JPWO2008035737A1 - スルホキシイミノ基を有する4−ニトロベンゾイル誘導体及び水稲用除草剤 - Google Patents

スルホキシイミノ基を有する4−ニトロベンゾイル誘導体及び水稲用除草剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、下記式〔I〕で表される4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩、及びこれらを有効成分として含有する水稲用除草剤である。〔式中、R1は、ハロゲン原子、有機基等を、pは1等を、R2、R3はアルキル基等を表す。また、R2とR3が一緒になって、酸素原子等を1〜4個含んでいてもよい3〜8員のへテロ環を形成してもよい。Qは、下記式Q1〜Q8で表される基から選ばれる一種を表す。(式中、*は結合部位を、Gは酸素原子等を、R4は水素原子等を、R5は水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基等を、R6はシアノ基等を、R7はアルキル基等を、R8〜R11は水素原子又はアルキル基等を表し、XはCH2で表される基等を、Yは、オキソ基、アルキル基等を表す。mは0〜4のいずれかの整数を表す。〕本発明によれば、工業的に有利に合成でき、より低い薬量で効果の確実な安全性の高い、水稲用除草剤の有効成分として有用な4−ニトロベンゾイル誘導体及びその塩、並びにこれらの化合物を有効成分として含有する水稲用除草剤が提供される。

Description

本発明は、スルホキシイミノ基を有する4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩、及びこれらの化合物の1種又は2種以上を有効成分として含有する水稲用除草剤に関する。
本願は、2006年9月21日に、日本に出願された特願2006-256434号および2007年1月31日に、日本に出願された特願2007-022495号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
水稲の栽培にあたり、多大の労力を必要としてきた雑草防除に多くの除草剤が使用されるようになってきた。しかし、水稲に薬害を生じたり、環境に残留したり、環境を汚染したりすることから、より低薬量で効果が確実でしかも安全に使用できる薬剤の開発が望まれている。
本発明の化合物に類似の安息香酸誘導体が除草活性を有することは、いくつかの特許文献に記載されている。
例えば、特許文献1には、下記式で表される安息香酸誘導体が除草剤の有効成分として有効であることが記載されている。また、この文献に記載された化合物は、水稲用除草剤の有効成分として有用であることも記載されている。
Figure 2008035737
(式中、Y’はメチル基等を表し、Zは水素原子等を表し、X’はハロゲン原子等を表し、R、R’、R”はそれぞれ独立してアルキル基等を表す。)
しかしながら、この文献には本発明化合物は記載されていない。
また、特許文献2には、下記式で表される安息香酸誘導体が除草剤の有効成分として有効であることが記載されている。
Figure 2008035737
(式中、R1’〜R5’はそれぞれ独立して、水素原子等を表し、Q’は、下記(Q'−1)〜(Q’−3)で表される基等を表す。
Figure 2008035737
この文献に記載された化合物は、広く本願発明化合物を含むものである。また、この文献に記載された化合物の中にはイネに選択性を示す化合物が含まれていることも記載されている。
しかしながら、この文献において実際に合成されているのは、ベンゾイル基の4位がメチルスルホニル基(SOMe)である化合物のみであり、本発明化合物の具体例や、実施例は記載されていない。
WO98/42678号パンフレット WO04/052849号パンフレット
本発明は、工業的に有利に合成でき、より低い薬量で効果の確実な安全性の高い、水稲用除草剤の有効成分として有用な4−ニトロベンゾイル誘導体及びその塩、並びにこれらの化合物を有効成分として含有する水稲用除草剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記特許文献2に一般式として記載された化合物のさらなる合成展開を行った。その結果、概念的には特許文献2に記載された化合物に含まれるものの、特許文献2に具体的には記載されていないある種の化合物が、水稲用除草剤の有効成分として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は第1に、式〔I〕
Figure 2008035737
〔式中、R1は、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、ニトロ基、又は有機基を表す。
pは0〜3のいずれかの整数を表す。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
R2、R3はそれぞれ独立して、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基、又は無置換若しくは置換基を有する複素環基を表す。
また、R2とR3が一緒になって結合して、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員の、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環を形成してもよい。
Qは、下記式Q1〜Q8で表される基から選ばれる一種を表す。
Figure 2008035737
(式中、*は結合部位を表す。
Gは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、又は置換基を有していてもよい窒素原子を表す。
R4は水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、又は無置換若しくは置換基を有するアミノ基を表す。
R5は、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロアリール基、無置換若しくは置換基を有するアルキルカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するベンゾイル基、無置換若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキルスルホニル基、無置換若しくは置換基を有するアリールスルホニル基、又は、無置換若しくは置換基を有するアミノスルホニル基を表す。
R6は、シアノ基、アセチル基、式:C=NR7で表される基、又は、無置換若しくは置換基を有するテトラゾリル基を表す。
R7は、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、又は無置換若しくは置換基を有するアルコキシ基を表す。
R8、R9はそれぞれ独立して、水素原子、又は無置換若しくは置換基を有するアルキル基を表す。
R10、R11はそれぞれ独立して、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基を表す。
Xは、式:C(R12)(R13)で表される基、又は、式:NR12で表される基を表す。
R12、R13はそれぞれ独立して、水素原子、又は、無置換若しくは置換基を有するアルキル基を表す。
Yは、オキソ基、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基を表す。
mは0〜4のいずれかの整数を表す。
mが2以上のとき、複数のYは同一であっても、相異なっていてもよく、Y同士が結合して、無置換若しくは置換基を有するアルキレン基を形成してもよい。また、YとXのR12が結合して無置換若しくは置換基を有するアルキレン基を形成してもよい。〕
で表される4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩を提供する。
本発明の4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩としては、前記式〔I〕中、R1が、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、式:−N=S(=O)R2R3(R2、R3は前記と同じ意味を表す。)で表される基の化合物であるのが好ましい。
本発明は第2に、本発明の4−ニトロベンゾイル誘導体若しくはその塩の1種又は2種以上を有効成分として含有する水稲用除草剤を提供する。
本発明のスルホキシイミノ基を有する4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩の1種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴とする組成物は、工業的に有利に合成でき、より低い薬量で効果の確実な安全性の高い、水稲用の除草剤として用いることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
1)スルホキシイミノ基を有する4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩
本発明の第1は、前記式(I)で表されるスルホキシイミノ基を有する4−ニトロベンゾイル誘導体(以下、「本発明化合物」ということがある。)、又はその塩である。
前記式(I)中、R1は、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、ニトロ基、又は有機基を表す。
R1のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアミノ基としては、アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ベンジルアミノ基、フェニルアミノ基、4−クロロフェニルアミノ基、アセチルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、メチルスルホニルアミノ基、トリフルオロメチルスルホニルアミノ基、4−メチルフェニルスルホニルアミノ基等のモノ置換アミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニルメチルアミノ基、メチルアセチルアミノ基、メチルベンゾイルアミノ基、ビス(メチルスルホニル)アミノ基、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ基、ビス(フェニルスルホニル)アミノ基等のジ置換アミノ基等が挙げられる。
有機基は、炭素原子を含む官能基全般を意味する。
有機基としては、シアノ基、ホルミル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するアリールオキシ基、アルキルカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するアリールカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフェニル基、アルキルス、ホニル基、無置換若しくは置換基を有するアリールチオ基、無置換若しくは置換基を有するアリールスルフィニル基、無置換若しくは置換基を有するアリールスルホニル基、置換基を有するスルホキシイミノ基等が挙げられる。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等(炭素数1〜6のアルキル基が好ましい)が挙げられる。
アルケニル基としては、エテニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基等(炭素数2〜6のアルケニル基が好ましい)が挙げられる。
アルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、2−メチル−3−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、1,1−ジメチル−2−ブチニル基等(炭素数2〜6のアルキニル基が好ましい)が挙げられる。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等(炭素数1〜6のアルコキシ基が好ましい)が挙げられる。
ハロアルキル基としては、クロロメチル基、フルオロメチル基、ブロモメチル基、ジクロロメチル基、ジフルオロメチル基、ジブロモメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基等(炭素数1〜6のハロアルキル基が好ましい)が挙げられる。
ハロアルコキシ基としては、クロロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、1−フルオロエトキシ基、1,1−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基等(炭素数1〜6のハロアルコキシ基が好ましい)が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等(炭素数3〜8のシクロアルキル基が好ましい)が挙げられる。
また、シクロアルキル基の置換基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のアルキル基(好ましくは炭素数1〜6のアルキル基);クロロメチル基、フルオロメチル基、ブロモメチル基、ジクロロメチル基、ジフルオロメチル基、ジブロモメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基等の、炭素数1〜6のハロアルキル基(好ましくは炭素数1〜6のハロアルキル基);メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基等のアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基);ヒドロキシ基;ニトロ基;シアノ基;アミノ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基);フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メタンスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基等のアルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1〜6のアルキルスルホニル基);等が挙げられる。
また、シクロアルキル基は、同一又は相異なって複数個の置換基を有していてもよい。
無置換若しくは置換基を有するアリール基のアリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等(炭素数6〜14のアリール基が好ましい)が挙げられる。
アリール基の置換基としては、前記シクロアルキル基の置換基として例示したものと同様のものが挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアリールオキシ基のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基等(炭素数6〜14のアリールオキシ基が好ましい)が挙げられる。
アリールオキシ基の置換基としては、前記シクロアルキル基の置換基として例示したものと同様のものが挙げられる。
アルキルカルボニル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ピバロイル基等(炭素数2〜6のアルキルアカルボニル基が好ましい)が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアリールカルボニル基のアリールカルボニル基としては、フェニルカルボニル基、1−ナフチルカルボニル基、2−ナフチルカルボニル基等(炭素数7〜15のアリールカルボニル基が好ましい)が挙げられる。
アリールカルボニル基の置換基としては、前記シクロアルキル基の置換基として例示したものと同様のものが挙げられる。
アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等(炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基が好ましい)が挙げられる。
アルキルチオカルボニル基としては、メチルチオカルボニル基、エチルチオカルボニル基、n−プロピルチオカルボニル基、i−プロピルチオカルボニル基、n−ブチルチオカルボニル基、i−ブチルチオカルボニル基、s−ブチルチオカルボニル基、t−ブチルチオカルボニル基、n−ペンチルチオカルボニル基、n−ヘキシルチオカルボニル基等(炭素数2〜6のアルキルチオカルボニル基が好ましい)が挙げられる。
アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、i−ブチルチオ基、s−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基等(炭素数1〜6のアルキルチオ基が好ましい)が挙げられる。
アルキルスルフィニル基としては、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、n−プロピルスルフィニル基、i−プロピルスルフィニル基、n−ブチルスルフィニル基、i−ブチルスルフィニル基、s−ブチルスルフィニル基、t−ブチルスルフィニル基等(炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基が好ましい)が挙げられる。
アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、i−ブチルスルホニル基、s−ブチルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基等(炭素数1〜6のアルキルスルホニル基が好ましい)が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアリールチオ基のアリールチオ基としては、フェニルチオ基、1−ナフチルチオ基、2−ナフチルチオ基等(炭素数6〜14のアリールチオ基が好ましい)が挙げられる。
アリールチオ基の置換基としては、前記シクロアルキル基の置換基として例示したものと同様のものが挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアリールスルフィニル基のアリールスルフィニル基としては、フェニルスルフィニル基、1−ナフチルスルフィニル基、2−ナフチルスルフィニル基等(炭素数6〜14のアリールスルフィニル基が好ましい)が挙げられる。
アリールスルフィニル基の置換基としては、前記シクロアルキル基の置換基として例示したものと同様のものが挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアリールスルホニル基のアリールスルホニルとしては、アリールスルホニル基としては、フェニルスルホニル基、1−ナフチルスルホニル基、2−ナフチルスルホニル基等(炭素数6〜14のアリールスルホニル基が好ましい)が挙げられる。
アリールスルホニル基の置換基としては、前記シクロアルキル基の置換基として例示したものと同様のものが挙げられる。
置換基を有するスルホキシイミノ基は、式:−N=S(O)(r1)(r2)で表される基である。
ここで、r1、r2は、それぞれ独立して、後述するR2、R3の具体例として例示したものと同様のものが挙げられる。
また、r1とr2が一緒になって結合して環を形成していてもよい。
置換基を有するスルホキシイミノ基の具体例としては、下記のものが挙げられる。
Figure 2008035737
これらの中でも、R1としては、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のハロアルコキシ基、及び炭素数3〜6のシクロアルキル基からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、ハロゲン原子、炭素数1〜6のハロアルキル基がより好ましい。
R2、R3はそれぞれ独立して、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有する複素環基を表す。
R2、R3の、無置換若しくは置換基を有する(アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基)の、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基の好ましい具体例としては、前記R1の、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基として例示したものと同様のものが挙げられる。
前記R2、R3の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ基等の炭素数1〜6のアルキルチオ基;メチルスルホニル基、エチルスルホニル基等の炭素数1〜6のアルキルスルホニル基;フェニルスルホニル基、4−メチルフェニルスルホニル基、2−クロロフェニルスルホニル基等の、無置換若しくは置換基を有するフェニルスルホニル基;等が挙げられる。
また、R2、R3の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基は、同一又は相異なる複数の置換基を有していてもよい。
前記R2、R3の、シクロアルキル基、アリール基の置換基としては、前記R1のシクロアルキル基の置換基として例示したものと同様のものが挙げられる。
前記R2、R3の無置換若しくは置換基を有する複素環基の複素環基としては、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−オキサゾリル基、2−オキサゾリニル基、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、3−イソオキサゾリニル基、2−チアゾリル基、2−チアゾリニル基、3−イソチアゾリル基、3−イソチアゾリニル基、2−ピラニル基、4−テトラヒドロピラニル基、1−アゼチジニル基、2−アゼチジニル基、3−アゼチジニル基、2−ピロリル基、2−ピロリジニル基、2−イミダゾリル基、3−ピラゾリル基、2−イミダゾリニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピペリジル基、ピペリジノ基、2−モルホリニル基、モルホリノ基、2−ピペラジニル基、2−ピリミジニル基、3−ピリダジニル基、2−ピラジニル基等が挙げられる。
前記複素環基の置換基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のアルキル基(好ましくは炭素数1〜6のアルキル基);クロロメチル基、フルオロメチル基、ブロモメチル基、ジクロロメチル基、ジフルオロメチル基、ジブロモメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基等のハロアルキル基(好ましくは炭素数1〜6のハロアルキル基);メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基等のアルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基);ヒドロキシ基;ニトロ基;シアノ基;アミノ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基);フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;又は、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基等のアルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1〜6のアルキルスルホニル基);等が挙げられる。
また、R2とR3が一緒になって結合して、硫黄原子のほかに、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員の、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環を形成してもよい。
かかるヘテロ環としては、チオフェン環、テトラヒドロチオフェン環、チオピラン環、テトラヒドロチオピラン環、4−オキサチアン環、チオモルホリン環、1,4−ジチアン環、テトラヒドロチオピラン−4−オン環等が挙げられる。
Qは、下記式Q1〜Q8で表される基から選ばれる一種を表す。
Figure 2008035737
上記式(Q1〜Q8)中、*は結合部位を表す。
Gは、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、又は置換基を有していてもよい窒素原子を表す。
酸化されていてもよい硫黄原子としては、−SO−、−SO−が挙げられる。
置換基を有していてもよい窒素原子の置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル基;フェニル基、4−メチルフェニル基等の無置換若しくは置換基を有するフェニル基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基;等が挙げられる。
R4は水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有するアミノ基を表す。
前記R4の、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基としては、前記R1、R2の、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
R5は、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロアリール基、無置換若しくは置換基を有するアルキルカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するベンゾイル基、無置換若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキルスルホニル基、無置換若しくは置換基を有するアリールスルホニル基、又は、無置換若しくは置換基を有するアミノスルホニル基を表す。
前記R5の、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基としては、前記R1〜R3の、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するヘテロアリール基のヘテロアリール基としては、チエニル基、フリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピリダジル基、ピラジル基、S−トリアジル基、1,2,4−トリアジル基等が挙げられる。
前記ヘテロアリール基の置換基としては、前記R1のシクロアルキル基の置換基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアルキルカルボニル基としては、アセチル基、トリフルオロアセチル基、ピバロイル基等(炭素数2〜6のアルキルカルボニル基が好ましい)が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、トリフルオロメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基等(炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基が好ましい)が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するベンゾイル基としては、ベンゾイル基、4−クロロベンゾイル基、4−メチルベンゾイル基、3−メトキシベンゾイル基、2,4−ジフルオロベンゾイル基等が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアミノカルボニル基としては、アミノカルボニル基、メチルアミノカルボニル基、エチルアミノカルボニル基、ベンジルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、フェニルメチルアミノカルボニル基等が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基等が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアリールスルホニル基としては、フェニルスルホニル基、4−メチルフェニルスルホニル基、1−ナフチルスルホニル基、2−ナフチルスルホニル基等が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有するアミノスルホニル基としては、アミノスルホニル基、メチルアミノスルホニル基、エチルアミノスルホニル基、ベンジルアミノスルホニル基、フェニルアミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基、フェニルメチルアミノスルホニル基等が挙げられる。
R6は、シアノ基、アセチル基、式:C=NR7で表される基、又は、無置換若しくは置換基を有するテトラゾリル基を表す。
前記R7の、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルコキシ基の具体例としては、前記R1の、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルコキシ基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
R8、R9はそれぞれ独立して、水素原子、又は、無置換若しくは置換基を有するアルキル基を表す。
前記R8、R9の無置換若しくは置換基を有するアルキル基の具体例としては、前記R1の無置換若しくは置換基を有するアルキル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
R10、R11はそれぞれ独立して、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基を表す。
前記R10、R11の、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基の具体例としては、前記R1の無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
Xは、式:C(R12)(R13)で表される基、又は、式:NR12で表される基を表す。
ここで、R12、R13はそれぞれ独立して、水素原子、又は、無置換若しくは置換基を有するアルキル基を表す。
前記R12、R13の無置換若しくは置換基を有するアルキル基の具体例としては、前記R1の無置換若しくは置換基を有するアルキル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
Yは、オキソ基(=O)、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、又は、無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基を表す。
前記Yの無置換若しくは置換基を有するアルキル基の具体例としては、前記R1の無置換若しくは置換基を有するアルキル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。また、前記Yの無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基の具体例としては、前記R5の無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
mは0〜4のいずれかの整数を表す。
mが2以上のとき、複数のYは同一であっても、相異なっていてもよく、Y同士が結合して、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキレン基を形成してもよい。また、YとXのR12が結合して無置換若しくは置換基を有するアルキレン基を形成してもよい。
前記無置換若しくは置換基を有するアルキレン基の具体例としては、下記に示すごとく、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を0〜3個含む、炭素数1〜6のアルキレン鎖を形成し、下記(Q2−1)で示される3〜8員のスピロ環、下記(Q2−2)で示される3〜8員の縮合環、下記(Q2−3)で示される3〜8員の架橋環等が挙げられる。
Figure 2008035737
(式中、G、R5、Xは前記と同じ意味を表し、Zは窒素原子、酸素原子及び/又は硫黄原子を0〜3個含む、炭素数1〜6のアルキレン鎖を表す。)
本発明の4−ニトロベンゾイル誘導体としては、優れた除草活性を有する観点から、下記式(I−a)
Figure 2008035737
(式中、R1〜R3、p、及びQは前記と同じ意味を表す。)で表される化合物が好ましく、下記式(I−b)
Figure 2008035737
(式中、R1〜R3、及びQは前記と同じ意味を表す。)で表される化合物がより好ましい。
また、本発明の4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩としては、前記式(I−b)中、R1が、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基で表される基の化合物であるのが更に好ましい。
また、本発明の4−ニトロベンゾイル誘導体又はその塩としては、前記式(I−b)中、R1が、塩素原子、CH3またはCF3で表される基の化合物であるのが更に好ましい。
(本発明化合物の製造方法)
本発明化合物は、公知の方法によって製造することができる。下記に、本発明化合物の製造方法の一例を示す。
本発明化合物において、式(I)中、Qが前記Q1、Q2又はQ3で表される化合物であり、R5が水素原子であり、かつGが酸素原子である化合物は、例えば下記式に示す方法によって製造することができる。
Figure 2008035737
(式中、R1〜R4、R7及びpは前記と同じ意味を表し、Tは、ハロゲン原子、イミダゾリル基等の脱離基を表す。)
先ず、式(III)で表される安息香酸化合物を、チオニルクロライド、オギザリルクロライド等のハロゲン化剤、又はカルボニルジイミダゾール類と反応させて、式(II)で表される化合物を得る。
この反応は、有機溶媒中で行うのが好ましい。用いる有機溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に制約はなく、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;等が挙げられる。
反応温度は、通常0℃〜120℃であり、反応時間は通常数分から数時間である。
次いで、この化合物に、有機溶媒中、塩基の存在下、式(Q1a)で表される化合物を作用させることにより、式(II−Q1a)で表されるエステルを得る。
用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン等のアミン類が挙げられる。
用いる有機溶媒としては、前記式(II)で表される化合物を製造する反応の際に用いる有機溶媒として列挙したのと同様のものが挙げられる。
反応温度は、通常−20℃〜+120℃であり、反応時間は、通常数分から数時間である。
次いで、得られた式(II−Q1a)で表される化合物を、有機溶媒中、シアン源及び塩基を用いて転位反応させることにより、目的とする式(I−Q1a)で表される化合物を得ることができる。
用いるシアン源としては、アセトンシアンヒドリン、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム等が挙げられる。シアン源の使用量は、式(II−Q1a)で表される化合物に対し、通常、0.01〜1当量である。
用いる塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が挙げられる。塩基の使用量は、式(II−Q1a)で表される化合物に対し、通常、0.01〜1当量である。
用いる有機溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に制約はなく、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;酢酸エチル等のエステル類;等が挙げられる。
反応温度は、通常0℃〜120℃であり、反応時間は通常数分から数日間である。
同様に、下記式に表すように、前記式(II)で表される化合物を式(Q2a)又は(Q3a)で表される化合物と反応させることにより、それぞれ対応する、式(II−Q2)又は(II−Q3)で表される化合物を得、このものをシアン源及び塩基を用いて転位反応させることにより、それぞれ対応する、式(I−Q2a)及び(I−Q3a)で表される目的化合物を得ることができる。
Figure 2008035737
(式中、R1〜R3、R8、R9、Y、m、X及びpは前記と同じ意味を表す。)
本発明化合物において、式(I)中、Qが前記Q1、Q2、Q3で表される化合物であり、Q1、Q2、Q3において、R5が水素原子以外の基であり、Gが酸素原子である化合物は、下記に示す方法で製造することができる。
Figure 2008035737
(式中R1〜R5、R7〜R9、X、Y、p及びmは前記と同じ意味を表し、Wは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等のスルホニルオキシ基;アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基;等の脱離基を表す。)
すなわち、式(I−Q1a)、(I−Q2a)又は(I−Q3a)で表される化合物を、有機溶媒中、塩基存在下で、式:R5−Wで表される化合物と反応させることにより、それぞれ対応する、式(I−Q1b)、(I−Q2b)及び(I−Q3b)で表される目的化合物を製造することができる。
この反応に用いる有機溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に制約はない。例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)等のアミド類;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類;トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類;等が挙げられる。
用いる塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等金属水素化物;カリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド;リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属;マグネシウム等のアルカリ土類金属;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物;トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基;等が挙げられる。
反応温度は、通常、−50℃〜+120℃であり、反応時間は、通常、数分から数時間である。
本発明化合物において、式(I)中、Qが前記Q1、Q2、Q3で表される化合物であり、Q1、Q2、Q3において、R5が水素原子以外の基であり、Gが硫黄原子である化合物は、下記に示す方法で製造することができる。
Figure 2008035737
(式中、R1〜R5、R7〜R9、X、W、Y、p及びmは前記と同じ意味を表す。)
すなわち、式(I−Q1a)、(I−Q2a)又は(I−Q3a)で表される化合物を、適当な有機溶媒中、塩基の存在下でスルホニル化するか、又はハロゲン化し、式(I−Q1c)、(I−Q2c)あるいは式(I−Q3c)で表される化合物を製造した後、式:R5−SHで表されるメルカプタン化合物を、塩基存在下に反応させることにより、それぞれ対応する、式(I−Q1d)、(I−Q2d)及び(I−Q3d)で表される目的化合物を製造することができる。
スルホニル化する際に用いる試剤としては、例えば、トリフルオロメタンスルホニルクロライド等のスルホン酸クロライド類;トリフルオロメタンスルホン酸無水物等のスルホン酸無水物;等が挙げられる。
用いる塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン等が挙げられる。
スルホニル化反応は適当な有機溶媒中で行うことができる。用いる有機溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に制限されないが、DMF等のアミド類;THF等のエーテル類;クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;等が挙げられる。
反応温度は、通常、−20℃〜+120℃であり、反応時間は、通常、数分から数時間である。
また、用いるハロゲン化剤としては、例えば、五塩化リン、オキシ塩化リン、オキザリルクロライド、チオニルクロライド、チオニルブロマイド、N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、塩素、臭素等が挙げられる。
ハロゲン化反応は、無溶媒あるいは有機溶媒中で行うことができる。用いる有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;THF等のエーテル類:等が挙げられる。
反応温度は、通常−10℃〜+120℃であり、反応時間は、通常、数分から数時間である。
メルカプタン化合物を反応させる際に用いる塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;水素化カルシウム等のアルカリ土類金属水素化物;カリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド;アルカリ金属;アルカリ土類金属;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物;トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等が挙げられる。
反応温度は、通常、−50℃〜+120℃であり、反応時間は、通常、数分から数時間である。
本発明化合物において、式(I)中、Qが、Q4又はQ8で表される基である化合物は、下記式で表される方法で製造することができる。
Figure 2008035737
(式中、R1〜R4、R6及びpは前記と同じ意味を表す。)
すなわち、式(II)で表される化合物と、式(Q4a)あるいは式(Q8a)で表される化合物とを、有機溶媒中、塩基存在下に反応させることにより、それぞれ対応する、式(I−Q4a)又は式(I−Q8a)で表される目的化合物を製造することができる。
この反応に用いる塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;カリウムt−ブトキシド、マグネシウムエトキシド等の金属アルコキシド;炭酸カリウム等の金属炭酸塩;トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基;等が挙げられる。
この反応に用いる有機溶媒としては、THF、ジエチルエーテル等のエーテル類;DMF等のアミド類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;等が挙げられる。
反応温度は、通常、−50℃〜+120℃であり、反応時間は、通常、数分から数十時間である。
本発明化合物において、式(I)中、QがQ6で表される基であり、Gが酸素原子である化合物は、下記式で表される方法で製造することができる。
Figure 2008035737
(式中、R1〜R3、R10、R11及びpは前記と同じ意味を表し、R22は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基等のアルキル基;ベンジル基;又はフェニル基を表し、R23、R24は各々独立して、水素原子;メチル基、エチル基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基等のアルコキシ基;フェニル基;又は、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等の置換基を有していてもよいアミノ基;を表す。ただし、R23及びR24が同時にアルキル基又はフェニル基になることはない。)
すなわち、先ず、用いる式(II)で表される化合物に対して、1〜3当量の式(V)で表されるアシル酢酸エステル、及び1〜3当量の塩基を有機溶媒中で反応させて金属塩を調製し、これに式(II)で表される化合物を反応させることで、式(VI)で表される化合物を得る。
用いる塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;カリウムt−ブトキシド、マグネシウムエトキシド等の金属アルコキシド;等が挙げられる。
用いる有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類;DMF等のアミド類;等が挙げられる。
金属塩を調製する温度は、通常0℃〜120℃である。また、金属塩と式(II)で表される化合物との反応の温度は、通常0℃〜120℃であり、反応時間は、通常数分から数時間である。
次に、溶媒中、触媒量の酸の存在下、得られた式(VI)で表される化合物の脱炭酸反応を行い、式(VII)で表される化合物とする。
用いる酸としては、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等のスルホン酸、酢酸等の有機酸;硫酸、塩酸等の無機酸;等が挙げられる。
用いる溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類;DMF等のアミド類;エタノール、メタノール等のアルコール類;これらの有機溶媒と水との混合溶媒;等が挙げられる。
反応温度は、通常、0℃〜120℃であり、反応時間は、通常数分から数時間である。
次いで、式(VII)で表される化合物を、式(VII)で表される化合物に対して1〜3当量の、オルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチル等のトリアルキルオルトエステル類;又は、N,N−ジメチルアセタミドジメチルアセタール等のN,N-ジアルキルアセタミドジアルキルアセタール類等と反応させて、式(VIII)で表される化合物とする。
この反応は、無溶媒又は有機溶媒中で行うことができる。用いる有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;等が挙げられる。
反応温度は、通常、0℃〜120℃であり、反応時間は、通常、数分から数時間である。
次に、得られる式(VIII)で表される化合物に、塩基存在下、式(VIII)で表される化合物に対して1〜5当量のヒドロキシアミン等を反応させることにより、目的物である式(I−Q6a)で表される化合物を製造することができる。
用いる塩基としては、トリエチルアミン等の有機塩基;炭酸ナトリウム等の金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム等の金属炭酸水素塩;酢酸ナトリウム等の金属酢酸塩;等が挙げられる。
塩基の使用量は、式(VIII)で表される化合物に対して、通常1〜5当量である。
反応は、有機溶媒中で行うのが好ましい。用いる有機溶媒としては、前記式(VIII)で表される化合物を得る反応に用いる有機溶媒と同様のものが挙げられる。
反応温度は、通常0℃〜120℃であり、反応時間は、通常、数分から数十時間である。
本発明化合物において、式(I)中、QがQ6で表される基であり、Gが硫黄原子である化合物は、下記式で表される方法で製造することができる。
Figure 2008035737
(式中R1〜R3、R10、R11及びpは前記と同じ意味を表す。)
すなわち、先ず、式(Q6b)で表される化合物に、n−ブチルリチウム等の有機リチウム;カリウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;メチルマグネシウムブロマイド等の塩基を−78℃〜+25℃で、ジエチルエーテル、THF等のエーテル類等の有機溶媒中で作用させた後、このものを、式(II)で表される化合物と反応させることで、式(I−Q6a)で表される目的化合物を製造することができる。
原料化合物である式(III)で表される化合物は、下記式に示すようにして製造することができる。
Figure 2008035737
(式中、R1〜R3、p及びWは前記と同じ意味を表し、R25は、炭素数1〜6のアルキル基;炭素数1〜6のハロアルキル基;又は、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のアルキルチオ基、炭素数1〜3のアルキルスルホニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子等で置換されてもよいフェニル基等を示す。)
すなわち、安息香酸エステル(IX)とスルホキシイミン(X)とを、文献記載の方法(例えば、Synthesis、第7巻、p.911−913、2000年刊等)に従って反応させて、安息香酸エステル(IV)を製造したのち、一般的な加水分解条件で加水分解することにより製造することができる。
原料の安息香酸エステル(IX)は、公知の方法(例えば、特開平05−039259号公報、特開平04−501726号公報、特開平02−006426号公報、特開昭64−052759号公報、US5092919号公報、J.Med.Chem.、1972年、第15号6巻、684頁等に記載の方法)に従って製造することができる。また、このものは、一般的な方法(例えば、Organic Synthesis,colective volume5,412頁、Organic Synthesis,colective volume5,142頁、Organic Synthesis,79巻,43頁等に記載の方法)を組み合わせて合成することもできる。
例えば、安息香酸(IX−1)は、下記式に示すようにして合成することができる。
Figure 2008035737
(式中、R1、p及びR25は前記と同じ意味を表す。但し、R1は、4位(−C(=O)OR25で表される基のパラ位)には置換していない。W’は、メタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、アセチル基、ベンゾイル基等を表す。)
すなわち、式(IX−II)で表される化合物をニトロ化して式(IX−III)で表される化合物を得、水酸基を保護基W’で保護することにより、式(IX−1)で表される化合物を合成することができる。
ニトロ化反応に用いるニトロ化剤としては、硝酸、濃硝酸、発煙硝酸、硝酸アルキル、NO BF 等のニトロニウム塩等が挙げられる。
ニトロ化反応は、用いるニトロ化剤の種類に応じて無溶媒又は溶媒中で行われる。例えば、発煙硝酸を用いる場合、溶媒として、酢酸又は酢酸と水の混合溶媒等が用いられる。
ニトロ化反応の反応温度は、通常、−20〜+40℃であり、反応時間は、通常、数時間から数十時間である。
次に、得られる式(IX−III)で表される化合物に、例えば、トリエチルアミン等の塩基の存在下、無水トリフルオロメタンスルホン酸を反応させることにより、W’がトリフルオロメタンスルホニル基である式(IX−1)で表される化合物を得ることができる。
化合物(X)は公知の方法(例えば、Synthesis,2000年,第1巻,1〜64頁記載の方法)で合成することができる。
本発明化合物(I)の塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属の塩;鉄、銅等の遷移金属の塩;アンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ヒドラジン等の有機塩基の塩;等が挙げられる。
これらの塩は、従来公知の方法により製造することができる。
いずれの反応においても、反応終了後は、通常の後処理操作の後、生成物の精製が必要であれば、蒸留、再結晶又はカラムクロマトグラフィー等の公知慣用の精製手段により精製することにより、目的物を単離することができる。
本発明化合物(I)には、光学異性体が存在する場合があり、多数の互変異性体も存在し得る。このような異性体は全て本発明の範囲に含まれる。
本発明化合物の構造は、NMRスペクトル、IRスペクトル、MSスペクトル等で決定することができる。
以上のようにして製造することができる本発明化合物の代表例を表1−1〜表1−6に示されるQと、表1−7との組み合わせで示すが、本発明化合物はこれらの化合物に限定されるものではない。
なお、表中の略号は下記の意味を表す。
Me:メチル、Et:エチル、Pr:プロピル、Pen:ペンチル、Bu:ブチル、Hex:ヘキシル、Ph:フェニル、n:ノルマル、i:イソ、t:ターシャリー、c:シクロ、Tosyl:p−トルエンスルホニル
また、6−CH2−5は6位と5位を共有しメチレン基をはさんでシクロプロパン環を形成していることを示す。6−CH2CH2−4は6位と4位を共有しエチレン基をはさんでシクロペンタン環を形成していることを示す。他も同様である。
Figure 2008035737
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[除草剤]
本発明化合物又はその塩(以下、「本発明化合物等」という。)は、水稲(広くイネ類を含む)を栽培する際、水稲には薬害を与えることなく、ヒエ、ホタルイ、コナギ等の雑草に対し、土壌処理、茎葉処理のいずれの方法でも高い除草活性を示す。
また、本発明化合物等には殺菌活性、殺虫・殺ダニ活性を有するものも含まれる。
本発明の除草剤は、本発明化合物等の1種又は2種以上を有効成分として含有する。本発明の除草剤を実際に施用する際には、本発明化合物等を、他成分を加えず純粋な形で使用できるし、また農薬として使用する目的で一般の農薬のとり得る形態、即ち、水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水溶剤、懸濁剤、フロアブル等の形態で使用することもできる。
添加剤及び担体としては固型剤を目的とする場合は、大豆粉、小麦粉等の植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石こう、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレイ等の鉱物性微粉末、安息香酸ソーダ、尿素、芒硝等の有機及び無機化合物が使用される。
液体の剤型を目的とする場合は、ケロシン、キシレン及びソルベントナフサ等の石油留分、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物油、水等を溶剤として使用する。
これらの製剤において均一かつ安定な形態をとるために、必要ならば界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤としては、特に限定はないが、例えば、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンが付加したアルキルエーテル、ポリオキシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエーテル等の非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物、イソブチレン-無水マレイン酸の共重合体等が挙げられる。
本発明の除草剤における有効成分濃度は前述した製剤の形により種々の濃度に変化するものであるが、例えば、水和剤に於いては、5〜90重量%(以下、単に%と書く)、好ましくは10〜85%:乳剤に於いては、3〜70%、好ましくは5〜60%:粒剤に於いては、0.01〜50%、好ましくは、0.05〜40%の濃度が用いられる。
このようにして得られた水和剤、乳剤は水で所定の濃度に希釈して懸濁液或いは乳濁液として、粒剤はそのまま雑草の発芽前又は発芽後に土壌に散布処理もしくは混和処理される。実際に本発明の除草剤を適用するに当たっては1ヘクタール当たり有効成分0.1g以上の適当量が施用される。
また、本発明の除草剤は公知の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、植物成長調整剤、肥料、薬害軽減剤等と混合して使用することもできる。特に、除草剤と混合使用することにより、使用薬量を減少させることが可能である。また、省力化をもたらすのみならず、混合薬剤の相乗作用により一層高い効果も期待できる。その場合、複数の公知除草剤との組合せも可能である。
本発明の除草剤と混合使用するにふさわしい薬剤としては、ジフルフェニカン、ピコリナフェン、プロパニル等のアニリド系除草剤;アラクロール、プレチラクロール等のクロロアセトアニリド系除草剤;2,4−D、2,4−DB、MCPB等のアリールオキシアルカン酸系除草剤;ジクロホップ−メチル、フェノキサプロップ−エチル、シハロホップ−ブチル等のアリールオキシフェノキシアルカン酸系除草剤;セトキシジム、トラルコキシジム等のシクロヘキサンジオン系除草剤、ジカンバ、ピクロラム等のカルボン酸系除草剤;イマザキン、イマゼタピル等のイミダゾリノン系除草剤;ジウロン、イソプロツロン等のウレア系除草剤;モリネート、クロルプロファム、フェンメジファム等のカーバメート系除草剤;チオベンカルブ、EPTC等のチオカーバメート系除草剤;トリフルラリン、ペンジメタリン等のジニトロアニリン系除草剤;アシフルオルフェン、ホメサフェン等のジフェニルエーテル系除草剤;ベンスルフロン−メチル、ニコスルフロン等のスルホニルウレア系除草剤;ピリチオバック、ビスピリバック、ピリミノバック等のピリミジニルカルボキシ系除草剤;メトリブジン、メタミトロン等のトリアジノン系除草剤;アトラジン、シアナジン、シメトリン、ジメタメトリン等のトリアジン系除草剤;ブロマシル、レナシル等のウラシル系除草剤;フルメツラム、ペノキススラム等のトリアゾロピリミジン系除草剤;ブロモキシニル、ジクロベニル等のニトリル系除草剤;グリホサート、グルホシネート等のリン酸系除草剤;パラコート、ジクワット等のビピリジリウム系除草剤;フルミオキサジン、フルミクロラック−ペンチル、フルチアセット−メチル等の環状イミド系除草剤;ベンゾイルプロップエチル、フランプロップエチル等のベンゾイルアミノプロピオン酸系除草剤;
MSMA、アシュラム、クロリダゾン、ノルフルラゾン、フルタモン、フルオロクロリドン、フルカルバゾンNa塩、プロポキシカルバゾンNa塩,アミカルバゾン、イソキサベン、フルポキサム、キンクロラック、キンメラック、ジフルフェンゾピルNa塩、オキサジアゾン、オキサジアルギル、アニロホス、ピペロホス、ダイムロン、ベンタゾン、ベンフレセート、エトフメセート、ジフェンゾコート、ナプロアニリド、トリアゾフェナミド、クロマゾン、スルコトリオン、メソトリオン、トプラメゾン、テフリルトリオン、テンボトリオン、ピラスルフォトール、イソキサフルトール、イソキサクロルトール、ジチオピル、チアゾピル、アミトロール、ピラゾキシフェン、ピラゾレート、ベンゾビシクロン、ピリデート、ピリダフォル、アザフェニジン、カルフェントラゾン−エチル、スルフェントラゾン、ペントキサゾン、ピラフルフェン−エチル、フルアゾレート、フルフェンピル−エチル、ブタフェナシル、ピラクロニル、ベンカルバゾン、シンメチリン、オキサジクロメホン、ジメテンアミド、メフェナセット、フェントラザミド、インダノファン、カフェンストロール、ピリブチカルブ、ピリミスルファン、ピノキサデン、ピロキサスルフォン、キノクラミン等のその他の除草剤;が挙げられる。
本発明の除草剤と混合使用するにふさわしい薬害軽減剤としては、ベノキサコール、クロキントセット−メキシル、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール−エチル、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン−エチル、メフェンピル−ジエチル、メフェネート、ナフタリックアンハイドライド、オキサベトリニル、ダイムロン等があげられる。
また、これらを組み合わせた組成物に植物油及び油濃縮物等の添加剤を添加することもできる。
次に、実施例及び参考例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1−1)1−{アザ〔2−クロロ−3−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル]−6−ニトロフェニル〕メチレン}チアン−1−オン(I−1)の製造
Figure 2008035737
3−[アザ(オキソチアニリデン)メチル]−2−クロロ−4−ニトロ安息香酸(a)9.0gにクロロホルム320mlを添加して得られた溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール7.0gを室温で加え、1時間室温で撹拌した。そこへ、N−メチルピラゾロン3.2g及びトリエチルアミン3.3gを加え、全容を1.5時間加熱還流した。反応液を冷却して溶媒を濃縮した。得られた残渣に、アセトニトリル180ml、モレキュラーシーブ3A 9.0g、アセトンシアンヒドリン0.7g、及びトリエチルアミン8.2gを加え、全容を室温で3日間撹拌した。反応混合物から不溶物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルム600mlに溶解させ、この溶液を1規定塩酸300ml、次いで水洗(500ml)した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過、濃縮して粗生成物を13.1g得た。メタノール30mlを加え結晶化させ、濾過した後、メタノール20mlで結晶を洗浄し、1−{アザ〔2−クロロ−3−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル]−6−ニトロフェニル〕メチレン}チアン−1−オン(I−1)の淡黄色結晶を6.4g得た。収率57%、融点:200−203℃。
なお、原料の前記式(a)で表される化合物は、前記WO04/052849号パンフレット記載の方法に準じて合成した、
(実施例1−2)1−{アザ〔2−クロロ−3−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル]−6−ニトロフェニル〕メチレン}チアン−1−オン(I−1)の製造
Figure 2008035737
2−クロロ−4−ニトロ−3−(1−オキソテトラヒドロチオピラン−1−イリデンアミノ)安息香酸(a)9.0gのクロロホルム320ml溶液に、オキサリルクロリド4.1g、及び、触媒としてN,N−ジメチルホルムアミド0.1mlを添加し、全容を1時間加熱還流した。反応液を氷水冷却し、N−メチルピラゾロン3.4g、トリエチルアミン4.1gを加え、全容を3時間室温で撹拌した。得られた反応混合物から溶媒を留去した。
残渣にアセトニトリル180ml、モレキュラーシーブ3A 9.0g、アセトンシアンヒドリン0.7g、トリエチルアミン8.2gを加え、室温で1日撹拌した。反応混合物から不溶物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルム600mlに溶かし、1規定塩酸300ml、次いで水洗(500ml)した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過、濃縮して粗生成物を得た。メタノール30mlを加え結晶化させ、濾過後、メタノール20mlで洗浄し、1−{アザ〔2−クロロ−3−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル]−6−ニトロフェニル〕メチレン}チアン−1−オン(I−1)の黄色結晶を7.0g得た。収率63%、融点:193−194℃。
(実施例2)1−{アザ〔2−クロロ−3−[(1−メチル−5−(フェニルメトキシ)ピラゾール−4−イル)カルボニル]−6−ニトロフェニル〕メチレン}チアン−1−オン(I−2)の製造
Figure 2008035737
1−{アザ〔2−クロロ−3−[(5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾール−4−イル)カルボニル]−6−ニトロフェニル〕メチレン}チアン−1−オン(I−1)0.3gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.12gを添加した。そこへ、ベンジルブロミド0.12gをさらに加え、全容を24時間室温で撹拌した。
反応液に水と酢酸エチルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=3/7(体積比))で精製し、1−{アザ〔2−クロロ−3−[(1−メチル−5−(フェニルメトキシ)ピラゾール−4−イル)カルボニル]−6−ニトロフェニル〕メチレン}チアン−1−オン(I−2)の淡黄色アモルファスを0.31g得た。(収率84%)
上記実施例を含め、本発明化合物の製造例を、表3−1〜表3−9に示す。略号は第1表と同じ意味である。
なお、表中、A1、A2は下記に示す基を表す。
Figure 2008035737
Figure 2008035737
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Figure 2008035737
H−NMRデータ(内部標準TMS)を下記第4表に示す。
単位はδppmである。括弧内の数値はプロトン比を表し、記号はs:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレット、q:カルテット、m:マルチプレット、br:ブロード、brs:ブロードシングレットをそれぞれ表す。
化合物番号は、表3−1〜表3−8に対応している。
Figure 2008035737
Figure 2008035737
Figure 2008035737
Figure 2008035737
Figure 2008035737
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Figure 2008035737
Figure 2008035737
Figure 2008035737
次に、本発明の除草剤に関する製剤例を若干示すが、有効成分化合物、添加物及び添加割合は、本実施例にのみ限定されることなく、広い範囲で変更可能である。製剤実施例中の部は重量部を示す。
製剤実施例1 水和剤
本発明化合物 20部
ホワイトカーボン 20部
ケイソウ土 52部
アルキル硫酸ソーダ 8部
以上を均一に混合、微細に粉砕して、有効成分20%の水和剤を得る。
製剤実施例2 乳剤
本発明化合物 20部
キシレン 55部
ジメチルホルムアミド 15部
ポリオキシエチレンフェニルエーテル 10部
以上を混合、溶解して有効成分20%の乳剤を得る。
製剤実施例3 粒剤
本発明化合物 5部
タルク 40部
クレー 38部
ベントナイト 10部
アルキル硫酸ソーダ 7部
以上を均一に混合して微細に粉砕後、直径0.5〜1.0mmの粒状に造粒して有効成分5%の粒剤を得る。
次に本発明の除草剤の効果に関する試験例を示す。
試験例1
面積100cm、深さ10cmの樹脂製ポットに、水を加えて代かき状態にした水田土壌をつめ、ノビエ、ホタルイの種子を播種後、2.5葉期のイネを移植し湛水状態とした。温室内で育成し、ノビエの葉齢が1.5葉になった時期に、薬剤成分量が1ha当り63gとなるよう調製した薬液をポットに処理し、3週間後除草剤効果とイネへの薬害を判定した。結果を第5表に示した。化合物番号は、表3−1〜表3−9に対応している。
なお、比較例1〜3は、以下に示す化合物(WO04/052849号パンフレットに記載の化合物)を用いた。
Figure 2008035737
除草効果は下記の調査基準に従って調査し、殺草指数で表した。
調査基準
殺 草 率 殺 草 指 数
0% 0
20〜29% 2
40〜49% 4
60〜69% 6
80〜89% 8
100% 10
また、1、3、5、7、9の数値は、各々0と2、2と4、4と6、6と8、8と10の中間の値を示す。
Figure 2008035737
Figure 2008035737
Figure 2008035737
Figure 2008035737
Figure 2008035737
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Figure 2008035737
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Figure 2008035737

Claims (3)

  1. 式〔I〕
    Figure 2008035737
    〔式中、R1は、ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、ニトロ基、または有機基を表す。
    pは0〜3のいずれかの整数を表す。pが2以上のとき、複数のR1は同一であっても、相異なっていてもよい。
    R2、R3はそれぞれ独立して、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有する複素環基を表す。
    また、R2とR3が一緒になって結合して、窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を1〜4個含んでいてもよい3〜8員の、無置換若しくは置換基を有するへテロ環を形成してもよい。
    Qは、下記式Q1〜Q8で表される基から選ばれる一種の基を表す。
    Figure 2008035737
    (式中、*は結合部位を表す。
    Gは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、または置換基を有していてもよい窒素原子を表す。
    R4は水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、または、無置換若しくは置換基を有するアミノ基を表す。
    R5は、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキニル基、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロアリール基、無置換若しくは置換基を有するアルキルカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するベンゾイル基、無置換若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、無置換若しくは置換基を有するアルキルスルホニル基、無置換若しくは置換基を有するアリールスルホニル基、または、無置換若しくは置換基を有するアミノスルホニル基を表す。
    R6は、シアノ基、アセチル基、式:C=NR7で表される基、または、無置換若しくは置換基を有するテトラゾリル基を表す。
    R7は、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルコキシ基を表す。
    R8、R9はそれぞれ独立して、水素原子、または、無置換若しくは置換基を有するアルキル基を表す。
    R10、R11はそれぞれ独立して、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、または、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基を表す。
    Xは、式:C(R12)(R13)で表される基、または、式NR12で表される基を表す。
    R12、R13はそれぞれ独立して、水素原子、または、無置換若しくは置換基を有するアルキル基を表す。
    Yは、オキソ基、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、または、無置換若しくは置換基を有するアルコキシカルボニル基を表す。
    mは0〜4のいずれかの整数を表す。
    mが2以上のとき、複数のYは同一であっても、相異なっていてもよく、Y同士が結合して、無置換若しくは置換基を有するアルキレン基を形成してもよい。また、YとXのR12が結合して無置換若しくは置換基を有するアルキレン基を形成してもよい。〕
    で表される4−ニトロベンゾイル誘導体またはその塩。
  2. 前記式〔I〕中、R1が、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアルキル基、式:−N=S(=O)R2R3(R2、R3は前記と同じ意味を表す。)の化合物である請求項1に記載の4−ニトロベンゾイル誘導体またはその塩。
  3. 請求項1または2に記載の4−ニトロベンゾイル誘導体若しくはその塩の1種または2種以上を有効成分として含有する水稲用除草剤。
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