JPWO2008056776A1 - テトラゾリウムメソイオン化合物、テトラゾリウムメソイオン化合物からなるイオン液体及びテトラゾリウムメソイオン化合物の製造方法 - Google Patents

テトラゾリウムメソイオン化合物、テトラゾリウムメソイオン化合物からなるイオン液体及びテトラゾリウムメソイオン化合物の製造方法 Download PDF

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修喜 荒木
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    • H01M2300/0025Organic electrolyte

Abstract

【課題】融点が低いテトラゾリウムメソイオン化合物、それを用いたイオン液体及びその製造方法を提供することを解決すべき課題としている。【解決手段】本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物は、下記一般式(1)で表されることを特徴とする(ただし、R1はアルキル基又はアリール基を示し、R2はアルキル基を示し、R1及びR2がともにメチル基の場合を除く)。【選択図】なし

Description

本発明は、テトラゾリウムメソイオン化合物、テトラゾリウムメソイオン化合物からなるイオン液体及びテトラゾリウムメソイオン化合物の製造方法に関する。
イオン結晶は、プラスに帯電したカチオンとマイナスに帯電したアニオンとがクーロン力によって構成されており、この結晶格子を破壊して自由にイオンが動ける状態(すなわち溶融塩状態)となるためには、通常、高い温度が必要とされる。
ところが、有機イオン化合物の中には、低い温度で溶融状態となるものが知られており、それらはイオン液体と呼ばれている(イオン液体の明確な定義については存在しないが、本明細書では、融点が150℃以下の有機イオン化合物をいうものとする)。イオン液体を構成する陽イオンとしては、イミダゾリウム系、ピリジウム系、脂環式アミン系、脂肪族アミン系、脂肪族ホスホニウム系等の陽イオンが知られている。また、陰イオンとしては、BF4 、PF6 等の無機イオン系から、CF3SO2 、(CF3SO2)2N、CF3CO2 等のフッ素系陰イオン等が知られている。そして、これら陽イオンと陰イオンの組合せにより、現在までに多くのイオン液体が合成されている(例えば特許文献1、2など)。
イオン液体は、イオン伝導度が高く、広い電位窓を有しているものも多い。このため、リチウムイオン電池やキャパシタの電解液としての利用が考えられている。また、非プロトン性極性溶媒としての性質もあり、耐熱性にも優れることから、有機化学合成における新たな反応溶媒としての利用も考えられている。
従来のイオン液体は、それらのほとんどのものがカチオンとアニオンの2つのイオンから構成されている。例えば、イミダゾリウム系のイオン液体は、次のような構造を有している(非特許文献1、2)。
Figure 2008056776
また、分子内で塩をつくる化合物としては、次式で示すようなイオン液体が報告されている(非特許文献2、3)。
Figure 2008056776
一方、メソイオン化合物の一種である1,3-ジメチル-1,2,3,4-テトラゾリウム-5-オレートを、リチウム二次電池用非水電解液の添加剤として用いることも提案されている(特許文献3)。
また、発明者らは、メソイオン化合物の一種として、1,3-ジフェニルテトラゾリウムオレートのフェニル基にアルキル鎖を導入し、室温付近に融点をもつテトラゾリウムオレート化合物の合成に成功している(非特許文献4)。
特開2006−36652号公報 特開2007−161733号公報 特開2003−123838号公報 T. Welton、 Chem. Rev.、 1999、 99、 2071 Yoshizawa, M.; Hirano, M.; Ito-Akita, K.; Ohno, H. J. Mater. Chem., 2001, 11, 1057. Narita, A.; Shibayama, W.; Sakamoto, K.; Mizumo, T.; Matsumi, N.; Ohno, H. Chem. Commun. 2006, 1926-1928. 第34回複素環化学討論会 予稿集 発表番号「1P-42」
上記従来のカチオンとアニオンの2つのイオンがクーロン力で結合して構成されているイオン液体は、極めて高いイオン伝導度を示す。しかし、このようなイオン液体は、リチウムイオン二次電池や燃料電池などにおけるイオンの伝導の媒体としては適していない。なぜならこのようなイオン液体は、それを構成するイオン自身が、電場をかけられた電解液中を移動するため、リチウムの輸率が小さくなるからである。
また、クーロン力で結合しているイオン性液体の蒸気圧は、極めて低いため、蒸留による精製が困難であり、対イオンが他の対イオンと交換されてしまう可能性もあり、水分の除去などが容易ではなく、実質的に使用後に精製が困難な点であるという問題点がある。
これに対して、特許文献3のメソイオン化合物である1,3-ジメチル-1,2,3,4-テトラゾリウム-5-オレートは、イオン液体を構成するカチオン種とアニオン種が同一分子内で塩をつくるため、電場をかけられた電解液中を移動するという問題はない。また、蒸気圧もカチオンとアニオンの2つのイオンがクーロン力で結合して構成されているイオン液体に比べて高く、蒸留の可能性を有する。
しかし、このメソイオン化合物は、室温において半固体であり、それ自身を電解液としたり、反応溶媒としたりするには高い温度で用いる必要がある。このため、この上記メソイオン化合物を二次電池用非水系電解液に利用する場合にも、メソイオン化合物自体は液体でなく、メソイオン化合物を種々の有機溶媒へ混和して(非水溶媒中の存在比が、通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%)利用せざるを得ず、炭酸プロピレン等の従来の溶媒を用いるために、やはり火災等の危険性を有するものとなり、難燃性という特質を充分生かしきれていなかった。
その点、上記非特許文献4に記載の、1,3−ジフェニルテトラゾリウムオレートのフェニル基にアルキル鎖を導入した化合物は、室温付近に融点をもつテトラゾリウムオレート化合物とすることができる。しかし、この化合物は、一旦1,3−ジフェニルテトラゾリウムオレートを製造してから、そのフェニル基にアルキル基を導入する必要があるため、製造のために多くの工程が必要となり、手間がかかり、トータルでの収率も悪かった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、融点が低く、製造に要する工程数も少ないテトラゾリウムメソイオン化合物、それを用いたイオン液体及びその製造方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物は、下記一般式(1)で表されることを特徴とする(ただし、Rはアルキル基又はアリール基を示し、Rはアルキル基を示し、R及びRがともにメチル基の場合を除く)。
Figure 2008056776
メソイオン化合物とは、単一の共有結合構造やイオン構造では十分に表現することができない複素五員環(あるいは六員)環化合物で、環内に6π電子を有するものをいう。テトラゾリウムメソイオン構造を有する本発明のメソイオン化合物は、窒素4原子と炭素1原子からなる5員環を有し、負電荷を環外酸素に押しだすことで、芳香族性を獲得し安定化していると考えられる。本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物は、分極によって分子内塩、すなわちイオン性となり、アルキル基の選択により室温で液体となる。また分子内塩のため、分子間塩と比べ沸点が低く、蒸留が容易である。
発明者らは、テトラゾリウム-5-オレート骨格を有する化合物について、テトラゾリウム環の1位と3位の置換基をいろいろ変化させて、その特性を調べた。その結果、上記一般式(1)で表される化合物(ただし、Rはアルキル基又はアリール基を示し、Rはアルキル基を示し、R及びRがともにメチル基の場合を除く)が、特に低い温度で液体になることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
なお、R及びRがともにメチル基の場合には、上記特許文献3に記載されている1,3-ジメチル-1,2,3,4-テトラゾリウム-5-オレートとなるが、この化合物は粘度の高い半固体であって、室温で液体とはならない。この理由は、分子の対象性が高く、結晶化しやすいためであると考えられる。
発明者らの試験結果によれば、上記本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物の中でも、R1及びR2がアルキル基であり、R1及びR2がともにメチル基でない場合は、特に低い温度でイオン液体となる。その中でも、低い温度でイオン液体となるためには、R1が炭素数1〜8のアルキル基であり、かつR2がメチル基又はエチル基であることが好ましく、さらに好ましいのは、R1が炭素数が1〜6のアルキル基であり、R2がメチル基又はエチル基の場合である。
発明者らは、R1及びR2が、(R1=エチル基,R2=メチル基)、(R1=n−ブチル基,R=メチル基)、(R=n−ヘキシル基,R=メチル基)、(R=n−ブチル基,R=エチル基)、(R=n−オクチル基,R=メチル基)、(R=ドデシル基、R=メチル基)及び(R=フェニル基、R=メチル基)のいずれかの組み合わせのときに、低い温度で液体となることを確認している。
本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物は以下のようにして製造することができる。
すなわち、本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物の製造方法は、
アルカリアジドとアルキルイソチオシアナートとを水の存在下で反応させて1位にアルキル基が結合したテトラゾール-5-チオン誘導体とする第1工程と、
前記1位にアルキル基が結合したテトラゾール-5-チオン誘導体とハロゲン化アルキルとを反応させて5位のチオカルボニル基がアルキル化したチオテトラゾールとする第2工程と、
前記5位のチオカルボニル基がアルキル化したチオテトラゾールをアルキル化剤でアルキル化し、さらに塩基で加水分解することにより、一般式(1)で表されるテトラゾリウムメソイオン化合物(ただし、R及びRはアルキル基又はアリール基を示す)とする第3工程と、
を備えることを特徴とする。
Figure 2008056776
本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物の製造方法では、まず第1工程として、アルカリアジドとアルキルイソチオシアナートとを反応させて1位にアルキル基が結合したテトラゾール-5-チオン誘導体とする(下記反応式(a)参照)。
Figure 2008056776
そして次に、第2工程して、前記1位にアルキル基が結合したテトラゾール-5-チオン誘導体とハロゲン化アルキルとを塩基の存在下で反応させて5位のチオカルボニル基がアルキル化したチオテトラゾールとする(下記反応式(b)参照)。ハロゲン化アルキルとしては、臭化アルキル等を用いることができる。この場合、ハロゲン化アルキルの炭素数は4以下のものが好ましい。臭化オクチル等の炭素数の大きなハロゲン化アルキルを用いると、その後に行う第3工程での加水分解が困難となるからである。塩基としては特に限定は無いが、ナトリウムアルコラート等を用いることができる。
Figure 2008056776
さらに、第3工程として、前記5位のチオカルボニル基がアルキル化したチオテトラゾールをアルキル化剤でアルキル化し、さらに塩基で加水分解することにより、一般式(1)で表されるテトラゾリウムメソイオン化合物(ただし、R及びRはアルキル基又はアリール基を示す)とする(下記反応式(c)参照)。アルキル化剤としては、特に限定はないが、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、メチルトリフラート等を用いることができる。
Figure 2008056776
本発明のメソイオン化合物の製造方法では、第1工程におけるアルキルイソチオシアナート、及び第3工程におけるアルキル化剤を適宜選択することにより、1,3置換テトラゾリウム-5-オレートにおける1位のアルキル基R及び3位のアルキル基Rを自由に設計することができる。
実施例2の1,3置換テトラゾリウム-5-オレートのサイクリックボルタモグラムである。 実施例5の1,3置換テトラゾリウム-5-オレートのサイクリックボルタモグラムである。 比較例2の1,3置換テトラゾリウム-5-オレートのサイクリックボルタモグラムである。
以下、本発明を具体化した実施例を比較例と比較しつつ説明する。
<第1工程>
第1工程として、下記反応にしたがって、エチルテトラゾール-5-チオンの合成を行った。
Figure 2008056776
すなわち、ナスフラスコに水 10 mL、アジ化ナトリウム 488 mg (7.5 mmol)、エチルイソチオシアナート 0.44mL (5.0 mmol)を加え10 時間還流条件下で反応させた。反応液をエーテル抽出した後、水相を濃塩酸で酸性にして再びエーテル抽出、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去するとうすい黄色の液体579 mg(1-エチルテトラゾール-5-チオン、収率89%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ1.58 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 4.16 (q, J = 7.4 Hz, 2H).
<第2工程>
次に第2工程として、下記反応に従ってチオカルボニル基のアルキル化を行い、5-ブチルチオ-1-エチルテトラゾールを合成した。
Figure 2008056776
すなわち、2口ナスフラスコに1-エチルテトラゾール-5-チオン 264 mg (2.0 mmol)、ナトリウムメトキシド125 mg (2.2 mmol)を加えアルゴン置換した。メタノール 3 mL、C4H9Br 240 μL (2.2 mmol)を加え17時間還流した。溶媒留去した後、エーテル希釈、1N 塩酸洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去するとうすい黄色の液体308 mg を得た。この液体をカラムクロマトグラフィー(アミノ化シリカ/ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜アセトン)にて分離しうす黄色の液体214 mg(5-ブチルチオ1-エチルテトラゾール、収率57%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ0.82 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.38-1.62 (m, 5H), 1.67-1.94 (m, 2H), 3.34 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.24 (q, J = 7.4 Hz, 2H).
<第3工程>
最後に第3工程として、下記反応に従ってテトラゾリウムメソイオン構造を有する1-エチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを得た。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-エチルテトラゾール 373mg (2.0 mmol)を加えアルゴン置換した。硫酸ジメチル 200 μL (2.2 mmol)を加え、90 ℃で1 時間加熱した。放冷した後水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム 442 mg、水 5 mL)を加え還流条件下で30 分加熱した。塩化メチレン抽出、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、うすい黄色の液体を得た。この液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン〜アセトン)により分離し、うす黄色の液体 76 mg (1-エチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレート、収率30%)を得た。
IR (neat cm-1) 3451, 3053, 2986, 1690, 1330, 1268, 1152, 735.
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ 1.45 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 4.06 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 4.10 (s, 3H).
13CNMR (50 MHz, CDCl3) δ 28.2, 39.6, 42.2, 160.9.
EIMS (70 eV) m/z 128 (M+, 100), 57 (14).
<第1工程>
第1工程として、下記反応に従って、1-ブチルテトラゾール-5-チオンの合成を行った。
Figure 2008056776
すなわち、ナスフラスコに水 10 mL、アジ化ナトリウム 487 mg (7.5 mmol)、ブチルイソチオシアナート 0.60mL (5.0 mmol)を加え8 時間還流条件下で反応させた。反応液をエーテル抽出した後、水相を濃塩酸で酸性にして再びエーテル抽出、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去するとうすい黄色の液体707 mg(1-ブチルテトラゾール-5-チオン、収率90%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 133-1.51 (m, 2H), 1.84-2.01 (m, 2H), 4.32 (t, J = 7.4 Hz, 2H).
<第2工程>
次に第2工程として、下記反応に従ってチオカルボニル基のアルキル化を行い、5-ブチルチオ1-ブチルテトラゾールを合成した。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに1-ブチルテトラゾール-5-チオン 4.97 g (30 mmol)、ナトリウムメトキシド 1.44g (26 mmol)を加えアルゴン置換した。メタノール 8 mL、C4H9Br 2.80 mL (26 mmol)を加え16 時間還流した。溶媒留去した後、エーテル希釈、1N 塩酸洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去するとうすい黄色の液体を得た。この液体をカラムクロマトグラフィー(アミノ化シリカ/ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜アセトン)にて分離しうす黄色の液体3.0 g(5-ブチルチオ1-ブチルテトラゾール、収率47%)を得た。
無色液体
IR (neat, cm-1) 3584, 3054, 2875, 2305, 1434, 1392, 703.
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ 0.90 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.26-1.60 (m, 4H), 1.72-1.98 (m, 4H), 3.32 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.20 (t, J =7.4 Hz, 2H).
13CNMR (50 MHz, CDCl3) δ 13.2, 13.3, 19.3, 21.5, 30.6, 31.1, 32.7, 46.7, 153.1.
EIMS (70 eV) m/z 215 (64), 214 (M+, 28), 168 (16), 167 (100), 159 (25), 125 (51), 103 (89).
<第3工程>
最後に第3工程として、下記反応に従ってテトラゾリウムメソイオン構造を有する1-ブチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを得た。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-ブチルテトラゾール 339 mg (1.6 mmol)を加えアルゴン置換した。硫酸ジメチル 165 μL (1.8 mmol)を加え、90 ℃で1 時間加熱した。放冷した後水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム 126 mg、水 3 mL)を加え還流条件下で30 分加熱した。塩化メチレン抽出、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、うすい黄色の液体を得た。この液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン~アセトン)により分離し、うす黄色の液体 109 mg (1-ブチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレート、収率44%)を得た。このイオン液体は3 mmHg、 250 ℃で蒸留を行うことができた。
IR (neat cm-1) 3584, 3390, 2687, 1565, 1380, 1153, 1078, 895, 736.
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ0.92 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.28-1.42 (m, 2H), 1.70 -1.92 (m, 2H), 4.02 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.16 (s, 3H).
13CNMR (50 MHz, CDCl3) δ 14.0, 22.4, 26.1, 28.5, 31.1, 42.3, 44.5, 161.3.
EIMS (70 eV) m/z 157 (100), 156 (M+, 74), 114 (81), 101 (63).
HRMS (EI) [M+]: calcd for C6H12N4O156.1858 found 156.1012
実施例3では、実施例2の第2工程で得られた5-ブチルチオ1-ブチルテトラゾールに対して、次の反応式で示されるように、ジエチル硫酸でエチル化し、塩基による加水分解を行った。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-ブチルテトラゾール (2c) (430mg, 2.0 mmol)を加えAr置換した。硫酸ジエチル (0.53 mL, 4.0 mmol)を加え、90 ℃で3時間加熱した。放冷した後、水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム 938 mg、水 10 mL)を加え30 分還流した。塩化メチレンで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去しうすい黄色の液体を得た。この液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2/hexane~acetone)により分離し、(無色液体48 mg, 回収率22%)、1-ブチル-4-エチルテトラゾール-5-オン (うす黄色の液体37 mg、収率11%)と1-ブチル-3-エチルテトラゾリウム-5-オレート (うす黄色の液体168 mg、収率49%)を得た。
<第1工程>
第1工程として、下記反応にしたがって、1-ヘキシルテトラゾール-5-チオンの合成を行った。
Figure 2008056776
すなわち、ナスフラスコに水 10 mL、アジ化ナトリウム 491 mg (7.5 mmol)、ヘキシルイソチオシアナート 0.77mL (5.0 mmol)を加え10 時間還流条件下で反応させた。反応液をエーテル抽出した後、水相を濃塩酸で酸性にして再びエーテル抽出、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去するとうすい黄色の液体685 mg(目的物である1-ヘキシルテトラゾール-5-チオン、収率81%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ0.90 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.20-1.42 (m, 6H), 1.82-2.00 (m, 2H), 4.26 (t, J = 7.2 Hz, 2H).
<第2工程>
次に第2工程として、下記反応に従ってチオカルボニル基のアルキル化を行い、5-ブチルチオ1-ヘキシルテトラゾールを合成した。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに1-ヘキシルテトラゾール-5-チオン 381 mg (2.0 mmol)、ナトリウムメトキシド128 mg (2.2 mmol)を加えアルゴン置換した。メタノール 3 mL、C4H9Br 240 μL (2.2 mmol)を加え16時間還流した。溶媒留去した後、エーテル希釈、1N 塩酸洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去するとうすい黄色の液体422 mg を得た。この液体をカラムクロマトグラフィー(アミノ化シリカ/ヘキサン:酢酸エチル=20:1〜アセトン)にて分離しうす黄色の液体268 mg(5-ブチルチオ1-ヘキシルテトラゾール、収率55%)を得た。
無色液体
IR (neat cm-1) 2246, 1276, 976, 844, 664, 1232, 1150, 1082, 915, 647.
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ0.82-1.00 (m, 6H), 1.20-1.64 (m, 8H), 1.68-1.98 (m, 4H), 3.28 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.18 (t, J = 7.2 Hz, 2H).
13CNMR (50 MHz, CDCl3) δ 13.0, 13.4, 21.2, 21.9, 25.4, 28.4, 30.2, 30.9, 32.5, 46.7, 152.8.
EIMS (70 eV) m/z 242 (M+, 14), 195 (100), 153 (80), 103 (61), 57 (19), 56 (16), 55 (28).
Anal. Calcd. for C11H22N4S (242.39) : C, 54.51; H, 9.15; N, 23.11.
Found: C, 54.51; H, 9.14; N, 22.87.
<第3工程>
最後に第3工程として、下記反応に従ってテトラゾリウムメソイオン構造を有する1-ヘキシル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを得た。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-ヘキシルテトラゾール 493mg (2.0 mmol)を加えアルゴン置換した。硫酸ジメチル 200 μL (2.2 mmol)を加え、90 ℃で1 時間加熱した。放冷した後水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム 407 mg、水 5 mL)を加え還流条件下で30 分加熱した。塩化メチレン抽出、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、うすい黄色の液体を得た。この液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン~アセトン)により分離しうす黄色の液体 137 mg (1-ヘキシル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレート、収率37%)を得た。
IR (neat cm-1) 3370, 2932, 2247, 1685, 1332, 909, 732.
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ0.84 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.20-1.40 (m, 6H), 1.72-1.88 (m, 2H), 4.00 (t, 2H, J = 7.2 Hz), 4,10 (s, 3H).
13CNMR (50 MHz, CDCl3) δ14.0, 22.4, 26.1, 28.5, 31.1, 42.3, 44.5, 161.3.
EIMS (70 eV) m/z 184 (M+, 73), 167 (49), 155 (43), 114 (96), 101 (100).
HRMS (EI) [M+]: calcd for C8H16N4O156.2390 found 184.1318.
<第1工程>
第1工程として、下記反応にしたがって、1-フェニルテトラゾール-5-チオンの合成を行った。
Figure 2008056776
すなわち、ナスフラスコに水 (30 mL)、アジ化ナトリウム (486 mg, 7.5 mmol)、フェニルイソチオシアナート (0.60 mL, 5.0 mmol)を加え6時間還流条件下で反応させた。反応液をエーテル抽出した後、水相を濃塩酸で酸性(pH=3)にすると固体が析出したので、ブナーロートでろ過することにより1-フェニルテトラゾール-5-チオン(無色固体, 770 mg, 収率86%)を得た。
1HNMR (300 MHz, CDCl3) δ7.52 (m, 3H), 7.84-7.98 (m, 6H).
<第2工程>
次に第2工程として、下記反応に従ってチオカルボニル基のアルキル化を行い、5-ブチルチオ-1-フェニルテトラゾールを合成した。
Figure 2008056776
すなわち、2口ナスフラスコに1-フェニルテトラゾール-5-チオン (1e) (698 mg, 4.0 mmol)、ナトリウムメトキシド (237 mg, 4.0 mmol)を加えAr置換した。メタノール (5 mL)、1-ブロモブタン (480 ?L, 4.4 mmol)を加え16時間還流した。溶媒留去した後、塩化メチレンで希釈、1N塩酸で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒留去するとうすい黄色の液体(853 mg)を得た。この液体をカラムクロマトグラフィー(NH-SiO2/hexane〜acetone)にて分離し、5-ブチルチオ-1-フェニルテトラゾール (淡黄色液体, 792 mg, 収率80%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ0.78-0.98 (m, 3H), 1.40-1.58 (m, 2H), 1.72-1.92 (m, 2H), 3.40 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.52-7.60 (m, 5H).
EIMS (70 eV) m/z 242 (M+, 14), 195 (100), 153 (80), 103 (61), 57 (19), 56 (16), 55 (28).
<第3工程>
最後に第3工程として、下記反応に従ってテトラゾリウムメソイオン構造を有する1-フェニル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを得た。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-フェニルテトラゾール (233 mg, 1.0 mmol)を加えAr置換した。硫酸ジメチル (190 ?L, 2.0 mmol)を加え、90 ℃で1時間加熱した。放冷した後、水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム220 mg、水 2 mL)を加え30 分還流した。塩化メチレンで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去しうすい黄色の固体を得た。この固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2/hexane~acetone)により分離し、3-メチル-1-フェニルテトラゾリウム-5-オレート (92 mg、収率52%)を得た。
<第1工程>
第1工程として、下記反応にしたがって、1-オクチルテトラゾール-5-チオンの合成を行った。
Figure 2008056776
すなわち,ナスフラスコに水 (18 mL),アジ化ナトリウム (0.58 g, 9.0 mmol),オクチルイソチオシアナート (1.0 g, 6.0 mmol)を加え,17時間還流条件化で反応させた。反応液をエーテル抽出した後,水相を濃塩酸で酸性 (pH = 3)にし再びエーテル抽出,無水硫酸ナトリウムで乾燥,溶媒留去し,淡黄色液体の1-オクチルテトラゾール-5-チオン (0.73 g, 収率 56%)を得た。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 1.18−1.46 (m, 10H), 1.82−2.01 (m, 2H), 4.28 (t, J = 7.4 Hz, 2H).
<第2工程>
次に第2工程として、下記反応に従ってチオカルボニル基のアルキル化を行い、5-ブチルチオ-1-オクチルテトラゾールを合成した。
Figure 2008056776
すなわち,2口ナスフラスコに1-オクチルテトラゾール-5-チオン (0.21 g, 1.0 mmol),ナトリウムメトキシド (59 mg, 1.1 mmol)を加えアルゴン置換した。メタノール (2.0 mL),1-ブロモブタン (0.12 mL, 1.1 mmol)を加え17時間還流条件化で攪拌した。反応液を溶媒留去し,塩化メチレンで希釈,1 N 塩酸で洗浄,無水硫酸ナトリウムで乾燥,溶媒留去し黄色液体 (0.26 g)を得た。この液体をカラムクロマトグラフィー (NH-SiO/hexane:CH2Cl2=20:1〜3:1)にて分離し,無色液体の5-ブチルチオ-1-オクチルテトラゾール (0.23 g, 収率 85%)を得た。
IR (neat cm-1) 2928, 2857, 1458, 1433, 1391, 1274, 1191, 1084, 979, 724.
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ 0.90 (m, 6H), 1.16−1.64 (m, 12H), 1.72−1.98 (m, 4H), 3.36 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.20 (t, J = 7.4 Hz, 2H).
13C NMR (50 MHz, CDCl3) δ 13.6, 14.2, 21.8, 22.7, 26.4, 29.1, 31.4, 31.7, 33.1, 47.3, 153.5.
EIMS (70 eV) m/z 271 (40), 270 (M+, 31), 241 (12), 224 (41), 223 (100), 195 (22), 181 (100), 159 (37), 153 (25).
<第3工程>
最後に第3工程として、下記反応に従ってテトラゾリウムメソイオン構造を有する1-オクチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを得た。
Figure 2008056776
すなわち、2口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-オクチルテトラゾール (1.1 g, 4.0 mmol)を加えアルゴン置換した。硫酸ジメチル (0.76 mL, 8.0 mmol)を加え90 ℃で3時間攪拌し,その後,水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム 800 mg, 水 8 mL) を加え還流条件化で30分間攪拌した。1 N 塩酸で反応を停止し,塩化メチレン抽出,無水硫酸ナトリウムで乾燥,溶媒留去し無色固体 (0.98 g) を得た。この固体をカラムクロマトグラフィー (SiO2/hexane : CH2Cl2=20 : 1~acetone)により分離し,4-メチル-1-オクチルテトラゾール-5-オン (72 mg, 収率 8%),2-メチル-1-オクチルテトラゾール-5-オン (71 mg, 収率 8%),及び淡黄色液体の3-メチル-1-オクチルテトラゾリウム-5-オレート (0.52 g, 収率 61%)を得た。
IR (neat cm-1) 3584, 2927, 2856, 2239, 1686, 1465, 1331, 1146, 1080, 922, 731, 476.
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.18-1.42 (m, 10H), 1.72-1.92 (m, 2H), 4.02 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.16 (s, 3H).
13C NMR (50 MHz, CDCl3) δ 14.2, 22.7, 26.5, 28.6, 29.0, 29.1, 31.8, 42.3, 44.6, 116.5, 161.4.
EIMS (70 eV) m/z 213 (10), 212 (M+, 44), 195 (32), 168(25), 155 (25), 127 (24), 114 (72), 101 (100).
<第1工程>
第1工程として、下記反応にしたがって、1-ドデシルテトラゾール-5-チオンの合成を行った。
Figure 2008056776
すなわち,ナスフラスコにドデシルイソチオシアナート (4.1 g, 18 mmol),水 (36 mL),アジ化ナトリウム (3.5 g, 54 mmol)を加え,4日間還流条件化で反応させた。反応液をエーテル抽出した後,水相を濃塩酸で酸性 (pH = 3)にし,再びエーテル抽出,無水硫酸ナトリウムで乾燥,溶媒留去し,淡黄色液体の1-ドデシルテトラゾール-5-チオン (1.5 g, 収率 31%)を得た。
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ0.86 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 1.18−1.42 (m, 18H), 1.84−1.96 (m, 2H), 4.24 (t, J = 7.4 Hz, 2H).
<第2工程>
次に第2工程として、下記反応に従ってチオカルボニル基のアルキル化を行い、5-ブチルチオ-1-ドデシルテトラゾールを合成した。
Figure 2008056776
すなわち,2口ナスフラスコに1-ドデシルテトラゾール-5-チオン (1.2 g, 4.6 mmol),ナトリウムメトキシド (0.27 g, 5.1 mmol)を加えアルゴン置換した。メタノール (10 mL),1-ブロモブタン (0.55 mL, 5.1 mmol)を加え17時間還流条件化で攪拌した。反応液を溶媒留去し,塩化メチレンで希釈,1 N 塩酸で洗浄,無水硫酸ナトリウムで乾燥,溶媒留去し黄色液体 (1.5 g) を得た。この液体をカラムクロマトグラフィー (NH-SiO/hexane:CH2Cl2 = 20:1〜3:1)にて分離し,無色液体の5-ブチルチオ-1-ドデシルテトラゾール (1.2 g, 収率 80%)を得た。
IR (neat cm-1) 3584, 2928, 2857, 1458, 1392, 1274, 1191, 979, 724.
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ 0.82-1.00 (m, 6H), 1.16-1.58 (m, 20H), 1.64-1.96 (m, 4H), 3.36 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 4.20 (t, J = 7.4 Hz, 2H).
13C NMR (50 MHz, CDCl3) δ 13.9, 15.6, 22.2, 23.1, 26.7, 29.3, 29.8, 30.0, 31.8, 32.3, 33.4, 47.6, 153.7.
EIMS (70 eV) m/z 328 (2.4), 327 (8.8), 326 (M+, 23), 279 (98), 237 (100), 159 (34), 102 (51).
<第3工程>
最後に第3工程として、下記反応に従ってテトラゾリウムメソイオン構造を有する1-ドデシル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを得た。
Figure 2008056776
すなわち、2口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-ドデシルテトラゾール (0.66 g, 2.0 mmol)を加えアルゴン置換した。硫酸ジメチル (0.38 mL, 4.0 mmol)を加え90 ℃で3時間攪拌し,その後,水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム 400 mg, 水 4 mL)を加え還流条件化で30分間攪拌した。1 N 塩酸で反応を停止し,塩化メチレン抽出,無水硫酸ナトリウムで乾燥,溶媒留去し無色固体 (0.68 g) を得た。この固体をカラムクロマトグラフィー (SiO2/hexane:CH2Cl2 = 20:1〜acetone)により分離し,1-ドデシル-4-メチルテトラゾール-5-オンと、無色固体の1-ドデシル-2-メチルテトラゾール-5-オンの混合物 (0.17 g, それぞれ収率 18 %, 収率 13 %),1-ドデシル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレート (0.23 g, 収率 42%)を得た。
IR (neat cm-1) 2918, 2850, 2345, 1687, 1468, 1329, 1150, 1080, 753, 673.
1H NMR (200 MHz, CDCl3) δ 0.90 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 1.18-1.42 (m, 20H), 1.72-1.90 (m, 2H), 4.00 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.08 (s, 3H).
13C NMR (200 MHz, CDCl3) δ 14.6, 23.2, 26.9, 29.0, 29.5, 29.8, 29.8, 30.0, 30.1, 32.4, 42.7, 44.9, 161.7.
EIMS (70 eV) m/z 269 (M+, 5.9), 268 (26), 251 (29), 197 (14), 183, (13), 169 (18), 155 (18), 127 (17), 114 (55), 101 (100).
比較例1
<第1工程>
第1工程として、下記反応にしたがって、メチルテトラゾール-5-チオンの合成を行った。
Figure 2008056776
すなわち、ナスフラスコに水 (10 mL)、アジ化ナトリウム (488 mg, 7.5 mmol)、メチルイソチオシアナート (0.35 mL , 5.0 mmol)を加え8時間還流条件下で反応させた。反応液をエーテル抽出した後、水相を濃塩酸で酸性(pH=3)にして再びエーテル抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去し、1-メチルテトラゾール-5-チオン(うすい黄色の固体, 456 mg, 収率79%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ3.93 (s, 3H).
<第2工程>
次に第2工程として、下記反応に従ってチオカルボニル基のアルキル化を行い、5-ブチルチオ-1-メチルテトラゾールを合成した。
Figure 2008056776
すなわち、2口ナスフラスコに1-メチルテトラゾール-5-チオン (1a) (289 mg, 2.4 mmol)、ナトリウムメトキシド (147 mg, 2.7 mmol)を加えAr置換した。メタノール (3 mL)、1-ブロモブタン (290 ?L, 2.7 mmol)を加え18時間還流した。溶媒留去した後、塩化メチレンで希釈、1N塩酸で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒留去するとうすい黄色の液体(308 mg)を得た。この液体をカラムクロマトグラフィー(NH-SiO2/hexane:CH2Cl2=1:3〜acetone)にて分離し、5-ブチルチオ-1-メチルテトラゾール(うす黄色の液体, 213 mg, 収率52%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ0.82 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.38-1.58 (m, 2H), 1.67-1.84 (m, 2H), 3.34 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.92 (s, 3H).
<第3工程>
最後に第3工程として、下記反応に従ってテトラゾリウムメソイオン構造を有する1-メチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを得た。
Figure 2008056776
すなわち、二口ナスフラスコに5-ブチルチオ-1-メチルテトラゾール (2a) (1.28 g, 7.4 mmol)を加えAr置換した。硫酸ジメチル (1 mL, 8.3 mmol)を加え、90 ℃で1時間加熱した。放冷した後、水酸化カリウム水溶液 (水酸化カリウム545 mg、水 5 mL)を加え30 分還流した。塩化メチレンで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去しうすい黄色の固体を得た。この固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(SiO2/hexane〜acetone)により分離し、1,4-ジメチルテトラゾール-5-オン(無色固体294 mg、収率26%)と1,3 -ジメチルテトラゾリウム-5-オレート(無色液体134 mg、収率12%)を得た。
1HNMR (200 MHz, CDCl3) δ3.68 (s, 3H), 4.22 (s, 3H).
比較例2
比較例2では、R. N. Hanley, W. D. Ollis, C. A. Ramsden, J. Chem. Soc., Perkin Trans 1, 1979, 736-740.に記載の方法により、1,3-フェニルテトラゾリウム-5-オレート(下記化学式参照)を合成した。
Figure 2008056776
−特 性 評 価−
上記の方法によって製造した実施例1〜5及び比較例1の1,3-置換テトラゾリウム-5-オレート化合物について、以下の特性評価を行った。
<融点測定>
上記実施例1〜5及び比較例1の1,3-置換テトラゾリウム-5-オレート化合物を一方を閉じたガラス毛細管の底に詰め、濃硫酸浴中で観察し、融点を求めた。結果を表1に示す。
Figure 2008056776
この表から、1,3-置換テトラゾリウム-5-オレート化合物のうち、R及びRがともにメチル基の場合を除いて、157°C以下という低い温度で液体になることが分かる。特に、Rは炭素数が1〜6のアルキル基であり、Rはメチル基又はエチル基である場合には、すべて室温(20℃)で液体となることが分かった。
<沸点測定>
上記実施例2及び比較例1の1,3-置換テトラゾリウム-5-オレート化合物について、減圧下における沸点を測定した。結果を表2に示す。
Figure 2008056776
表2から、R1がn−ブチル基、R2がメチル基の実施例2の化合物は、減圧下での蒸留が可能であることが分かった。これに対して、R1、R2ともにフェニル基の比較例2は、蒸留ができないことが分かった。
<サイクリックボルタモグラム(CV)測定>
実施例2、実施例5及び比較例2の1,3-置換テトラゾリウム-5-オレート化合物について、サイクリックボルタモグラム(CV)測定した。
測定条件は以下のとおりである。
測定機械 BAS 10B/W 電気化学測定用計測装置
測定溶媒 CH2Cl2 :Nacalai tesque製造スペクトル用特級試薬
測定条件 作用電極 :グラッシーカーボン (C)
参照電極 ;銀/銀イオン電極 (Ag/Ag+)
対極 :白金 (Pt)
サンプル濃度:1.0 mM
支持電解質 (過塩素酸テトラブチルアンモニウム)濃度:0.10 M
スキャン速度:0.05 V/sec
測定結果を図1〜図3に示す。図1に示すように、テトラゾリウム環の1,3位にアルキル鎖を持つ実施例2(すなわち1-ブチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレート)では、明瞭な酸化還元波は観測されなかった。これに対し、テトラゾリウム環の1,3位がともにフェニル基である比較例2(すなわち1,3-ジフェニルテトラゾリウム-5-オレート)では、可逆的な酸化還元波 (-1.83 V)が明瞭に観測された。また、テトラゾリウム環の1位にフェニル基、3位にメチル基を持つ実施例5(すなわち1-フェニル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレート)では、可逆的な酸化還元波 (-2.10 V)が観測された。以上の結果から、テトラゾリウム環の1,3位にアルキル鎖を有するテトラゾリウム-5-オレートは、広い電位窓を有しており、リチウムイオン電池やキャパシタの電解液として好ましい性質を有していることが分かった。
<溶媒との相溶性>
実施例1〜6の1,3置換テトラゾリウム-5-オレートは、水、酢酸エチル、塩化メチレンのような極性溶媒とは混和し、ヘキサンなどには混じらなかった。
<反応溶媒への適用>
本発明のメソイオン化合物の、反応溶媒としての適用性を調べるため、実施例2の1-ブチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを反応溶媒として、Knoevenagel縮合を行った。Knoevenagel縮合とは、アミン存在下、活性メチレン化合物がアルデヒドやケトンと脱水縮合することにより置換オレフィンが生成する反応である。ベンズアルデヒドと活性メチレン化合物とのKnoevenagel縮合との報告例として、ルイス酸であるチタンテトライソプロポキシドを用いた反応 などが報告されている。この反応においてイミダゾリウム系イオン性液体である1-ヘキシル-3-メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートを溶媒として用いることにより、室温での反応が可能であるという報告がある。このため、下記反応について、実施例2の1-ブチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートを反応溶媒として、Knoevenagel縮合を行った。
Figure 2008056776
エントリー1〜8では、基質となる活性メチレン化合物をマロノニトリルとし、カルボニル化合物を色々変えて、Knoevenagel縮合を行なった。詳細を以下に示す。
(エントリー1)
ナスフラスコに3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (0.50 mL, 593 mg)、マロノニトリル (32 mg, 0.50 mmol)、ベンズアルデヒド (51 ?L, 0.50 mmol)を加え室温で20時間攪拌した。エーテル希釈、水洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し反応混合物78 mgを得た。1HNMRより2-ベンジリデンマロノニトリル (収率96%)、3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (7 mg, 回収率1%)であった。水相に塩酸を加え塩化メチレン抽出し、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (408 mg, 回収率69%)を得た。3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレートの回収率はあわせて70%であった。
(エントリー2)
ナスフラスコにエタノール0.50 mL、マロノニトリル (32 mg, 0.50 mmol)、ベンズアルデヒド (51 μL, 0.50 mmol)を加え室温で20時間攪拌した。溶媒留去、エーテル希釈、水洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し2-ベンジリデンマロノニトリル (78 mg, 収率98%)を得た。
(エントリー3)
ナスフラスコに3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (0.50 mL, 657 mg)、マロノニトリル (33 mg, 0.50 mmol)、ベンズアルデヒド (51 μL, 0.50 mmol)、グリシン (8.0 mg, 0.10 mmol)を加え室温で20時間攪拌した。エーテル希釈、水洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し2-ベンジリデンマロノニトリル(75 mg, 収率97%)を得た。水相を塩化メチレン抽出し、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (600 mg)を得た。水相に塩酸を加え塩化メチレン抽出し、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (58 mg)を得た。3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレートの回収率はあわせて100%であった。
(エントリー4)
ナスフラスコにエタノール (0.50 mL)、マロノニトリル (33 mg, 0.50 mmol)、ベンズアルデヒド (51 μL, 0.50 mmol)、グリシン (8.0 mg, 0.10 mmol)を加え室温で20時間攪拌した。溶媒留去、エーテル希釈、水洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し2-ベンジリデンマロノニトリル (74 mg, 収率96%)を得た。
(エントリー5)
ナスフラスコに3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (0.50 mL, 510 mg)、マロノニトリル (33 mg, 0.50 mmol)、ヒドロシンナムアルデヒド (66 μL, 0.50 mmol)、グリシン (8.0 mg, 0.10 mmol)を加え室温で20時間攪拌した。エーテル希釈、水洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し反応混合物95 mgを得た。カラムクロマトグラフィー (hexane : AcOEt = 5:1〜acetone)により分離し2-(3-フェニルプロピリデン)マロノニトリル (16 mg, 収率17%)を得た。水相を塩化メチレン抽出し、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (531 mg, 回収率95%)を得た。
(エントリー6)
ナスフラスコに3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (0.50 mL, 653 mg)、マロノニトリル (32 mg, 0.50 mmol)、アセトフェノン (58 ?L, 0.50 mmol)、グリシン (8.0 mg, 0.10 mmol)を加え室温で20時間攪拌した。エーテル希釈、水洗浄、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し反応混合物60 mgを得た。1HNMRより2-(1-フェニルエチリデン)マロノニトリル (12c)の収率11%、アセトフェノンの回収率68%、マロノニトリルの回収率31%であった。水相を塩化メチレン抽出し、無水硫酸ナトリウム乾燥、溶媒留去し、3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート (532 mg, 回収率81%)を得た。
以上のエントリー1〜6の結果から、次のことが分かった。すなわち、1-ブチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレート中、カルボニル化合物とマロノニトリルとの反応において、3-ブチル-1-メチルテトラゾリウム-5-オレート中、触媒のグリシンを加えなくても高収率で縮合生成物が得られた。触媒を加えなくでも反応が進行した理由としては、1-ブチル-3-メチルテトラゾリウム-5-オレートの塩基性のため活性メチレンのプロトンが引き抜かれたことが考えられる。
本発明のテトラゾリウムメソイオン化合物は、広い電位窓を有しており、リチウムイオン電池やキャパシタの電解液としての利用可能性を有する。また、非プロトン性極性溶媒としての性質もあり、耐熱性にも優れることから、有機化学合成における新たな反応溶媒としての利用可能性も有する。また、水、酢酸エチルのような極性溶媒とは混和し、ヘキサンなどには混じらない。また環外酸素原子が塩基として作用し、pHによってもその極性を調整できるなど循環型の反応媒体として利用可能である。

Claims (7)

  1. 一般式(1)で表されることを特徴とするテトラゾリウムメソイオン化合物(ただし、Rはアルキル基又はアリール基であり、Rはアルキル基であり、R及びRがともにメチル基の場合を除く)。
    Figure 2008056776
  2. 一般式(1)で表されるテトラゾリウムメソイオン化合物(ただし、R及びRはアルキル基であり、R及びRがともにメチル基の場合を除く)。
    Figure 2008056776
  3. 前記Rは炭素数が1〜8のアルキル基であり、Rはメチル基又はエチル基であることを特徴とする請求項2記載のテトラゾリウムメソイオン化合物。
  4. 前記Rは炭素数が1〜6のアルキル基であり、Rはメチル基又はエチル基であることを特徴とする請求項2又は3記載のテトラゾリウムメソイオン化合物。
  5. 前記R及びRは、(R1=エチル基,R2=メチル基)、(R1=n−ブチル基,R=メチル基)、(R=n−ヘキシル基,R=メチル基)、(R=n−ブチル基,R=エチル基)、(R=n−オクチル基,R=メチル基)、(R=ドデシル基、R=メチル基)及び(R=フェニル基、R=メチル基)のいずれかの組み合わせであることを特徴とする請求項1記載のテトラゾリウムメソイオン化合物。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のテトラゾリウムメソイオン化合物からなることを特徴とするイオン液体。
  7. アルカリアジドとアルキルイソチオシアナートとを反応させて1位にアルキル基が結合したテトラゾール-5-チオン誘導体とする第1工程と、
    前記1位にアルキル基が結合したテトラゾール-5-チオン誘導体とハロゲン化アルキルとを塩基の存在下で反応させて5位のチオカルボニル基がアルキル化したチオテトラゾールとする第2工程と、
    前記5位のチオンカルボニル基がアルキル化したチオテトラゾールをアルキル化剤でアルキル化し、さらに塩基で加水分解することにより、一般式(1)で表されるテトラゾリウムメソイオン化合物(ただし、R及びRはアルキル基又はアリール基を示す)とする第3工程と、
    を備えることを特徴とするテトラゾリウムメソイオン化合物の製造方法。
    Figure 2008056776
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