利便性もよく、またキャップが簡単に捨てられないので環境問題も起こさないボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製できた。
【0118】
<実施例2>
他の実施例として、図11及び図12に示すような形態の本発明のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製するため、基材20に厚みが50μmで1,000mm幅のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる東レ株式会社製の商品名「ルミラー」と呼ばれている汎用タイプの2軸延伸ポリエステルフィルムを用いた。
【0119】
該ボトル開栓キャップ用ホールドツールAの仕上がり寸法が縦寸法160mm×幅寸法70mm(重ね合わせた形状の第1表示部8の幅)になるように面付けしてグラビアシリンダーに製版し、1,000mm幅の前記フィルム原反に一般的なグラビアインキを用いて、グラビア印刷方式により第1表示部8に商品情報を印刷し、更に第3表示部9aに該当する箇所に隠蔽性のある墨インキを用いて黒ベタを裏刷りし、その上にキャンペーン用として抽選結果を示す「当り」という白色文字を重ね刷りした。
【0120】
次に、セパレータ26を構成する支持体23に厚みが30μmで1,000mm幅のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなる東レ株式会社製の商品名「ルミラー」と呼ばれている汎用タイプの2軸延伸ポリエステルフィルムを用いた。
【0121】
該支持体23原反片面上に汎用のシリコン樹脂を塗工量(塗工厚み)が5g/m2 (dry)となるようにリバースコート方式で全面塗工しセパレータ26原反を作製した。
【0122】
該セパレータ26原反のシリコン剤塗工面に東洋インキ製造株式会社製の商品名「BPS−1109」(溶剤アクリル型、固形分39.5±1.0%)の感圧粘着剤を塗工量(塗工厚み)が20g/m2 (dry)となるようにリバースコート方式で全面塗工し、乾燥後に得られた感圧粘着剤の皮膜に印刷原反を圧着し一体化させる方法(転写塗工)で第2シート材原反を作製した。
【0123】
次に、該第2シート材原反を展開した形態に打抜き後、図11に示すようにセパレータ26を剥がした形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製した。
【0124】
次に、図11に示すようなセパレータ26を剥がした形態にしてから、該ツールAを図12に示す表シール部Fと裏シール部Gを中央部の折りミシン目線27を介して折り重ね、該両シール部F、Gの粘着面同士を全面圧着し、仕上がり形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製した。
【0125】
図1に示すように、該ボトル開栓キャップ用ホールドツールAをミネラルウォーターが入った1.5L入りのプラスチックボトルDのネックに取り付けた。
【0126】
次に、図12に示す仕上がり形態のボトル開栓キャップ用ホールドツールAを表シール部Fと裏シール部Gに設けられた、切リ取リミシン目線28、29を用いて、図13のような形態に切り離し複合ラベルHを作製した。
【0127】
該複合ラベルHの表シール部Fに設けられている切り離し可能なシート部32を剥がすと裏シール部Gの感圧粘着剤層25が露出し、その露出した該感圧粘着剤層25により該キャップEをホールドするホールド部6を形成した。
【0128】
更に、該切り離されたシート部32の裏側に印刷されている抽選結果である「当り」を確認することができた。
【0129】
また、確認後も複合ラベルHは、図2のようにプラスチックボトルDのネックに取り付いたままの状態になり、ホールド部6の形態は、感圧粘着剤層25が露出した状態であった。
【0130】
図3に示すように、複合ラベルHの感圧粘着剤層25が露出したキャップを仮止めする粘着性のホールド部6を該プラスチックボトルDのキャップEの天面部に圧着により貼り付けた。
【0131】
更に、図4に示すように該プラスチックボトルDのキャップEを開栓しても、該キャップEはホールド部6にホールドされたままの状態になり、該プラスチックボトルに再度キャップを閉じることが容易にでき、開栓したキャップの取り扱いに困ることもないので利便性もよく、またキャップが簡単に捨てられないので環境問題も起こさないボトル開栓キャップ用ホールドツールAを作製できた。
【0132】
【発明の効果】
本発明は、ボトルネックに吊るして用いるボトル開栓時のキャップ用ホールドツールであって、該ツールは、シート材からなる表シール部と裏シール部を相互に剥離可能に重ね合わせて形成され、更にキャップを仮止めするホールド部が設けられており、該ホールド部をキャップの天面部に貼着させることにより、プラスチックボトル等のキャップを開栓しても、該キャップはホールド部にホールドされたままの状態になり、該プラスチックボトル等に再度キャップを閉じることが容易にでき、開栓したキャップの取り扱いに困ることもないので利便性もよく、またキャップが簡単に捨てられないので環境問題も起こさないボトル開栓キャップ用ホールドツールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの使用方法を説明する斜視図である。
【図2】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの使用方法を説明する斜視図である。
【図3】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの使用方法を説明する斜視図である。
【図4】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの使用方法を説明する斜視図である。
【図5】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの1実施例を示す展開平面図である。
【図6】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの1実施例を示す仕上がり形態の平面図である。
【図7】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの1実施例を示す表シール部を裏シール部から分離した後の広告ラベルの平面図である。
【図8】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの1実施例を示す裏シール部を表シール部から分離した後のキャップホールドラベルの平面図である。
【図9】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールに用いるシート材の1実施例の層構成を示す図5のX−X線側断面図である。
【図10】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールに用いる両面シールの1実施例の層構成を示す側断面図である。
【図11】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの他の実施例を示すセパレータを剥がした状態の展開平面図である。
【図12】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールの他の実施例を示す仕上がり形態の平面図である。
【図13】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールAの他の実施例を示す表シール部Fと裏シール部Gを重ね合わせた仕上がり形態を分離した後の複合ラベルHの平面図である。
【図14】本発明に係るボトル開栓キャップ用ホールドツールに用いる第2シート材の他の実施例の層構成を示す図11のY−Y線側断面図である。
【符号の説明】
A・・・ボトル開栓キャップ用ホールドツール
B・・・表シール部
C・・・裏シール部
D・・・プラスチックボトル
E・・・キャップ
F・・・表シール部
G・・・裏シール部
H・・・複合ラベル
I・・・広告ラベル
J・・・キャップホールドラベル
b・・・両面シール
1・・・切り取りミシン目線
2・・・ボトルネック用孔部
3・・・一端部
4・・・バンド部
5・・・他端部
6・・・ホールド部
7・・・切り取りミシン目線
8・・・第1表示部
9・・・第2表示部 9a・・・第3表示部
10・・・シール剥離部
20・・・基材
21・・・感熱粘着剤層
22・・・剥離剤層
23・・・支持体
24・・・印刷インキ層
25・・・感圧粘着剤層
26・・・セパレータ
27・・・折り目線
28・・・円弧切り取りミシン目線
29・・・直線状切り取りミシン目線
30・・・切り取りミシン目線
31・・・切り取りミシン目線
32・・・シート部

Claims (2)

  1. ボトルネックに吊るして用いるボトル開栓時のキャップ用ホールドツールであって、該ホールドツールは、所要の幅と長さを有するシート材からなる表シール部と裏シール部からなり、前記シート材は、基材片面上に層間剥離可能な感熱粘着剤層を設けた積層材料からなり、前記ホールドツールは、前記シート材を前記表シール部と裏シール部の境界線で折り返して前記表シール部と前記裏シール部を前記感熱粘着剤層の面で相互に剥離可能に重ね合わせて形成されており、前記基材の両面に所望の情報が印刷され、前記表裏シール部のそれぞれ一端部にはそれぞれボトルネック用孔部を設け、前記ボトルネック用孔部はボトルの首の径より大きい孔から内側に突出部が突出しボトルの首に押し当てる形に形成され、前記裏シール部は、その一端部から他端部にかけて長手のバンド部が設けられており、前記他端部にはボトルのキャップを開栓した際、そのキャップを仮止めする粘着性のホールド部を備え、前記ホールド部は、前記裏シール部の前記基材の両面に感圧粘着剤層を設け、該感圧粘着剤層を保護するために支持体片面上に剥離剤層を設けてなるセパレータを前記感圧粘着剤層上に積層した積層材料からなる両面シールを貼着して形成され、前記セパレータが前記表シール部の前記感熱粘着剤層に粘着され、前記表シール部を前記裏シール部から剥がすと、前記シール部の前記感熱粘着剤層に粘着された前記セパレータが、前記表シール部の前記感熱粘着剤層に移行して付着し、剥がした後の前記裏シール部に前記ホールド部の前記感圧粘着剤層が露出し、前記感圧粘着剤層がキャップをホールドできることを特徴とするボトル開栓キャップ用ホールドツール。
  2. ボトルネックに吊るして用いるボトル開栓時のキャップ用ホールドツールであって、該ホールドツールは、所要の幅と長さを有するシート材からなる表シール部と裏シール部からなり、前記シート材は、基材片面上に層間剥離可能な感圧粘着剤層を設けた積層材料からなり、前記ホールドツールは、前記シート材を前記表シール部と裏シール部の境界線で折り返して前記表シール部と前記裏シール部を前記感圧粘着剤層の面で相互に剥離可能に重ね合わせて形成されており、前記基材の両面に所望の情報が印刷され、前記表裏シール部のそれぞれ一端部にはそれぞれボトルネック用孔部を設け、前記ボトルネック用孔部はボトルの首の径より大きい孔から内側に突出部が突出しボトルの首に押し当てる形に形成され、前記ボトルネック用孔部を中心としたそれぞれ円弧状切り取りミシン目線と折り目線に沿うそれぞれ直線状切り取りミシン目線を連続して設け、該表シール部の他端部側の折り目線端部から任意の長さに切り取りミシン目線とその切り取りミシン目線末端から水平に切り取りミシン目線を設け、該切り取りミシン目線で囲まれた領域からなる切り離し可能なシート部と折り目線を対称軸として裏シール部の対称領域にボトルのキャップを開栓した際、そのキャップを仮止めする粘着性のホールド部を備え、前記ホールド部は、前記表シール部に設けられている切り離し可能なシート部を剥がすことで裏シール部の感圧粘着剤層を露出する部分であり、該感圧粘着剤層が露出した部分でキャップをホールドできることを特徴とするボトル開栓キャップ用ホールドツール。
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