JP5328745B2 - リチウム二次電池 - Google Patents
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Description
LixC→C+xLi++xe− (I)
(上記式(I)中、0<x<1である。)
上記式(I)で生じる電子は、外部回路を経由し、外部の負荷で仕事をした後、正極に到達する。そして、上記式(I)で生じたリチウムイオン(Li+)は、負極と正極に挟持された電解質内を、負極側から正極側に電気浸透により移動する。
Li1−xCoO2+xLi++xe−→LiCoO2 (II)
(上記式(II)中、0<x<1である。)
充電時においては、負極及び正極において、それぞれ上記式(I)及び式(II)の逆反応が進行し、負極においてはグラファイトインターカレーションによりリチウムが入り込んだグラファイト(LixC)が、正極においてはコバルト酸リチウム(Li1−xCoO2)が再生するため、再放電が可能となる。
これに対し、安全性を高めるための取り組みとして、イオン液体を電解液に用いたリチウム二次電池が、従来から知られている。ここでイオン液体とは、100℃以下で液体の塩のことをいい、一般に難燃性、不揮発性を有する。このような難燃性の電解液は、安全性を向上させることができるだけでなく、電位窓(電位領域)が比較的広く、さらに比較的高いイオン伝導性を示すという長所がある。
本発明は、上記実状を鑑みて成し遂げられたものであり、優れたリチウムイオン伝導性を発揮するリチウム二次電池用電解液、及び当該電解液を備えるリチウム二次電池を提供することを目的とする。
本発明のリチウム二次電池用電解液(以下、本発明に係る電解液と称する場合がある)は、下記式(1)で表される1−ブチル−3−メチルテトラゾリウム−5−オレートを含有することを特徴とする。
本製造例は、以下の工程(1)〜(3)からなる。
(1)1位にブチル基を有するテトラゾール−5−チオン誘導体を製造する工程
(2)5位にチオエステル基を有するチオテトラゾール誘導体を製造する工程
(3)1位にブチル基、且つ3位にメチル基を有するテトラゾリウム−5−オレートを製造する工程
まず工程(1)において、下記反応式(a)に示すように、アルカリアジド(MN3;Mはアルカリ金属)とブチルイソチオシアナート(C4H9NCS)とを反応させ、1位にブチル基を有するテトラゾール−5−チオン誘導体を合成する。
ハロゲン化アルキルとしては、例えば、臭化アルキル等を用いることができる。この場合、ハロゲン化アルキルの炭素数は4以下のものが好ましい。臭化オクチル等の炭素数が5以上のハロゲン化アルキルを用いると、後述する工程(3)における加水分解が困難となるからである。塩基は特に限定されず、例えば、ナトリウムアルコラート等を用いることができる。
メチル化剤は、メチル基をテトラゾール環の3位に導入できるものであれば特に限定されず、例えば、ジメチル硫酸、メチルトリフラート等を用いることができる。塩基は、余剰のメチル化剤を失活させ、且つ、メチル化されたチオテトラゾール誘導体を加水分解できるものであれば、特に限定されない。
非水系電解質としては、非水系電解液及び非水ゲル電解質を用いることができる。
非水系電解液は、通常、上述したリチウム塩及び非水溶媒を含有する。上記非水溶媒としては、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、エチルカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン及びこれらの混合物等を挙げることができる。また、溶存した酸素を効率良く反応に用いることができるという観点から、上記非水溶媒は、酸素溶解性が高い溶媒であることが好ましい。非水系電解液におけるリチウム塩の濃度は、例えば0.5mol/L〜3mol/Lの範囲内である。
本発明のリチウム二次電池は、少なくとも正極と、負極と、当該正極と当該負極との間に介在する電解液とを備えるリチウム二次電池であって、前記電解液が上記リチウム二次電池用電解液であることを特徴とする。
リチウム二次電池100は、正極活物質層2及び正極集電体4を備える正極6と、負極活物質層3及び負極集電体5を備える負極7と、正極6及び負極7に挟持される電解液1を有する。
本発明に係るリチウム二次電池のうち、電解液については上述した通りである。以下、本発明に係るリチウム二次電池の構成要素である、正極、負極、セパレータ、電池ケースについて、詳細に説明する。
本発明に係るリチウム二次電池の正極は、好ましくは正極活物質を有する正極活物質層を有するものであり、通常、これに加えて、正極集電体、及び当該正極集電体に接続された正極リードを有するものである。なお、本発明に係るリチウム二次電池がリチウム空気電池である場合には、上記正極の替わりに、空気極層を含む空気極を有する。
以下、正極として、正極活物質層を有する正極を採用した場合について説明する。
本発明に用いられる正極活物質としては、具体的には、LiCoO2、LiNi1/3Mn1/3Co1/3O2、LiNiPO4、LiMnPO4、LiNiO2、LiMn2O4、LiCoMnO4、Li2NiMn3O8、Li3Fe2(PO4)3及びLi3V2(PO4)3等を挙げることができる。これらの中でも、本発明においては、LiCoO2を正極活物質として用いることが好ましい。
本発明において用いられる正極活物質層が有する導電化材としては、正極活物質層の導電性を向上させることができれば特に限定されるものではないが、例えばアセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラック等を挙げることができる。また、正極活物質層における導電化材の含有量は、導電化材の種類によって異なるものであるが、通常1質量%〜10質量%の範囲内である。
本発明において用いられる正極集電体は、上記の正極活物質層の集電を行う機能を有するものである。上記正極集電体の材料としては、例えばアルミニウム、SUS、ニッケル、鉄及びチタン等を挙げることができ、中でもアルミニウム及びSUSが好ましい。また、正極集電体の形状としては、例えば、箔状、板状、メッシュ状等を挙げることができ、中でも箔状が好ましい。
以下、正極として、空気極層を有する空気極を採用した場合について説明する。本発明に用いられる空気極層は、少なくとも導電性材料を含有するものである。さらに、必要に応じて、触媒及び結着剤の少なくとも一方を含有していても良い。
電極反応がよりスムーズに行われるという観点から、上述した導電性材料は触媒を担持していることが好ましい。
500μmの範囲内、中でも5μm〜300μmの範囲内であることが好ましい。
本発明に用いられる空気極集電体は、空気極層の集電を行うものである。空気極集電体の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えばステンレス、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン、カーボン等を挙げることができる。空気極集電体の形状としては、例えば箔状、板状及びメッシュ(グリッド)状等を挙げることができる。中でも、本発明においては、空気極集電体の形状がメッシュ状であることが好ましい。集電効率に優れているからである。この場合、通常、空気極層の内部にメッシュ状の空気極集電体が配置される。さらに、本発明のリチウム二次電池は、メッシュ状の空気極集電体により集電された電荷を集電する別の空気極集電体(例えば箔状の集電体)を備えていても良い。また、本発明においては、後述する電池ケースが空気極集電体の機能を兼ね備えていても良い。
空気極集電体の厚さは、例えば10μm〜1000μmの範囲内、中でも20μm〜400μmの範囲内であることが好ましい。
本発明に係るリチウム二次電池中の負極は、好ましくは負極活物質を含有する負極活物質層を有するものであり、通常、これに加えて負極集電体、及び当該負極集電体に接続された負極リードを有するものである。
本発明に係るリチウム二次電池中の負極層は、金属及び合金材料を含む負極活物質を含有する。負極活物質層に用いられる負極活物質は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能なものであれば特に限定されないが、例えば、金属リチウム、リチウム合金、リチウム元素を含有する金属酸化物、リチウム元素を含有する金属硫化物、リチウム元素を含有する金属窒化物、及びグラファイト等の炭素材料等を挙げることができる。また、負極活物質は、粉末状であっても良く、薄膜状であっても良い。
リチウム合金としては、例えばリチウムアルミニウム合金、リチウムスズ合金、リチウム鉛合金、リチウムケイ素合金等を挙げることができる。また、リチウム元素を含有する金属酸化物としては、例えばリチウムチタン酸化物等を挙げることができる。また、リチウム元素を含有する金属窒化物としては、例えばリチウムコバルト窒化物、リチウム鉄窒化物、リチウムマンガン窒化物等を挙げることができる。また、負極層には、固体電解質をコートしたリチウムを用いることもできる。
負極活物質層の膜厚としては、特に限定されるものではないが、例えば10μm〜100μmの範囲内、中でも10μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。
負極集電体の材料及び形状としては、上述した正極集電体の材料及び形状と同様のものを採用することができる。
本発明に係るリチウム二次電池が、正極−電解質−負極の順番で配置されている積層体を、繰り返し何層も重ねる構造を取る場合には、安全性の観点から、異なる積層体に属する正極及び負極の間に、セパレータを有することが好ましい。上記セパレータとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔膜;及び樹脂不織布、ガラス繊維不織布等の不織布等を挙げることができる。
セパレータに使用できるこれらの材料は、上述した電解液を含浸させることにより、電解液の支持材として使用することもできる。
本発明に係るリチウム二次電池は、通常、正極、電解液及び負極等を収納する電池ケースを有する。電池ケースの形状としては、具体的にはコイン型、平板型、円筒型、ラミネート型等を挙げることができる。
本発明に係る電池がリチウム空気電池である場合には、電池ケースは、大気開放型の電池ケースであっても良く、密閉型の電池ケースであっても良い。大気開放型の電池ケースは、少なくとも空気極層が十分に大気と接触可能な構造を有する電池ケースである。一方、電池ケースが密閉型電池ケースである場合は、密閉型電池ケースに、気体(空気)の導入管及び排気管を設けることが好ましい。この場合、導入・排気する気体は、酸素濃度が高いことが好ましく、純酸素であることがより好ましい。また、放電時には酸素濃度を高くし、充電時には酸素濃度を低くすることが好ましい。
工程(1)として、下記反応式(a1)に従って、1−ブチルテトラゾール−5−チオンの合成を行った。
1HNMR(200MHz,CDCl3)δ 0.98(t,J=7.4Hz,3H),133−1.51(m,2H),1.84−2.01(m,2H),4.32(t,J=7.4Hz,2H).
IR(neat,cm−1)3584,3054,2875,2305,1434,1392,703.
1HNMR(200MHz,CDCl3)δ 0.90(t,J=7.4Hz,3H),1.26−1.60(m,4H),1.72−1.98(m,4H),3.32(t,J=7.4Hz,2H),4.20(t,J=7.4Hz,2H).
13CNMR(50MHz,CDCl3)δ 13.2,13.3,19.3,21.5,30.6,31.1,32.7,46.7,153.1.
EIMS(70eV)m/z 215(64),214(M+,28),168(16),167(100),159(25),125(51),103(89).
最後に工程(3)として、下記反応式(c1)に従って、1−ブチル−3−メチルテトラゾリウム−5−オレートを得た。
IR(neat,cm−1)3584,3390,2687,1565,1380,1153,1078,895,736.
1HNMR(200MHz,CDCl3)δ 0.92(t,J=7.4Hz,3H),1.28−1.42(m,2H),1.70−1.92(m,2H),4.02(t,J=7.4Hz,2H),4.16(s,3H).
13CNMR(50MHz,CDCl3)δ 14.0,22.4,26.1,28.5,31.1,42.3,44.5,161.3.
EIMS(70eV)m/z 157(100),156(M+,74),114(81),101(63).
HRMS(EI)[M+]:calcd for C6H12N4O 156.1858 found 156.1012
[実施例1]
上記方法により合成した1−ブチル−3−メチルテトラゾリウム−5−オレート(以下、BMTOと称する場合がある)に、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(以下、LiTFSIと称する場合がある)を濃度が0.32mol/kgとなるように溶解させ、実施例1の電解液を調製した。
上記方法により合成したBMTOに、LiTFSIを濃度が1.5mol/kgとなるように溶解させ、実施例2の電解液を調製した。
有機溶媒の一種であるプロピレンカーボネート(以下、PCと称する場合がある)に、LiTFSIを濃度が1Mとなるように溶解させ、比較例1の電解液を調製した。
イオン液体の一種であるN−メチル−N−プロピルピペリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(以下、PP13TFSIと称する場合がある)に、LiTFSIを濃度が0.32mol/kgとなるように溶解させ、比較例2の電解液を調製した。
上記実施例1及び2、並びに比較例1の電解液について磁場勾配NMR測定を行い、測定結果から7Li(リチウムカチオン)の拡散係数DLi、及び19F(フッ素アニオン)の拡散係数DFを算出した。磁場勾配NMRの主な測定条件は以下の通りである。
NMR:Varian製、INOVA 300
測定温度:60℃
g:60(G/cm)
δ:6(ms)(Li)、4(ms)(H,F)
Δ:50(ms)
拡散係数DLi及びDFは、それぞれ、下記Stejskalの式(d)に基づき算出した。
実施例1及び2並びに比較例1の電解液のリチウムイオン輸率(tLi)は、DLi及びDFの値を用いて、下記式(e)により決定した。
tLi=DLi/(DLi+DF) 式(e)
比較例2の電解液のリチウムイオン輸率(tLi)は、DLi、DF及びDHの値、並びにLiTFSIの濃度CLiTFSI、LiTFSIの分子量MLiTFSI及びPP13TFSIの分子量MPP13TFSIの各値を用いて、下記式(f)により決定した。
図2から分かるように、イオン液体を含有する従来の電解液(比較例2)のリチウムイオン輸率は、313K(40℃)において0.033、333K(60℃)において0.035、353K(80℃)において0.038であった。また、有機溶媒を含有する従来の電解液(比較例1)のリチウムイオン輸率は、313K(40℃)において0.39、333K(60℃)において0.42、353K(80℃)において0.47である。
これに対し、実施例1の電解液のリチウムイオン輸率は、313K(40℃)において0.29、333K(60℃)において0.33、353K(80℃)において0.39であり、いずれの温度においても、比較例2のリチウムイオン輸率よりも1ケタ高い結果である。また、実施例1の5倍の塩濃度を有する実施例2の電解液のリチウムイオン輸率は、333K(60℃)において0.27である。実施例1と実施例2の結果から、リチウム塩濃度が高くなることによるリチウムイオン輸率の低下はほとんど生じないことが分かる。さらに、実施例1及び実施例2の電解液は、比較例1の電解液に匹敵するリチウムイオン伝導性を有することが分かる。
2 正極活物質層
3 負極活物質層
4 正極集電体
5 負極集電体
6 正極
7 負極
100 リチウム二次電池
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