JPWO2007139079A1 - 保護フィルム用基材フィルム、および保護フィルム積層偏光板 - Google Patents
保護フィルム用基材フィルム、および保護フィルム積層偏光板 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2007139079A1 JPWO2007139079A1 JP2008517931A JP2008517931A JPWO2007139079A1 JP WO2007139079 A1 JPWO2007139079 A1 JP WO2007139079A1 JP 2008517931 A JP2008517931 A JP 2008517931A JP 2008517931 A JP2008517931 A JP 2008517931A JP WO2007139079 A1 JPWO2007139079 A1 JP WO2007139079A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- protective film
- polyester
- polarizing plate
- protective
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/06—Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
- B32B27/08—Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/36—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyesters
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/36—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyesters
- B32B27/365—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyesters comprising polycarbonates
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
- G02F1/133528—Polarisers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2457/00—Electrical equipment
- B32B2457/20—Displays, e.g. liquid crystal displays, plasma displays
Abstract
【課題】複屈折が小さく耐溶剤性、加熱時の耐熱性に優れた保護フィルム用基材フィルム、およびこれらのフィルムを積層してなる保護フィルム積層偏光板を提供する。【解決手段】ポリカーボネートフィルム8の両面にポリエステルフィルム9を積層してなる無配向の3層フィルムからなり、該3層フィルムを構成するポリカーボネートフィルム膜厚のポリエステルフィルム膜厚に対する比率(ポリカーボネートフィルム膜厚/ポリエステルフィルム膜厚)が0.1以上、5未満である保護フィルム用基材フィルム10。偏光板3の片面または両面に保護フィルム用基材フィルム10を積層してなる保護フィルム積層偏光板7。【選択図】 図2
Description
本発明は、液晶表示装置に用いる偏光板に積層する保護フィルム用基材フィルム、および保護フィルム用基材フィルムを積層した保護フィルム積層偏光板に関する。
一般に液晶表示装置に用いる偏光板は、図1に示すように偏光子1の両面に偏光子保護フィルム2を積層して偏光板3が構成されている。そして偏光板3の片面には貼り合わせ用の粘着剤層4が設けられ、偏光板3の他の片面には耐疵付性に乏しい偏光子保護フィルム2を保護し、また液晶表示装置の製造工程におけるハンドリングでの疵付や塵埃の付着を防止するため粘着保護フィルム5が積層される。さらに粘着剤層4の表面にもハンドリングでの疵付や塵埃の付着を防止するための離型保護フィルム6が積層される。偏光板3は、このように表裏に保護フィルムが積層された保護フィルム積層偏光板の形で出荷される。
近年の液晶表示装置は大画面化および高輝度化しており、液晶表示装置中に存在するごく小さな輝点が欠陥となる。これらの輝点欠陥は偏光子1や偏光子保護フィルム2に混入する極微小の異物や疵などの欠陥に起因しており、これらの欠陥が含まれる偏光子1や偏光子保護フィルム2を用いた偏光板3は出荷前に確実に除去する必要がある。偏光板3の欠陥検査は、一般的にクロスニコル法を用いて目視検査で行われる。すなわち、2枚の偏光板をそれぞれの配向軸が直交するように重ね合わせて暗黒化させると、欠陥部分が輝点として視認されるようになり、欠陥部分を検出することが可能となる。
この偏光板3の欠陥検査においては、偏光板3の両面に積層される粘着保護フィルム5や離型保護フィルム6は元来は不要であり、これらのフィルムを除去して検査を行えばよいが、欠陥検査のハンドリングにおいて偏光板3が疵付くことや、粘着剤層11に異物が付着することが不可避であるので、粘着保護フィルム5や離型保護フィルム6が積層された状態で欠陥検査がおこなわれる。
粘着保護フィルム5や離型保護フィルム6としては 従来は透明性に優れ、かつ硬くて疵付きにくい二軸延伸ポリエステルフィルムが用いられることが多かったが、二軸延伸ポリエステルフィルムにおいては延伸して配向させる際にボウイングして配向が一定にならず、クロスニコル法を用いる検査の際に直交させて重ねると暗黒化のコントラストが一定せず、またフィルムの複屈折による干渉色が現れるため、異物の視認が困難になる欠点があった。
このような配向フィルムを用いた場合の欠点を解消させるため、特許文献1は、光学的等方性を有するポリカーボネートフィルムの両面にポリエステルフィルムを積層した3層の無延伸、無配向の複屈折の小さなフィルムを偏光板表裏の保護フィルムとして偏光板に積層することを提案している。
しかし、この3層フィルムにおいてそれぞれの層を構成するポリエステル/ポリカーボネート/ポリエステルのそれぞれの厚さおよび厚さの比率が一定範囲を超えると不具合が生じることが判明した。すなわち、ポリカーボネートフィルム8の厚さが厚すぎると偏光板の上下に積層してクロスニコル法を用いる検査の際に暗黒化のコントラストにムラが生じるという問題があった。
本発明に関する先行技術文献として、以下のものがある。
特開2004−077783号公報
本発明は、複屈折が小さく耐溶剤性、加熱時の耐熱性(耐延伸配向性)に優れた保護フィルム用基材フィルム、および保護フィルム用基材フィルムを積層してなる光学的欠陥の検出が容易な保護フィルム積層偏光板を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、クロスニコル法を用いる検査の際に暗黒化のコントラストにムラが生じない保護フィルム用基材フィルムを提供することである。
また、本発明の他の目的は、クロスニコル法を用いる検査の際に暗黒化のコントラストにムラが生じない保護フィルム用基材フィルムを提供することである。
(1)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、
ポリカーボネートフィルムの両面にポリエステルフィルムを積層してなる無配向の3層フィルムからなり、該3層フィルムを構成するポリカーボネートフィルム膜厚のポリエステルフィルム膜厚に対する比率(ポリカーボネートフィルム膜厚/ポリエステルフィルム膜厚)が0.1以上、5未満であることを特徴とする。
(2)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)において、前記ポリカーボネートフィルムの厚さが5〜50μmであることを特徴とする。
(3)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)又は(2)において、
前記ポリエステルフィルムの厚さが1〜50μmであることを特徴とする。
(4)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記ポリカーボネートのガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする。
(5)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)〜(4)のいずれかにおいて、
前記ポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂の示差走査熱量計で測定した昇温時の130℃における半結晶化時間(Tc)が1〜3000秒であることを特徴とする。
(6)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)〜(5)のいずれかにおいて、
前記ポリエステルフィルムが、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかのフィルムであることを特徴とする。
(7)本発明の保護フィルム積層偏光板は、偏光板の片面または両面に前記保護フィルム用基材フィルムを積層してなることを特徴とする。
ポリカーボネートフィルムの両面にポリエステルフィルムを積層してなる無配向の3層フィルムからなり、該3層フィルムを構成するポリカーボネートフィルム膜厚のポリエステルフィルム膜厚に対する比率(ポリカーボネートフィルム膜厚/ポリエステルフィルム膜厚)が0.1以上、5未満であることを特徴とする。
(2)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)において、前記ポリカーボネートフィルムの厚さが5〜50μmであることを特徴とする。
(3)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)又は(2)において、
前記ポリエステルフィルムの厚さが1〜50μmであることを特徴とする。
(4)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記ポリカーボネートのガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする。
(5)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)〜(4)のいずれかにおいて、
前記ポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂の示差走査熱量計で測定した昇温時の130℃における半結晶化時間(Tc)が1〜3000秒であることを特徴とする。
(6)本発明の保護フィルム用基材フィルムは、前記(1)〜(5)のいずれかにおいて、
前記ポリエステルフィルムが、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかのフィルムであることを特徴とする。
(7)本発明の保護フィルム積層偏光板は、偏光板の片面または両面に前記保護フィルム用基材フィルムを積層してなることを特徴とする。
本発明の保護フィルム用基材フィルムは、光学的等方性を有する一定範囲の厚さを有するポリカーボネートフィルムの両面に一定範囲の厚さを有するポリエステルフィルムを、ポリカーボネートフィルム膜厚のポリエステルフィルム膜厚に対する比率(ポリカーボネート膜厚/ポリエステル膜厚)が一定範囲となるように3層構成とした無配向の保護フィルム用基材フィルムである。また、ポリエステルフィルムとして昇温時の半結晶化時間が一定範囲のポリエステル樹脂からなるフィルムを用いているので、粘着剤や離型剤を塗布して加熱乾燥させる際に結晶化しにくく、結晶化による複屈折の増加を生じることがない。
このように構成される3層の無延伸、無配向フィルムにおいては、粘着剤、もしくは離型剤を塗布し加熱して乾燥固化させる際にポリカーボネートフィルムの十分な耐熱性が得られるので、3層フィルムが搬送方向に延伸して配向し複屈折が増大することがない。
そのため、偏光板の片面または両面に本発明の保護フィルム用基材フィルムを積層してクロスニコル法を用いる光学的欠陥の検査に供した際において、一定した暗黒化のコントラストが得られ、これらのフィルムの光学的な影響を受けることなく、正確に容易に偏光板の光学的欠陥の検査を行うことが可能となる。
このように構成される3層の無延伸、無配向フィルムにおいては、粘着剤、もしくは離型剤を塗布し加熱して乾燥固化させる際にポリカーボネートフィルムの十分な耐熱性が得られるので、3層フィルムが搬送方向に延伸して配向し複屈折が増大することがない。
そのため、偏光板の片面または両面に本発明の保護フィルム用基材フィルムを積層してクロスニコル法を用いる光学的欠陥の検査に供した際において、一定した暗黒化のコントラストが得られ、これらのフィルムの光学的な影響を受けることなく、正確に容易に偏光板の光学的欠陥の検査を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。保護フィルム用基材フィルム10は、押出法等を用いて、図2に示すように、ポリカーボネートフィルム8の両面にポリエステルフィルム9が積層されている。押出法を用いることにより、無延伸、無配向フィルムとして3層膜として製膜することにより得られる。
また、粘着保護フィルム5には、図3に示すように、上記の3層の保護フィルム用基材フィルム10のいずれかのポリエステルフィルム9の表面に、粘着剤を有機溶媒で希釈してロールコート法などの塗布手段を用いて塗布し乾燥固化させた粘着剤層11が形成されている。
離型保護フィルム6には、図4に示すように、上記の保護フィルム用基材フィルム10のいずれかのポリエステルフィルム9の表面に離型剤を有機溶剤で希釈してロールコート法などの塗布手段を用いて塗布し、乾燥固化させて構成される。
実施形態の保護フィルム用基材フィルム10は、偏光板3の欠点検査性を向上させるため無色透明であることが必要である。また、無延伸、無配向で複屈折が小さいことが必要である。さらに、偏光板に積層される際に、粘着剤や離型剤が保護フィルム用基材フィルムに塗布され、この塗布工程において溶剤系コート剤が使用されるため、耐溶剤性も必要とされる。
そして、粘着剤や離型剤の塗布後、加熱オーブンによる乾燥工程を通過させるため、保護フィルム用基材フィルムは加熱オーブンによる乾燥工程において負荷される張力により伸びないよう耐熱性も必要となる。
そして、粘着剤や離型剤の塗布後、加熱オーブンによる乾燥工程を通過させるため、保護フィルム用基材フィルムは加熱オーブンによる乾燥工程において負荷される張力により伸びないよう耐熱性も必要となる。
本実施形態において、保護フィルム用基材フィルム10の芯層として用いるポリカーボネートは、耐熱性に優れ、また機械的強度も大きいが、さらにガラス転移温度が100℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましい。ガラス転移温度が100℃未満であると、粘着剤や離型剤を塗布した後の乾燥工程における熱および張力によりフィルムに伸びが生じ、複屈折が増加するため好ましくない。
ポリカーボネートは、二環二価フェノール類とホスゲンから誘導される炭酸エステル樹脂であり、高いガラス転移温度と耐熱性を有しており、ビス(4−オキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)イソブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)ブタンなどのいずれかのビスフェノールから誘導される、ガラス転移温度が123〜171℃のポリ炭酸エステルの1種または2種以上をブレンドしてなるものを用いることが好ましい。
ポリカーボネートは、二環二価フェノール類とホスゲンから誘導される炭酸エステル樹脂であり、高いガラス転移温度と耐熱性を有しており、ビス(4−オキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)イソブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)ブタンなどのいずれかのビスフェノールから誘導される、ガラス転移温度が123〜171℃のポリ炭酸エステルの1種または2種以上をブレンドしてなるものを用いることが好ましい。
また、ポリカーボネートフィルム8としては、張力が大きく、押出法を用いて長尺帯状に製膜した3層フィルムのポリエステルフィルム表面に離型剤を塗布し、搬送しながら加熱して乾燥固化させる際に、フィルムの自重および搬送に必要なわずかな張力が負荷しても延伸しにくい、分岐構造を有するポリカーボネートからなるフィルムを用いることがより好ましい。
分岐構造を有するポリカーボネートは、分岐剤を存在させて二環二価フェノ−ル類とホスゲンを重合させることにより得られる。分岐剤としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基、ホルミル基、酸ハライド基、ハラーホーメート基などの官能基を3個以上有する化合物を挙げることができる。分岐構造を有するポリカーボネートとしては、例えば二環二価フェノールとしてビスフェノールA、分岐剤として1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、末端停止剤としてp−tert−ブチルフェノールを用いて重合してなるポリカーボネートなどを挙げることができる。これらの分岐構造を有するポリカーボネートは高価であるので、安価な直鎖状のポリカーボネートにブレンドして用いてもよい。
分岐構造を有するポリカーボネートは、分岐剤を存在させて二環二価フェノ−ル類とホスゲンを重合させることにより得られる。分岐剤としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基、ホルミル基、酸ハライド基、ハラーホーメート基などの官能基を3個以上有する化合物を挙げることができる。分岐構造を有するポリカーボネートとしては、例えば二環二価フェノールとしてビスフェノールA、分岐剤として1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、末端停止剤としてp−tert−ブチルフェノールを用いて重合してなるポリカーボネートなどを挙げることができる。これらの分岐構造を有するポリカーボネートは高価であるので、安価な直鎖状のポリカーボネートにブレンドして用いてもよい。
図1に示すように、光学的欠陥の検査に供される偏光板3には、偏光板保護用の保護フィルム5、6として、保護フィルム用基材フィルムが積層されている。
保護フィルム用基材フィルムを保護フィルムとして用いる場合は、偏光板の表面に貼り付けるために、図3に示すように、保護フィルム用基材フィルム10の一方のポリエステルフィルム9の表面に粘着剤層11または離型剤層12が塗布される。
保護フィルム用基材フィルムを離型保護フィルムとして用いる場合は、粘着剤層を介して偏光板3に積層されるが、欠陥検査を行った後に容易に剥離除去できるように、図4に示すように、保護フィルム用基材フィルム10の一方のポリエステルフィルム9の表面に離型剤層12が塗布されて適用される。
粘着剤や離型剤は、有機溶媒で希釈してロールコート法などの塗布手段を用いて塗布した後、乾燥固化される。
保護フィルム用基材フィルムを保護フィルムとして用いる場合は、偏光板の表面に貼り付けるために、図3に示すように、保護フィルム用基材フィルム10の一方のポリエステルフィルム9の表面に粘着剤層11または離型剤層12が塗布される。
保護フィルム用基材フィルムを離型保護フィルムとして用いる場合は、粘着剤層を介して偏光板3に積層されるが、欠陥検査を行った後に容易に剥離除去できるように、図4に示すように、保護フィルム用基材フィルム10の一方のポリエステルフィルム9の表面に離型剤層12が塗布されて適用される。
粘着剤や離型剤は、有機溶媒で希釈してロールコート法などの塗布手段を用いて塗布した後、乾燥固化される。
無延伸、無配向のポリカーボネートフィルムは耐溶剤性に乏しく、有機溶剤が付着すると収縮したり、白濁したりして不透明になるので、粘着剤層や離型剤層を塗布する側のポリカーボネートフィルム8の片面にはポリエステルフィルム9を積層している。
なお、本実施形態においては、粘着剤や離型剤が非塗布面へ両サイドから裏まわりした際の同様の不具合を解消する目的で、非塗布面側へもポリエステルフィルム9を積層している。
なお、本実施形態においては、粘着剤や離型剤が非塗布面へ両サイドから裏まわりした際の同様の不具合を解消する目的で、非塗布面側へもポリエステルフィルム9を積層している。
ポリエステルフィルム9としてはテレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスルホンカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテルフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、セバシン酸、スベリン酸、ドデシルカルボン酸などのカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2.2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのジオールを、それぞれ1種重縮合してなるホモポリマー、またはジカルボン酸1種以上とジオール2種以上を重縮合してなる共重合体、あるいはジカルボン酸2種以上とジオール1種以上を重縮合してなる共重合体、およびこれらのホモポリマーや共重合体を2種以上ブレンドしてなるブレンド樹脂のいずれかのポリエステル樹脂からなるポリエステルフィルム9を用いることができる。
ポリエステルフィルム9は、粘着剤、離型剤を希釈する有機溶剤が付着しても収縮することがないように、結晶化速度が大きいことが好ましい一方、粘着剤、離型剤を塗布した後に乾燥固化するために、フィルムに搬送に必要な軽度の張力を負荷して加熱オーブンを通過させる際に、負荷した張力によって搬送方向に延伸されて1軸配向し、加熱オーブンを通過する際に熱固定されて配向結晶が生じ、フィルムに不均一な複屈折が生じることのないように結晶化速度が小さいことが好ましい、という相反する特性が求められる。この相反する特性が得られるようなポリエステルフィルム9を構成するポリエステル樹脂としては、示差走査熱量計で測定した昇温時の130℃における半結晶化時間(Tc)が1〜3000秒である、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれか1種、またはこれらの2種以上をブレンドしてなるポリエステル樹脂を挙げることができる。
半結晶化時間(Tc)が、1未満であると、ポリエステルが結晶化するに要する時間がかなり短くなる(結晶化の速度が相当に速い)ということになる。このようなポリエステルを用いて製膜した場合、Tダイから溶融膜が出てきた後、キャストロール(冷却ロール)で冷却されるまでの間の短時間で、ポリエステルが相当程度結晶化してしまうという現象が生ずる。
結晶化が相当程度進行したポリエステルフィルムは、粘着剤や離型剤の塗布時の有機溶媒に対する耐性が良くなるというメリットがある一方で、極度の結晶化の影響で、製膜後のフィルムが白濁してしまうことがある。
また、塗布後の乾燥工程で配向結晶が生じやすくフィルムに不均一な複屈折が生じ、結果的に、偏光板の検査時に暗黒化されないという問題が生ずる。
一方、Tcが3000秒を超える場合は、ポリエステルが結晶化するのに要する時間がかなり長い(結晶化の速度が相当に遅い)ということになり、このようなポリエステルを用いて製膜した場合、Tダイから溶融膜が出てきて、キャストロール(冷却ロール)で冷却されるまでの間の短時間ではポリエステルはあまり結晶化しない。この結果、透明性に優れ、コート時の乾燥工程でも結晶化が進行しにくいので、不均一な複屈折は生じにくくなる。
この反面、結晶化があまり進行してないポリエステルはTcが1未満の場合とは逆に有機溶媒への耐性が劣り、有機溶媒に接触した際、フィルムが収縮したり、表面がおかされて白濁したり等の問題が生ずる。従って、離型剤や粘着剤の塗布が困難という問題が生ずる。
上記のように、本発明に用いるポリエステルは、Tcが小さすぎても、大きすぎても問題が生じるため、実用上問題のない範囲のものを用いることが必要となり、Tc=1〜3000秒とした。
結晶化が相当程度進行したポリエステルフィルムは、粘着剤や離型剤の塗布時の有機溶媒に対する耐性が良くなるというメリットがある一方で、極度の結晶化の影響で、製膜後のフィルムが白濁してしまうことがある。
また、塗布後の乾燥工程で配向結晶が生じやすくフィルムに不均一な複屈折が生じ、結果的に、偏光板の検査時に暗黒化されないという問題が生ずる。
一方、Tcが3000秒を超える場合は、ポリエステルが結晶化するのに要する時間がかなり長い(結晶化の速度が相当に遅い)ということになり、このようなポリエステルを用いて製膜した場合、Tダイから溶融膜が出てきて、キャストロール(冷却ロール)で冷却されるまでの間の短時間ではポリエステルはあまり結晶化しない。この結果、透明性に優れ、コート時の乾燥工程でも結晶化が進行しにくいので、不均一な複屈折は生じにくくなる。
この反面、結晶化があまり進行してないポリエステルはTcが1未満の場合とは逆に有機溶媒への耐性が劣り、有機溶媒に接触した際、フィルムが収縮したり、表面がおかされて白濁したり等の問題が生ずる。従って、離型剤や粘着剤の塗布が困難という問題が生ずる。
上記のように、本発明に用いるポリエステルは、Tcが小さすぎても、大きすぎても問題が生じるため、実用上問題のない範囲のものを用いることが必要となり、Tc=1〜3000秒とした。
上記の3層フィルムを構成するポリカーボネートフィルム8およびポリエステルフィルム9の膜厚はそれぞれ以下の範囲にあることが好ましい。ポリカーボネートフィルム8の膜厚は5〜50μmであることが好ましい。5μm未満では粘着剤や離型剤塗布後の加熱時の耐熱性(耐延伸配向性)が十分ではなく、50μmを超えると偏光板の上下に積層してクロスニコル法を用いる検査の際に暗黒化のコントラストにムラが生じやすくなる。
ポリカーボネートフィルム8の両面に積層するポリエステルフィルム9の厚さは、いずれの面においても1〜50μmであることが好ましい。1μm未満ではポリカーボネートフィルム8に耐溶剤性を付与するのに十分ではなく、50μmを超えると離型剤を塗布した後の乾燥固化の加熱に際して形状を保持する耐熱性に乏しくなる。
また上記の3層フィルムにおいて、ポリカーボネートフィルム8およびポリエステルフィルム9は上記の範囲の厚さを有しつつ、3層フィルムを構成するポリカーボネートフィルム膜厚のポリエステルフィルム膜厚に対する比率(ポリカーボネート膜厚/ポリエステル膜厚)が0.1以上、5未満であることが好ましい。厚さの比率がこの範囲の上限からはずれた場合、クロスニコル法下でのムラが生じ、偏光板の欠点検査の際、障害となる。また、この範囲の下限からはずれた場合、粘着剤、離型剤を塗布した後の乾燥固化の加熱に際して形状を保持する耐熱性に乏しくなる。
上記の3層フィルムは、共押出法などの公知のフィルム製造方法を用いて製造することができる。また3層フィルムは、長尺帯状の形状で製造され、コイラーに巻き取ったりコイラーから巻き戻したりしながら、粘着剤、離型剤を塗布されるが、ポリエステルフィルム9のいずれか一方、または両方に粒径が0.1〜3.0μmのシリカ粉末などの滑剤を0.05〜3重量%含有させておくと、巻き取り作業や巻き戻し作業を円滑に行うことができる。滑剤を含有していないと、特にコイラーに巻き取る作業がきわめて困難になる。滑剤の粒径および含有量が上記の範囲内であれば、偏光板3の光学的欠陥の検出に悪影響を与えることはない。
上記の3層フィルムのポリエステルフィルムの表面に塗布する粘着剤層11としては、アクリル系粘着剤などを用いることができる。塗布し乾燥後の固形分の厚みとしては1〜50μmの範囲が好ましい。
離型剤層12としては、シリコーン系離型剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、金属石鹸、フルオロカーボンなどを用いることが可能であり、これらのいずれかを、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤に溶解または分散させて希釈した溶液、またはエマルジョンロールコート法などの塗布方法を用いて塗布した後、100℃以上に加熱したオーブン中を通過させて乾燥固化させる。乾燥固化後の固形分の厚みとしては0.005〜2μmの範囲が好ましい。
このように、保護フィルム用基材フィルムを偏光板保護用の保護フィルム6として離型剤層12を介して偏光板3に積層すると、欠陥検査を経た後、液晶表示装置に取り付ける際に容易に剥離除去することができる。
離型剤層12としては、シリコーン系離型剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、金属石鹸、フルオロカーボンなどを用いることが可能であり、これらのいずれかを、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤に溶解または分散させて希釈した溶液、またはエマルジョンロールコート法などの塗布方法を用いて塗布した後、100℃以上に加熱したオーブン中を通過させて乾燥固化させる。乾燥固化後の固形分の厚みとしては0.005〜2μmの範囲が好ましい。
このように、保護フィルム用基材フィルムを偏光板保護用の保護フィルム6として離型剤層12を介して偏光板3に積層すると、欠陥検査を経た後、液晶表示装置に取り付ける際に容易に剥離除去することができる。
以下、実施例にて本発明を詳細に説明する。
(3層フィルムの作成)
共押出法を用いて、表1に示すポリカーボネート層の両側に表1に示すポリエステル層を積層してなる3層フィルムからなる長尺帯状の無延伸樹脂フィルム(試料番号1〜8)を作成した。表1中の半結晶化時間は、示差走査熱量計(DSC−20、セイコー電子(株)製)を用い、樹脂を常温から10℃/分の加熱速度で昇温した際の130℃における半結晶化時間を示す。
(3層フィルムの作成)
共押出法を用いて、表1に示すポリカーボネート層の両側に表1に示すポリエステル層を積層してなる3層フィルムからなる長尺帯状の無延伸樹脂フィルム(試料番号1〜8)を作成した。表1中の半結晶化時間は、示差走査熱量計(DSC−20、セイコー電子(株)製)を用い、樹脂を常温から10℃/分の加熱速度で昇温した際の130℃における半結晶化時間を示す。
PET:ポリエチレンテレフタレート
PET/IA[ ]:エチレンテレフタレート/エチレンテレフタレート共重合体PET、[ ]内の数字はイソフタル酸のモル%
PBT:ポリブチレンテレフタレート
PBT/1A[ ]:ブチレンテレフタレート/ブチレンイソテレフタレート共重合体PBT、
[ ]内の数字はイソフタル酸のモル%
(形状安定性の評価)
製膜後にコイル状に巻き取った表1に示した試料番号1〜8の長尺帯状の3層フィルムを、複数の搬送用のロールを介して巻き戻しながら搬送して100℃に加熱したオーブン中を通過させた後、位相差測定装置(王子計測機器(株)製 KOBRA−WPR)を用いてフィルムの複屈折の指標となる位相差値を測定し、下記の基準で製膜後の形状安定性(耐延伸配向性)を評価した。
○:位相差10nm未満
×:位相差10nm以上
製膜後にコイル状に巻き取った表1に示した試料番号1〜8の長尺帯状の3層フィルムを、複数の搬送用のロールを介して巻き戻しながら搬送して100℃に加熱したオーブン中を通過させた後、位相差測定装置(王子計測機器(株)製 KOBRA−WPR)を用いてフィルムの複屈折の指標となる位相差値を測定し、下記の基準で製膜後の形状安定性(耐延伸配向性)を評価した。
○:位相差10nm未満
×:位相差10nm以上
(耐溶剤性の評価)
試料番号1〜8の3層フィルムの表面に、トルエンをバーコー夕ーにて塗布後、100℃の熱風で乾燥させた。その後、フィルム表面の変色の程度を肉眼観察し、下記の基準で耐溶剤性を評価した。
○:変色、変形の発生は全く認められない。
×:実用上問題となる程度の変色または変形の発生が認められる。
これらの評価結果を表2に示す。表2に示すように本発明の3層フィルムは、加熱しながら搬送しても殆ど延伸配向しておらず、無配向の形状が良好に保持される。また優れた耐溶剤性を示す。
試料番号1〜8の3層フィルムの表面に、トルエンをバーコー夕ーにて塗布後、100℃の熱風で乾燥させた。その後、フィルム表面の変色の程度を肉眼観察し、下記の基準で耐溶剤性を評価した。
○:変色、変形の発生は全く認められない。
×:実用上問題となる程度の変色または変形の発生が認められる。
これらの評価結果を表2に示す。表2に示すように本発明の3層フィルムは、加熱しながら搬送しても殆ど延伸配向しておらず、無配向の形状が良好に保持される。また優れた耐溶剤性を示す。
(ムラの評価)
試料番号1〜8の3層フィルムを偏光板に貼り付け、300mm角に2枚切り出したものを、偏光フィルムの配向軸が直行するように重ね、バックライトを照射して、下記の基準で光学的ムラの有無を評価した。
○:光学的ムラなし。
×:実用上問題となる程度の光学的ムラ有り。
本発明の保護フィルム用基材フィルムは光学的ムラがみられず、偏光板の表裏に積層したまま偏光板の検査に供しても全く問題がないと判断される。
試料番号1〜8の3層フィルムを偏光板に貼り付け、300mm角に2枚切り出したものを、偏光フィルムの配向軸が直行するように重ね、バックライトを照射して、下記の基準で光学的ムラの有無を評価した。
○:光学的ムラなし。
×:実用上問題となる程度の光学的ムラ有り。
本発明の保護フィルム用基材フィルムは光学的ムラがみられず、偏光板の表裏に積層したまま偏光板の検査に供しても全く問題がないと判断される。
本発明の保護フィルム用基材フィルムは、光学的等方性を有する5〜50μmの厚さを有するポリカーボネートフィルムの両面に、DSCで測定した130℃における昇温時の半結晶化時間が1〜3000秒であるポリエステルフィルムを、ポリカーボネートフィルム膜厚のポリエステルフィルム膜厚に対する比率が0.1以上、5未満となるように3層フィルムで構成されており、粘着剤、離型剤を塗布して加熱乾燥させる際に結晶化しにくく、結晶化による複屈折の増加を生じることがなく、産業上の利用可能性が極めて高い。
また、本発明の3層の無配向フィルムからなる保護フィルム用基材フィルムは、粘着剤や離型剤を塗布し加熱して乾燥固化させる際においても十分な耐熱性を有するので、3層フィルムが搬送方向に延伸することなく、複屈折も増大することがなく、良好な無配向性を保持する。
さらに、耐溶剤性にも優れており、表面に有機溶剤で希釈した粘着剤、離型剤を塗布しても表面が変色したり膨れて変形することがない。
そのため、偏光板の光学的欠陥の検査に供した際に、正確に容易に偏光板の光学的欠陥の検査を行うことが可能となり、産業上の利用可能性において優れている。
また、本発明の3層の無配向フィルムからなる保護フィルム用基材フィルムは、粘着剤や離型剤を塗布し加熱して乾燥固化させる際においても十分な耐熱性を有するので、3層フィルムが搬送方向に延伸することなく、複屈折も増大することがなく、良好な無配向性を保持する。
さらに、耐溶剤性にも優れており、表面に有機溶剤で希釈した粘着剤、離型剤を塗布しても表面が変色したり膨れて変形することがない。
そのため、偏光板の光学的欠陥の検査に供した際に、正確に容易に偏光板の光学的欠陥の検査を行うことが可能となり、産業上の利用可能性において優れている。
1 偏光子
2 偏光子保護フィルム
3 偏光板
4 粘着剤層
5 保護フィルム
6 保護フィルム
7 保護フィルム積層偏光板
8 ポリカーボネートフィルム
9 ポリエステルフィルム
10 保護フィルム用基材フィルム
11 粘着剤層
12 離型剤層
2 偏光子保護フィルム
3 偏光板
4 粘着剤層
5 保護フィルム
6 保護フィルム
7 保護フィルム積層偏光板
8 ポリカーボネートフィルム
9 ポリエステルフィルム
10 保護フィルム用基材フィルム
11 粘着剤層
12 離型剤層
Claims (7)
- ポリカーボネートフィルムの両面にポリエステルフィルムを積層してなる無配向の3層フィルムからなり、該3層フィルムを構成するポリカーボネートフィルム膜厚のポリエステルフィルム膜厚に対する比率(ポリカーボネートフィルム膜厚/ポリエステルフィルム膜厚)が0.1以上、5未満である保護フィルム用基材フィルム。
- 前記ポリカーボネートフィルムの厚さが5〜50μmであることを特徴とする、請求項1に記載の保護フィルム用基材フィルム。
- 前記ポリエステルフィルムの厚さが1〜50μmであることを特徴とする、請求項1または2に記載の保護フィルム用基材フィルム。
- 前記ポリカーボネートのガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の保護フィルム用基材フィルム。
- 前記ポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂の示差走査熱量計で測定した昇温時の130℃における半結晶化時間(Tc)が1〜3000秒であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の保護フィルム用基材フィルム。
- 前記ポリエステルフィルムが、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかのフィルムであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の保護フィルム用基材フィルム。
- 偏光板の片面または両面に前記保護フィルム用基材フィルムを積層してなる保護フィルム積層偏光板。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006147634 | 2006-05-29 | ||
JP2006147634 | 2006-05-29 | ||
PCT/JP2007/060848 WO2007139079A1 (ja) | 2006-05-29 | 2007-05-28 | 保護フィルム用基材フィルム、および保護フィルム積層偏光板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2007139079A1 true JPWO2007139079A1 (ja) | 2009-10-08 |
Family
ID=38778599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008517931A Pending JPWO2007139079A1 (ja) | 2006-05-29 | 2007-05-28 | 保護フィルム用基材フィルム、および保護フィルム積層偏光板 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP2040101A4 (ja) |
JP (1) | JPWO2007139079A1 (ja) |
KR (1) | KR20090019764A (ja) |
CN (1) | CN101213478A (ja) |
TW (1) | TW200807011A (ja) |
WO (1) | WO2007139079A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017193687A (ja) * | 2016-04-22 | 2017-10-26 | 三菱ケミカル株式会社 | フィルム用ポリブチレンテレフタレートペレット |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004037929A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-02-05 | Toyo Kohan Co Ltd | 偏光フィルム用保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板 |
JP2004053801A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-02-19 | Toyo Kohan Co Ltd | 偏光子用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板 |
JP2004077783A (ja) * | 2002-08-19 | 2004-03-11 | Toyo Kohan Co Ltd | 偏光フィルム用保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002103410A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Toray Ind Inc | 高分子シートの製造方法および高分子シート |
JP2003185833A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-07-03 | Toyo Kohan Co Ltd | 偏光子用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板 |
-
2007
- 2007-05-25 TW TW096118627A patent/TW200807011A/zh not_active IP Right Cessation
- 2007-05-28 WO PCT/JP2007/060848 patent/WO2007139079A1/ja active Application Filing
- 2007-05-28 EP EP07744282A patent/EP2040101A4/en not_active Ceased
- 2007-05-28 KR KR1020087020418A patent/KR20090019764A/ko not_active Application Discontinuation
- 2007-05-28 JP JP2008517931A patent/JPWO2007139079A1/ja active Pending
- 2007-05-28 CN CNA2007800000669A patent/CN101213478A/zh active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004037929A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-02-05 | Toyo Kohan Co Ltd | 偏光フィルム用保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板 |
JP2004053801A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-02-19 | Toyo Kohan Co Ltd | 偏光子用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板 |
JP2004077783A (ja) * | 2002-08-19 | 2004-03-11 | Toyo Kohan Co Ltd | 偏光フィルム用保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2040101A4 (en) | 2011-06-08 |
CN101213478A (zh) | 2008-07-02 |
WO2007139079A1 (ja) | 2007-12-06 |
TW200807011A (en) | 2008-02-01 |
KR20090019764A (ko) | 2009-02-25 |
TWI366676B (ja) | 2012-06-21 |
EP2040101A1 (en) | 2009-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI529430B (zh) | Polarizing plate and image display device | |
JP5177769B2 (ja) | 離型フィルム用2軸延伸ポリエステルフィルム及びこれを用いた離型フィルム | |
JP5875263B2 (ja) | 光学フィルムとその製造方法、偏光板および液晶表示装置 | |
JP2017013387A (ja) | 基材レス両面粘着シート用離型フィルム | |
WO2019054406A1 (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
TW200300728A (en) | Protection film for polarizer and polarization plate using the film | |
JP2009204755A (ja) | 液晶偏光板用離型フィルム | |
JP2022048363A (ja) | 偏光子保護用ポリエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP2002003622A (ja) | 離型フィルム用二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2000171636A (ja) | 偏光板 | |
JP2021120748A (ja) | ポリエステルフィルム | |
US20050151230A1 (en) | Preventive film for polarizing film and preventive film for releasable polarizing film, and polarizing plate using them | |
JPWO2007139079A1 (ja) | 保護フィルム用基材フィルム、および保護フィルム積層偏光板 | |
JP2009199024A (ja) | 離型フィルム | |
JP2007171914A (ja) | 位相差フィルム | |
JP4125557B2 (ja) | 偏光フィルム用保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板 | |
JP4014969B2 (ja) | 偏光フィルム用離型保護フィルムおよびそれを用いた偏光板 | |
JP2009178920A (ja) | 離型フィルム | |
JP2015174356A (ja) | 基材レス両面粘着シート用離型フィルム | |
JP2004058594A (ja) | 熱可塑性樹脂フィルム | |
JP5007458B2 (ja) | 偏光板積層用保護フィルムおよび保護フィルム積層偏光板 | |
JP6645005B2 (ja) | 偏光子保護フィルム、偏光板、それを用いた液晶表示装置 | |
KR101686393B1 (ko) | 도포 필름 | |
JP4050561B2 (ja) | 偏光子用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板 | |
JP2015199265A (ja) | 基材レス両面粘着シート用離型フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120822 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121218 |